辞書/事典こぼれ話

パソコンで使える“辞書ソフト”アレコレ

ごく個人的な使用雑感

【目次】






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Oxford Collocations Dictionary for Students of English

2009 second edition
Know which words work together - and sound more natural
Chief Editor: Colin McIntosh
Oxford University Press

イギリスの Oxford University Press が出している、いわゆる「英語学習者向け辞書」。CD-ROM版の辞書が付属したものもあります。

「コロケーション」とは、どの単語がどの単語とくっつくか」ということです。 この辞書では、主に名詞と動詞を見出し語として取り上げ、この二つにどんな形容詞や副詞がくっつくのか、どんな名詞を目的語や補語に来るのか、などをリストアップしてまとめてあります。

この辞書ソフトでは、書籍版では未登録の語句(形容詞、副詞、句動詞、変化形、派生語、その他)を多数見出し語として収録しています。これらの見出し語にはたいていリンクが張ってあり、よく一緒に使う名詞や動詞、形容詞のエントリーへジャンプすることができます。

書籍のコロケーション辞典については、このサイトの別のコーナーでも取り上げています→辞書/事典ア・ラカルト: コロケーション辞典

■スプラッシュスクリーン■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): Splash Screen

起動時にスプラッシュスクリーンが出現。メインウインドウに移るまで、筆者のPC環境では数秒間待たされます。非表示にはできないようです。

■メインウインドウ(1)■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): main window(1)
↑クリックすると大きい画像(800×708)が開きます
  • 検索手順:左上の検索ボックスに検索語を入力すると、インクリメンタル方式で検索開始。ヒットした語句とその次に並ぶ見出し語を下のペイン(pane)に次々とリスト状に表示します。検索語が決定した時点で[Enter]を押すと、ここで初めて右のペイン(pane)に見出し語とその品詞名、コロケーション、例文、その他の情報を表示。
  • 検索ボックス:範囲指定中などでフォーカスが検索ボックスにない場合でも文字を入力すると、自動的にフォーカスが検索ボックスに移り、即座に検索を始めることができます(たまにフォーカスが検索ボックスへ自動移動しないことがあります。再現性は不明です)。ただし、単語の意味を検索する小窓が開いている場合は、検索ボックスをクリックして手動でフォーカスを移す必要があります。
  • 詳細検索:正規表現、条件付きなどの詳細な検索は不可。一語ずつ打ち込む、通常のインクリメンタルサーチのみです。
  • 発音再生:メインウインドウでは再生不可。各単語をダブルクリックして小窓を出し、その中からアイコンをクリックして再生する。イギリス英語、アメリカ英語の両方を聞くことができます。検索語ヒットと同時の自動再生は不可。
  • 発音記号:発音記号は一切なし。
  • 例文掲載:基本的な単語には例文を積極的に載せています。ただし、コロケーション辞典としての性格上、二語以上の単語から成る例句は膨大な数が見つかります。
  • 検索履歴:検索履歴の保存可能。ただし、リスト表示は不可。画面上部の左にある矢印のアイコンをクリックすると、それぞれ一つ前、一つ後の履歴にジャンプします。ただし、ソフト終了時にすべての履歴はクリアされ、履歴を次回の起動時に持ち越すことはできません。
  • 表示変更:ウインドウサイズは自由に変更可能。フォントも四段階に変更可能。フォントの種類は変更できません。
  • コピー(1):見出し語や例文などの辞書内容のコピーは、見出し語のエントリー丸ごとのみ可能。画面右上部に[Copy to the clipboard]ボタンがあります。マウスのドラッグによる範囲指定は可能ですが、指定範囲のみをクリップボードへ複写することはできません。必ず、見出し語とそのコロケーション、例文などエントリー丸ごと複写します。コピーした文字列の最後尾に自動的に、"(c) Oxford University Press, 2009"という一文が追加されます。
  • コピー(2):[Ctrl]+[Ins]のショートカッキーを使えば、範囲指定した部分のみコピーすることができます。"(c) Oxford University Press, 2009"という文字列も付加されません。[Ctrl]+[C]は使えないようです。
  • ペースト:検索ボックスへのペーストは可能。[Shift]+[Insert]あるいは[Ctrl]+[V]でペーストできます。検索ボックスで右クリックをすると編集メニューが出て来ます。
  • 印刷:印刷は可能。ただし、アクティブな見出し語のエントリー全体のみ。範囲指定後の部分印刷や単語検索用の小窓の印刷も不可。印刷のプレビューも不可。CD-ROMからの印刷であることを示す著作権表示の一文が、ヘッダとフッタに必ず打ち出されます。

■メインウインドウ(2)■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): main window(2)
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見出し語や説明文の単語は、ダブルクリックすると小窓が開き、意味を確認することができます。例文は載せていません。

発音も小窓の中のスピーカーアイコンをクリックして再生可能。語義の説明文は"Oxford Advanced Learner's Dictionary[2006 seventh edition]"のものを流用しているようです。

■メインウインドウ(3)■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): main window(3)
↑クリックすると大きい画像(800×708)が開きます

下線付きの単語はリンクとなっており、クリックするとその単語をコロケーションとして使うことができる見出し語にジャンプします。

リンクになっている単語は、形容詞や副詞など、他の単語を修飾するものが多く、リンク先の単語はたいてい被修飾語の名詞や動詞です。この辞書ソフトは形容詞や副詞、句動詞なども数多く見出し語として載せています。そのほとんどは、本体の紙の辞書に見出し語としては登場しません。

■Genieウインドウ■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): Genie window

メインウインドウの上部にある[Genie]ボタンを押すと、コンパクトモードに移り、、メインウインドウが閉じて、"Genie"という小窓が新たに開きます。この画面では、単語をダブルクリックしても、単語検索ウインドウは開きません。

■Settingsウインドウ■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): Settings window

メインウインドウの右上ある黄色いツールボタンを押すと、フォントサイズを変更することができます。サイズは小〜特大までの四段階のみ。フォントサイズ以外に、操作環境や表示方法など変更することはできません。

■Exercisesウインドウ■

Oxford Collocations Dictionary for Students of English(second): Exercises window
↑クリックすると大きい画像(980×700)が開きます

メインウインドウ上部の[Exercises]ボタンをクリックすると、コロケーションをトピックにした練習問題が五つ出て来ます。(1)空所補充×二種、(2)クロスワードパズル、(3)適語選択、(4)適文選択。いずれも、難易度は低くはありません。

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