世界中の神話について話題を集めた辞典・事典です。登場する神の名前をキーワードに分類したものがほとんどですが、出来事、事件、場所、地名、などから引けるものもあります。
"Gods And Mortals in Classical Mythology" (Who's Who in Classical Mytholoby) by Michael Grant and John Hazel の日本語翻訳版。
ギリシャ・ローマ神話に登場する「神」「人間」「妖精」などの名前を日本語読み(カタカナ表記)にして見出し語に立てて、五十音順に並べたもの。各見出し語には必ず英語表記も列記してあります。
巻末の索引が大変充実しており、日本語(カタカナ表記)から引ける「神名・人名」「地名」「事項(星座、エピソードの名前、建物の名前など)」のような日本語索引のほかに、英語から引ける総合索引も付属。また、挿し絵や図版も多数入っており、重宝する事典です。
見出し | 日本語:五十音順 |
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索 引 | 日本語:五十音順(神名・人名、地名、事項) 英語:アルファベット順 |
その他 | 付録に地図、取り上げられた神話作家の解説、神々の系譜の記述あり |
"The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets" by Barbara G. Walkerの日本語翻訳版。
世界中の神話・伝承に関する事柄を一冊にまとめて、アルファベット順に並べたもの。見出し語はほとんどが英語表記。見出し語の次に見出し語の日本語読み、あるいは日本語訳も列記しています。
拾ってある項目は、神の名やエピソードだけではなく、"Acedia"(怠惰)や"Ecstasy"(忘我)のような抽象的なものや、"Doppelganger"(ドッペルゲンガー)、"Dove"(ハト)のようなものまで載せています。巻末の「参考文献」が充実しています。
見出し | 英語:アルファベット順 |
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索 引 | 日本語:五十音順 |
その他 | 参考文献の記述あり |
インドの神話や伝説に出てくる神の名前、人間の名前、その他生物全般の名前、地名などを集めた辞典。見出しは日本語読みのカタカナ表記。五十音順に並んでいます。巻末に索引もあり、図版も多数掲載。
冒頭に「インドの神話・伝説」についての概説があり、ヒンドゥー教の主要な宗派や寺院についてもまとめています。辞典に「インド神話入門書」がプラスされた形です。
見出し | 日本語:五十音順 |
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索 引 | 日本語:五十音順 |
その他 | インド神話伝説地図、参考文献の記述あり |
世界を西アジア、東アジア、ヨーロッパなど七つの地域に分け、各地の主要な神話について簡単に触れ、代表的な神や物事などについて解説しています。巻末には索引と、さらに理解を深めるための文献リストが付属。
「日本」についての記述は、見出し語として"Amaterasu"(天照大神)、"Amida-nyorai"(阿弥陀如来)、"Benten"(弁天)、"Dainichi-nyorai"(大日如来)などを掲載。意外なところでは、"Fujiyama"(富士山)もリストアップしていました。「“聖なる山”として崇められ、巡礼者が訪れる」ということです。【参考:"A Dictionary of World Mythology" Arthur Cotterell [1979 first edition] 110頁】
見出し | 英語:地域別(West Asais, Europe, etc) |
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索 引 | 英語:アルファベット順 |
その他 | 巻末に参考文献の記述あり |
ドイツ語の辞書"Lexikon der Gotter und Daonen"(by Alfred Ramer Verlag)[1984]の英訳版。
世界中の「男神」「女神」「悪魔」をアルファベット順に並べたもの。見出し語数は約1,800。それぞれの神・悪魔の支配(専門?)領域で分類した巻末の付録が興味深い。
【引用:"Dictionary of Gods And Goddesses, Devils And Demons" Manfred Lurker [Routledge & Kegan Paul(RKP)1987]、416-417頁から】 【筆者注】: 日本の神の「風神[Fujin]」と「スサノオ(須佐之男)[Susanowo]」を掲載Wind and strom, deities of: Aíolos, Amaunet, Amun, Baal, Baal-Hadad, Boréas, Eate, Euros, Fei Lian, Fujin, Ilmarinen, Martu, Notos, Oya, Quetzalcoatl, Rudra, Shen-nong, Storibog, Susanowo, Tate, Tore, Vata, Veja mate, Verbti, Yu-qiang, Zephyros
【引用:"Dictionary of Gods And Goddesses, Devils And Demons" Manfred Lurker [Routledge & Kegan Paul(RKP)1987]、416頁から】 【筆者注】: 日本の妖怪の「河童[Kappa]」と妖精(?)の「人魚[Ningyo]」を掲載Water demons and spirits: Aegir, Apsaras, Egeria, Forneus, Harun and Haruna, Kappa, Katavi, Lahama, Mimir, Naiads, Ningyo, Nixe, Qandiša, Ran, Rusalka, Vodnik
見出し | 英語:アルファベット順 |
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索 引 | なし |
その他 | 巻末に参考文献の記述あり |
書名に"Religions"とありますが、古今東西の色々な時代の宗教を網羅しているので、「神話」や「伝承」に関する項目も多数載せています。付録が充実しており、地図、参考文献、索引で全体の約三分の一のページを占めます。
見出し | 英語:アルファベット順 |
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索 引 | 英語:アルファベット順 |
その他 | 巻末に参考文献の記述あり |
天使("Angel")と名の付く存在を集めた辞書。見出しは新約、旧約の聖書に登場する天使の他、フォークロア、文学作品などから集めてあります。書名にある"Fallen Angels"とは「堕天使」の意味。悪魔("Satan")と見なされた「ルシファー」("Lucifer")が代表的。
見出し | 英語:アルファベット順 |
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索 引 | なし |
その他 | 参考文献のほか、天使の階級など図版入りの付録が多数付属 |