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W.H.Hodgson
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A.Blackwood
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小林泰三
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傑作集(国内)
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実話集
イギリスの作家。ケント州の会計次官の次男に生まれる。若い頃はカナダに渡り、色々と事業に手を出したが、いずれも失敗に終わった。1899年、イギリスにもどり会社勤めを始めるが、同じころ小説も書き始め、短編一作を完成させる。数編たまったところで、友人が尽力し、1906年、処女作品集"The Empty House"が出版された。その後、1951年に亡くなるまで32編の怪奇小説集を発表。うち、長編は10冊。総作品数はゆうに200を越えます。
ブラックウッドは生涯独身を通し、晩年はラジオに出て自作の朗読を行い、人気を博したそうです。作品の質の高さと同時に、ブラックウッドの語り口調が実に効果的だったとか。
自分の作品についてブラックウッドは、
「幼いときの教会の厳しいしつけ、大自然の中で体験した恍惚状態、ニューヨークやカナダでの苦労、など自分の心に蓄積したものを、自分はただ掃き出して文字にしているだけである」
と、語っています。
短編を9作収録。代表作品の「いにしえの魔術」「ウェンディゴ」「犬のキャンプ」などを含みます。「ウェンディゴ」を読むと、鬱蒼と茂った森に入るのが恐くなるかも。
【収録作品】短編を9作収録。現在、入手が困難な本かもしれません。「ドナウ河のヤナギ原」(別名「やなぎ」)で感じられる「閉じ込められたような感覚」はえらく気味が悪い。
【収録作品】副題は「近代小説の第一人者」。短編を12作収録。「ウェンディゴ」や「やなぎ」のようなタイプの作品は少なく、どちらかと言うとゴシック風の「怪談」に近いものがほとんどです。
【収録作品】昭和51年9月に国書刊行会より刊行された単行本を文庫本化したもの。タイトルどおり心霊探偵「ジョン・サイレンス」シリーズの短編を6作収録。
【収録作品】