★ アンソロジー/傑作集(日本の作品) ★

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「怪奇探偵小説集1」
鮎川哲也 編 ハルキ文庫
「怪奇探偵小説集2」
鮎川哲也 編 ハルキ文庫
「怪奇探偵小説集3」
鮎川哲也 編 ハルキ文庫

昭和51年に双葉文庫から刊行された「怪奇探偵小説集」、「怪奇探偵小説集 続」、「怪奇探偵小説集 続続」を基に、仮名遣いを現代仮名遣いに、旧字体を新字体に改めて刊行したもの。3冊とも国内作家の短編を集めてあり、海外の作品は1つもありません。ほとんどの作品は昭和一桁から、三十年代までに発表。江戸川乱歩や海野十三などの有名作家から、数作を発表したきりで筆を折ってしまった無名作家まで多種多様な作品が収められています。

「奇妙な味の小説」
吉行淳之介 編 中公文庫

「奇妙な味」とは江戸川乱歩が「探偵小説・推理小説」の中の1つのジャンルとして定義した言葉です。本格的な謎解きが主体の作品ではなく、読み終えた後、事件が解決したぞという爽快感ではない何か不気味な感触が残る作品を指します。具体的にはウォルポールの「銀仮面」やダンセイニの「二瓶のソース」などが「奇妙な味」の短編に相当します。編者の吉行淳之介は、少し拡大解釈して国内の作家の作品を16作選出。星新一や開高健、五木寛之、柴田錬三郎など有名作家の作品を重点的に拾っています。


「幻想小説名作編」
日本ペンクラブ 編 半村 良 選 集英社文庫

テーマを「恐怖・怪奇」に限定せず、ちょっと変わった作風の短編を18作集収録。妖精や女神が主人公のいわゆる「ファンタジー小説」とは別のタイプの小説です。人と「腕」との生活を描いた、川端康成の「片腕」、小さな蜘蛛がえらく気色悪い、遠藤周作の「蜘蛛」、奇妙な住人の家を覗き見する、佐藤春夫の「西班牙犬の家」、ボール箱の視点から世間を見た、半村 良の「ボール箱」など。

巻末に編者の半村 良氏と小松左京氏の対談が収められています。テーマは「幻想小説」。江戸時代以前からの小説としての成り立ちや、書き手から見た幻想小説のむつかしさ、収録作品の解説と感想など、本編と同じくらい読み応えがあります。

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