★ アンソロジー/傑作集(外国の作品) ★

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「キング・コングのライヴァルたち」
マイケル・パリー編 宇佐川晶子 訳 ハヤカワ文庫
「ドラキュラのライヴァルたち」
マイケル・パリー編 小倉多加志 訳 ハヤカワ文庫
「フランケンシュタインのライヴァルたち」
マイケル・パリー編 仁賀克雄 訳 ハヤカワ文庫

3タイプのモンスターそれぞれと共通点のある怪物・化け物が登場する作品を集めたアンソロジー。

キング・コング:生身の狂暴・怪力モンスター
ドラキュラ:吸血モンスター
フランケンシュタイン:機械・自動人形

個人的には「キング・コングのライヴァルたち」収録の「キラー」は何度読み返してもラストが近づくにつれ、ゾクゾクしてきます。“キラー”の正体は最後まで不明ですが、こいつの生き様は恐怖の一言に尽きます。また、「ドラキュラのライヴァルたち」には作者不祥の幻想的な作品「謎の男("The Mysterious Stranger")」が収録されています。


「恐怖の愉しみ 上」
平井呈一  編訳 創元推理文庫
「恐怖の愉しみ 下」
平井呈一  編訳 創元推理文庫

いわゆるゴシック・ホラーと呼ばれるジャンルの短編を集めたもの。ジョン・メトカーフの「二人提督」など、知られざる名作の宝庫。1974年に牧神社から刊行された「こわい話・気味のわるい話」(全10巻予定)のうち、既刊の3巻を文庫本上下2冊に収録したものです。

「怪談の悦び」
南篠竹則 編訳 創元推理文庫

上記の「恐怖の愉しみ」と同系統のゴシック系掌編を集めたもの。「ホラー」というよりは「怪談」のイメージがふさわしい作品が揃っています。

「恐怖の1ダース」
中田耕治編 講談社文庫

英米の作家を中心を色々な年代の作品を11作集めたもの。タイトルの「1ダース」に足りない分は読者がお気に入りの1作を選んで欲しい、とあとがきにあります。いわくのある古い塔の秘密を描く、マーガニタ・ラスキの「塔」、登場人物たちがまったく恐怖を感じていないけれど読み手は背筋が寒くなる、デ・ラ・メアの「謎」など、味わい深い作品が含まれています。

「世界怪奇ミステリ傑作選」
矢野浩三郎 編 番町書房
【収録作品】
河を渉ってシャイラー・ミラー
蝿の悪魔ロバート・ブロック
魔女志願ジャック・シャーキー
三番目のシスターアーサー・ポージス
死の舞踏ピーター・S・ビーグル
錬金術の薔薇W・B・イェイツ
秘儀聖典ダイアン・フォーチュン
解放の呪文アーシュラ・K・ル・グィン
CTHULHUの喚び声H・P・ラブクラフト
「続世界怪奇ミステリ傑作選」
矢野浩三郎 編 番町書房
【収録作品】
目撃スティーヴン・バー
階上の部屋シリア・フレムリン
黄色い猫マイクル・ジョーゼフ
たましい交換ジェラルド・カーシュ
ジョイス・マーシュ
へびチェスター・ハイムズ
バイオリンの弦ヘンリー・ハッセ
開かずの間の謎エリオット・オドンネル
煙のお化けフリッツ・ライバー
おいでワゴン!ゼナ・ヘンダースン
頭の中の機械アンナ・カヴァン
待っているクリストファー・イシャーウッド
強制ゲームロバート・エイクマン

「ミステリ」と銘打ってありますが、ほとんどが純粋な怪奇小説です。他では読めない作品を含むそうです。

「幻想と怪奇1」
仁賀克雄 ハヤカワ文庫
「幻想と怪奇2」
仁賀克雄 ハヤカワ文庫
「幻想と怪奇3」
仁賀克雄 ハヤカワ文庫

新旧の有名・無名の作家の短編を集めたもの。ロバート・ブロックやレイ・ブラットベリ、リチャード・マシスン、ロバート・シェクリイら有名作家のほかに、謎の水棲生物が不気味な、カール・ジャコビの「水槽」、人を襲うかたつむりの恐怖、パトリシア・ハイスミス「かたつむり」なども捨てがたい。

「怪奇小説傑作集1」
平井呈一 訳 創元推理文庫
「怪奇小説傑作集2」
宇野利泰 中村能三 訳 創元推理文庫
「怪奇小説傑作集3」
橋本福夫 大西尹明 訳 創元推理文庫
「怪奇小説傑作集4」
青柳瑞穂 澁澤龍彦 訳 創元推理文庫
「怪奇小説傑作集5」
植田敏郎 原 卓也 訳 創元推理文庫

国内で編まれた怪奇小説アンソロジーの中では古典と言えるものです。作家の出身別に1〜3巻が「英・米編」、4巻が「フランス編」、5巻が「ロシア編」となっています。特に「英・米編」は傑作が目白押し。

「恐怖通信」
中田耕治 編 オーガスト・ダーレス他 河出文庫
「恐怖通信II」
中田耕治 編 S・D・キャンプ他 河出文庫

怪奇小説作家としては有名なオーガスタ・ダーレスやレイ・ブラッドベリからほとんど名前の知られていない作家まで、幅広く集めてあります。発表年代は1920年から1966年にかけてもの。読みやすい翻訳もすばらしい。

「闇の展覧会[1] モダン・ホラー書き下し傑作集」
カービー・マッコーリー編 矢野浩三郎・真野明裕 訳ハヤカワ文庫
「闇の展覧会[2] モダン・ホラー書き下し傑作集」
カービー・マッコーリー編 広瀬順弘 訳ハヤカワ文庫

編者のマッコーリーが作家に依頼して書いてもらった作品を集めたもの。既発の作品を集めた「アンソロジー」とは一線を画するものです。クリフォード・D・シマックやシオドア・スタージョンなど怪奇小説が専門ではない作家も多数含まれます。もちろん、スティーヴン・キングやロバート・エイクマンなどの作品も収録。

「夜行死体 イギリス怪奇小説集」
橋本槙矩 訳 旺文社文庫

いわゆるゴシックホラーに分類されるイギリスの作家(1人だけアメリカ人)の短編を集めたもの。収録されたほとんどの作家の活動時代は19世紀です。コナン・ドイルからマイナーな作家の作品まで拾ってあります。

「イギリス怪談集」
由良君美 河出文庫
「アメリカ怪談集」
荒俣 宏 河出文庫
「日本怪談集 上」
種村季弘 河出文庫
「日本怪談集 下」
種村季弘 河出文庫
「フランス怪談集」
日影丈吉 河出文庫
「ラテンアメリカ怪談集」
鼓 直 河出文庫

イギリス、アメリカ編では比較的怪奇小説作家として知られている人物の作品が数多く収録されています。フランス編もメリメやルヴェル、エーメなどは有名ですが、マイナーな作家も含まれているようです。他に、ドイツ、中国、ロシア、東欧編が出ている模様。

「第四次元の小説」
C・ファディマン編 三浦朱門 訳 荒地出版社

プロットに「数学的理論」を絡めた「奇妙な味」の短編を11作集めたもの。悪魔と数学的な問答をする話、「メビウスの輪」のように入り組んだ地下鉄の謎、「クラインの壷」に入ってしまった奇術師の話、など。

「ロアルド・ダールの幽霊物語
ロアルド・ダール 編 乾信一郎 他訳 ハヤカワ文庫

怪奇小説作家としても有名なアメリカの作家ロアルド・ダール(Roald Dahl)が選んだ14作を収録。もともとアメリカのテレビ・シリーズ用の原作として24作を選出したが、都合により番組が制作されず、かわりにアンソロジーとして出版するためにさらに厳選して14の短編にしぼった、とのこと。このあたりの事情はダール自身がこの本の前書きでくわしく説明しています。ちなみに、24作を選ぶまでにダールは749もの作品を読破したそうです。

タイトルにあるとおり、「幽霊(ghost)」を扱った短編が集められていますが、必ずしも「幽霊」が“登場する”とは限りません。編者のダールは「目では見ることのできない存在」を扱った作品が、ゴースト・ストーリーのベストと考えているようです。

エイクマンの「鳴りひびく鐘の町」やミドルトンの「ブライトン街道にて」などの著名な作品の他、ノルウェー以外ではあまり知られていないヨナス・リーやメアリ・トリーゴールドというマイナーな作家(?)まで収録してあります。

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