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W.H.Hodgson
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A.Blackwood
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小林泰三
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傑作集(国内)
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傑作集(国外)
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実話集
3タイプのモンスターそれぞれと共通点のある怪物・化け物が登場する作品を集めたアンソロジー。
キング・コング | :生身の狂暴・怪力モンスター |
ドラキュラ | :吸血モンスター |
フランケンシュタイン | :機械・自動人形 |
個人的には「キング・コングのライヴァルたち」収録の「キラー」は何度読み返してもラストが近づくにつれ、ゾクゾクしてきます。“キラー”の正体は最後まで不明ですが、こいつの生き様は恐怖の一言に尽きます。また、「ドラキュラのライヴァルたち」には作者不祥の幻想的な作品「謎の男("The Mysterious Stranger")」が収録されています。
いわゆるゴシック・ホラーと呼ばれるジャンルの短編を集めたもの。ジョン・メトカーフの「二人提督」など、知られざる名作の宝庫。1974年に牧神社から刊行された「こわい話・気味のわるい話」(全10巻予定)のうち、既刊の3巻を文庫本上下2冊に収録したものです。
上記の「恐怖の愉しみ」と同系統のゴシック系掌編を集めたもの。「ホラー」というよりは「怪談」のイメージがふさわしい作品が揃っています。
英米の作家を中心を色々な年代の作品を11作集めたもの。タイトルの「1ダース」に足りない分は読者がお気に入りの1作を選んで欲しい、とあとがきにあります。いわくのある古い塔の秘密を描く、マーガニタ・ラスキの「塔」、登場人物たちがまったく恐怖を感じていないけれど読み手は背筋が寒くなる、デ・ラ・メアの「謎」など、味わい深い作品が含まれています。
河を渉って | シャイラー・ミラー |
蝿の悪魔 | ロバート・ブロック |
魔女志願 | ジャック・シャーキー |
三番目のシスター | アーサー・ポージス |
死の舞踏 | ピーター・S・ビーグル |
錬金術の薔薇 | W・B・イェイツ |
秘儀聖典 | ダイアン・フォーチュン |
解放の呪文 | アーシュラ・K・ル・グィン |
CTHULHUの喚び声 | H・P・ラブクラフト |
目撃 | スティーヴン・バー |
階上の部屋 | シリア・フレムリン |
黄色い猫 | マイクル・ジョーゼフ |
たましい交換 | ジェラルド・カーシュ |
樹 | ジョイス・マーシュ |
へび | チェスター・ハイムズ |
バイオリンの弦 | ヘンリー・ハッセ |
開かずの間の謎 | エリオット・オドンネル |
煙のお化け | フリッツ・ライバー |
おいでワゴン! | ゼナ・ヘンダースン |
頭の中の機械 | アンナ・カヴァン |
待っている | クリストファー・イシャーウッド |
強制ゲーム | ロバート・エイクマン |
「ミステリ」と銘打ってありますが、ほとんどが純粋な怪奇小説です。他では読めない作品を含むそうです。
新旧の有名・無名の作家の短編を集めたもの。ロバート・ブロックやレイ・ブラットベリ、リチャード・マシスン、ロバート・シェクリイら有名作家のほかに、謎の水棲生物が不気味な、カール・ジャコビの「水槽」、人を襲うかたつむりの恐怖、パトリシア・ハイスミス「かたつむり」なども捨てがたい。
国内で編まれた怪奇小説アンソロジーの中では古典と言えるものです。作家の出身別に1〜3巻が「英・米編」、4巻が「フランス編」、5巻が「ロシア編」となっています。特に「英・米編」は傑作が目白押し。
怪奇小説作家としては有名なオーガスタ・ダーレスやレイ・ブラッドベリからほとんど名前の知られていない作家まで、幅広く集めてあります。発表年代は1920年から1966年にかけてもの。読みやすい翻訳もすばらしい。
編者のマッコーリーが作家に依頼して書いてもらった作品を集めたもの。既発の作品を集めた「アンソロジー」とは一線を画するものです。クリフォード・D・シマックやシオドア・スタージョンなど怪奇小説が専門ではない作家も多数含まれます。もちろん、スティーヴン・キングやロバート・エイクマンなどの作品も収録。
いわゆるゴシックホラーに分類されるイギリスの作家(1人だけアメリカ人)の短編を集めたもの。収録されたほとんどの作家の活動時代は19世紀です。コナン・ドイルからマイナーな作家の作品まで拾ってあります。
イギリス、アメリカ編では比較的怪奇小説作家として知られている人物の作品が数多く収録されています。フランス編もメリメやルヴェル、エーメなどは有名ですが、マイナーな作家も含まれているようです。他に、ドイツ、中国、ロシア、東欧編が出ている模様。
プロットに「数学的理論」を絡めた「奇妙な味」の短編を11作集めたもの。悪魔と数学的な問答をする話、「メビウスの輪」のように入り組んだ地下鉄の謎、「クラインの壷」に入ってしまった奇術師の話、など。
怪奇小説作家としても有名なアメリカの作家ロアルド・ダール(Roald Dahl)が選んだ14作を収録。もともとアメリカのテレビ・シリーズ用の原作として24作を選出したが、都合により番組が制作されず、かわりにアンソロジーとして出版するためにさらに厳選して14の短編にしぼった、とのこと。このあたりの事情はダール自身がこの本の前書きでくわしく説明しています。ちなみに、24作を選ぶまでにダールは749もの作品を読破したそうです。
タイトルにあるとおり、「幽霊(ghost)」を扱った短編が集められていますが、必ずしも「幽霊」が“登場する”とは限りません。編者のダールは「目では見ることのできない存在」を扱った作品が、ゴースト・ストーリーのベストと考えているようです。
エイクマンの「鳴りひびく鐘の町」やミドルトンの「ブライトン街道にて」などの著名な作品の他、ノルウェー以外ではあまり知られていないヨナス・リーやメアリ・トリーゴールドというマイナーな作家(?)まで収録してあります。