【文法辞典】
  1. 詳解英文法辞典 縮刷版(開拓社)[1966 第一版]
  2. 新英文法辞典 改訂増補版(三省堂)[1989 第二版]
  3. 英語学要語辞典(研究社)[2002 第一版]
  4. 英文法解説 改訂三版(金子書房)[1991]
  5. たのしい日本語の文法(児童言語研究会)[1975]
  6. 田中稔子の日本語の文法(近代文藝社)[1990]
  7. A Practical English Grammar [1986 fourth edition]
  8. Longman English Grammar [1988 first edition]
  9. Collins Cobuild English Grammar [1990 first edition]
  10. The Grammar Bible [2004 first edition]
  11. The McGraw-Hill Handbook of English Grammar and Usage [2005 first edition]



文法辞典と文法書

語法 | 文法 | シソーラスと類語 | 俗語・スラング | 難語・奇語・珍語 | 神話・伝承 | 風物・資料・文化
日本語表記 | 句読法 | 擬音語・擬態語 | 熟語・慣用句 | コロケーション | 正誤 | 地名・人名 | 方言 | その他
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文法辞典

文法用語を見出しに立て、その解説を一冊にまとめた辞典。文法用語とその解説がアルファベット順にずらーっと並びます。文法辞典は語法辞典とよく似ていてますが、語法辞典ではほとんどの見出し語は語句やセンテンスです。一方、文法辞典の見出し語のほとんどは「分詞」「不定詞」などの文法用語です。

文法書

「名詞」「形容詞」「仮定法」「特殊構文」など文法用語を項目別にまとめて、解説を施したもの。「文法書」にはアルファベット順に並んだ見出し語が存在しないので、辞書/辞典とは言えませんが、「文法辞典」や「語法辞典」と深いつながりがあり、英語を学び、研究するには欠かせない書物なので、ここでいくつかまとめておきます。

***

詳解英文法辞典 縮刷版

A Comprehensive Dictionary of English Grammar
井上義昌 編
開拓社[1966 第一版]

和書では代表的な文法辞典。同じ出版社から出ている「英米語用法辞典」と事実上ペアになる辞書。見出し語は文法用語がアルファベット順にずらーっと並びます。

見出し語に続く解説文はきわめてくわしく、様々な言語学的研究の成果が盛り込んでいます。たとえば、「関係代名詞」の解説文は18ページに渡り、「数の一致」「格」「様々な先行詞」「古い用法」「特別用法」「誤用」「発音」「省略」などについて、内外の研究書から理論や説を紹介しながら、多数の例文を交えて、詳細な解説が施されます。

見出し英語:アルファベット順
索 引英語:アルファベット順
その他巻頭に引用文献、参考文献の記載あり

新英文法辞典 改訂増補版

Sanseido's Dictionary of English Grammar Second Edtiion
大塚高信
三省堂[1989 第二版]

文法辞典です。初版は1959年(昭和34年)。見出し語は文法用語がアルファベット順にずらーっと並びます。比較的新しい言語学の内容を扱っており、解説文には変形文法(transformational grammar)や成層文法(stratificational grammar)などの観点から見た説明も多数あります。

見出し英語:アルファベット順
索 引英語:アルファベット順
その他巻末に引用文献、和英対照術語表の記載あり

英語学要語辞典

THE KENKYUSHA COMPANION TO THE ENGLISH LANGUAGE AND LINGUISTIC TERMS
編集主幹:寺澤芳雄
研究社[2002 第一版]

文法用語に留まらず、広く英語学や言語学に関する基本的な専門用語を約1,730語選び出し、具体例を示して解説を施した辞書。変形文法などのいわゆる科学文法の用語も多数収録してあります。

見た目は学生向けの英和辞典ほどでかなり薄目の辞書ですが、英語史や音韻論、意味論などから、修辞学や心理学の用語も掲載。不定詞や仮定法などの馴染み深い文法用語も、古英語(450年から1150年頃までの英語)の時代まで遡って、意味や用法の歴史的な変化を簡潔に説明します。

見出し英語:アルファベット順
索 引なし
その他巻頭に引用文献と日英用語対照表の記述あり

英文法解説 改訂三版

A New Guide to English Grammar
江川泰一郎
金子書房[1991 第三版]

元々は高校生向けの向けの文法書。しかし、大学生、社会人や研究者の間でもきわめて評判の高い一冊。「はしがき」にある著者の言葉どおり、「英文解釈・英作文・英文法を三位一体とした総合的参考書」です。

目次は「名詞」「動詞」「準動詞」など項目別に分類され、最後の章で「特殊構文」として倒置構文や強調構文、省略構文、共通構文、挿入構文などを扱います。解説は多数の例文を交えながらきわめてくわしく、時には古英語や中英語、ドイツ語、フランス語などの使用例などを含みます。

目 次日本語:項目別
索 引あり(文法事項、語句)
その他巻頭に引用文献(すべて原書)の記述あり

たのしい日本語の文法

編集:児童言語研究会
一光社[1975 第一版]

日本語についての「文法書」です。書字方向は縦書き(縦組み)。日本語文に於ける文の種類や品詞の解説などを掲載。元々、小学校高学年から中学生向きに書いたものなので、解説文や例文はかなり平易でわかりやすい。日本語の文法を再確認し、さらに理解を深めるにはうってつけの一冊です。

第一章では「文」についての解説。文の種類が変化する様子を「変形」という用語で表現しています。過去や未来のことを話すのは「とき変形」、否定文は「否定変形」、疑問文は「質問変形」。

第二章では単語レベルの解説。名詞や動詞の意味的な違いや使い方など。形式名詞や補助動詞も扱っています。助詞は一行につき助詞一つを解説しているので、どの助詞がどんな意味を持つのか瞬時に把握できます。

教科書サイズで約120ページほどのごく薄い本です。ページの下段に別枠で追加の説明やイラスト、理解度チェック用の簡単な設問などを掲載。学校で使う教科書の副読本的な面もあります。

目 次日本語:項目別
索 引あり(文法事項、語句)
その他特になし

田中稔子の日本語の文法 − 教師の疑問に答えます −

A GUIDANCE ON JAPANESE GRAMMAR
田中稔子
近代文藝社[1990 第一版]

日本語についての「文法書」です。書字方向は横書き(横組み)。日本語文に於ける文の種類や品詞の解説などを掲載。第一章で「は」と「が」で表わす文の意味と用法を解説したあとは、助詞、名詞、動詞なとの各品詞ごとの解説が続きます。 最後に応用編として、似た意味を表わす文を二つ例に挙げて、そのニュアンスの違いを解説。

とりわけ、助詞(いわゆる「てにをは」)のパートがくわしい。助詞全体を格助詞、副助詞、係助詞、接続助詞、終助詞、間投助詞の六つに分類し、まず一覧でそれぞれどの範疇にどういった助詞が含まれるのか明示して、それから新たに助詞一つ一つに対して、豊富な例文を交えながら、意味と用法、非文法的な実例などを解説します。

さらに、助詞については巻末に「意味の上からの分類表」を掲載。どの助詞が主語になるのか、動作や状態の対象になるのか、簡潔にまとめます。

特に「助詞」の解説を読むと、日常生活では同じ意味で使っていた二つの文章が、実は違うそれぞれにニュアンスを表わすことにに気づかされます。普段何気なく使っている言葉遣いが、実は文法的には好ましくないこともあるかも。

巻末の付録の一つ「助詞の接続表」は、助詞が他のどういった品詞と結び付くのか一覧で表わしたものです。たとえば、格助詞の「が」が結び付くのは体言のみであり、動詞や形容詞などの用言や、副詞、連体詞、接続詞などとも結び付かないことをひと目で理解できます。

目 次日本語:項目別
索 引なし
その他巻末の付録に動詞、形容詞、助動詞、準助動詞の活用表、 助詞の接続表を掲載

A Practical English Grammar

1986 fourth edition
A. J. Thomson, A. V. Maritinet
Oxford University Press[1986]

初版は1960年。見出しは「冠詞」「名詞」「動名詞」などのように文法用語で項目別に分けてはありますが、「助動詞」は全助動詞をひとまとめで扱うようなことはせず、"can"と"be able to"の違いや、"may"と"can"の使い分け方など、それぞれの助動詞ごとに独立して項目を設けてあり、語法辞典としての特徴も兼ね備えています。

解説文そのものは平易な英語を使い、概ね短くまとまっています。例文の数はきわめて多く、図表も豊富。似たような意味の語句との使い分け、「不自然な文」「非文法的な文」の例も多数掲載。索引もかなり多くの項目が拾ってあるので、単語レベルで調べたい項目がある場合、こちらから目指す解説を見つけ出すことも容易です。

また、本編の一部として"splling rules"、"phrasal verbs、"irrgular verbs"などを膨大なリスト付きで解説しています。

目 次英語:項目別
索 引英語:アルファベット順
その他特になし

Longman English Grammar

1988 first edition
L. G. Alexander
Longman[1988]

文法書です。「センテンス」「名詞」「形容詞」「命令、疑問、否定」などの項目に分けて、その意味や機能、使い方などを例文を交えて解説。解説文は比較的短くて平易でわかりやすい。例文も短めながら豊富。表も少数あります。

巻末に多数の付録あり。「動詞の中で自動詞としてのみ使われるもの/他動詞として使われるもののリスト」「名詞のよくある語尾の綴り」「形容詞のよくある語尾の綴り」「強勢によって名詞・動詞になるもの」など、いずれも短いながらも四十九もの項目があります。

目 次英語:項目別
索 引英語:アルファベット順
その他時を表わす副詞のリストや"have, give take+名詞"のリストなど四十九の付録あり

Collins Cobuild English Grammar

1990 first edition
HELPING LEARNERS WITH REAL ENGLISH
John Sinclair[1990]
Collins

文法書です。「項目」の分類方法に特徴があり、「物や人に言及すること: nouns, pronouns, determiners」「時を表わす: verbs tense, adjuncts of time」など独自の分類法を使っています。目次を見ても"subjunctive"や"relative"、"conditional"などの見馴れた文法用語が登場しないので、最初はやや戸惑うかも。解説文はやや長め、例文は多数掲載。

巻末に"Reference Section"が付属。発音ガイド、名詞の複数形の作り方、比較級、最上級の作り方、所有格のスペルと発音、動詞の活用形、などを解説。

目 次英語:項目別
索 引英語:アルファベット順
その他巻末に"Reference Section"あり

The Grammar Bible

2004 first edition
A COMPREHENSIVE, PRACTICAL REFERENCE GUIDE TO THE ENGLISH LANGUAGE
Michael Strumpf, Auriel Douglas[2004]
Owl Books, Henry Holt and Company, LLC

文法書です。解説文の英語はきわめて平易でわかりやすい。専門的な文法用語をあまり知らない読者を想定している模様。文法用語の解説には必ず例文が示され、どれがどういう機能を果たすのか、初学者にもわかるように、クセのない文章で解説します

パート1では名詞や動詞などの八品詞と準動詞(分詞、不定詞、動名詞)を扱い、パート2では主語と述語、重文、複文、関係代名詞節、副詞節などの文構造について扱います。

パート3ではスペリングの基本的なルールや語源、回分(palindrome)などの言葉遊び、句読法などを解説。また、各種の同音異義語("pair"と"pear")や同形異義語("school"[学校]と"school"[魚類の群れ])など混同しやすい単語のリストアップして、正用法を例文で説明します。

三つのパートのすべてでQ&A形式の解説方式を採用。初学者の質問に先生が正解を示すという形で説明が始まり、次に本格的な文法、語法の解説が続きます。そのため、読み物として冒頭のページから通読しても楽しめるようになっています。

巻末には索引もあるので、文法、語法用語から引いて調べることも可能。さらに、簡易文法用語辞典も付いています。

目 次英語:項目別
索 引英語:アルファベット順
その他巻末に"Glossary"、参考文献の記述あり

The McGraw-Hill Handbook of English Grammar and Usage

2005 first edition
Quality and Excellence in Education
Mark Lester, Larry Beason[2005]
McGraw-Hill

文法書です。パート1は、"Grammar 101"と題して、基本的な文法事項ごとに解説。八品詞や基本的な句(名詞句、同格句、動詞句、前置詞句)、センテンス(平叙文、疑問文、命令文、感嘆文)と節(副詞節、形容詞節、名詞節)、動詞の活用、準動詞(分詞、不定詞、動名詞)、などについてまとめます。

各解説はそれほど長くはなく、要点のみを簡潔に記述。仮定法や話法などは、独立した項目としては扱っていません。チャプタータイトルにある"101"とは、「初歩、入門、イロハ」の意味。"Grammar 101"は直訳すると「文法入門」となります。

パート2は、"How to Find and Correct Mistakes"と題して、初心者が犯しやすいミスを例文の形で提示して、正しい書き方を示します。語句の実際の使用例から正しい文を導く解説方法なので、語法辞典に近い内容となっています。

コンマ(,)やアポストロフィ(')、セミコロン(;)、コロン(:)、感嘆符(!)の使い方も、例文を交えて詳説。類書ではあまり見られない事項、キャピタリゼーション(capitalization)、語句の並列(parallelism)も扱っています。

巻末には索引もあるので、文法、語法用語から引いて調べることも可能。さらに、簡易文法用語辞典も付いています。

目 次英語:項目別
索 引英語:アルファベット順
その他巻末に"Glossary of Temrs"あり
語法 | 文法 | シソーラスと類語 | 俗語・スラング | 難語・奇語・珍語 | 神話・伝承 | 風物・資料・文化
日本語表記 | 句読法 | 擬音語・擬態語 | 熟語・慣用句 | コロケーション | 正誤 | 地名・人名 | 方言 | その他
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