【ゼロから始める英文法】
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
挿入句 語順 倒置
このコーナーについて
簡易文法用語集
【ゼロから始める会話の表現】



ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める会話の表現

語句編
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
構文編
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
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ゼロから始める会話の表現(1)
「会話の表現」って何だっけ? 先頭へ

引用符("")のある、なし

「会話」を表現するとき、英語には二種類の方法があります。引用符("")を使う表現と使わない表現が使用可能。

【例文1】:"I am not guilty," Michael said to me.
【例文2】:Michael told me that he was not guilty.

それぞれ和訳してみると、

【和訳1】:マイケルは私に「自分は無実だ」と言った。
【和訳2】:マイケルは私に自分は無実だと言った。

となります。

つまり、どちらのセンテンスでも、マイケルは「自分が無実である」ことを主張しているわけです。英語の引用符("")は日本語ではたいていカギカッコ(「」)で表現します。

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ゼロから始める会話の表現(2)
引用符("")のある、なし 先頭へ

引用符("")のある、なしでナニが違うのか

英語の場合、引用符("")のある、なしで「目線」が変わります。

引用符("")あり……会話の中の「発言者」からの目線
引用符("")のある、なし(1) この項目の先頭へ↑

【例文1】:"I am not guilty," Michael said to me.
【和訳1】:マイケルは私に「自分は無実だ」と言った。

【例文1】の場合、引用符("")の中では会話の「発言者」の目線で話が進みます。

【例文1】の会話部分の「発言者」は"Michael"です。なので、文の主語の"Michael"は"I"で表現します。「発言者」から見れば"Michael"は「自分自身」です。なので一人称の"I"を使います。

引用符("")ありの会話文は文法用語で「直接話法」と言います。日本語の会話の表現はこのタイプがほとんどです。

引用符("")なし……「話し手」自身からの目線
引用符("")のある、なし(2) この項目の先頭へ↑

【例文2】:Michael told me that he was not guilty.
【和訳2】:マイケルは私に自分は無実だと言った。

【例文2】の場合、文の最初から最後まで「話し手」の目線で話が進みます。

【例文2】の「話し手」は、実は、"Michael"ではなく、"me"です。"Michael"がこんなことを言ってるよと「私」が語っています。なので、文の主語の"Michael"は"I"ではなく"he"で表現します。「話し手」から見れば"Michael"は「第三者」です。なので、三人称の"he"を使います。

引用符("")なしの会話文は文法用語で「間接話法」と言います。日本語の会話の表現ではあまり見かけないタイプです。

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ゼロから始める会話の表現(3)
「話し手」と「発言者」の違い 先頭へ

「発言者」……発言する人、「話し手」……その発言を記述する人

普段はあまり意識しませんが、英語でも日本語でも会話文の場合、「話し手」という立場と「発言者」という二つ立場が存在します。

【例文1】:マイケルは私に「自分は無実だ」と言った。
【英訳1】:"I am not guilty," Michael said to me.
【例文2】:マイケルは私に自分は無実だと言った。
【英訳2】:Michael told me that he was not guilty.

上記の四つの文すべてについて、「発言者」は「マイケル」です。「マイケル」は「私」に話し掛けています。そして、「マイケル」の発言の模様を記述している人物が「私」、すなわち、文章の全体の「話し手」です。

英語でも日本語でも、「発言者」 = "Michael"(マイケル)、「話し手」 = "me"(私)であることに変わりはありません。

しかし英語の場合、引用符("")のある会話文【英訳1】では「発言者」を"I"と表現し、引用符("")のない会話文【英訳2】では「発言者」を"he"と表現します。一方、日本語の場合、引用符("")があってもなくても「発言者」をたいてい「自分」と表現します。

英語は第三者の立場で客観的に眺めることがある

なぜ、英語では「発言者」が"I"や"he"に変化するのか。

英語では会話文を表現する場合、「話し手」「発言者」の目線で語る場合と、「発言者」の発言を第三者の目線から客観的に記述する場合を区別するからです。日本語では、たいてい「話し手」「発言者」の目線で語り続けます。

もう一度例文を見てみます。

【例文1】:マイケルは私に「自分は無実だ」と言った。
【英訳1】:"I am not guilty," Michael said to me.
【例文2】:マイケルは私に自分は無実だと言った。
【英訳2】:Michael told me that he was not guilty.

引用符("")のある会話文【英訳1】では、「話し手」は文の途中から「発言者」になりきって「発言者」の言葉をそのまま"I am not guilty."と述べます。「話し手」「発言者」本人になりきるので「発言者」のことを一人称で"I"と表現します。

引用符("")のない会話文【英訳2】では、「話し手」は第三者の立場のまま、「発言者」の言葉を客観的に記述します。第三者の立場なので「発言者」のことを三人称で"he"と表現します。英語ならではの表現方法です。

【関連トピック】
引用符("")のある、なし
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会話の表現の作り方

ゼロから始める会話の表現(4)
会話の表現の作り方(1)
平叙文(原則)……引用符("")ありの場合 先頭へ

引用符("")内は会話そのまま

会話を表わす文の作り方を平叙文を基にして原則をまとめます。

引用符("")ありの会話表現の場合、英語も日本語と同様に、会話の中の「発言者」の目線で話が進みます。「発言者」の言葉を何も変えずに、そのまま引用符("")でくくればOK。

引用符("")あり会話表現の作り方の原則
  1. 動詞: "say"か"tell"を使う
  2. 引用符("")とコンマ(,): 会話部分を引用符("")でくくる、会話文と地の文の区切りにコンマ(,)を置く
  3. 語順:「主語 + say to 〜」「主語 + tell + 〜」は会話部分の後ろに置く
  4. 時制: 時制の一致は不要

動詞
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(1)……引用符("")ありの場合(1) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"say"か"tell"を使う

引用符("")ありの会話文で平叙文の場合、「言う」は通例、「〜に」がない場合は"say"を、「〜に」がある場合は"say to 〜"か"tell 〜"を使います。"speakや"talk"は不可。

"say to 〜"と"tell 〜"は引用符("")で囲った会話部分の後ろに置きます。

# 「〜に」がない……"say"
【例】:I said, "You are right."(「あなたが正しい」と私は言った)
# 「〜に」がある……"say to 〜"
【例】:"You are right," I said to him.(「あなたが正しい」と私は彼に言った)
# 「〜に」がある……"tell 〜"
【例】:"You are right," I told him.(「あなたが正しい」と私は彼に言った)

【例文】:「私は菜食主義者です」と男性は言った
【 × 】:The man told, "I'm veggie."
【 × 】:"I'm veggie," the man told.
【 ○ 】:The man said, "I'm veggie."
【 ○ 】:"I'm veggie," the man said.
(= The man said that he was veggie.)
→「言った」は"said"を使う

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳する場合、「〜に」がないので"told"は使いません。代わりに"said"を使います。

【例文】:運転手は警官に「酒なんぞ一滴も飲んでない」と言った
【 × 】:The driver said to the policeman, "I'm totally sober."
【 × 】:The driver told the policeman, "I'm totally sober."
【 ○ 】:"I'm totally sober," the driver said to the policeman.
【 ○ 】:"I'm totally sober," the driver told the policeman.
(= The driver told the policeman that he was totally sober.)
→「〜に言った」は"said to 〜"か"told 〜"を使って会話部分の後ろに置く

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳する場合、「〜に」があるので"said to 〜"か"told 〜"を使います。"said to 〜"と"told 〜"は会話部分の後ろに置きます。

引用符("")とコンマ(,)
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(1)……引用符("")ありの場合(2) この項目の先頭へ↑

引用符("")ありの会話文の場合、会話部分を引用符("")でくくります。会話部分と地の文との区切りにはたいていコンマ(,)を打ちます。

ポイント
  1. 会話部分を引用符("")でくくる
  2. 会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打つ、疑問符(?)や感嘆符(!)がある場合は不要

引用符("")と他の句読点の位置関係は別のコーナーでもくわしくまとめています→【参照】: 『コンマ(,)の使い方: 引用符("")ありの会話文で会話の部分と地の文を区切る』 『引用符("")の使い方: 他の句読点との位置関係

【例文】:オウムは言った「ボクはトリだ」
【 × 】:The parrot said. "I am a bird."
【 ○ 】:The parrot said, "I am a bird."
(= The parrot said that he was a bird.)
→"said"の次はコンマ(,)

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳して「主語 + said」を会話部分の前に置く場合、"said"の次にコンマ(,)を置きます。ピリオド(.)は不可。

【例文】:「ボクはトリだ」とオウムは言った
【 × 】:"I am a bird." the parrot said.
【 ○ 】:"I am a bird," the parrot said.
(= The parrot said that he was a bird.)
→"bird"の次はコンマ(,)

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳して「主語 + said」を会話部分の後ろに置く場合、"bird"の次にコンマ(,)を置きます。ピリオド(.)は不可。

【例文】:「いつの日か人類は気象を完全に制御するだろう」と科学者は言った。
【 × 】:"Someday" the scientist said. "people will perfectly control the climate."
【 ○ 】:"Someday," the scientist said, "people will perfectly control the climate."
(= The scientist said that someday people would perfectly control the climate.)
→"someday"の次と"said"の次はコンマ(,)

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳して「主語 + said」を会話部分の途中に置く場合、"someday"の次と"said"の次の二か所にコンマ(,)を置きます。ピリオド(.)は不可。

【例文】:「誰かこの問題の答えがわかる人」と教官は言った。
【 ○ 】:The instructor said, "Does somebody know the answer to this question?"
【 × 】:"Does somebody know the answer to this question?", the instructor said.
【 ○ 】:"Does somebody know the answer to this question?" the instructor said.
(= The instructor asked us whether somebody knew the answer to that question.)

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳して「主語 + said」を文尾に置く場合、"the instructor"の前のコンマ(,)は不要です。"question"の次の疑問符(?)で会話部分と地の文の区切りを表わします。

【例文】:「この猫、ずいぶん不機嫌そうね」と女の子は言った。
【 ○ 】:The girl said, "How grumpy the cat is!"
【 × 】:"How grumpy the cat is!", the girl said.
【 ○ 】:"How grumpy the cat is!" the girl said.
(= The girl exclaimed how grumpy the cat was.)

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳して「主語 + said」を文尾に置く場合、"the girl"の前のコンマ(,)は不要です。"is"の次の感嘆符(!)で会話部分と地の文の区切りを表わします。

語順
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(1)……引用符("")ありの場合(3) この項目の先頭へ↑

「主語 + say」は会話部分の前や後ろ、そして会話部分の途中にも置くことができます。「主語 + say + to 〜」と「主語 + tell 〜」は会話部分の後ろに置きます。

ポイント
  1. 「主語 + say」は引用符("")の会話部分の“前”か“後ろ”あるいは会話部分の“途中”に置く
  2. 会話部分を“後ろ”に置く場合、倒置の「say +主語」が可能、特に"say"の主語が長い場合は倒置が普通
  3. 「主語 + say to 〜」と「主語 + tell 〜」は会話部分の“後ろ”に置く、どちらも倒置は不可
  4. "say"の主語が代名詞(he, she, etc)の場合は倒置は一切不可

"said the teacher"のような倒置の目的は、たいてい英語としてのリズムを良くするためです。

【例文】:「津波のおそれはありません」とアナウンサーは言った。
【 × 】:The newscaster told, "There's no possibility of a tsunami."
【 ○ 】:The newscaster said, "There's no possibility of a tsunami."
【 ○ 】:"There's," the newscaster said, "no possibility of a tsunami."
【 ○ 】:"There's no possibility of a tsunami," the newscaster said.
【 ○ 】:"There's no possibility of a tsunami," said the newscaster.
(= The newscaster said that there was no possibility of a tsunami.)
→「〜に」がないので"tell"は不可

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳する場合、「〜に」がないので"tell"を使うことはできません。代わりに"say"を使います。"the newscaster said"(主語 + say)は引用符("")の会話部分の前にも後ろにも、そして会話部分の途中にも置けます。後ろに置いたときは倒置の"said the newscaster"も使えます。

【例文】:「津波のおそれはありません」と係官はアナウンサーに言った。
【 × 】:The officer said to the newscaster, "There's no possibility of a tsunami."
【 × 】:The officer told the newscaster, "There's no possibility of a tsunami."
【 × 】:"There's no possibility of a tsunami," said to the newscaster the officer.
【 × 】:"There's no possibility of a tsunami," told the newscaster the officer.
【 ○ 】:"There's no possibility of a tsunami," the officer said to the newscaster.
【 ○ 】:"There's no possibility of a tsunami," the officer told the newscaster.
(= The officer told the newscaster that there was no possibility of a tsunami.)
→「主語 + say to 〜」や「主語 + tell 〜」は会話部分の後ろに置く、倒置は不可

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳する場合、「〜に」があるので「主語 + say to 〜」か「主語 + tell 〜」を使います。"the official said to the newscaster"と"the official told the newscaster"はたいてい引用符("")の会話部分の後ろに置きます。前は通例、不可。「主語 + say to 〜」や「主語 + tell 〜」の場合は倒置も使えません。

【例文】:「津波のおそれはありません」と彼は言った。
【 × 】:"There's no possibility of a tsunami," he told.
【 × 】:"There's no possibility of a tsunami," said he.
【 ○ 】:He said, "There's no possibility of a tsunami."
【 ○ 】:"There's," he said, "no possibility of a tsunami."
【 ○ 】:"There's no possibility of a tsunami," he said.
(= He said that there was no possibility of a tsunami.)
→「代名詞 + say」は会話部分の前か途中か後ろに置く、倒置は不可

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳する場合、「〜に」がないので"tell"を使うことはできません。代わりに"say"を使います。代名詞を使った"he said"(主語 + say)は引用符("")の会話部分の前にも後ろにも、そして会話部分の途中にも置けます。ただし、代名詞を使った場合、倒置は使えません。"he said"はOK、"said he"は不可。

時制
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(1)……引用符("")ありの場合(4) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 引用符("")でくくった会話部分の時制は一切変更なし

引用符("")の中は「発言者」の言葉そのままなので時制の一致は不要です。

【例文】:「明日は皆既日食が見られますよ」と先生は言った。
【 × 】:The teacher said, "Tomorrow we would be able to see a total solar eclipse."
【 ○ 】:The teacher said, "Tomorrow we will be able to see a total solar eclipse."
(= The teacher said that the next day they would be able to see a total solar eclipse.)

【例文】を引用符("")ありの会話文に英訳する場合、"will"は"will"のままでOK。時制の一致を考えて"would"に変える必要はありません。引用符("")のある会話文の場合、「発言者」の言葉をそのまま記述します。

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ゼロから始める会話の表現(5)
会話の表現の作り方(2)
平叙文(原則)……引用符("")なしの場合 先頭へ

目線を発言者から話し手に変更

会話を表わす文の作り方を平叙文を基にして原則をまとめます。

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。「話し手」はいつも「発言者」の言葉を第三者の立場から客観的に眺めています。

引用符("")なし会話表現の作り方の原則
  1. 動詞: "say"か"tell"を使う
  2. 代名詞を変更する【例】: I → he, you → I, etc
  3. 場所を表わす語句を変更する【例】: this → that, here → there, etc
  4. 時制を変更する【例】: 現在時制 → 過去時制、過去時制 → 過去完了時制, etc
  5. 時を表わす語句を変更する【例】: now → then, today → that day, etc

動詞
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(2)……引用符("")なしの場合(1) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"say"か"tell"を使う

引用符("")なしの会話文で平叙文の場合、「言う」は通例、目的語が一つの場合は"say"を、目的語が二つの場合は"tell"を使います。"speakや"talk"は不可。

# 目的語が一つのみ……"say"
【例】:I said that you were right.(目的語は"that you were right")
# 目的語が二つある……"tell"
【例】:I told you that you were right.(目的語は"you"と"that you were right")

【例文】:ボクたちはゴジラ映画を見に行くんだと子供達は言った
【 × 】:The kids told that they would go to the Godzilla movie.
【 ○ 】:The kids said that they would go to the Godzilla movie.
(= The kids said, "We'll go to the Godzilla movie.")

【例文】を引用符("")なしの会話文に英訳する場合、目的語は「ボクたちはゴジラ映画を見に行く(= that 〜 the Godzilla movie)」のみです。目的語は一つなので"said that 〜"を使います。"told that 〜"は不可。

【例文】:ボクたちはゴジラ映画を見に行くんだと子供達は私に言った
【 × 】:The kids said me that they would go to the Godzilla movie.
【 △ 】:The kids said to me that they would go to the Godzilla movie.
【 ○ 】:The kids told me that they would go to the Godzilla movie.
(= "We'll go to the Godzilla movie," the kids said to me.)

【例文】を引用符("")なしの会話文に英訳する場合、目的語は「私に(= me)」と「ボクたちはゴジラ映画を見に行く(= that 〜 the Godzilla movie)」です。目的語が二つあるので、"told A that 〜"を使います。"said to A that 〜"も可能ですが、あまり使いません。英作文では必ず"told A that 〜"を使います。

代名詞を変更する
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(2)……引用符("")なしの場合(2) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 引用符でくくった会話部分は「話し手」を中心にして人称を決める

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」「発言者」を第三者の立場から客観視するので、一人称の代名詞(I, we, etc)を三人称(he, she, etc)に、二人称の代名詞(you, your, etc)を一人称(I, we, etc)に変更することがあります。

【例文】:ボクたちはゴジラ映画を見に行くんだと子供達は私に言った。
【 × 】:The kids told me that we would go to the Godzilla movie.
【 ○ 】:The kids told me that they would go to the Godzilla movie.
(= "We'll go to the Godzilla movie," the kids said to me.)

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進むので、【例文】の主語の「子供達」は"the kids (= they)"で通します。「話し手」から見ると"the kids (= they)"は常に第三者です。なので、「ボクたちは」は"we"ではなく、三人称で"they (= the kids)"と表現します。

【例文】:私が行方不明だった男の子を発見しましたと警察官は記者たちに語った。
【 × 】:The police officer told the reporters that I had found the missing boy.
【 ○ 】:The police officer told the reporters that he had found the missing boy.
(= "I've found the missing boy," the police officer said to the reporters.)

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。【例文】の主語の「警察官」は"the police officer (= he)"で通します。「話し手」から見ると"the police officer"(= he)は常に第三者です。なので、「警察官」は"I"ではなく、三人称で"he"(= the police officer)と表現します。

【例文】:君はもっと筋肉をつけるべきだとアーノルド先生は私に言った。
【 × 】:Mr. Arnold told me that you should have more muscle.
【 ○ 】:Mr. Arnold told me that I should have more muscle.
(= "You should have more muscle," Mr. Arnold said to me.)

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。【例文】の「君」は"I"で通します。「話し手」から見ると"you"は常に自分、つまり「話し手」自身です。なので、「君」は"you"ではなく、一人称で"I"と表現します。

場所を表わす語句を変更する
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(2)……引用符("")なしの場合(3) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 「付近」を指す表現を「やや遠く」を指す表現に変更する
    【例】:"this" → "that", "these" → "those", "here" → "there"

引用符("")なしの会話文の場合、「発言者」の付近を指す「これ (this)」や「これら(these)」をたいてい「それ(that)」や「それら(those)」と表現します。「発言者」が言う「これ (this)」や「これら(these)」は第三者の「話し手」から見るとすぐ近くではないので、代わりにやや遠くを指し示す"that, those"を使います。

同じように、「発言者」の付近を指す「ここ(here)」も第三者の「話し手」から見るとすぐ近くではないので、たいてい「そこ(there)」と表現します。

時を表わす"this morning"(今朝)や"this week"(今週)もたいてい"that morning"や"that week"に変更します→【参照】: 『会話の表現の作り方: 原則: 引用符("")なしの場合……時を表わす表現

【例文】:これが顕微鏡でそしてこれが双眼鏡ですと男の子は言った。
【 × 】:The boy said that this was a microscope and these were binoculars.
【 ○ 】:The boy said that that was a microscope and those were binoculars.
(= The boy said, "This is a microscope and these are binoculars.")

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進むので【例文】の「これ」は"that, those"で通します。「話し手」から見ると、顕微鏡と双眼鏡が置いてある場所は「話し手」のすぐ近くではありません。なので、「これ」は"this, these"ではなく、やや遠い場所を指す"that, those"を使います。

【例文】:自転車はここに停めなさいと先生は生徒たちに言った。
【 × 】:The teacher told the students that they should park their bikes here.
【 ○ 】:The teacher told the students that they should park their bikes there.
(= "You should park your bikes here," the teacher said to the students.)

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進むので、【例文】の「ここに」は"there"で通します。「話し手」から見ると、自転車を停める"here"は「話し手」のすぐ近くではありません。なので、「ここに」は"here"ではなく、やや遠い場所を指す"there"を使います。

時制を変更する
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(2)……引用符("")なしの場合(4) この項目の先頭へ↑

《会話の表現》の場合、動詞は"said, told, asked"などを使うので文全体の時制はたいてい過去です。引用符("")ありの会話文の場合、時制の一致は不要なので、「said + 現在時制」や「said + 現在進行時制」などが可能です。

しかし、引用符("")なしの会話文の場合、時制の一致が必要です。「said + 現在時制」や「said + 現在進行時制」は通例、不可。"said"(言った)の時制に合わせて「said + 過去時制」や「said + 過去進行時制」を使います。

ポイント
  1. 文全体の時制に応じて会話の内容の時制を変更する
    【例】:現在時制 → 過去時制
    【例】:現在進行時制 → 過去進行時制
    【例】:現在完了時制 → 過去完了時制
    【例】:現在完了進行時制 → 過去完了進行時制
    【例】:過去時制 → 過去完了時制
    【例】:過去進行時制 → 過去完了進行時制
    【例】:過去完了時制 → 過去完了時制(変更なし)
    【例】:未来時制 → 過去時制(wouldを使う)

引用符("")なしの会話表現の時制の変更については、別のコーナーにもくわしくまとめています→【参照】: 『会話の表現の時制: 忘れちゃいけない、時制の変更

【例文】:腹話術ができますとあなたは言った。
【 × 】:You said that you can do ventriloquism.
【 ○ 】:You said that you could do ventriloquism.
(= You said, "I can do ventriloquism.")
→"said"の時制(過去)を基準に置いて"can"を"could"に変更する

【例文】の場合、引用符("")ありの会話文"I can do ventriloquism."(腹話術ができる)は、「話し手」から見ると「過去の動作」です。

【例文】:今腹話術をしていますとあなたは言った。
【 × 】:You said that you are doing ventriloquism.
【 ○ 】:You said that you were doing ventriloquism.
(= You said, "I'm doing ventriloquism.")
→"said"の時制(過去)を基準に置いて"are"を"were"に変更する

【例文】の場合、引用符("")ありの会話文"I'm doing ventriloquism."(腹話術をしている)は、「話し手」から見ると「過去に進行中の動作」です。なので、"can"を"could"に変更します。

【例文】:花壇の草取りが終わりましたと子供達は言った。
【 × 】:The children said that they have finished weeding the flower bed.
【 ○ 】:The children said that they had finished weeding the flower bed.
(= The children said, "We've finished weeding the flower bed.")
→"said"の時制(過去)を基準に置いて"have"を"had"に変更する

【例文】の場合、引用符("")ありの会話文"We've finished weeding the flower bed."(花壇の草取りを終えた)は、「話し手」から見ると「過去のさらに過去の動作」です。「話し手」から見て、子供達が草取りを終ったと話してくれたのが「過去」、草取りの終了した時点が「過去のさらに過去」です。「過去のさらに過去」は過去完了時制で表わします。なので、"have finished"を"had finished"に変更します。

【例文】:花壇の草取りはもうやってありましたと子供達は言った。
【 × 】:The children said that someone finished weeding the flower bed.
【 ○ 】:The children said that someone had finished weeding the flower bed.
(= The children said, "Someone finished weeding the flower bed.")
→"said"の時制(過去)を基準に置いて"finished"を"had finished"に変更する

【例文】の場合、引用符("")ありの会話文"Somone finished weeding the flower bad."(花壇の草取りがすんでいた)は、「話し手」から見ると「過去のさらに過去の動作」です。「話し手」から見て、子供達が草取りを終ったと話してくれたのが「過去」、子供達以外の誰かが草取りを終えた時点が「過去のさらに過去」です。「過去のさらに過去」は過去完了時制で表わします。なので、"finished"を"had finished"に変更します。

【例文】:石油はいつか枯渇しますと先生は言った。
【 × 】:The teacher said that someday oil will deplete.
【 ○ 】:The teacher said that someday oil would deplete.
(= The teacher said, "Someday oil will deplete.")
→"said"の時制(過去)を基準に置いて"will"を"would"に変更する

引用符("")ありの会話文が"will"を使う未来時制の場合、"will"を過去形の"would"に置き換えます。"would"は会話を行なった時点からの「未来」を指します。

【例文】:すでにデフレから脱却したと大統領は言った。
【英訳】:The president said that they had already overcome deflation.
(= The president said, "We had already overcome deflation.")

引用符("")ありの会話文の時制過去完了時制のときは、引用符("")なしの会話文でもそのまま過去完了時制を使います。時制の変更はなし。

時を表わす語句を変更する
会話の表現の作り方: 平叙文(原則)(2)……引用符("")なしの場合(5) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文の場合、会話の内容自体はリアルタイムの話ではなく、「話し手」の現在から見てたいてい過去の話なので、"now"(今)や"yesterday"(昨日)といった表現はあまり使いません。

"now"や"yesterday"は実際に会話を行っている時点から見て「今」「一日前」を指します。第三者の「話し手」の現在から見ると"now"は"then"(過去のその時)と表現します。同様に、"yesterday"は"the day before"(過去のある日から一日前)と表現します。

ポイント
  1. 「今」を基準にした表現を「当時」を基準にした表現に変更する
  2. 原則として"this 〜" → "that 〜", "last 〜" → "the previous 〜", "next 〜" → "the following 〜"
    【例】:now → then, ago → before, today → that day, tonight → that night
    【例】:yesterday → the day before/the previous day, tomorrow → the next day/the following day
    【例】:this morning → that morning, this afternoon → that afternoon, this evening → that evening
    【例】:this week → that week, this month → that month, this year → that year
    【例】:last night → the night before/the previous night, tomorrow night → the following night
    【例】:last week → the previous week, last month → the previous month, last year → the previous year
    【例】:next week → the following week, next month → the following month, next year → the following year

場所的に付近を表わす"this"も"that"に変更します→【参照】: 『会話の表現の作り方: 原則: 引用符("")なしの場合……"this"と"these"と"here"

日本語でも「明日」と「翌日」ではニュアンスが異なります。「明日」のニュアンスは今現在話をしている時点を基準に置いて次の日です。「翌日」のニュアンスは、過去でも未来でも何か物事が起こった日を基準に置いてその次の日です。ニュアンス的には「明日」 = "tomorrow", 「翌日」 = "the next day " or "the following day"です。

同様にニュアンス的には、
  • 「明朝」 = "tomorrow morning", 「翌朝」 = "the following morning"
  • 「明晩」 = "tomorrow evening", 「翌晩」 = "the following evening"
  • 「来週」 = "next week", 「翌週」 = "the following week"
  • 「来月」 = "next month", 「翌月」 = "the following month"
  • 「来年」 = "next year", 「翌年」 = "the following year"
  • 「昨日」 = "yesterday", 「前日」 = "the day before" or "the previous day"
です。

【例文】:、大きな揺れが来ましたと記者は大声をあげた。
【 × 】:The reporter said loudly that the great shaking was happening now.
【 ○ 】:The reporter said loudly that the great shaking was happening then.
(= The reporter said loudly, "The great shaking is happening now.")

【例文】の場合、「記者」が言った「今」とは「話し手」から見ると「過去の一時点」です。なので、引用符("")なしの会話文の場合、たいてい"now"(今)を"then"(あの時)と表現します。

【例文】:三日前に腕のギプスが取れて今日は自転車で学校に来ましたとベイダーは言った。
【 × 】:Vader said that he had had his arm plaster cast removed three days ago and had come to school by bike today.
【 ○ 】:Vader said that he had had his arm plaster cast removed three days before and had come to school by bike that day.
(= Vader said, "I had my arm plaster cast removed three days ago. I came to school by bike today.")

【例文】の場合、「ベイダー」が言った「三日前」とは「話し手」から見ると、「ベイダー」が発言した過去のある日を基準に置いて「三日前」です。"ago"は現在を基準に置いて「〜前」を表わします。過去のある時を基準に置いて「〜前」を表わすときは"before"を使います。なので、引用符("")なしの会話文の場合、"three days ago"は"three days before"(三日前)と表現します。

また、「ベイダー」が言った「今日」とは「話し手」から見ると、「ベイダー」が発言した過去の「ある日」です。なので、引用符("")なしの会話文の場合、たいてい"today"(今日)を"that day"(その日)と表現します。

【例文】:昨日、梅雨入りしました、明日は雨でしょうとアナウンサーは言った。
【 × 】:The newscaster said that the rainy season had begun yesterday and it would rain tomorrow.
【 ○ 】:The newscaster said that the rainy season had begun the day before and it would rain the next day.
(= The newscaster said, "The rainy season began yesterday. It will rain tomorrow.")

【例文】の場合、「キャスター」が言った「昨日」とは「話し手」から見ると、「キャスター」が発言した過去のある日を基準にして「一日前」です。なので、引用符("")なしの会話文の場合、たいてい"yesterday"(昨日)を"the day before"(一日前)あるいは"the previous day"(一日前)と表現します。

同様に、「明日」とは「話し手」から見ると、「キャスター」が発言した過去のある日を基準にして「一日後」です。なので、引用符("")なしの会話文の場合、たいてい"tomorrow"(明日)を"the next day"(次の日、翌日)あるいは"the following day"(次の日、翌日)と表現します。

【例文】:先週から仮設住宅の建設を始めて来月には完成させますと男性は言った。
【 × 】:The man said that they had started building temporary housing last week and would finish it next month.
【 ○ 】:The man said that they had started building temporary housing the previous week and would finish it the following month.
(= "We started building temporary housing last week. We will finish it next month," said the man.)

【例文】の場合、「男性」が言った「先週」とは「話し手」の現在から見ると、「男性」が発言した過去のある日の「前の週」です。なので、引用符("")なしの会話文の場合、たいてい"last week"(先週)を"the previous week"と表現します。

同様に、「来月」とは「話し手」から見ると、「男性」が発言した過去のある日の「次の月」です。なので、引用符("")なしの会話文の場合、たいてい"next month"(来月)を"the following month"(翌月)と表現します。

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ゼロから始める会話の表現(6)
会話の表現の作り方(3)
疑問文 先頭へ

会話の中の疑問文

会話文の中で使う疑問文の作り方をまとめます。

引用符("")ありの場合
会話の表現の作り方(3): 疑問文(1) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"say"を使う
  2. 会話部分の最後に疑問符(?)を付けて、会話部分の全体を引用符("")でくくる
  3. 会話部分の語順は疑問文のまま一切変更しない
  4. 会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打つ

引用符("")ありの会話表現の場合、会話をそのまま記述するので語順は一切変更しません。会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打ちます。意外に疑問符(?)は忘れがちです。欠けると英文として不自然なので必ず付けます。

【例文】:「万里の長城はどこにあるのかな」と私は言った
【 × 】:I said, " Where is the Great Wall"
【 × 】:I said " Where is the Great Wall?"
【 ○ 】:I said, " Where is the Great Wall?"
(= I asked where the Great Wall was.)
→"said"の次にコンマ(,)、"Wall"の次に疑問符(?)を置く

「主語 + say to 〜」を会話部分の後ろに置く場合、会話文と地の文の区切りを表わすコンマ(,)は不要です。疑問符(?)が代わりに区切りを表わします。

【例文】:「万里の長城へ行ったことがありますか」とガイドは私たちに言った
【 × 】:"Have you ever been to the Great Wall?", the guide said to us
【 ○ 】:"Have you ever been to the Great Wall?" the guide said to us
(= The guide asked us if we had ever been to the Great Wall.)
→"the guide"の前のコンマ(,)は不要

引用符("")なしの場合
会話の表現の作り方(3): 疑問文(2) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例、"ask 〜 if …"、あるいは、"ask 〜 whether …"を使う
  2. "what"や"where"がある疑問文なら、"ask 〜 what …"、あるいは、"ask 〜 where …"とする
  3. 引用符("")も疑問符(?)も不要
  4. 会話部分の語順は【主語】+【動詞】とする
  5. 文全体の時制に合わせて会話部分の時制を変更する

引用符("")なしの会話表現の場合、会話が疑問文であっても語順【主語】+【動詞】とします。助動詞be動詞を【主語】の前に置くようなことはしません。

文全体の時制に合わせて会話部分の時制の変更が必要です→【参照】: 『会話の表現の時制: 忘れちゃいけない、時制の変更

"what"や"where"などがない場合
会話の表現の作り方(3): 疑問文(2)……引用符("")なしの場合(1) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文の場合、"what"や"where"などの疑問詞がないときは、"if"か"whether"を追加して、"ask if 〜"や"ask whether 〜"とします。文全体の意味は疑問ですが、会話部分の語順は【主語】が先、【動詞】が後です。文末の疑問符(?)も不要。

【例文】:万里の長城へ行ったことがありますかとガイドは私達に言った
【 × 】:The guide asked us had we ever been to the Great Wall?
【 × 】:The guide asked us if had we ever been to the Great Wall.
【 × 】:The guide asked us if we had ever been to the Great Wall?
【 × 】:The guide asked us whether we had ever been to the Great Wall?
【 ○ 】:The guide asked us if we had ever been to the Great Wall.
【 ○ 】:The guide asked us whether we had ever been to the Great Wall.
(= "Have you ever been to the Great Wall?" the guide said to us.)
→"what"や"where"などの疑問詞がないので"if"か"whether"を追加する、文末の疑問符(?)は不要

"whetherを"好んで使う場合
会話の表現の作り方(3): 疑問文(2)……引用符("")なしの場合(2) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文の場合、"if"を避けて"whether"をよく使うことがあります。

"whether"を好んで使う場面
  1. 会話の中に"or 〜"(あるいは〜)のような選択肢がある場合
  2. 「whether + to不定詞」の場合
  3. 会話の中に仮定や条件を表わす"if"を使う場合

【例文】:あなたは犬派それとも猫派と私は尋ねました。
【 △ 】:I asked if you liked dogs or cats.
【 ○ 】:I asked whether you liked dogs or cats.
(= I said, "Do you like dogs or cats?")
→"whether A or B"の形が普通

引用符("")なしの会話文の場合、"or 〜"を使って「あるいは〜」のニュアンスを出すときは、"if A or B"より"whether A or B"を使うほうが普通です。

【例文】:投票に行くべきかどうか悩んだ。
【 × 】:I wondered if to go to the polls.
【 ○ 】:I wondered whether to go to the polls.
【 ○ 】:I wondered whether I should go to the polls.
(= "Should I go to the polls?" I wondered.)
→「whether + to不定詞」の形にする

「〜すべき」(義務)のニュアンスを出す場合、引用符("")なしの会話文では「whether + to不定詞」を使って「〜すべきかどうか」を表わすことがあります。「if + to不定詞」とは言いません。

「whether + to不定詞」は自問を表わす"主語 + wonder whether to 〜"の形でよく使います→【参照】: 『"think"や"wonder"で心の中の声を表現する

【例文】:もし男だったらまず何をするとパンドラは私に尋ねました。
【 × 】:Pandora asked me if, if I were a man, what I would do first.
【 ○ 】:Pandora asked me whether, if I were a man, what I would do first.
(= "If you were a man, what would you do first?" Pandora said to me.)
→"if"の連続を避けて"whether, if 〜"の形にする

引用符("")なし会話文の中で"if"を使うと"if"が二つ連続して現われることがあります。意味がわかりにくくなるので、"if"の連続を避けて"whether"を使います。

"what"や"where"などがある場合
会話の表現の作り方(3): 疑問文(2)……引用符("")なしの場合(3) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文の場合、"what"や"where"などの疑問詞があるときは、"ask what 〜"や"ask where 〜"とします。"if"や"whether"、接続詞の"that"の追加は一切不要。文全体の意味は疑問ですが、会話部分の語順は【主語】が先、【動詞】が後です。文末の疑問符(?)も不要。

【例文】:万里の長城はどこにあるのかなと私は言った
【 × 】:I asked where was the Great Wall?
【 × 】:I asked if where the Great Wall was.
【 × 】:I asked whether where the Great Wall was.
【 × 】:I asked that where the Great Wall was.
【 ○ 】:I asked where the Great Wall was.
(= I said, " Where is the Great Wall?")
→"where"があるので"if, whether, that"の追加は不要、文末の疑問符(?)も不要

引用符("")なしの会話文なので語順は、"where the Great Wall was"(where + 主語 + 動詞)です。"where was the Great Wall"(where + 動詞 + 主語)ではありません。

【例文】:ロボットに仕事を奪われたらあなたは何をしますかとホイル先生は私達に尋ねた。
【 × 】:Ms. Hoyle asked us what would we do when robots stole our job?
【 × 】:Ms. Hoyle asked us if what we would do when robots stole our job.
【 × 】:Ms. Hoyle asked us whether what we would do when robots stole our job.
【 × 】:Ms. Hoyle asked us that what we would do when robots stole our job.
【 ○ 】:Ms. Hoyle asked us what we would do when robots stole our job.
(= "What will you do when robots steal your job?" Ms. Hoyle said to us.)
→"what"があるので"if, whether, that"の追加は不要、文末の疑問符(?)も不要

引用符("")なしの会話文なので語順は、"what we would do 〜"(what + 主語 + 助動詞 + 動詞 + 〜)です。"what would we do 〜"(what + 助動詞 + 主語 + 動詞 + 〜)ではありません。

返答が"Yes", "No"だけの場合
会話の表現の作り方(3): 疑問文(2)……引用符("")なしの場合(4) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文の場合、疑問文の返事で一言"Yes"や"No"と答えるときは、"that"なしで"I said yes."や"She said no."とします。あるいは、"Yes, No"の代わりに、"do"や"can"などの助動詞を使うこともできます。

【例文】:猫アレルギーですかと先生は聞いた。私はいいえと言った。
【 ○ 】:The teacher asked if I have an allergy to cats and I said no.
【 ○ 】:The teacher asked if I have an allergy to cats and I said that I don't.
(= The teacher said, "Do you have an allergy to cats?" I said, "No.")

【例文】:私はギターを弾けますかと尋ねました。あなたははいと答えました。
【 ○ 】:I asked whether you played the guitar and you said yes.
【 ○ 】:I asked whether you played the guitar and you said that you did.
(= I said, "Do you play the guitar?" You said, "Yes.")

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ゼロから始める会話の表現(7)
会話の表現の作り方(4)
命令文 先頭へ

会話の中の命令文

会話文の中で使う命令文の作り方をまとめます。

引用符("")ありの場合
会話の表現の作り方(4): 命令文(1) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"say"を使う
  2. 会話部分を引用符("")でくくる
  3. 会話部分の語順は命令文のまま一切変更しない
  4. 会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打つ

引用符("")ありの会話表現の場合、会話をそのまま記述するので語順は一切変更しません。会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打ちます。

【例文】:「寝る前に歯を磨きなさい」と母さんが言った。
【英訳】:My mother said, "Brush your teeth before you go to bed."
(= My mother told me to brush my teeth before I went to bed.)
→"said"の次にコンマ(,)を置く

【例文】:"Don't leave your umbrella behind," I said to my brother.
【和訳】:「傘を置き忘れないでよ」と私は兄に言った。
(= I told my borther not to leave his umbrella behind.)
→"behind"の次にコンマ(,)を置く

【例文】:「カラオケに行ってストレスを解消しよう」とセバスチャン言った。
【英訳】:"Let's go to karaoke to relieve stress," said Sebastian.
(= Sebastian suggested that we go to karaoke to relieve stress.)[※アメリカ英語]
(= Sebastian suggested that we should go to karaoke to relieve stress.)[※イギリス英語]
→"stress"の次にコンマ(,)を置く

引用符("")なしの場合
会話の表現の作り方(4): 命令文(2) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例「tell + to不定詞」を使う
  2. "let's"の場合、動詞の「言う」は通例「suggest + that節」を使う
  3. 引用符("")は不要

通例、命令の内容は"tell"の場合、to不定詞を使います。"suggest"の場合はthat節を使います。

【例文】:寝る前に歯を磨きなさいと母さんが言った
【和訳】:My mother told me to brush my teeth before I went to bed.
(= My mother said, "Brush your teeth before you go to bed.")

"Don't"で始まる「〜しないで」の命令は「tell + not + to不定詞」を使います。

【例文】:I told my borther not to leave his umbrella behind.
【和訳】:傘を置き忘れないでよと私は兄に言った。
(= "Don't leave your umbrella behind," I said to my brother.)

「〜しよう」という提案を表わす"let's 〜"は「言う」の動詞に"suggest"を使います。

【例文】:カラオケに行ってストレスを解消しようとセバスチャンは言った
【英訳】:Sebastian suggested that we go to karaoke to relieve stress.[※アメリカ英語]
【英訳】:Sebastian suggested that we should go to karaoke to relieve stress.[※イギリス英語]
(= "Let's go to karaoke to relieve stress," said Sebastian.)

"suggest"を使って【例文】を引用符("")なしの会話文に英訳する場合、that節内は"went"ではなく"go"(アメリカ英語)、あるいは、"should go"(イギリス英語)を使います→【参照】: 『"if"を使わない仮定法アレコレ……「提案」を表わす動詞(suggest, propose, recommend)

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ゼロから始める会話の表現(8)
会話の表現の作り方(5)
感嘆文 先頭へ

会話の中の感嘆文

会話文の中で使う感嘆文の作り方をまとめます。

引用符("")ありの場合
会話の表現の作り方(5): 感嘆文(1) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"say"を使う
  2. 会話部分の最後に感嘆符(!)を付けて、会話部分の全体を引用符("")でくくる
  3. 会話部分の語順は感嘆文のまま一切変更しない
  4. 会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打つ

引用符("")ありの会話表現の場合、会話をそのまま記述するので語順は一切変更しません。会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打ちます。意外に感嘆符(!)は忘れがちです。欠けると英文として不自然なので必ず付けます。

【例文】:「すごく大きな風船だぁ」と男の子は言った。
【 × 】:The boy said "What a big balloon it is"
【 ○ 】:The boy said, "What a big balloon it is!"
(= The boy exclaimed what a big balloon it was.)
→"said"の次にコンマ(,)を置く、"is"の次に感嘆符(!)が必要

「主語 + say」を引用符("")で囲った会話部分の後ろに置く場合、会話文と地の文の区切りを表わすコンマ(,)は不要です。コンマ(,)の代わりに感嘆符(!)が区切りを表わします。

【例文】:「すごく小さな折り鶴」と女の子は言った。
【 × 】:"How little the origami crane is!", the girl said.
【 ○ 】:"How little the origami crane is!" the girl said.
(= The girl exclaimed how little the origami crane was.)
→"the girl"の前にコンマ(,)は不要

引用符("")なしの場合
会話の表現の作り方(5): 感嘆文(2) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"exclaim"を使う
  2. 感嘆文の"What 〜"と"How 〜"は通例、語順の変更なしでそのまま使う
  3. 引用符("")も感嘆符(!)も不要
  4. 文全体の時制に合わせて会話部分の時制を変更する

引用符("")なしの会話表現の場合、原則として感嘆文語順は変更しません。"What 〜"と"How 〜"をそのまま使います。

文全体の時制に合わせて会話部分の時制の変更が必要です→【参照】: 『会話の表現の時制: 忘れちゃいけない、時制の変更

【例文】:「すごく大きな風船だぁ」と男の子は言った。
【 × 】:The boy exclaimed what a big balloon it is.
【 × 】:The boy exclaimed what a big balloon it was!
【 ○ 】:The boy exclaimed what a big balloon it was.
(= The boy said, "What a big balloon it is!")
→"exclaimed"の時制(過去)を基準に置いて"is"を"was"に変更、文末はピリオド(.)を使う

【例文】:「すごく小さな折り鶴」と女の子は言った。
【 × 】:The girl exclaimed how little the origami crane is.
【 × 】:The girl exclaimed how little the origami crane was!
【 ○ 】:The girl exclaimed how little the origami crane was.
(= "How little the origami crane is!" the girl said.)
→"exclaimed"の時制(過去)を基準に置いて"is"を"was"に変更、文末はピリオド(.)を使う

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ゼロから始める会話の表現(9)
会話の表現の作り方(6)
祈願文 先頭へ

会話の中の祈願文

会話文の中で使う祈願文の作り方をまとめます。

引用符("")ありの場合
会話の表現の作り方(6): 祈願文(1) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例"say"を使う
  2. 会話部分を引用符("")でくくる
  3. 会話部分の語順は祈願文のまま一切変更しない
  4. 会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打つ

引用符("")ありの会話表現の場合、会話をそのまま記述するので語順は一切変更しません。会話部分と地の文に区切りにコンマ(,)を打ちます。

【例文】:おばあちゃんが言った。「すてきな一年になりますように」
【 × 】:My grandmother said "May you have a wonderful year."
【 ○ 】:My grandmother said, "May you have a wonderful year."
(= My grandmother prayed that I might have a wonderful year.)
→"said"の次にコンマ(,)が必要

【例文】:「お二人に幸せあれ」と牧師は私達に言った。
【 × 】:"May you both be happy" the priest said to us.
【 ○ 】:"May you both be happy," the priest said to us.
(= The priest prayed that we both might be happy.)
→"happy"の次にコンマ(,)が必要

【例文】:くしゃみをしたらみんなから言われた。「お大事に」
【 × 】:When I sneezed, everyone said "God bless you!"
【 ○ 】:When I sneezed, everyone said, "God bless you!"
(= When I sneezed, everyone prayed that God might bless me.)
→"said"の次にコンマ(,)が必要

引用符("")なしの場合
会話の表現の作り方(6): 祈願文(2) この項目の先頭へ↑

ポイント
  1. 動詞の「言う」は通例「pray + that節」を使う
  2. that節内の語順は「主語 + may + 動詞 + 〜」とする
  3. 引用符("")ありの会話文で"may"を使わない場合は"may"を追加する
  4. 引用符("")や感嘆符(!)は不要
  5. 文全体の時制に合わせて会話部分の時制を変更する

引用符("")ありの会話文で「May + 主語 + 動詞 + 〜」とある場合は、引用符("")なしの会話文では「主語 + may + 動詞 + 〜」とします。引用符("")ありの会話文で"may"がない場合は、引用符("")なしの会話文に"may"を追加します。

文全体の時制に合わせて会話部分の時制の変更が必要です→【参照】: 『会話の表現の時制: 忘れちゃいけない、時制の変更

【例文】:すてきな一年になりますようにとおばあちゃんが言った。
【 × 】:My grandmother prayed that I may have a wonderful year.
【 ○ 】:My grandmother prayed that I might have a wonderful year.
(= My grandmother said, "May you have a wonderful year.)
→"prayed"の時制(過去)を基準に置いて"may"を"might"に変更する

【例文】:お二人に幸せあれと牧師は私達に言った。
【 × 】:The priest prayed that we both may be happy.
【 ○ 】:The priest prayed that we both might be happy.
(= "May you both be happy," the priest said to us.)
→"prayed"の時制(過去)を基準に置いて"may"を"might"に変更する

【例文】:くしゃみをしたらみんなからお大事にと言われた。
【 × 】:When I sneezed, everyone prayed that God may bless me.
【 ○ 】:When I sneezed, everyone prayed that God might bless me.
(= When I sneezed, everyone said, "God bless you!")
→"prayed"の時制(過去)を基準に置いて"may"を"might"に変更する

【例文】を引用符("")なしの会話文に英訳する場合、祈願を表わす助動詞"might"を追加するのが普通です。

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会話の表現の時制

ゼロから始める会話の表現(10)
会話の表現の時制(1)
忘れちゃいけない、時制の変更 先頭へ

引用符("")なしの会話文で時制の変更

英語の場合、引用符("")なしの会話文では、日本語とは異なる感覚で時制を変更することがあります。

現在時制の場合
会話の表現の時制(1)忘れちゃいけない、時制の変更(1) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文全体の時制が現在の場合、他の動詞時制は自由に使えます。日本語の感覚とほぼ同じ。

【例文】:先生は私たちに午後六時前には下校しなさいと言う。
【 ○ 】:Our teacher says that we have to leave school before 6 p.m.
【例文】:先生は私たちが午後六時前には下校したと言う。
【 ○ 】:Our teacher says that we left school before 6 p.m.
【例文】:先生は私たちが午後六時前には下校するだろうと言う。
【 ○ 】:Our teacher says that we will leave school before 6 p.m.

述語の"says"の時制は現在です。一方、"have to"の時制は現在ですが、"left"は過去、"will leave"は未来です。いずれの文でも、英語、日本語ともに不自然なところはありません。

過去時制を使う場合
会話の表現の時制(1)忘れちゃいけない、時制の変更(2) この項目の先頭へ↑

引用符("")なしの会話文全体の時制が過去の場合、他の動詞助動詞時制も過去や過去完了を使う必要があります。日本語の感覚とはずいぶんと異なるので、間違えやすいところです。

英語の場合、引用符("")なしの会話文になると、「話し手」の目線で話が進みます。時制も「話し手」が今現在話している時点が「現在」です。なので、原則として、過去の話はすべて過去時制、過去のさらに過去の話は過去完了時制を使います。

# 引用符("")なしの会話文……「話し手」が今現在話している時点が「現在」

【例文】:先生が午後六時前には下校しなさいと言った。
【 × 】:Our teacher said that we have to leave school before 6 p.m.
【 ○ 】:Our teacher said that we had to leave school before 6 p.m.
(= Our teacher said, "You have to leave school before 6 p.m.")

引用符("")ありの会話文のつもりで"have to"とすると、英語として不自然です。述語の"said"の時制である過去に合わせて、"have to"も過去時制の"had to"に変更します。

日本語の場合は、過去の話を【例文】のように「下校しなさい」と現在時制で表現しても不自然なところはありません。「と言う」を「と言った」と過去時制で表現すれば、問題なしです。英語ではそうは行きません。「と言った」が過去時制なら、「下校しなさい」も過去時制に変更して"had to leave school"とします。

未来時制を表わす"will"や"shall"も過去形を使います。

【例文】:先生は生徒たちが午後六時前には下校するだろうと言った。
【 × 】:Our teacher said that students will leave school before 6 p.m.
【 ○ 】:Our teacher said that students would leave school before 6 p.m.
(= Our teacher said, "Students will leave school before 6 p.m.")

引用符("")ありの会話文のつもりで"will"とすると、英語として不自然です。述語の"told"の時制である過去に合わせて、"will"も過去時制の"would"に変更します。

過去完了時制を使う場合
会話の表現の時制(1)忘れちゃいけない、時制の変更(3) この項目の先頭へ↑

会話の内容が過去のさらに過去の場合、過去完了時制を使います。

【例文】:先生は警察官に生徒たちが午後六時前には下校したと言った。
【 × 】:Our teacher told the policeman that students leave school before 6 p.m.
【 × 】:Our teacher told the policeman that students left school before 6 p.m.
【 ○ 】:Our teacher told the policeman that students had left school before 6 p.m.
(= "Students left school before 6 p.m.," our teacher told the policeman.)

引用符("")ありの会話文のつもりで"leave"や"left"とすると、英語として不自然です。日本語では過去の話でも、過去のさらに過去の話でも「〜だった」「〜した」と同じ表現を使います。

英語ではそうは行きません。「話し手」の目線から見ると、「下校した」のは述語の"told"よりもさらに昔の話です。過去のさらに過去の話は過去完了時制を使って"had left"とします。

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時制の変更が不要な場合
ゼロから始める会話の表現(11)
会話の表現の時制(2)
時制の変更が不要な場合 先頭へ

時制を変更すると意味がわかりにくくなる

英語の場合、引用符("")なしの会話文では、日本語とは異なる感覚で時制を変更することがあります→【参照】: 『会話の表現の時制: 忘れちゃいけない、時制の変更

ただし、場合によっては時制を敢えて変更しないこともあります。たいていの場合、時制を変更すると意味がわかりにくくなるので、変更せずにそのままにしておきます。

引用符("")なしの会話文で時制変更なしの場合
  1. 現在でも有効な話……現在時制で通すこともある
  2. 不変の事実……現在時制で通すこともある
  3. 有名な出来事……過去時制で固定
  4. 仮定法現在……時制は変更しない
  5. 仮定法過去……原則として時制は変更しない
  6. 仮定法過去完了……時制は変更しない
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ゼロから始める会話の表現(12)
会話の表現の時制(3)
時制の変更が不要な場合……現在時制で通す 先頭へ

現在でも通じる話なら、現在時制で通すこともある

引用符("")なしの会話文の場合、文全体の時制過去時制になると、原則として会話文の中の動詞過去時制過去完了時制に変更します→【参照】: 『忘れちゃいけない、時制の変更……過去時制の場合

ただし、例外もあります。

過去に始まり、現在も続いている『動作』や『状態』の場合は、会話文の動詞時制現在時制のままで通すことがあります。また、文全体の時制に一致させて過去時制に変更することもあります。

【例文】:あなたはコロッケの作り方を知っていると言いました。
【 △ 】:You said that you know how to make croquette.
【 ○ 】:You said that you knew how to make croquette.
(= You said, "I know how to make croquette.")

"you"は【例文】の話をしているときでもコロッケの作り方を忘れてはいないので、現在時制のまま"know"と書くことがあります。ただし、英作文の場合は"said"の時制に合わせて過去形で"knew"とするのが無難です。

現在時制の"know"を使うと、「コロッケの作り方は話をしている今の時点でも知ってるよ」というニュアンスを強調します。

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ゼロから始める会話の表現(13)
会話の表現の時制(4)
時制の変更が不要な場合……不変の事実 先頭へ

不変の事実は時制を変えないことがある

引用符("")なしの会話文の場合、文全体の時制過去時制になると、原則として会話文の中の動詞過去時制過去完了時制に変更します→【参照】: 『忘れちゃいけない、時制の変更……過去時制の場合

ただし、例外もあります。

会話の中で「地球は丸い」や「水は水素と酸素から出来ている」など、いつの時代でも変わらない「不変の事実」を表わす場合、時制現在時制のままで固定することがあります。

【例文】:先生は児童たちに「地球は丸いんだよ」と話した。
【 △ 】:The teacher told pupils that the Earth is round.
【 ○ 】:The teacher told pupils that the Earth was round.
(= "The Earth is round," the teacher said to pupils.)

「地球は丸い」のように現在、過去、未来を通じて変わらない事実は、文全体の時制が過去でも"is"と現在時制のままにすることがあります。英作文では、時制の一致で"was"と過去時制に変化させるほうが無難です。

【例文】:水は水素と酸素からできていますと理科の先生は言った。
【 △ 】:The science teacher told us that water consists of hydrogen and oxygen.
【 ○ 】:The science teacher told us that water consisted of hydrogen and oxygen.
(= "Water consists of hydrogen and oxygen," the science teacher said to us.)

「水は水素と酸素からできている」のように現在、過去、未来を通じて変わらない事実は、文全体の時制が過去でも"consists"と現在時制のまま使うことがあります。英作文では、時制の一致で"consisted"と過去時制に変化させるほうが無難です。

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ゼロから始める会話の表現(14)
会話の表現の時制(5)
時制の変更が不要な場合……有名な出来事 先頭へ

有名な出来事は時制を変えない

引用符("")なしの会話文の場合、文全体の時制過去時制になると、原則として会話文の中の動詞過去時制過去完了時制に変更します→【参照】: 『忘れちゃいけない、時制の変更……過去時制の場合

ただし、例外もあります。

会話の中で「原子爆弾が日本に投下された」や「引力を発見したのはニュートンである」など、「過去の有名な出来事」を表わす場合、時制を過去のままで固定します。

【例文】:1945年、二発の原子爆弾が日本に投下されましたと社会の先生は言った。
【 × 】:The social studies teacher said that in 1945, two atomic bombs had been dropped on Japan.
【 ○ 】:The social studies teacher said that in 1945, two atomic bombs were dropped on Japan.
(= The social studies teacher said, "In 1945, two atomic bombs were dropped on Japan."

「1945年に二発の原子爆弾が日本に投下された」のように、動かせない過去の事実は過去時制のまま使うのが普通です。「話し手」が話をした時点からさらに昔の話ですが、過去完了時制の"had been dropped"を使うことはありません。過去の事実は過去の事実として過去時制の"were droppped"を使います。

【例文】:引力を発見したのはニュートンであると教授は語った。
【 × 】:The professor said that it had been Newton who had discovered gravity.
【 ○ 】:The professor said that it was Newton who discovered gravity.
(= The professor said, "It was Newton who discvered gravity.")

「引力を発見したのはニュートンである」のように、動かせない過去の事実は過去時制のまま使うのが普通です。「話し手」が話をした時点からさらに昔の話ですが、過去完了時制の"had been"を使うことはありません。過去の事実は過去の事実として過去時制の"was"を使います。

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ゼロから始める会話の表現(15)
会話の表現の時制(6)
時制の変更が不要な場合……仮定法現在の場合 先頭へ

仮定法現在では時制を変えない

引用符("")なしの会話文の場合、文全体の時制過去時制になると、原則として会話文の中の動詞過去時制過去完了時制に変更します→【参照】: 『忘れちゃいけない、時制の変更……過去時制の場合

しかし、仮定法現在の場合は、たいてい時制を変化させません。

動詞が"suggest + that + 〜"や"propose + that + 〜"の場合、"that"以下は「これから〜してはどうか」という「仮定の話」なのでたいてい動詞は原形を使い、仮定法現在を使います→【参照】: 『"if"を使わない仮定法アレコレ……「提案」を表わす動詞(suggest, propose, recommend)

引用符("")なしの会話文でも、仮定法を表わす動詞時制は原則として変更しません。

【例文】:ニュースキャスターは野党が消費税の廃止を提案したと語った
【 △ 】:The anchorman said that the Opposition had suggested that the consumption tax was abolished.
【 ○ 】:The anchorman said that the Opposition had suggested that the consumption tax be abolished.
(= The anchorman said, "The Opposition suggested that the consumption tax be abolished.")

"be"は仮定法現在を表わすためにわざと"be"のままにしています。仮定法現在の場合、文全体の時制過去時制だろうと過去完了時制だろうと、原則として"be"のまま使います。

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ゼロから始める会話の表現(16)
会話の表現の時制(7)
時制の変更が不要な場合……仮定法過去の場合 先頭へ

原則として仮定法過去では時制を変えない

引用符("")なしの会話文の場合、文全体の時制過去時制になると、原則として会話文の中の動詞過去時制過去完了時制に変更します→【参照】: 『忘れちゃいけない、時制の変更……過去時制の場合

しかし、仮定法過去時制を変更しないことがよくあります。

【例文】:オゾン層が存在しなければ、ほとんどの動物は生きてはいないでしょう、と科学者は語った。
【 × 】:The scientist said that most animals would have been dead if the ozone layer hadn't existed.
【 ○ 】:The scientist said that most animals would be dead if the ozone layer didn't exist.
(= The scientist said, "Most animals would be dead if the ozone layer didn't exist.")

【例文】の場合、科学者が語る時点より昔の話の仮定として「オゾン層がなかったら」と表現しているので、過去の事実に反する仮定の仮定法過去完了を使うような気がします。

ところが、オゾン層は今現在も存在してるので、過去の事実に反する仮定の仮定法過去完了は不可。現在の事実に反する仮定して仮定法過去をそのまま使い、時制も一切変化させません。

仮定法過去で時制を変える場合

仮定法過去の場合、引用符("")なしの会話文で、動詞時制を変更することもあります

【例文】:I said, "If you were over 18, you would be permitted to watch this movie."
【和訳】:もしあなたが十八歳以上ならこの映画を見ることができるのにね、と私は言った。
【英訳A】:I said that if you were over 18 you would be permitted to watch this movie.
→"you"は話をしている時点でもまだ十八歳未満
【英訳B】:I said that if you had been over 18 you would have been permitted to watch this movie.
→"you"は話をしている時点ですでに十八歳を越えた

【例文】の場合、「私」が話をしている時点で「あなた」がまだ十八歳未満であれば、現在の事実に反する仮定の話として仮定法過去を使い、【英訳A】となります。ニュアンスは「あなたは今もまだ十八歳未満だけど、あの時も十八歳を越えていれば映画を見ることができたのにね」です。

「私」が話をしている時点で「あなた」がすでに十八歳を過ぎていれば、過去の事実に反する仮定の話として仮定法過去完了を使い、【英訳B】となります。ニュアンスは「あなたはもう十八歳を過ぎたけれど、あの時に十八歳を過ぎていれば映画を見ることができたのにね」です。

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ゼロから始める会話の表現(17)
会話の表現の時制(8)
時制の変更が不要な場合……仮定法過去完了の場合 先頭へ

仮定法過去完了では時制を変えない

引用符("")なしの会話文の場合、文全体の時制過去時制になると、原則として会話文の中の動詞過去時制過去完了時制に変更します→【参照】: 『忘れちゃいけない、時制の変更……過去時制の場合

しかし、仮定法過去完了の場合、引用符("")なしの会話文で動詞時制を変更することはありません。

【例文】:もし化石燃料に代わる代替燃料が実用化していれば地球の温暖化は防げた、と複数の科学者が言った。
【和訳】:Scientists said that we could have prevented global warming if alternative fuel had been implemented.
(= Scientists said, "We could have prevented global warming if alternative fuel had been implemented.")

仮定法過去完了は必ず過去完了時制を使って「過去の事実に反する仮定」を表わします。なので、文全体の時制現在時制であろうと過去時制であろうと、仮定法過去完了時制は一切変化させません。

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ゼロから始める会話の表現(18)
"think"や"wonder"で心の中の声を表現する 先頭へ

声を出さずに自分と会話する

他人に向かって発話するのではなく、自分の心の中のつぶやきを動詞の"ask, say, think, wonder"などで表現することができます。"say, tell"を使う会話の表現と同じように、引用符("")ありの会話文と引用符("")なしの会話文の両方が可能です。

心の中の会話を表現する動詞
  • say to oneself(思う、考える), think(思う、考える)
  • ask oneself(自問する、自分に問いかける), wonder(疑問に思う)

動詞は"say, tell"の代わりに"ask oneself, say to oneself, think, wonder"などをよく使います。文を作る手順は通常の会話文と同じです→【参照】: 『会話の表現の作り方

引用符("")ありの会話文の場合、動詞の"ask oneself, say to oneself, think, wonder"はたいてい引用符("")で囲った会話部分の後ろに置きます。

【例文1】:"This coffee is lukewarm," Gordon thought.[※引用符("")あり]
【和訳1】:「このコーヒーはぬるいな」とゴードンは思った。
→"This coffee is lukewarm,"は"Gordon"の心の中のつぶやき
【例文2】:Gordon thought that that coffee was lukewarm.[※引用符("")なし]
【和訳2】:このコーヒーはぬるいなとゴードンは思った。

【例文1】:"Why do children have to go to school?" I wondered.[※引用符("")あり]
【和訳1】:「なんで子供は学校に行かなきゃならないんだろう」と私は疑問に思った。
→"Why 〜 school?"は"I"の心の中のつぶやき
【例文2】:I wondered why children had to go to school.[※引用符("")なし]
【和訳2】:なんで子供は学校に行かなきゃならないんだろうと私は疑問に思った。

「wonder whether + to不定詞」で「〜すべきかどうか考える」というニュアンスを表わします。たいてい、引用符("")なしの会話文で使います。「wonder whether + 主語 + should + 動詞 + 〜」とほぼ同じ意味。

【例文】:I wondered whether to move to the community center for shelter.[※引用符("")なし]
(= I wondered whether I should move to the community center for shelter.)
【和訳】:公民館に避難すべきだろうかと私は思った。
→"whether 〜 shelter"は"I"の心の中のつぶやき

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見かけは非文法的な会話の表現

ゼロから始める会話の表現(19)
見かけは非文法的な会話の表現 先頭へ

会話文の中には、引用符("")疑問符(?)がないのに実は会話だったり、実際の会話なのに"say, says, said"を使わないものがあります。

見かけは非文法的な会話の表現

動詞の"say, ask"を使う場合
見かけは非文法的な会話の表現(1) この項目の先頭へ↑

本来は引用符("")を必要とする会話文なのに、わざと引用符("")を付けないことがあります。文の流れを変える一種の文章テクニック。小説でよく見かけます。

【例文1】:How do giraffes drink water? the boy asked.
【和訳1】:キリンはどうやって水を飲むのと男の子は質問した。

【例文1】の場合、見た目は引用符("")がありません。しかし、"water"の次に疑問符(?)があり、"How"から疑問符(?)までの語順疑問文のまま"How do giraffes drink water?"です。引用符("")ありの会話文と引用符("")なしの会話文に書き改めると以下のとおり。

【例文2】:"How do giraffes drink water?" the boy asked.[※引用符("")ありの会話文]
【和訳2】:「キリンはどうやって水を飲むの」と男の子は質問した。
【例文3】:The boy asked how giraffes drank water.[※引用符("")なしの会話文]
【和訳3】:キリンはどうやって水を飲むのと男の子は質問した。

【例文1】【例文2】【例文3】はいずれも実際の英文で見かける表現です。ただし、英作文では、文法的にいっそう正しい【例文2】と【例文3】を使うのが無難です。

文全体の語順引用符("")なしの会話文だけれど、あえて引用符("")を付けることもあります。

【例文1】:The girl said that "Koalas rarely drink water."
【和訳1】:女の子は言った。「コアラはめったに水を飲みません」

【例文1】の場合、"said"の次はコンマ(,)ではなく接続詞の"that"ですが、"that"以下を引用符("")で囲ってあります。引用符("")ありの会話文と引用符("")なしの会話文に書き改めると以下のとおり。

【例文2】:The girl said, "Koalas rarely drink water."[※引用符("")ありの会話文]
【和訳2】:女の子は「コアラはめったに水を飲みません」と言った。
【例文1】:The girl said that koalas rarely drank water.[※引用符("")なしの会話文]
【和訳1】:コアラはめったに水を飲みませんと女の子は言った。

【例文1】【例文2】【例文3】はいずれも実際の英文で見かける表現です。ただし、英作文では、文法的にいっそう正しい【例文2】と【例文3】を使うのが無難です。

動詞の"ask oneself, say to oneself, think, wonder"を使う場合
見かけは非文法的な会話の表現(2) この項目の先頭へ↑

他人との会話ではなく、自問のような声に出さない心の中での独り言を表現する場合、語順引用符("")ありの会話文だけど、引用符("")疑問符(?)を付けないことがあります。

声に出さない独り言なので動詞は"say, says, said"ではなく、"ask oneself, say to oneself, think, wonder"などをよく使います→【参照】: 『"think"や"wonder"で心の中の声を表現する

【例文1】:I asked myself, where did I leave my purse.
【和訳1】:「お財布をどこに置いて来ちゃったんだろう」と私は自問した。
→"where"以下は"I"(私)の心の中の独り言を表わす

【例文1】の場合、見た目は引用符("")がなく、文尾に疑問符(?)もありません。しかし、"myself"の次にコンマ(,)があり、"where"以下の語順疑問文のまま"where did I leave my purse"です。引用符("")ありの会話文と引用符("")なしの会話文に書き改めると以下のとおり。

【例文2】:I asked myself, "Where did I leave my purse?"[※引用符("")ありの会話文]
【和訳2】:「お財布をどこに置いて来ちゃったんだろう」と私は自問した。
【例文3】:I asked myself where I had left my purse.[※引用符("")なしの会話文]
【和訳3】:お財布をどこに置いて来ちゃったんだろうと私は自問した。

【例文1】【例文2】【例文3】はいずれも実際の英文で見かける表現です。ただし、英作文では、文法的にいっそう正しい【例文2】と【例文3】を使うのが無難です。

"say, says, said"を省略する場合
見かけは非文法的な会話の表現(3) この項目の先頭へ↑

実は文章の中に出て来る登場人物の発言だけど、「主語 + say/says/said」を省略してしまうことがあります。

【例文1】:Tom opened the door fearfully. It's just a cat! The cat gave a meow and came into the room.
【和訳1】:トムは恐る恐るドアを開けた。なんだ猫か。その猫はにゃあと一声鳴いたあと部屋の中に入って来た。

【例文1】の場合、"It's just a cat!"は"Tom"が発した言葉です。しかし、"he said"のような発言者を表わす表現はどこにも見当たらず、引用符("")もありません。

【例文1】の"It's just a cat!"のように、本来は引用符("")ありの会話文を、「主語 + say/says/said」を使わずに引用符("")なしで文章の途中に放り込むのは小説でよく使うテクニックです。 引用符("")ありの会話文と引用符("")なしの会話文に書き改めると以下のとおり。

【例文2】:Tom opened the door fearfully. He said, "It's just a cat!" The cat gave a meow and came into the room.[※引用符("")ありの会話文]
【和訳2】:トムは恐る恐るドアを開けた。「なんだ猫か」とトムは言った。その猫はにゃあと一声鳴いたあと部屋の中に入って来た。
【例文3】:Tom opened the door fearfully. He said that it was just a cat. The cat gave a meow and came into the room.[※引用符("")なしの会話文]
【和訳3】:トムは恐る恐るドアを開けた。なんだ猫かとトムは言った。その猫はにゃあと一声鳴いたあと部屋の中に入って来た。

【例文1】【例文2】【例文3】はいずれも実際の英文で見かける表現です。ただし、英作文では、文法的にいっそう正しい【例文2】と【例文3】を使うのが無難です。

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会話の表現のよくあるミス

ゼロから始める会話の表現(20)
会話の表現のよくあるミス(1)
"he"の日本語は「彼」とは限らない 先頭へ

"he"が発言者の場合

引用符("")なしの会話文の場合、ありがちな代名詞の和訳ミス。

# 引用符("")なしの会話文の場合……"he"を「自分は」と和訳することもある

【例文】:Michael told me that he was not guilty.
【 × 】:彼は無罪だとマイケルは私に言った。
【 ○ 】:自分は無罪だとマイケルは私に言った。

"Michael"が自分自身の無罪を主張する場合、【例文】の"he"="Michael"です。なので、【例文】の場合、"he"を「自分」と和訳します。"he"="Michael"=「発言者」です。

引用符("")ありの英文に書き換えると、【例文】の"he"が誰なのかはっきりします。

【例文】:"I am not guilty," Michael said to me.
(= Michael told me that he is not guilty.)
【和訳】:「自分は無罪だ」とマイケルは言った。
→"he" = "Michael"(自分)

"he"を「彼」と和訳すると、"Michael"が別の第三者について語ることになります。

【例文】:彼は無罪だとマイケルは言った。
【英訳】:Michael told me that he was not guilty.
(= "He is not guilty," Michael said to me.)
→"Michael"は自分以外の誰か(男性)について、その人は無罪だと主張している

引用符("")なしの英文の場合、"Michael"が無罪を主張する対象が自分自身でも、自分以外の第三者でも"he"を使います。日本語の場合は、無罪を主張する対象が"Michael"自身なら「自分」、"Michael"以外の第三者なら「彼は」と表現します。

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ゼロから始める会話の表現(21)
会話の表現のよくあるミス(2)
「私」の英語は"I"とは限らない 先頭へ

"I"が発言者の場合

引用符("")なしの会話文の場合、ありがちな代名詞の英訳ミス。

# 引用符("")なしの会話文の場合……「私は」を"he"と英訳することもある

【例文】:私はアメリカの大統領だとケネディは言った。
【 × 】:Kennedy said that I was the President of the United States.
【 ○ 】:Kennedy said that he was the President of the United States.

【例文】の場合、「私」=「ケネディ」です。なので、【例文】の「私は」を"he"と英訳します。【例文】の「私」は「ケネディ」のことなので、「話し手」から見ると第三者です。

引用符("")ありの英文に書き換えると、【例文】の「私」が誰なのかはっきりします。

【例文】:私はアメリカの大統領だ、とケネディは言った。
【英訳】:Kennedy said, "I am the President of the United States."
(= Kennedy said that he was the President of the United States.)
→"I" = "Kennedy" = "he"(私は)

引用符("")なしの会話文の場合、"I"はあくまで「話し手」自身を指します。

【例文】:Kennedy told me that I was the President of the United States.
(= "You are the President of the United States, " Kennedy said to me.)
【和訳】:ケネディは(私に向かって)あなたがアメリカの大統領だと言った。

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ゼロから始める会話の表現(22)
会話の表現のよくあるミス(3)
「昨日」の英語は"yesterday"とは限らない 先頭へ

「昨日」の英語が"the day before"の場合

引用符("")なしの会話文の場合、「昨日」の英訳が"yesterday"では不可のことがあります。

「昨日」を表わす英語
  • yesterday……「話をしている時点を基準としてその一日前」
  • the day before……「過去のある時点を基準としてその一日前」

【例文】:スペンサーは昨日釣りに行ったと言っていたよ。
【 × 】:Spencer said that he had gone fishing yesterday.
【 ○ 】:Spencer said that he had gone fishing the day before.
【 ○ 】:Spencer said that he had gone fishing the previous day.
(= Spencer said, "I went fishing yesterday.")

【例文】の場合、「昨日」は「エルモが釣りに行った日」です。

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。【例文】の「昨日」は、「発言者」の「エルモ」から見て「昨日」です。「話し手」から見ると【例文】の「昨日」は、エルモが「釣りに行った」と話した時点から、さらに過去に一日さかのぼった「日」になります。

"yesterday"の意味は現在を基準に置いて「昨日、一日前」です。過去のある時点を基準に置いてさらにその一日前を指すときは"the day before"あるいは"the previous day"を使います。

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ゼロから始める会話の表現(23)
会話の表現のよくあるミス(4)
「今日」の英語は"today"とは限らない 先頭へ

「今日」の英語が"that day"の場合

引用符("")なしの会話文の場合、「今日」の英語が"today"では不可のことがあります。

「今日」を表わす英語
  • today……「話をしている時点を基準としてその当日」
  • that day……「過去のある日を基準としてその当日」

【例文】:今日は弟の誕生日だと先週ロバートは言っていた。
【 × 】:Last week Robert said that today was the birthday of his little brother.
【 ○ 】:Last week Robert said that that day was the birthday of his little brother.
(= Last week Robert said, "Today is the birthday of my little brother.")

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。【例文】の「今日」は「発言者」の「ロバート」から見て「今日」です。「話し手」から見ると【例文】の「今日」は、ロバートが「弟の誕生日だ」と言った「先週のある日」になります。

"today"の意味は、現在を基準に置いて「今日、本日」です。【例文】のように、過去のある特定の一日を指すときは"that day"を使います。

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ゼロから始める会話の表現(24)
会話の表現のよくあるミス(5)
「明日」の英語は"tomorrow"とは限らない 先頭へ

「明日」の英語が"the next day"の場合

引用符("")なしの会話文の場合、「明日」の英語が"tomorrow"では不可のことがあります。

「明日」を表わす英語
  • tomorrow……「話をしている時点を基準としてその次の日」
  • the next day……「過去のある日を基準としてその次の日」

【例文】:明日は雪だとお天気キャスターが言っていた。
【 × 】:The weather woman said that it would snow tomorrow.
【 ○ 】:The weather woman said that it would snow the next day.
【 ○ 】:The weather woman said that it would snow the following day.
(= The weather woman said, "It will snow tomorrow.")

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話 が進みます。【例文】の「明日」は「発言者」の「お天気キャスター」から見て「明日」です。「話し手」から見ると【例文】の「明日」は、「お天気キャスター」が言った過去のある日から「ひとつ次の日」になります。

"tomorrow"の意味は、現在を基準に置いて「明日、次の日」です。【例文】のように、過去のある特定の日からひとつ次の日を指すときは"the next day"あるいは"the following day"を使います。

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ゼロから始める会話の表現(25)
会話の表現のよくあるミス(6)
「三日前」の英語は"three days ago"とは限らない 先頭へ

「三日前」の英語が"three days before"の場合

引用符("")なしの会話文の場合、「三日前」の英語が"three days ago"では不可のことがあります。

「三日前」を表わす英語
  • ago……「話をしている時点を基準としてそれより前」
  • before……「過去のある時点を基準としてそれより前」

【例文】:三日前に獅子座流星群を見たわとルーシーは言った。
【 × 】:Lucy said that she had observed Leonid meteor shower three days ago.
【 ○ 】:Lucy said that she had observed Leonid meteor shower three days before.
(= Lucy said, "I observed Leonid meteor shower three days ago.")

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。【例文】の「三日前」は、「発言者」の「ルーシー」から見て「三日前」です。「話し手」から見ると【例文】の「三日前」は、ルーシーが「見たわ」と言った時点から、さらに過去にさかのぼった「三日前」になります。

"ago"の意味は、現在を基準に置いて「〜前」です。【例文】のように、過去のある時点を基準に置いてさらにその過去を指すときは"before"を使います。

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ゼロから始める会話の表現(26)
会話の表現のよくあるミス(7)
「ここ」の英語は"here"とは限らない 先頭へ

「ここ」の英語が"there"の場合

引用符("")なしの会話文の場合、「ここ」の英訳が"there"になることがあります。

「ここ」を表わす英語
  • here……「話し手のすぐ近くを指す」
  • there……「発言者から見て話し手のすぐ近くを指す」

【例文】:ゴミはここにまとめるようにと班長が言った。
【 × 】:Our leader said that you should bring trash together here.
【 ○ 】:Our leader said that you should bring trash together there.
(= Our leader said, "You should bring trash together here.")

引用符("")なしの会話文の場合、「話し手」の目線で話が進みます。

【例文】の「ここに」というのはあくまで「発言者」の"leader"(班長)が指示した場所です。第三者の「話し手」から見れば「そこ」 = "there"になります。なので【例文】の場合、「ここに」の英訳は"there"です。