【ゼロから始める英文法】
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関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
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【ゼロから始める倒置】



ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める倒置

語句編
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
構文編
時制 仮定法 能動態と受動態
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ゼロから始める倒置(1)
「倒置」って何だっけ?
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「倒置」 = 語句の位置がひっくり返る

日本語の「倒置」の意味は「ひっくり返ること」です。順序や順番が普通ではないことを指します。言葉に関して《倒置》と言うときはたいてい、文の中の主語と動詞の位置が「ひっくり返ること」を指します。

たとえば日本語の場合、「幽霊が出た」は普通の語順、「出た!幽霊が」は《倒置》です。普通の語順は「幽霊が」+ 「出た」(主語 + 動詞)ですが、《倒置》になると語順がひっくり返って、「出た!」+ 「幽霊が」(動詞 + 主語)になります。

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ゼロから始める倒置(2)
英語の倒置
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助動詞やbe動詞を文頭に置く

《倒置》とは、文の主語と動詞の位置がひっくり返ることを指します→【参照】: 『「倒置」って何だっけ?

英語の場合も、主語の前に動詞助動詞が出て来て、「動詞 + 主語」の語順になることを《倒置》と言います。もう一つ、助動詞のみを前に出して、「主語 + 動詞」の語順はそのままキープという《倒置》もあります。

代表的な英語の倒置
  1. 単純に主語と動詞をひっくり返す
    【例】:Are you sleepy?(眠いのかな)
    【例】:"Hello," said Bob.(「やあ」とボブは言った」)
    【例】:Here is your eraser.(ほら、あなたの消しゴム)
  2. 元の文にある助動詞を主語の前に置く、なければ助動詞の"do, does, did"を追加で主語の前に置く
    【例】:Have you eaten lunch?(昼御飯は食べましたか)
    【例】:Never before have I seen it.(そんなの見たことない)
    【例】:Do you like coffee?(コーヒーは好きですか)

"Do you like coffee?"(コーヒーは好きですか)のような見慣れた疑問文も、一種の《倒置》です。語順は主語の"you"の前に助動詞の"do"を置いて「助動詞 + 主語 + 動詞」です。

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ゼロから始める倒置(3)
倒置文の作り方
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どこの語順を変えるのか

《倒置文》の作り方をまとめます。

《倒置》疑問文祈願文を作るときのほかに、"as"や"at no time"などの語句の意味を強調するため文頭に置く場合、後に続く文に対して《倒置》を使うこともあります。

多くの場合、「主語 + 動詞」の語順はそのままキープして、助動詞be動詞を主語の前に置きます。助動詞be動詞が存在しない場合は、助動詞の"do, does, did"を追加して主語の前に置きます。

ただし、助動詞be動詞が存在しない場合でも、助動詞の"do, does, did"を追加せずに、主語と動詞語順をひっくり返して「動詞 + 主語」とすることもあります。

倒置文の作り方
  1. 元の文にbe動詞か助動詞があれば主語の前に置く、どちらもなければ助動詞の"do, does, did"を追加して主語の前に置く
    1. 疑問文
      【例】:You are busy.(あなたは忙しい) → Are you busy?(忙しいですか)
      【例】:You can tell it.(あなたはそれがわかる) → Can you tell it?(それがわかりますか)
      【例】:You ate pizza.(あなたはピザを食べた) → Did you eat pizza?(ピザを食べましたか)
    2. 感嘆文(否定疑問を使う場合)
      【例】:The view is nice. → Isn't the view nice!(いい眺めじゃない)
      【例】:You can do it. → Can't you do it!(できるんじゃない)
      【例】:You worked hard. → Didn't you work hard!(よく働いたじゃないか)
    3. 程度を表わす「so + 形容詞/副詞」
      【例】:It is so cold that I can't stop shivering. → So cold is it that I can't stop shivering.(寒さがひどくて震えが止まらない)
      【例】:I have driven so rarely that I felt nervous. → So rarely have I driven that I felt nervous.(車の運転なんてまずしないので緊張した)
      【例】:We trust you so much that we'll leave everything to you. → So much do we trust you that we'll leave everything to you.(信頼できるのですべてを任せます)
    4. 否定を表わす副詞(hardly, never, etc) 【例】:I am seldom at home. → Seldom am I at home.(家にはほとんどいない)
      【例】:I can hardly believe it. → Hardly can I believe it.(ほとんど信じられない)
      【例】:I hardly know it. → Hardly do I know it.(ほとんど知らない)
    5. 否定を表わす語句(on no account, not until, etc) 【例】:I am at no time allowed to enter the room. → At no time am I allowed to enter the room.(一度も入室を許可されたことがない)
      【例】:You should no way complain. → No way should you complain.(文句を言うべきではない)
      【例】:I got not a single call. → Not a single call did I get.(電話は一本もなかった)
    6. "only"を含む表現(only then, only if, etc) 【例】:I was ready only then. → Only then was I ready.(その時になってようやく準備が整った)
      【例】:I was able to determine only later. → Only later was I able to determine.(あとになってようやく決心がついた)
      【例】:I realize only now how foolish I was. → Only now do I realize how foolish I was.(今になって自分がいかに愚かだったわかる)
  2. 単純に主語と動詞の位置を入れ替える
    1. 感嘆文
      【例】:How solemn this song is! → How solemn is this song!(何とも厳かな歌だ)
    2. 会話文の「said + 人」
      【例】:"Hurry up," Peter said. → "Hurry up," said Peter.(「急いで」とピーターは言った)
    3. 比較級の「than + 動詞 + 主語」
      【例】:Dogs run faster than humans do. → Dogs run faster than do humans.(犬は人より速く走る)
    4. 程度を表わす「such + that」
      【例】:My joy was such that I could only weep. → Such was my joy that I could only weep.(うれしくて涙が止まらなかった)
    5. 仮定法の"Were I 〜" (= "If I were 〜")
      【例】:If it were fine, 〜. → Were it fine, 〜.(もし晴れていたら〜)
  3. 何か語句を前に出して主語と動詞の位置を入れ替える
    1. 場所や方向を表わす副詞(up, here, etc)
      【例】:The stock price went up. → Up went the stock price.(株価が上がった)
    2. 場所や方向を表わす副詞句(on the 〜, in the 〜, etc)
      【例】:A witch lived in the woods. → In the woods lived a witch.(森の中には魔女が住んでいた)
  4. 何か語句を追加して主語と動詞の位置を入れ替える
    1. 「同様」の"as"
      【例】:Foxes are canine, as are wolves.(= Foxes are canine, and wolves are canine, too.)
      【訳】:狼と同じく狐もイヌ科の動物です。
    2. 「〜もまた」の"so"
      【例】:You saw the movie. So did I.(= I saw the movie, too.)
      【訳】:あなたはその映画を見た。私もその映画を見た。
    3. 「〜また違う」の"neither"と"nor"
      【例】:You don't have a bike. Nor do I.(= I don't have one, either)
      【訳】:あなたは自転車を持ってない。私も持っていない。
  5. 何か語句を追加して主語と動詞の位置はそのまま
    1. 「譲歩」の"as"と"though"
      【例】:As cute the pumps are, they are too big.(= Though the pumps are cute, they are too big.)
      【訳】:このパンプスはかわいいけれどサイズが大きい。
    2. 「相槌」の"so"
      【例】:"You are under eighteen." "So I am." (= Exactly I am under eighteen.)
      【訳】:「十八才未満だね」「その通りです
  6. 助動詞を前に出して他は変化なし
    1. 祈願文
      【例】:You may get well soon. → May you get well soon.(早く良くなりますように)
【関連トピック】
英語の倒置
なぜ倒置を使うの?
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なぜ倒置を使うの?

ゼロから始める倒置(4)
なぜ倒置を使うの?
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倒置のニュアンス

《倒置》語順を変えることによって、疑問や感嘆など文に特別なニュアンスを付け加えることができます。また、語句の強調や省略を表わし、いつもとは異なる語順で文の流れに変化を与えます。

「倒置」が表現できること
  1. 文に特別な意味を持たせる
    1. 疑問文
      【例】:Are you hungry?(お腹空いた?)
    2. 感嘆文
      【例】:How mysterious is the universe!(宇宙とはなんと不思議に満ちているのか)
      【例】:Isn't it cold!(ひどく寒いじゃない)
    3. 祈願文
      【例】:May you have a happy life.(あなたに幸あれ)
    4. 「譲歩」の"as"と"though"
      【例】:Small as it is, it's very spicy.(小粒だがピリリと辛い)
    5. 「同様」の"as"
      【例】:I'm a heavy drinker as is my brother.(兄と同じく私も大酒飲みだ)
    6. 「相槌」の"so"
      【例】:"There are so many earthquakes." " So they are."(地震が多発している。ほんとに)
  2. 文の流れを変化させる
    1. 場所や方向を表わす副詞
      【例】:Out he went.(彼なら出かけたよ)
    2. 場所や方向を表わす副詞句
      【例】:Here comes Santa Claus.(ほうら、サンタさんだよ)
    3. 会話文の「said + 人」
      【例】:"Be quiet," said Bob.(「静かに」とボブは言った)
    4. 程度を表わす「so + 形容詞/副詞」
      【例】:So hot is it that my cat was sleeping on his back.(あまりに暑いので猫が仰向けに寝ていた)
    5. 程度を表わす「such + that」
      【例】:Such was my pain that I fell to my kness.(痛みがひどくてひざまずいた)
    6. 比較級の「than + 動詞 + 主語」
      【例】:Burning coal emits more CO2 than does burning oil.(石油よりも石炭を燃やすほうが多くの二酸化炭素を出す)
  3. 意味を強調する
    1. 否定を表わす副詞(hardly, never, etc)
      【例】:Never did I expect it.(そうなるとは露ほどにも思わなかった)
    2. 否定を表わす語句(on no account, not until, etc)
      【例】:On no accout must we tell our passwords to anyone.(パスワードは絶対に他言無用)
    3. "only"を含む表現(only then, only if, etc)
      【例】:Only after our parents' death are we able to appreciate them.(両親の有り難みは失ったあとに初めてわかる)
  4. 語句の省略を表わす
    1. 仮定法の"Were I 〜" (= "If I were 〜")
      【例】:Were I 〜 (= If I were 〜), Had I 〜 (= If I had 〜), Should you 〜 (= If you should 〜).
    2. 「〜もまた」の"so"
      【例】:You like books. So do I.(= I like books, too.)
    3. 「〜もまたそうではない」の"neither"と"nor"
      【例】:You don't like books. Neither do I.(= I don't like them, either.)
【関連トピック】
倒置文の作り方
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倒置の目的: 文に特別な意味を持たせる

ゼロから始める倒置(5)
なぜ倒置を使うの?(1)
文に特別な意味を持たせる……疑問文: Do you know it?(これ知ってる?)
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疑問文は倒置で表わす

祈願文《倒置》で表わします。

元になる平叙文に助動詞be動詞があればそれを主語の前に置きます。どちらもない場合は、助動詞の"do, does, did"を主語の前に追加で置きます。

疑問文を作るの倒置の原則
  1. 元の文に助動詞があればそれを主語の前に置く
  2. 元の文にbe動詞があればそれを主語の前に置く
  3. どちらもない場合は助動詞の"do, does, did"を主語の前に追加で置く

文に助動詞がある場合
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる: 疑問文(1) この項目の先頭へ↑

【平叙】:You can wear kimono by yourself.(あなたは一人で着物を着ることができる)
【例文】:一人で着物を着ることができますか。
【 × 】:Do you can wear kimono by yourself?
【 ○ 】:Can you wear kimono by yourself?
→疑問文は助動詞の"can"を文頭に置く、"do"は不要

【平叙】:You have been to India.(あなたはインドへ行ったことがある)[※現在完了時制]
【例文】:インドへ行ったことがありますか?
【 × 】:Did you have been to India?
【 ○ 】:Have you been to India?
→現在完了時制の疑問文は助動詞の"have"を主語の前に置く、"didは不要"

文にbe動詞がある場合
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる: 疑問文(2) この項目の先頭へ↑

【平叙】:You are hungry.(あなたはお腹が空いている)
【例文】:お腹空いた?
【 × 】:Do you be hungry?
【 ○ 】:Are you hungry?
→疑問文はbe動詞を主語の前に置く、"do"は不要

【平叙】:You were sleeping.(あなたは寝ていた)[※進行形]
【例文】:寝ていたの?
【 × 】:Did you be sleeping?
【 ○ 】:Were you sleeping?
→進行形の疑問文はbe動詞を主語の前に置く、"didは不要"

【平叙】:You were surprised.(あなたはびっくりした)[※受動態]
【例文】:びっくりした?
【 × 】:Did you be surprised?
【 ○ 】:Were you surpried?
→受動態の疑問文はbe動詞を主語の前に置く、"didは不要"

【関連トピック】
be動詞の意味

文に助動詞もbe動詞ない場合
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる: 疑問文(3) この項目の先頭へ↑

【平叙】:You dislike bugs.(あなたは虫が嫌いだ)
【例文】:虫は嫌いですか?
【 × 】:Dislike you bugs?
【 ○ 】:Do you dislike bugs?
→平叙文にbe動詞も助動詞もないので"do"を追加して主語の前に置く

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ゼロから始める倒置(6)
なぜ倒置を使うの?(2)
文に特別な意味を持たせる……感嘆文
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"what"や"how"を使う場合
なぜ倒置を使うの?(2): 文に特別な意味を持たせる……感嘆文(1) この項目の先頭へ↑

ときどき、"what"や"how"を使う「感嘆文」で《倒置》を使います。動詞be動詞の場合に、そのbe動詞を主語の前に置きます。助動詞の"do, does, did"の追加は不要。やや古めかしい表現です。

"what, how"の感嘆文の倒置の原則
  1. 主語とbe動詞の位置を入れ替える
  2. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要
  3. 文末に感嘆符(!)を付ける

【例文】:What a dark place this room is!
【和訳】:この部屋はなんて暗いんだ。
【例文】:What a dark place is this room![※やや古めかしい言い方]
【和訳】:暗き部屋かな。
→be動詞を主語の"this room"の前に置く

【例文】:How lovely the dog is!
【和訳】:なんてかわいい犬だろう。
【例文】:How lovely is the dog![※やや古めかしい言い方]
【和訳】:見目麗しき犬よ。
→be動詞を主語の"the dog"の前に置く

否定疑問を使う場合
なぜ倒置を使うの?(2): 文に特別な意味を持たせる……感嘆文(2) この項目の先頭へ↑

"Don't 〜"や"Aren't 〜"などの「否定疑問」を使って感嘆文を作ることがあります→【参照】: 『語順の基本: 感嘆文の語順……否定疑問を使う場合

動詞助動詞が主語の前に出て来るので《倒置》の一種です。たいてい、文末の記号が疑問符(?)ではなく感嘆符(!)なので、すぐに感嘆文とわかります。

「否定疑問」で感嘆文を作るとき、元の文に助動詞be動詞があればそれを主語の前に置きます。どちらもない場合は、助動詞の"do, does, did"を主語の前に追加で置きます。

否定疑問の感嘆文の倒置の原則
  1. 元の文に助動詞があればそれを主語の前に置いて否定形にする
  2. 元の文にbe動詞があればそれを主語の前に置いて否定形にする
  3. どちらもない場合は助動詞の"do, does, did"を主語の前に追加で置いて否定形にする
  4. 原則として文末には感嘆符(!)を付ける

【平叙文】:You can operate a forklift truck.(あなたはフォークリフトを運転できる)
【例文】:フォークリフトを動かせるんだ。
【 × 】:Don't you can operate a forklift truck!
【 ○ 】:Can't you operate a forklift truck!
→"Can't"を文頭に置く、助動詞があるので"Don't"の追加は不要

【平叙文】:It is cut.(それかわいい)
【例文】:それかわいいんじゃない。
【 × 】:Doesn't it be cute!
【 ○ 】:Isn't it cute!
→"Isn't"を文頭に置く、be動詞があるので"Doesn't"の追加は不要

【平叙文】:You did well.(よくやった)
【例文】:よくやったじゃないか。
【 × 】:Don't you well!
【 ○ 】:Didn't you do well!
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"Don't"を時制変化させて"Didn't"を主語の"you"の前に追加で置く

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ゼロから始める倒置(7)
なぜ倒置を使うの?(3)
文に特別な意味を持たせる……祈願文: May you be happy.(あなたに幸あれ)
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祈願文の倒置

願いを表わす祈願文助動詞"may"を使う場合は、たいてい《倒置》を使います。助動詞"may"を主語の前に置きます。主語と動詞の位置は変化なし。やや堅苦しい表現です。

祈願文の倒置の原則
  1. 助動詞"may"を文頭に置く
  2. 主語と動詞の位置を入れ替えは不要
  3. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

【例文】:May all the victims rest in peace.[※やや堅苦しい言い方]
【和訳】:犠牲者の方全員のご冥福をお祈り申し上げます。
→"may"を主語"all the victims"の前に置く

【例文】:Long may you live.[※やや堅苦しい言い方]
【和訳】:ご長寿をお祈り申し上げます。
→副詞の"long"も一緒に前に置くこともある

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ゼロから始める倒置(8)
なぜ倒置を使うの?(4)
文に特別な意味を持たせる……「譲歩」の"as"と"though": Cold as it was(寒かったけれど)
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倒置で「〜だけれども」(譲歩)の意味を表わす

接続詞の"as"や"thouth"を使う文で「譲歩」(〜だけれども)を表わすときに《倒置》を使うことがあります。

"as, though"を使う譲歩文の構文

形容詞副詞名詞動詞に"as"や"though"を付け加えて主語の前に置きます。助動詞の"do, does, did"の追加は不要。やや堅苦しい表現です。

"as, though"の譲歩文の倒置の原則
  1. 「形容詞、副詞、名詞、動詞 + as/though」を文頭に置く
  2. 主語と動詞の位置を入れ替えは不要
  3. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

動詞の前に「譲歩」の意味を表わす助動詞の"may"や"might"を置くことがあります。「〜だけれども」という「譲歩」のニュアンスを表わします。maymightがあってもなくても意味的にはほとんど変化はありません→【参照】: 『譲歩を表わすmayの構文: Young as/though he may be(彼は若いけれど)』『譲歩を表わすmightの構文: Young as/though he might be(彼は若かったけれど)

形容詞 + as/though + 主語 + 動詞 + 〜
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる:「譲歩」の"as"と"though"(1) この項目の先頭へ↑

【例文】:この魚は今釣った。見た目は無気味だけど、案外おいしいよ。
【英訳】:I've just caught this fish. Weird as it looks, it tastes unexpectedly delicious.
【英訳】:I've just caught this fish. Weird as it may look, it tastes unexpectedly delicious.
【英訳】:I've just caught this fish. Weird though it looks, it tastes unexpectedly delicious.
【英訳】:I've just caught this fish. Weird though it may look, it tastes unexpectedly delicious.
(= I've just caught this fish. Although it looks weird, it tastes unexpectedly delicious.)
→「形容詞 + as」「形容詞 + though」を文頭に置く、助動詞の"do, does, did"の追加は不要

"this fish looks weird"(この魚は見た目は無気味だ)の場合、形容詞の"weird"に接続詞のas"や"though"を付け足して主語の前に置くと、語順は"Weird as/though this fish looks"です。「形容詞 + as/though + 主語 + 動詞」の語順で「〜だけれども」の意味を表わします。

「形容詞 + as/though」で譲歩文を表わす場合、「主語 + 動詞」の語順は一切変化しません。"do, does, did"の追加も不要。形容詞を文頭に出して次に"as"や"though"を置くだけです。

副詞 + as/though + 主語 + 動詞 + 〜
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる:「譲歩」の"as"と"though"(2) この項目の先頭へ↑

【例文】:芸術家として父をたいへん尊敬していますが、私達の仲はよくありません。
【英訳】:Deeply as I respect my father as an artist, we've never got along.
【英訳】:Deeply as I may respect my father as an artist, we've never got along.
【英訳】:Deeply though I respect my father as an artist, we've never got along.
【英訳】:Deeply though I may respect my father as an artist, we've never got along.
(= Although I respect my father as an artist, we've never got along.)
→「副詞 + as」「副詞 + though」を文頭に置く、助動詞の"do, does, did"の追加は不要

"I deeply respect my father as an artist"(芸術家として父をたいへん尊敬している)の場合、副詞の"deeply"に接続詞のas"や"though"を付け足して主語の前に置くと、語順は"Deeply as/though I respect my father as an artist"です。「副詞 + as/though + 主語 + 動詞」の語順で「〜だけれども」の意味を表わします。

「副詞 + as/though」で譲歩文を表わす場合、「主語 + 動詞」の語順は一切変化しません。"do, does, did"の追加も不要。副詞を文頭に出して次に"as"や"though"を置くだけです。

名詞 + as/though + 主語 + 動詞 + 〜
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる:「譲歩」の"as"と"though"(3) この項目の先頭へ↑

【例文】:じいちゃんは戦闘機乗りだったけれど、高所恐怖症だったらしいよ。
【英訳】:Fighter pilot as my grandfather was, I heard he had acrophobia.
【英訳】:Fighter pilot as my grandfather might be, I heard he had acrophobia.
【英訳】:Fighter pilot though my grandfather was, I heard he had acrophobia.
【英訳】:Fighter pilot though my grandfather might be, I heard he had acrophobia.
(= Although my grandfather was a fighter pilot, I heard he had acrophobia.)
→「名詞 + as」「名詞 + though」を文頭に置く、助動詞の"do, does, did"の追加は不要

"my grandfather was a fighter pilot"(じいちゃんは戦闘機乗りだった)の場合、名詞の"fighter pilot"に接続詞のas"や"though"を付け足して主語の前に置くと、語順は"Fighter pilot as/though my grandfather was"です。「名詞 + as/though + 主語 + 動詞」の語順で「〜だけれども」の意味を表わします。

「名詞 + as/though + 主語 + 動詞 + 〜」の場合、名詞冠詞は一切不要です。"A fighter pilot as 〜"ではなく、"Fighter pilot as 〜"でOK。不定冠詞の"a"は不要。

「名詞 + as/though」で譲歩文を表わす場合、「主語 + 動詞」の語順は一切変化しません。"do, does, did"の追加も不要。名詞を文頭に出して次に"as"や"though"を置くだけです。

動詞 + as/though + 主語 + 〜
なぜ倒置を使うの?文に特別な意味を持たせる:「譲歩」の"as"と"though"(4) この項目の先頭へ↑

動詞の"try"に接続詞の"as"や"though"を付け足してを主語の前に置く「try as/though + [主語] + might」はイディオム的な表現です。

# Try as/though + 主語 + might, 〜.……「努力してみたけれど〜だった」

【例文】:Try as I might, I was unable to find my cell phone.
【例文】:Try though I might, I was unable to find my cell phone.
(= However hard I tried, I was unable to find my cell phone.)
【和訳】:努力はしてみたものの、携帯電話は見つからなかった。

たいてい、「try as/though + [主語] + might」の形で使い、意味は「[主語]は努力をしてみたものの、[主語]がやってはみたけれど」です。「動詞 + as/though + 主語」の語順で「〜だけれども」の意味を表わします。

「動詞 + as/though + 主語 + 〜」で譲歩文を表わす場合、助動詞の"do, does, did"の追加は不要。動詞を文頭に出して次に"as"や"though"を置くだけです。

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ゼロから始める倒置(9)
なぜ倒置を使うの?(5)
文に特別な意味を持たせる……「同様」の"as": I'm happy as are my family.(家族も私もうれしい)
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倒置で「〜もまた」(同様)の意味を表わす

「〜もまたそうである」の意味を表わすとき、"as"を前に置いて主語と動詞をひっくり返した《倒置》を使うことがあります。助動詞の"do, does, did"の追加は不要。やや堅苦しい表現です。

同様の"as"の倒置の原則
  1. "as"以下の主語と動詞の位置を入れ替える
  2. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

【例文】:姉がそうであるように、私も看護師です。
【英訳】:I'm a nurse, as my older sister is.
↓……"as"以下の主語と動詞の位置を入れ替えて倒置にする
【 × 】:I'm a nurse, as does my older sister is.
【 ○ 】:I'm a nurse, as is my older sister.[※やや堅苦しい言い方]
(= I'm a nurse, and so is my older sister.)
→"is"を主語の"my old sister"の前に置く、"does"の追加は不要

【例文】:他の多くのサラリーマンと同様に、私は毎朝早起きして会社に向かいます。
【英訳】:I get up early every morning and go to office, as many other office workers do.
↓……"as"以下の主語と動詞の位置を入れ替えて倒置にする
【 × 】:I get up early every morning and go to office, as do many other office workers do.
【 ○ 】:I get up early every morning and go to office, as do many other office workers.[※やや堅苦しい言い方]
(= I get up early every morning and go to office as well as many other office workers do.)
→"do"を主語の"many other office workers"の前に置く、"do"の追加は不要

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ゼロから始める倒置(9)
なぜ倒置を使うの?(5)
文に特別な意味を持たせる……「相槌」の"so": It's hot today. So it is.(今日は暑い。その通り)
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倒置で「その通り」(相槌)の意味を表わす

特に会話で相手の話にそうだよ相槌を打つとき、"so"を文頭に置いた《倒置》を使うことがあります。相槌の"so"の場合、主語と動詞の位置は変化させません。

"so"は「〜もまた」の意味を表わすことがあります→【参照】: 『なぜ倒置を使うの?語句の省略を表わす……「〜もまた」の"so"

相槌の"so"の倒置の原則
  1. "so"を文頭に置く
  2. 次に主語と動詞を置く
  3. 他は省略する
  4. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

相槌の"so"は今言った相手の話に対して賛成を表わす返事なので、語句の繰り返しを避けて「so + 主語 + 動詞」と短くまとめます。"so"は相手の話の内容を指します。

【例文】:「お兄さんがいますよね」「その通りです」
【英訳】:"You have a brother." "I have a brother."
↓……"a brother"を"so"に言い換えて文頭に置く
【 × 】:"You have a brother." "So have I."
【 ○ 】:"You have a brother." "So I have."
→"so"のみを文頭に置く、「主語 + 動詞」の語順は変化させない

【例文】:「ほら、雨が降りそうだ」「本当だね」
【英訳】:"Look, it looks like rain." "Exactly it looks like rain."
↓……"exactly"と"looks like rain"を"so"に言い換えて文頭に置く
【 × 】:"Look, it looks like rain." "So does it."
【 ○ 】:"Look, it looks like rain." "So it does."
→"so"のみを文頭に置く、「主語 + 動詞」の語順は変化させない

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倒置の目的: 文の流れを変化させる

ゼロから始める倒置(10)
なぜ倒置を使うの?(6)
文の流れを変化させる……場所や方向を表わす副詞(up, here, etc)
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"up, here"など一語の副詞の場合

"up, down, here, there"などの副詞を強調やリズムを整えるため文頭に置くとき、主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》を使うことがあります。

倒置になる主な副詞(場所や方向を表わすもの)

"up, down, here, there"など綴りが短い副詞の場合、リズムに変化を与えるため会話文でも《倒置》をよく使います。日本語でも《倒置》を使って、「植木鉢が上から落ちて来た」を「上から落ちて来た、植木鉢が」と表現することはよくあります。主語を動詞の後ろに置いて主語を目立つようにして意味を強調します。

場所や方向を表わす副詞の倒置の原則
  1. 文頭に出て来る副詞は"up, down, here, there"など綴りが比較的短いもの
  2. 動詞は"be, go, come"が多い
  3. 助動詞が存在しない文でも、助動詞の"do, does, did"を追加せずに、語順は「動詞 + 主語」とする
  4. 主語が代名詞のときは倒置を使わない

up, down, back, off, etc
なぜ倒置を使うの?(6)文の流れを変化させる……場所や方向を表わす副詞(up, here, etc)(1) この項目の先頭へ↑

場所や方向の意味を持つ《副詞》(up, down, etc)が強調で文頭に出て来ると、主語と動詞の位置がひっくり返します。助動詞の"do, does, did"を追加することはありません。主語が代名詞のときは倒置を使いません。

【例文】:日が昇って来た。
【英訳】:The sun came up.
↓……"up"を文頭に出す
【例文】:昇って来たよ日が。
【 × 】:Up did the sun come.
【 ○ 】:Up came the sun.
→場所や方向を表わす副詞"up"の倒置では"did"を使わない

【例文】:警報が鳴り出した。
【英訳】:The alarm went off.
↓……"up"を文頭に出す
【例文】:鳴り出した警報が。
【 × 】:Off did the alarm goes.
【 ○ 】:Off went the alarm.
→場所や方向を表わす副詞"off"の倒置では"did"を使わない

【例文】:彼がやって来た。
【英訳】:He came along.
↓……"along"を文頭に出す
【例文】:やって来た彼が。
【 × 】:Along came he.
【 ○ 】:Along he came.
→主語が代名詞のときは倒置を使わない

here, there
なぜ倒置を使うの?(6)文の流れを変化させる……場所や方向を表わす副詞(up, here, etc)(2) この項目の先頭へ↑

"here 〜, there 〜"構文の意味は、存在を表わす「〜がいる、〜がある」ではなく、他人への注意喚起を表わすを表わす「ほらあそこに〜がいる、こんなところに〜がある」です→【参照】: 『there構文の主語に固有名詞や代名詞などが使えるとき

他人への注意喚起を表わす"here, there"が強調で文頭に出て来ると、主語と動詞の位置がひっくり返ります。助動詞の"do, does, did"を追加することはありません。主語が代名詞のときは倒置を使いません。

【例文】:タクシーが来たよ。
【英訳】:A taxi comes here.
↓……"here"を文頭に出す
【例文】:ほら、来たよタクシーが。
【 × 】:Here does a taxi come.
【 ○ 】:Here comes a taxi.
→注意喚起を表わす副詞"here"の倒置では"does"を使わない

【例文】:これどうぞ。
【英訳】:It is here.
↓……"here"を文頭に出す
【例文】:はいどうぞこれ。
【 × 】:Here is it.
【 ○ 】:Here it is.
→主語が代名詞のときは倒置を使わない

【例文】:帽子が飛んで行った。
【英訳】:My cap goes there.
↓……"there"を文頭に出す
【例文】:飛んで行っちゃった帽子が。
【 × 】:There does my hat go.
【 ○ 】:There goes my hat.
→注意喚起を表わす副詞"there"の倒置では"does"を使わない

【例文】:貧困のため充分な食事を摂れない子供たちがここにいます。
【英訳】:The children who are unable to eat enough food due to poverty are there.
↓……"there"を文頭に出す
【例文】:ここに貧困のため充分な食事を摂れない子供達がいる。
【 × 】:There does the children who are unable to eat enough food due to poverty are.
【 ○ 】:There are the children who are unable to eat enough food due to poverty.
→注意喚起を表わす副詞"there"の倒置では"does"を使わない

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ゼロから始める倒置(11)
なぜ倒置を使うの?(7)
文の流れを変化させる……場所や方向を表わす副詞句(on the 〜, in the 〜, etc)
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"on the chair"など副詞句の場合
なぜ倒置を使うの?(7)文の流れを変化させる……場所や方向を表わす副詞句(on the 〜, in the 〜, etc)(1) この項目の先頭へ↑

"on the 〜, in the 〜"などの「副詞句」を強調やリズムを整えるために文頭に置くとき、主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》を使うことがあります。

日本語でも《倒置》を使って、「人が通りに倒れている」を「通りに倒れている、人が」と表現することはよくあります。主語を動詞の後ろに置いて主語を目立つようにして意味を強調します。

場所や方向を表わす副詞句の倒置の原則
  1. 文頭に出て来る副詞句は"in the 〜, on the 〜, at the 〜"、など場所や方向を表わすもの
  2. 動詞は"be, come, go, lie, live, rise, sit, stand"が多い
  3. 助動詞が存在しない文でも、助動詞の"do, does, did"を追加せずに、語順は「動詞 + 主語」とする
  4. 主語が代名詞のときは倒置を使わない

【例文】:猫が椅子の上にいる。
【英訳】:A cat sits on the chair.
↓……"on the chair"を文頭に出す
【例文】:椅子の上にいるよ、猫が。
【 × 】:On the chair does a cat sit.
【 ○ 】:On the chair sits a cat.
→場所や方向を表わす副詞句"on the chair"の倒置では"does"を使わない

【例文】:驚くべき生物が水の中には棲息している。
【英訳】:Amazing creatures live under the water.
↓……"under the water"を文頭に出す
【例文】:水の中には棲息している、驚くべき生物が。
【 × 】:Under the water do amazing creatures live.
【 ○ 】:Under the water live amazing creatures.
→場所や方向を表わす副詞句"under the water"の倒置では"do"を使わない

【例文】:バットマンが人込みの中に立っていた。
【英訳】:Batman stood among the crowd.
↓……"among the crowd"を文頭に出す
【例文】:人込みの中に立っていた、バットマンが。
【 × 】:Among the crowd did Batman stand.
【 ○ 】:Among the crowd stood Batman.
→場所や方向を表わす副詞句"among the crowd"の倒置では"did"を使わない

【例文】:It came from outer space without warning.
【英訳】:それは何の前触れもなく宇宙からやって来た。
↓……"from outer space"を文頭に出す
【例文】:それは何の前触れもなくやって来た、宇宙から。
【 × 】:From outer space came it without warning.
【 ○ 】:From outer space it came without warning.
→主語が代名詞のときは倒置を使わない

【例文】:あなたは車道のど真ん中に座っていた。
【英訳】:You were sitting in the middle of the road.
↓……"In the middle of the road"を文頭に出す
【例文】:車道のど真ん中に座っていたよあなたは。
【 × 】:In the middle of the road were you sitting.
【 ○ 】:In the middle of the road you were sitting.
→主語が代名詞のときは倒置を使わない

主語がわかりにくくなる倒置
なぜ倒置を使うの?(7)文の流れを変化させる……場所や方向を表わす副詞句(on the 〜, in the 〜, etc)(2) この項目の先頭へ↑

場所や方向を表わす《副詞句》が長い上に《倒置》まで使うと、文の主語がどれなのかさっぱりわからんこともよくあります。ありがちな和訳ミスをまとめます。文頭にある語句が主語とは限りません。

【例文】は三つとも、場所や方向を表わす《副詞句》を強調のため文頭に置いて、さらに《倒置》を使っています。

【例文】:Around the water truck stood lots of children holding an empty plastic bottle or bucket.
(= Lots of children holding an empty plastic bottle or bucket stood around the water truck.)
【 × 】:水の周りにはトラックが立っていて多くの子供達が空のペットボトルやバケツを抱えている。
【 ○ 】:給水車の周りにはたくさんの子供達が空のペットボトルやバケツを抱えて立っていた。
→文全体の主語は"lots of children 〜 bucket"(空のペットボトルやバケツを持ったたくさんの子供達)

【例文】:Deep in the jungle lies a magnificent, ancient pyramid which nobody has investigated.
(= A magnificent, ancient pyramid which nobody has investigated lies deep in the jungle.)
【 × 】:深いジャングルで壮大な古代の誰も調査していないピラミッドの嘘をつく。
【 ○ 】:ジャングルの奥深くにあるのは未調査の堂々たる古代のピラミッドだ。
→文全体の主語は"a magnificent 〜 investigated"(未調査の堂々たる古代のピラミッド)

【例文】:In front of the temporary city reception stood a long line of people who needed a disaster victim certificate.
(= A long line of people who needed a disaster victim certificate stood in front of the temporary city reception.)
【 × 】:仮設の市の受付の前が罹災証明書を必要とする人の長い列を立たせた。
【 ○ 】:仮設の市の受付の前では罹災証明書を必要とする人が長い列を作っていた。
→文全体の主語は"a long line 〜 certificate"(罹災証明書を必要とする人の長い列)

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ゼロから始める倒置(12)
なぜ倒置を使うの?(8)
文の流れを変化させる……会話文の「said + 人」
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会話文の場合

会話文のときに《倒置》を使って「said + 人」と表現することがあります。主に小説で使うテクニックです。文のリズムを変える効果があります。

語順は単純に主語と動詞をひっくり返すだけで、助動詞の"do, does, did"を追加することはありません。また、主語が代名詞のときは、たいてい《倒置》を使いません。

会話文の最後に"said"を置くときに《倒置》を使って「said + 人」します。"said"を会話文の前に置いて《倒置》を使うことはありません。

会話文の"said"の倒置の原則
  1. 主語と動詞の位置を入れ替える
  2. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要
  3. 主語が代名詞のときはたいてい倒置を使わない
  4. 会話文の前で「Said + 人」とは言わない

【例文】:「静かに」とボブは言った
【英訳】:"Be quiet," Bob said.
↓……"Bob"と"said"の語順を入れ替えて倒置にする
【例文】:「静かに」とボブは言った
【 × 】:"Be quiet," did Bob say.
【 ○ 】:"Be quiet," said Bob.
→"did"は不要、"said Bob"とする
【例文】:ボブは言った。「静かに」
【 × 】:Said Bob, "Be quiet."
【 ○ 】:Bob said, "Be quiet."
→会話文の前で"Said Bob"とは言わない

【例文】:「いらっしゃいませ」と店員は言った。
【英訳】:"Can I help you?" the sales clerk said.
↓……"the sales clerk"と"said"の語順を入れ替えて倒置にする
【例文】:「いらっしゃいませ」と店員は言った。
【 × 】:"Can I help you?" did the sales clerk say.
【 ○ 】:"Can I help you?" said the sales clerk.
→"did"は不要、"said the sales clerk"とする
【例文】:店員は言った。「いらっしゃいませ」
【 × 】:Said the sales clerk, "Can I help you?"
【 ○ 】:The sales clerk said, "Can I help you?"
→会話文の前で"Said the sales clerk"とは言わない

【例文】:「足元に注意して下さい」と彼は言った。
【 △ 】:"Please watch you step," said he.
【 ○ 】:"Please watch you step," he said.
→代名詞を使った"he said"は倒置しないほうが普通
【例文】:彼は言った。「足元に注意して下さい」
【 × 】:Said he, "Please watch you step."
【 ○ 】:He said, "Please watch you step."
→会話文の前で"Said he"とは言わない

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ゼロから始める倒置(13)
なぜ倒置を使うの?(9)
文の流れを変化させる……程度を表わす「so + 形容詞/副詞」
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"so"を使う場合

「so + 形容詞/副詞」を強調のため文頭に置くとき、主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》を使うことがあります。やや堅苦しい表現。特に、「so + 形容詞/副詞 + that + 〜」のときによく《倒置》を使います。

「so + 形容詞/副詞」を強調で文頭に置くとき、元の文に助動詞be動詞があればそれを主語の前に置きます。どちらもない場合は、助動詞の"do, does, did"を主語の前に追加で置きます。

程度を表わす「so + 形容詞/副詞」の倒置の原則
  1. 元の文に助動詞があればそれを主語の前に置く
  2. 元の文にbe動詞があればそれを主語の前に置く
  3. どちらもない場合は助動詞の"do, does, did"を主語の前に追加で置く

【例文】:食べ過ぎたので一カ月で五キロも太った。
【英訳】:I have eaten so much that I have gained five kilograms in a month.
↓……"so much"を文頭に出す
【例文】:過食が原因で一カ月で五キロも太った。
【 × 】:So much do I have eaten that I have gained five kilograms in a month.
【 ○ 】:So much have I eaten that I have gained five kilograms in a month.[※やや堅苦しい言い方]
→"have"を主語の"you"の前に置く、助動詞あるので"do"を使わない

【例文】:あなたの話はひどく奇妙なので信じられない。
【英訳】:Your talk is so odd that I can't believe it.
↓……"so odd"を文頭に出す
【例文】:君の話はすこぶる奇妙なので信じ難い。
【 × 】:So odd does your talk is that I can't believe it.
【 ○ 】:So odd is your talk that I can't believe it.[※やや堅苦しい言い方]
→"is"を主語の"your talk"の前に置く、be動詞があるので"does"を使わない

【例文】:日本語がずいぶんと上手いので日本人かと思いました。
【英訳】:You speak Japanese so fluently that I think you are Japanese.
↓……"so fluently"を文頭に出す
【例文】:日本語がたいそう達者なので日本人かと思いました。
【 × 】:So fluently speak you Japanese that I think you are Japanese.
【 ○ 】:So fluently do you speak Japanese that I think you are Japanese.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を主語の"you"の前に追加で置く

【関連トピック】
なぜ倒置を使うの?
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ゼロから始める倒置(14)
なぜ倒置を使うの?(10)
文の流れを変化させる……程度を表わす「such + that」
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"such"を使う場合

「such + that」の場合、"such"を強調のため文頭に置くと主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》を使います。動詞はたいていbe動詞です。やや堅苦しい表現。

程度を表わす「such + that」の倒置の原則
  1. "such"を文頭に置く
  2. "such"の次にbe動詞、その次に主語を置く
  3. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

【例文】:飼っていた猫がいなくなってしまった。ショックで食べられなかった。
【英訳】:My cat had disappeared. The disappointment was such that I was unable to eat.
(= My cat had disappeared. I was so disappointed that I was unable to eat.)
↓……"such"を文頭に出す
【例文】:飼い猫が失踪した。失望のあまり食事が喉を通らなかった。
【 × 】:My cat had disappeared. Such did the disappointment was that I was unable to eat.
【 ○ 】:My cat had disappeared. Such was the disappointment that I was unable to eat.[※やや堅苦しい言い方]
(= My cat had disappeared. So disappointed was I that I was unable to eat.)
→"was"を主語の"the disappointment"の前に置く、助動詞の"do, does, did"の追加は不要

【例文】:新しい枕を買った。非常に寝心地が良くて寝坊した。
【英訳】:I had bought a new pillow. The comfort was such that I overslept.
(= I had bought a new pillow. The pillow was so comfortable that I overslept.)
↓……"such"を文頭に出す
【例文】:枕を新調した。快適なあまり寝過ごした。
【 × 】:I had bought a new pillow. Such did the comfort was that I overslept.
【 ○ 】:I had bought a new pillow. Such was the comfort that I overslept.[※やや堅苦しい言い方]
(= I had bought a new pillow. So comfortable was the pillow that I overslept.)
→"was"を主語の"the comfort"の前に置く、助動詞の"do, does, did"の追加は不要

【関連トピック】
なぜ倒置を使うの?
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ゼロから始める倒置(15)
なぜ倒置を使うの?(11)
文の流れを変化させる……比較級の「than + 動詞 + 主語」
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"than"を使う場合

"than"を含む「比較級」の文で、"than"以下の主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》使うことがあります。助動詞の"do, does, did"の追加は不要。やや堅苦しい表現です。

比較級の"than"の倒置の原則
  1. "than"以下の主語と動詞の位置を入れ替える
  2. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

特に、"than"以下の主語が長くなると《倒置》を使うことが多くなります。

【例文】:ささやかな生活は富や名声よりも多くの喜びを与えてくれる。
【英訳】:Simple life brings more joy than wealth and fame do.
↓……"than"以下の主語と動詞の位置を入れ替えて倒置にする
【例文】:ささやかな生活は富や名声よりも多くの喜びをもたらす。
【 × 】:Simple life brings more joy than do wealth and fame do.
【 ○ 】:Simple life brings more joy than do wealth and fame.[※やや堅苦しい言い方]
→"do"を"wealth"の前に置く、"do"の追加は不要

【例文】:子供は二十歳以上の大人よりも多くの水分が必要だ。
【英訳】:Children need more water than people over 20 years old do.
↓……"than"以下の主語と動詞の位置を入れ替えて倒置にする
【和訳】:子供は二十歳以上の大人よりも多くの水分を必要とする。
【 × 】:Children need more water than do people over 20 years old do.
【 ○ 】:Children need more water than do people over 20 years old.[※やや堅苦しい言い方]
→"do"を"people"の前に置く、"do"の追加は不要

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倒置の目的: 意味を強調する

ゼロから始める倒置(16)
なぜ倒置を使うの?(12)
意味を強調する……否定を表わす副詞(hardly, never, etc)
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倒置文をよく使う副詞(意味的に否定を表わすもの)

意味的に否定を表わす副詞を強調で主語の前に置くとき、たいてい主語と動詞の位置もひっくり返して《倒置》を使います。やや堅苦しい表現です。

倒置になる副詞(否定の意味を含むもの)

否定を表わす副詞を強調で文頭に置くとき、元の文に助動詞be動詞があればそれを主語の前に置きます。どちらもない場合は、助動詞のdoを追加して人称と時制を変化させて《副詞》と一緒に主語の前に置きます。

# 【倒置の語順】:否定を表わす副詞 + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞 〜.

否定を表わす副詞の倒置の原則
  1. 元の文に助動詞があればそれを主語の前に置く
  2. 元の文にbe動詞があればそれを主語の前に置く
  3. どちらもない場合は助動詞のdoを追加して人称と時制を変化させて主語の前に置く
"not"を使う倒置について

"not"を使う否定文"I didn't see it."が《倒置》で"Not did I see it."になることは、通常ありません。ただし、"not"を含むイディオム的な表現(not until 〜, not a single 〜, etc)が強調のため《倒置》を使うことはあります→【参照】: 『否定を表わす語句(on no account, not until, etc)

hardly A when B, scarcely A when B, barely A when B, no sooner A than B(Aするや否やBだ)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす副詞(1) この項目の先頭へ↑

"hardly A when B, scarcely A when B, barely A when B, no sooner A than B"は四つともほぼ同じ意味。"when"の代わりに"before"を使うこともあります。"no sooner"のみ"than"で固定。

四つともたいてい時制はAに過去完了、Bに過去を使います。和訳は前から順に「Aするや否やBだ」「Aをすると同時にBだった」でOK。

"hardly, scarcely, barely"はそれぞれ単独の場合は、文頭に置いても《倒置》を使うことは比較的まれです。イディオムとして"hardly A when B, scarcely A when B, barely A when B"のときに、"hardly, scarcely, barely"が文頭に出て来ると《倒置》を使います。

【例文】:鉄道が再開されるとすぐに町はにぎわいを取りもどした。
【英訳】:The railroad had hardly reopened when tourists and sightseers again flocked to the town.
↓……"hardly"を文頭に出す
【例文】:鉄道が再開されるや否や町はにぎわいを取りもどした。
【 × 】:Hardly did the railroad had reopened when tourists and sightseers again flocked to the town.
【 ○ 】:Hardly had the railroad reopened when tourists and sightseers again flocked to the town.
→"had"を主語の"the railroad"の前に置く、助動詞があるので"did"は不要

【例文】:帰宅とほぼ同時に雨が降り始めた。
【英訳】:We had scarcely got home when it began raining.
↓……"scarcely"を文頭に出す
【例文】:帰宅するや否や雨が降り始めた。
【 × 】:Scarcely did we have got home when it began raining.
【 ○ 】:Scarcely had we got home when it began raining.[※やや堅苦しい言い方]
→"had"を主語の"we"の前に置く、助動詞があるので"did"は不要

【例文】:車に触ったとたん静電気がビリビリ来た。
【英訳】:I had barely touched the car when I got static shock.
↓……"barely"を文頭に出す
【例文】:車に触るや否や静電気が走った。
【 × 】:Barely did I have touch the car when I got static shock.
【 ○ 】:Barely had I touched the car when I got static shock.[※やや堅苦しい言い方]
→"had"を主語の"I"の前に置く、助動詞があるので"did"は不要

【例文】:子供たちが部屋に入ったとたんクラッカーが派手に鳴らされた。
【英訳】:The kids had no sooner come in the room than lots of party poppers were pulled.
↓……"no sooner"を文頭に出す
【例文】:子供たちが部屋に入るや否やクラッカーが派手に鳴らされた。
【 × 】:No sooner did the kids have come in the room than lots of party poppers were pulled.
【 ○ 】:No sooner had the kids come in the room than lots of party poppers were pulled.[※やや堅苦しい言い方]
→"had"を主語の"the kids"の前に置く、助動詞があるので"did"は不要

rarely, seldom(めったに〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす副詞(2) この項目の先頭へ↑

"rarely"と"seldom"はほぼ同じ意味。二語とも頻度を表わします。

【例文】:新聞はめったに読まないし、テレビニュースもほとんど見ない。
【英訳】:I seldom read newspaper and I rarely watch television news.
↓……"seldom"と"rarely"を文頭に出す
【例文】:新聞なぞめったに目を通さないし、テレビニュースを視聴することもほとんどない。
【 × 】:Seldom read I newspaper and rarely watch I television news.
【 ○ 】:Seldom do I read newspaper and rarely do I watch television news.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を主語の"I"の前に追加で置く

never(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす副詞(3) この項目の先頭へ↑

"never"は頻度がゼロであることを表わします。

【例文】:両国が経済協力を進めることに同意する日なんて想像さえできなかった。
【英訳】:I never imagined the day when both countries would agree to enhance economic cooperation.
↓……"never"を文頭に出す
【例文】:両国が経済協力の促進に同意する日が来るなど想像すらできなかった。
【 × 】:Never imagined I the day when both countries would agree to enhance economic cooperation.
【 ○ 】:Never did I imagine the day when both countries would agree to enhance economic cooperation.
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

"never 〜 before"(今までに〜ない)や"never 〜 in one's life"(人生で一度も〜ない)を強調する場合、"before"や"in my life"も"never"と一緒に文頭に置きます。

【例文】:ウチの犬がこんなにうれしそうなのは見たことがない。
【英訳】:My dog has never looked so happy before.
↓……"never before"を文頭に出す
【例文】:飼い犬がこんなにうれしそうなところはかつて見たことがない。
【 × 】:Never before does my dog has looked so happy.
【 ○ 】:Never before has my dog looked so happy.
→"has"を主語の"my dog"の前に置く、助動詞があるので"does"は使わない

【例文】:人生で一度もお酒を飲んだことがありません。
【英訳】:I have never drunk any alcohol in my life.
↓……"never in my life"を文頭に出す
【例文】:生まれてこの方一度たりともお酒を飲んだことがありません。
【 × 】:Never in my life do I have drunk any alcohol.
【 ○ 】:Never in my life have I drunk any alcohol.[※やや堅苦しい言い方]
→"have"を主語の"I"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

little(まったく〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす副詞(4) この項目の先頭へ↑

"think"などの思考を表わす動詞の場合、副詞の"little"を前に置くと意味は「まったく〜ない、ちっとも〜ない(= not 〜 at all)」です。"little"を強調のため文頭に置くと倒置を使います。

# little(副詞) + "believe"など思考を表わす動詞……「まったく〜ではない(= not 〜 at all)」

"little"を使う思考を表わす動詞(主なもの)
  • believe(信じる), expect(予想する), guess(推測する), suppose(思う), think(思う)
  • care(気にする), dream(夢に思う), imagine(想像する), know(知る), realize(気づく), understand(理解する)

【例文】:コンピューターの使い方はまったく知らない。
【英訳】:I little know how to use computers.
↓……"little"を文頭に出す
【例文】:コンピューターの使い方などまったく知らない。
【 × 】:Little know I how to use computers.
【 ○ 】:Little do I know how to use computers.[※やや堅苦しい言い方]
(= I don't know how to use computers at all.)
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を主語の"I"の前に追加で置く

【例文】:あんなに早く自分の夢がかなうとはまったく思っていなかったし、想像さえしていなかった。
【英訳】:I little believed or even imagined that my dream would come true so early.
↓……"little"を文頭に出す
【例文】:あれほど早期に自分の夢が実現するとは露ほどにも思ってなかったし、想像さえもしていなかった。
【 × 】:Little believed or even imagined I that my dream would come true so early.
【 ○ 】:Little did I believe or even imagine that my dream would come true so early.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"主語の"I"の前に追加で置く

nowhere(どこにも〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす副詞(5) この項目の先頭へ↑

"nowhere"は人や物が見つからない、場所がないことを表わします。

【例文】:船がどこに行ってしまったのかはまったくわからなかった。
【英訳】:They could nowhere discover any trace of the ship.
↓……"nowhere"を文頭に出す
【例文】:船の行方は皆目つかめなかった。
【 × 】:Nowhere did they can discover any trace of the ship.
【 ○ 】:Nowhere could they discover any trace of the ship.[※やや堅苦しい言い方]
→"could"を主語の"they"の前に置く、助動詞があるので"did"は使わない

"nowhere in the world"(世界中に〜ない)や"nowhere on the earth"(地球上に〜ない)を強調する場合、"in the world"や"on the earth"も"nowhere"と一緒に文頭に置きます。

【例文】:日本以上に新旧の文化が日常生活の中で仲良く共存している国はない。
【英訳】:The modern and the ancient culture coexist in daily life more harmoniously nowhere in the world than in Japan.
↓……"nowhere in the world"を文頭に出す
【例文】:日本ほど新旧の文化が日常生活の中で調和して共存している国は存在しない。
【 × 】:Nowhere in the world coexist the modern and the ancient culture in daily life more harmoniously than in Japan.
【 ○ 】:Nowhere in the world do the modern and the ancient culture coexist in daily life more harmoniously than in Japan.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を主語の"the modern and the ancient culture"の前に追加で置く

【例文】:地球上でアメリカほど竜巻の被害が多い所はない。
【英訳】:There is more tornado damage nowhere on the earth than in the US.
↓……"nowhere on the earth"を文頭に出す
【例文】:地球上でアメリカほど竜巻の被害が甚大な場所は存在しない。
【 × 】:Nowhere on the earth does there is more tornado damage than in the US.
【 ○ 】:Nowhere on the earth is there more tornado damage than in the US.[※やや堅苦しい言い方]
→"is"を主語の"there"の前に置く、be動詞があるので"does"は使わない

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ゼロから始める倒置(17)
なぜ倒置を使うの?(13)
意味を強調する……否定を表わす語句(on no account, not until, etc)
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倒置文をよく使う語句(意味的に否定を表わすもの)

意味的に否定を表わす語句を強調で主語の前に置くとき、主語と動詞の位置をひっくり返してたいてい《倒置》を使います。やや堅苦しい表現です。

倒置になる副詞句(否定の意味を含むもの)

否定を表わす語句を強調で文頭に置くとき、元の文に助動詞be動詞があればそれを主語の前に置きます。どちらもない場合は、助動詞のdoを追加して人称と時制を変化させて《副詞》と一緒に主語の前に置きます。

# 【倒置の語順】:否定を表わす副詞句 + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞 〜.

否定を表わす副詞句の倒置の原則
  1. 元の文に助動詞があればそれを主語の前に置く
  2. 元の文にbe動詞があればそれを主語の前に置く
  3. どちらもない場合は助動詞のdoを追加して人称と時制を変化させて主語の前に置く

on no account(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(1) この項目の先頭へ↑

"on no account"は"not"よりも強い否定を表わします。ニュアンスは「どんな理由があろうとも〜はダメ」です。

【例文】:薬物に手を出してはいけない。
【英訳】:You must on no account take any durgs.
↓……"on no account"を文頭に出す
【例文】:決して薬物などに手を出してはならない。
【 × 】:On no account do you must take any durgs.
【 ○ 】:On no account must you take any durgs.[※やや堅苦しい言い方]
→"must"を主語の"you"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

under no circumstances(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(2) この項目の先頭へ↑

"under no circumstances"は"not"よりも強い否定を表わします。ニュアンスは「いかなる事情があっても〜は不可」です。"under"の代わりに"in"を使って"in no circumstances"も可能。意味は同じ。

【例文】:怪しいメールには返信してはいけません。
【英訳】:You must under no circumstances reply to suspicious emails.
↓……"under no circumstances"を文頭に出す
【例文】:怪しいメールには絶対に返信しないで下さい。
【 × 】:Under no circumstances do you must reply to suspicious emails.
【 ○ 】:Under no circumstances must you reply to suspicious emails.[※やや堅苦しい言い方]
→"must"を主語の"you"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

on no condition(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(3) この項目の先頭へ↑

"on no condition"は"not"よりも強い否定を表わします。ニュアンスは「いかなる事情や理由があっても〜はダメ」です。

【例文】:暗くなってからの徒歩での外出は慎んで下さい。
【英訳】:You should on no condition walk out after dark.
↓……"on no condition"を文頭に出す
【例文】:暗くなってからの徒歩での外出は厳禁です。
【 × 】:On no condition do you should walk out after dark.
【 ○ 】:On no condition should you walk out after dark.[※やや堅苦しい言い方]
→"should"は主語の"you"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

by no means(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(4) この項目の先頭へ↑

"by no means"は"not"よりも強い否定を表わします。ニュアンスは「まったく〜ではない、絶対に〜ではない」です。

【例文】:柔道の奥義を極めるなんてまだまだです。
【英訳】:I have by no means perfected the art of judo.
↓……"by no means"を文頭に出す
【例文】:柔道の奥義を極めるにはまだ程遠い。
【 × 】:By no means do I have perfected the art of judo.
【 ○ 】:By no means have I perfected the art of judo.[※やや堅苦しい言い方]
→"have"を主語の"I"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

at no time(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(5) この項目の先頭へ↑

"at no time"は"not"よりも強い否定を表わします。ニュアンスは「一度たりとも〜ない、絶対に〜ない」です。

【例文】:車を運転したことはない。
【英訳】:I have at no time driven a car.
↓……"at no time"を文頭に出す
【例文】:車なんて一度も運転したことはない。
【 × 】:At no time do I have driven a car.
【 ○ 】:At no time have I driven a car.[※やや堅苦しい言い方]
→"have"を主語の"I"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

in no way(決して〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(6) この項目の先頭へ↑

"in no way"は"not"よりも強い否定を表わします。"no way"もほぼ同じ意味。"in"なしの"no way"はよく会話で使います。ニュアンスは「そんなことは絶対にありえない」です。

【例文】:いかなる戦争も支援してはいけない。
【英訳】:We must in no way support any kind of war.
↓……"in no way"を文頭に出す
【例文】:いかなる戦争も断じて支援してはならない。
【 × 】:In no way do we must support any kind of war.
【 ○ 】:In no way must we support any kind of war.
→"must"を主語の"we"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

【例文】:苦いジュースなんて飲みません。
【英訳】:I am no way going to drink bitter juice.
↓……"no way"を文頭に出す
【例文】:苦いジュースなんて絶対にイヤだ。
【 × 】:No way do I am going to drink bitter juice.
【 ○ 】:No way am I going to drink bitter juice.
→"am"を主語の"I"の前に置く、be動詞があるので"do"は使わない

no longer(もはや〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(7) この項目の先頭へ↑

"no longer"は現状が過去とは異なることを表わします。ニュアンスは「昔はそうだったが今はそうではない」です。

【例文】:携帯電話はもう持っていない。
【英訳】:I no longer have a cell phone.
↓……"no longer"を文頭に出す
【例文】:携帯電話なんてすでに持っていない。
【 × 】:No longer have I a cell phone.
【 ○ 】:No longer do I have a cell phone.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"をを主語の"I"の前に追加で置く

not once(一度も〜ない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(8) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは「一度たりとも〜ない」です。"never once"もほぼ同じ意味。

【例文】:スパム、つまり迷惑メールが来たことは一度もない。
【英訳】:I have not once received spam or nuisance email.
↓……"not once"を文頭に出す
【例文】:スパム、つまり迷惑メールが届いたことなど一度たりともありません。
【 × 】:Not once do I have received spam or nuisance email.
【 ○ 】:Not once have I received spam or nuisance email.[※やや堅苦しい言い方]
→"have"を主語の"I"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

【例文】:何をするにしてもプレッシャーを感じたことは一度もありません。
【英訳】:I never once felt pressure to do anything.
↓……"never once"を文頭に出す
【例文】:何をするにしてもプレッシャーを感じたことなど一度たりともない。
【 × 】:Never once felt I pressure to do anything.
【 ○ 】:Never once did I feel pressure to do anything.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

not A until B(Bをして初めてAをする)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(9) この項目の先頭へ↑

"not A unitl B"の直訳は「BをするまでAをしたことがない」=「Bをして初めてAをする」です。

"not A unitl B"の場合、強調で文頭に置くのは"not until B"です。《倒置》を使うのは"A"のほうです。強調のため"until B"を文頭に出すと、自動的に"not"も付いて来て"Not until B 〜"となります。

【例文】:一人暮しを始めるまで自炊をしたことがなかった。
【英訳】:I hadn't made my own meals until I began living alone.
↓……"not until 〜"を文頭に出す
【例文】:一人暮しを始めてやっと自炊をした。
【 × 】:Not until I began living alone did I have made my own meals.
【 ○ 】:Not until I began living alone had I made my own meals.[※やや堅苦しい言い方]
→"had"を主語の"I"の前に置く、助動詞があるので"did"は使わない

not a single 〜(一つの〜もない)
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……否定を表わす語句(10) この項目の先頭へ↑

"not a single"で形容詞として機能します。ニュアンスは「〜は一つもない」です。

【例文】:写真は一枚も撮っていません。
【英訳】:I took not a single picture.
↓……"not a single picture"を文頭に出す
【例文】:写真は一枚たりとも撮っていない。
【 × 】:Not a single picture took I.
【 ○ 】:Not a single picture did I take.[※やや堅苦しい言い方]
→"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

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ゼロから始める倒置(18)
なぜ倒置を使うの?(14)
意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)
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倒置文をよく使う表現(onlyを含むもの)

副詞の"only"を含む表現の場合、強調で文頭に置くと《倒置》を使うことがあります。やや堅苦しい表現。通例、形容詞の"only"(唯一の)を使う場合、《倒置》を使うことはありません。

【例文】:先生一人だけが問題の解き方を知っている。
【 × 】:Only the teacher does know how to solve the question.
【 ○ 】:Only the teacher knows how to solve the question.
→"only"は形容詞なので倒置は使わない

"only"を含む表現の中で《倒置》が使えるのは「時」や「場所」や「条件」を表わすものがほとんどです。

"only"を含む主な表現

副詞の"only"を含む表現を強調で文頭に置くとき、元の文に助動詞be動詞があればそれを主語の前に置きます。どちらもない場合は、助動詞のdoを追加して人称と時制を変化させて《副詞》と一緒に主語の前に置きます。

# 【倒置の語順】:onlyを含む表現 + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞 〜.

"only"を含む表現の倒置の原則
  1. 元の文に助動詞があればそれを主語の前に置く
  2. 元の文にbe動詞があればそれを主語の前に置く
  3. どちらもない場合は助動詞のdoを追加して人称と時制を変化させて主語の前に置く

only after 〜……「〜したあとにやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(1) この項目の先頭へ↑

【例文】:コンサートが終ったあとでやっと靴が片方ないのに気づいた。
【英訳】:I found that I lost my shoe only after the concert.
↓……"only after"以下を文頭に出す、"after"は前置詞
【例文】:コンサート終了後に初めて靴を片方失くしたのに気づいた。
【 × 】:Only after the concert found I that I lost my shoe.
【 ○ 】:Only after the concert did I find that I lost my shoe.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

「only after + 節」を強調で文頭に置く場合、《倒置》を使うのは「only after + 節」の次に続く節です。

【例文】:父は定年退職してからやっと運転免許を取得した。
【英訳】:My father obtained a driving licence only after he retired from the company.
↓……"only after"以下を文頭に出す、"after"は接続詞
【例文】:父は定年退職後にようやく運転免許を取得した。
【 × 】:Only after he retired from the company obtained my father a driving licence.
【 ○ 】:Only after he retired from the company did my father obtain a driving licence.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"my father"の前に追加で置く

only afterward……「あとになってやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(2) この項目の先頭へ↑

"afterwards"を使った"only afterwards"も同じ意味。二つとも副詞なので目的語は不要です。

【例文】:あとになってやっとあの唐揚げはカエルだと教えられた。
【英訳】:I was told only afterward that those fries had been made from frog.
↓……"only afterward"を文頭に出す
【例文】:あとになって初めてあの唐揚げはカエルだと教えられた。
【 × 】:Only afterward did I am told that those fries had been made from frog.
【 ○ 】:Only afterward was I told that those fries had been made from frog.[※やや堅苦しい言い方]
→"was"を主語の"I"の前に置く、be動詞があるので"did"は使わない

only later……「あとになってやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(3) この項目の先頭へ↑

【例文】:あとになってやっと「警察」からの電話がにせものだったことに気づいた。
【英訳】:I found out only later that the call from "the police" was fake.
↓……"only later"を文頭に出す
【例文】:あとになって初めて「警察」からの電話がにせものだったことに気づいた。
【 × 】:Only later found out I that the call from "the police" was fake.
【 ○ 】:Only later did I find out that the call from "the police" was fake.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

only now……「今になってやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(4) この項目の先頭へ↑

【例文】:今になってやっと自活することがいかにむつかしく大変なのかわかる。
【英訳】:I realize only now how difficult and tough it is to earn my living.
↓……"only now"を文頭に出す
【例文】:今になってようやく自活することがいかに困難で大変なことなのかわかる。
【 × 】:Only now realize I how difficult and tough it is to earn my living.
【 ○ 】:Only now do I realize how difficult and tough it is to earn my living.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を主語の"I"の前に追加で置く

only once……「たった一度だけ」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(5) この項目の先頭へ↑

【例文】:父が涙を流すのをたった一度だけ見たことがある。
【英訳】:I saw my father shedding tears only once.
↓……"only once"を文頭に出す
【例文】:父が涙を流すのを見たのは後にも先にもたった一度だけだ。
【 × 】:Only once saw my father shedding tears.
【 ○ 】:Only once did I see my father shedding tears.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"主語の"I"の前に追加で置く

only then……「その時になってやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(6) この項目の先頭へ↑

【例文】:その時になってやっと自分がだまされていることに気づいた。
【英訳】:I realized only then that I had been deceived.
↓……"only then"を文頭に出す
【例文】:その時になって初めて自分がだまされていることに気づいた。
【 × 】:Only then realized I that I had been deceived.
【 ○ 】:Only then did I realize that I had been deceived.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

only when 〜……「〜の時になってやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(7) この項目の先頭へ↑

「only when + 節」を強調で文頭に置く場合、《倒置》を使うのは「only when + 節」の次に続く節です。

【例文】:暴風雪が収まってからやっと車をスタートさせて家に帰りました。
【英訳】:I started my car to go home only when the snowstorm subsided.
↓……"only when"以下を文頭に出す
【例文】:暴風雪が収まってからようやく車をスタートさせて家に帰りました。
【 × 】:Only when the snowstorm subsided started I my car to go home.
【 ○ 】:Only when the snowstorm subsided did I start my car to go home.[※やや堅苦しい言い方]
→元の文にbe動詞も助動詞もないので、"do"を時制変化させて"did"を主語の"I"の前に追加で置く

only in this way……「このようにしてやっと」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(8) この項目の先頭へ↑

【例文】:このようにしてやっと大国は大量破壊兵器の生産を止めることができる。
【英訳】:The powers can only in this way cease producing the weapon of mass destruction.
↓……"only in this way"を文頭に出す
【例文】:このようにして初めて列強は大量破壊兵器の生産に歯止めをかけることが可能だ。
【 × 】:Only in this way do the powers can cease producing the weapon of mass destruction.
【 ○ 】:Only in this way can the powers cease producing the weapon of mass destruction.[※やや堅苦しい言い方]
→"can"を主語の"the powers"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

only if 〜……「〜の場合のみ」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(9) この項目の先頭へ↑

"only if"の場合、《倒置》を使うのは"only if"を含む節でなく、"only if"に続く節のほうです。

【例文】:年齢が二十歳未満の人のみ、この高周波の音を聞き取ることができる。
【英訳】:You can hear the high-frequnecy sounds only if you are under 20.
↓……"only if"以下を文頭に出す
【例文】:年齢が二十歳未満の人に限り、この高周波の音を聞き取ることができる。
【 × 】:Only if you are under 20 do you can hear the high-frequnecy sounds.
【 ○ 】:Only if you are under 20 can you hear the high-frequnecy sounds.[※やや堅苦しい言い方]
→"can"を主語の"you"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

only by 〜……「〜の場合のみ」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(10) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは「〜以外ではダメ」です。

【例文】:絶え間ない努力によってのみ人は何かを成し遂げることができる。
【英訳】:One can accomplish something only by making continuous efforts.
↓……"only by"以下を文頭に出す
【例文】:不断の努力があってこそ人は何かを成し遂げることができる。
【 × 】:Only by making continuous efforts do one can accomplish something.
【 ○ 】:Only by making continuous efforts can one accomplish something.[※やや堅苦しい言い方]
→"can"を主語の"you"の前に置く、助動詞があるので"do"は使わない

not only A but also B……「AだけではなくBまでも」
なぜ倒置を使うの? 意味を強調する……"only"を含む表現(only then, only if, etc)(11) この項目の先頭へ↑

"not only A but also B"の場合、《倒置》を使うのは"not only"を含む節です。"also"はよく省略して"not only A but B"になります。意味は同じ。

【例文】:外は寒いだけではなく風も強い。
【英訳】:It is not only cold outside, but also it is windy.
↓……"not only"を文頭に出す
【例文】:戸外は冷えるだけではなく風が吹き荒れる。
【 × 】:Not only does it is cold outside, but also it is windy.
【 ○ 】:Not only is it cold outside, but also it is windy.[※やや堅苦しい言い方]
→"is"を主語の"it"の前に置く、be動詞があるので"does"は使わない

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倒置の目的: 語句の省略を表わす

ゼロから始める倒置(19)
なぜ倒置を使うの?(15)
語句の省略を表わす……仮定法の"Were I 〜" (= "If I were 〜")
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倒置で"if"の省略を表わす

"if"を使う仮定法《倒置》が"if"の省略を表わすことがあります。やや堅苦しい表現。《倒置》で主語の前に置くのは"were, had, should"の三つのみです。

倒置で"if"の省略が可能な仮定法
  • Were + 主語 + 〜 = If + 主語 + were 〜
  • Had + 主語 + 〜 = If + 主語 + had 〜
  • Should + 主語 + 〜 = If + 主語 + should 〜
仮定法の倒置の原則
  1. 主語と"were, had, should"の位置を入れ替える
  2. "if"を消す
  3. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

【例文】:Were I you, I would take a few days off.[※やや堅苦しい言い方]
(= If I were you, I would take a few days off.)
【和訳】:もし私があなただったら、数日休みますよ。
→"Were I" = "If I were"、疑問文ではない

【例文】:Had you driven more carefully, you might have avoided the accident.[※やや堅苦しい言い方]
(= If you had driven more carefully, you might have avoided the accident.)
【和訳】:もっと注意して運転していれば、事故は避けることができたかもしれない。
→"Had you" = "If you had"、疑問文ではない

【例文】:Should you lose your way, please call me.[※やや堅苦しい言い方]
(= If you should lose you way, please call me.)
【和訳】:万が一道に迷ったら電話して下さい。
→"Should you" = "If you should"、疑問文ではない

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ゼロから始める倒置(20)
なぜ倒置を使うの?(16)
語句の省略を表わす……「〜もまた」の"so"
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「〜もまた」の"so"

《倒置》が語句の省略を表わすことがあります。

会話で「私もそうだ」「彼もそうだ」と短く返事をするときに、"so am I"や"so is he"のように主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》使います。

「〜もまた」の"so"の倒置の原則
  1. 文頭に"So"を置く
  2. 主語と動詞の位置を入れ替える
  3. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

否定の意味で「私もそうではない」を表わすときは"neither"や"nor"を使います→【参照】: 『語句の省略を表わす……「〜もまたそうではない」の"neither"と"nor"

【例文】:両親はともに医者です。私もそうです。
【英訳】:Both my parents are doctors. So am I.(= I am a doctor, too.)

【例文】:あなたは本が好きだ。私もそうです。
【英訳】:You like books. So do I.(= I like books, too.)

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ゼロから始める倒置(21)
なぜ倒置を使うの?(17)
語句の省略を表わす……「〜もまたそうではない」の"neither"と"nor"
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「〜もまたそうではない」の"neither"と"nor"

《倒置》が語句の省略を表わすことがあります。

会話で「私もそうではない」「彼もそうではない」と短く返事をするときに、"neither am I"や"neither is he"のように主語と動詞の位置をひっくり返して《倒置》を使います。"neither"と"nor"はほぼ同じ意味です。

「〜もまたそうではない」の"neither, nor"の倒置の原則
  1. 文頭に"Neither"か"Nor"を置く
  2. 主語と動詞の位置を入れ替える
  3. 助動詞の"do, does, did"の追加は不要

肯定の意味で「私もそうだ」を表わすときは"so"を使います→【参照】: 『語句の省略を表わす……「〜もまた」の"so"

【例文】:両親はともに医者ではありません。私もちがいます。
【英訳】:Both my parents are not doctors. Neither am I.(= I'm not a doctor, either.)
【英訳】:Both my parents are not doctors. Nor am I.(= I'm not a doctor, either.)

【例文】:あなたは本を好きではない。私も嫌いです。
【英訳】:You don't like books. Neither do I.(= I don't like books, either.)
【英訳】:You don't like books. Nor do I.(= I don't like books, either.)