【ゼロから始める英文法】
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
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簡易文法用語集
【ゼロから始める強調構文】



ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める強調構文

語句編
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
構文編
時制 仮定法 能動態と受動態
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文の種類 付加疑問文
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ゼロから始める強調構文(1)
「強調構文」って何だっけ?
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語句を強調する構文

《強調構文》とは、文中に出て来た語句を強調するための構文です。通例、"it is(was) … that 〜"の形を取ります。

# 「強調構文」……it is(was) … that 〜

【例文】:It was you that gave the loudest snore yesterday.
【和訳】:昨日、いびきが一番やかましかったのはあなただ。

代名詞の"you"を強調しています。強調する前の文は以下のとおり。

【例文】:You gave the loudest snore yesterday.
【和訳】:あなたが昨日一番やかましいいびきをかいた。

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ゼロから始める強調構文(2)
どうやって強調するの?
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「強調構文」の作り方

では、次の例文の"me"(私)を強調してみます。

【例文】:You emailed me last Saturday.
【和訳】:先週の土曜日、あなたが私にメールを送った。

強調構文の作り方
  1. まず、強調する語句を文頭に持って来る
    【例文1】:Me you emailed last Saturday.
    【和訳】:あなたが先週の土曜日、メールを送ったのは私だ。
  2. 文頭に持って来た語句を"it is(was) … that"ではさむ
    【例文2】:It was me that you emailed last Saturday.
    【和訳】:あなたが先週の土曜日、メールを送ったのは私だ。

はい、できあがり。

【例文1】のように、強調する語句を文頭に持って来るだけでは、何を強調したのかわかりにくい。そこで、強調するターゲットを明確にするために、"me"を"it was … that"ではさみ、目立つようにします。

be動詞時制に合わせて"is"や"was"に変化させます。

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ゼロから始める強調構文(3)
何を強調するの?
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「強調構文」が強調するもの

《強調構文》は、文中に出て来た名詞名詞句または副詞副詞句を強調します。なんでも強調できるわけではありません。

# 「強調構文」で強調できるのは「名詞」と「副詞」のみ

例を一つ。

【例文】:The magician took a red rose out of the air.
【和訳】:その手品師は空中から一本の赤いバラを取り出した。

【例文】の中にある名詞句("a red rose")と副詞句("out of the air")を強調してみます。

【例文】:It was a red rose that the magician took out of the air.
【和訳】:その手品師が空中から取り出したのは一本の赤いバラだった。
→名詞句("a red rose")を強調

【例文】:It was out of the air that the magician took a red rose.
【和訳】:その手品師が一本の赤いバラを取り出したのは空中からだった。
→副詞句("out of the air")を強調

では、動詞の"took"や形容詞の"red"を強調するときはどうするのか。《強調構文》を使わずに強調します。

動詞を強調する場合

動詞の意味を強調するときには助動詞"do"を使います。

【例文】:The magician did take a red rose out of the air.
【和訳】:その手品師は空中から一本の赤いバラをまさに取り出した。
→"do"を時制変化させて、次に動詞の原形を置く

形容詞を強調する場合

形容詞の意味を強調するときには"very"などの副詞を使います。

【例文】:The magician took a very red rose out of the air.
【和訳】:その手品師は空中から真っ赤なバラを取り出した。
→通例、形容詞の直前に"very"などを置く

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ゼロから始める強調構文(4)
和訳がやりにくい
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「強調構文」の和訳のコツ

《強調構文》の場合、強調する要素は前に出て来ています。しかし、和訳のときは、強調する要素を“最後”に持って来ると日本語らしくなります。

# 「強調構文」の和訳……強調する要素を最後に和訳する

【例文】:We took a math test the day before yesterday.
【和訳】:私たちはおととい数学のテストを受けた。

《強調構文》を使って上記の【例文】のいろいろな部分を強調してみます。

【例文】:It was a math test that we took the day before yesterday.
【和訳】:私たちがおととい受けたのは数学のテストだ。
→"a math test"(数学のテスト)を強調

【例文】:It was we that took a math test the day before yesterday.
【和訳】:おととい数学のテストを受けたのは私たちだ。
→"we"(私たち)を強調

【例文】:It was the day before yesterday that we took a math test.
【和訳】:私たちが数学のテストを受けたのはおとといだ。
→"the day before yesterday"(おととい)を強調

日本語では一番言いたいことを通例、「文の最後」に置きます。

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ゼロから始める強調構文(5)
"it"はどう訳すの?
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"it"は絶対に訳さない

すべての《強調構文》において、文頭の"it"は一切和訳しません。また、"that"も和訳しません。

【例文】:It was Aaron that hit a home run.
【 × 】:それはアーロンです、ホームランを打った。
【 ○ 】:ホームランを打ったのはアーロンです。

"it"は代名詞です。しかし、既述の何かを指し示すわけではありません。これから《強調構文》が始まる「合図」に過ぎません。なので、和訳の際は「これは強調構文だ」と頭に入れるだけで、"it"を「それ」などとは絶対に和訳しません

もう一つ、例文を。今度は副詞句("only yesterday")を強調した文です。

【例文】:It was only yesterday that I bought my PC.
【 × 】:それはつい昨日のことだ、自分のパソコンを買ったのは。
【 ○ 】:自分のパソコンを買ったのはつい昨日のことだ。

やはり、"it"は《強調構文》が始まる「合図」です。和訳の際、"it"を「それ」などとは絶対に和訳しません

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ゼロから始める強調構文(6)
どうやって見分けるの?
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「強調構文」だと見抜く方法

和訳の際よくあるミスは、実は《強調構文》なのにそれと気づかず、訳してしまうタイプです。

誤訳の一例。

【例文】:It was yesterday that I broke my right arm at the school gym.
【 × 】:それは昨日だ、学校の体育館で右腕の骨を折った。
【 ○ 】:学校の体育館で右腕の骨を折ったのは昨日だ。

【例文】の"it"を「それ」と訳したため、結果的に《強調構文》を見落としています。和訳も日本語として今一つ不自然。そこで、《強調構文》であることを見破る手を考えてみます。

ポイントは"it is(was)"と"that"の間に来る語句の「品詞」です。

《強調構文》が強調するのは、「名詞、名詞句」「副詞、副詞句」のみです→【参照】: 『ゼロから始める強調構文「何を強調するの?」』。なので、"it is(was)"と"that"にはさまれた語句の「品詞」をチェックすると、《強調構文》かどうか、かなりの確率で見破ることができます。

実例をいくつか。ただし、あくまでも原則なので、例外もあります。

"it is(was)"と"that"にはさまれた部分が「副詞や副詞句」の場合
どうやって見分けるの?(1) この項目の先頭へ↑

おそらく《強調構文》です。

【例文】:It was last year that I graduated from high school.
【和訳】:高校を卒業したのは去年です。

"last year"は副詞句です。

"it is(was)"と"that"にはさまれた部分が「形容詞」の場合
どうやって見分けるの?(2) この項目の先頭へ↑

《強調構文》ではありません。

【例文】:It is clear that natto is healthy.
(= That natto healthy is clear.)
【和訳】:納豆が身体にいいのは明らかだ。

"clear"は形容詞、意味は「明らかに、はっきりとした」。"It"は"that"以下を指す仮主語です。"that"以下を主語に置いてほぼ同じ意味の文を作ることができます。

"it is(was)"と"that"にはさまれた部分が「動詞」の場合
どうやって見分けるの?(3) この項目の先頭へ↑

《強調構文》ではありません。

【例文】:It is said that natto is healthy.
【和訳】:納豆は身体にいいらしい。

"said"は動詞意味は「言った」。"It"はイディオムの"it is said that 〜(〜であるらしい)"の一部です。

"it is(was)"と"that"にはさまれた部分が「名詞や名詞句」の場合
どうやって見分けるの?(4) この項目の先頭へ↑

色々な可能性があります。

【例文】:It was this car that I saw near my house.
【和訳】:昨日、通りで家の近所で見たのはこの車だ。

"this car"は「名詞句」、意味は「この車」。《強調構文》です。

【例文】:It is a pity that I cannot drink at all.
【和訳】:残念なことに、私はまったく酒を飲めない。

《強調構文》ではありません。"it is a pity that 〜"(残念ながら〜である)というイディオムです。

【例文】:It was such a fat cat that I have never seen before.
【和訳】:それはかつて見たことないほど太った猫だった。

《強調構文》ではありません。"it"は代名詞。【例文】の前のセンテンスに出て来た"cat"を指します。

"it is(was)"と"that"にはさまれた部分が「名詞、名詞句」の場合、決定的な見分け方はありません。とりあえず、"it"を「それ」と訳してみて、前後の文をもう一度読み返し、「それ」が何を指すのか不明だったら《強調構文》の可能性があります。

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ゼロから始める強調構文(7)
似た構文があってまぎらわしい
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"It"で始まる構文は多い

"it"で始まり、後に"that"が出て来る構文は英語にたくさんあります。《強調構文》を見破るため、《強調構文》以外にどういう構文があるのか、もう一度チェックしてみます。

"it"が代名詞、既述の内容を受ける
似た構文があってまぎらわしい(1) この項目の先頭へ↑

"it"が前のセンテンスに出て来た語句の言い換えです。代名詞としての基本的な意味です。

【例文】:Yesterday I tired to eat a hot dog. It was so big that I was not able to eat.
【和訳】:昨日、ホットドッグを食べようとした。それは非常に大きかったので私には食べることができなかった。

"it was 〜 that"の構文ですが《強調構文》ではありません。文頭の"it"は既述の何かを指します。【例文】の場合、"it"は前の文の"a hot dog"を指します。"that"は"so 〜 that"構文の一部です。"it"と"that"は構文の上で特につながりはありません。

"it"が仮主語、"that"以下の内容を指す
似た構文があってまぎらわしい(2) この項目の先頭へ↑

英語では長い主語を後回しにするため、文頭に仮主語の"it"を置きます。

【例文】:It is true that Mt. Fuji is the highest in Japan.
【和訳】:富士山が日本で一番高い山であることは事実である。

【例文】:It is a wonder that you are still alive after an airplane accident.
【和訳】:飛行機事故に巻き込まれながらあなたがまだ生きていることは不思議です。

"it is 〜 that"の形ですが、二つとも《強調構文》ではありません。文頭の"it"は代名詞ですが、仮主語として機能しています。「それ」という意味はなく、"it"は"that"以下を指します。

上記の二つの【例文】の場合、本来の主語はともに"that"以下です。だけど、これを主語として文頭に持って来るとあまりに長過ぎて英語としては不格好なので、先に短く"it"と言って、本来の主語を後ろに回しています。

仮主語の"it"を使わずに書くとこの通り。

【例文】:That Mt. Fuji is the highest in Japan is true.
(= It is true that Mt. Fuji is the highest in Japan.)
【和訳】:富士山が日本で一番高い山であることは事実である。

【例文】:That you are still alive after an airplane accident is a wonder.
(= It is a wonder that you are still alive after an airplane accident.)
【和訳】:飛行機事故に巻き込まれながらあなたがまだ生きていることは不思議です。

【例文】の場合、二つとも下線部全体が文の主語になります。日本語の感覚からすると、さほど違和感を感じないかもしれませんが、英語の感覚からすると、きわめて不格好に映るようです。なので、仮主語の"it"を使います。

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ゼロから始める強調構文(8)
"It is(was) … who 〜"と"It is(was) … which 〜"
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"who"や"which"を使う「強調構文」

《強調構文》では、"that"の代わりに"who"や"which"も使います。

強調するターゲットが「人」だったら"who"、「人以外」だったら"which"を使います。

【例文】:It was the president who called me yesterday.
【和訳】:昨日、私に電話をかけてきたのは社長だった。
→"the president"(社長)は人なので"who"を使う

【例文】:It is a hovercraft which can travel over land and water.
【和訳】:陸上でも海上でも走れるのはホバークラフトだ。
→"a hovercraft"(ホバークラフト)は人以外なので"which"を使う

"that"を使っても意味はほとんど変わりません。

【例文】:It was the president that called me yesterday.
【和訳】:昨日、私に電話をかけてきたのは社長だった。
【例文】:It is a hovercraft that can travel over land and water.
【和訳】:陸上でも海上でも走れるのはホバークラフトだ。

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ゼロから始める強調構文(9)
"It is not until … that 〜"
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"It is not until … that 〜"は「強調構文」です

"It is not until … that 〜"は重要な構文としてよく見かけます。意味は「…して初めて〜する」。実は、これも《強調構文》です。

【例文】:It was not until I got to school that I realized I forgot my lunchbox.
【和訳】:学校に着いて初めて弁当を忘れたことに気づいた

強調の前の文はこちら。

【例文】:I did not realize I forgot my lunchbox until I got to school.
【和訳】:学校に着くまで弁当を忘れたことに気がつかなかった

"until I got to school"(学校に着くまで)を強調するために、文頭に出して"It was"と"that"で囲んでいます。ただし、《強調構文》を使うと、"until I got to school"と一緒に"not"も前に出て来て、"It was not until I got to school that 〜"となります。

英語の場合、「この文は否定文である」という情報はなるべく早く知りたいものなので、"not"も文頭へ持って行きます→【参照】: 『英語の“クセ”: 英語は、否定の意味を早目に伝える

【例文】:学校に着いて初めて弁当を忘れたことに気づいた。
【 × 】:It was until I got to school that I did not realize I forgot my lunchbox.
【 ○ 】:It was not until I got to school that I realized I forgot my lunchbox.
(= I did not realize I forgot my lunchbox until I got to school.)
→「強調構文」の場合、"not"を後ろに置くと不自然