【ゼロから始める英文法】
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
挿入句 語順 倒置
このコーナーについて
簡易文法用語集
【ゼロから始める助動詞】



ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める助動詞

語句編
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
構文編
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
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ゼロから始める助動詞(1)
「助動詞」って何だっけ?
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動詞を「助ける」から助動詞

《助動詞》とは、文中に出て来た動詞にプラスαの意味を付け加える語句です。

【例文】:We go to Disneyland.
【和訳】:私達はディズニーランドへ行きます。
【例文】:We should go to Disneyland.
【和訳】:私達はディズニーランドへ行くべきだ
→「助動詞」"should"は「〜すべきだ」という意味を追加する

【例文】:We go to Disneyland.
【和訳】:私達はディズニーランドへ行きます。
【例文】:We do not go to Disneyland.
【和訳】:私達はディズニーランドへ行かない
→「助動詞」"do"と副詞の"not"は否定の意味を追加する

【関連トピック】
なぜ助動詞を使うの?
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ゼロから始める助動詞(2)
なぜ助動詞を使うの?
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助動詞の使い道

《助動詞》動詞だけでは表現できない微妙なニュアンスを表わすことができます

助動詞が表わす意味

時制を表わす
なぜ助動詞を使うの?(1) この項目の先頭へ↑

進行時制《助動詞》の"be"を使います。単純な現在時制とはかなりニュアンスが異なります。

【例文】:I love Disneyland.[現在時制]
【和訳】:ディズニーランドが好きだ。
【例文】:I am loving Disneyland.[現在進行時制]
【和訳】:今現在、ディズニーランドが好きだ。

完了時制《助動詞》の"have"を使います。単純な過去時制とはかなりニュアンスが異なります。

【例文】:I loved Disneyland.[過去時制]
【和訳】:(昔は)ディズニーランドが好きだった。(今は違う)
【例文】:I have loved Disneyland.[現在完了時制]
【和訳】:(昔から)ディズニーランドがずっと好きだ。(今も好き)

疑問文や否定文を作る
なぜ助動詞を使うの?(2) この項目の先頭へ↑

疑問文《助動詞》の"do"や"have", "be"を使います。

【例文】:Do you love thrill rides?
【和訳】:あなたは絶叫マシンが好きですか
→文頭の"Do"が疑問を表わす

【例文】:Have you ever eaten truffle, which is famous for its rarity?
【和訳】:珍味として有名なトリュフを食べたことがありますか
→文頭の"Have"が疑問を表わす

【例文】:Were you jogging at the park yesterday?
【和訳】:昨日、公園でジョギングしていましたか
→文頭の"Were"が疑問を表わす

否定文《助動詞》の"do"や"have", "be"と副詞の"not"を使います。

【例文】:I do not love thrill rides.
【和訳】:絶叫マシンは好きではない
→"do not"が否定を表わす

【例文】:I have not ever eaten truffle, which is famous for its rarity.
【和訳】:珍味として有名なトリュフを食べたことはありません
→"have not"が否定を表わす

【例文】:I was not jogging at the park yesterday.
【和訳】:昨日、公園ではジョギングしていませんでした
→"was not"が否定を表わす

推量や義務などの「話し手の個人的な考え」を表わす
なぜ助動詞を使うの?(3) この項目の先頭へ↑

《助動詞》は「話し手の個人的な考え」を表わすことができます。

【例】:I see you tomorrow.(明日会います)
【例】:I will see you tomorrow.(明日会いましょう)
【例】:I should see you tomorrow.(明日会うべきだ)
【例】:I can see you tomorrow.(明日会うことができる)
【例】:I must see you tomorrow.(明日会わないといけない)
【例】:I may see you tomorrow.(明日会うかもしれない)
【例】:I ought to see you tomorrow.(明日会うべきだ)
【例】:I used to see you.(よく会っていたものだ)
【例】:I need see you tomorrow.(明日会う必要がある)
【例】:I dare see you tomorrow.(敢えて明日会う)

どの文も《助動詞》を使わない文("I see you tomorwow.")と比べて、意味が微妙に変化しています。"will"や"should"などの《助動詞》を付け加えるだけで「話し手がどのように考えているか」がいっそう明確になります。

【関連トピック】
助動詞の意味: 意味別の一覧
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ゼロから始める助動詞(3)
どれが「助動詞」なの?
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助動詞として使える語句

《助動詞》の数はそれほど多くはありません。

助動詞
主に話し手の個人的な考えを表わすもの(現在形)
will, shall, can, must, may, ought, used, need, dare
主に話し手の個人的な考えを表わすもの(過去形)
would, should, could, might
時制や受動態や疑問文や否定文を表わすもの
beとその変化形(is, am, are, was, were), doとその変化形(does, did), haveとその変化形(has, had)
【関連トピック】
ゼロから始めるbe動詞
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ゼロから始める助動詞(4)
助動詞の並び順
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助動詞が二つ、三つ、四つ並ぶときの順番

《助動詞》が複数並ぶ場合は順番が決まっています。

# (1)will, shallなど + (2)完了時制のhave + (3)受動態のbe + (4)進行時制のbe

否定文を作る"not"は最初に出て来る《助動詞》“右隣”に置きます→【参照】: 『助動詞の構文: 否定文、疑問文、否定疑問文

助動詞を並べる際の原則
  1. "will, shall"は、
    "would, should, can, could, must, may, might, ought , used , need, dare"
    のうちのどれか一つと交換可能
  2. "will, shall, would, should, can, could, must, may, might, ought , used , need, dare"のうち、二つ以上を重複させて使うのは不可、必ず一つにする
    【例】:You can may 〜, I will should 〜 は不可
【助動詞の並び順(能動態)】
助動詞の数例文
助動詞なし [主語]+[動詞] I drink tea.
助動詞なし [主語]+[動詞] I drank tea.
助動詞一つ [主語]+have/has+[過去分詞] I have drunk tea.
助動詞一つ [主語]+had+[過去分詞] I had drunk tea.
助動詞一つ [主語]+am/is/are+[ing形] I am drinking tea.
助動詞一つ [主語]+was/were+[ing形] I was drinking tea.
助動詞一つ [主語]+will+[原形][*1] I will drink tea.
助動詞二つ [主語]+will+have+[過去分詞][*1] I will have drunk tea.
助動詞二つ [主語]+will+be+[ing形][*1] I will be drinking tea.
助動詞三つ [主語]+will+have+been+[ing形][*1] I will have been drinking tea.
【助動詞の並び順(受動態)】
助動詞の数例文
助動詞一つ [主語]+am/is/are+[過去分詞] The tea is drunk.
助動詞一つ [主語]+was/were+[過去分詞] The tea was drunk.
助動詞二つ [主語]+have/has+been+[過去分詞] The tea has been drunk.
助動詞二つ [主語]+had+been+[過去分詞] The tea had been drunk.
助動詞二つ [主語]+am/is/are+being+[過去分詞] The tea is being drunk.
助動詞二つ [主語]+was/were+being+[過去分詞] The tea was being drunk.
助動詞二つ [主語]+will+be+[過去分詞][*1] The tea will be drunk.
助動詞三つ [主語]+will+have+been+[過去分詞][*1] The tea will have been drunk.
助動詞三つ [主語]+will+be+being+[過去分詞][*1] The tea will be being drunk.
助動詞四つ [主語]+will+have+been+being+[過去分詞][*1] The tea will have been being drunk.
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ゼロから始める助動詞(5)
「〜するべきであろう」は"will should 〜"ではない
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助動詞の連続は通例、不可

通例、"will"や"must"などの《助動詞》を複数連続させて使うことはできません。文法的に不可です。必ず、似た意味の動詞副詞を使って、「助動詞 + 動詞」の形にします。

連続使用は不可の助動詞

【例文】:あなたが謝るべきであろう
【 × 】:You will should apologize.
【 ○ 】:You will have to apologize.
→"should"の代わりに"have to"を使う

【例文】:あなたならできるかもしれない
【 × 】:You may can do it.
【 ○ 】:You may be able to do it.
→"can"の代わりに"be able to"を使う

【例文】:あなたはできたにちがいない
【 × 】:You could must have done it.
【 ○ 】:You could certainly have done it.
→"must"の代わりに"certainly"を使う

【例文】:あなたができることかもしれなかった
【 × 】:You could may do it.
【 ○ 】:You could possibly do it.
→"may"の代わりに"possibly"を使う

「助動詞 + 助動詞beや助動詞have」はOK

受動態を表わす"be"進行時制を表わす"be"完了時制を表わす"have"に限り、他の《助動詞》と一緒に使うことができます。"have"と"be"を同時に使って、"would have been sleeping"(眠り込んでいただろう)も可能です。

【例文】:You should have been staying home until the shaking stopped.
【和訳】:揺れが収まるまで家に留まっているべきだった。
→"have"は完了時制、"been"は進行時制を表わすので"should have been"はOK

【例文】:You may be told off by our teacher.
【和訳】:先生に怒られるかもしれないぞ。
→"be"は受動態を表わすので"may be"はOK

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助動詞の構文

ゼロから始める助動詞(6)
助動詞の構文
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助動詞が作る主な構文

《助動詞》で作る主な構文をまとめます。平叙文《助動詞》を足して疑問文否定文を作ります。

助動詞が作る主な構文
  1. 疑問文: Do you have a dog?(犬を飼っていますか)
  2. 否定文: I don't have a dog.(犬は飼っていません)
  3. 否定疑問文: Don't you have a dog?(犬を飼っていませんか)

助動詞を含む場合の疑問文
助動詞の構文(1) この項目の先頭へ↑

文中に《助動詞》が存在する場合、《助動詞》を文頭に置いて疑問文を作ります。文の末尾には必ず疑問符(?)を付けます→【参照】: 『ゼロから始める文の種類……疑問文

# 【疑問文】: 助動詞 + 主語 + 動詞 + 〜?

【例文】:Will the police investigate the case?
【和訳】:警察はその事件の捜査をするだろうか。
→助動詞を"will"を文頭へ、疑問符(?)を文尾に置く

受動態進行時制で三つ、四つの《助動詞》が連続しても、文頭に移動させる《助動詞》は最初出て来た一つのみです。

【例文】:警察はその事件の捜査をしているだろうか。
【 × 】:Will have the case been being investigated by the police?
【 × 】:Will have been the case being investigated by the police?
【 × 】:Will have been being the case investigated by the police?
【 ○ 】:Will the case have been being investigated by the police?
→文頭に置くのは"will"のみ

"ought"と"used"は疑問文の場合、他の《助動詞》とはかなり異なる構文を作ります→【参照】: 『構文が独特な助動詞: ought』 『構文が独特な助動詞: used

"need"と"dare"は現代の英語では《助動詞》としてはあまり使いません。二つとも「need + to不定詞」や「dare + to不定詞」の形で動詞として使うのが普通です→【参照】: 『助動詞の意味: need』助動詞の意味: dare』 『動詞としても使える助動詞need』 『動詞としても使える助動詞dare

【関連トピック】
語順の基本: 疑問文の語順

助動詞を含む場合の否定文
助動詞の構文(2) この項目の先頭へ↑

文中に《助動詞》が存在する場合、《助動詞》の次に"not"を置いて否定文を作ります→【参照】: 『ゼロから始める文の種類……肯定文と否定文

# 【否定文】: 主語 + 助動詞 + not + 動詞 + 〜.

"not"の場所が《助動詞》“右隣”と決まっているので、"can't"や"won't"などの短縮形が存在します→【参照】: 『「助動詞 + 〜」の短縮形: 助動詞 + notの場合

【例文】:The police may not investigate the case.
【和訳】:警察はその事件の捜査をしないかもしれない。
→否定文を作る"not"は助動詞"may"の次に置く

《助動詞》が複数ある場合は、一番最初に出て来た《助動詞》“右隣”に"not"を置きます。

【例文】:警察はその事件の捜査をしなかったかもしれない。
【 × 】:The police may have not investigated the case.
【 ○ 】:The police may not have investigated the case.
→否定文を作る"not"は"may"の右隣に置く

受動態進行時制で三つ、四つの《助動詞》が連続しても、"not"は一番最初に出て来た《助動詞》“右隣”に置きます。

【例文】:その事件は警察によって捜査されていなかったかもしれない。
【 × 】:The case may have not been being investigated by the police.
【 × 】:The case may have been not being investigated by the police.
【 × 】:The case may have been being not investigated by the police.
【 ○ 】:The case may not have been being investigated by the police.
→否定文を作る"not"は"might"の右隣に置く

"ought"と"used"は、否定文の場合、他の《助動詞》とはかなり異なる構文を作ります→【参照】: 『構文が独特な助動詞: ought』 『構文が独特な助動詞: used

助動詞を含む場合の否定疑問文
助動詞の構文(3) この項目の先頭へ↑

文中に《助動詞》が存在する場合、《助動詞》 + "not"を文頭に置いて否定疑問文を作ります。文の末尾には必ず疑問符(?)を付けます。

# 【否定疑問文】: 助動詞 + not + 主語 + 動詞 + 〜?

【例文】:May not the police investigate the case?
【和訳】:警察はその事件を捜査しないかな
→"may not"を文頭へ、疑問符(?)を文尾に置く

受動態進行時制で三つ、四つの《助動詞》が連続しても文頭に移動させるのは、最初出て来た「助動詞 + not」のみです。

【例文】:その事件は警察によって捜査されていなかったかもしれないね。
【 × 】:May not have the case been being investigated by the police?
【 × 】:May not have been the case being investigated by the police?
【 × 】:May not have been being the case investigated by the police?
【 ○ 】:May not the case have been being investigated by the police?
→文頭に置くのは"may not"のみ

"ought"と"used"は、否定疑問文の場合、他の《助動詞》とはかなり異なる構文を作ります→【参照】: 『構文が独特な助動詞: ought』 『構文が独特な助動詞: used

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構文が独特な助動詞

ゼロから始める助動詞(7)
構文が独特な助動詞(1)
構文が独特な助動詞: ought
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常にto不定詞を取る"ought"

"ought"はれっきとした《助動詞》ですが、他の《助動詞》とは違い、いつも次にto不定詞を置きます。

【例文】:あなたは明日医者に行くべきだ
【 × 】:You ought see a doctor tomorrow.
【 ○ 】:You ought to see a doctor tomorrow.
→"see"の前に"to"が必要

【関連トピック】
助動詞の意味: ought

"ought"の構文

"ought"はいつも次にto不定詞を置くので、特に否定文疑問文の構文が他の《助動詞》とはかなり違います。

"ought"の構文
【肯定文】: 主語 + ought to 〜.
【例】:You ought to go.(あなたは行くべきだ)
【否定文】: 主語 + ought not to 〜.
【例】:You ought not to go.(あなたは行くべきではない)
→"not"はto不定詞の前に置く
【例】:You oughtn't to go.(あなたは行くべきではない)
→"oughtn't"は"ought not"の短縮形
【肯定疑問文】: Ought + 主語 + to 〜?
【例】:Ought I to go?(私は行くべきですか)
→"ought"を文頭へ置く
【否定疑問文1】: Ought + 主語 + not + to 〜?
【例】:Ought I not to go?(私は行くべきではないのですか)
→"ought"を文頭へ、"not"をto不定詞の前に置く
【否定疑問文2】: Oughtn't + 主語 + to 〜?
【例】:Oughtn't I to go?(私は行くべきではないのですか)
→"oughtn't"(= ought not)を文頭に置く、やや堅苦しい表現
【付加疑問文1】: 〜, oughtn't + 主語?
【例】:I ought to go, oughtn't I?(私は行くべきですよね)
→"oughtn't"(= ought not)を使う
【付加疑問文2】: 〜, shouldn't + 主語?
【例】:I ought to go, shouldn't I?(私は行くべきですよね)
→"oughtn't"(= ought not)の代わりに"shouldn't"も使える
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ゼロから始める助動詞(8)
構文が独特な助動詞(2)
構文が独特な助動詞: used
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常にto不定詞を取る"used"

"used"はれっきとした《助動詞》ですが、他の《助動詞》とは違い、いつも次にto不定詞を置きます。

【例文】:昔は焼き肉が大好きだった。
【 × 】:I used love yakiniku.
【 ○ 】:I used to love yakiniku.
→"love"の前に"to"が必要

【関連トピック】
助動詞の意味: used

"used"の構文

"used"はいつも次にto不定詞を置くので、特に否定文疑問文が他の《助動詞》とはかなり違います。

"used"は過去を表わすので、否定や疑問で使う《助動詞》は"do"ではなく、過去形の"did"を使います。また、否定文疑問文で"did"を使うときに限り、"use"という現在形を使います。

"used"の構文
肯定文: 主語 + used to 〜.
【例】:I used to live here.(昔ここに住んでいた)
否定文(1): 主語 + didn't use to 〜.
【例】:I didn't use to live here.(ここに住んでいたことはない)
→現在形の"use"を使う、"used"の否定でもっともよく使う形
否定文(2): 主語 + never used to 〜.
【例】:I never used to live here.(ここに住んでいたことはない)
→"never"を"used"の前に置く
否定文(3): 主語 + used not to 〜.
【例】:I used not to live here.(ここに住んでいたことはない)
→"not"を"to"の前に置く、やや堅苦しい表現
肯定疑問文: Did + 主語 + use to 〜?
【例】:Did you use to live here.(昔ここに住んでいましたか)
→"did"を文頭に置く、現在形の"use"を使う
否定疑問文: Didn't + 主語 + use to 〜?
【例】:Didn't you use to live here.(昔ここに住んでいませんでしたか)
→"didn't"を文頭に置く、現在形の"use"を使う
付加疑問文: 〜, didn't + 主語?
【例】:You used to live here, didn't you?(昔ここに住んでいましたよね)
→"didn't"を使う、"usedn't you?"とは言わない
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動詞としても使える助動詞

ゼロから始める助動詞(9)
動詞としても使える助動詞(1)
動詞としても使える助動詞: need
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助動詞"need"は否定文で使う

助動詞"need"動詞としても使うことができます。現在の英語では動詞の"need"のほうをよく使います。

構文を間違えやすいので、助動詞の"need"動詞の"need"の構文を比較してまとめます。特に疑問文否定文のとき、構文をミスりがち。通常の動詞として使うときは、"need"に必ずto不定詞を続けます。

# 【動詞のneed】: 主語 + need + to + 動詞の原形
# 【助動詞のneed】: 主語 + need + 動詞の原形

助動詞"need"の使い方
  1. 現在、助動詞の"need"はあまり使わないので、英作文のときはなるべく動詞の"need"を使う
  2. 助動詞の"need"は平叙文では使わない
  3. 助動詞の"need"は疑問文か否定文で使う
  4. 助動詞の"need"には過去形がないので、動詞の"needed"で代用する
【関連トピック】
助動詞の意味: need

助動詞のneedの構文:「need + 動詞の原形」
動詞としても使える助動詞: need(1) この項目の先頭へ↑

【助動詞の"need"の構文】
平叙文 現在時制
【例】:バスを待つ必要がある
【×】:We need wait for the bus.[*1]
【○】:We need to wait for the bus.
過去時制
【例】:バスを待つ必要があった
【×】:We needed wait for the bus.
【○】:We needed to wait for the bus.[*2]
疑問文 現在時制
【例】:バスを待つ必要はありますか
【×】:Do we need wait for the bus?
【○】:Need we wait for the bus?
過去時制
【例】:バスを待つ必要はありましたか
【×】:Needed we wait for the bus?
【○】:Did we need to wait for the bus?[*2]
否定文 現在時制
【例】:バスを待つ必要はない
【×】:We don't need wait for the bus.
【○】:We need not wait for the bus.
過去時制
【例】:バスを待つ必要はなかった
【×】:We needed not wait for the bus.
【○】:We didn't need to wait for the bus.[*2]

動詞のneedの構文:「need + to不定詞」
動詞としても使える助動詞: need(2) この項目の先頭へ↑

"need"を動詞として使った「need + to不定詞」の場合、"to"の省略は不可。

【動詞の"need"の構文】
平叙文 現在時制
【例】:バスを待つ必要がある
【×】:We need wait for the bus.
【○】:We need to wait for the bus.
過去時制
【例】:バスを待つ必要があった
【×】:We needed wait for the bus.
【○】:We needed to wait for the bus.
疑問文 現在時制
【例】:バスを待つ必要はありますか
【×】:Do we need wait for the bus?
【○】:Do we need to wait for the bus?
過去時制
【例】:バスを待つ必要はありましたか
【×】:Did we need wait for the bus?
【○】:Did we need to wait for the bus?
否定文 現在時制
【例】:バスを待つ必要はない
【×】:We don't need wait for the bus.
【○】:We don't need to wait for the bus.
過去時制
【例】:バスを待つ必要はなかった
【×】:We didn't need wait for the bus.
【○】:We didn't need to wait for the bus.
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ゼロから始める助動詞(10)
動詞としても使える助動詞(2)
動詞としても使える助動詞: dare
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dareの構文

助動詞"dare"動詞としても使うことができます。現在の英語では動詞の"dare"のほうをよく使います。

構文を間違えやすいので、助動詞の"dare"動詞の"dare"の構文を比較してまとめます。特に疑問文否定文のとき、構文をミスりがち。通常の動詞として使うときは、"dare"にto不定詞を続けます。

# 【動詞のdare】: 主語 + dare + to + 動詞の原形
# 【助動詞のdare】: 主語 + dare + 動詞の原形

ただし、"dare"を動詞として使った「dare + to不定詞」の場合、"to"をよく省略します。

【例文】:ここから飛び下りる勇気はないよ。
【 ○ 】:I don't dare to jump down from here.
【 ○ 】:I don't dare jump down from here.
→"dare"は動詞なので否定は"don't"を使う、"to"は省略可能

助動詞"dare"の使い方
  1. 現在、助動詞の"dare"はあまり使わないので、英作文のときはなるべく動詞の"dare"を使う
  2. 助動詞の"dare"は平叙文では使わない
  3. 助動詞の"dare"は疑問文か否定文で使う
  4. 助動詞の"dare"過去形は"dared"
【関連トピック】
助動詞の意味: dare

助動詞のdare: dare + 動詞の原形」
動詞としても使える助動詞: dare(1) この項目の先頭へ↑

【助動詞の"dare"の構文】
平叙文 現在時制
【例】:私は敢えて行く。
【×】:I dare go.[*1]
【○】:I dare to go.
【○】:I dare go.
過去時制
【例】:私は敢えて行った。
【×】:I dared go.[*1]
【○】:I dared to go.
【○】:I dared go.
疑問文 現在時制
【例】:あなたは敢えて行くのかな。
【×】:Dare you to go?
【○】:Dare you go?
過去時制
【例】:あなたは敢えて行ったのかな。
【×】:Dared you to go?
【○】:Dared you go?
否定文 現在時制
【例】:私は敢えて行かない。
【×】:I dare not to go.
【×】:I daren't to go.
【○】:I dare not go.
【○】:I daren't go.[※"daren't"は"dare not"の短縮形]
過去時制
【例】:私は敢えて行かなかった。
【×】:I dared not to go.
【○】:I dared not go.

動詞のdare: dare + to不定詞/原形不定詞」
動詞としても使える助動詞: dare(2) この項目の先頭へ↑

"dare"を動詞として使った「dare + to不定詞」の場合、"to"をよく省略します。

【動詞の"dare"の構文】
平叙文 現在時制
【例】:私は敢えて行く。
【○】:I dare to go.
【○】:I dare go.
過去時制
【例】:私は敢えて行った。
【○】:I dared to go.
【○】:I dared go.
疑問文 現在時制
【例】:あなたは敢えて行くのかな。
【○】:Do you dare to go?
【○】:Do you dare go?
過去時制
【例】:あなたは敢えて行ったのかな。
【○】:Did you dare to go?
【○】:Did you dare go?
否定文 現在時制
【例】:私は敢えて行かない。
【○】:I don't dare to go.
【○】:I don't dare go.
過去時制
【例】:私は敢えて行かなかった。
【○】:I didn't dare to go.
【○】:I didn't dare go.
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助動詞beの意味と用法

ゼロから始める助動詞(11)
助動詞beの意味と用法その(1)
助動詞beの意味と用法
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進行時制や受動態などを作る

助動詞beは主に七つの意味を表わします。

助動詞beの意味と用法
  1. 進行時制
    【例】:I am eating lunch.(昼ご飯を食べている)
  2. 受動態
    【例】:I was bit by a mosquito.(蚊に刺された)
  3. be + to不定詞(予定、義務、可能、運命、意図、目的)
    【例】:We are to marry.(結婚する予定です)
  4. 仮定法(were + to不定詞)
    【例】:What would happen if Earth were to stop rotating?(もし地球の自転が止まったらどうなるだろう)
  5. 疑問文
    【例】:What are you watching?(何を見ているの)
  6. 付加疑問文
    【例】:You were kept waiting over 30 minutes, weren't you?(三十分以上待たされましたよね)
  7. 倒置構文
    【例】:Never was I so excited.(あんなに興奮したことはなかった)
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ゼロから始める助動詞(12)
助動詞beの意味と用法その(2)
進行時制
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助動詞beは進行時制を作る

「助動詞be + 動詞のing形」で進行時制を作ります。「進行中の動作や継続中の状態」を表わします。

# 助動詞be + 動詞のing形 = 進行時制

【例文】:The Earth's average temperature is increasing.
【和訳】:地球の平均気温は上昇しつつある
→助動詞be + 動詞のing形(is increasing)で現在進行時制を表わす

【例文】:My cat was sleeping in the washbowl.
【和訳】:ウチの猫が洗面器の中で寝ていた
→助動詞be + 動詞のing形(was sleeping)で過去進行時制を表わす

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ゼロから始める助動詞(13)
助動詞beの意味と用法その(3)
受動態
先頭へ

助動詞beは受動態を作る

「助動詞be + 動詞の完了形」で受動態を作ります。「主語が〜された」の意味を表わします。

# 助動詞be + 動詞の過去完了形 = 受動態

【例文】:政治家の無責任な物言いには腹が立つ
【和訳】:I am angered by the irresponsible statements of politicians.
→助動詞be + 動詞の過去分詞形(am angered)で受動態

【例文】:Thirty houses were flooded above floor level.
【和訳】:三十軒の家屋が床上浸水の被害に遭った
→助動詞be + 動詞の過去分詞形(were flooded)で受動態
※2011/10/21:一部誤りを修正→詳細

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ゼロから始める助動詞(14)
助動詞beの意味と用法その(4)
be + to不定詞
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助動詞beは「be + to不定詞」構文を作る

「助動詞be + to不定詞」で「予定義務可能運命意図目的」の意味を表わします。

# 主語 + 助動詞be + to不定詞 = 予定義務可能運命意図目的

助動詞be + to不定詞: 【予定】(〜する予定だ、〜するつもりだ)
助動詞beの意味と用法その(3)be + to不定詞(1) この項目の先頭へ↑

予定の意味は主に肯定文で使います。特に、公式の物事の日程を表わします。

【例文】:The graduation ceremony is to start at 9:00 am.
【和訳】:卒業式は午前九時から始まる予定です
(= The graduation ceremony is going to start at 9:00 am.)
→助動詞be + to不定詞(be to start)で「予定」の意味を表わす

「be + have + 動詞の過去分詞」は予定されてはいたけれど実現しなかった物事を表わします。過去時制で使います。

# 「be + have + 動詞の過去分詞」 = 実現しなかった物事

【例文】:The flea market was to have been held the other day, but it was cancelled due to heavy rain.
【和訳】:先日、フリーマーケットが開催される予定だったが、大雨のため中止になった。
→「be + have + 動詞の過去分詞」(was to have been held)は実現しなかった物事を表わす

助動詞be + to不定詞: 【義務】(〜すべきだ、〜しなければならない)
助動詞beの意味と用法その(3)be + to不定詞(2) この項目の先頭へ↑

義務の意味は"should"や"had better"よりも強い強制力を暗示します。上からの命令でしなければならないこと、法律や規則などで決められた義務であることを表わします。

肯定文疑問文否定文で使います。原則として、疑問文ではbe動詞を文頭に置き、否定文ではbe動詞自体に"not"を付けます→【参照】: 『be動詞の文型

否定文では「義務」の反対の意味である「禁止」を表わします。

【例文】:We are to bring back our own garbage from campsites.[※肯定文]
【和訳】:キャンプ場のゴミは持ち帰るべきです
(= We are supposed to bring back our own garbage from campsites.)
→助動詞be + to不定詞(be to bring back)で「義務」の意味を表わす
【例文】:Are we to bring back our own garbage from campsites?[※疑問文]
【和訳】:キャンプ場のゴミは持ち帰るべきですか
→助動詞be + to不定詞(be to bring back)で「義務」の意味を表わす
【例文】:We are not to leave our own garbage in campsites.[※否定文]
【和訳】:キャンプ場にゴミを放置すべきではありません
(= We must not leave our own garbage in campsites.)
→助動詞be + to不定詞(be not to leave)で「禁止」の意味を表わす

助動詞be + to不定詞: 【可能】(〜することができる、〜が可能だ)
助動詞beの意味と用法その(3)be + to不定詞(3) この項目の先頭へ↑

「be動詞 + to不定詞」が可能の意味を表わすとき、たいてい副詞の"nowhere"を含むイディオムで使います。ニュアンスは否定(〜できない)です。

# [主語] + be + nowhere to be seen([主語]がどこにも見当たらない、[主語]がどこにもいない)
# [主語] + be + nowhere to be found([主語]がどこにも見当たらない、[主語]がどこにもいない)

【例文】:The magnificent scene is nowhere to be seen in any other place.
【和訳】:こんな絶景はよそでは見られない。
→[主語] + is + nowhere to be seen = [主語]がどこにも見当たらない

【例文】:Two of my cats are nowhere to be found in my house.
【和訳】:飼い猫が二匹とも家の中のどこにもいない
→[主語] + is + nowhere to be found = [主語]がどこにも見当たらない

助動詞be + to不定詞: 【運命】(〜する運命だ、〜は避けられない)
助動詞beの意味と用法その(3)be + to不定詞(4) この項目の先頭へ↑

運命の意味は、避けることができない将来やあらかじめ決まっていたと思える出来事を表わします。

【例文】:This cat was to be kept by our family.
【和訳】:この猫は家で飼われる運命だったんだ
(= This cat was doomed to be kept by our family.)
→助動詞be + to不定詞(be to be kept)で「運命」の意味を表わす

"never"を使った「be動詞 + never + to不定詞」(決して〜しない運命だ)も可能です。

【例文】:The swallows were never to return to the nest.
【和訳】:ツバメは二度とその巣には帰って来なかった
→助動詞be + to不定詞(be never to return)で「運命」の意味を表わす

助動詞be + to不定詞: 【意図】(〜するつもりだ、〜しようと思う)
助動詞beの意味と用法その(3)be + to不定詞(5) この項目の先頭へ↑

意図の意味はたいていif文で使います。if文は現実に反する「仮定」の話ではなく、何かをするための「前提条件」を表わします。ニュアンスは「もし〜するつもりなら、まず〜しないといけない」。

主節の《助動詞》は"must"や"had better"をよく使います。

【例文】:You had better be careful of water you drink if you are to travel around Europe.
【和訳】:ヨーロッパを旅するつもりなら、飲み水には注意したほうがいいだろう。
→助動詞be + to不定詞(be to travel)で「意図」の意味を表わす

"intend to"や"mean to"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:You had better be careful of water you drink if you intend to travel around Europe.
【例文】:You had better be careful of water you drink if you mean to travel around Europe.
(= You had better be careful of water you drink if you are to travel around Europe.)
【和訳】:ヨーロッパを旅するつもりなら、飲み水には注意したほうがいいだろう。

助動詞be + to不定詞: 【目的】(〜するためだ、目的は〜だ)
助動詞beの意味と用法その(3)be + to不定詞(6) この項目の先頭へ↑

目的の意味は、主語が何のために存在するのか、主語を何に使うのかを表わします。

【例文】:This underground channel is to prevent flood damage.
【和訳】:この地下水路は洪水の被害を防ぐためのものです
→助動詞be + to不定詞(be to prevent)で「目的」の意味を表わす

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ゼロから始める助動詞(15)
助動詞beの意味と用法その(5)
仮定法(were + to不定詞)
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助動詞beは「were + to不定詞」で仮定法を表わす

"if + 主語 + were + to不定詞"で仮定法過去を表わします→【参照】: 『"if"を使う仮定法アレコレ:「もしも万が一」の"if + 主語 + were to不定詞"

"if + 主語 + were + to不定詞"は、実現の可能性がきわめて低い「未来の話」を表わします。主語の「数」が単数でも"were"を使うのが普通。"was"を使うのはややくだけた表現です。

# if + 主語 + were + to不定詞……「(そんなことはまずありえないが)もし〜だとしたら」

【例文】:If an alien were to land on Earth, could we be friends with them?
【例文】:If an alien was to land on Earth, could we be friends with them?[※ややくだけた言い方]
【和訳】:もし宇宙人が地球にやって来たら、我々は友好関係を築くことができるだろうか。
→"were"を使うのが普通

【例文】:The earth would become a dead planet if a third world war were to break out.
【例文】:The earth would become a dead planet if a third world war was to break out.[※ややくだけた言い方]
【和訳】:もし第三次世界大戦が勃発したら、地球は死の星と化すだろう。
→"were"を使うのが普通

「were + to不定詞」なしでもOK

"if + 主語 + were + to不定詞"は仮定法過去を表わすので、「were + to不定詞」なしでも意味はほとんど変わりません。ただし、動詞が"be"や"remain"などの状態動詞のときは、「were + to不定詞」をあまり使いません。

【例文】:部屋が整理整頓されていれば、物がなくなったりはしないだろう。
【 △ 】:If your room were to be tidy, you would lose nothing in your room.
【 ○ 】:If your room were tidy, you would lose nothing in your room.
→"be"は状態動詞なので「were + to不定詞」を使わないほうが普通

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ゼロから始める助動詞(16)
助動詞beの意味と用法その(6)
疑問文
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助動詞beは他に助動詞がないときに疑問文を作る

助動詞beを使った構文「進行時制」「受動態」「be + to不定詞」の場合、"will"や"can"など他の《助動詞》を使わないときは、助動詞be自体を文頭に置いて疑問文を作ります。"do, does, did"を付け加えて文頭に置くのは不可。

助動詞beが作る疑問文
  1. 進行時制
    【例】:What is the dog eating?(その犬は何を食べているのかな)
  2. 受動態
    【例】:Are you surprised?(びっくりした?)
  3. be + to不定詞
    【例】:What am I to talk about?(何についてしゃべればいいのだろう)

進行時制の疑問文("be"以外の助動詞がない場合)
助動詞beが作る疑問文(1) この項目の先頭へ↑

be動詞を文頭に置きます。"do, does, did"は不要。

# 助動詞be + 主語 + 動詞 + 〜?

【例文】:地球の平均気温は上昇しつつあるのかな
【 × 】:Does the Earth's average temperature is increasing?
【 ○ 】:Is the Earth's average temperature increasing?
→助動詞be + 動詞のing形(is increasing)で現在進行時制を表わす

【例文】:授業中に弁当を食べていたよね
【 × 】:Did you were eating your box lunch during class?
【 ○ 】:Were you eating your box lunch during class?
→助動詞be + 動詞のing形(were eating)で現在進行時制を表わす

受動態の疑問文("be"以外の助動詞がない場合)
助動詞beが作る疑問文(2) この項目の先頭へ↑

be動詞を文頭に置きます。"do, does, did"は不要。

# 助動詞be + 主語 + 動詞 + 〜?

【例文】:二酸化炭素は水素自動車から排出されますか
【 × 】:Does carbon dioxide is emitted by a hydrogen car?
【 ○ 】:Is carbon dioxide emitted by a hydrogen car?
→助動詞be + 動詞の過去分詞形(is emitted)で受動態を表わす

【例文】:あなたの家は床上浸水の被害に遭いましたか
【 × 】:Did your house was flooded above floor level?
【 ○ 】:Was your house flooded above floor level?
→助動詞be + 動詞の過去分詞形(was flooded)で受動態表わす
※2011/10/21:一部誤りを修正→詳細

be + to不定詞の疑問文("be"以外の助動詞がない場合)
助動詞beが作る疑問文(3) この項目の先頭へ↑

be動詞を文頭に置きます。"do, does, did"は不要。

# 助動詞be + 主語 + to不定詞 + 〜?

【例文】:卒業式は午前九時から始まる予定ですか
【 × 】:Does the graduation ceremony is to start at 9:00 am?
【 ○ 】:Is the graduation ceremony to start at 9:00 am?
→助動詞be + to不定詞(be to start)で「予定」を表わす

【例文】:キャンプ場のゴミは持ち帰るべきですか
【 × 】:Do we are to bring back our own garbage from campsites?
【 ○ 】:Are we to bring back our own garbage from campsites?
→助動詞be + to不定詞(be to bring back)で「義務」を表わす

【和訳】:この猫は家で飼われる運命だったのかな
【 × 】:Did this cat was to be kept by our family?
【 ○ 】:Was this cat to be kept by our family?
→助動詞be + to不定詞(be to be kept)で「運命」を表わす

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ゼロから始める助動詞(17)
助動詞beの意味と用法その(7)
付加疑問文
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助動詞beは付加疑問文を作る

助動詞"be"は発言内容の同意や確認を表わす付加疑問文を作ります→【参照】: 『ゼロから始める付加疑問文

進行時制や、受動態の場合、「助動詞be + 主語」をコンマ(,)で区切って文尾に置きます。文全体が肯定文なら、"isn't/aren't 〜?, wasn't/weren't 〜?"、文全体が否定文なら"am/is/are 〜?, was/were 〜?"です。

文尾に置く「助動詞be + 主語」に"not"が入る場合は通例、短縮形(isn'tやweren'tなど)を使います→【参照】: 『「助動詞 + 〜」の短縮形: 助動詞 + notの場合

# 〜(肯定文), isn't/aren't/wasn't/weren't + 主語?
# 〜(否定文), am/is/are/was/were + 主語?

主語が"I"の場合の付加疑問文
助動詞beの付加疑問文(1) この項目の先頭へ↑

一人称単数の代名詞"I"が主語の場合、肯定文の付加疑問文は"..., amn't I?"や"..., am not I?"ではなく、複数形の"aren't"を使って"..., aren't I?"とします。否定文の付加疑問文は"..., am I?"でOKです。

# I 〜(肯定文), aren't I?
# I 〜(否定文), am I?

【例文】:私はほめられていますよね。
【 × 】:I am complimented, amn't I?
【 × 】:I am complimented, am not I?
【 ○ 】:I am complimented, aren't I?
→肯定文の"I"の付加疑問は"aren't I?"を使う

【例文】:私はだまされていませんよね。
【 × 】:I am not deceived, are I?
【 ○ 】:I am not deceived, am I?
→否定文の"I"の付加疑問は"am I?"を使う

進行時制の付加疑問文
助動詞beの付加疑問文(2) この項目の先頭へ↑

助動詞beは進行時制付加疑問文を作ります。"do, does, did"の追加は不要。

【例文】:あなた昨日、ここでチラシを配っていましたよね。
【 × 】:You were handing out flyers here yesterday, didn't you?
【 ○ 】:You were handing out flyers here yesterday, weren't you?
→助動詞wereがあるので"didn't"は使わない

【例文】:今生徒は視聴覚室のコンピューターを使っていませんよね。
【 × 】:Students are not using the computers in the audio-visual room, do they?
【 ○ 】:Students are not using the computers in the audio-visual room, are they?
→助動詞areがあるので"do"は使わない

受動態の付加疑問文
助動詞beの付加疑問文(3) この項目の先頭へ↑

助動詞beは受動態付加疑問文を作ります。"do, does, did"の追加は不要。

【例文】:猫は鏡の中の自分に気づいてびくっとしましたよね。
【 × 】:The cat was startled when he noticed his reflection in the mirror, didn't he?
【 ○ 】:The cat was startled when he noticed his reflection in the mirror, wasn't he?
→助動詞wereがあるので"didn't"は使わない

【例文】:自白することを強要されていませんよね。
【 × 】:You were not forced to confess to the crime, did you?
【 ○ 】:You were not forced to confess to the crime, were you?
→助動詞wereがあるので"did"は使わない

人を表わす不定代名詞"〜body, 〜one"の付加疑問文
助動詞beの付加疑問文(4) この項目の先頭へ↑

"somebody"や"everybody"など「人を表わす不定代名詞」付加疑問文は通例、"aren't they?, weren't they?, are they?, were they?"です。

付加疑問文で複数形の代名詞を使う不定代名詞
  • somebody, someone, anybody, anyone, everybody, everyone, nobody, no one

"somebody"や"everybody"など「人を表わす不定代名詞」はたいてい単数扱いです。なので、助動詞beを使う疑問文は"Is somebody 〜?"や"Was everybody 〜?"と表現します。ただし、付加疑問文では複数形の"they"を使い、be動詞の「数」も複数に合わせて"are, were"を使うのが普通です。

【例文】:誰かが後を付けていますよね。
【 × 】:Somebody is following us, isn't he?
【 ○ 】:Somebody is following us, aren't they?
→"somebody"(人を表わす不定代名詞)のときは"aren't they?"を使う

【例文】:誰もケガしませんでしたよね。
【 × 】:No one was hurt, was he?
【 ○ 】:No one was hurt, were they?
→"no one"(人を表わす不定代名詞)のときは"aren't they?"を使う

物を表わす不定代名詞"〜thing"の付加疑問文
助動詞beの付加疑問文(5) この項目の先頭へ↑

"somthing"や"anything"など「物を表わす不定代名詞」はたいてい単数扱いです。なので、付加疑問文は通例、"isn't it?, wasn't it?, is it?, was it?"です。"somthing"や"anything"などは単数形の"it"で受けます。

同じ構文を取る不定代名詞
  • something, anything, everything, nothing

【例文】:万事問題ないよね。
【 × 】:Everything is OK, isn't they?
【 ○ 】:Everything is OK, isn't it?
→"everything"(物を表わす不定代名詞)のときは"it"を使う

【例文】:ここの地層から何かあるはずのないものが見つかったよね。
【 × 】:Something out of place was found in this stratum, weren't they?
【 ○ 】:Something out of place was found in this stratum, wasn't it?
→"something"(物を表わす不定代名詞)のときは"it"を使う

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ゼロから始める助動詞(18)
助動詞beの意味と用法その(8)
倒置構文
先頭へ

助動詞beは倒置構文を作る

主語と動詞の位置がひっくり返った倒置の文で助動詞beを使うことがあります。

文頭に置くと倒置になる語句(代表的なもの)
  1. 否定の副詞: never, little, rarely, seldom, etc
  2. 否定の副詞句: under no circumstances, at no time, etc
  3. その他: only

否定の意味を持つ語句や"only"などが強調のために文頭に出て来ると、たいてい倒置になります。助動詞beが存在するセンテンスでは、語順が「副詞 + 助動詞be + 主語 + 動詞」となります。助動詞beや他の《助動詞》が存在しないセンテンスでは"do, does, did"を追加して文頭に置きます→【参照】: 『助動詞doの意味と用法: 倒置構文

倒置については、別のコーナーにくわしくまとめてあります→【参照】: 『ゼロから始める「倒置」

いずれの語句も、使えば必ず倒置になるわけではありません。強調のため文頭に置いたときに限り、倒置を使います。

否定の副詞: never, little, rarely, seldom, etc
be動詞が作る倒置(1) この項目の先頭へ↑

否定の意味を表わす"never(決して〜ない), little(まったく〜ない), rarely(めったに〜ない), seldom(めったに〜ない)"などを強調のために文頭に置くと、倒置を使うことがあります。

【例文】:Never am I frightened of cockroaches.
(= I am nerver frightened of cockroaches.)
【和訳】:ゴキブリなど恐れるに足らん。
→倒置では"never"を文頭に置いて、次に"am"を置く

副詞の"litle"は思考を表わす動詞(believe, dream, expect, guess, imagine, know, realize, suppose, suspect, think, understand)の前に置くと、たいてい意味は「まったく〜ない、ちっとも〜ない」(= not at all)です。

【例文】:Little were we to know how deeply computers would penetrate into our daily life.
(= We were little to know how deeply computers would penetrate into our daily life.)
【和訳】私達の日々の暮らしの中にコンピューターがどれほど深く入り込むか知る由もなかった。
→倒置では"little"を文頭に置いて、次に"were"を置く

【例文】:Rarely are politicians admired by people.
(= Politicians are rarely admired by people.)
【和訳】:政治家がほめられるなんてそうそうあることではない。
→倒置では"rarely"を文頭に置いて、次に"are"を置く

【例文】:Seldom were wild boars seen around here.
(= Wild boars were seldom seen around here.)
【和訳】:このあたりで野生のイノシシが目撃されることはほとんどなかった。
→倒置では"seldom"を文頭に置いて、次に"were"を置く

否定の副詞句: under no circumstances, at no time, etc, etc
be動詞が作る倒置(2) この項目の先頭へ↑

否定の意味を表わす"under no circumstances"(決して〜ない)や"at no time"(一度も〜ない、絶対に〜ない)などを強調のために文頭に置くと、倒置を使うことがあります。

【例文】:Under no circumstances are you to use elevators in case of fire or earthquake.
(= You are under no circumstances to use elevators in case of fire or earthquake.)
【和訳】:火災や地震発生時にエレベーターは決して使ってはならない。
→倒置では"under no circumstances"を文頭に置いて、次に"are"を置く

【例文】:At no time are children permitted to ride bicycles in this park.
(= Children are permitted to ride bicycles in this park at no time.)
【和訳】:この公園で子供達が自転車に乗ることは固く禁じられている。
→倒置では"at no time"を文頭に置いて、次に"are"を置く

その他: only
be動詞が作る倒置(3) この項目の先頭へ↑

"only"を含む句を強調のために文頭に置くと、倒置を使うことがあります。

【例文】:Only in the early morning is the bakery open.
(= The bakery is open only in the early morning.)
【和訳】:そのパン屋が営業しているのは早朝だけだ。
→倒置では"only 〜"を文頭に置いて、次に"was"を置く

【例文】:Only a few days ago was the convenience store closed.
(= The convenience store was closed only a few days ago.)
【和訳】:そのコンビニが閉店したのはつい二三日前だ。
→倒置では"only 〜"を文頭に置いて、次に"was"を置く

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助動詞doの意味と用法

ゼロから始める助動詞(19)
助動詞doの意味と用法その(1)
助動詞doの意味と用法
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疑問文や否定文を作る

助動詞doは主に六つの意味を表わします。

助動詞doの意味と用法
  1. 疑問文
    【例】:Do you have any pet?(何かペットを飼っていますか)
  2. 付加疑問文
    【例】:Mars has water, doesn't it?(火星には水がありますよね)
  3. 否定文
    【例】:My hiccups didn't stop for hours.(何時間もしゃっくりが止まらなかった)
  4. 動詞の強調
    【例】:I did email you.(確かにメールを送った)
  5. 倒置構文
    【例】:Never did I know we were the same age.(同い年だなんてちっとも知らなかった)
  6. 前に出た語句の代用
    【例】:I like fighting games. So do I.(格闘ゲームが好きだ、私も好きだ。)
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ゼロから始める助動詞(20)
助動詞doの意味と用法その(2)
疑問文
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助動詞"do"は疑問文を作る

《助動詞》のないセンテンスでは、"do, does, did"を追加で文頭に置いて疑問文を作ります。

# 疑問文 = 助動詞do + 主語 + 〜?

【例文】:Do you have a cell phone?
【和訳】:携帯電話を持っていますか

【例文】:Did you mock me?
【和訳】:オレを馬鹿にしたな

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ゼロから始める助動詞(21)
助動詞doの意味と用法その(3)
付加疑問文
先頭へ

助動詞"do"は付加疑問文を作る

助動詞"do"は発言内容の同意や確認を表わす付加疑問文を作ります→【参照】: 『ゼロから始める付加疑問文

文中に助動詞beや助動詞haveが存在しない場合、「助動詞do + 主語」をコンマ(,)で区切って文尾に置きます。文全体が肯定文なら、"don't 〜?, doesn't 〜?, didn't 〜?"、文全体が否定文なら"do 〜?, does 〜?, did 〜?"です。

文尾に置く「助動詞do + 主語」に"not"が入る場合は通例、短縮形(don'tやdidn'tなど)を使います→【参照】: 『「助動詞 + 〜」の短縮形: 助動詞 + notの場合

# 〜(肯定文), don't/doesn't/didn't + 主語?
# 〜(否定文), do/does/did + 主語?

【例文】:You smoked here, didn't you?
【和訳】:ここでたばこを吸いましたね。

【例文】:Japan doesn't have a huge desert, does it?
【和訳】:日本には広大な砂漠はありませんよね。

人を表わす不定代名詞"〜body, 〜one"の付加疑問文
助動詞"do"の付加疑問文(1) この項目の先頭へ↑

"somebody"や"everybody"など「人を表わす不定代名詞」付加疑問文は通例、"don't they?, didn't they?, do they?, did they?"です。

付加疑問文で複数形の代名詞を使う不定代名詞
  • somebody, someone, anybody, anyone, everybody, everyone, nobody, no one

"somebody"や"everybody"など「人を表わす不定代名詞」はたいてい単数扱いです。なので、通常の疑問文は"Does somebody 〜?"や"Does everybody 〜?"と表現します。ただし、付加疑問文では複数形の"they"を使い、助動詞"do"の「数」も複数に合わせて"does"ではなく"do"を使うのが普通です。

【例文】:誰もが日本国内のすべての原子力発電所の廃炉を望んでいますよね。
【 × 】:Everybody wants to decomission all nuclear power plants in Japan, doen't he?
【 ○ 】:Everybody wants to decomission all nuclear power plants in Japan, don't they?
→"everybody"(人を表わす不定代名詞)のときは"don't they?"を使う

【例文】:誰もあくびなんかしてませんよね。
【 × 】:Nobody gave a yawn, did he?
【 ○ 】:Nobody gave a yawn, did they?
→"nobody"(人を表わす不定代名詞)のときは"didn't they?"を使う

物を表わす不定代名詞"〜thing"の付加疑問文
助動詞"do"の付加疑問文(2) この項目の先頭へ↑

"somthing"や"anything"など「物を表わす不定代名詞」はたいてい単数扱いです。なので、付加疑問文は通例、"doesn't it?, didn't it?, does it?, did it?"です。"somthing"や"anything"などは単数形の"it"で受けます。

同じ構文を取る不定代名詞
  • something, anything, everything, nothing

【例文】:何か白いものが空からフワフワと落ちて来ましたよね。
【 × 】:Something white floated down from the sky, didn't they?
【 ○ 】:Something white floated down from the sky, didn't it?
→"something"(物を表わす不定代名詞)のときは"it"を使う

【例文】:怪しいことは何も起りませんでしたよね。
【 × 】:Nothing weird happened, did they?
【 ○ 】:Nothing weird happened, did it?
→"nothing"(物を表わす不定代名詞)のときは"it"を使う

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ゼロから始める助動詞(22)
助動詞doの意味と用法その(4)
否定文
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助動詞"do"は否定文を作る

《助動詞》be動詞のないセンテンスでは、"do, does, did"に"not"を足して否定文を作ります。

# 否定文 = 主語 + 助動詞do + not + 動詞 + 〜.

【例文】:I do not have my cell phone.
【和訳】:自分用の携帯電話は持っていない

【例文】:The song didn't captivate me.
【和訳】:その歌は気に入らなかった

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ゼロから始める助動詞(23)
助動詞doの意味と用法その(5)
動詞の強調
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助動詞"do"は動詞を強調する

他に《助動詞》がない肯定文命令文の場合、"do, does, did"を使って動詞の意味を強調することができます。「動詞の原形」の直前に"do, does, did"を置きます。

# 動詞の強調 = 助動詞do + 動詞の原形

【例文】:I did take a walk with my dog for an hour.
(= I took a walk with my dog for an hour.)
【和訳】:愛犬と一時間も散歩しました。
→"did"は"take"の意味を強調

【例文】:Do stop playing the video game and go to bed.
(= Stop playing the video game and go to bed.)
【和訳】:とっととゲームをやめて寝なさい。
→"do"は"stop"の意味を強調

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ゼロから始める助動詞(24)
助動詞doの意味と用法その(6)
倒置構文
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助動詞"do"は倒置構文を作る

主語と動詞の位置がひっくり返った倒置の文で"do, does, did"を使うことがあります。

文頭に置くと倒置になる語句(代表的なもの)
  1. 否定の副詞: never, little, rarely, seldom, etc
  2. 否定の副詞句: under no circumstances, at no time, etc
  3. その他: only

否定の意味を持つ語句や"only"などが強調のために文頭に出て来ると、たいてい倒置になります。《助動詞》be動詞が存在しないセンテンスでは、語順が「副詞 + 助動詞do + 主語 + 動詞」となります。be動詞が存在するセンテンスではbe動詞を文頭に置きます→【参照】: 『助動詞beの意味と用法: 倒置構文

倒置については、別のコーナーにくわしくまとめてあります→【参照】: 『ゼロから始める「倒置」

いずれの語句も、使えば必ず倒置になるわけではありません。強調のため文頭に置いたときに限り、倒置を使います。

否定の副詞: never, little, rarely, seldom, etc
助動詞doが作る倒置(1) この項目の先頭へ↑

否定の意味を表わす"never(決して〜ない), little(まったく〜ない), rarely(めったに〜ない), seldom(めったに〜ない)"などを強調のために文頭に置くと、倒置を使うことがあります。

【例文】:Never did I realize that I had got my pocket picked.
(= I nerver realized that I had got my pocket picked.)
【和訳】:スリに財布を盗られたなんてちっとも気づかなかった。
→倒置では"never"を文頭に置いて"did"を追加する

副詞の"litle"は思考を表わす動詞(believe, dream, expect, guess, imagine, know, realize, suppose, suspect, think, understand)の前に置くと、たいてい意味は「まったく〜ない、ちっとも〜ない」(= not at all)です。

【例文】:Little do human beings know about the deep sea as well as space.
(= Human beings little know about the deep sea as well as space.)
【和訳】:人類は、宇宙と同様に、深海のこともまったくわかっていない。
→倒置では"little"を文頭に置いて"do"を追加する

【例文】:Rarely did I drink soda.
(= I rarely drank soda.)
【和訳】:炭酸飲料はめったに飲んだことがなかった。
→倒置では"rarely"を文頭に置いて"did"を追加する

【例文】:Seldom do we have rain in this region.
(= We seldom have rain in this region.)
【和訳】:この地方ではめったに雨が降りません。
→倒置では"seldom"を文頭に置いて"do"を追加する

否定の副詞句: under no circumstances, at no time, etc, etc
助動詞doが作る倒置(2) この項目の先頭へ↑

否定の意味を表わす"under no circumstances"(決して〜ない)や"at no time"(一度も〜ない、絶対に〜ない)などを強調のために文頭に置くと、倒置を使うことがあります。

【例文】:Under no circumstances do you have to dump garbage.
(= You have to dump garbage under no circumstances.)
【和訳】:ゴミのポイ捨ては絶対にお断わりです。
→倒置では"under no circumstances"を文頭に置いて"do"を追加する

【例文】:At no time did the company admit that they had sold disguised foods.
(= The company admitted that they had sold disguised foods at no time.)
【和訳】:その会社は偽装した食品の販売を決して認めようとはしませんでした。
→倒置では"at no time"を文頭に置いて"did"を追加する

その他: only
助動詞doが作る倒置(3) この項目の先頭へ↑

"only"を含む句を強調のために文頭に置くと、倒置を使うことがあります。

【例文】:Only in summer do we want to eat shaved ice.
(= We want to eat shaved ice only in summer.)
【和訳】:かき氷は夏の間だけ食べたくなる。
→倒置では"only 〜"を文頭に置いて"do"を追加する

【例文】:Only yesterday did my baby start talking.
(= My baby started talking only yesterday.)
【和訳】:赤ちゃんがしゃべり始めたのはつい昨日のことだ。
→倒置では"only 〜"を文頭に置いて"do"を追加する

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ゼロから始める助動詞(25)
助動詞doの意味と用法その(7)
前に出た語句の代用
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助動詞"do"は前に出た語句の代用

直前に使った動詞や「動詞 + 目的語 + 補語」などの代用として"do, does, did"を使うことがあります。

前に出た語句の代用としての"do"
  1. 文が無駄に長くなるのを避ける
    【例】:I like coffee but my wife doesn't.
    【訳】:私はコーヒーが好きだ。しかし、妻は違う
  2. 相手の話に対する賛成や反対
    【例】:"Roger likes coffee." "Yes, he does."
    【訳】:「ロジャーはコーヒーが好きだ」「その通り」
  3. 質問に対する返答
    【例】:"Do you like coffee?" "Yed, I do."
    【訳】:「コーヒーは好きですか」「はい、好きです」
  4. 疑問形の返事
    【例】:"I dislike seafood." "Do you?"
    【訳】:「魚介類は苦手です」「そうなんだ」
  5. 比較表現の"as"や"than"の次
    【例】:I play games better than my dad does.
    【訳】:僕は父さんよりゲームがうまい
  6. 「〜もまたそうである」の意味を表わす
    【例】:"I have my smartphone." "So do I."
    【訳】:「自分のスマートフォンを持っています」「私もです」
  7. 「〜もまたそうではない」の意味を表わす
    【例】:"I don't have my smartphone." "Neither do I."
    【訳】:「自分のスマートフォンを持っていない」「私もです」

文が無駄に長くなるのを避ける
代用表現の助動詞do(1) この項目の先頭へ↑

前に出てきた語句を短く言い換えるとき《助動詞》の"do, does, did"を使います。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです。

語句の言い換えの"do"
  1. "do, does did"は前に出て来た動詞や動詞を含む表現を代用する
  2. 代用する語句にbe動詞や助動詞がある場合は、助動詞"do"を使わずにbe動詞や助動詞を使う
  3. 代用する語句の主語と同じ人物の動作を表現する場合は、単独の"do"あるいは"do so"を使う
  4. 代用する語句の主語と違う人物の動作を表現する場合は、単独の"do"あるいは"do it"を使う

【例文】:運転手にケガはなかった。同乗者もなかった。
【 × 】:The driver was unhurt and the passengers were unhurt.
【 × 】:The driver was unhurt and the passengers did.
【 ○ 】:The driver was unhurt and the passengers were.
(= The driver was unhurt. So were the passengers.)
(= The driver was unhurt. The passengers were unhurt, too.)
→前に出た動詞はbe動詞(was)なので"did"ではなく"were"で代用する

【例文】:あなたはギターを弾ける。私も弾ける。
【 × 】:You can play the guitar and I can play the guitar.
【 × 】:You can play the guitar and I can play.
【 △ 】:You can play the guitar and I can do.[※イギリス英語]
【 ○ 】:You can play the guitar and I can.
(= You can play the guitar. So can I.)
(= You can play the guitar. I can play the guitar, too.)
→前に出た動詞(play)には助動詞canが付いているので"can"のみで受ける

【例文】を英訳する場合、イギリス英語では"can do"とすることもあります。

【例文】:清掃ボランティアを希望していたので、参加した。
【 × 】:I wanted to volunteer to clean up and I volunteered to clean up.
【 × 】:I wanted to volunteer to clean up and I volunteered.
【 ○ 】:I wanted to volunteer to clean up and I did.
【 ○ 】:I wanted to volunteer to clean up and I did so.
→"volunteer to clean up"(自動詞+to不定詞)を"did", "did so"で表現する

【例文】を英訳する場合、"volunteer"の主語は"I"、"did"の主語も"I"なので、"volunteer to clean up"の代用は"did"あるいは"did so"を使います。

【例文】:私はデザートにアイスクリームを頼んだがドロシーは頼まなかった。
【 × 】:I orderd ice-cream as a dessert but Dorothy didn't order ice-cream as a dessert.
【 × 】:I orderd ice-cream as a dessert but Dorothy didn't order.
【 ○ 】:I orderd ice-cream as a dessert but Dorothy didn't.
【 ○ 】:I orderd ice-cream as a dessert but Dorothy didn't it.
→"orderd ice-cream as a dessert"(他動詞+目的語)を"did", "did it"で表現する

【例文】を英訳する場合、"ordered"の主語は"I"、"did"の主語は"Dorothy"なので、"orderd ice-cream as a dessert"の代用は"do"あるいは"do it"を使います。

相手の話に対する賛成や反対
代用表現の助動詞do(2) この項目の先頭へ↑

相手の話に対して賛成や反対の意思を表わすとき《助動詞》の"do, does, did"を使います。前に出てきた動詞動詞を含む表現の代用です。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです。

【例文】:「キースは食べ過ぎた」「ええ、ほんとに」
【 × 】":Keith ate too much." "Yes, he ate too much."
【 ○ 】:"Keith ate too much." "Yes, he did."
→"ate too much"(自動詞+副詞)を"did"で表現する、相手の話に対する賛成の意思を表わす

【例文】:「このあたりは自然が残っている」「いいえ、そんなことはありません」
【 × 】:"In this area the natural surroundings remain untouched." "No, they don't remain untouched"
【 ○ 】:"In this area the natural surroundings remain untouched." "No, they don't"
→"remain untouched"(自動詞+形容詞)を"don't"で表現する、相手の話に対する反対の意思を表わす

質問に対する返答
代用表現の助動詞do(3) この項目の先頭へ↑

疑問文に対する返事で《助動詞》の"do, does, did"を使います。前に出てきた動詞動詞を含む表現の代用です。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです。

【例文】:「海外旅行に行きたいですか」「はい、行きたいです」
【 × 】:"Do you want to travel abroad?" "Yes, I want to travel aborad."
【 × 】:"Do you want to travel abroad?" "Yes, I want to."
【 ○ 】:"Do you want to travel abroad?" "Yes, I do."
→"want to travel aborad"(他動詞+to不定詞)を"do"で表現する

【例文】:「消費税が上がることに賛成ですか」「いいえ、反対です」
【 × 】:"Do you agree with the increase of the consumption tax?" No, I don't agree with the increase of the consumption tax."
【 × 】:"Do you agree with the increase of the consumption tax?" "No, I don't agree."
【 ○ 】:"Do you agree with the increase of the consumption tax?" "No, I don't."
→"agree with the increase of the consumption tax"(自動詞+前置詞+名詞句)を"do"で表現する

疑問形の返事
代用表現の助動詞do(4) この項目の先頭へ↑

疑問文に対して短く返事をするときに《助動詞》の"do, does, did"を使います。前に出てきた動詞動詞を含む表現の代用です。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです→【参照】: 『疑問文: 疑問形の返事

# 疑問形の返事……「助動詞 + 代名詞? 」「be動詞 + 代名詞?」

疑問形の返事は意味的には疑問ではなく、相手の話に興味が湧いたときの驚きや喜びなどの感情を表わします。

【例文】:「誰かが火災報知器を鳴らした」「鳴らしたんだ」
【 × 】:"Somebody set off the fire alarm." "Did they set off the fire alarm?"
【 ○ 】:"Somebody set off the fire alarm." "Did they?"
→"set off the fire alarm"(イディオム+目的語)を"did"で表現する

【例文】を英訳する場合、"Did they?"は軽い驚きや相手の発言内容に対する確認を表わします。

【例文】:「グーとお腹が鳴ったのは私じゃありません」「あなたじゃないんだ」
【 × 】:"My stomach didn't growl." "Didn't it growl? "
【 ○ 】:"My stomach didn't growl." "Didn't it?"
→"growl"(自動詞)を"did"で表現する

【例文】を英訳する場合、"Didn't it?"は軽い驚きや相手の発言内容に対する確認を表わします。

【関連トピック】
疑問文: 疑問形の返事

比較表現の"as"や"than"の次
代用表現の助動詞do(5) この項目の先頭へ↑

比較の表現の"as"や"than"の次に《助動詞》の"do, does, did"を使います。前に出てきた動詞動詞を含む表現の代用です。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです。

【例文】:あなたは先生と同じくらい日本史にくわしい。
【 × 】:You know about Japanese history as much as the teacher knows about Japanese history.
【 × 】:You know about Japanese history as much as the teacher knows about.
【 ○ 】:You know about Japanese history as much as the teacher does.
→"know about Japanese history"(自動詞+前置詞+名詞)を"does"で表現する

【例文】:日本史に関する知識は先生よりもあなたのほうが豊富だ。
【 × 】:You have more knowledge about Japanese history than the teacher has knowledge about Japanese history.
【 × 】:You have more knowledge about Japanese history than the teacher has.
【 ○ 】:You have more knowledge about Japanese history than the teacher does.
→"has more knowledge about Japanese history"(他動詞+目的語)を"does"で表現する

代用として使う"as"や"than"の後に使う"do, does, did"は省略可能です。

【例文】:あなたは先生と同じくらい日本史にくわしい。
【英訳】:You know about Japanese history as much as the teacher.
(= You know about Japanese history as much as the teacher does.)
→"teaches"の次の"does"は省略可能

【例文】:日本史に関する知識は先生よりもあなたのほうが豊富だ。
【英訳】:You have more knowledge about Japanese history than the teacher.
(= You have more knowledge about Japanese history than the teacher does.)
→"teaches"の次の"does"は省略可能

【関連トピック】
セロから始める比較の表現

「〜もまたそうである」の意味を表わす
代用表現の助動詞do(6) この項目の先頭へ↑

副詞の"so"を使って「〜もまたそうである」の意味を表わすとき、《助動詞》の"do, does, did"を使います。前に出てきた動詞動詞を含む表現の代用です。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです。

副詞の"so"を使って「〜もまたそうである」の意味を表わす場合、倒置を使います。語順は「So + do/does/did + 主語」です→【参照】: 『なぜ倒置を使うの?語句の省略を表わす……「〜もまた」の"so"

# So + do/does/did + 主語(主語もまた〜そうである)

【例文】:ディーゼル車は温室効果ガスを排出する。ガソリン車もそうだ。
【 × 】:Diesel vehicles emit greenhouse gases. So emit greenhouse gases gasoline vehicles.
【 ○ 】:Diesel vehicles emit greenhouse gases. So do gasoline vehicles.
(= Diesel vehicles emit greenhouse gases. Gasoline vehicles emit greenhouse gases, too.)
→"emit greenhouse gases"を"do"で表現する

「〜もまたそうではない」の意味を表わす
代用表現の助動詞do(7) この項目の先頭へ↑

"neither"や"nor"を使って「〜もまたそうではない」の意味を表わすとき、《助動詞》の"do, does, did"を使います。前に出てきた動詞動詞を含む表現の代用です。動詞を含む同一の表現が重複して文が無駄に長くなるのを避けるためです。

"neither"や"nor"を使って否定の「〜もまたそうではない」を表わす場合、"so"と同じく、倒置を使います。語順は「Neither/Nor + do/does/did + 主語」です→【参照】: 『なぜ倒置を使うの?語句の省略を表わす……「〜もまたそうではない」の"neither"と"nor"

# Neither + do/does/did + 主語(主語もまた〜そうではない)
# Nor + do/does/did + 主語(主語もまた〜そうではない)

【例文】:電気自動車は空気を汚さない。水素自動車も汚さない。
【 × 】:Electric vehicles don't pollute the air. Neither pollute the air hydrogen vehicles.
【 × 】:Electric vehicles don't pollute the air. Nor pollute the air hydrogen vehicles.
【 ○ 】:Electric vehicles don't pollute the air. Neither do hydrogen vehicles.
【 ○ 】:Electric vehicles don't pollute the air. Nor do hydrogen vehicles.
(= Electric vehicles don't pollute the air. Hydrogen vehicles don't pollute the air, either.)
→"pollute the air"を"do"で表現する

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助動詞haveの意味と用法

ゼロから始める助動詞(26)
助動詞haveの意味と用法その(1)
助動詞haveの意味と用法
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助動詞haveは完了時制を作る

助動詞haveは主に三つの意味を表わします。

助動詞haveの意味と用法
  1. 完了時制
    【例】:We have kept both our dog and cat.(犬と猫を同時に飼っていたことがある)
  2. 疑問文
    【例】:Have you had measles?(はしかにかかったことがありますか)
  3. 付加疑問文
    【例】:Polar bears have been endangered, haven't they?(白熊は絶滅の危機に瀕していますよね)
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ゼロから始める助動詞(27)
助動詞haveの意味と用法その(2)
完了時制
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助動詞haveは完了時制を作る

"have"は動詞の過去分詞形と結び付いて完了時制を作ります。

「完了時制」については別のコーナーでくわしく解説しています→【参照】: 『ゼロから始める時制: 進行時制と完了時制と完了進行時制

現在完了時制の助動詞have
助動詞haveが作る完了時制(1) この項目の先頭へ↑

# 主語 + have/has + 動詞の過去分詞形

【例文】:Chilly winter has come.
【和訳】:厳しい冬がやって来た
→冬将軍到来、今も冬真っ只中

過去完了時制の助動詞have
助動詞haveが作る完了時制(2) この項目の先頭へ↑

# 主語 + had + 動詞の過去分詞形

【例文】:The fire had been already extinguished when the fire engines arrived.
【和訳】:消防車が到着したとき、すでに火は消えていました
→消防が来る前に鎮火していた

未来完了時制の助動詞have
助動詞haveが作る完了時制(3) この項目の先頭へ↑

# 主語 + will have + 動詞の過去分詞形

【例文】:The letter of acceptance will have arrived by the end of this week.
【和訳】:合格通知は今週末までには届くだろう
→今はまだ届いていないが今週末には届くだろう

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ゼロから始める助動詞(28)
助動詞haveの意味と用法その(3)
疑問文
先頭へ

助動詞haveは疑問文を作る

助動詞haveが完了時制の場合、"will"や"can"などの他の《助動詞》を使わないときは、助動詞"have, has, had"を文頭に置いて疑問文を作ります。

未来完了時制の場合、常に"will"や"shall"を使うので、疑問文を作るときは《助動詞》の"will. shall"を文頭に置きます。完了時制を表わす"have"は動かしません。

現在完了時制の疑問文("have"以外の助動詞がない場合)
助動詞haveが作る疑問文(1) この項目の先頭へ↑

# Have/Has + 主語 + 動詞の過去分詞形 + 〜?

【例文】:厳しい冬はもうやって来ましたか
【英訳】:Has chilly winter already come?

過去完了時制の疑問文("had"以外の助動詞がない場合)
助動詞haveが作る疑問文(2) この項目の先頭へ↑

# Had + 主語 + 動詞の過去分詞形 + 〜?

【例文】:消防車が到着したとき、もう火は消えていましたか
【英訳】:Had the fire been already extinguished when the fire engines arrived?

未来完了時制の疑問文
助動詞haveが作る疑問文(3) この項目の先頭へ↑

「未来完了時制」は必ず"will"や"shall"を使うので、助動詞haveは動かさず、"will"や"shall"を文頭に置きます。

# Will + 主語 + have + 動詞の過去分詞形 + 〜?

【例文】:合格通知は今週末までには届くだろうか
【英訳】:Will the letter of acceptance have arrived by the end of this week?
→"have"は動かさず、"will"を文頭に置く

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ゼロから始める助動詞(29)
助動詞haveの意味と用法その(4)
付加疑問文
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助動詞haveは付加疑問文を作る

助動詞haveは発言内容の同意や確認を表わす付加疑問文を作ります→【参照】: 『ゼロから始める付加疑問文

文の述語に助動詞haveがあるときは、「助動詞have + 主語」をコンマ(,)で区切って文尾に置きます。文全体が肯定文なら、"haven't 〜?, hasn't 〜?, hadn't 〜?、文全体が否定文なら"have 〜?, has 〜?, had 〜?"です。

文の述語に助動詞haveが存在する場合、"do, does, did"は使いません。

文尾に置く「助動詞have + 主語」に"not"が入る場合は通例、短縮形(aren'tやwasn'tなど)を使います→【参照】: 『「助動詞 + 〜」の短縮形: 助動詞 + notの場合

# 〜(肯定文), haven't/hasn't/hadn't + 主語?
# 〜(否定文), have/has/had + 主語?

【例文】:宿題はすませたの。
【 × 】:You've finished your homework, don't you?
【 ○ 】:You've finished your homework, haven't you?
→助動詞haveがあるので"don't"は使わない

【例文】:タロウは散歩に連れて行っていないんでしょう。
【 × 】:You haven't walked Taro, did you?
【 ○ 】:You haven't walked Taro, have you?
→助動詞haveがあるので"did"は使わない

不定代名詞"〜body, 〜one"の付加疑問文
助動詞"have"の付加疑問文(1) この項目の先頭へ↑

"somebody"や"everybody"など「人を表わす不定代名詞」付加疑問文は通例、"haven't they?, hadn't they?, have they?, had they?"です。

付加疑問文で複数形の代名詞を使う不定代名詞
  • somebody, someone, anybody, anyone, everybody, everyone, nobody, no one

"somebody"や"everybody"など「人を表わす不定代名詞」はたいてい単数扱いです。なので、通常の疑問文は"Has somebody 〜?"や"Has everybody 〜?"と表現します。ただし、付加疑問文では複数形の"they"を使い、助動詞"have"の「数」も複数に合わせて"has"ではなく"have"を使うのが普通です。

【例文】:誰かが私の名前を呼びましたよね。
【 × 】:Someone's called my name hasn't he?
【 ○ 】:Someone's called my name haven't they?
→"someone's"(= someone has)でも"haven't they?"とする

【例文】:まだ誰も来てませんよね。
【 × 】:Nobody has yet arrived, hasn't he?
【 ○ 】:Nobody has yet arrived, haven't they?
→"nobody has"でも"haven't they?"とする

不定代名詞"〜thing"の付加疑問文
助動詞"have"の付加疑問文(2) この項目の先頭へ↑

"somthing"や"anything"など「物を表わす不定代名詞」はたいてい単数扱いです。なので、付加疑問文は通例、"hasn't it?, had't it?, has it?, had it?"です。"somthing"や"anything"などは単数形の"it"で受けて、助動詞"have"の「数」も単数に合わせて"have"ではなく"has"を使います。

付加疑問文で単数形の代名詞を使う不定代名詞
  • something, anything, everything, nothing

【例文】:何かわくわくするようなことがあったんだね。
【 × 】:Something exciting has happened to you, haven't they?
【 ○ 】:Something exciting has happened to you, hasn't it?
→"something"(物を表わす不定代名詞)のときは"it"を使う

【例文】:この辺りはすっかり変わってしまいましたね。
【 × 】:Everything around here has totally changed, haven't it?
【 ○ 】:Everything around here has totally changed, hasn't it?
→"everything"(物を表わす不定代名詞)のときは"it"を使う

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現在形の助動詞の意味: 単語別の一覧

ゼロから始める助動詞(30)
現在形の助動詞の意味: 単語別の一覧その(1)
will, shall
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助動詞will, shallの意味

現在形の《助動詞》"will, shall"の意味を一覧にまとめます。

【現在形の助動詞will, shallの意味】
助動詞意味例文
will 未来(〜だろう) I will go.(行くだろう)
未来完了時制(〜してしまっているだろう) You will have gone.(あなたは行ってしまっているだろう)
※「will + have + 過去分詞」の形で使う
現在の意志(〜するつもりだ) I will go.(行くつもりだ)
現在の固執(どうしても〜しようとする) I will go.(どうしても私は行きたい)
現在の確信(きっと〜だろう) You will go.(あなたはきっと行くだろう)
現在の習慣(よく〜する) I will go.(よく行っている)
依頼(〜してくれますか) Will you go with me?(一緒に行ってくれますか)
※通例、"Will you 〜?"の形で使う
指示(〜して下さい) Will you go with me?(一緒に行って下さい)
※通例、"Will you 〜?"の形で使う
命令(〜しなさい) You will wait here.(ここで待っていなさい)
shall 未来(〜だろう) I shall go.(私は行くだろう)
※通例、一人称の代名詞"I, we"と一緒に使う
決意(きっと〜する) I shall return.(きっともどって来るよ)
※通例、一人称の代名詞"I, we"と一緒に使う
お誘い(みんなで〜しませんか) Shall we break?(ちょっと休みませんか)
※通例、"Shall we 〜?"の形で使う
申し出(私は〜すべきですか) Shall I go?(私は行くべきですか)
※通例、"Shall I 〜?"の形で使う
相談(〜しようか) When shall we meet?(いつ会いましょうか)
※通例、"what, when, where, how"の疑問文で使う
話し手の意志(主語に対して話し手が〜してやる) You shall have a video game.(ゲームを買ってやろう)
※やや古めかしい言い方
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ゼロから始める助動詞(31)
現在形の助動詞の意味: 単語別の一覧その(2)
must, can, may, ought, need, dare
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助動詞must, can, may, ought, need, dareの意味

現在形の《助動詞》"must, can, may, ought, need, dare"の意味を一覧にまとめます。

【現在形の助動詞must, can, may, ought, need, dareの意味】
助動詞意味例文
must 強い必要性(〜しなければならない) You must come.(あなたが来なければならない)
現在の確信(〜にちがいない) You must go.(あなたは行くにちがいない)
過去の確信(〜したにちがいない) You must have gone.(あなたは行ったにちがいない)
※「must + have + 過去分詞」の形で使う
提案(〜したほうがいいよ) You must go now.(すぐに行ったほうがいいよ)
can 現在の能力(〜できる) I can swim.(私は泳げます)
確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう) I can go.(行くだろう)
確信度が中くらいの過去の推量(〜だったはずがない) You cannot have gone.(あなたが行ったはずはない)
※「cannot + have + 過去分詞」の形で使う
※通例、否定文で使う
許可(〜してよい) You can go.(行ってもいいよ)
※"may"よりくだけた言い方
依頼(〜してもらえますか) Can you read it?(読んでもらえますか)
※疑問文で"Can 〜?"の形で使う
申し出(私が〜してもいいですか) Can I see it?(見せてもらえますか)
※疑問文で"Can I 〜?"の形で使う
驚き(〜するなんて) I can't believe it.(そんなことは信じられません)
※否定文や疑問文で使う
may 確信度が低い現在の推量(〜かもしれない) I may come.(行くかもしれない)
確信度が低い過去の推量(〜したかもしれない) You may have gone.(あなたは行ったかもしれない)
※「may + have + 過去分詞」の形で使う
許可(〜してよい) You may go.(行ってもよろしい)
※"can"よりやや堅苦しい言い方
丁寧な申し出(私が〜してもよろしいでしょうか) May I see it?(私に見せていただけませんか)
※通例、疑問文で"May I 〜?"の形で使う
祈願(〜でありますように) May you be happy.(あなたが幸せになりますように)
※通例、"may"を文頭に置いて「May + 主語 〜 .」の形で使う
ought 義務(〜すべき) You ought to go now.(すぐに行くべきだ)
※常に「ougth + to不定詞」の形で使う
確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう) I ought to come.(行くだろう)
※常に「ougth + to不定詞」の形で使う
実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに) You ought to have gone.(あなたは行くべきだったのに)
※「ought to + have + 過去分詞」の形で使う
need 必要性(〜する必要がある) You need come.(あなたが来る必要がある)
※助動詞の"need"は現在ではまれ
過去の不必要な物事(〜する必要はなかったのに) You need not have gone.(あなたが行く必要はなかったのに)
※通例、否定文で「need + not + have + 過去分詞」の形で使う
dare 勇気(あえて〜する) I dare complain.(敢えて文句を言う)
※助動詞の"dare"は現在ではまれ
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過去形の助動詞の意味: 単語別の一覧

ゼロから始める助動詞(32)
過去形の助動詞の意味: 単語別の一覧その(1)
would, should
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助動詞"would, should"の意味

過去形の《助動詞》"would, should"の意味を一覧にまとめます。

【過去形の助動詞の意味 - would, should】
助動詞意味例文
would 過去から見た未来
(〜だろう)
I thought that you would go.
(あなたは行くだろうと思った)
※主に時制の一致で使う
過去の意志
(どうしても〜しようとしなかった)
My car wouldn't start
(どうしても車のエンジンがかからなかった)
※通例、否定文で使う
過去の固執
(どうしても〜しようとした)
I would go.
(どうしても私は行きたがった)
確信度が中くらいの現在の推量
(〜だろう)
You would go.(あなたは行くだろう)
過去の習慣
(よく〜したものだ)
I would play tennis.
(テニスをしたものだ)
丁寧な依頼
(〜くれませんか)
Would you mind coming with me?
(一緒に来てくれませんか)
仮定法過去
(〜であるのに)
If I were you, I would go to a doctor.
(もし私があなただったら、医者に診てもらうよ)
仮定法過去完了
(〜であったのに)
If I had been you, I would have gone to a doctor.
(もし私があなただったら、医者に診てもらっていたよ)
※「would + have + 過去分詞」の形で使う
should 過去から見た未来
(〜だろう)
I thought that we should go.
(私たちは行くだろうと思った)
※主に時制の一致で使う
※通例、一人称代名詞"I, we"と一緒に使う
※やや堅苦しい表現
義務
(〜すべき)
You should go now.
(すぐに行くべきだ)
確信度が中くらいの現在の推量
(〜だろう)
You should go.
(あなたは行くだろう)
万が一の条件
(万が一〜したら)
If you should go, I'll go, too.
(万が一あなたが行くなら私も行く)
仮定法過去
(〜であるのに)
If I had a car, I should drive you home.
(車があれば家まで送るんだが)
仮定法過去完了
(〜であったのに)
If I had had a car, I should have driven you home.
(車があれば家まで送ったんだが)
※「should + have + 過去分詞の形で使う]
実現しなかった過去の物事
(〜すべきだったのに)
You should have talked about it.
(あなたは話すべきだったのに)
※「should + have + 過去分詞」の形で使う
確信度が中くらいの過去の推量
(〜したはずだ)
He should have come.
(彼は来ていたはずだ)
※「should + have + 過去分詞」の形で使う
提案 I suggest that you should go.
(あなたが行くことを提案する)
※もっぱらthat節の中で使う、主にイギリス英語
お願い I ask that you should go.
(あなたが行くことをお願いする)
※もっぱらthat節の中で使う、主にイギリス英語
重要性 It's important that you should go.
(あなたが行くことが重要だ)
※もっぱらthat節の中で使う、主にイギリス英語
不可欠 It's essential that you should go.
(あなたが行くことが不可欠だ)
※もっぱらthat節の中で使う、主にイギリス英語
望み I'm anxious that you should come.
(あなたに来て欲しい)
※もっぱらthat節の中で使う、主にイギリス英語
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ゼロから始める助動詞(33)
過去形の助動詞の意味: 単語別の一覧その(2)
could, might, used
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助動詞"could, might, used"の意味

過去形の《助動詞》"could, might, used"の意味を一覧にまとめます。

【過去形の助動詞の意味 - could, might, used】
助動詞意味例文
could 過去の能力
(〜できた)
I thought you could swim.
(あなたは昔は泳げたと思った)
過去の許可
(〜するのは許されていた)
I thought you could swim.
(あなたが泳ぐのは許されていたと思いました)
確信度がかなり低い現在の推量
(もしかすると〜かもしれない)
I could eat it.
(もしかすると私は食べるかもしれない)
確信度がかなり低い過去の推量
(ひょっとして〜していたかもしれない)
He could have come.
(ひょっとして彼は来ていたかもしれない)
※「could + have + 過去分詞」の形で使う
丁寧な依頼
(〜してはいただけませんか)
Could you show me?
(見せていただけませんか)
※もっぱら疑問文で使う
提案
(〜しませんか)
We could swim after school.
(放課後ひと泳ぎしませんか)
いらだち
(〜してくれてもいいのに)
You could phone me.
(電話してくれるといいのに)
仮定法過去
(〜できるのに)
If I were healthy, I could run a marathon.
(健康であればマラソンだってできるのに)
仮定法過去完了
(〜できたのに)
If you had asked me, I could have lent you my car.
(言ってくれれば車を貸したのに)
※「could + have + 過去分詞」の形で使う
実現しなかった過去の物事
(〜できただろうに)
You could have talked about it.
(あなたは話せただろうに)
※「could + have + 過去分詞」の形で使う
might 過去の許可
(〜するのは許されていた)
I thought you might swim.
(あなたが泳ぐのは許されていたと思いました)
※主に時制の一致で使う
確信度がかなり低い現在の推量
(もしかすると〜かもしれない)
I might eat it.
(もしかすると私は食べるかもしれない)
確信度がかなり低い過去の推量
(ひょっとして〜していたかもしれない)
He might have come.
(ひょっとして彼は来ていたのかもしれない)
※「might + have + 過去分詞」の形で使う
控え目な提案
(〜したらいかがでしょうか)
You might come.
(あなたもいらしたらいかがでしょうか)
いらだち
(〜してくれればいいのに)
You might phone me.
(電話してくれるといいのに)
仮定法過去
(〜かもしれないのに)
If I were a teacher, I might not give you homework.
(私が先生だったら、宿題は出さないかもしれないのに)
仮定法過去完了
(〜だったかもしれないに)
If I had not been a doctor, I might have become a priest.
(医者になっていなかったら、僧侶になっていたかもしれない)
※「might + have + 過去分詞」の形で使う
実現しなかった過去の物事
(ひょっとして〜だったかもしれないのに)
You might have talked about it.
(ひょっとしてあなたは話したかもしれないのに)
※「might + have + 過去分詞」の形で使う
used 過去の習慣
(よく〜したものだ)
I used to swim.
(よく泳いだものだ)
※常に「used + to不定詞」の形で使う
※肯定文では常に過去形で使う
過去の状態
(昔は〜だった)
I used to be a big eater.
(昔は大食いだった)
※常に「used + to不定詞」の形で使う
※肯定文では常に過去形で使う
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助動詞の意味

ゼロから始める助動詞(34)
助動詞の意味(1)
will
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【目次】: 助動詞willの意味

will: 未来(〜だろう)
助動詞の意味(1)will(1) この項目の先頭へ↑

"will"は未来時制を表わします→【参照】: 『ゼロから始める時制……未来時制

【例文】:The math test will be given next Monday.
【和訳】:次の月曜日は数学のテストだろう。

will + have + 過去分詞: 未来完了時制(〜してしまっているだろう)
助動詞の意味(1)will(2) この項目の先頭へ↑

"will"は「will + have + 過去分詞」の形で未来完了時制を表わします。未来のある時点で終了する物事を表わします→【参照】: 『ゼロから始める時制……未来完了時制

【例文】:The seismic reinforcement construction of our school will have been completed by next month.
【和訳】:校舎の耐震補強工事は来月までには終了するでしょう

will: 現在の意志(〜するつもりだ、〜しましょう)
助動詞の意味(1)will(3) この項目の先頭へ↑

"will"は単純な未来ではなく、「主語が何かをするつもり」であるという「現在の意志」を表わします。

【例文】:I will prepare lunch for you.
【英訳】:私がお昼ご飯を作りましょう

人間や動物以外に、車や瓶など「物の意志」を表わすこともあります。たいてい、否定文で使い、ニュアンスは「どうしても〜しようとしない、〜しようとしてもなぜか〜しない」です。

【例文】:The music room's door won't open.
【和訳】:音楽室の扉がどうしても開きません

過去の意志は"would"を使います→【参照】: 『助動詞の意味: would: 過去の意志

【例文】:The music room's door wouldn't open.
【和訳】:音楽室の扉がどうしても開きませんでした

will: 現在の固執、こだわり(どうしても〜する、〜するといって聞かない)
助動詞の意味(1)will(4) この項目の先頭へ↑

"will"は「意地でもしたがる現在の行動」を表わします。ニュアンスは「どうしても〜する、〜するといって聞かない」です。意味的には未来のことではなく、現在のことを指します。

【例文】:Our dog will go for a walk three times a day.
【 × 】:私たちの犬は一日に三回の散歩に行くだろう
【 ○ 】:家の犬は一日三回散歩に行くといって聞かない
→"will"は未来のことではなく、現在もこだわっている「固執、こだわり」を表わす

will: 現在の確信(きっと〜だろう)
助動詞の意味(1)will(5) この項目の先頭へ↑

"will"は話し手の「現在の確信」を表わします。ニュアンスは「〜にちがいない、〜のはずだ、きっと〜だ」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

【例文】:Godzilla will be stronger than King Kong.
【和訳】:ゴジラはキングコングよりきっと強いだろう
→"will"は現在の確信を表わす

"must"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『"must": 現在の確信(〜にちがいない)

【例文】:Godzilla must be stronger than King Kong.
(= Godzilla will be stronger than King Kong.)
【和訳】:ゴジラはキングコングより強いにちがいない
→"must"は現在の確信を表わす

「過去の確信」は「must + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『「must + have + 過去分詞」: 過去の確信(〜したにちがいない)

【例文】:Godzilla must have been stronger than King Kong.
【和訳】:ゴジラはキングコングより強かったちがいない
→「must + have + been」は過去の確信を表わす」

「will + have + 過去分詞」はもっぱら未来完了時制を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: will: 未来完了時制

【例文】:The giant cargo ship loaded with King Kong will have arrived by next Sunday.
【和訳】:キングコングを乗せた巨大貨物船は次の日曜日までには到着するだろう

will: 現在の習慣(いつも〜する、しょっちゅう〜している)
助動詞の意味(1)will(6) この項目の先頭へ↑

"will"は「定期的に行なう現在の行動」を表わします。ニュアンスは「いつも〜する、しょっちゅう〜している」です。意味的には未来のことではなく、現在のことを指します。

【例文】:My father will clean his teeth before breakfast.
【 × 】:私の父は朝食の前に歯を磨くだろう
【 ○ 】:父さんはいつも朝ご飯の前に歯を磨く。
→"will"は未来のことではなく、現在も続いている「習慣」を表わす

will: 依頼、お願い(〜してくれますか)
助動詞の意味(1)will(7) この項目の先頭へ↑

"will"が「依頼、お願い」を表わすときはたいてい"you"と一緒に使い、"Will you 〜?"と疑問文になります。

# Will you 〜?(〜してくれますか)

【例文】:Will you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送ってくれますか

見かけは「指示、指図」の"Will you 〜?"とまったく同じ構文です。どちらの意味になるかは、前後の文脈から判断します。

"would"や"could"を使うと、いっそう丁寧な表現になります→【参照】: 『助動詞の意味: would: 丁寧な依頼』『助動詞の意味: could: 丁寧な依頼

【例文】:Would you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送ってもらえますか
【例文】:Could you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送っていただけませんか

will: 指示、指図(〜して下さい)
助動詞の意味(1)will(8) この項目の先頭へ↑

"will"が「指示、指図」を表わすときはたいてい"you"と一緒に使い、"Will you 〜?"と疑問文になります。「依頼、お願い」の意味よりは多少高圧的で、厳しい口調です。

# Will you 〜?(〜して下さい)

見かけは、「依頼、お願い」の"Will you 〜?"とまったく同じ構文です。どちらの意味になるかは、前後の文脈から判断します。

【例文】:Will you listen carefully?
【和訳】:耳をかっぽじって聞きなさい

will: 命令、強制(〜しなさい)
助動詞の意味(1)will(9) この項目の先頭へ↑

"will"が「命令、強制」を表わすときはたいてい"you"を主語にして、"You will 〜 "となります。「指示、指図」の意味よりはかなり高圧的で、有無を言わさぬ言い方です。

# You will 〜.(〜しなさい)

【例文】:You will stop watching television and you will finish your meal.
【和訳】:テレビを見るのは止めて、さっさとご飯をすませなさい

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ゼロから始める助動詞(35)
助動詞の意味(2)
would
先頭へ
【目次】: 助動詞wouldの意味

would: 過去から見た未来(〜だろう)
助動詞の意味(2)would(1) この項目の先頭へ↑

"would"は過去の時点から見た未来を表わします。たいてい、that節などの中で「時制の一致」として使います→【参照】: 『ゼロから始める時制:「時制の一致」

【例文】:総理はすぐに辞任するだろうと思った。
【 × 】:I thouht that the Prime Minister will resign very soon.
【 ○ 】:I thouht that the Prime Minister would resign very soon.
→時制は過去なので"would"を使う

would: 過去の意志(どうしても〜しようとしなかった)
助動詞の意味(2)would(2) この項目の先頭へ↑

"would"が「過去の意志」を表わすときはたいてい否定文で使い、「拒否、拒絶」を表わします。ニュアンスは「どうしても〜しようとしなかった、強情に〜することを拒んだ」です。

# would not 〜(どうしても〜しようとしなかった)

【例文】:The man arrested would not talk about his accomplice.
【和訳】:逮捕された男は、共犯者について語ろうとはしなかった
→「過去の意志」はたいてい否定文で使う

人間や動物以外に、車や瓶など「物の意志」を表わすこともあります。「物の意志」の場合もたいてい否定文で使い、ニュアンスは「どうしても〜しようとしなかった、やってみたけれどこちらの思う通りにはならなかった」です。

【例文】:The tap in the bath wouldn't turn on!
【和訳】:お風呂の水道の蛇口がどうしても回りませんでした。

現在の意志は"will"で表わします→【参照】: 『助動詞の意味: will: 現在の意志

【例文】:This clock will not run though I've changed the batteries.
【和訳】:電池は替えたけど、この時計、全然動かない

would: 過去の固執(どうしても〜しようとした、〜するといって聞かなかった)
助動詞の意味(2)would(3) この項目の先頭へ↑

"would"は「過去の固執、こだわり」を表わします。未来のことではなく、意地でもやりたがった過去の行動を表わします。ニュアンスは「どうしても〜しようとした、〜するといって聞かなかった」です。

【例文】:Our dog would go for a walk with my dad.
【 × 】:私たちの犬は私の父と散歩に行くだろう
【 ○ 】:家の犬は必ず父と散歩に行った。

would: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)
助動詞の意味(2)would(4) この項目の先頭へ↑

"would"は確信度が中くらいの推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。ニュアンスは「〜だろう、〜らしい」です。「would = 〜だっただろう」とは限りません→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

"would"自体は過去形ですが、意味は現在です。

【例文】:Now the watermelon would be chilled.
【 × 】:今そのスイカが冷やされただろう
【 ○ 】:そろそろスイカが冷えているだろう
→"would"は現在の推量を表わす

"can"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『can: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)

【例文】:Now the watermelon can be chilled.
(= Now the watermelon would be chilled.)
【和訳】:そろそろスイカが冷えているだろう
→"would"は現在の推量を表わす

「確信度が中くらいの過去の推量」は「should + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『should + have + 過去分詞: 確信度が中くらいの過去の推量(〜だったはずだ)

【例文】:The watermelon should have been chilled.
【和訳】:そろそろスイカが冷えているはずだった
→「should + have + been」は過去の推量を表わす

「would + have + 過去分詞」はもっぱら仮定法過去完了を表わします→【参照】: 『「would + have + 過去分詞」: 仮定法過去完了

【例文】:If the watermelon had been chilled enough, we would have enjoyed it more.
【和訳】:スイカが充分に冷えていれば、もっとおいしかったのに

would: 過去の習慣(よく〜したものだ、しょっちゅう〜していた)
助動詞の意味(2)would(5) この項目の先頭へ↑

"would"は「過去の習慣」を表わします。今は違うが過去に繰り返し行なった動作を表わします。ニュアンスは「よく〜した、しょっちゅう〜していた」です。

【例文】:My father would drink two cans of low malt beer before dinner.
【 × 】:家の父は夕食前に発泡酒の二つの缶を飲んだだろう
【 ○ 】:ウチのオヤジは夕飯前に発泡酒を二缶よく飲んでいた

"used"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: used: 過去の習慣(昔はよく〜したものだ)

【例文】:My father used to drink two cans of low malt beer before dinner.
(= My father would drink two cans of low malt beer before dinner.)
【和訳】:ウチのオヤジは夕飯前に発泡酒を二缶よく飲んでいた

would: 丁寧な依頼、お願い(〜してもらえますか)
助動詞の意味(2)would(6) この項目の先頭へ↑

"would"が「丁寧な依頼、お願い」を表わすときはたいてい"you"と一緒に使い、"Would you 〜?"と疑問文になります。

# Would you 〜?(〜してもらえますか)

【例文】:Would you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送ってもらえますか

【例文】の場合、"would"は「〜だったのだろうか」という過去ではなく、「〜してもらえますか」という現在を表わします。

現在形の"Will you 〜?"よりも、過去形を使う"Would you 〜?"のほうがいっそう丁寧な表現です→【参照】: 『助動詞の意味: will: 依頼

【例文】:Will you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送ってくれますか
【例文】:Would you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送ってもらえますか
→"Would you 〜?"のほうが丁寧な表現

"could"を使うと、いっそう丁寧な表現になります→【参照】: 『助動詞の意味: could: 丁寧な依頼

【例文】:Could you send me some catalogue?
【和訳】:カタログを送っていただけませんか

would: 仮定法過去(〜であるのに)
助動詞の意味(2)would(7) この項目の先頭へ↑

"would"は仮定法過去を表わします。現在の事実に反する仮定を表現します→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去

【例文】:What would happen to livning things on earth if there was no ozone layer?
【 × 】:もしオゾン層がなかったら、地球上の生物に何が起こったのだろう
【 ○ 】:もしオゾン層がなかったら、地球上の生物はどうなるんだろう
→現実にはオゾン層が存在する

仮定法過去は「今の現実はそうじゃないけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「現在」になります。

would + have + 過去分詞: 仮定法過去完了(〜であったのに)
助動詞の意味(2)would(8) この項目の先頭へ↑

"would"は「would + have + 過去分詞」の形で仮定法過去完了を表わします。過去の事実に反する仮定を表現します→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If the helicopter hadn't found us, all of us would certainly have frozen to death.
【和訳】:ヘリコプターが見つけてくれなかったら、我々は全員間違いなく凍死していただろう
→実際はヘリコプターに発見されて全員が無事生還した

仮定法過去完了は「そんなことは実際には起こらなかったけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「過去」になります。

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ゼロから始める助動詞(36)
助動詞の意味(3)
shall
先頭へ
【目次】: 助動詞shallの意味

"shall"はたいてい一人称の代名詞"I, we"と一緒に使い、"I shall 〜. We shall 〜. Shall I 〜? Shall we 〜?"の形になります。

shall: 未来(〜だろう)
助動詞の意味(3)shall(1) この項目の先頭へ↑

「未来」を表わす"shall"はたいてい、一人称の代名詞"I, we"と一緒に使います。"he, she, they, it"や固有名詞の人名などを主語に置くのは、通例不可。やや堅苦しい言い方です→【参照】: 『"shall"で表わす未来時制

# I/we shall 〜.(〜するだろう、〜する)

【例文】:I shall returen some day.
【和訳】:いつの日か、もどって来るだろう

【例文】:We shall go to court the day after tomorrow.
【和訳】:明後日、私たちは裁判所へ出廷します

shall: 決意(きっと〜する、必ず〜してみせる)
助動詞の意味(3)shall(2) この項目の先頭へ↑

「決意」を表わす"shall"はたいてい話し手の決意を表わすので、一人称の代名詞"I, we"と一緒に使います。"he, she, they, it"や固有名詞の人名などを主語に置くのは、通例不可。やや堅苦しい言い方です。

# I/we shall 〜.(きっと〜する、必ず〜してみせる)

【例文】:I shall returen some day.
【和訳】:いつの日か、きっともどって来ます。

【例文】:We shall go to court the day after tomorrow.
【和訳】:明後日、私たちは裁判所へ必ず出廷します。

shall: お誘い(みんなで〜しませんか)
助動詞の意味(3)shall(3) この項目の先頭へ↑

「お誘い」を表わす"shall"はたいてい、疑問文で"Shall we 〜?"の形で使います。意味は「話し手を含めてみんなで〜しませんか」です。"you, he, she, they, it"や固有名詞の人名などを主語に置くのは、通例不可。

# Shall we 〜?(みんなで〜しませんか)

【例文】:Shall we go to karoke?
【和訳】:みんなでカラオケに行きませんか

shall: 申し出(私が〜しましょうか)
助動詞の意味(3)shall(4) この項目の先頭へ↑

「申し出」を表わす"shall"はたいてい、疑問文で"Shall I 〜?"の形で使います。意味は「私が〜しましょうか」です。"you, he, she, they, it"や固有名詞の人名などを主語に置くのは、通例不可。

# Shall I 〜?(私が〜しましょうか)

【例文】:Shall I take your picture?
【和訳】:私が写真を撮りましょうか

shall: 相談(〜しようか)
助動詞の意味(3)shall(5) この項目の先頭へ↑

「相談」を表わす"shall"はたいてい、"what, when, where, how"を含む疑問文で使います。特に、相手から指示やアドバイスが欲しいときに使います。

【例文】:I've lost my cell phone. What shall I do?
【和訳】:携帯電話を失くしてしまった。どうしよう
→「もう一度捜そう」などのアドバイスを求めている

【例文】:When shall I phone you?
【和訳】:いつ電話したらいいですか
→「夜の七時に」のような指示を待っている

【例文】:次はどこを掃除しましょうか
【 × 】:Where will I clean next?
【 ○ 】:Where shall I clean next?
→「次は玄関だ」のような指示を待っている

【例文】:How shall I stop smoking?
【和訳】:どうやったら禁煙できるでしょうか
→具体的な禁煙方法のアドバイスを期待している

shall: 話し手の意志(主語に対して話し手が〜してやる)
助動詞の意味(3)shall(6) この項目の先頭へ↑

"shall"の主語が二人称の"you"や三人称の"he, she, they, it"の場合、「話し手」が「主語」に対して「〜してやる、〜させる」という意味を表わすことがあります。やや古めかしい言い方で、現在ではあまり使いません。

# You/He/She/They/It shall 〜: 主語に対して話し手が〜してやる、〜させる

【例文】:You shall have a new cell phone.[※やや古めかしい言い方]
(= I'll buy you a new cell phone.)
【 × 】:あなたは新しい携帯電話を持つだろう
【 ○ 】:新しい携帯は私が買ってあげるよ

【例文】の中にはどこにも「私」("I")という単語は存在しません。しかし、"shall"が「話し手」つまり「私」の意味を自動的に表わすので、「私があなたに対して〜する」の意味になります。

【例文】:You shall not marry my daughter.[※やや古めかしい言い方]
(= I will never allow you to marry my daughter.)
【 × 】:あなたは私の娘と結婚はしないだろう
【 ○ 】:お前なんかに娘は絶対に嫁にやらん

【例文】の中にはどこにも「私」("I")という単語は存在しません。しかし、"shall"が「話し手」つまり「娘の父親」の意味を自動的に表わすので、「父親が娘の彼氏に対して〜する」の意味になります。

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ゼロから始める助動詞(37)
助動詞の意味(4)
should
先頭へ
【目次】: 助動詞shouldの意味

should: 過去から見た未来(〜だろう)
助動詞の意味(4)should(1) この項目の先頭へ↑

"should"は過去の時点から見た未来を表わします。たいてい、主語は一人称の"I"や"we"です。that節などの中で時制の一致として使います。"would"と比べるとやや堅苦しい表現。"would"を使うほうが普通です。

【例文】:やがて自分は救助されるだろうと思った。
【 × 】:I thought that I shall be rescued before long.
【 ○ 】:I thought that I should be rescued before long.[※やや堅苦しい表現]
→時制は過去なので"should"を使う

should: 義務(〜すべきだ)
助動詞の意味(4)should(2) この項目の先頭へ↑

"should"は「義務」を表わします。ニュアンスは「〜すべき、〜しなければならない」です。

【例文】:We should drink enough water to avoid dehydration while working outdoors.
【和訳】:屋外で活動する際は、脱水症状にならないように水分を充分に摂るべきだ

"ought"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: ought

【例文】:We ought to drink enough water to avoid dehydration while working outdoors.
(= We should drink enough water to avoid dehydration while working outdoors.)
【和訳】:屋外で活動する際は、脱水症状にならないように水分を充分に摂るべきだ

should: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)
助動詞の意味(4)should(3) この項目の先頭へ↑

"should"は確信度が中くらいの推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。「should = 〜すべきである」とは限りません→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

"should"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。ニュアンスは「〜だろう、〜のはずだ」です。"should"は特に、こうなって欲しいという「期待」のニュアンスを強調します。

【例文】:It should stop snowing soon.
【 × 】:すぐに雪は止むべきだ
【 ○ 】:じきに雪は止むでしょう
→"should"は現在の推量を表わす、話し手は雪が止むことを望んでいる

"ought"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: ought: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)

【例文】:It ought to stop snowing soon.
(= It should stop snowing soon.)
【和訳】:じきに雪は止むでしょう
→"ought"は現在の推量を表わす、話し手は雪が止むことを望んでいる

「確信度が中くらいの過去の推量」は「should + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『should + have + 過去分詞: 確信度が中くらいの過去の推量(〜したはずだ)

【例文】:It should have stopped snowing soon.
【和訳】:じきに雪は止んだでしょう
→「should + have + stopped」は確信度が中くらいの過去の推量を表わす

should + have + 過去分詞: 確信度が中くらいの過去の推量(〜したはずだ)
助動詞の意味(4)should(4) この項目の先頭へ↑

「should + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。ニュアンスは「あの時〜したはずだ」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 過去の物事に対する推量、確信

「could + have + 過去分詞」や「might + have + 過去分詞」と比べると確信度がかなり高く、自信がそこそこあることを表わします→【参照】: 『「could + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量』『「might + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量

【例文】:The whole class should have got perfect score in math.
【和訳】:クラス全員が数学のテストで満点を取ったはずだ
→"should have got"は確信度が中くらいの過去の推量を表わす

「確信度が中くらいの現在の推量」は"should"を使います→【参照】: 『should: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)

【例文】:The whole class should get perfect score in math.
【和訳】:クラス全員が数学のテストで満点を取るはずだ
→"should"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす

should: 万が一の条件(万が一〜したら)
助動詞の意味(4)should(5) この項目の先頭へ↑

"should"はif文で「たぶんそうはならんだろうな」という話し手の気持ちを表わします。実現の可能性がかなり低い「未来」を指します。ニュアンスは「万が一〜したら」です。

# 【万が一の条件】: if 主語 + should + 〜(万が一主語が〜したら)

【例文】:If you should find something wrong with the product, please contact us by phone.
【和訳】:万が一製品に不具合がありましたら、電話でご連絡下さい。
→"should"は実現の可能性がかなり低い「未来」を表わす

should: 仮定法過去(〜であるのに)
助動詞の意味(4)should(6) この項目の先頭へ↑

"should"は仮定法過去を表わします。意味的には"would"との違いはほとんどありません→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去

【例文】:If I were an alien from another planet, I should not live in Earth.
(= If I were an alien from another planet, I would not live in Earth.)
【 × 】:もし私が異星人だったら、私は地球には住むべきではない。
【 ○ 】:もし私が異星人だったら、地球には住まないだろう
→現実は私は異星人ではない

仮定法過去は「今の現実はそうじゃないけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「現在」になります。"should"=「〜すべき」とは限りません。

should + have + 過去分詞: 仮定法過去完了(〜であったのに)
助動詞の意味(4)should(7) この項目の先頭へ↑

"should"は「should + have + 過去分詞」の形で仮定法過去完了を表わします。過去の現実に反する仮定を意味します。意味的には"would"との違いはほとんどありません→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If I had not changed my flight, I should have involved in the plane accident.
【 × 】:もし、乗る飛行機を変えていなかったら、飛行機事故に巻き込まれるべきだった
【 ○ 】:もし、乗る飛行機を変えていなかったら、飛行機事故に巻き込まれていただろう
→実際は乗る飛行機を変更して事故を免れた

仮定法過去完了は「そんなことは実際には起こらなかったけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「過去」になります。"should"=「〜すべき」とは限りません。

should + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに)
助動詞の意味(4)should(8) この項目の先頭へ↑

「should + have + 過去分詞」は実現しなかった過去の物事を表わします。ニュアンスは「〜すべきだったのに」です。

【例文】:We should have reinforced the tide embankment earlier.
【和訳】:もっと早い時期に防潮堤を補強しておくべきでした
→実際は補強していなかった

「ought to + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: ought to + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに)

【例文】:We ought to have reinforced the tide embankment earlier.
(= We should have reinforced the tide embankment earlier.)
【和訳】:もっと早い時期に防潮堤を補強しておくべきでした
→実際は補強していなかった

should: 提案
助動詞の意味(4)should(9) この項目の先頭へ↑

「〜しましょう、〜したらどうですか」など「提案」の意味を持つ動詞(suggest, propose, recommend, etc)の場合、後に続くthat節の中で"should"を使うことがあります。

# 主語 + suggest + that + 主語 + should + 〜

【例文】:もう三十分、先生を待つことを提案した。
【 × 】:I suggested that we waited for our teacher another half an hour.
【 ○ 】:I suggested that we should wait for our teacher another half an hour.[※イギリス英語]
【 ○ 】:I suggested that we wait for our teacher another half an hour.[※アメリカ英語]

通例、"should"を使うのはイギリス英語です。アメリカ英語では動詞の原形を使います。【例文】の場合、時制が過去でも"waited"は普通使いません。

「提案」の意味の場合、"should"は特に和訳する必要はありません。「義務」の意味と間違えて「〜するべきだ」と和訳すると、文全体の意味が不自然になります。

should: お願い
助動詞の意味(4)should(10) この項目の先頭へ↑

「〜しましょう、〜したらどうですか」など「お願い」の意味を持つ動詞(ask, demand, desire, insist, request, require, etc)の場合、後に続くthat節の中で"should"を使うことがあります。

# 主語 + ask + that + 主語 + should + 〜

【例文】:難民たちは一刻も早く入国を認めるよう求めた。
【 × 】:The refugees asked that they were permitted to enter the country as soon as possible.
【 ○ 】:The refugees asked that they should be permitted to enter the country as soon as possible.[※イギリス英語]
【 ○ 】:The refugees asked that they be permitted to enter the country as soon as possible.[※アメリカ英語]

通例、"should"を使うのはイギリス英語です。アメリカ英語では動詞の原形を使います。【例文】の場合、時制が過去でも"were"は普通使いません。

「重要性」の意味の場合、"should"は特に和訳する必要はありません。「義務」の意味と間違えて「〜するべきだ」と和訳すると、文全体の意味が不自然になります。

should: 重要性
助動詞の意味(4)should(11) この項目の先頭へ↑

「〜は重要である」という「重要性」の意味を持つ形容詞(important, necessary, better, desirable, etc)の場合、後に続くthat節の中で"should"を使うことがあります。やや堅苦しい表現です。

# It is important + that + 主語 + should + 〜 [※やや堅苦しい]

【例文】:地震発生時に各個人で何をすべきか熟知していることが重要です。
【 ○ 】:It is important that each person fully knows what to do when an earthquake strikes.
【 ○ 】:It is important that each person fully should know what to do when an earthquake strikes.[※イギリス英語]
【 ○ 】:It is important that each person fully know what to do when an earthquake strikes.[※アメリカ英語]

通例、"should"を使うのはイギリス英語です。アメリカ英語では動詞の原形を使います。

「お願い」の意味の場合、"should"は特に和訳する必要はありません。「義務」の意味と間違えて「〜するべきだ」と和訳すると、文全体の意味が不自然になります。

should: 不可欠
助動詞の意味(4)should(12) この項目の先頭へ↑

「〜は不可欠である」という「不可欠」の意味を持つ形容詞(essential, vital, urgent, etc)の場合、後に続くthat節の中で"should"を使うことがあります。やや堅苦しい表現です。

# It is essential + that + 主語 + should + 〜 [※やや堅苦しい]

【例文】:リハビリは資格を持った専門家の監督下で行うことがなによりも重要です。
【 ○ 】:It is essential that rehabilitation is performed under the supervision of a qualified professional.
【 ○ 】:It is essential that rehabilitation should be performed under the supervision of a qualified professional.[※イギリス英語]
【 ○ 】:It is essential that rehabilitation be performed under the supervision of a qualified professional.[※アメリカ英語]

通例、"should"を使うのはイギリス英語です。アメリカ英語では動詞の原形を使います。

「不可欠」の意味の場合、"should"は特に和訳する必要はありません。「義務」の意味と間違えて「〜するべきだ」と和訳すると、文全体の意味が不自然になります。

should: 望み
助動詞の意味(4)should(13) この項目の先頭へ↑

「望み、希望」を表わす形容詞(anxiou, eager, keen, etc)の場合、後に続くthat節の中で"should"を使うことがあります。やや堅苦しい表現です。

# 主語 + be動詞 + anxious + that + 主語 + should + 〜 [※やや堅苦しい]

【例文】:学生たちは返済が不要な奨学金の導入を強く望んだ。
【 ○ 】:The students were very anxious that scholarships which didn't have to be repaid were introduced.
【 ○ 】:The students were very anxious that scholarships which didn't have to be repaid should be introduced.[※イギリス英語]
【 ○ 】:The students were very anxious that scholarships which didn't have to be repaid be introduced.[※アメリカ英語]

通例、"should"を使うのはイギリス英語です。アメリカ英語では動詞の原形を使います。

「望み」の意味の場合、"should"は特に和訳する必要はありません。「義務」の意味と間違えて「〜するべきだ」と和訳すると、文全体の意味が不自然になります。

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ゼロから始める助動詞(38)
助動詞の意味(5)
must
先頭へ
【目次】: 助動詞mustの意味

must: 強い必要性(〜しなければならない)
助動詞の意味(5)must(1) この項目の先頭へ↑

"must"は「強い必要性」を表わします。

【例文】:You must stop the engine when you put gas in your car.
【和訳】:車に給油するときはエンジンを切らなければならない

否定文の"must not"は「禁止、不許可」を表わします。ニュアンスは「〜してはいけない、〜は禁止だ」です。

【例文】:You must not start the engine while you putting gas in your car.
【和訳】:給油中に車のエンジンをかけてはいけない

must: 現在の確信(〜にちがいない)
助動詞の意味(5)must(2) この項目の先頭へ↑

"must"は話し手の「現在の確信」を表わします。ニュアンスは「〜にちがいない、〜のはずだ、きっと〜だ」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

【例文】:Vampires must be immortal.
【和訳】:吸血鬼は不死にちがいない
→"must"は現在の確信を表わす

"will"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『will: 現在の確信(きっと〜だろう)

【例文】:Vampires will be immortal.
(= Vampires must be immortal.)
【和訳】:吸血鬼はきっと不死だろう
→"will"は現在の確信を表わす

「過去の確信」は「must + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『「must + have + 過去分詞」: 過去の確信(〜したにちがいない)

【例文】:Vampires must have been immortal.
【和訳】:吸血鬼は不死だったにちがいない
→「must + have + been」は過去の確信を表わす

must + have + 過去分詞: 過去の確信(〜したにちがいない)
助動詞の意味(5)must(3) この項目の先頭へ↑

"must"は「must + have + 過去分詞」の形で「過去の確信」を表わします。ニュアンスは「〜したにちがいない、〜だったはずだ」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 過去の物事に対する推量、確信

【例文】:The meltdown must have occurred in the reactor.
【和訳】:原子炉内でメルトダウン(炉心溶融)が発生したにちがいない
→"must have occurred"は過去の確信を表わす

「現在の確信」は"must"や"will"を使います→【参照】: 『must: 現在の確信(〜に違いない)』『will: 現在の確信(〜に違いない)

【例文】:The meltdown must occur in the reactor.
【例文】:The meltdown will occur in the reactor.
【和訳】:原子炉内でメルトダウン(炉心溶融)が発生しているにちがいない
→"must occur"と"will occur"は現在の確信を表わす

過去の強い必要性「〜しなければならなかった」は、「must + have + 過去分詞」ではなく、"had to"を使います。

【例文】:仮設住宅を早急に建設しなければならなかった
【 × 】:Temporary housing must be constructed quickly.
【 ○ 】:Temporary housing had to be constructed quickly.
→"must"ではなく"had to"を使う

must: 提案(〜してみて下さい、〜はどうですか)
助動詞の意味(5)must(4) この項目の先頭へ↑

"must"は「提案、お薦め」を表わします。ニュアンスは「〜してみませんか、〜はどうですか」です。たいてい、話し手が良かれと思ったことを相手に勧めるときに使います。

和訳は「〜しなければならない」よりも、「〜してみて下さい、〜はどうですか、〜しましょう」が適切です。

【例文】:You must try this fish. It looks weird but is really delicious.
【 × 】:あなたはこの魚を食べなければならない。見かけは奇妙だけれども、本当においしいですよ。
【 ○ 】:この魚を食べてごらんなさい。見かけは気持ち悪いけど、本当に美味ですよ。

【例文】:We must meet next Sunday and play the shooting video game.
【 × 】:私たちは次の日曜日に会わなければならない。そして、シューティングのビデオゲームをする。
【 ○ 】:次の日曜日に会いましょう。そして、一緒にシューティングのゲームをしましょう。

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ゼロから始める助動詞(39)
助動詞の意味(6)
can
先頭へ
【目次】: 助動詞canの意味

can: 現在の能力(〜できる)
助動詞の意味(6)can(1) この項目の先頭へ↑

"can"は「現在の能力」を表わします。

【例文】:Flying fish can fly 200 meters or more.
【和訳】:トビウオは二百メートル以上も飛ぶことができる

"be able to"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:Flying fish is able to fly 200 meters or more.
(= Flying fish can fly 200 meters or more.)
【和訳】:トビウオは二百メートル以上も飛ぶことができる

「過去の能力」は"could"を使います。"was/were able to 〜"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I could speak both French and German when I was a collge student.
(= I was able to speak both French and German when I was a collge student.)
【和訳】:大学生のころは、フランス語もドイツ語も話すことができた。

can: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)
助動詞の意味(6)can(2) この項目の先頭へ↑

"can"は確信度が中くらいの推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。ニュアンスは「〜だろう、〜らしい」です。「can = 〜できる」とは限りません→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

【例文】:Too much calcium can be bad for us.
【 × 】:あまりに多くのカルシウムは私達に悪くなることができる
【 ○ 】:カルシウムの摂り過ぎは良くないだろう
→"can"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす

"would"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: would: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)

【例文】:Too much calcium would be bad for us.
(= Too much calcium can be bad for us.)
【和訳】:カルシウムの摂り過ぎは良くないだろう
→"would"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす

現在の推量の"can"は否定文でもよく使います。

【例文】:It can't be helped. The tickets were already sold out.
【和訳】:仕方ないだろう。チケットはすでに売り切れていたんだ。
→"can"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす、"help"は"avoid"(〜を避ける)の意味

"It can't be helped."の直訳は「その状況は避けられないだろう」つまり「そうなることは仕方がないだろう」です。会話でよく使う表現です。

「確信度が中くらいの過去の推量」は「cannot + have + 過去分詞」です。たいてい否定文で使います→【参照】: 『cannot + have + 過去分詞: 確信度が中くらいの過去の推量(〜だったはずがない)

【例文】:Too much calcium cannot have been good for us.
【和訳】:カルシウムの摂り過ぎは良くなかっただろう
→「cannot + have + been」は確信度が中くらいの過去の推量を表わす

cannot + have + 過去分詞: 確信度が中くらいの過去の推量(〜だったはずがない)
助動詞の意味(6)can(3) この項目の先頭へ↑

「cannot + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。"can"の場合、通例否定文で使います。ニュアンスは「〜だったはずがない」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 過去の物事に対する推量、確信

【例文】:You cannot have eaten up such extremely spicy curry.
【和訳】:あんな激辛カレーをあなたが完食したはずがない
→"cannot have eaten"は確信度が中くらいの過去の推量を表わす

「確信度が中くらいの現在の推量」は"can"を使います→【参照】: 『can: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)

【例文】:I wonder who can eat such extremely spicy curry.
【和訳】:あんな激辛カレーを誰が完食するんだろうか。
→"can"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす

can: 許可(〜してもよい、〜することを許す)
助動詞の意味(6)can(4) この項目の先頭へ↑

"can"は「許可」を表わします。同じ「許可」を表わす"may"よりも、多少くだけたニュアンスになります。和訳は「〜してもよい、〜することを許す」です→【参照】: 『助動詞の意味: may: 許可

【例文】:You can go to school if your fever goes down.
【和訳】:熱が下がったら学校へ行ってもいいよ
【例文】:You may go to school if your fever goes down.
【和訳】:熱が下がったら登校を許可します
→"You can 〜 "のほうがややくだけた言い方;

過去時制では"could"になります→【参照】: 『助動詞の意味: could: 過去の許可

【例文】:You could go to school because your fever went down.
【和訳】:熱が下がったので学校へ行ってもよかった

can: 依頼(〜してもらえますか)
助動詞の意味(6)can(5) この項目の先頭へ↑

"can"が他人に対する「依頼」を表わすときはたいてい"you"と一緒に使い、"Can you 〜?"と疑問文になります。和訳は「〜してもらえますか、〜していただけませんか」です。

# Can you 〜?(〜してもらえますか、〜していただけませんか)

【例文】:Can you take our picture?
【和訳】:写真を一枚撮ってもらえませんか

"could"を使うと、いっそう丁寧なニュアンスになります→【参照】: 『助動詞の意味: could: 丁寧な依頼

【例文】:Could you take our picture?
【和訳】:写真を一枚撮っていただけませんでしょうか

can: 申し出(私が〜してもいいですか)
助動詞の意味(6)can(6) この項目の先頭へ↑

"can"が「申し出」を表わすときはたいてい"I"と一緒に使い、"Can I 〜?"と疑問文になります。和訳は「私が〜してもいいですか、〜しても構いませんか」です。ニュアンスは「自分が何かをすることに対して、相手から許可をもらう」です。

# Can I 〜?(〜してもいいですか)

【例文】:Can I have you name please?
【 × 】:私はあなたの名前を持つことができるのか
【 ○ 】:お名前を聞いてもいいですか

"May I 〜?"を使うと、いっそう丁寧なニュアンスになります→【参照】: 『助動詞の意味: may: 丁寧な申し出

【例文】:Can I have you name please?
【和訳】:お名前を聞いてもいいですか
【例文】:May I have you name please?
【和訳】:お名前を伺ってもよろしいでしょうか
→"May I 〜?"のほうがやや丁寧

can: 驚き(〜するとは、〜するなんて)
助動詞の意味(6)can(7) この項目の先頭へ↑

"can"は疑問文否定文に限り「驚き、怒り、不審」などの感情を表わします。

# 疑問文: Can 〜?(〜するとは、〜するなんて)
# 否定文: cannot 〜.(〜しないとは、〜しないなんて)

【例文】:What can you be doing there?
【 × 】:あなたはそこで何ができているのですか
【 ○ 】:一体全体そこで何をしてるんだ。
→"can"は「能力」ではなく「不審、疑い」を表わす

【例文】:You can't already get finished your homework!
【 × 】:あなたがすでにあなたの宿題を終らせることはできない
【 ○ 】:もう宿題をすませたなんてありえないよ
→"can"は「能力」ではなく「驚き、疑い」を表わす

【例文】の"can"は二つとも、「〜できる」という能力ではなく、「〜をしているなんて、〜してしまったなんて」という「驚きや不審」を表わします。

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ゼロから始める助動詞(40)
助動詞の意味(7)
could
先頭へ
【目次】: 助動詞couldの意味

could: 過去の能力(〜することができた)
助動詞の意味(7)could(1) この項目の先頭へ↑

"could"は「過去の能力」を表わします。現在形の"can"の「能力」の意味がそのまま過去になったものです→【参照】: 『助動詞の意味: can: 能力

【例文】:When I was a child I could become friends with anyone.
【和訳】:子供のころは誰とでも友達になることができました

"be able to"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:When I was a child I was able to become friends with anyone.
(= When I was a child I could become friends with anyone.)
【和訳】:子供のころは誰とでも友達になることができました

could: 過去の許可(〜することを許した、〜することを許可した)
助動詞の意味(7)could(2) この項目の先頭へ↑

"could"は「過去の許可」を表わします。ニュアンスは「〜することを許した、〜することを許可した」です。現在形の"can"の「許可」の意味がそのまま過去になったものです→【参照】: 『助動詞の意味: can: 許可

【例文】:My teacher said that I could leave school early.
【 × 】:先生は私が早く学校を去ることができたと言った。
【 ○ 】:先生は早退を許可すると言った。

"might"も同じ「過去の許可」を表わしますが、"might"は時制の一致以外ではあまり使いません→【参照】: 『might: 過去の許可

時制の一致以外で「過去の許可」の意味を表わすときは、たいてい"could"や"was/were allowed to 〜"を使います。

【例文】:バイク通学が許された
【 △ 】:I might go to school by motorcycle.
【 ○ 】:I could go to school by motorcycle.
【 ○ 】:I was allowed to go to school by motorcycle.

could: 確信度がかなり低い現在の推量(もしかしたら〜かもしれない)
助動詞の意味(7)could(3) この項目の先頭へ↑

"could"は確信度がかなり低い推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。「could = 〜できた」とは限りません→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

"could"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。ニュアンスは「もしかしたら〜かもしれない」です。

【例文】:Our teacher could be from Kagoshima.
【 × 】:私達の先生は鹿児島からであることができた
【 ○ 】:ひょっとすると先生は鹿児島出身かもしれない
→"could"は確信度がかなり低い現在の推量を表わす

"might"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: might: 確信度がかなり低い現在の推量(もしかしたら〜かもしれない)

【例文】:Our teacher might be from Kagoshima.
(= Our teacher could be from Kagoshima.)
【和訳】:ひょっとすると先生は鹿児島出身かもしれない
→"might"は確信度がかなり低い現在の推量を表わす

「確信度がかなり低い過去の推量」は「could + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『could + have + 過去分詞: 確信度がかなり低い過去の推量(ひょっとして〜したかもしれない)

【例文】:Our teacher could have been from Kagoshima.
【 ○ 】:ひょっとすると先生は鹿児島出身だったかもしれない
→「could + have + been」は確信度がかなり低い過去の推量を表わす

could + have + 過去分詞: 確信度がかなり低い過去の推量(ひょっとして〜したかもしれない)
助動詞の意味(7)could(4) この項目の先頭へ↑

「could + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。ニュアンスは「ひょっとして〜していたかもしれない」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 過去の物事に対する推量、確信

「should + have + 過去分詞」と比べると確信度がかなり低く、自信がほとんどないことを表わします→【参照】: 『「should + have + 過去分詞」(3)過去の物事に対する推量

【例文】:A certain kind of organism could have lived on Mars.
【和訳】:火星にはひょっとしてある種の有機体が棲息していたかもしれない
→「could + have + 過去分詞」は確信度がかなり低い過去の推量を表わす

「might + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『「might + have + 過去分詞」(3)過去の物事に対するかなり弱い推量

【例文】:A certain kind of organism might have lived on Mars.
(= A certain kind of organism could have lived on Mars.)
【和訳】:火星にはひょっとしてある種の有機体が棲息していたかもしれない
→「might + have + 過去分詞」は確信度がかなり低い過去の推量を表わす

「確信度がかなり低い現在の推量」は"could"を使います→【参照】: 『could: 確信度がかなり低い現在の推量(もしかしたら〜かもしれない)

【例文】:A certain kind of organism could live on Mars.
【和訳】:火星にはひょっとしてある種の有機体が棲息しているかもしれない
→「could + have + 過去分詞」は確信度がかなり低い現在の推量を表わす

could: 丁寧な依頼、お願い(〜していただけませんか、〜することをお願いできませんか)
助動詞の意味(7)could(5) この項目の先頭へ↑

"could"が「丁寧な依頼」を表わすときはたいてい"you"と一緒に使い、"Could you 〜?"と疑問文になります。ニュアンスは「〜していただけませんか、〜することをお願いできませんか」です。"could"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。

# Could you 〜?(〜していただけませんか、〜することをお願いできませんか)

【例文】:Could you show me your driver's licence?
【 × 】:あなたは私に運転免許証を見せることができましたか
【 ○ 】:恐れ入りますが、運転免許証を拝見できますか

【例文】の場合、"could"は「〜できましたか」という過去の意味ではなく、「〜していただけますか」という現在の意味を表わします。

"will"や"would"が表わす「依頼」よりもいっそう丁寧なニュアンスになります→【参照】: 『動詞の意味: will: 依頼(〜してくれますか)』『助動詞の意味: would: 丁寧な依頼(〜してもらえますか)

could: 提案(〜したらどうですか、〜してみませんか)
助動詞の意味(7)could(6) この項目の先頭へ↑

"could"は「提案」を表わします。ニュアンスは「〜したらどうですか、〜してみませんか」です。通例、主語は"you"か"we"を使います。"could"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。

# You could 〜.(あなたは〜したらどうですか)
# We could 〜.  (みんなで〜してみませんか)

【例文】:You could play online games on your personal computer.
【和訳】:パソコンでオンラインゲームをしてみたらどうかな

【例文】:We could pay the New Year's visit to the shrine.
【和訳】:初詣でに行きませんか

【例文】の場合は二つとも、"could"は「〜できた」という過去の意味ではなく、「〜してみたらどうですか、〜しませんか」という現在の意味を表わします。

"might"を使うと、よりいっそう丁寧で控え目なニュアンスになります→【参照】: 『助動詞の意味: might: 控え目な提案、丁寧な申し出

【例文】:You could play online games on your personal computer.
【和訳】:パソコンでオンラインゲームをしてみたらどうかな
【例文】:You might play online games on your personal computer.
【和訳】:パソコンでオンラインゲームをしてみたらいかがでしょう
→"might"を使うほうが丁寧な言い方

【例文】:We could pay the New Year's visit to the shrine.
【和訳】:初詣でに行きませんか
【例文】:We might pay the New Year's visit to the shrine.
【和訳】:初詣でに参りませんか
→"might"を使うほうが丁寧な言い方

could: いらだち、不満(〜してくれてもいいのに、〜してくれないかな)
助動詞の意味(7)could(7) この項目の先頭へ↑

"could"は「いらだち」を表わします。ニュアンスは「〜してくれてもいいのに、〜してくれないかな」です。"could"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。

【例文】:You could let me know your email address!
【 × 】:あなたはあなたのメールのアドレスを私に教えることができた
【 ○ 】:メールのアドレスを教えてくれてもいいのに

【例文】の場合、"could"は「〜できた」という過去の意味ではなく、「〜してくれてもいいのに」という現在の意味を表わします。

"might"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: might: いらだち、非難

【例文】:You might let me know your email address!
(= You could let me know your email address!)
【和訳】:メールアドレスを教えてくれてもいいのに

could: 仮定法過去(〜できるのに)
助動詞の意味(7)could(8) この項目の先頭へ↑

"could"は仮定法過去を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去

【例文】:If I were taller I could be a fashion model.
【 × 】:背がもう少し高ければ、ファッションモデルになることができた
【 ○ 】:背がもう少し高ければ、ファッションモデルになれるんだが
→現実はモデルになるには身長が足りない

仮定法過去は「今の現実はそうじゃないけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「現在」になります。

could + have + 過去分詞: 仮定法過去完了(〜できたのに)
助動詞の意味(7)could(9) この項目の先頭へ↑

"could"は「could + have + 過去分詞」の形で仮定法過去完了を表わします仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If power generation by natural energy had been widely available, we could have avoided a power shortage.
【和訳】:自然エネルギーを使った発電が広く普及していれば、電力不足は回避できたのに。
→現実は普及が遅れて電力は不足気味

仮定法過去完了は「そんなことは実際には起こらなかったけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「過去」になります。

could + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(〜できただろうに)
助動詞の意味(7)could(10) この項目の先頭へ↑

「could + have + 過去分詞」は実現しなかった過去の物事を表わします。ニュアンスは「(やってみれば)〜できただろうに」です。

【例文】:You could have got home before seven o'clock.
【和訳】:七時前には帰ることができたでしょうに
→帰宅は七時を過ぎてしまった

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ゼロから始める助動詞(41)
助動詞の意味(8)
may
先頭へ
【目次】: 助動詞mayの意味

may: 確信度が低い現在の推量(〜かもしれない)
助動詞の意味(8)may(1) この項目の先頭へ↑

"may"は確信度が低い推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。ニュアンスは「〜かもしれない、たぶん〜だろう」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

【例文】:The rainy season may be already over.
【和訳】:梅雨はとうに明けたかもしれない
→"may"は確信度が低い現在の推量を表わす

「確信度が低い過去の推量」は「may + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『may + have + 過去分詞: 確信度が低い過去の推量(〜したかもしれない)

【例文】:The rainy season may have been already over.
【和訳】:梅雨はとうに明けていたかもしれない
→「may + have + been」は確信度が低い過去の推量を表わす

may + have + 過去分詞: 確信度が低い過去の推量(〜したかもしれない)
助動詞の意味(8)may(2) この項目の先頭へ↑

「may + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。ニュアンスは「〜したかもしれない」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 過去の物事に対する推量、確信

【例文】:Early Earth may have had two moons.
【和訳】:初期の地球は月を二つ持っていたかもしれない
→「may + have + 過去分詞」は確信度が低い過去の推量を表わす

「確信度が低い現在の推量」は"may"を使います→【参照】: 『may: 確信度が低い現在の推量(〜かもしれない)

【例文】:Earth may be unique in the universe.
【和訳】:地球は宇宙の中で唯一無二の存在かもしれない
→"may"は確信度が低い現在の推量を表わす

may: 許可(〜することを許す、〜することを許可する)
助動詞の意味(8)may(3) この項目の先頭へ↑

"may"は「許可」を表わします。同じ「許可」を表わす"can"よりも、多少堅苦しいニュアンスになり、目上の人物から命令を受けるような意味合いです→【参照】: 『助動詞の意味: can: 許可

【例文】:You may go to school if your fever goes down.
【和訳】:熱が下がったら登校を許可します
【例文】:You can go to school if your fever goes down.
【和訳】:熱が下がったら学校へ行ってもいいよ
→"You may 〜 "のほうが多少堅苦しい言い方

may: 丁寧な申し出(私が〜してもよろしいでしょうか、〜させてもらってもよろしいでしょうか)
助動詞の意味(8)may(4) この項目の先頭へ↑

"may"は疑問文で"I"を主語にすると、「丁寧な申し出」を表わします。ニュアンスは「私が〜してもよろしいでしょうか、〜させてもらってもよろしいでしょうか」です。「自分が何かをすることに対して相手から許可をもらうこと」を望みます。

# May I 〜?(私が〜させてもらってもよろしいでしょうか)

【例文】:May I have you name please?
【 × 】:私はあなたの名前を持っているかもしれないのか
【 ○ 】:お名前を伺ってもよろしいでしょうか

同じ「依頼」を表わす"Can I 〜?"よりも、"May I 〜?"のほうがいっそう丁寧なニュアンスになります→【参照】: 『助動詞の意味: can: 申し出

【例文】:Can I have you name please?
【和訳】:お名前を聞いてもいいですか
【例文】:May I have you name please?
【和訳】:お名前を伺ってもよろしいでしょうか
→"May I 〜?"のほうが丁寧

may: 祈願(〜でありますように)
助動詞の意味(8)may(5) この項目の先頭へ↑

"may"はやや堅苦しい文章で祈願文を作り、「祈願や希望」の意味を表わします。ニュアンスは「〜であれ、〜せんことを願う」です。

語順は"may"が文頭に出て来るので一見疑問文ですが、文尾に疑問符(?)はなく、意味も疑問でありません。文尾に感嘆符(!)を付けることもあります。

# May + 主語 + 動詞の原形 〜.(〜であれ、〜であることを切に願う)

【例文】:May you both have a happy and healthy life.
【 × 】:あなたの両方は幸せで健康な生活を送るかもしれませんか
【 ○ 】:これからの二人の生活に健康と幸あれ
→祈願を表わす"may"はやや堅苦しい言い方

【例文】は"May"が文頭にあるので一見疑問文に見えますが、文尾に疑問符(?)がありません。なので、"may"は「祈願」を表わし、和訳は「〜であれ」です。

"may"をthat節の中で使うこともあります。「may = 〜かもしれない」とは限りません。

【例文】:We sincerely hope that you may live long and prosper.
【 × 】:長く生きるかもしれない、そして繁栄することを心から望みます。
【 ○ 】:長寿と繁栄を心からお祈り申し上げます
→祈願を表わす"may"はやや堅苦しい言い方

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ゼロから始める助動詞(42)
助動詞の意味(9)
might
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【目次】: 助動詞mightの意味

might: 過去の許可(〜してよかった、〜することは許されていた)
助動詞の意味(9)might(1) この項目の先頭へ↑

"migth"は「過去の許可」を表わします。ニュアンスは「〜してよかった、〜することは許されていた」です。現在形の"may"の「許可」の意味がそのまま過去になったものです→【参照】: 『助動詞の意味: may: 許可(〜することを許す、〜することを許可する)

"migth"が「過去の許可」を表わす場合はたいてい時制の一致で、that節の中などで使います→【参照】: 『ゼロから始める時制: 時制の一致

【例文】:I thought that we might park our car here.
【和訳】:ここに車を停めてもよかったんだが
→"might"はthat節の中で時制の一致として使う

時制の一致以外で「過去の許可」の意味を表わすときは、たいてい"could"や"was/were allowed to 〜"を使います→【参照】: 『助動詞の意味: could: 過去の許可(〜することを許した、〜することを許可した)

【例文】:バイク通学が許された
【 △ 】:I might go to school by motorcycle.
【 ○ 】:I could go to school by motorcycle.
【 ○ 】:I was allowed to go to school by motorcycle.

might: 過去の祈願(〜でありますように)
助動詞の意味(9)might(2) この項目の先頭へ↑

"migth"は祈願文で「過去の祈願」を表わします。ニュアンスは「〜でありますように」です。現在形の"may"の「祈願」の意味がそのまま過去になったものです→【参照】: 『助動詞の意味: may: 祈願(〜でありますように)

"migth"が「過去の祈願」を表わす場合はたいてい時制の一致で、that節の中などで使います→【参照】: 『ゼロから始める時制: 時制の一致

【例文】: The girl prayed that the world might be filled with peace and love.
【和訳】:世界中が愛と平和で満たされますようにと女の子は願った。
(= The girl said, "May the world be filled with peace and love.")
→"might"はthat節の中で時制の一致として使う

might: 確信度がかなり低い現在の推量(もしかしたら〜かもしれない)
助動詞の意味(9)might(3) この項目の先頭へ↑

"might"は確信度がかなり低い推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。「might = 〜かもしれなかった」とは限りません→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

"might"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。ニュアンスは「もしかしたら〜かもしれない」です。

【例文】:I might have the CD.
【 × 】:私はそのCDを持っていたかもしれなかった
【 ○ 】:もしかしたらそのCDは持っているかもしれない
→"might"は確信度がかなり低い現在の推量を表わす

"could"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: could: 確信度がかなり低い現在の推量(もしかしたら〜かもしれない)

【例文】:I could have the CD.
(= I might have the CD.)
【和訳】:もしかしたらそのCDは持っているかもしれない
→"could"は確信度がかなり低い現在の推量を表わす

「確信度がかなり低い過去の推量」は「might + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『might + have + 過去分詞: 確信度がかなり低い過去の推量(ひょっとして〜したかもしれない)

【例文】:I might have had the CD.
【和訳】:もしかしたらそのCDは持っていたかもしれない
→「might + have + had」は確信度がかなり低い過去の推量を表わす

might + have + 過去分詞: 確信度がかなり低い過去の推量(ひょっとして〜したかもしれない)
助動詞の意味(9)might(4) この項目の先頭へ↑

「might + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。ニュアンスは「ひょっとして〜していたかもしれない」です→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 過去の物事に対する推量、確信

「should + have + 過去分詞」と比べると確信度がかなり低く、自信がほとんどないことを表わします→【参照】: 『「should + have + 過去分詞」(3)過去の物事に対する推量

【例文】:A secondary disaster such as cliff collapse might have occurred.
【和訳】:崖崩れのような二次災害が発生する可能性がないとは言えなかった
→"might + have + occurred"は確信度がかなり低い過去の推量を表わす

「could + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『「could + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量

【例文】:A secondary disaster such as cliff collapse could have occurred.
(= A secondary disaster such as cliff collapse might have occurred.)
【和訳】:崖崩れのような二次災害が発生する可能性がないとは言えなかった
→"could + have + occurred"は確信度がかなり低い過去の推量を表わす

「確信度がかなり低い現在の推量」は"might"を使います→【参照】: 『might: 確信度がかなり低い現在の推量(もしかしたら〜かもしれない)

【例文】:A secondary disaster such as cliff collapse might occur.
【和訳】:崖崩れのような二次災害が発生する可能性がないとは言えない
→"might"は確信度がかなり低い現在の推量を表わす

might: 控え目な提案、丁寧な申し出(〜したらいかがでしょうか、〜してみてもよろしいのでは)
助動詞の意味(9)might(5) この項目の先頭へ↑

"might"は「控え目な提案、丁寧な申し出」を表わします。ニュアンスは「〜したらいかがでしょうか、〜してみてもよろしいのでは」です。"might"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。

相手に対する「提案」や「申し出」を表わすので通例、主語は"you"を使います。

# You might 〜.(〜したらいかがでしょうか、〜してみてもよろしいのでは)

【例文】:You might try asking some advice for your teacher.
【 × 】:あなたはあなたの先生にいくつかのアドバイスを求めたかもしれない
【 ○ 】:先生に相談してみたらいかがでしょう

【例文】の場合、"might"は「〜だったかもしれない」という過去の意味ではなく、「〜したらいかがでしょうか、〜はしてみてもよろしいのでは」という現在の意味を表わします。

"could"が表わす「提案」よりも、いっそう丁寧で控え目なニュアンスになります→【参照】: 『助動詞の意味: could: 提案

【例文】:You might try asking some advice for your teacher.
【和訳】:先生に相談してみたらいかがでしょう
【例文】:You could try asking some advice for your teacher.
【和訳】:先生に相談したらどうかな
→"might"のほうがいっそう丁寧

might: いらだち、非難(〜してくれてもよさそうなのに、〜してくれるといいのに)
助動詞の意味(9)might(6) この項目の先頭へ↑

"might"は「いらだち、非難」を表わします。ニュアンスは「〜してくれてもよさそうなのに、〜してくれるといいのに」です。"might"自体は過去形ですが、意味は「現在」です。

【例文】:You might phone me before you come to my house.
【 × 】:あなたが私の家に来る前に電話をしたかもしれない
【 ○ 】:家に来るときは事前に電話をしてくれるといいのに

【例文】の場合、"might"は「〜だったかもしれない」という過去の意味ではなく、「〜してくれるといいのに」という現在の意味を表わします。

"could"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: could: いらだち、不満

【例文】:You could phone me before you come to my house.
(= You might phone me before you come to my house.)
【和訳】:家に来るときは事前に電話をしてくれるといいのに

might: 仮定法過去(〜かもしれないのに)
助動詞の意味(9)might(7) この項目の先頭へ↑

"might"は仮定法過去を表わします。現在の事実に反する仮定を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去

【例文】:If the moon didn't exist, the Earth might not have ocean tides.
【 × 】:もし月がなかったら、潮の満ち引きはなくなったかもしれない
【 ○ 】:もし月がなかったら、潮の満ち引きはなくなるかもしれない
→実際は潮の満ち引きは存在する

仮定法過去は「今の現実はそうじゃないけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「現在」になります。

might + have + 過去分詞: 仮定法過去完了(〜かもしれなかったのに)
助動詞の意味(9)might(8) この項目の先頭へ↑

"might"は「might + have + 過去分詞」の形で仮定法過去完了を表わします。過去の事実に反する仮定を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If I had been a fast runner, I might have been able to catch the purse snatcher.
【和訳】:足が速ければ、引ったくり犯を捕まえることができたかもしれない
→現実は引ったくり犯に逃げられた

仮定法過去完了は「そんなことは実際には起こらなかったけれど」というニュアンスを含むので、和訳は「過去」になります。

might + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(ひょっとして〜だったかもしれないのに)
助動詞の意味(9)might(9) この項目の先頭へ↑

「might + have + 過去分詞」は実現しなかった過去の物事を表わします。ニュアンスは「ひょっとして〜だったかもしれないのに」です。

【例文】:You might have been run over! Never pass out and sleep on the road.
【和訳】:ひょっとして車に轢かれていたかもしれないんですよ。酔いつぶれて道路で寝るようなマネはやめて下さい。
→道路には寝ていたが轢かれはしなかった

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ゼロから始める助動詞(43)
助動詞の意味(10)
ought
先頭へ
【目次】: 助動詞oughtの意味

"ought"は次に必ずto不定詞が続きます→【参照】: 『構文が独特な助動詞: ought

ought: 義務(〜すべき)
助動詞の意味(10)ought(1) この項目の先頭へ↑

"ought"は「義務」を表わします。ニュアンスは「〜しなければならない、〜する必要がある」です。常に「ought + to不定詞」の形で使います→【参照】: 『構文が独特な助動詞: ought

【例文】:あなたは明日医者に行くべきだ
【 × 】:You ought see a doctor tomorrow.
【 ○ 】:You ought to see a doctor tomorrow.
→"see"の前に"to"が必要

"should"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: should: 義務(〜すべきだ)

【例文】:あなたは明日医者に行くべきだ
【和訳】:You should see a doctor tomorrow.
(= You ought to see a doctor tomorrow.)

ought: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)
助動詞の意味(10)ought(2) この項目の先頭へ↑

"ought"は確信度が中くらいの推量を表わします。話し手の「現在の推測」を表現します。「ought = 〜すべきである」とは限りません→【参照】: 『助動詞の意味: 意味別の一覧: 推量、確信

ニュアンスは「〜だろう、〜のはずだ」です。"ought"は特に、こうなって欲しいという「期待」のニュアンスを強調します。"ought"は常に「ought + to不定詞」の形で使います→【参照】: 『構文が独特な助動詞: ought

【例文】:There ought to be buses at this hour.
【 × 】:この時間にバスがあらなければならない
【 ○ 】:この時間ならバスはあるだろう
→"ought"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす、"be"の前に"to"が必要

"should"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: should: 確信度が中くらいの現在の推量(〜だろう)

【例文】:There should be buses at this hour.
(= There ought to be buses at this hour.)
【和訳】:この時間ならバスはあるだろう
→"should"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす

「確信度が中くらいの過去の推量」は「should + have + 過去分詞」を使います→【参照】: 『should + have + 過去分詞: 確信度が中くらいの過去の推量(〜したはずだ)

【例文】:There should have been buses at this hour.
【和訳】:この時間ならバスはあったはずだ
→"should"は確信度が中くらいの現在の推量を表わす

「ought to + have + 過去分詞」は実現しなかった過去の物事を表わします→【参照】: 『実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに)

【例文】:I ought to have saved money for my old age.
【和訳】:老後のために貯金をしておくべきだった
→貯金がないまま歳を取った

ought to + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに)
助動詞の意味(10)ought(3) この項目の先頭へ↑

「ought to + have + 過去分詞」は実現しなかった過去の物事を表わします。ニュアンスは「〜すべきだったのに」です→【参照】: 『「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」の一覧

【例文】:The government ought to have disclosed full information about the accident at the nuclear plant.
【和訳】:政府は原発事故に関する情報公開を充分にしておくべきだった
→実際は充分な情報公開がなかった

「should + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: should + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに)

【例文】:The government should have disclosed full information about the accident at the nuclear plant.
(= The government ought to have disclosed full information about the accident at the nuclear plant.)
【和訳】:政府は原発事故に関する情報公開を充分にしておくべきだった
→実際は充分な情報公開がなかった

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ゼロから始める助動詞(44)
助動詞の意味(11)
need
先頭へ
【目次】: 助動詞needの意味

《助動詞》は"need"はたいてい疑問文否定文で使います。 平叙文で使うときは、"dare"と同じように「need + to不定詞」の形で動詞として使うほうが普通です→【参照】: 『動詞としても使える助動詞need

need: 現在の必要性(〜する必要がある、〜すべきである)
助動詞の意味(11)need(1) この項目の先頭へ↑

"need"は「現在の必要性」を表わします。ニュアンスは「〜する必要がある、〜すべきである」です。

"need"は《助動詞》として使うのは現在ではまれなので、英作文ではなるべく動詞として使います。"need"の次にto不定詞を続ければ「動詞用法」となります→【参照】: 『動詞としても使える助動詞need

# 動詞の"need" = need + to不定詞

【例文】:医者に行く必要はない。
【 △ 】:I need not go to see a doctor.[※"need"は助動詞]
【 ○ 】:I don't need to go to see a doctor.[※"need"は動詞]

need + not + have + 過去分詞: 過去の不必要な物事(〜する必要はなかったのに)
助動詞の意味(11)need(2) この項目の先頭へ↑

「need + not + have + 過去分詞」は過去の不必要な物事を表わします。ニュアンスは「してしまったけれど〜する必要はなかったのに」です→【参照】: 『「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」の一覧

【例文】:I need not have bought a smart phone. It's too bulky to carry around.
【和訳】:スマートフォンなんて買う必要はなかった。持って歩くには大き過ぎる。
→スマホを買ってしまった

単純に「そんなことをする必要はなかった」を表わすときは、"did not have to 〜"を使います。

【例文】:I didn't have to buy a smart phone. A cell phone was enough for me.
【和訳】:スマートフォンを買う必要はなかった。携帯電話で充分だ。
→スマホは買っていない

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ゼロから始める助動詞(45)
助動詞の意味(12)
dare
先頭へ

dare(敢えて〜する、勇気を持って〜する)

"dare"は「勇気」を表わします。ニュアンスは「敢えて〜する、勇気を持って〜する、〜する勇気がある」です。

"dare"は《助動詞》の一つですが、たいてい疑問文否定文で使います。平叙文で使うときは、"need"と同じように「dare + to不定詞」の形で動詞として使うほうが普通です→【参照】: 『動詞としても使える助動詞dare

ただし、動詞として使うとき、to不定詞の"to"を省略して、「dare + 原形不定詞」の形になることもあります。見かけは《助動詞》の構文と同じですが、否定文では「do/does/did not dare + 原形不定詞」となるので、"dare"が動詞であることがわかります。

# 動詞の"dare" = dare + to不定詞 or dare + 原形不定詞

【例文】:先生は敢えて叱らない。
【 △ 】:The teacher dare not tell me off.[※"dare"は助動詞]
【 ○ 】:The teacher doesn't dare to tell me off.[※"dare"は動詞]
【 ○ 】:The teacher doesn't dare tell me off.[※"dare"は動詞]
→"dare"の次の"to"は省略可能

【関連トピック】
動詞としても使える助動詞dare
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ゼロから始める助動詞(46)
助動詞の意味(13)
used
先頭へ
【目次】: 助動詞usedの意味

"used"は次に必ずto不定詞が続きます→【参照】: 『構文が独特な助動詞: used

used: 過去の習慣(昔はよく〜したものだ)
助動詞の意味(13)used(1) この項目の先頭へ↑

"used"は「過去の習慣」を表わします。ニュアンスは「昔はよく〜したものだ」です。常に「used + to不定詞」の形で使います→【参照】: 『構文が独特な助動詞: used

【例文】:昔はよく医者に行っていたものだ
【 × 】:I used see a doctor.
【 ○ 】:I used to see a doctor.
→今は医者にはあまり行かない

"would"もほぼ同じ意味を表わします。"would often"の形でよく使います。

【例文】:昔はよく医者に行っていたものだ
(= I used to see a doctor.)
【和訳】:I would often see a doctor.

used: 過去の状態(昔は〜だった)
助動詞の意味(13)used(2) この項目の先頭へ↑

"used"は「過去の状態」を表わします。ニュアンスは「今とは違って昔は〜だった」です。常に「used + to不定詞」の形で使います→【参照】: 『構文が独特な助動詞: used

【例文】:昔は焼き肉が大好きだった。
【 × 】:I used love yakiniku.
【 ○ 】:I used to love yakiniku.
→今は焼肉はあまり好きではない

be used to + 動名詞(〜に慣れている)
助動詞の意味(13)used(3) この項目の先頭へ↑

be動詞を使う「be used to + 動名詞」の意味は「〜に慣れている」です。"used"は形容詞。"to"の次には動詞の原形ではなくing形を置きます。

# used + to不定詞(昔はよく〜したものだ、昔は〜だった)[※usedは助動詞]
# be used to + 動名詞(〜することに慣れている)[※usedは形容詞]

【例文】:昔はよく絶叫マシンに乗っていました
【 × 】:I am used to riding a thrill ride.
【 ○ 】:I used to ride a thrill ride.
→「昔はよく〜していた」は「used + to不定詞」、usedは助動詞

【例文】:絶叫マシンに乗るのは慣れています
【 × 】:I used to ride a thrill ride.
【 ○ 】:I am used to riding a thrill ride.
→「〜に慣れている」は「be used + 動名詞」、usedは形容詞

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「助動詞 + have + 過去分詞」の意味

「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」の意味

ゼロから始める助動詞(47)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(1)
「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」の一覧
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独特の意味がある「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」

「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」は、《助動詞》単体からは想像できない意味を持つものがあるのでここでまとめます。「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」の形で使える《助動詞》は六つあります。

# will, must, can, may, ought, need

「現在形の助動詞 + have + 過去分詞」の特徴
  1. 「未来完了」を表わす「will + have + 過去分詞」を除いて、すべての助動詞が現在形で過去の意味を表わす
  2. "can"と"need"は通例、否定文「can/need not + have + 過去分詞」で使う、肯定文では不可
  3. 「shall + have + 過去分詞」と「dare + have + 過去分詞」の形は通例、使わない
【現在形の助動詞 + have + 過去分詞】
意味例文
will + have + 過去分詞
(〜してしまっているだろう)
未来完了を表わす I will have gone.
(私は行ってしまっているだろう)
must + have + 過去分詞
(〜したにちがいない)
過去の確信
(※過去の「強い必要性」ではない)
You must have broken it.
(あなたが壊したにちがいない)
cannot + have + 過去分詞
(〜したはずがない)
※通例、否定文で使う
過去の物事に対する推量
(※過去の「能力」ではない)
You cannot have done it.
(あなたがそれをしたはずがない)
may + have + 過去分詞
(〜したかもしれない)
過去の物事に対する推量
(※過去の「許可」ではない)
I may have broken it.
(私が壊したかもしれない)
ought to + have + 過去分詞
(〜すべきだったのに)
実現しなかった過去の物事 You ought to have done it.
(それをやっておくべきだったのに)
need not + have + 過去分詞
(〜する必要はなかったのに)
※通例、否定文で使う
過去の不必要な物事 You need not have done it.
(そんなことする必要はなかったのに)
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ゼロから始める助動詞(48)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(2)
「will + have + 過去分詞」の意味:「〜してしまっているだろう」
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「will + have + 過去分詞」(未来完了時制)

「will + have + 過去分詞」は和訳の際、ミスりがちです。

「will + have + 過去分詞」はもっぱら未来完了時制を表わします。ニュアンスは「(その時までには)〜してしまっているだろう、(その頃には)〜であるだろう」です→【参照】: 『ゼロから始める時制……未来完了時制

# will + have + 過去分詞:「〜してしまっているだろう」(未来完了時制)

【例文】:All domestic reactors will have been decomissioned by the end of the next year.
【和訳】:国内のすべての原子炉は来年末までにすべて廃炉になっているだろう

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ゼロから始める助動詞(49)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(3)
「must + have + 過去分詞」の意味:「〜したにちがいない」
先頭へ

「must + have + 過去分詞」(過去の確信)

「must + have + 過去分詞」は和訳の際、ミスりがちです。

「must + have + 過去分詞」は「過去の確信」を表わします。「過去の強い必要性(〜しなければならなかった)」ではありません。ニュアンスは「〜したにちがいない、〜だったにちがいない」です。

# must + have + 過去分詞:「〜したにちがいない」(過去の確信)

【例文】:You must have eaten my cake.
【 × 】:あなたが私のケーキを食べなければならなかった
【 ○ 】:あなたが私のケーキを食べたに違いない

「過去の強い必要性(〜しなければならなかった)」は"had to 〜"を使います。

# had to 〜:「〜しなければならなかった」(過去の強い必要性)

【例文】:あなたが私のケーキを食べなければならなかった
【 ○ 】:You had to eat my cake.

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ゼロから始める助動詞(50)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(4)
「cannot + have + 過去分詞」の意味:「〜したはずがない」
先頭へ

「cannot + have + 過去分詞」(過去の物事に対する推量)

「cannot + have + 過去分詞」は和訳の際、ミスりがちです。

「cannot + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。「過去の能力(〜できなかったた)」ではありません。ニュアンスは「〜したはずがない、〜だったはずがない」です。通例、否定文で使います。

# cannot + have + 過去分詞:「だったはずがない」(過去の物事に対する推量)

【例文】:A five-year-old boy cannot have painted such a wonderful picture.
【 × 】:五歳の男の子がこんな立派な絵を描くことができなかった
【 ○ 】:五歳の男の子がこんな立派な絵を描いたはずがない

「過去の能力(〜できた)」は"could"や"was/were able to"で表わします。

【例文】:五歳の女の子がこんな立派な絵を描くことはできなかった
【 ○ 】:A five-year-old girl could not paint such a wonderful picture.
【 ○ 】:A five-year-old girl was not able to paint such a wonderful picture.

「cannot + have + 過去分詞」 = 「could not + have + 過去分詞」

では、"can"の過去形"could"を使った「could + have + 過去分詞」は何を意味するのか。実は、これも同じく「過去の物事に対する推量」を表わします。なので場合によっては、「can + have + 過去分詞」と「could + have + 過去分詞」はほぼ同じ意味を表わします。

# can + have + 過去分詞 = could + have + 過去分詞:「〜だったはずだ」(過去の物事に対する推量)

【例文】:五歳の男の子がこんな立派な絵を描いたはずがない
【英訳】:A five-year-old boy cannot have painted such a wonderful picture.
【英訳】:A five-year-old boy could not have painted such a wonderful picture.
→話し手の確信度は"cannot have"のほうがやや高い

「could + have + 過去分詞」は仮定法過去完了を表わすこともあります→【参照】: 『助動詞の意味: could: 仮定法過去完了

【例文】:If you had not injured your leg, you could have won the game.
【和訳】:足のケガさえなかったら、試合には勝つことができたであろう。
→"could have won"は仮定法過去完了を表わす

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ゼロから始める助動詞(51)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(5)
「may + have + 過去分詞」の意味:「〜したかもしれない」
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「may + have + 過去分詞」(過去の物事に対する推量)

「may + have + 過去分詞」は和訳の際、ミスりがちです。

「may + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。ニュアンスは「〜したかもしれない、〜だったかもしれない」です。

# may + have + 過去分詞:「〜したかもしれない」(過去の推量)

【例文】:Lightning may have hit the ground near my house.
【 × 】:家の近所に雷が落ちるかもしれない
【 ○ 】:家の近所に雷が落ちたかもしれない

「may + have + 過去分詞」 = 「might + have + 過去分詞」

では、"may"の過去形"might"を使った「might + have + 過去分詞」は何を意味するのか。実は、これも同じく「過去の物事に対する推量」を表わします。なので、場合によっては、「may + have + 過去分詞」と「might + have + 過去分詞」はほぼ同じ意味を表わします。

# may + have + 過去分詞 = might + have + 過去分詞「〜したかもしれない」(過去の物事に対する推量)

【例文】:Lightning may have hit the ground near my house.
【例文】:Lightning might have hit the ground near my house.
【和訳】:家の近所に雷が落ちたかもしれない
→話し手の確信度は"may have"のほうがやや高い

「might + have + 過去分詞」は仮定法過去完了を表わすこともあります→【参照】: 『助動詞の意味: might: 仮定法過去完了

【例文】:If you had not injured your leg, you might have won the game.
【和訳】:足のケガさえなかったら、試合には勝つことができたかもしれないのに。
→"might have won"は仮定法過去完了を表わす

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ゼロから始める助動詞(52)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(6)
「ought to + have + 過去分詞」の意味:「〜すべきだったのに」
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「ought to + have + 過去分詞」: 実現しなかった過去の物事

「ought to + have + 過去分詞」は和訳の際、ミスりがちです。

「ought to + have + 過去分詞」は「実現しなかった過去の物事」を表わします。ニュアンスは「〜すべきだったのに、〜だったはずなのに」です。

# ought to + have + 過去分詞:「〜すべきだったのに」(実現しなかった過去の物事)

【例文】:You ought to have apologized.
【和訳】:あなたのほうから謝っとけばよかったのに
→実際は謝らなかった

「should + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:You should have apologized.
(= You ought to have apologized.)
【和訳】:あなたのほうから謝っとけばよかったのに
→実際は謝らなかった

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ゼロから始める助動詞(53)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(7)
「need not + have + 過去分詞」の意味:「〜する必要はなかったのに」
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「need not + have + 過去分詞」(過去の不必要な物事)

「need not + have + 過去分詞」は和訳の際、ミスりがちです。

「need not + have + 過去分詞」は「過去の不必要な物事」を表わします。ニュアンスは「〜する必要はなかったのに、〜である必要はなかったのに」です。

《助動詞》の"need"はたいてい疑問文否定文で使います→【参照】: 『助動詞の意味: need

# need not + have + 過去分詞:「〜する必要はなかったのに」(過去の不必要な物事)

【例文】:You need not have paid advance money.
【和訳】:前金なんて支払う必要はなかったのに
→実際は前金を支払ってしまった

単純に「そんなことをする必要はなかった」を表わすときは、"did not have to 〜"を使います。

【例文】:You didn't have to pay advance money.
【和訳】:前金を支払う必要はなかった
→前金は支払わなかった

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「過去形の助動詞 + have + 過去分詞」の意味

ゼロから始める助動詞(54)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(8)
「過去形の助動詞 + have + 過去分詞」の一覧
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独特の意味がある「過去形の助動詞 + have + 過去分詞」

「過去形の助動詞 + have + 過去分詞」は《助動詞》単体からは想像できない意味を持つものがあるので、ここでまとめておきます。「過去形の助動詞 + have + 過去分詞」の形で使える《助動詞》は四つあります。

# would, should, could, might

「過去形の助動詞 + have + 過去分詞」の特徴
  1. 「would/should/could/might + have + 過去分詞」は「仮定法過去完了」を表わす
  2. 「should/could/might + have + 過去分詞」は「実現しなかった過去の物事」を表わす
  3. 「should/could/might + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わす
  4. 「used to + have + 過去分詞」は不可。たいてい「used to + 動詞の原形」の形で使う
【過去形の助動詞 + have + 過去分詞】
意味例文
would + have + 過去分詞
仮定法過去完了
(〜だったのに)
You would have won if you had been unhurt.
(ケガがなければ勝っていたのに)
should + have + 過去分詞
仮定法過去完了
(〜だったのに)
You should have won if you had been unhurt.
(ケガがなければ勝っていたのに)
実現しなかった過去の物事
(〜すべきだった)
We should have been friends.
(友達であるべきだった)
過去の物事に対する推量
(あの時〜していたはずだ)
He should have come.
(彼は来ていたはずだ)
could + have + 過去分詞
仮定法過去完了
(〜できたのに)
You could have won if you had been unhurt.
(ケガがなければ勝つことができたのに)
実現しなかった過去の物事
(〜できただろうに)
We could have been friends.
(友達になることができただろうに)
確信度がかなり低い過去の推量
(ひょっとして〜だったかもしれない)
He could have come.
(ひょっとして彼は来れたのかもしれない)
might + have + 過去分詞
仮定法過去完了
(〜だったかもしれないのに)
You might have won if you had been unhurt.
(ケガがなければ勝てかもしれないのに)
実現しなかった過去の物事
(ひょっとして〜だったかもしれないのに)
We might have been friends.
(ひょっとして友達になれたかもしれないのに)
確信度がかなり低い過去の推量
(ひょっとして〜だったかもしれない)
He might have come.
(ひょっとすると彼は来ていたかもしれない)
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ゼロから始める助動詞(55)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(9)
「would+ have + 過去分詞」の意味
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「would + have + 過去分詞」(仮定法過去完了)

「would + have + 過去分詞」はもっぱら仮定法過去完了を表わします。

ニュアンスは「(現実はそうではなかったが)〜だったのに」です。過去の事実に反する仮定を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If the earthquake had occurred at midnight, the damage would have been far greater.
【和訳】:もし地震が真夜中に発生していたら、被害はさらに拡大しただろう
→地震発生は真夜中ではなかったので被害は最小限だった

「should + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:If the earthquake had occurred at midnight, the damage should have been far greater.
(= If the earthquake had occurred at midnight, the damage would have been far greater.)
【和訳】:もし地震が真夜中に発生していたら、被害はさらに拡大しただろう
→地震発生は真夜中ではなかったので被害は最小限だった

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ゼロから始める助動詞(56)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(10)
「should + have + 過去分詞」の意味
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「should + have + 過去分詞」の意味
  1. 仮定法過去完了(〜だったのに)
  2. 実現しなかった過去の物事(〜すべきだった)
  3. 過去の物事に対する推量(あの時〜していたはずだ)

仮定法過去完了
「should + have + 過去分詞」の意味(1) この項目の先頭へ↑

「should + have + 過去分詞」は仮定法過去完了を表わします。

ニュアンスは「(現実はそうではなかったが)〜だったのに」です。過去の事実に反する仮定を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If I had dropped in the convenience store, the shower should have soaked me.
【和訳】:コンビニに寄っていたら、にわか雨でずぶ濡れだっだろう
→実際はコンビニに寄らなかったのでにわか雨にはあわなかった

「would + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:If I had dropped in the convenience store, the shower would have soaked me.
(= If I had dropped in the convenience store, the shower should have soaked me.)
【和訳】:コンビニに寄っていたら、にわか雨でずぶぬれだっだろう。

実現しなかった過去の物事
「should + have + 過去分詞」の意味(2) この項目の先頭へ↑

「should + have + 過去分詞」は「実現しなかった過去の物事」を表わします。ニュアンスは「(やるべきことをやらなかったので)〜すべきだったのに」です。

【例文】:You should have test driven it before you bought the car.
【和訳】:その車を買う前に試乗すべきでしたね
→試乗しないで車を買ってしまった

「ought to + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『助動詞の意味: ought to + have + 過去分詞: 実現しなかった過去の物事(〜すべきだったのに)

【例文】:You ought to have test driven it before you bought the car.
(= You should have test driven it before you bought the car.)
【和訳】:その車を買う前に試乗すべきでしたね
→試乗しないで車を買ってしまった

過去の物事に対する推量
「should + have + 過去分詞」の意味(3) この項目の先頭へ↑

「should + have + 過去分詞」は「過去の物事に対する推量」を表わします。ニュアンスは「あの時〜していたはずだ」です。

「could + have + 過去分詞」や「might + have + 過去分詞」と比べると確信度がかなり高く、自信がそこそこあることを表わします→【参照】: 『「could + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量』『「might + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量

【例文】:The rain should have moved inland.
【和訳】:雨は内陸部に移動していたはずだ

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ゼロから始める助動詞(57)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(11)
「could + have + 過去分詞」の意味
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「could + have + 過去分詞」の意味
  1. 仮定法過去完了(〜できたのに)
  2. 実現しなかった過去の物事(〜できただろうに)
  3. 確信度がかなり低い過去の推量(ひょっとして〜だったかもしれない)

仮定法過去完了
「could + have + 過去分詞」の意味(1) この項目の先頭へ↑

「could + have + 過去分詞」は仮定法過去完了を表わします。

ニュアンスは「(現実はそうではなかったが)〜できたのに」です。過去の事実に反する仮定を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:If we had not been stuck in the jam, we could have got home before six o'clock.
【和訳】:渋滞に巻き込まれなかったら、六時前には家に着いたのに
→実際は渋滞に巻き込まれて帰宅は六時を過ぎた

実現しなかった過去の物事
「could + have + 過去分詞」の意味(2) この項目の先頭へ↑

「could + have + 過去分詞」は「実現しなかった過去の物事」を表わします。ニュアンスは「(やってみれば)〜できただろうに」です。

【例文】:Lupin could have escaped from the jail.
【和訳】:ルパンはその気になれば脱獄できた
→しようと思えばできたが実際は脱獄しなかった

確信度がかなり低い過去の推量
「could + have + 過去分詞」の意味(3) この項目の先頭へ↑

「could + have + 過去分詞」は「確信度がかなり低い過去の推量」を表わします。ニュアンスは「ひょっとして〜だったかもしれない」です。

「should + have + 過去分詞」と比べると確信度がかなり低く、自信がほとんどないことを表わします→【参照】: 『「should + have + 過去分詞」(3)過去の物事に対する推量

【例文】:What the six-year-old boy said could have been correct.
【和訳】:もしかするとこの六歳の男の子の話が正しかったのかもしれない

「might + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『「might + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量

【例文】:What the six-year-old boy said might have been correct.
(= What the six-year-old boy said could have been correct.)
【和訳】:もしかするとこの六歳の男の子の話が正しかったのかもしれない

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ゼロから始める助動詞(58)
「助動詞 + have + 過去分詞」の意味(12)
「might + have + 過去分詞」の意味
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「might + have + 過去分詞」の意味
  1. 仮定法過去完了(〜だったかもしれないのに)
  2. 実現しなかった過去の物事(ひょっとして〜だったかもしれないのに)
  3. 確信度がかなり低い過去の推量(ひょっとして〜だったかもしれない)

仮定法過去完了
「might + have + 過去分詞」の意味(1) この項目の先頭へ↑

「might + have + 過去分詞」は仮定法過去完了を表わします。ニュアンスは「(現実はそうではなかったが)〜だったかもしれないのに」です。過去の事実に反する仮定を表わします→【参照】: 『仮定法の三つの形: 仮定法過去完了

【例文】:Human beings might have gone extinct if dinosaurs had survived.
【和訳】:もし恐竜が生き残っていたら、絶滅したのは人類のほうだったかもしれない
→現実は絶滅したのは恐竜、人類は健在

実現しなかった過去の物事
「might + have + 過去分詞」の意味(2) この項目の先頭へ↑

「might + have + 過去分詞」は「実現しなかった過去の物事」を表わします。ニュアンスは「(現実は違うが)ひょっとして〜だったかもしれないのに」です。

【例文】:It was good that you didn't drink. You might have been arrested for drunk driving.
【和訳】:飲まなくて正解だったね。飲酒運転でつかまっていたかもしれないよ
→実際は酒を飲んでいない

確信度がかなり低い過去の推量
「might + have + 過去分詞」の意味(3) この項目の先頭へ↑

「might + have + 過去分詞」は「確信度がかなり低い過去の推量」を表わします。ニュアンスは「ひょっとして〜していたかもしれない」です。

「should + have + 過去分詞」と比べると確信度がかなり低く、自信がほとんどないことを表わします→【参照】: 『「should + have + 過去分詞」(3)過去の物事に対する推量

【例文】:My home town might have been bombed by the government air force.
【和訳】:もしかすると私の故郷は政府軍の空爆を受けたかもしれない

「could + have + 過去分詞」もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『「could + have + 過去分詞」(3)確信度がかなり低い過去の推量

【例文】:My home town could have been bombed by the government air force.
(= My home town might have been bombed by the government air force.)
【和訳】:もしかすると私の故郷は政府軍の空爆を受けたかもしれない

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助動詞の意味: 意味別の一覧

ゼロから始める助動詞(59)
助動詞の意味: 意味別の一覧
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意味ごとのグループ分け

【目次】: 助動詞の意味: 意味別の一覧

「時」を表わす
助動詞の意味: 意味別の一覧(1) この項目の先頭へ↑

《助動詞》の中で「時」を表わすものを一覧にまとめます。

【助動詞の一覧: 時を表わす】
時制意味助動詞例文
未来 未来(〜だろう) will I will go.(私は行くだろう)
would I thought we would go.(私たちは行くと思った)
※主に時制の一致で使う
shall I shall go.(私は行くだろう)
※通例、I/We shall 〜の形で使う
※やや堅苦しい表現
should I thought we should go.(私たちは行くと思った)
※主に時制の一致で使う
※通例、I/We should 〜の形で使う
※やや堅苦しい表現
過去 過去の状態(昔は〜だった) used I used to hate natto.(昔は納豆嫌いだった)
※常に「used + to不定詞」の形で使う
進行 進行中の動作や状態(〜している) be I am eating natto.(納豆を食べている最中だ)
※「助動詞be + ing形」の形で使う
完了 完了の動作や状態(〜した) have I have hated natto.(昔からずっと納豆は嫌いだった)
※「助動詞have + 過去分詞」の形で使う

「様子、状態」を表わす
助動詞の意味: 意味別の一覧(2) この項目の先頭へ↑

《助動詞》の中で「様子、状態」を表わすものを一覧にまとめます。

【助動詞の一覧 - 様子、状態を表わす】

意味助動詞例文
能力 現在の能力(〜できる) can I can swim.(私は泳げます)
過去の能力(〜できた) could I could swim.(私は昔は泳げた)
習慣 現在の習慣(よく〜する) will I will go.(よく行っている)
過去の習慣(昔はよく〜したものだ) would, used I would/used to go.(よく行っていたものだ)
固執 現在の固執(どうしても〜しようとする) will I will go.(どうしても私は行きたい)
過去の固執(どうしても〜しようとした) would I would go.(どうしても私は行きたがった)

「話し手の気持ち」を表わす助動詞
助動詞の意味: 意味別の一覧(3) この項目の先頭へ↑

《助動詞》の中で「話し手の気持ち」を表わすものを一覧にまとめます。

【助動詞の一覧: 話し手の気持ちを表わす】

意味助動詞例文
意志 現在の意志(〜するつもりだ) will I will go.(私は行くつもりだ)
過去の意志(どうしても〜しようとしなかった) would He wouldn't go.(どうしても行こうとはしなかった)
※通例、否定文で使う
話し手の意志(〜してやる、〜させる) shall You shall go.(あなたを行かせる)
※やや古めかしい言い方
決意(必ずや〜する) shall I shall go.(必ずもどって来る)
※通例、I/We shall 〜の形で使う
勇気(あえて〜する) dare I dare complain.(敢えて文句を言う)
※助動詞の"dare"は現在ではまれ
必要性 必要性(〜する必要がある) need You need come.(あなたが来る必要がある)
※助動詞の"need"は現在ではまれ
強い必要性(〜しなければならない) must You must come.(あなたが来なければならない)
義務(〜すべき) should, ought You should/ought to go now.(すぐに行くべきだ)
※常に「ought + to不定詞」の形で使う
祈願 祈願(〜でありますように) may May you be happy.(あなたが幸せになりますように)
※通例、"may"を文頭に置いて"May + 主語 + 動詞 〜 ."の形で使う
許可 許可(〜してよい) can, may You may/can go.(行ってもよろしい)
※"can"のほうがややくだけた言い方
過去の許可(〜してよかった) could, might You could go.(行ってもよかった)
※"might"は主に時制の一致で使う
感情 いらだち(〜してくれてもいいのに) could, might You could/might call me.(電話してくれるといいのに)
驚き(〜するなんて) can You can't do it.(そんなことをするはずがない)
※通例、疑問文と否定文で使う
条件 万が一の条件(万が一〜したら) should If you should go, I'll go, too.(万が一あなたが行くなら私も行く)
※"if + 主語 + should 〜"は「万が一の条件」を表わす

「他人に対する呼び掛け」を表わす助動詞
助動詞の意味: 意味別の一覧(4) この項目の先頭へ↑

《助動詞》の中で「他人に対する呼び掛け」を表わすものを一覧にまとめます。

【助動詞の一覧: 他人に対する呼び掛けを表わす】

意味助動詞例文
お誘い お誘い(みんなで〜しませんか) shall Shall we break?(ちょっと休みませんか)
※通例、疑問文で"Shall we 〜?"の形で使う
申し出 申し出(私が〜しましょうか) shall Shall I go?(私が行きましょうか)
※通例、疑問文で"Shall I 〜?"の形で使う
申し出(私が〜していいですか) can, may Can/May I go with you?(一緒に行っていですか)
※通例、疑問文で"Can/May I 〜?"の形で使う
※"may"のほうが丁寧
相談 相談(〜しようか) shall Where shall we meet ?(どこで会おうか)
※通例、"what, when, where, how"の疑問文で使う
依頼 依頼(〜してくれますか) will, would Will/Would you go with me?(私と一緒に行ってくれますか)
※通例、疑問文で"Will/Would you 〜?"の形で使う
※"would"のほうが多少丁寧
依頼(〜してもらえますか) can Can you show me?(見せてもらえますか)
※通例、疑問文で"Can 〜?"の形で使う
丁寧な依頼(〜してはいただけませんか) could Could you show me?(見せていただけませんか)
※通例、疑問文で"Could you 〜?"の形で使う
※"will, would"より丁寧
提案 提案(〜したほうがいいよ) must You must go now.(すぐに行ったほうがいいよ)
※通例、平叙文で"You/We must 〜 "の形で使う
提案(〜しませんか) could You could swim after school.(放課後ひと泳ぎしませんか)
※通例、平叙文で"You/We could 〜 "の形で使う
控え目な提案(〜したらいかがでしょうか) might You might come.(あなたもいらしたらいかがでしょうか)
※通例、平叙文で"You might 〜 "の形で使う
命令 指示(〜してください) will Will you stop chatting?(おしゃべりはやめて下さい)
※通例、"Will you 〜?"の形で使う
命令(〜しなさい) will You will stop chatting.(おしゃべりはやめなさい)
※通例、"You will 〜"の形で使う

「話し手の推量、確信」を表わす助動詞
助動詞の意味: 意味別の一覧(5) この項目の先頭へ↑

《助動詞》の中には、それぞれの《助動詞》としての特有の意味のほかに、「話し手の推量、確信」を表わすものが九つあります。

「話し手の推量、確信」を表わす助動詞
  • will, would, should, must, can, could, may, might, ought

九つの《助動詞》はすべて共通のニュアンスである「話し手の推量、確信」を表わします。ただし、確信の強さに応じて、およそ四段階に分かれます。なので、文脈によっては、"can, should, ought"を「〜だろう」、"will"を「〜にちがいない、きっと〜だ」と和訳することもありえます。

現在の物事に対する推量、確信
助動詞の意味: 意味別の一覧(5)「話し手の推量、確信」を表わす助動詞(1) この項目の先頭へ↑

現在の物事に対する推量、確信は「助動詞 + 動詞の原形」で表わします。使用可能な《助動詞》は"will, would, should, must, can, could, may, might, ought"の九つです。

どの《助動詞》でも「話し手の推量、確信」を表わすとき、意味は「現在」です。なので、過去形の"would, should, could, might"でも、現在の意味で「〜だろう」や「もしかすると〜かもしれない」と和訳します。

【助動詞の一覧: 現在の物事に対する推量、確信】
確信度助動詞例文
高い must(〜にちがいない)
will(きっと〜だろう)
You must win.(あなたが勝つにちがいない)
You will win.(あなたがきっと勝つだろう)
中くらい can, would(〜だろう)
should, ought(〜のはずだ)
※"should, ought"には「期待」のニュアンスがある
You can/would win.(あなたが勝つだろう)
You should/ought to win.(あなたが勝つはずだ)
低い may(〜かもしれない) You may win.(あなたが勝つかもしれない)
ほぼゼロ could, might(もしかすると〜かもしれない) You might/could win.(もしかするとあなたが勝つかもしれない)

過去の物事に対する推量、確信
助動詞の意味: 意味別の一覧(5)「話し手の推量、確信」を表わす助動詞(2) この項目の先頭へ↑

過去の物事に対する推量、確信は「助動詞 + have + 過去分詞」で表わします。使用可能な《助動詞》は"should, must, can, could, may, might"の六つです。

「will + have + 過去分詞」はもっぱら未来完了時制を表わします→【参照】: 『will + have + 過去分詞: 未来完了時制(〜してしまっているだろう)

「would + have + 過去分詞」はもっぱら仮定法過去完了を表わします→【参照】: 『would + have + 過去分詞: 仮定法過去完了(〜であったのに)

「shall + have + 過去分詞」は実際には使わない表現です。

"must, can, may"は現在形ですが、どれも「have + 過去分詞」が続くと「過去の物事に対する推量、確信」を表わし、ニュアンスは「must + have + 過去分詞 = 〜したにちがいない」「can + have + 過去分詞 = 〜したはずだ」「may + have + 過去分詞 = 〜したかもしれない」です。

【助動詞の一覧: 過去の物事に対する推量、確信】
確信度助動詞例文
高い must + have + 過去分詞
(〜したにちがいない)
You must have lost.
(あなたが負けたにちがいない)
中くらい
should + have + 過去分詞
(〜したはずだ)
cannot + have + 過去分詞
(〜だったはずがない)
※"can"は通例、否定文で使う
You should have lost.
(あなたが負けたはずだ)
You cannot have lost.
(あなたが負けたはずがない)
低い may + have + 過去分詞
(〜したかもしれない)
You may have lost.
(あなたが負けたかもしれない)
ほぼゼロ could + have + 過去分詞
might + have + 過去分詞
(ひょっとして〜したかもしれない)
You could/might have lost.
(もしかするとあなたが負けたかもしれない)

「仮定法」を表わす助動詞
助動詞の意味: 意味別の一覧(6) この項目の先頭へ↑

過去形の《助動詞》"would, should, could, might"は仮定法過去仮定法過去完了を表わします。

【助動詞の一覧: 仮定法を表わす】
意味助動詞例文
仮定法過去would, should If I were you, I would/should go.
(もし私があなただったら、行くだろう)
could If you helped me, I could swim.
(手伝ってくれれば、泳げるのに)
might If you told the truth, I might believe you.
(真実を言えば、信用するかもしれないのに)
仮定法過去完了would, should If I had been you, I would have been angry.
(もし私があなただったら、怒っていただろう)
could If you had needed help, you could have asked me.
(助けが必要だったら、言ってくれればよかったのに)
might If you had disobeyed orders, you might have been fired.
(命令違反を犯したら、解雇されていたかもしれないのに)

「実現しなかった過去の物事」を表わす助動詞
助動詞の意味: 意味別の一覧(7) この項目の先頭へ↑

現在形の《助動詞》"ought"と過去形の《助動詞》"should, could, might"は「ought to/should/could/might + have 過去分詞」の形で「実現しなかった過去の物事」を表わします。意味的には仮定法過去完了とほぼ同じですが、「実現しなかった過去の物事」の場合、もしもの条件を表わす"if 〜"が存在しません。

「would + have + 過去分詞」はもっぱら未来完了時制を表わします→【参照】: 『助動詞の意味:will: 未来完了時制

【助動詞の一覧: 実現しなかった過去の物事を表わす】
助動詞の構文例文
ought to + have + 過去分詞
(〜すべきだったのに)
I ought to have gone.(私が行くべきだったのに)
※実際は行けなかった
should + have + 過去分詞
(〜すべきだったのに)
I should have gone.(私が行くべきだったのに)
※実際は行けなかった
could + have + 過去分詞
(〜できただろうに)
I could have gone.(私が行けただろうに)
※実際は行けなかった
might + have + 過去分詞
(ひょっとして〜だったかもしれないのに)
I might have gone.(ひょっとして私が行けたかもしれないのに)
※実際は行けなかった
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似た意味を持つ表現の使い分け

ゼロから始める助動詞(60)
似た意味を持つ表現の使い分け(1)
"may"と"can"
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「許可」の"may"はやや堅苦しい、"can"はくだけた

"may"と"can"はどちらも「許可」を表わします。"may"のほうが多少堅苦しい表現になり、やや高圧的です。

【例文】:You may go.
【和訳】:行ってもよろしい。
【例文】:You can go.
【和訳】:行ってもいいよ。
→"Yo may 〜"のほうが高圧的に聞こえる

疑問文を使って他人に「許可」を求めるときは、多少堅苦しいニュアンスを持つ"may"のほうが丁寧な表現になります。

【例文】:May I have your name?
【和訳】:お名前を伺ってもよろしいでしょうか。
【例文】:Can I have your name?
【和訳】:名前を聞いてもいいですか。
→"May I 〜"のほうが丁寧に聞こえる

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ゼロから始める助動詞(61)
似た意味を持つ表現の使い分け(2)
"can"と"am/is/are able to"
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「見る、聞く」など感覚を表わす動詞は"can"を使う

通例、"can"も"be able to"も「〜できる」の意味で使います。ただし、場合によっては"can"を好んで使う場合があります。

see(見る), hear(聞こえる), feel(感じる), smell(臭いがする), taste(味がする)などの「五感を表わす動詞」は"can"を使うほうが普通です。

# 主語 + can + see/hear/feel/taste/smell(五感を表わす動詞)

【例文】:遠くの島がはっきり見える。
【 △ 】:I'm able to see the distant island clearly.
【 ○ 】:I can see the distant island clearly.
→"can"を使うほうが自然

【例文】:聞こえますか。
【 △ 】:Are you able to hear me?
【 ○ 】:Can you hear me?
→"can"を使うほうが自然

【例文】:何者かに見られている気がする。
【 △ 】:I'm able to feel somebody watching me.
【 ○ 】:I can feel somebody watching me.
→"can"を使うほうが自然

【例文】:このリンゴなんか苦い味がする。
【 △ 】:I'm able to taste something bitter in this apple.
【 ○ 】:I can taste something bitter in this apple.
→"can"を使うほうが自然

【例文】:この部屋なんか腐った物の臭いがする。
【 △ 】:I'm able to smell something rotten in this room.
【 ○ 】:I can smell something rotten in this room.
→"can"を使うほうが自然

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ゼロから始める助動詞(62)
似た意味を持つ表現の使い分け(3)
"could"と"was/were able to"
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「〜できる能力があった」の意味
似た意味を持つ表現の使い分け(3): "could"と"was/were able to"(1)

通例、"could"も"was able to"も「〜できた」の意味で使います。ただし、場合によっては"could"が使えないことがあります。

「能力、力、才能」を表わすとき、"could"と"was/were able to"どちらでも使えます。

【例文】:十代のころは十キロ泳ぐことができた
【 ○ 】:I could swim ten kilometers when I was a teenager.
【 ○ 】:I was able to swim ten kilometers when I was a teenager.
→単に「能力」があったの意味、実際に泳げたかどうかは不明

「〜することに成功した、なんとか〜することができた」の意味
似た意味を持つ表現の使い分け(3): "could"と"was/were able to"(2)

「〜することに成功した、首尾よく成し遂げた、うまくいった」を表わすとき、"could"は使えません。"was/were able to"のみ使用可能。

【例文】:昨日、十キロ泳ぐことができた
【 × 】:Yesterday I could swim ten kilometers.
【 ○ 】:Yesterday I was able to swim ten kilometers.
→「能力」に関係なく、実際に「やり遂げた」の意味なので"could"は不可

「〜することに成功した」の意味の"was/were able to"は、"succeeded in 〜"や"managed to 〜"の意味に近くなります。

【例文】:Yesterday I succeeded in swimming ten kilometers.
【和訳】:昨日、十キロ泳ぐことに成功した
【例文】:Yesterday I managed to swim ten kilometers.
【和訳】:昨日、なんとか十キロ泳ぐことができた

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ゼロから始める助動詞(63)
似た意味を持つ表現の使い分け(4)
"can"と"be capable of"
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本来持っている能力は"capable"を使う
似た意味を持つ表現の使い分け(4): "can"と"be capable of"(1)

通例、"can"も"be capable of"も「〜できる」の意味で使います。ただし、場合によっては"be capable of"を好んで使うことがあります。

「人が潜在的に能力を持っている」や「機械が性能を秘めている」というニュアンスでは"be capable of"をよく使います。

【例文】:最新型の新幹線は時速三百キロで走行可能です
【 ○ 】:The latest Shinkansen can travel 300 kilometers per hour.
【 ○ 】:The latest Shinkansen is capable of traveling 300 kilometers per hour.

「最新型の新幹線」が持つ性能を強調するときは"be capable of"をよく使います。

「元々そんなことはできない」というニュアンスを表わすときは、"capable"の否定形の"incapable"を使います。

【例文】:魂は不滅かもしれないけど、肉体は永遠には生きられない
【 ○ 】:The human soul may be immortal, but the human body can't live forever.
【 ○ 】:The human soul may be immortal, but the human body is incapable of living forever.

「人の肉体の特徴として不滅ではない」ことを強調する場合は"be incapable of"をよく使います。

「be capable/incapable of + 名詞」も可能
似た意味を持つ表現の使い分け(4): "can"と"be capable of"(2)

"be capable/incapable of"の場合、"of"の次は動名詞以外に名詞も可能です。

【例文】:An ecosystem is capable of recovery from some damage.
【和訳】:生態系はある程度のダメージから回復することができる。
→"capable of recovery"の意味は「回復することができる」、"recovery"は名詞

【例文】:I don't think you are incapable of courage.
【和訳】:あなたが意気地なしとは思えない。
→"incapable of courage"の意味は「勇気を持てない(= 意気地なしである)」、"courage"は名詞

"be capable of 〜"は傾向や可能性も表わす
似た意味を持つ表現の使い分け(4): "can"と"be capable of"(3)

"be capable of 〜"は「人が〜しがちである、よく〜する」という傾向や可能性のニュアンスを表わすことがあります。"can"にはない意味です。

【例文】:Children are capable of getting carsick easily.
【 × 】:子供は簡単に車酔いすることができる
【 ○ 】:子供はすぐに車酔いしやすい
→"be capable of"は能力ではなく傾向を表わす

【例文】:I am incapable of being late.
【 × 】:私は遅れることができません
【 ○ 】:私が時間に遅れることはありません
→"be incapable of"は能力ではなく可能性を表わす

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ゼロから始める助動詞(64)
似た意味を持つ表現の使い分け(5)
"should"と"be supposed to"
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"be supposed to"は決まりに基づく「義務」を表わす
似た意味を持つ表現の使い分け(5): "should"と"be supposed to"(1)

通例、"should"も"be supposed to"も「義務」を表わしますが、"be supposed to"は特に法律や慣習、取り決めなどで「義務」と定められていることを表わします。

"be supposed to 〜"を直訳すると「〜すると思われている」なので、ここから派生して「〜すると期待されている、〜しなければならない、〜すべきだ」の意味が生まれたようです。

【例文】:私は一日一回飼犬を散歩に連れて行ってやらなければならない
【英訳】:I should walk our dog once a day.
【英訳】:I am supposed to walk our dog once a day.

"be supposed to 〜"を使うと、「家族内の取り決め、家族ルール」で犬の散歩が私の「義務」であることを強調します。

【例文】:この公園で犬を散歩させてはいけない
【英訳】:You should not walk a dog in this park.
【英訳】:You are not supposed to walk a dog in this park.

"be supposed to 〜"を使うと、「公園内の規則」として犬の散歩は「禁止」であることを強調します。

"be supposed to 〜":「〜だと思われている」
似た意味を持つ表現の使い分け(5): "should"と"be supposed to"(2)

"be supposed to 〜"は「〜だと思われている、〜だと考えられている」という意味もあります。"suppose"の本来の意味は「〜だと思う」です。

【例文】:Japan is supposed to be one of the safest countries.
【 × 】:日本は最も安全な国の一つであるべきだ
【 ○ 】:日本は最も安全な国の一つだと考えられている

"be thought to 〜"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:Japan is thought to be one of the safest countries.
(= Japan is supposed to be one of the safest countries.)
【和訳】:日本は最も安全な国の一つだと考えられている

"be supposed to 〜":「〜するはずだ、〜であるはずだ」【予定、期待】
似た意味を持つ表現の使い分け(5): "should"と"be supposed to"(3)

"be supposed to 〜"は「こうなるはずだ」という予定や期待を表わすことがあります。

【例文】:This dam is supposed to prevent from flood.
【 × 】:このダムは洪水を防ぐべきだ
【 ○ 】:このダムは洪水を防ぐはずである

時制が過去になると、予定通りにはいかなかった、期待は裏切られたことを表わします。

【例文】:This dam was supposed to prevent from flood.
【 × 】:このダムは洪水を防ぐべきだった
【 ○ 】:このダムは洪水を防ぐはずだった
→ダムは洪水を防いでくれなかった

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ゼロから始める助動詞(65)
似た意味を持つ表現の使い分け(6)
"should"と"had better"
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義務の意識は"had better"のほうが強い
似た意味を持つ表現の使い分け(6): "should"と"had better"(1)

通例、"should"も"had better"も「義務」を表わします。"had better"のほうが「しなきゃならん」という緊迫感が強くなります。

"had better"は会話でよく使うので、主語が"you"や"I"などの人称代名詞の場合、"you'd better"(= you had better)や"I'd better"(= I had better)などの短縮形をよく使います→【参照】: 『「助動詞 + 〜」の短縮形: 代名詞 + 助動詞の場合(I'mやhe'llなど)

【例文】:You should gargle now. Flu is widespread, isn't it?
【和訳】:すぐにうがいをするべきだ。インフルエンザが流行ってるからね。
【例文】:You had better gargle now or you'll catch flu.
(= You'd better gargle now or you'll catch flu.)
【和訳】:すぐにうがいをしなさい。さもないとインフルエンザにかかっちゃうよ。
→義務のニュアンスは"had better"のほうが強い

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ゼロから始める助動詞(66)
似た意味を持つ表現の使い分け(7)
"must"と"have to"
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「〜しなければならない」の意味
似た意味を持つ表現の使い分け(7)"must"と"have to"(1)

通例、"must"も"have to"も「〜しなければならない、〜に違いない」の意味で使います。ただし、場合によって多少ニュアンスが異なります。

# must……「〜しなければならない」原因は話し手自身にある
# have to……「〜しなければならない」原因は周囲の状況や話し手以外の人物にある

【例文】:I must stop smoking.
【和訳】:禁煙しなければならない
→「話し手」自身が健康維持やマナー向上などを考えて、禁煙を決意

【例文】:I have to stop smoking.
【和訳】:禁煙しなければならない
→医者や家族などの忠告や世間の反タバコ風潮などにより、禁煙を決意

「〜にちがいない」の意味
似た意味を持つ表現の使い分け(7)"must"と"have to"(2)

「〜にちがいない」という確信の意味を表わす場合、"must"と"have to"のどちらも使えます。

【例文】:あの男は刑事に違いない
【英訳】:That man must be a detective.
【英訳】:That man has to be a detective.
→"must" = " have to"(〜にちがいない)、確信を表わす

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ゼロから始める助動詞(67)
似た意味を持つ表現の使い分け(8)
"would"と"used"
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過去に繰り返し行なわれた習慣的行為を表わす
似た意味を持つ表現の使い分け(8): "would"と"used"(1)

過去に繰り返し行なわれた習慣的行為を表わす場合、"would"と"used"のどちらも使えます。

【例文】:子供のころは毎週日曜日、野球をしたものだった
【 ○ 】:I would play baseball every Sunday when I was a child.
【 ○ 】:I used to play baseball every Sunday when I was a child.

現在とは異なる過去の状態を表わすときは"used"のみ
似た意味を持つ表現の使い分け(8): "would"と"used"(2)

"used"は「過去の状態」を表わすことができます。"would"は不可。

【例文】:昔は野球が好きだった。(今は好きではない)
【 × 】:I would like baseball.
【 ○ 】:I used to like baseball.

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「助動詞 + 〜」の短縮形の書き方

ゼロから始める助動詞(68)
「助動詞 + 〜」の短縮形の書き方(1)
代名詞 + 助動詞の場合(I'mやhe'llなど)
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助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞

「代名詞 + 助動詞」の場合、よく《助動詞》を短縮形で表記します。

短縮形を作る《助動詞》は"be, have, will, would, shall"の五語のみです。"can"や"may"が代名詞の次で短縮形になることはありません。たとえば、"I can"の短縮形で"I'an"や"I'n"とは言いません。アポストロフィ(')は単語を短縮したことを表わす目印です→【参照】:
アポストロフィ(')の使い方

# 「代名詞 + 助動詞」で短縮形を作る助動詞 : be, have, will, would, shall

助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞be, 助動詞have
助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞(1) この項目の先頭へ↑

助動詞(be, hava)の短縮形を作る原則
  1. 助動詞beの過去形(was, were)の短縮形は不可
    1. you are → you're [※"you were"の短縮形で"you're"とは言わない]
    2. she has, she is → she's [※"she was"の短縮形で"she's"とは言わない]
  2. "have, has, had"が「〜を持つ、〜を食べる」の意味のときは短縮形は不可
  3. なので、"have, has, had"の短縮形はすべて完了時制を表わす"have, has, had"である
【助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞be, have】

助動詞be助動詞have

現在形過去形[不可]現在形過去形
一人称I am → I'mI was → ×I have → I'veI had → I'd
we are → we'rewe were → ×we have → we'vewe had → we'd
二人称 you are → you'reyou were → ×you have → you'veyou had → you'd
三人称he is → he'she was → ×he has → he'she had → he'd
she is → she'sshe was → ×she has → she'sshe had → he'd
it is → it'sit was → ×it has → it'sit had → it'd
they are → they'erthey were → ×they have → they'vethey had → they'd

助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞will, shall, would, should
助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞(2) この項目の先頭へ↑

助動詞の短縮形を作る原則(will, shall, would, should)
  1. I would, I should, I had の短縮形 → I'd [※"I could"の短縮形で"I'd"とは言わない]
  2. たとえば、"they had"と"they would"と"they should"の短縮形はいずれも"they'd"だが、どの意味なのかは前後の文脈から判断する
【助動詞の短縮形の一覧: 代名詞 + 助動詞will, shall, would, should】

will/shallwould/should
一人称I will/I shall → I'llI would/I should → I'd
we will/we shall → we'llwe would/we should → we'd
二人称you will/you shall → you'llyou would/you should → you'd
三人称he will/he shall → he'llhe would/he should → he'd
she will/she shall → she'llshe would/she should → she'd
it will/it shall → it'llit would/it should → it'd
they will/they shall → they'llthey would/they should → they'd
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ゼロから始める助動詞(69)
「助動詞 + 〜」の短縮形の書き方(2)
助動詞 + notの場合(isn'tやcan'tなど)
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助動詞の短縮形の一覧: 助動詞 + not

「助動詞 + not」はよく一語に縮めた短縮形を使います。

たいてい、《助動詞》に"not"の短縮形である"n't"を追加すればOKです。ただし、中には"will not " → "won't", "shall not" → "shan't", "am not" → "aren't"のような例外もあります。アポストロフィ(')は単語を短縮したことを表わす目印です→【参照】: 『アポストロフィ(')の使い方

「助動詞 + not」を作る原則
  1. "I am not"は付加疑問では"aren't I"となる、否定文では"I'm not"が普通
  2. "I amn't"という短縮形は存在しない
  3. "shall not"の短縮形"shan't"はイギリス英語、アメリカ英語では"won't"を使う
【助動詞の短縮形の一覧: 助動詞 + not】
助動詞be助動詞have助動詞do
am not → ×[*1]
is not → isn't
are not → aren't
was not → wasn't
were not → weren't
have not → haven't
has not → hasn't
had not → hadn't
do not → don't
does not → doesn't
did not → didn't
その他の助動詞
will not → won't
would not → wouldn't
shall not → won't/shan't[*2]
should not → shouldn't
cannot → can't
could not → couldn't
must not → mustn't
may not → mayn't
might not → mightn't
ought not to → oughtn't to
used not to → usedn't to
need not → needn't
dare not → daren't