【ゼロから始める英文法】
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
挿入句 語順 倒置
このコーナーについて
簡易文法用語集
【ゼロから始める比較の表現】



ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める比較の表現

語句編
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
構文編
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
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ゼロから始める比較の表現(1)
「比較」って何だっけ?
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どこが同じか、どこが違うかを比べて明らかにする

日本語で「比較」とは、「コレとソレを比べること」です。英語でも同じ。英語では「比較」の方法によって主に三つの形を使います。

英語の比較表現
"as 〜 as"を使うタイプ……【原級】

二つのものを比べて、「同じだ、似ている」です。

【例文】:今年の夏は去年並みに暑い。
【英訳】:This summer is as hot as last year.
【例文】:映画はテレビドラマと同じくらい面白い
【英訳】:Movies are as interesting as television dramas.

"-er"や"more 〜"などの比較級を使うタイプ……【比較級】

二つのものを比べて、「ここが違う」です。

【例文】:今年の夏は去年より暑い
【英訳】:This summer is hotter than last year.
【例文】:映画はテレビドラマよりも面白い
【英訳】:Movies are more interesting than television dramas.

"-est"や"most 〜"などの最上級を使うタイプ……【最上級】

ある一つとそれ以外のすべてを比べて、「ある一つが一番だ」です。

【例文】:今年の夏は最高に暑い
【英訳】:This summer is the hottest.
【例文】:映画が一番面白い
【英訳】:Movies are the most interesting.

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比較の表現: 原級

ゼロから始める比較の表現(2)
原級:「この二つは同じである」(1)
原級:「この二つは同じである」
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"as 〜 as"……比較する二つが同じであることを表現する
原級:「この二つは同じである」(1) この項目の先頭へ↑

二つの人や動物、物事を比べて「同じだ」と言うときには"as 〜 as"を使います。「同じだ」の内容を表わす形容詞副詞を"as 〜 as "ではさみます。

【例文】:あなたと私の背は同じくらいだ
【英訳】:You are as tall as I am.
→"tall"は形容詞、「(身長が)高い」の意味

【例文】:私はあなたと同じくらい流暢に英語を話せる。
【英訳】:I can speak English as fluently as you can.
→"fluently"は副詞、「流暢に」の意味

「数」を表わす"many"、「量」を表わす"much"
原級:「この二つは同じである」(2) この項目の先頭へ↑

同じである内容が「数」のときは"many"を、「量」のときは"much"を付けます。

【例文】:私はあなたと同じ冊数の本を持っている。
【 × 】:I have as books as you do.
【 ○ 】:I have as many books as you do.

"as books as"だけでは何が同じなのか不明です。なので、「冊数」を表わすために"many"を追加して"as many books as"とします。この場合の"many"のニュアンスは「数が多い」ではなく「数が〜である」です。

【例文】:私はあなたと同じ量のコーヒーを飲んだ。
【 × 】:I drank as coffee as you did.
【 ○ 】:I drank as much coffee as you did.

"as coffee as"だけでは何が同じなのか不明です。なので、「飲んだ量」を表わすために"much"を追加して"as much coffee as"とします。この場合の"much"のニュアンスは「大量の」ではなく「量が〜である」です。

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ゼロから始める比較の表現(3)
原級:「この二つは同じである」(2)
何を比較するのか: 原級の場合
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何でも比較できるわけではない
何を比較するのか: 原級の場合(1) この項目の先頭へ↑

日本語では「地球の直径は金星とほぼ同じだ」と言っても不自然なところはまったくありません。しかし、そのまま英語に置き換えると、英語としては不自然な表現になります。

【例文】:地球の直径は金星とほぼ同じだ。
【 × 】:The diameter of the Earth is almost as long as Venus.

「地球の」「直径」「金星」「ほぼ同じだ」をそれぞれ間違いなく英語に置き換えています。足りないところは何一つないように思えますが、できあがったセンテンスは英語としては不自然です。

比較の対象
何を比較するのか: 原級の場合(2) この項目の先頭へ↑

実は、日本語の「地球の直径は金星とほぼ同じだ」の意味は、「地球の“直径”は金星の“直径”とほぼ同じだ」です。地球と金星の双方の“直径”を比べているわけです。

なので、英訳するときも、「比較の対象」は地球と金星の双方の“直径”であることを明確に示します。

【例文】:地球の直径は金星とほぼ同じだ。
(= 地球の直径は金星の直径とほぼ同じだ。)
【 × 】:The diameter of the Earth is almost as long as Venus.
【 ○ 】:The diameter of the Earth is almost as long as that of Venus.
→"that of Venus" = "the diameter of Venus"

【例文】の場合、日本語の「金星」の意味は「金星の直径」です。「の直径」を省略しています。英語では省略不可。必ず"that of Venus"と表現します。"that of Venus"の意味は"the diameter of Venus"。"the diameter"が二つ続くとクドイので、二つ目は代名詞の"that"を使います。

もう一つ例文を見てみます。

【例文】:日本の人口は中国ほど多くはない。
(= 日本の人口は中国の人口ほど多くはない)
【 × 】:The population of Japan is not so large as China.
【 ○ 】:The population of Japan is not so large as that of China.
→「中国」は「中国の人口」の意味、"that of China" = "the population of China"

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ゼロから始める比較の表現(4)
原級:「この二つは同じである」(3)
"the same 〜 as"
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同一であることを表わす"the same"

長さや年齢などの特徴や特質を比べるのではなく、「同じ人物だ、同じ学校だ、同じ状況だ」などの「同一性」を表わすときは、"the same 〜 as"を使います。

【例文】:私はあなたの兄さんと同じ高校の卒業生だ。
【英訳】:I graduated from the same high school as your brother.

【例文】の場合、何かと何かを比べるわけではなく、同じ一つの高校を私とあなたの兄の二人が卒業したことを表わします。

"as"以下がない場合もあります。

【例文】:彼女の兄弟は全員同じ高校を卒業した。
【英訳】:All her brothers graduated from the same high school.

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ゼロから始める比較の表現(5)
原級:「この二つは同じである」(4)
同一の度合を表わす副詞(exactly, nearly, etc)
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「ほとんど〜、まったく〜」

"exactly"や"nearly"などの副詞を使って"as 〜 as"や"the same"の「同一である度合」を変化させることができます。

# almost as 〜 as(ほとんど同じ), nearly as 〜 as(ほとんど同じ)
# exactly as 〜 as(まったく同じ), just as 〜 as(まったく同じ)
# almost the same(ほとんど同じ), nearly the same(ほとんど同じ)
# exactly the same(まったく同じ), just the same(まったく同じ)

【例文】:あなたと私の背はほとんど同じくらいだ。
【英訳】:You are almost as tall as I am.
【英訳】:You are nearly as tall as I am.
→身長はほぼ同じ
【例文】:あなたと私の背はまったく同じだ。
【英訳】:You are exactly as tall as I am.
【英訳】:You are just as tall as I am.
→身長はまったく同じ

【例文】:私はあなたとほぼ同じくらい流暢に英語を話せる。
【英訳】:I can speak English almost as fluently as you can.
【英訳】:I can speak English nearly as fluently as you can.
→英語会話能力はほぼ同一レベル
【例文】:私はあなたとまったく同じくらい流暢に英語を話せる。
【英訳】:I can speak English exactly as fluently as you can.
【英訳】:I can speak English just as fluently as you can.
→英語会話能力はまったく同一レベル

【例文】:私はあなたとほぼ同じ冊数の本を持っている。
【英訳】:I have almost as many books as you do.
【英訳】:I have nearly as many books as you do.
→持っている本の冊数はほぼ同じ
【例文】:私はあなたとまったく同じ冊数の本を持っている。
【英訳】:I have exactly as many books as you do.
【英訳】:I have just as many books as you do.
→持っている本の冊数はまったく同じ

【例文】:私はあなたとほぼ同じ量のコーヒーを飲んだ。
【英訳】:I drank almost as much coffee as you did.
【英訳】:I drank nearly as much coffee as you did.
→飲んだコーヒーの量はほぼ同じ
【例文】:私はあなたとまったく同じ量のコーヒーを飲んだ。
【英訳】:I drank exactly as much coffee as you did.
【英訳】:I drank just as much coffee as you did.
→飲んだコーヒーの量はまったく同じ

【例文】:この手紙の筆跡はあなたのとほとんど同じだ。
【英訳】:The handwriting of this letter is almost the same as yours.
【英訳】:The handwriting of this letter is nearly the same as yours.
→「筆跡」は多少は違うがよく似ている
【例文】:この手紙の筆跡はあなたのと寸分違わず同じだ。
【英訳】:The handwriting of this letter is exactly the same as yours.
【英訳】:The handwriting of this letter is just the same as yours.
→「筆跡」はどこをどう見ても同じ

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ゼロから始める比較の表現(6)
原級:「この二つは同じである」(5)
"so 〜 as"
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否定文でよく使う"so 〜 as"

"as 〜 as"で同じであることを表わす場合、一つ目の"as"の代わりに"so"を使うことがあります。特に、否定文で"so"をよく使います。

【例文】:あなたは私ほどは背が高くない。
【英訳】:You are't so tall as I am.

【例文】:私はあなたほどに流暢に英語を話すことはできない。
【英訳】:I can't speak English so fluently as you can.

同じである内容が「数」や「量」のときは、"as 〜 as"と同様に、"many"や"much"を付けます。

【例文】:私はあなたほどの多くの本は持っていない。
【 × 】:I don't have so books as you do.
【 ○ 】:I don't have so many books as you do.

"so books as"では何が同じなのか不明です。なので、「冊数」を表わすために"many"を追加して"so many books as"とします。この場合の"many"のニュアンスは「数が多い」ではなく、「数が〜である」です。

【例文】:私はあなたほど多くのコーヒーは飲まなかった。
【 × 】:I didn't drink so coffee as you did.
【 ○ 】:I didn't drink so much coffee as you did.

"so coffee as"では何が同じなのか不明です。なので、"as 〜 as"と同様に、「飲んだ量」を表わすために"much"を追加して"so much coffee as"とします。この場合の"much"のニュアンスは「大量の」ではなく、「量が〜である」です。

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ゼロから始める比較の表現(7)
原級:「この二つは同じである」(6)
誤訳しやすい"so 〜 as"
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"so"の意味は「非常に」ではない

"so 〜 as"の場合、"so"を「とても、非常に」と和訳すると比較の構文であることを見逃し、たいてい妙な日本語訳になってしまいます。

【例文】:No sport is so interesting as baseball.
【 × 】:野球として非常に面白いスポーツは何もない。
【 ○ 】:野球ほど面白いスポーツはない。

"so"を「非常に」、"as"を「〜として」と誤訳したので和訳全体も、日本語として意味不明です。"so 〜 as"が"as 〜 as"と同じ比較の構文であることに気づけば、「野球と同じくらい面白いスポーツは何もない」 = 「野球ほど面白いスポーツはない」 = 「野球が一番面白いスポーツだ」と英文解釈が正確になり、自然な日本語訳ができあがります。

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ゼロから始める比較の表現(8)
原級: "as 〜 as"の構文例
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"as 〜 as"が作る主な構文

【目次】: "as 〜 as"が作る主な構文

原級の表現でよく使う"as 〜 as"や"so 〜 as"、"the same 〜 as"について、よく見かける構文例をまとめます。

比較の意味を表わす場合、"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"はたいてい接続詞として機能します。なので、原則として"as"の次に置くのは主語と動詞を備えた文です。ただし、"as"に続く部分は比較対象だけを残し、他の部分は重複を避けて大部分を省くのが普通です。

"as 〜 as A can"(Aができるだけ〜)や"A as well as B"(Bと同様にAも、BだけではなくAも)のようなイディオム的な表現は別コーナーにまとめてあります→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム

文と文の比較
"as 〜 as"が作る主な構文(1) この項目の先頭へ↑

文と文を比較する場合、"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"以下は比較対象の語句のみを残して他の主語や動詞、目的語などはたいてい表現しません。

【例文】:仔犬仔猫と同じくらいかわいい。
【 × 】:Puppies are as pretty as kittens are pretty.
【 ○ 】:Puppies are as pretty as kittens.
→二つ目の"are pretty"はなくてもわかるので削る、比較対象は"puppies"と"kittens"

【例文】:歩くことは身体の健康と同じくらい心の健康にもよい。
【 × 】:Walking is as good for your mental health as walking is good for your physical health.
【 ○ 】:Walking is as good for your mental health as your physical health.
→二つ目の"walking is good for"はなくてもわかるので削る、比較対象は"your mental health"と"your physical health"

【例文】:リンゴと同じくらい甘いトマトを育てています。
【 × 】:We grow tomatoes as sweet as we grow apples.
【 ○ 】:We grow tomatoes as sweet as apples.
→"we grow"はなくてもわかるので削る、比較対象は"tomatoes"と"apples"

【例文】:ウチの金魚は一匹だけ大きなコイとほぼ同じくらいの大きさだ。
【 × 】:One of my goldfishes is almost the same size as large carp is the size.
【 ○ 】:One of my goldfishes is almost the same size as large carp.
→"is the size"はなくてもわかるので削る、比較対象は"one of my goldfishes"と"large carp"

語句と語句の比較
"as"が作る主な構語句(2) この項目の先頭へ↑

語句と語句を比較する場合、"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"以下は比較対象の語句のみを残して他の主語や動詞、目的語などはたいてい表現しません。

【例文】:自分の話ばかりする人ほど退屈な人はいない。
【 × 】:No one bores me as much as a person who only talks about himself bores me.
【 ○ 】:No one bores me as much as a person who only talks about himself.
→二つ目の"bores me"はなくてもわかるので削る、比較対象は"no one"と"a person 〜 himself"

【例文】:仕事仲間と良好な関係を保つことは、仕事をきっちりとこなすことと同じくらい重要だ。
【英訳】:Having a good relationship with our coworkers is as important as doing our job well.
→比較対象は"having 〜 coworkers"[動名詞]と"doing our job well"[動名詞]

【例文】:副流煙を吸い込むことタバコの喫煙と同じくらい健康に悪い。
【英訳】:To breathe in secondhand smoke is as harmful to our health as to smoke a cigarette.
【英訳】:To breathe in secondhand smoke is as harmful to our health as smoke a cigarette.
→比較対象は"to breathe in secondhand smoke"[to不定詞]と"to smoke a cigarette"[to不定詞]

"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"以下がto不定詞のとき、"to"を省略して"to"のない不定詞(原形不定詞)を使うことがあります。【例文】の英訳の場合、"to smoke a cigarette"でも"smoke a cigarette"でもOK。

代名詞の場合
"as 〜 as"が作る主な構文(3) この項目の先頭へ↑

"as/so/the same 〜 as"の二つ目"as 〜"以下で代名詞が主語の場合、代名詞be動詞助動詞動詞の代用のdo/does/didを付けるのが普通です。主語の代名詞のみを"as"の次にポツンと置くのは堅苦しい言い方。

主語の代名詞(I, she, they, etc)の代わりに目的語の代名詞(me, her, them, etc)を使うこともできます。目的語の代名詞(me, her, them, etc)を使う場合は、be動詞助動詞動詞の代用のdo/does/didなどを付けないのが普通です。

【例文】:と同じくらい兄もよくしゃべります。
【 × 】:My brother is as talkative as I am talkative.
【 △ 】:My brother is as talkative as I.[※堅苦しい言い方]
【 ○ 】:My brother is as talkative as I am.
【 × 】:My brother is as talkative as me am.
【 ○ 】:My brother is as talkative as me.
→二つ目の"talkative"はなくてもわかるので削る、"me am"とは言わない

【例文】:彼女と同じ程度私も合気道ができます。
【 × 】:I can do aikido as well as she can do aikido.
【 △ 】:I can do aikido as well as she[※堅苦しい言い方].
【 ○ 】:I can do aikido as well as she can.
【 × 】:I can do aikido as well as her can.
【 ○ 】:I can do aikido as well as her.
→二つ目の"do aikido"はなくてもわかるので削る、"her can"とは言わない

【例文】:と同じくらいの頻度で映画を見に行きます。
【 × 】:I go to movie theaters as often as he goes to movie theaters.
【 △ 】:I go to movie theaters as often as he.[※堅苦しい言い方]
【 ○ 】:I go to movie theaters as often as he does.
【 × 】:I go to movie theaters as often as him does.
【 ○ 】:I go to movie theaters as often as him.
→"goes to movie theaters"はなくてもわかるので削る、"him does"とは言わない

【例文】:彼女と同じ型のスマートフォンを持っています。
【 × 】:I have the same type of smartphone as she has the smartphone.
【 △ 】:I have the same type of smartphone as she.[※堅苦しい言い方]
【 ○ 】:I have the same type of smartphone as she does.
【 × 】:I have the same type of smartphone as her does.
【 ○ 】:I have the same type of smartphone as her.
→"has the smartphone"はなくてもわかるので削る、"her does"とは言わない

同種のものを比較
"as 〜 as"が作る主な構文(4) この項目の先頭へ↑

「あなたのメガネ」と「私のメガネ」や「新しいヘッドフォン」と「古いヘッドファン」など同じ種類のものを比較するときは、名詞の連続を避けて所有代名詞(mine, hers, etc)や不定代名詞の"one"を使います。

"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"以下は動詞や目的語は表現せず、所有代名詞(mine, hers, etc)や"one"のみ置くのが普通です。

【例文】:私の視力はあなたと同じくらいよい。
【 × 】:My eyesight is as good as your eyesight.
【 × 】:My eyesight is as good as yours is.
【 ○ 】:My eyesight is as good as yours.
→"eyesight"の連続を避けて"yours"(= your eyesight)を使う、二つ目の"is"はなくてもわかるので削る

【例文】:私のメガネはあなたのと同じくらい度が強い。
【 × 】:My glasses are as strong as your glasses.
【 × 】:My glasses are as strong as yours are.
【 ○ 】:My glasses are as strong as yours.
→"glasses"の連続を避けて"yours"(= your glasses)を使う、二つ目の"are"はなくてもわかるので削る

【例文】:こんなに大きな地震は今までに経験したことがない。
【 × 】:I have never experienced an earthquake as large as this earthquake.
【 × 】:I have never experienced an earthquake as large as I have experienced this one.
【 ○ 】:I have never experienced an earthquake as large as this one.
→"earthquake"の連続を避けて"one"(= earthquake)を使う、二つ目の"I have experienced"はなくてもわかるので削る

【例文】:新しいヘッドフォンは古いのと同じくらい調子がいい。
【 × 】:The new headphones are as good as the old headphones.
【 × 】:The new headphones are as good as old ones are.
【 ○ 】:The new headphones are as good as old ones.
→"headphones"の連続を避けて"ones"(= headphones)を使う、二つ目の"are"はなくてもわかるので削る

前置詞句の比較
"as 〜 as"が作る主な構文(5) この項目の先頭へ↑

"in 〜"や"about 〜"などの前置詞句を比較する場合、"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"以下は前置詞句のみを残して主語や動詞はたいてい表現しません。

【例文】:バイキング料理は日本と同じくらいヨーロッパの国々でも人気がある。
【 × 】:Smorgasbord is as popular in some European countries as smorgasbord is popular in Japan.
【 ○ 】:Smorgasbord is as popular in some European countries as in Japan.
→二つ目の"smorgasbord is popular"はなくてもわかるので削る、比較対象は"in some European countries"と"in Japan"

【例文】:どこに避難するかと同じくらいどうやって避難するかについて考える必要がある。
【 × 】:We need to think about how to evacuate as much as we need to think about where to evacuate.
【 ○ 】:We need to think about how to evacuate as much as about where to evacuate.
→二つ目の"we need to think"はなくてもわかるので削る、比較対象は"about how to evacuate"と"about where to evacuate"

【例文】:意思の疎通は声の調子と同じくらい顔の表情で行われるかもしれない。
【 × 】:Communication may be done through facial expressions as much as communication may be done through vocal expressions.
【 ○ 】:Communication may be done through facial expressions as much as through vocal expressions.
→二つ目の"communication may be done"はなくてもわかるので削る、比較対象は"through facial expressions"と"through vocal expressions"

今と昔の比較(as + 主語 + 動詞)
"as 〜 as"が作る主な構文(6) この項目の先頭へ↑

今の動作や状態と昔の動作や状態を比べるときは、"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"の次に「主語 + 動詞」を置いて時制の違いでいつといつを比較しているのかはっきりさせます。

同じ動詞の現在形と過去形を使う場合は、重複を避けて"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"の中で使う動詞do/does/didに置き換えます。be動詞の場合はdo/does/didには置き換えず、be動詞をそのまま使います。

【例文】:あなたはこの写真の頃から老けていない。
【 × 】:You look as young as you in this picture.
【 × 】:You look as young as you looked in this picture.
【 ○ 】:You look as young as you did in this picture.
→"did"(= looked)を付けて過去であることを表わす

【例文】:先月と比べて余震は同じくらいの強さだ。
【 × 】:Aftershocks are as strong as they last month.
【 × 】:Aftershocks are as strong as they did last month.
【 ○ 】:Aftershocks are as strong as they were last month.
→"were"を付けて過去であることを表わす、be動詞のときは"did"を使わない

【例文】:普段は昨日の夜のような怒り方はしない。
【 × 】:Usually I don't get angry as much as I last night.
【 ○ 】:Usually I don't get angry as much as I did last night.
→"did"を付けて過去であることを表わす

今と昔の比較(as + 時を表わす表現)
"as 〜 as"が作る主な構文(7) この項目の先頭へ↑

今の動作や状態と昔の動作や状態を比べるときは、"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"の次に"ever"や"in the past"など時を表わす語句を置いて比較することもできます。主語や動詞はたいてい表現しません。

as + 時を表わす表現
  • as before(以前と同じくらい), as ever(今までと同じくらい), as in the past(昔と同じくらい)
  • as today(今日と同じくらい)
  • as yesterday(昨日と同じくらい), as last week(先週と同じくらい), as last month(先月と同じくらい), as last year(去年と同じくらい)

【例文】:風邪をひく頻度は以前ほどではない。
【英訳】:I don't catch a cold as often as before.
→"as 〜 as before"のニュアンスは「以前と同じくらい〜」

【例文】:噴火する危険性は相変わらず高い。
【英訳】:The risk of an eruption is as high as ever.
→"as 〜 as ever"のニュアンスは「今まで同じくらい〜」

【例文】:今では公衆電話は昔ほど見かけなくなった。
【英訳】:Public phones are no longer as common as in the past.
→"as 〜 as in the past"のニュアンスは「昔と同じくらい〜」

【例文】:昔のテレビは今のほど薄くて軽量ではなかった。
【英訳】:Televisions were not so thin and lightweight as today.
→"so 〜 as today"のニュアンスは「今と同じくらい〜」

【例文】:まだ昨日と同じくらい風が強い。
【英訳】:It's still as windy as yesterday.
→"as 〜 as yesterday"のニュアンスは「昨日と同じくらい〜」

【例文】:天気予報では、今回の寒気は先週の寒気と同程度の悪影響を及ぼす可能性があるとしている。
【英訳】:The weather forecast says that this cold wave can affect as badly as last week.
→"as 〜 as last week"のニュアンスは「先週と同じくらい〜」

【例文】:予報によれば、今回の台風は先月の台風と同じくらいの勢力だ。
【英訳】:This typhoon is forecast to be as strong as last month.
→"as 〜 as last month"のニュアンスは「先月と同じくらい〜」

今と昔の比較(as + when, as + since)
"as 〜 as"が作る主な構文(8) この項目の先頭へ↑

"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"の次に「when + 主語 + 動詞 + 〜」や「since + 主語 + 動詞 + 〜」を置いて過去の時と比較することができます。

【例文】:二十台のころに比べると体調を保つのが簡単ではない。
【英訳】:Keeping in shape isn't so easy as when I was in my twenties.
→"so 〜 as when …"のニュアンスは「…である時と同じぐらい〜」

【例文】:二十年前に私が卒業したときと校舎はまったく同じです。
【英訳】:The school buildings are exactly the same as when I graduated twenty years ago.
→"the same as when …"のニュアンスは「…である時と同一」

【例文】:肉食を止めてから身体の調子が最高だ。
【英訳】:I have never been as healthy as since I stopped eating meat and fish.
→"as 〜 as since …"のニュアンスは「…をして以来と同じくらい〜」

定型表現(as + 主語 + 動詞)
"as 〜 as"が作る主な構文(9) この項目の先頭へ↑

"as/so/the same 〜 as"二つ目の"as"の次に主語と動詞を置いたよく見かける定型表現をまとめます。動詞の多くは人間の思考を表わすものです。

定型表現(as + 主語 + 動詞)
  1. as A appear/look/seem(Aの見かけと同じくらい)
  2. as A claim(Aが主張すると同じくらい)
  3. as A expect(Aが予想すると同じくらい)
  4. as A like(Aが好きなだけ)
  5. as A should(本来のAと同じくらい)
  6. as A think(Aが考えると同じくらい)
  7. as A used to(昔のAと同じくらい)

【例文】:通販で買った服は写真で見たものほど格好よくないことがある。
【英訳】:Some of the clothes ordered online are not as attractive as they appear in the photo.
【英訳】:Some of the clothes ordered online are not as attractive as they look in the photo.
【英訳】:Some of the clothes ordered online are not as attractive as they seem in the photo.
→"as 〜 as they appear/look/seem"のニュアンスは「それらの見た感じと同じくらい〜」

【例文】:この石はその所有者が主張するほどの価値はない。
【英訳】:The stone is not as valuable as the owner claims.
→"as 〜 as the owner claims"のニュアンスは「所有者が主張するのと同じくらい〜」

【例文】:津波は我々が予想したほど高くはなかった。
【英訳】:The tsunami was not so high as we had expected.
→"so 〜 as we had expected"のニュアンスは「我々が予想した程度と同じくらい〜」

【例文】:朝食にはドーナッツとケーキを好きなだけ食べることができます。
【英訳】:You can eat as many donuts and cakes as you like for breakfast.
→"as 〜 as you like"のニュアンスは「好きなだけ」

【例文】:眠い時や空腹のときは脳も本来の効率で動くことができない。
【英訳】:The brain doesn't work as efficiently as it should when we are sleepy or hungry.
→"as 〜 as it should"のニュアンスは「それの本来の動きと同じくらい」

【例文】:部屋は思ったほどはせまくなかった。
【英訳】:The room isn't as small as I thought.
→"as 〜 as I thought"のニュアンスは「私が考えていたのと同じくらい〜」

【例文】:たこ焼きは以前ほど頻繁には作らない。
【英訳】:I didn't make octopus balls as often as I used to.
→"as 〜 as I used to"のニュアンスは「私が以前していたのと同じくらい〜」

【例文】:オゾンホールの大きさは昔と比べても変わらない。
【英訳】:The ozone hole is as large as it used to be.
→"as 〜 as it used to be"のニュアンスは「オゾンホールの状態は昔と比べて同じくらい〜」

定型表現(as + 過去分詞)
"as 〜 as"が作る主な構文(10) この項目の先頭へ↑

"as/so/the same 〜 as"の二つ目の"as"の次に過去分詞を置いたよく見かける定型表現をまとめます。"as"の次にbe動詞を置いて「as + be動詞 + 過去分詞」の形になることがあります。意味はほぼ同じ。

「as + 過去分詞」と「as + be動詞 + 過去分詞」は「主語以外の誰かが〜する」というニュアンスを強調します。

定型表現(as + 過去分詞)
  1. as expected(予想されのと同じくらい)
  2. as planned(計画されたのと同じくらい)
  3. as thought(思われたのと同じくらい)

【例文】:台風による被害は予想されたほどひどくはない。
【英訳】:The damage from the typhoon is not as severe as expected.
【英訳】:The damage from the typhoon is not as severe as was expected.
→"as 〜 as expected"のニュアンスは「予想されたのと同じくらい〜」

【例文】:橋の再建は計画通りの速さで進んでいる。
【英訳】:The restoration of the bridge is as rapidly as planned.
【英訳】:The restoration of the bridge is as rapidly as was planned.
→"as 〜 as planned"のニュアンスは「予定されたのと同じくらい〜」

【例文】:積雪は思ったほど多くはない。
【英訳】:The amount of snowfall is not so much as thought.
【英訳】:The amount of snowfall is not so much as was thought.
→"so 〜 as thought"のニュアンスは「思われたいたのと同じくらい〜」

定型表現(as + 形容詞)
"as 〜 as"が作る主な構文(11) この項目の先頭へ↑

"as/so/the same 〜 as"二つ目の"as"の次に形容詞を置いたよく見かける定型表現をまとめます。

定型表現(as + 形容詞)
  1. as necessary(必要とされるのと同じくらい)
  2. as usual(いつもと同じくらい)

【例文】:ゆっくりと運転することに越したことはないが、必要な速度は出すべきだ。
【英訳】:You should drive as slowly as possible and as fast as necessary.
→"as 〜 as necessary"のニュアンスは「必要とされるのと同じくらい〜」

【例文】:昼休みだけど学食がいつもほど混んでいない。
【英訳】:It's lunch break but the cafeteria is not as crowded as usual.
→"as 〜 as usual"のニュアンスは「いつもと同じくらい〜」

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原級を使う主なイディオム

ゼロから始める比較の表現(9)
原級:「この二つは同じである」(7)
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"as"を使うイディオム

原級の"as 〜 as"を使うイディオムをまとめます。"as"が一つだけの表現や"so"を使う表現もあります。

【目次】: 原級を使うイディオム

"as A used to"(昔のAと同じくらい)や"as expected"(予想されのと同じくらい)などの定型表現は別のコーナーにまとめてあります→【参照】: 『原級: "as 〜 as"の構文例

so much as 〜(〜すら、〜さえ)
原級を使う主なイディオム(1) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「最低限の〜さえも、最小限の〜までも」です。たいてい否定を表わす文で使い、意味は「〜さえもしないで、〜までもなしで」です。

【例文】:I never so much as drank coffee until I was eighteen.
【和訳】:十八歳になるまでコーヒーを口にしたことさえなかった。

【例文】:Last night I went to bed without so much as brushing my teeth.
【和訳】:昨日の夜は歯磨きさえもしないで寝てしまった。

"even"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I never even drank coffee until I was eighteen.
【和訳】:十八歳になるまでコーヒーを口にしたことさえなかった。

【例文】:Last night I went to bed without even brushing my teeth.
【和訳】:昨日の夜は歯磨きさえもしないで寝てしまった。

not so much A as B(AというよりはむしろBである)
原級を使う主なイディオム(2) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「どちらかと言えば、AよりはBである」「AよりはむしろBに近い」です。前から順々に訳して行けばOKです。

"〜 so much A as B"を直訳すると「〜はBと同じくらいAである」です。これを否定にすると「〜はBと同じくらいAというわけではない」 = 「〜はAというよりはむしろBである」です。

【例文】:Bob and Jimmy are not so much enemies as rivals.
【和訳】:ボブとジミーは敵同士というよりはむしろライバル同士です。

"so much as"がひとまとまりになって"not A so much as B"の語順も可能です。

【例文】:Bob and Jimmy are not enemies so much as rivals.
(= Bob and Jimmy are not so much enemies as rivals.)
【和訳】:ボブとジミーは敵同士というよりはむしろライバル同士です。

as good as 〜(ほとんど〜、〜も同然)
原級を使う主なイディオム(3) この項目の先頭へ↑

"as good as"で一つのイディオムです。ニュアンスは、「様子や状態が〜と違うところはほとんどない」です。比較の意味も、"good"の「よい」という意味もほとんど残っていません。

【例文】:The homework is as good as finished.
【和訳】:宿題がほとんど終ったよ。

"almost"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:The homework is almost finished.
(= The homework is as good as finished.)
【和訳】:宿題がほとんど終ったよ。

もちろん、"as good as 〜"で「〜と同じくらいよい」の意味もあります。この場合、イディオムではありません。

【例文】:Portuguese wine is as good as French wine.
【 × 】:ポルトガルのワインはフランスのワインと同然です
【 ○ 】:ポルトガルのワインはフランスのワインと同じくらい品質が良い

見分け方は、"as good as"(= almost)の場合、品詞は副詞です。なので、"as good as"(= almost)の次にはたいてい、形容詞副詞が来ます。一方、"as good as"の次に名詞や別のセンテンスが来る場合はたいてい「〜と同じくらいよい」の意味です。

A as well as B(Bと同様にAも、BだけではなくAも)
原級を使う主なイディオム(4) この項目の先頭へ↑

"as well as"で一つのイディオムです。ニュアンスは、「Bだけかと思ったらAまでも」です。"A as well as B"の場合、真に言いたいことはBではなくAです。Bを引き合いに出して「Aである」ことを強調します。

【例文】:I like rice as well as bread.
【和訳】:パンもいいけどやっぱりお米が好きだ。

"as well"のみでも使います。

【例文】:I had meal and ice cream as well.
【和訳】:ご飯は食べたしアイス食べた。

もちろん、"as well as 〜"で「〜と同じくらい上手に、〜と同じくらい立派な」の意味もあります。この場合、イディオムではありません。

【例文】:You play tennis as well as I do.
【 × 】:私と同様にあなたもテニスをプレイします。
【 ○ 】:あなたのテニスの腕前は私と同じくらいだ

見分け方は、"A as well as B"の意味が「Bと同様にAも」の場合、"as well as"の前後には名詞形容詞など必ず同じ品詞の単語が並びます。一方、"as well as"の前後で異なる品詞が並んだ場合はたいてい、"as well as" = 「〜と同じくらい上手に」の意味です。

as long as 〜(〜しさえすれば)
原級を使う主なイディオム(5) この項目の先頭へ↑

"as long as"で一つのイディオムです。ニュアンスは、「〜という条件を満たしさえすれば」です。前提条件を表わします。"as long as"は接続詞として使います。比較の意味も、"long"の「長い」という意味もほとんど残っていません→【参照】: 『実は仮定法ではない: as long as 〜, so long as 〜

【例文】:Human beings can survive as long as they stop wars.
【和訳】:戦争を止めさえすれば人類は生き残ることができる。

一つ目の"as"を"so"に変えた"so long as"の形も使います。意味はほぼ同じです。

【例文】:Human beings can survive so long as they stop wars.
(= Human beings can survive as long as they stop wars.)
【和訳】:戦争を止めさえすれば人類は生き残ることができる。

"if only"や"on condition that"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:Human beings can survive if only they stop wars.
【例文】:Human beings can survive on condition that they stop wars.
(= Human beings can survive as long as they stop wars.)
【和訳】:戦争を止めさえすれば人類は生き残ることができる。

もちろん、"as long as 〜"で「〜と同じくらい長い、〜と同じくらい長く」の意味もあります。この場合、イディオムではありません。

【例文】:You can hold a handstand as long as I can.
【 × 】:私ができさえすればあなたは逆立ちができる。
【 ○ 】:あなたは私と同じくらいの時間逆立ちができる。

確実な見分け方は特にありません。"as long as"を"if only"と置き換えてみて意味が通るならば「〜しさえすれば」の意味、意味が通らなければ「〜と同じくらい長く」の意味、と判断します。

as many as 〜, as much as 〜(〜ほど多く、〜ほどたくさん)
原級を使う主なイディオム(6) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「数」や「量」が多いことや重要性や意義が大きいことを強調して、「〜ほど多く、〜ほどたくさん」です。一種の強調表現です。"many"や"much"以外の形容詞副詞を使うこともできます→【参照】: 『as 〜 as(〜までも、〜ほども)

「数」を強調するときは"as many as 〜"を使います。

【例文】:As many as five hundred people came, responding to the call for blood donation.
【和訳】:献血の呼び掛けに応じて五百人もの人が集まった。

「量」を強調するときは"as much as 〜"を使います。

【例文】:The donation to the disaster areas reached as much as a hundred million yen.
【和訳】:被災地への寄付は一億円にまで達しました。

"no less than 〜"もほぼ同じ意味を表わします。"no less than 〜"は「数」の強調にも「量」の強調にも使えます。

【例文】:No less than five hundred people came, responding to the call for blood donation.
(= As many as five hundred people came, responding to the call for blood donation.)
【和訳】:献血の呼び掛けに応じて五百人もの人が集まった。
【例文】:The donation to the disaster areas reached no less than a hundred million yen.
(= The donation to the disaster areas reached as much as a hundred million yen.)
【和訳】:被災地への寄付は一億円にまで達しました。

as 〜 as(〜までも、〜ほども)
原級を使う主なイディオム(7) この項目の先頭へ↑

"as many as 〜, as much as 〜"の"many, much"を他の形容詞副詞に替えて、程度や度合の大きい小さいを表わすことができます。"as 〜 as"の次に置く語句の程度や度合が大きい小さいを強調します。

# as far as 〜(距離的に〜までも), as long as 〜(長さ的に〜も), as few as 〜(数的にわずかに〜), as little 〜(量的にわずかに〜), as early as 〜(時間的に早くも〜), as late as 〜(時間的に遅くに〜), as high as 〜(高さや程度が〜まで高く), as often as 〜(頻度が〜まで高く)

【例文】:The pyroclastic flow reached as far as the shore.
【和訳】:火砕流は海岸にまで達した。
→"as far as"は距離が遠いことを強調する
【例文】:Volcanic cinders fell in areas as far as two kilometers from the crater.
【和訳】:噴石は火口から二キロ離れた箇所に降って来た。
→"as far as"は距離が遠いことを強調する

「as far as + 主語 + 動詞」は「主語が〜する限り」という意味を表わします→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム: as far as A 〜(Aが〜する限り)

【例文】:The tremor lasted as long as five minutes.
【和訳】:揺れは五分間続いた。
→"as long as"は時間が長いことを強調する

"as long as 〜"は「〜しさえすれば」という前提条件を表わすこともあります→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム: as long as 〜(〜しさえすれば)

【例文】:Some of the endangered languages could disappear as few as in several years.
【和訳】:消滅の危機にあるいくつかの言語はわずか数年で消え去ってしまう可能性がある。
→"as few as"は数が少ないことを強調する

【例文】:The apartment rent was as little as three thousand yen a month.
【和訳】:このアパートの家賃はたったの月三千円だった。
→"as little as"は金額が小さいことを強調する

【例文】:According to some study, rice cultivation began as early as the Jomon period.
【和訳】:ある研究によると、稲作は早くも縄文時代から始まっていた。
→"as early as"は時期が早いことを強調する

【例文】:The drugstore stays open as late as midnight.
【和訳】:この薬局は深夜でも営業している。
→"as late as"は時刻が遅いことを強調する

【例文】:The cat could survive a fall from as high as ten meters.
【和訳】:この猫は十メートルもの高さから落ちたけれど無事だった。
→"as high as"は高さが高いことを強調する

【例文】:A gold medal bonus was as high as a hundred million yen.
【和訳】:金メダルへの報償金は一億円にも上った。
→"as high as"は金額が大きいことを強調する

【例文】:Sometimes I wake as often as five or six times a night.
【和訳】:ときどき、夜に五回六回目が覚めることがある。
→"as often as"は物事が頻繁に起こることを強調する

as far as A 〜(Aが〜する限り)
原級を使う主なイディオム(8) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「客観的な事実というよりは個人的な意見や判断だが〜」です。一種の婉曲表現です。"as far as"の後ろに置く動詞は人の思考や五感に関するものがほとんどです。一つ目の"as"の代わりに"so"を使うことがあります。

# as/so far as A be aware(Aが気づく限りでは)
# as/so far as A know(Aが知る限りでは)
# as/so far as A can remember(Aが覚えている限りでは)
# as/so far as A can see(Aが見る限りでは、Aがわかる限りでは)
# as/so far as A can tell(Aが判断できる限りでは)

【例文】:As far as I was aware, there was no latecomer.
【和訳】:私が気づいた範囲では、遅刻者は一人もいませんでした。

「as far as + 語句」は距離が離れていることを表わします→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム: as 〜 as(〜までも、〜ほども)

【例文】:El Nino and La Nina cause abnormal weather as far as I know.
【和訳】:私が知る限りでは、エルニーニョやラニーニャが異常気象の原因となっている。

【例文】:As far as my mother can remember, I was a cry-baby when I was a child.
【和訳】:母の記憶によれば、子供のころの私は泣き虫だった。

【例文】:As far as we could see, the road was blocked by landslide.
【和訳】:私達から見える範囲では、道路は土砂崩れで塞がれていました。

【例文】:自分の判断では、インフルエンザではなくて風邪だ。
【和訳】:As far as I can tell, I've caught a cold, not flu.

as far as A be concerned(Aに関する限り、Aの意見としては)
原級を使う主なイディオム(9) この項目の先頭へ↑

"be concerned"の主語が人の場合は、その人物の個人的な意見を表わします。"be concerned"の主語が人以外の場合は、その物事に関連する物事や出来事を表わします。一つ目の"as"の代わりに"so"を使うことがあります。

【例文】:As far as I'm concerned, disaster mitigation is as important as disaster prevention.
【和訳】:私の個人的な意見として、減災は防災と同じくらい重要です。

【例文】:As far as my father is concerned, any kind of fortune telling is not reliable.
【和訳】:父の意見では、占いなんてどれも当てにならない。

【例文】:As far as global warming is concerned, carbon dioxide is the main pollutant that warms Earth.
【和訳】:地球温暖化の観点からすると、二酸化炭素は地球の温暖化を進める主たる汚染物質である。

【例文】:Nagoya is the fourth biggest city as far as population is concerned in Japan.
【和訳】:人口の面で言えば、名古屋は日本で四番目に多い都市だ。

as far as the eye can see(目の届く範囲では)
原級を使う主なイディオム(10) この項目の先頭へ↑

目で見える範囲全体の様子や状態を表わします。

【例文】:As far as the eye can see, the beach is completely covered with driftwood.
【和訳】:見渡す限り一面、海岸は流れ着いた流木で埋め尽されている。

【例文】:The night sky was filled with thousands of stars as far as the eye could see.
【和訳】:見渡す限り夜空は一面何千もの星で埋まっていた。

as soon as 〜(〜するとすぐに、〜した直後に)
原級を使う主なイディオム(11) この項目の先頭へ↑

二つの物事が同時に起こること、あるいは、ほぼ同時に起こることを表わします。"as soon as"は文と文をつなぐ接続詞として使います。

【例文】:At this time of year, my nose is runny and I can't stop sneezing as soon as I go out.
【和訳】:この時期、外に出るとすぐに鼻水は出て来るし、くしゃみが止まらない。

【例文】:As soon as the tremor began, the elevator stopped and the lights were off.
【和訳】:揺れが始まった途端、エレベーターは停止して電気もすべて消えてしまった。

"the moment 〜, the minute 〜, the instant 〜"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『【瞬時の変化】を表わす接続詞: the moment 〜, the minute 〜, the instant 〜(〜した瞬間に、〜すると瞬時に)

【例文】:At this time of year, my nose is runny and I can't stop sneezing the moment I go out.
【例文】:At this time of year, my nose is runny and I can't stop sneezing the minute I go out.
【例文】:At this time of year, my nose is runny and I can't stop sneezing the instant I go out.
(= At this time of year, my nose is runny and I can't stop sneezing as soon as I go out.)
【和訳】:この時期、外に出るとすぐに鼻水は出て来るし、くしゃみが止まらない。

【例文】:The moment the tremor began, the elevator stopped and the lights were off.
【例文】:The minute the tremor began, the elevator stopped and the lights were off.
【例文】:The instant the tremor began, the elevator stopped and the lights were off.
(= As soon as the tremor began, the elevator stopped and the lights were off.)
【和訳】:揺れが始まった途端、エレベーターは停止して電気もすべて消えてしまった。

as 〜 as possible(できるだけ〜)
原級を使う主なイディオム(12) この項目の先頭へ↑

「できるだけ〜、可能な限り〜、最大限〜」の英訳として“お決まりの表現”です。"as"と"as"ではさんだ形容詞副詞の意味を補足して「できるだけ〜」の意味を表わします。"as 〜 as A can"とほぼ同じ意味。

【例文】:You should keep as quiet as possible in a library.
【和訳】:図書館ではできるだけ静粛にするべきだ。

【例文】:Protect yourself from danger as soon as possible.
【和訳】:できるだけ速やかに身の安全を確保して下さい。

ほぼ同じ意味を表わす"as 〜 as A can"と混同して、"possible"の前に代名詞を置かないように→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム: as 〜 as A can

【例文】:図書館ではできるだけ静粛にするべきだ。
【 × 】:You should keep as quiet as you possible in a library.
【 ○ 】:You should keep as quiet as you can in a library.
【 ○ 】:You should keep as quiet as possible in a library.
→"possible"は形容詞なので"you possible"は文法的に不可

【例文】:できるだけ速やかに身の安全を確保して下さい。
【 × 】:Protect yourself from danger as soon as you possible.
【 ○ 】:Protect yourself from danger as soon as you can.
【 ○ 】:Protect yourself from danger as soon as possible.
→"possible"は形容詞なので"you possible"は文法的に不可

単純に動詞の意味を補足して「できるだけ〜する、可能な限り〜する」を表わす場合は"much"や"far"を使って"as much as possible, as far as possible"とします。"much"と"far"はいずれも程度が最大であることを表わします。

【例文】:We had better avoid sugary foods and drinks as much as posiible to prevent tooth decay.
【例文】:We had better avoid sugary foods and drinks as far as posiible to prevent tooth decay.
【和訳】:虫歯予防のためには砂糖を含む飲み物や食べ物をなるべく避けるほうがよい。
→"as much as possible, as far as possible"は"avoid"(避ける)の意味を補足する

as 〜 as A can(Aができるだけ〜)
原級を使う主なイディオム(13) この項目の先頭へ↑

「できるだけ〜、可能な限り〜、最大限〜」の英訳として“お決まりの表現”です。"as 〜 as possible"とほぼ同じ意味。

【例文】:You must drink as much water as you can to prevent heat exhaustion.
【和訳】:熱中症予防のためできるだけ水分を摂るべきだ。

【例文】の場合、"as you can"の部分は一種の省略表現です。省略せずに表現すると"as much water as you can drink"です。このままではクドイので重複した単語を省略して、"as much water as you can"と短くまとめます。

ほぼ同じ意味を表わす"as 〜 as possible"と混同して、"can"の次に"possible"を置かないように→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム: as 〜 as possible

【例文】:熱中症予防のためできるだけ水分を摂るべきだ。
【 × 】:You must drink as much water as you can possible to prevent heat exhaustion.
【 × 】:You must drink as much water as possible to prevent heat exhaustion.
【 ○ 】:You must drink as much water as you can to prevent heat exhaustion.
"can"は助動詞なので"can possible"は文法的に不可

as 〜 as it looks(見かけほど〜)
原級を使う主なイディオム(14) この項目の先頭へ↑

「見かけほど」の英訳として“お決まりの表現”です。

【例文】:Curling isn't as easy a sport as it looks.
【和訳】:カーリングは見かけほど楽なスポーツではありません。
→"it"は"curling"を指す

主語が複数になれば"it"は"they"になり、三・単・現(三人称・単数・現在)の"s"は付けません。

【例文】:カーリングとビリヤードは見かけほど楽なスポーツではありません。
【 × 】:Curling and billiards aren't as easy a sport as it looks.
【 ○ 】:Curling and billiards aren't as easy sports as they look.
→"they"は"curling and billiards"を指す

"appear"を使った"as 〜 as it appears"の形もあります。意味は"as 〜 as it looks"とほぼ同じ。

【例文】:Curling isn't as easy a sport as it appears.
【和訳】:カーリングは見かけほど楽なスポーツではありません。
【例文】:Curling and billiards aren't as easy sports as they appear.
【和訳】:カーリングとビリヤードは見かけほど楽なスポーツではありません。

A as twice as 〜 as B(AはBの二倍〜である)
原級を使う主なイディオム(15) この項目の先頭へ↑

"as 〜 as"を使って「〜倍である」という倍数表現を作ることができます。「〜倍である内容」を"as 〜 as"ではさみ、最初の"as"の前に「〜倍」を表わす語句を置きます。

# "twice as 〜 as"(二倍〜である)
# "three times as 〜 as"(三倍〜である)

「二倍」のときは特に"twice"、「半分」のときは"half"を使います。

【例文】:Professional wrestlers are twice as tough as ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の二倍タフです。
【例文】:Ordinary people are half as tough as professional wrestlers.
【和訳】:常人のタフさはプロレスラーの半分です。

"twice"を変更すれば「三倍、四倍」なども表現することができます。「三倍」は"three times", 「四倍」は"four times", 「二十五倍」なら"twenty-five times"です。"times"と複数形にするのを忘れないように。

【例文】:Professional wrestlers are three times as tough as ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の三倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are ten times as tough as ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の十倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are twenty-five times as tough as ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の二十五倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are a hundred times as tough as ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の百倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are five million times as tough as ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の五百万倍タフです。

"three times"(三倍)以上は比較級を使うこともできます。

【例文】:Professional wrestlers are three times tougher than ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の三倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are ten times tougher than ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の十倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are twenty-five times tougher than ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の二十五倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are a hundred times tougher than ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の百倍タフです。
【例文】:Professional wrestlers are five million times tougher than ordinary people.
【和訳】:プロレスラーは常人の五百万倍タフです。

would as soon 〜(むしろ〜である、どちらかと言えば〜だ)
原級を使う主なイディオム(16) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「選択肢が二つあるうちのどちらか一つと言われたら〜することを選ぶ」です。主語のその時の「気持ち、気分」を表わします。過去形の助動詞"would"を使いますが、現在の「気持ち、気分」を表現します。

"would"の次に"just"を入れて、"would just as soon 〜"も可能です。意味はほぼ同じ。主語が代名詞の場合、"would"はたいてい短縮形で"'d"と表記します。

【例文】:I'd as soon eat rice.
(= I would as soon eat rice.)
【例文】:I'd just as soon eat rice.
(= I would just as soon eat rice.)
【和訳】:白いご飯を食べたい。

「そっちよりはこっち」のニュアンスを出すときは"as 〜"を付け加えます。

# would as soon A as B(BよりはむしろAである、BをするくらいならAをするほうがましだ)

【例文】:I'd as soon eat rice as pasta.
(= I would as soon eat rice as pasta.)
【和訳】:パスタよりは白いご飯を食べたい。

"soon"を比較級にしたwould sooner 〜や"would rather 〜"、"would prefer 〜"もほぼ同じ意味を表わします。いずれも、主語のその時の「気持ち、気分」を表わします→【参照】: 『would sooner 〜:「むしろ〜である、どちらかと言えば〜だ、〜のほうがましだ」

# would as soon 〜 = would sooner 〜, would prefer 〜, would rather 〜(むしろ〜だ)

【例文】:I'd sooner eat rice.
(= I would sooner eat rice.)
【例文】:I'd prefer to eat rice.
(= I would prefer to eat rice.)
【例文】:I'd rather eat rice.
(= I would rather eat rice.)
【和訳】:白いご飯を食べたい。

【例文】:I'd sooner eat rice than eat pasta.
(= I would sooner eat rice than pasta.)
【例文】:I'd prefer to eat rice rather than eat pasta.
(= I would prefer to eat rice than pasta.)
【例文】:I'd rather eat rice rather than eat pasta.
(= I would rather eat rice than pasta.)
【和訳】:パスタよりは白いご飯を食べたい。

may as well(〜するしかない、〜したほうがよい)
原級を使う主なイディオム(17) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「他にすることもないので〜しよう、最善ではないけれどとにかく〜してみる」です。話し手の気分がそれほど乗り気ではないこと、あるいは自信や確信がないことを表わします。

"may"の次に"just"を入れて、"may just as well 〜"も可能です。意味はほぼ同じ。

【例文】:I don't know when flights will resume, so I may as well stay in the airport.
【例文】:I don't know when flights will resume, so I may just as well stay in the airport.
【和訳】:いつ飛行が再開されるかわからないので、空港内の留まるほうがいいだろう
→空港に留まるのはそのほど乗り気ではない

"may"の代わりに"might"を使った"might as well"も可能です。"may as well"よりさらに話し手の乗り気が消え失せて、自信や確信も低くなります。

【例文】:I don't know when flights will resume, so I might as well stay in the airport.
【例文】:I don't know when flights will resume, so I might just as well stay in the airport.
【和訳】:いつ飛行が再開されるかわからないので、空港内の留まるしかないだろう
→空港に留まるのはまったく乗り気ではない

"may as well"も"might as well"も控え目な提案を表わすことがあります。ニュアンスは、「〜してみてはどうだろうか、〜したほうがいいんじゃない」です。

【例文】:If your fever doesn't go down, you may as well see a doctor.
【和訳】:熱が引かないのなら、医者に行ったらどうだろう
【例文】:If your fever doesn't go down, you might as well see a doctor.
【和訳】:熱が引かないのなら、医者に行ったほうがよくはないか
→"may as well", "might as well"は控え目な提案を表わす

might as well(〜するほうがマシだ、〜するのとたいして変わらない)
原級を使う主なイディオム(17a) この項目の先頭へ↑

"might as well"のみ「それよりはこっちのほうがマシだ」というニュアンスを表わすことがあります。話し手の不快感を強調します。

【例文】:Dishes at this restaurant are terrible. I might as well eat instant noodles at home.
【和訳】:この店の料理はひどいもんだ。うちでカップ麺を食べてる方がマシだ
→"might as well"は不快感を表わす

may well(たぶん〜だろう、〜する可能性がある)
原級を使う主なイディオム(17b) この項目の先頭へ↑

"may as well"と似た表現に"may well"があります。"as"がありません。

ニュアンスは、「確信は持てないが推測すると〜であるだろう」です。話し手の推量を表わします。"may"単体よりも話し手の確信の度合はやや高めです。

【例文】:Aftershocks measured 5 on the Japanese scale may well occur.
【和訳】:震度5クラスの余震が発生する可能性がある

"may well"の場合の"well"の意味は、「上手な、調子よく」ではなく、「正当に、適切に、一本筋を通して」です。"well"が物事の真実味を強調するので、"may well"は"may"よりも確信度がやや高くなります。

"might well"や"could well"も可能です。"may well"よりは多少話し手の確信度が低くなり、ニュアンスは「あまり確信は持てないがひょっとすると〜であるかもしれない」です。

【例文】:Aftershocks measured 5 on the Japanese scale might well occur.
【例文】:Aftershocks measured 5 on the Japanese scale could well occur.
【和訳】:震度5クラスの余震が発生する可能性がないとは言えない

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比較の表現: 比較級

ゼロから始める比較の表現(10)
比較級:「この二つはここが違う」(1)
比較級:「この二つはここが違う」
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「比較級 + than」……二つが違うことを表現する
比較級:「この二つはここが違う」(1) この項目の先頭へ↑

二つの人や動物、物事を比べて、「ここが違う」と言うときには「比較級 + than」を使います。「ここが違う」を表わしている形容詞副詞比較級に変化させて"than"を付け加えます。

"than"は二つのものを比較して、「同一ではない、ここが違う」と表現するときによく使う単語です。通例、"than"の和訳は「〜より、〜よりは、〜よりも」です。

【例文】:あなたは私より背が高い
【英訳】:You are taller than I am.
→"tall"は形容詞、意味は「身長が高い」

【例文】:私はあなたより流暢に英語を話せる。
【英訳】:I can speak English more fluently than you can.
→"fluently"は副詞、「流暢に」の意味

「数」や「量」を表わす"more"
比較級:「この二つはここが違う」(2) この項目の先頭へ↑

違う内容が「数」や「量」のときは、"more"を使います。"more"は"many"(数)と"much"(量)の両方の意味を持ちます。

【例文】:私はあなたより多くの本を持っている。
【 × 】:I have books than you do.
【 ○ 】:I have more books than you do.

"books than 〜"だけでは「本」の何を比較するのか不明です。なので、「本」の「冊数」を表わすために"more books than 〜"とします。この場合の"more"のニュアンスは、「数がより多くの〜」です。

【例文】:私はあなたより大量のコーヒーを飲んだ。
【 × 】:I drank coffee than you did.
【 ○ 】:I drank more coffee than you did.

"coffee than 〜"だけでは「コーヒー」の何を比較するのか不明です。なので、「コーヒー」の「飲んだ量」を表わすために"more coffee than 〜"とします。この場合の"more"のニュアンスは、「量がより多くの〜」です。

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比較級の作り方

ゼロから始める比較の表現(11)
比較級:「この二つはここが違う」(2)
比較級の作り方
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形容詞や副詞の比較級

【目次】: 比較級の作り方

語尾に"er"か前に"more"か
比較級の作り方(1) この項目の先頭へ↑

二つのものを比較するにはまず形容詞副詞の比較級を作る必要があります。比較級の作り方は二種類あります。

比較級の作り方
  1. 元の形容詞や副詞の“語尾”に"er"を付け加える
  2. 元の形容詞や副詞の“前”に"more"を置く

たとえば、"small"(小さい)の比較級は"smaller"です。"more small"ではありません。もちろん、"more smaller"も間違い。

【例文】:そのチワワはバレーボールよりも小さい。
【 × 】:The chihuahua is more small than a volleyball.
【 × 】:The chihuahua is more smaller than a volleyball.
【 ○ 】:The chihuahua is smaller than a volleyball.

語尾に"er"を付けるタイプか、前に"more"を置くタイプかは単語によってほぼ決まっています。必ず、各単語を辞書で引いてチェックして下さい。原則として、綴りの短い単語には語尾に"er"を付けます。綴りの長い単語は前に"more"を置く。ただし、例外も多数あります。

語尾に"er"を付けるときの綴りの規則
比較級の作り方(2) この項目の先頭へ↑

形容詞副詞の比較級には、語尾に"er"を付けるタイプと前に"more"を置くタイプの二つがあります→【参照】: 『比較級の作り方: 語尾に"er"か前に"more"か

語尾に"er"を付ける単語の場合、一部綴りが変化することがあります。たいてい、発音をしやすくするための変化です。

語尾に"er"を付けるときの綴りの規則
  1. 一音節で語尾が「単母音+単子音」の単語は子音の綴りを重ねる
    【例】:hot → 【×】:hoter【○】:hotter
    【例】:wet → 【×】:weter【○】:wetter
  2. 語尾が"e"の単語は"r"のみ付加
    【例】:cute → 【×】:cuteer【○】:cuter
    【例】:late → 【×】:lateer【○】:later
  3. 語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"ier"とする
    【例】:pretty → 【×】:prettyer【○】:prettier
    【例】:heavy → 【×】:heavyer【○】:heavier
  4. 語尾が「母音 + "y"」の単語はそのままで"er"を付加
    【例】:gay → 【×】:gaier【○】:gayer
    【例】:gray → 【×】:graier【○】:grayer

一音節で語尾が「単母音+単子音」の単語は子音の綴りを重ねる
語尾"er"付けると変化する綴り(1) この項目の先頭へ↑

一音節の単語、つまり発音すると短い母音(a,e,i,o,u)が一つしか入っていない単語は語尾の子音を二つ重ねて綴ります。子音を二つ重ねて綴ると、その前の短い母音が発音しやすくなります。該当する単語の数はそれほど多くありません。よく見かける単語をまとめます。参照のため最上級も並べます。

【比較級と最上級で語尾の子音を重ねて綴る単語】
単語比較級最上級
××
big(大きい)bigerbiggerbigestbiggest
dim(薄暗い)dimerdimmerdimestdimmest
fat(太った)faterfatterfatestfattest
fit(適切な)fiterfitterfitestfittest
flat(平らな)flaterflatterflatestflattest
grim(厳格な)grimergrimmergrimestgrimmest
hot(熱い)hoterhotterhotesthottest
mad(激怒した)madermaddermadestmaddest
red(赤い)rederredderredestreddest
sad(悲しい)sadersaddersadestsaddest
slim(スリムな)slimerslimmerslimestslimmest
thin(細い)thinerthinnerthinestthinnest
wet(濡れた)weterwetterwetestwettest

語尾が"e"の単語は"r"のみ付加
語尾"er"付けると変化する綴り(2) この項目の先頭へ↑

語尾が"e"で終わる単語は"r"のみを付けます。"eer"とすると元の単語とは発音がかけ離れてしまいます。よく見かける単語をまとめます。参照のため最上級も並べます。

【比較級と最上級で語尾に"r, st"のみを付ける単語】
単語比較級最上級
××
blue(青い)blueerbluerblueestbluest
brave(勇敢な)braveerbraverbraveestbravest
close(近い)closeerclosercloseestclosest
cute(かわいい)cuteercutercuteestcutest
fine(すばらしい)fineerfinerfineestfinest
free(自由な)freeerfreerfreeestfreest
large(大きい)largeerlargerlargeestlargest
late(遅い)lateerlaterlateestlatest
nicer(良い)niceernicerniceestnicest
safe(安全な)safeersafersafeestsafest
simple(単純な)simpleersimplersimpleestsimplest
strange(妙な)strangeerstrangerstrangeeststrangest
wide(広い)wideerwiderwideestwidest
wise(賢明な)wiseerwiserwiseestwisest

語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"ier"とする
語尾"er"付けると変化する綴り(3) この項目の先頭へ↑

語尾が「子音 + "y"」で終わる単語は、"y"を"i"に変えて"ier"と綴ります。"y"が表わす「イ」の音を発音しやすくするためです。よく見かける単語をまとめます。参照のため最上級も並べます。

語尾が"thy"の形容詞のほとんどは"y"を"i"に変えて"ier"と綴ります→【参照】: 『比較級……比較級の作り方: 語尾に"er"を付けるときの綴りの規則……語尾が"thy"の形容詞(healthy, wealthy, etc)

【比較級と最上級で語尾の"y"を"i"に変えて"ier, iest"とする単語】
単語比較級最上級
××
early(早期の)earlyerearlierearlyestearliest
easy(容易な)easyereasiereasyesteasiest
happy(幸福な)happyerhappierhappyesthappiest
heavy(重い)heavyerheavierheavyestheaviest
holy(神聖な)holyerholierholyestholiest
lovely(美しい)lovelyerlovelierlovelyestloveliest
lively(元気な)livelyerlivelierlivelyestliveliest
lazy(怠けた)lazyerlazierlazyestlaziest
merry(陽気な)merryermerriermerryestmerriest
risky(危ない)riskyerriskierriskyestriskiest
silly(愚かな)sillyersilliersillyestsilliest
spicy(辛い)spicyerspicierspicyestspiciest
steady(安定した)steadyersteadiersteadyeststeadiest
speedy(迅速な)speedyerspeedierspeedyestspeediest
ugly(醜い)uglyeruglieruglyestugliest

語尾が「子音 + "y"」で終わる単語のごく一部に限り、"yer"と"ier"の両方の綴りが可能なものがあります。よく見かける単語は三語のみ。参照のため最上級も並べます。

【比較級と最上級で語尾は"ier, iest"と"yer, yest"の両方が可能な単語】
単語比較級最上級
dry(乾いた)drierdryerdriestdryest
shy(内気な)shiershyershiestshyest
sly(ずるい)slierslyersliestslyest

語尾が「母音 + "y"」の単語はそのままで"er"を付加
語尾"er"付けると変化する綴り(4) この項目の先頭へ↑

語尾が「母音 + "y"」で終わる単語は、そのまま"er"を付けます。よく見かける単語は二語のみ。参照のため最上級も並べます。

【比較級と最上級で語尾にそのまま"er, est"を付加する単語】
単語比較級最上級
××
gay(陽気な)gaiergayergaiestgayest
gray(灰色の)graiergrayergraiestgrayest
grey(灰色の)greiergreyergreiestgreyest

「灰色の」はイギリス英語では"grey"と綴り、アメリカ英語では"gray"と綴ります。

綴りが長いけど語尾に"er"を付ける単語
比較級の作り方(3) この項目の先頭へ↑

【目次】: 綴りが長いけど語尾に"er"を付ける単語

形容詞副詞の比較級には、語尾に"er"を付けるタイプと前に"more"を置くタイプの二つがあります→【参照】: 『比較級の作り方: 語尾に"er"か前に"more"か

比較級を作るとき、誤って前に"more"を置きがちな単語をまとめます。中にはけっこう長い綴りの単語もあるけど、すべて語尾に"er"を付けるタイプです。

語尾が"thy"の形容詞(healthy, wealthy, etc)
綴りが長いけど語尾に"er"を付ける単語(1) この項目の先頭へ↑

語尾が"thy"で終わる形容詞はたいてい"er"を付けて比較級を作ります。この時、発音しやすくするために語尾の"y"を"i"に変えて"ier"とします→【参照】: 『比較級……比較級の作り方: 語尾に"er"を付けるときの綴りの規則……語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"ier"とする

比較級の語尾が"er"の主な形容詞(語尾が"thy")
  • healthy(健康な、健康によい), unhealthy(健康ではない、健康に悪い)
  • worthy(価値がある), unworthy(価値がない)
  • filthy(汚い、汚れた), lengthy(長い、冗長な), wealthy(裕福な)

【例文】:マイケルはリチャードよりも金持ちだ。
【 × 】:Michael is more wealthy than Richard.
【 ○ 】:Michael is wealthier than Richard.
→語尾の"y"を"i"に変えて"ier"とする

【例文】:マイケルはリチャードよりも健康だ。
【 × 】:Michael is more healthy than Richard.
【 ○ 】:Michael is healthier than Richard.
→語尾の"y"を"i"に変えて"ier"とする

"friendly, gentle, narrow"
綴りが長いけど語尾に"er"を付ける単語(2) この項目の先頭へ↑

比較級の語尾が"er"の主な形容詞(その他)
  1. friendly(友好的な、親しい), unfriendly(非友好的な、敵意がある)
  2. gentle(やさしい、穏やかな), narrow(せまい)

いずれも綴りがやや長いので"more"を付けがちですが、間違いです。比較級はどれも語尾に"er"あるいは"r"のみを付けるタイプです→【参照】: 『比較級……比較級の作り方: 語尾に"er"を付けるときの綴りの規則

【例文】:私たち八人兄弟姉妹は大きくなるにつれて、どんどん仲が良くなりました。
【 × 】:Our eight siblings became more friendly with each other as we grew up.
【 ○ 】:Our eight siblings became friendlier with each other as we grew up.

【例文】:あっちよりこっちの坂道のほうがゆるやかに見える。
【 × 】:This slope looks more gentle than that.
【 ○ 】:This slope looks gentler than that.

【例文】:裏道はたいてい表通りよりもせまい
【 × 】:Most back roads are more narrow than main roads.
【 ○ 】:Most back roads are narrower than main roads.

比較級と最上級がまるで別の単語
比較級の作り方(4) この項目の先頭へ↑

比較級と最上級で綴りがかなり変化する単語をまとめます。どれもよく見かける単語です。参照のため最上級も並べます。

【比較級と最上級がまるで別の単語】
単語比較級最上級
many(数が多い) more most
much(量が多い)
good(良い) better best
well(上手に)
bad(悪い) worse worst
badly(ひどく)
ill(具合が悪い)
little(少し) less, lesser least
old(老いた) older, elder oldest, eldest
far(遠い) farther, further farthest, furthest

"good"と"well"、"bad"と"badly"と"ill"、"many"と"much"はそれぞれ比較級と最上級が共通です。どの意味なのかは前後の文脈から判断します。"badly"と"ill"の比較級と最上級が"worse, worst"であるのは忘れがちです。

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ゼロから始める比較の表現(12)
比較級:「この二つはここが違う」(3)
名詞や動詞の比較級はないの?
先頭へ

名詞や動詞の比較級は存在しない

日本語で考えてみても、「猫」という名詞や「走る」という動詞のみでは、他と比較すること自体が不可能です。比較する内容が見当たりません。

例文で具体的に見てみます。

【名詞】"cat"(猫)の場合
名詞や動詞の比較級はないの?(1) この項目の先頭へ↑

【 ○ 】:I have a cat.(私は猫を飼っている)
【 × 】:I have a cater.(???)
→比較級は不可

【 ○ 】:I have a fat cat.(私は太った猫を飼っている)
【 × 】:I have a fatter cat.(私はもっと太った猫を飼っている)
→比較級は可能

"I have a cater."は「私はもっと太った猫を飼っている」と和訳できそうな気がしますが、実際には不可です。よくよく見てみると、「太った」に相当する単語がどこにも見当たりません。"cat"は「猫」という生き物を表わし、「太った」を表現することはできません。

「太った」は英語で"fat"です。「太った」に相当する"fat"を付け加えて始めて比較が可能になります。比較が可能になると、"fat"(太った)の比較級"fatter"(もっと太った)を使うことができます。

"fat"(太った)は形容詞です。比較には形容詞が必要です。

【動詞】"run"(走る)の場合
名詞や動詞の比較級はないの?(2) この項目の先頭へ↑

【 ○ 】:I can run.(私は走ることができる)
【 × 】:I can runer.(???)
→比較級は不可

【 ○ 】:I can run fast.(私は速く走ることができる)
【 ○ 】:I can run faster.(私はもっと速く走ることができる)
→比較級は可能

"I can runer."は「私はもっと速く走ることができる」と和訳できそうな気がしますが、実際には不可です。よくよく見てみると、「速く」に相当する単語がどこにも見当たりません。"run"は「走る」という動作を表わし、「速さ」を表現することはできません。

「速く」は英語で"fast"です。「速く」に相当する"fast"を付け加えて始めて比較が可能になります。比較が可能になると、"fast"(速く)の比較級"faster"(もっと速く)を使うことができます。

"fast"(速く)は副詞です。比較には副詞が必要です。

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ゼロから始める比較の表現(13)
比較級:「この二つはここが違う」(4)
比較級に変化できる単語
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比較級は形容詞と副詞のみ

「私は猫を飼っている」や「私は走ることができる」だけでは比較級の構文を作ることはできません。比較できる内容が見当たらないからです→【参照】: 『比較級: 名詞や動詞の比較級はないの?

「太った猫」や「速く走る」となると始めて、比較が可能となります。

【形容詞】fat"(太った)の場合
比較級に変化できる単語(1) この項目の先頭へ↑

まず日本語で考えると、「太った猫」は「太った」の部分、つまり“形容詞の部分”が比較可能です。たとえば、「あなたの猫よりウチの猫のほうが太っている」ということです。

【例文】:My cat is fatter than yours.
【和訳】:私の猫あなた猫のより太っている
→比較対象は「あなたの猫」と「私の猫」、比較の内容は「猫の太り具合」

【副詞】"fast"(速く)の場合
比較級に変化できる単語(2) この項目の先頭へ↑

まず日本語で考えると、「速く走る」は「速く」の部分、つまり“副詞の部分”が比較可能です。たとえば、「オレはあいつより足が速い」ということです。

【例文】:I can run faster than you can.
【和訳】:私はあなたより速く走れる。
→比較対象は「あなた」と「私」、比較の内容は「足の速さ」

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ゼロから始める比較の表現(14)
比較級:「この二つはここが違う」(5)
何を比較するのか: 比較級の場合
先頭へ

何でも比較できるわけではない
何を比較するのか: 比較級の場合(1) この項目の先頭へ↑

日本語では、「日本の人口はイギリスよりもはるかに多い」と言っても、不自然なところはまったくありません。しかし、そのまま英語に置き換えると、英語としては“不自然な表現”になります。

【例文】:日本の人口はイギリスよりもはるかに多い。
【 × 】:The population of Japan is much larger than England.

日本語の「日本の」「人口」「イギリス」「はるかに多い」「〜よりも」をそれぞれ過不足なく英語に置き換えています。足りないところは何一つないように思えますが、できあがったセンテンスは英語としては不自然です。

比較の対象
何を比較するのか: 比較級の場合(2) この項目の先頭へ↑

実は、日本語の「日本の人口はイギリスよりもはるかに多い」の意味は、「日本の“人口”はイギリスの“人口”よりもはるかに多い」です。日本とイギリスの双方の「人口」を比べているわけです。

なので、英訳するときも、「比較の対象」は日本とイギリスの双方の「人口」であることを必ず明確に示します。

【例文】:日本の人口はイギリスよりもはるかに多い。
(= 日本の人口はイギリスの人口よりもはるかに多い。)
【 × 】:The population of Japan is much larger than England.
【 ○ 】:The population of Japan is much larger than that of England.
→"that of England"は"the population of England"の意味

【例文】の場合、日本語の「イギリス」の意味は「イギリスの人口」です。「の人口」を省略しています。英語では省略不可。必ず、"that of England"と表現します。"that of England"は"the population of England"の意味。"population"が二つ続くとクドイので、二つ目は代名詞の"that"を使います。

もう一つ、例文で見てみます。

【例文】:木星の直径は地球よりもはるかに大きい。
(= 木星の直径は地球の直径よりもはるかに大きい。)
【 × 】:The diameter of Jupiter is much longer than the Earth.
【 ○ 】:The diameter of Jupiter is much longer than that of the Earth.
→【例文】の「地球」は「地球の直径」の意味

【例文】の場合、日本語の「木星」の意味は「木星の直径」です。「の直径」を省略しています。英語では省略不可。必ず、"that of the Earth"と表現します。"that of the Earth"は"the diameter of the Earth"の意味。"diameter"が二つ続くとクドイので、二つ目は代名詞の"that"を使います。

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ゼロから始める比較の表現(15)
比較級:「この二つはここが違う」(6)
"more"……"many, more"の比較級
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比較級の"more"

【目次】: moreの意味と用法

"more"は"many"と"much"の比較級
"more"……"many, more"の比較級(1) この項目の先頭へ↑

"more"は他の形容詞副詞の前に置いて比較級を作りますが、実は、"more"自体も"many"と"much"の比較級です。意味は「(数が)いっそう多い、(量が)いっそうたくさん」です→【参照】: 『比較級……比較級の作り方: 語尾に"er"か前に"more"か

"many"と"much"の最上級は"most"です→【参照】: 『"most"……"many, much"の最上級

【例文】:I have more siblings than you.
【和訳】:私にはあなたより多くの兄弟姉妹がいる。
→"more"は「数がいっそう多い」ことを表わす

【例文】:I drank more beer than you.
【和訳】:私はあなたよりたくさんのビールを飲んだ。
→"more"は「量がいっそう多い」ことを表わす

"more many"は不可
"more"……"many, more"の比較級(2) この項目の先頭へ↑

ときどき、"more"が"many"の比較級であることを忘れて、"more many books"というミスを見かけます。もちろん、「より多くの本」なら"more books"のみでOKです。"many"の意味は"more"に含まれるので"many"は不要。

【例文】:私はあなたよりたくさんの本を持っている
【 × 】:I have more many books than you.
【 ○ 】:I have more books than you.
→"more many"は不可

"many"を先に置いた"many more"は可能です。"many"が"more"の意味を強調します→【参照】: 『"more"……"many, more"の比較級: "many more"は可能)

"many more"は可能
"more"……"many, more"の比較級(3) この項目の先頭へ↑

"more many books"は文法的に不自然です。ただし、"many more books"は可能です。"more"の意味が「数が多い」のとき、"many"は"more"の意味を強調します→【参照】: 『"more"……"many, more"の比較級: "more many"は不可)

【例文】:私はあなたよりはるかにたくさんの本を持っている
【 × 】:I have more many books than you.
【 ○ 】:I have many more books than you.
→"more many"は不可、"many more"はOK、"many"は"more"の意味を強調する

"more"の意味は「よりよい」ではない
"more"……"many, more"の比較級(4) この項目の先頭へ↑

ときどき、"more"は"better"とごっちゃになり、"more" = 「よりよい」というミスを見かけます。"more"に「質的にさらによい」の意味はありません。"more"の意味はあくまで「数や量がいっそう多い」です。「質的にさらによい」は"better"です→【参照】: 『"better"……"good, well"の比較級

【例文】:I have more dogs than you.
【 × 】:私はあなたのより良い犬を飼っている。
【 ○ 】:私はあなたよりたくさんの犬を飼っている。
→"more"の意味は「よりよい」ではなく「よりたくさん」

"more of 〜"(〜の中のより多く)
"more"……"many, more"の比較級(5) この項目の先頭へ↑

ある程度限定した範囲の中から「より多く」を表わすときは"more of 〜"を使います。

# more of the + 名詞
# more of my/our/your/his/her/its/their + 名詞
# more of this/that/these/those + 名詞

【例文】:今日、さらにクラスの生徒二人がインフルエンザで学校を休んだ。
【 × 】:Today two more the students in the class are absent from school because of flu.
【 ○ 】:Today two more of the students in the class are absent from school because of flu.
→"more the students"は不可、"of"をはさんで"more of the students"とする

【例文】を英訳する場合、「クラスの中の生徒」は"the students in the class"です。"students"には定冠詞(the)を付けて学校の生徒全員ではなく、一つのクラスの生徒に限ることを表わします。

ところが、"two more the students"という表現では「生徒の中からさらに二人」というニュアンスが出せないので意味的に不可。部分や一部を表わす"of"をはさんで「〜の中から」の意味を付け加えて"two more of the students"(その生徒たちの中からさらに二人)と表現します→【参照】: 『間違えやすい前置詞: 部分や一部を表わす"of": "some of the students"

"of"の次に置く名詞は特定の集まりの中からというニュアンスを表わすので、数えられる名詞であれば複数形を使います。"more of the student"は意味的に不可。

定冠詞(the)のほか、代名詞の所有格(my, her, etc)や指示形容詞(this, these, that, those)などが"more"の後に続く場合も"of"を使います。

【例文】:これ以上お手間を取らせるつもりはありません。
【 × 】:I don't want to take up any more your time.
【 ○ 】:I don't want to take up any more of your time.
→"more your time"は不可、"of"をはさんで"more of your time"(あなたの時間の中からこれ以上)とする

【例文】:これらの低コレステロール食品をいっそう摂取して下さい。
【 × 】:You had better consume more these foods that are low in cholesterol.
【 ○ 】:You had better consume more of these foods that are low in cholesterol.
→"more these foods"は不可、"of"をはさんで"more of these foods"(これらの食品の中からいっそうの量)とする

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ゼロから始める比較の表現(16)
比較級:「この二つはここが違う」(7)
"better"……"good, well"の比較級
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比較級の"better"

【目次】: betterの意味と用法

"better"は"good"と"well"の比較級
"better"……"good, well"の比較級(1) この項目の先頭へ↑

"better"は形容詞の"good"と副詞の"well"の比較級です。ニュアンスは「さらに良質な、さらに優れた、もっと上手に」です。

"good"と"well"の最上級は"best"です→【参照】: 『最上級: "best"……"good, well"の最上級

【例文】:I play tennis better than you.
【和訳】:私のテニスの腕はあなたより上だ

"more good"は不可
"better"……"good, well"の比較級(2) この項目の先頭へ↑

ときどき、"better"が"good"の比較級であることを忘れて、"a more good tennis player"というミスを見かけます。もちろん、「いっそう優秀なテニスの選手」なら"a better tennis player"のみでOK。"good"の比較級は"better"なので、わざわざ"more"を付け加えて"more good"とする必要はありません。

【例文】:私はあなたよりも優秀なテニス選手だ。
【 × 】:I am a more good tennis player than you.
【 ○ 】:I am a better tennis player than you.
→"good"の比較級は"more good"や"more better"ではなく"better"

"more better"は不可
"better"……"good, well"の比較級(3) この項目の先頭へ↑

ときどき、"better"が"good"の比較級であることを忘れて、"a more better tennis player"というミスも見かけます。もちろん、「いっそう優秀なテニスの選手」なら"a better tennis player"のみでOK。"good"の比較級は"better"なので、わざわざ"more better"と比較級を二つ重ねる必要はありません。

【例文】:私はあなたよりも優秀なテニス選手だ。
【 × 】:I am a more better tennis player than you.
【 ○ 】:I am a better tennis player than you.
→"good"の比較級は"more better"ではなく"better"

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ゼロから始める比較の表現(17)
比較級:「この二つはここが違う」(8)
"like more"より"like better"が普通
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動詞の"like"は"better"を使う

「どちらが好きですか」と質問する場合、英語ではよく"Which do you like better?"と表現します。

【例文】:コーヒーと紅茶、どちらがお好きですか。
【 ○ 】:Which do you like better, coffee or tea?
【 ○ 】:Which do you like more, coffee or tea?

「どっちが好きか」と尋ねる場合、好きである程度や度合が問題となるので、論理的に考えると"better"を使うのは意味的に不自然です。"better"のニュアンスは「さらに良質な、さらに優れた」です→【参照】: 『比較級: "better"……"good, well"の比較級

ところが、実際の英文では"better"のほうをよく使います。"more"を使うとやや堅苦しい表現になることもあるようです。

"like"と似た意味の"love"は"more"を使うほうが普通です。"better"を使うこともありますが、"love"の場合は"more"を使うほうが無難です。

【例文】:私は犬より猫のほうが好きだ。
【 △ 】:I love cats better than dogs.
【 ○ 】:I love cats more than dogs.
→"love 〜 more"のほうが普通

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ゼロから始める比較の表現(18)
比較級:「この二つはここが違う」(9)
"worse……"bad, badly, ill"の比較級
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"worse"は三つの比較級を表わす

"worst"は"bad"(悪い), "badly"(ひどく), "ill"(具合が悪い)の三つの比較級を表わします。"worse"の最上級は"worst"です→【参照】: 『最上級: "worst"……"bad, badly, ill"の最上級

"worse"は"bad"の比較級を表わします。意味は「様子や状態がいっそう悪い、いっそう劣った、いっそうひどい」です。"bad"は形容詞です。

【例文】:台風による風の被害は予想をはるかに超えてひどかった
【英訳】:Wind damage caused by the typhoon was much worse than we had expected.
→"worse"は"bad"の比較級、意味は「いっそうひどい」

"worse"は"badly"の比較級も表わします。意味は「いっそうひどく、いっそう悪く」です。"badly"は副詞てす。

【例文】:事故の相手の車より私の車のほうがひどく損傷した。
【英訳】:My car was damaged worse than the other.
→"worse"は"badly"の比較級、意味は「いっそうひどく」

"worse"は"ill"の比較級も表わします。"iller"とは言いません。意味は「いっそう具合が悪い、いっそう気分がすぐれない、より体調が悪い」です。"ill"は形容詞です。

【例文】:昨日よりさらに具合が悪そうに見えるよ。
【英訳】:You look worse than yesterday.
→"worse"は"ill"の比較級、意味は「いっそう具合が悪い」

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ゼロから始める比較の表現(19)
比較級:「この二つはここが違う」(10)
"less"……"little"の比較級
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"less"は"little"の比較級

"less"は"little"の比較級です。"little"の最上級は"least"です→【参照】: 『最上級: "least"……"little"の最上級

"less"の意味は「(量や程度が)いっそう少ない、(重要性が)いっそう小さい、(難易度が)いっそう低い」です。しかし、"less" = 「いっそう少ない」と和訳すると、日本語としてやや不自然になります。

【例文】:I drank less beer than you.
【 △ 】:私はあなたよりいっそう少ない量のビールを飲んだ。

"less" = 「〜ほどではない」のように否定と解釈して和訳すると、自然な日本語訳ができあがります。

# less 〜……「〜ほどではない」

【例文】:I drank less beer than you.
【 ○ 】:私はあなたほどビールは飲んでいない

場合によっては、"less" = 「いっそう少ない」と和訳すると、日本語として意味不明になります。そこで、"less" = 「〜ほどではない」のように否定と解釈して、和訳してみます。

【例文】:It is less difficult to walk than to drive a car.
【 × 】:歩くのは自動車を運転するよりいっそう少なくむつかしい。
【 ○ 】:歩くのは自動車を運転するほどむつかしくはない
→「いっそう少なくむつかしい」は日本語として不自然、「〜ほどむつかしくない」とする

【例文】:What you see is less important than what impresses you.
【 × 】:何を見たかは、何があなたを感動させたよりいっそう少なく重要である。
【 ○ 】:何を見たかは、何に感動したかほど重要ではない
→「いっそう少なく重要である」は日本語として不自然、「〜ほど重要ではない」とする

"less"は"happy"や"healthy"など語尾に"er"を付けて比較級を作る形容詞副詞の前に置くことができます。文の意味が反転して否定になります。

【例文】:Young people today seem less happy than in the past.
【和訳】:今時の若者は昔ほど幸せそうには見えない
→"less happy" = 「幸せではない」

【例文】:I heard a rumor that GM food is less safe than conventional one.
【和訳】:遺伝子組み換え食品は旧来の食べ物より安全でないという噂を聞いた。
→"less safe" = 「安全ではない」

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ゼロから始める比較の表現(20)
比較級:「この二つはここが違う」(11)
"fewer"と"less"
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原則として"fewer"は「数」、"less"は「量」を表わす

"less"は"little"の比較級です→【参照】: 『比較級: "less"……"little"の比較級

通例、"less"の意味は「量や程度がいっそう少ない」ですが、ときどき「数がいっそう少ない」の意味で使うことがあります。

【例文】:There are less teen smokers than we expected.
【 × 】:十代の喫煙者の量は予想より少ない。
【 ○ 】:十代の喫煙者の人数は予想より少ない。
→"less"の意味は「量がいっそう少ない」ではなく「人数がいっそう少ない」

特に、「less + than + 数字」の形は、一種のイディオムとしてよく使います。

# less than 〜……「〜未満」

【例文】:バスの乗客は五人未満だった。
【 ○ 】:There were less than five passengers in the bus.
【 ○ 】:There were fewer than five passengers in the bus.

英作文の場合は、"fewer" = 「数がいっそう少ない」、"less" = 「量や程度が少ない」と区別するほうが無難です。「数がいっそう少ない」と表現するときは"fewer"を使います。

【例文】:十代の喫煙者の人数は予想より少ない。
【 △ 】:There are less teen smokers than we expected.
【 ○ 】:There are fewer teen smokers than we expected.
→"fewer"の意味は「数がいっそう少ない」

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ゼロから始める比較の表現(21)
比較級:「この二つはここが違う」(12)
"lesser"と"less"
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"lesser"は「数」以外を表わす

"little"には"less"のほかに"lesser"という比較級もあります→【参照】: 『比較級: "less"……"little"の比較級

"lesser"の意味は、「量がいっそう少ない、サイズがいっそう小さい、重要性や価値がいっそう低い、深刻さがいっそう大したことはない」です。"lesser"を「数がいっそう少ない」の意味で使うことはありません。

【例文】:Lesser papers should be discarded quickly.
【 × 】:より少ない書類は速やかに処分すべきだ。
【 ○ 】:たいして重要ではない書類はとっとと処分すべきだ。
→"lesser"の意味は「重要度がいっそう低い」

【例文】:It can be said that electric cars have lesser effect on the environment.
【 × 】:電気自動車は環境にあまり数多くの影響を及ぼさないと言われている。
【 ○ 】:電気自動車は環境にあまり重大な影響を及ぼさないと言われている。
→"lesser"の意味は「程度がたいしたことはない」

"lesser"は常に形容詞として名詞の前に置きます。"than"を含む文では使いません。"than"を含む文では必ず"less"を使います。

【例文】:ハイブリッド車はガソリン車よりも環境汚染が少ない
【 × 】:Hybrid cars create lesser pollution than gasoline-powered cars do.
【 ○ 】:Hybrid cars create less pollution than gasoline-powered cars do.
→"lesser"は"than"と一緒には使えない、"than"を含む文では"less"を使う

【例文】:ときどき、子供のころと比べて時間が少なくなったと感じる。
【 × 】:I sometimes feel I have lesser time than when I was a child.
【 ○ 】:I sometimes feel I have less time than when I was a child.
→"lesser"は"than"と一緒には使えない、"than"を含む文では"less"を使う

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ゼロから始める比較の表現(22)
比較級:「この二つはここが違う」(13)
"older"と"elder"……"old"の比較級
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"elder"は必ず名詞の前に置く

"older"と"elder"はどちらも"old"の比較級です。"elder"は特に家族や兄弟姉妹の中の年長者を指すときに使います。"elder"の最上級は"eldest"です →【参照】: 『"oldest"と"eldest"……"old"の最上級

# elder……家族や兄弟姉妹の中の年長者を指す

【例文】:姉はNASAに勤めています。
【英訳】:My elder sister works at NASA.
【英訳】:My older sister works at NASA.

"elder"はもっぱら名詞の前に置いて使います。"than"を含む文では使いません。

【例文】:私の父はあなたより二歳年上だ。
【 × 】:My father is two years elder than you.
【 ○ 】:My father is two years older than you.
→"elder"は"than"と一緒には使えない、"than"を含む文では"older"を使う

"elder"は定冠詞(the)を付けると、名詞として「二人のうちの年長者」の意味を表わします。

【例文】:二人兄弟で私がです。
【英訳】:I'm the elder of two brothers.
(= I am the elder brother.)
→"the elder"の意味は「年上の人物、年長者」

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ゼロから始める比較の表現(23)
比較級:「この二つはここが違う」(14)
"farther"と"further"……"far"の比較級
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「距離」以外の意味がある"further"

"far"の比較級は"farther"と"further"の二つがあります。

「距離」を表わすときは"farther"と"further"の両方が使えます。「程度や度合、追加」を表わすときは主に"further"を使います。二語とも形容詞としても副詞としても使えます。

"farther, further"の最上級は"farthest, furthest"です→【参照】: 『最上級: "farthest"と"furthest"

# farther……「距離がいっそう遠い、遠くに、遠くで」
# further……「距離がいっそう遠い、遠くに、遠くで」「程度や度合いがさらに」「追加で」

【例文】:ここからだったらあなたの家より私の家のほうが遠い
【 ○ 】:My house is farther from here than your house is.
【 ○ 】:My house is further from here than your house is.
→"farther" = "further" = 「距離がさらに遠い」

【例文】:我々よりさらに進んだ文明を持つ地球外生命体が存在するかもしれない。
【 △ 】:There might be extraterrestrial beings which have farther advanced civilization than us.
【 ○ 】:There might be extraterrestrial beings which have further advanced civilization than us.
→「程度、度合い」を表わす場合は"further"のほうが普通、"further"は副詞

【例文】:この脱線事故の原因究明にはさらなる調査が必要だ
【 △ 】:We need a farther investigation to see what caused the derailment.
【 ○ 】:We need a further investigation to see what caused the derailment.
→「追加」を表わす場合は"further"のほうが普通、"further"は形容詞

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ゼロから始める比較の表現(24)
比較級: "than 〜"の構文例
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"than"が作る主な構文

【目次】: "than"が作る主な構文

比較級の表現でよく使う"than"について、よく見かける構文例をまとめます。

"than"はたいてい接続詞あるいは前置詞として機能します。なので原則として、"than"の次に置くのは主語と動詞を備えた文、あるいは名詞代名詞、そして名詞として使う語、句、節などです。ただし、"than"に続く部分は比較対象だけを残し、他の部分は重複を避けて大部分を省くのが普通です。

"more and more"(だんだん、ますます)や"had better 〜"(〜したほうがよい、〜すべきである)などのイディオム的表現は別のコーナーにまとめてあります→【参照】: 『比較級: 比較級を使う主なイディオム

文と文の比較
"than 〜"の構文例(1) この項目の先頭へ↑

文と文を比較する場合、"than"以下は比較対象の語句のみを残して他の主語や動詞、目的語などはたいてい表現しません。

【例文】:よく言われるのは、大都市より小さな町のほうが住み心地がよい。
【 × 】:It is often said that a small town is friendlier than a big city is friendly.
【 ○ 】:It is often said that a small town is friendlier than a big city.
→"is friendly"はなくてもわかるので削る、比較対象は"a small town"と"a big city"

【例文】:傾向として女性より男性のほうが汗かきだ。
【 × 】:Men tend to sweat more than women tend to sweat.
【 × 】:Men tend to sweat more than women tend to.
【 ○ 】:Men tend to sweat more than women.
→二つ目の"tend to sweat"はなくてもわかるので削る、比較対象は"men"と"women"

【例文】:よりも爬虫類のほうが嫌い。
【 × 】:I dislike reptiles more than I dislike bugs.
【 ○ 】:I dislike reptiles more than bugs.
→二つ目の"I dislike"はなくてもわかるので削る、比較対象は"reptiles"と"bugs"

語句と語句の比較
"than 〜"の構語句例(2) この項目の先頭へ↑

語句と語句を比較する場合、"than"以下は比較対象の語句のみを残して他の主語や動詞、目的語などはたいてい表現しません。

【例文】:犬を飼っている人飼っていない人よりもよく歩く。
【 × 】:Dog owners walk more than people who don't own dogs walk.
【 ○ 】:Dog owners walk more than people who don't own dogs.
→二つ目の"walk"はなくてもわかるので削る、比較対象は"dog owners"と"people who don't own dogs"

【例文】:最悪なのは、家に帰りついたときに鍵を失くしたことに気づくことだ。
【英訳】:There is nothing worse than finding that we have lost the key when we get home.
→比較対象は"nothing"[代名詞]と"finding 〜 home"[動名詞]

【例文】:他人をけなすよりほめるほうがずっとむつかしい。
【英訳】:It's much more difficult to praise others than to criticize them.
【英訳】:It's much more difficult to praise others than criticize them.
→比較対象は"to praise others"[to不定詞]と"to criticize them (= others)"[to不定詞]

"than"以下がto不定詞のとき、"to"を省略して"to"のない不定詞(原形不定詞)を使うことがあります。【例文】の英訳の場合、"to criticize them"でも"criticize them"でもOK。

代名詞の場合
"than 〜"の構文例(3) この項目の先頭へ↑

"than 〜"の中で代名詞が主語の場合、代名詞be動詞助動詞動詞の代用のdo/does/didを付けるのが普通です。主語の代名詞のみを"than"の次にポツンと置くのは堅苦しい言い方。

主語の代名詞(I, she, they, etc)の代わりに、目的語の代名詞(me, her, them, etc)を使うこともできます。目的語の代名詞(me, her, them, etc)を使う場合は、be動詞助動詞動詞の代用のdo/does/didなどを付けないのが普通です。

【例文】:私はより背が高い。
【 × 】:I'm taller than he is tall.
【 △ 】:I'm taller than he.[※堅苦しい言い方]
【 ○ 】:I'm taller than he is.
【 × 】:I'm taller than him is.
【 ○ 】:I'm taller than him.
→二つ目の"tall"はなくてもわかるので削る、"him is"とは言わない

【例文】:彼女より速く走れる。
【 × 】:I can run fater than she can run.
【 △ 】:I can run fater than she.[※堅苦しい言い方]
【 ○ 】:I can run fater than she can.
【 × 】:I can run fater than her can.
【 ○ 】:I can run fater than her.
→二つ目の"run"はなくてもわかるので削る、"her can"とは言わない

【例文】:より私のほうが猫好きだ。
【 × 】:I like cats better than he likes them.
【 × 】:I like cats better than he likes.
【 △ 】:I like cats better than he.[※堅苦しい言い方]
【 ○ 】:I like cats better than he does.
【 × 】:I like cats better than him does.
【 ○ 】:I like cats better than him.
→二つ目の"them"(= cats)はなくてもわかるので削る、"does"は"likes"の代用、"him does"とは言わない

同種のものを比較
"than 〜"の構文例(4) この項目の先頭へ↑

「あなたの部屋」と「私の部屋」や「旧体育館」と「新体育館」など同じ種類のものを比較するときは、名詞の連続を避けて所有代名詞(mine, hers, etc)や不定代名詞の"one"を使います。

"than"以下は動詞や目的語は表現せず、所有代名詞(mine, hers, etc)や"one"のみ置くのが普通です。

【例文】:あなたの部屋は私の部屋より広い。
【 × 】:You room is larger than my room.
【 × 】:You room is larger than mine is.
【 ○ 】:You room is larger than mine.
→"room"の連続を避けて"mine"(= my room)を使う、二つ目の"is"はなくてもわかるので削る

【例文】:私の足のサイズはあなたより小さい。
【 × 】:My feet are smaller than your feet.
【 × 】:My feet are smaller than yours are.
【 ○ 】:My feet are smaller than yours.
→"feet"の連続を避けて"yours"(= your feet)を使う、二つ目の"are"はなくてもわかるので削る

【例文】:新しい体育館は前のよりはるかに大きい。
【 × 】:The new gym is far larger than old gym.
【 × 】:The new gym is far larger than old one was.
【 ○ 】:The new gym is far larger than old one.
→"gym"の連続を避けて"one"(= gym)を使う、二つ目の"was"はなくてもわかるので削る

【例文】:白い卵はたいてい茶色の卵より安い。
【 × 】:White eggs are usually cheaper than brown eggs.
【 × 】:White eggs are usually cheaper than brown ones are.
【 ○ 】:White eggs are usually cheaper than brown ones.
→"eggs"の連続を避けて"ones"(= eggs)を使う、二つ目の"are"はなくてもわかるので削る

前置詞句の比較
"than 〜"の構文例(5) この項目の先頭へ↑

"in 〜"や"about 〜"などの前置詞句を比較する場合、"than"以下は前置詞句のみを残して主語や動詞はたいてい表現しません。

【例文】:校庭より教室の中のほうが寒い。
【 × 】:It is colder in the classroom than it is cold in the schoolyard.
【 ○ 】:It is colder in the classroom than in the schoolyard.
→"it is cold"はなくてもわかるので削る、比較対象は"in the classroom"と"in the schoolyard"

【例文】:通勤にはクルマや地下鉄より自転車のほうが速い。
【 × 】:It's quicker to commute by bike than to commute by car or by subway.
【 ○ 】:It's quicker to commute by bike than by car or by subway.
→二つ目の"to commute"はなくてもわかるので削る、比較対象は"by bike"と"by car or by subway"

【例文】:アランは自分よりも他人のことを心配するような男だ。
【 × 】:Allan is a man who worries about others more than he worries about himself.
【 ○ 】:Allan is a man who worries about others more than about himself.
→"he worries"はなくてもわかるので削る、比較対象は"about others"と"about himself"

今と昔の比較(than + 主語 + 動詞)
"than 〜"の構文例(6) この項目の先頭へ↑

今の動作や状態と昔の動作や状態を比べるときは、"than"の次に「主語 + 動詞」を置いて時制の違いでいつといつを比較しているのかはっきりさせます。

同じ動詞の現在形と過去形を使う場合は、重複を避けて"than 〜"の中で使う動詞do/does/didに置き換えます。be動詞の場合はdo/does/didには置き換えず、be動詞をそのまま使います。

【例文】:ケビンは昨日よりは体調がいいようだ。
【 × 】:Kevin looks better than he yesterday.
【 × 】:Kevin looks better than he looked yesterday.
【 ○ 】:Kevin looks better than he did yesterday.
→"did(= looked)"を付けて過去であることを表わす

【例文】:数年前に比べて小さくなった袋菓子があるような気がする。
【 × 】:I feel some packed snacks are smaller than they several years ago.
【 × 】:I feel some packed snacks are smaller than they did several years ago.
【 ○ 】:I feel some packed snacks are smaller than they were several years ago.
→"were"を付けて過去であることを表わす、be動詞のときは"did"を使わない

【例文】:今時の若者は彼らの両親が若い頃よりもタバコを吸わない
【 × 】:Young people today smoke less than their parents.
【 × 】:Young people today smoke less than their parents smoked.
【 ○ 】:Young people today smoke less than their parents did.
→"did(= smoked)"を付けて過去であることを表わす

今と昔の比較(than + 時を表わす表現)
"than 〜"の構文例(7) この項目の先頭へ↑

今の動作や状態と昔の動作や状態を比べるときは、"than"の次に"ever"や"in the past"など時を表わす語句を置いて比較することもできます。主語や動詞はたいてい表現しません。

than + 時を表わす表現
  • than before(以前よりも), than ever(今までよりも), than in the past(昔よりも)
  • than today(今日よりも), than nowadays(今の時代よりも)
  • than yesterday(昨日よりも), than last week(先週よりも), than last month(先月よりも), than last year(去年よりも)
  • than in the morning(午前中よりも), than in the afternoon(午後よりも), than in the evening(夕方よりも), than at night(夜よりも), than at midnight(深夜よりも)

【例文】:スマートフォンのバッテリーの持ちが以前に比べて悪くなった。
【英訳】:My smartphone battery lasts shorter than before.
→"than before"のニュアンスは「過去の動作や状態よりも」

【例文】:ロボットは現在よりもさらに多くの人間の仕事をこなすようになるだろう。
【英訳】:Robots will do more human jobs than nowadays.
→"than nowadays"のニュアンスは「今の時代よりも」

【例文】:今回の台風は今までにないくらい激しい台風だ。
【英訳】:The typhoon is more violent than ever.
→"than ever"のニュアンスは「過去のいかなるものよりも」

【例文】:今の学生は昔の学生ほど政治に興味がない。
【英訳】:Students today have less interest in politics than in the past.
→"than in the past"のニュアンスは「過去のある時点よりも」

【例文】:去年よりもたくさんのボランティアが来てくれた。
【英訳】:We have more volunteers than last year.
→"than last year"のニュアンスは「去年よりも」

【例文】:夜より早朝のほうが頭が働く。
【英訳】:My brain functions better in the early morning than at night.
→"than at night"のニュアンスは「夜の時間よりも」

今と昔の比較(than + when, than + since)
"than 〜"の構文例(8) この項目の先頭へ↑

"than"の次に「when + 主語 + 動詞 + 〜」や「since + 主語 + 動詞 + 〜」を置いて過去の時と比較することができます。

【例文】:子供のころと比べると誕生日がうれしくない。
【英訳】:I feel less happy at my birthday than when I was a child.
→"than when 〜"のニュアンスは「〜である時と比べると」

【例文】:今年の冬の雪の量は十年前にこちらに引っ越してきてから一番だ。
【英訳】:We've had more snow this winter than since we moved here ten years ago.
→"than since 〜"のニュアンスは「〜して以来を超える」

定型表現(than + 主語 + 動詞)
"than 〜"の構文例(9) この項目の先頭へ↑

"than"の次に主語と動詞を置いたよく見かける定型表現をまとめます。動詞の多くは人間の思考を表わすものです。

定型表現(than + 主語 + 動詞)
  1. than A appear/look/seem(Aの見かけより)
  2. than A really be(実際のAより)
  3. than A can bear/stand(Aが耐える限界より)
  4. than A claim(Aが主張するより)
  5. than A expect(Aが予想するより)
  6. than A imagine(Aが想像するより)
  7. than A intend/mean(Aが意図するより)
  8. than A need(Aが必要とするより)
  9. than A realize(Aが気づいているより)
  10. than A remember(Aが覚えているより)
  11. than A should(本来のAより)
  12. than A think(Aが考えるより)
  13. than A used to(昔のAより)

【例文】:金塊は見た目よりはるかに重い。
【英訳】:A gold nugget is far heavier than it appears.
【英訳】:A gold nugget is far heavier than it looks.
【英訳】:A gold nugget is far heavier than it seems.
→"than it appears/looks/seems"のニュアンスは「それの見た感じよりも」

【例文】:あなたは実際より背が高く見える。
【英訳】:You look taller than you really are.
→"than you really are"のニュアンスは「実際のあなたよりも」

【例文】:重機が立てる轟音は我慢の限界を超えていた。
【英訳】:The terrible noise produced by heavy equipment was more than I could bear.
【英訳】:The terrible noise produced by heavy equipment was more than I could stand.
→"than I could bear/stand"のニュアンスは「私が我慢できる限界を超えた」

【例文】:訴訟の中で、ロバートが言い張っていた年より十歳年をとっていたことが明らかになった。
【英訳】:In the lawsuit it became obvious that Robert was ten years older than he had claimed.
→"than he had claimed"のニュアンスは「ロバートが言い張っていた内容より」

【例文】:予想していたよりもはるかに多い義援金が寄せられた。
【英訳】:We received much more donation money than we had expected.
→"than we had expected"のニュアンスは「私達が事前に予想したよりも」

【例文】:大仏様は想像していた以上に巨大だ。
【英訳】:The Great Buddha is more gigantic than I imagined.
→"than I imagined"のニュアンスは「私が想像していたよりも」

【例文】:考えていたよりも長い期間、避難所生活を続けなければならなかった。
【英訳】:We had to live in an evacuation center for longer than we intended.
【英訳】:We had to live in an evacuation center for longer than we meant.
→"than we intended/meant"のニュアンスは「私達が事前に考えて計画していたよりも」

【例文】:健康に悪影響を及ぼす可能性があるので、必要以上のサプリメントを摂ってはいけない。
【英訳】:Don't take more supplements than you need, because it could damage your health.
→"than you need"のニュアンスは「必要とする限度を超えて」

【例文】:プラスチックゴミによる汚染は私達が気がついている以上に食物連鎖に悪影響を及ぼすかもしれない。
【英訳】:Plastic pollution may have a worse effect on food chain than we realize.
→"than we realize"のニュアンスは「私達が現在認識している以上に」

【例文】:観覧車は覚えていたよりはずっと小さかった。
【英訳】:The ferris wheel was smaller than I remembered.
→"than I remembered"のニュアンスは「私の記憶にあった以上に」

【例文】:Wi-Fiで本来の速度が出ていない。
【英訳】:My Wi-Fi speed is slower than it should be.
→"than it should be"のニュアンスは「それの本来あるべき状態より」

【例文】:荷物を詰めたリュックサックは思った以上にかさばる。
【英訳】:The packed backpack is bulkier than we think.
→"than we think"のニュアンスは「私達が事前に考えた以上に」

【例文】:ヒトと同様にペットも昔と比べると長生きするようになった。
【英訳】:Pets as well as people live longer than they used to.
→"than they used to"のニュアンスは「昔のペットと比べるとよりいっそう」

【例文】:今の若い人たちは昔の若者ほどお互いに競い合うことはしないようだ。
【英訳】:It seems that young people today are less competitive with each other than they used to be.
→"than they used to be"のニュアンスは「昔の若者と比べるとよりいっそう」

定型表現(than + 過去分詞)
"than 〜"の構文例(10) この項目の先頭へ↑

"than"の次に過去分詞を置いたよく見かける定型表現をまとめます。"than"の次にbe動詞を置いて「than + be動詞 + 過去分詞」の形になることがあります。意味はほぼ同じ。

「than + 過去分詞」と「than + be動詞 + 過去分詞」は「主語以外の誰かが〜する」というニュアンスを強調します。

定型表現(than + 過去分詞)
  1. than expected(予想されより)
  2. than planned(計画されたより)
  3. than scheduled(予定されたより)
  4. than thought(思われたより)

【例文】:木造の仮設住宅は予想をはるかに超えて快適です。
【英訳】:Wooden temporary housing is far more comfortable than expected.
【英訳】:Wooden temporary housing is far more comfortable than was expected.
→"than expected"のニュアンスは「事前に予想されたよりも」

【例文】:鉄道は計画された期日より一カ月早く復旧した。
【英訳】:The railroad has been recovered a month earlier than planned.
【英訳】:The railroad has been recovered a month earlier than was planned.
→"than planned"のニュアンスは「計画された日程よりも」

【例文】:注文したデジタルカメラは予定された日より三日遅れで届いた。
【英訳】:The digital camera I had ordered arrived three days later than scheduled.
【英訳】:The digital camera I had ordered arrived three days later than was scheduled.
→"than scheduled"のニュアンスは「予定された日程よりも」

【例文】:宇宙には居住可能な惑星が以前考えられていたよりもたくさんあるかもれしない。
【英訳】:There may be more inhabitable planets in the universe than previously thought.
【英訳】:There may be more inhabitable planets in the universe than was previously thought.
→"than previously thought"のニュアンスは「以前考えられていたよりも」

定型表現(than + 形容詞)
"than 〜"の構文例(11) この項目の先頭へ↑

"than"の次に形容詞を置いたよく見かける定型表現をまとめます。"than"の次にbe動詞を置いて「than + be動詞 + 形容詞」の形になることがあります。意味はほぼ同じ。

定型表現(than + 形容詞)
  1. than average(平均より)
  2. than necessary(必要とされるより)
  3. than usual(いつもより)

【例文】:一月は平均よりも気温が五度低かった。
【英訳】:January was five degrees colder than average.
【英訳】:January was five degrees colder than is average.
→"than average"のニュアンスは「平均よりも」

【例文】:百円ショップに行くとつい必要以上に買ってしまう。
【英訳】:A 100-yen shop tricks me into buying more than necessary.
【英訳】:A 100-yen shop tricks me into buying more than is necessary.
→"than necessary"のニュアンスは「必要とする数や量を超えて」

【例文】:例年の今ごろと比べて葉物野菜の価格が非常に高い。
【英訳】:The prices of leaf vegetables are much higher than usual at this time of year.
【英訳】:The prices of leaf vegetables are much higher than is usual at this time of year.
→"than usual"のニュアンスは「普段の状態より」

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ゼロから始める比較の表現(25)
比較級:「この二つはここが違う」(15)
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)
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「the + 比較級」の意味

【目次】: 「the + 比較級」の意味

"the"の意味は「〜するほど、〜になるほど」
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(1) この項目の先頭へ↑

"the"は副詞として「〜するほど、〜になるほど」の意味があります。この意味のときはたいてい"the"を比較級の前に置きます。

「the + 比較級」はよく二つ使って「〜すればするほど〜である」という意味を表わします。

# the+A(比較級), the+B(比較級)……「AをすればするほどBである、AであればあるほどBになる」

【例文】:The longer you speak, the more tired students grow.
【和訳】:話が長くなればなるほど生徒たちは退屈します。

ある一つのことをすればもう一つのことが生じるという原因と結果を表わします。よく、二つの物事の同時進行を表わしますが、「もし〜すると、〜になる」のような条件に近いニュアンスを表わすこともあります。

【例文】:The longer you walk, the more you can enjoy the country surroundings.
【和訳】:長く歩けば歩くほど、田舎の風景をよりいっそう楽しむことができます。
(= If you walk longer, you can enjoy the country surroundings more.)

"er"型か"more"型か
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(2) この項目の先頭へ↑

"the"を付ける形容詞副詞比較級が"er"型なら、"the older"や"the younger"、"more"を付けるタイプなら"the more beautiful"や"the more interesting"になります→【参照】: 『比較級の作り方

【例文】:The older you grow, the younger you look.
(= As you grow older, you look younger.)
【和訳】:あなたは年を取れば取るほど、見た目が若くなる。

"the"が付く前の文は以下のとおり。

【例】:You grow older.(あなたはどんどん年を取る)
【例】:You look younger.(あなたの見た目はどんどん若くなる).

【例文】:The simpler the design is, the more beautiful it looks
【和訳】:デザインはシンプルになればなれほど美しさが引き立つ。

"the"が付く前の文は以下のとおり。

【例】:The design is simpler.(デザインがよりいっそうシンプルだ)
【例】:It (= the design) looks more beautiful.(そのデザインはよりいっそう美しくなる).

【関連トピック】
比較級: 比較級の作り方

ヘンな語順
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(3) この項目の先頭へ↑

「the + 比較級」の構文の場合、「the + 比較級」のみが前に出て来るので、たいてい見たこともない語順になります。

【例文】:The more technology advances, the more convenient our lives become.
(= As technology advances more, our lives become more convenient.)
【和訳】:科学技術が進歩するにつれて、私たちの生活はいっそう便利になる。

【例文】では"convenient"を置いた位置が異常に見えるかもしれません。実は、"the"が"convenient"にくっついて文頭に出て来ただけです。【例文】の場合、"the"を付けない文は以下のとおり。

【例】:Technology advances more.(科学技術がどんどん進歩する)
【例】:Our lives become more convenient.(私たちの生活はどんどん便利なる)

それぞれの文の比較級("more"と"more convenient")に"the"を付けると、「それだけ〜」のニュアンスが加わり、「進歩すればするほど」「どんどん便利になる」というニュアンスを表現します。

"more convenient"(いっそう便利な)は意味的に深く関わるので分離は不可。"the"を付けた場合でも、"the more convenient"の形を崩さずにそのまま主語の"our lives"の前に置きます。

もう一つ例文で語順を確認します。

【例文】:The more the Internet develops, the more likely cyberterrorism is to happen.
(= As the Internet develops, cyberterrorism is more likely to happen.)
【和訳】:インターネットが発達すればするほど、サイバーテロの脅威が高まる。

"the"が付く前の文は次の以下のとおり。

【例】:The Internet develops more.(インターネットがどんどん発達する)
【例】:Cyberterrorism is more likely to happen.(サイバーテロの脅威がいっそう高まる)

比較級("more"と"more likely")に"the"がくっついてそれぞれ主語の前に出て来ます。"more likely"は意味的に深く関わるので分離は不可。"the more likely"のまま主語の"cyberterrorism"の前に置きます。

"the less"も使用可能
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(4) この項目の先頭へ↑

「the + 比較級」の構文では、"less"(いっそう少ない)を使うこともできます→【参照】: 『"less"……"little"の比較級

【例文】:The more television you watch, the less time you have to study.
(= If you watch television more, you have less time to study.)
【和訳】:テレビを見れば見るほど、勉強をする時間が少なくなる

"the"が付く前の文は次の以下のとおり。

【例】:You watch television more.(あなたはいっそうテレビを見る)
【例】:You have less time to study.(あなたは勉強をする時間がいっそう少なくなる)

比較級("more"と"less time")に"the"がくっついて文頭に出て来ます。"less time"は意味的に深く関わるので分離は不可。"the less time"のまま主語の"you"の前に置きます。

主語と動詞の省略
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(5) この項目の先頭へ↑

「the + 比較級」の構文の場合、主語と動詞を省略して「the + 比較級」のみになることがあります。

【例文】:The sooner the better.
(= The sooner you start something, the better it is for you.)
【和訳】:早ければ早いほどよい。

【例文】:The safer the better.
(= The safer it is, the better it is for us.)
【和訳】:安全であるに越したことはない。

be動詞のみを省略
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(6) この項目の先頭へ↑

「the + 比較級」の構文でbe動詞のみを省略することがあります。

【例文】:本がぶ厚ければぶ厚いほど、読んだあとの喜びが大きくなる。
【 A 】:The fatter the book is, the greater joy you feel when you finish reading it.
【 B 】:The fatter the book, the greater the joy you feel when you finish reading it.

"joy"の前に定冠詞(the)を付けても付けなくても正解です。「the + 比較級」を付ける前の文はそれぞれ以下のとおり。"you feel greater joy"か"the joy (which) you feel is greater"かの違いです。

【 Aa 】:The book is fatter.
【和訳】:本がいっそうぶ厚い
【 Ab 】:You feel greater joy when you finish reading it (= the book).
【和訳】:その本を読み終えたとき、いっそう大きな喜びを感じる。

"feel"の目的語が"greater joy"です。これに"the"を付けて文頭に置くと、"the greater joy you feel when you finish reading it"となります。

【 Ba 】:The book is fatter.
【和訳】:本がいっそうぶ厚い
【 Bb 】:The joy you feel when you finish reading it (= the book) is greater.
【和訳】:その本を読み終えたときに感じる喜びがいっそう大きくなる。

"The joy you feel when you finish reading it"までが"is greater"の主語です。"you finish reading it"は関係代名詞節。先行詞は"the joy"。"greater"に"the"を付けて文頭に置くと、"the greater the joy you feel when you finish reading it is"となります。

ただし、関係代名詞の"which"とbe動詞の"is"はよく省略します。なので【 A 】と【 B 】の構文が両方とも可能になります。

【 B 】の例文でbe動詞を省略せずに書くと以下のとおり。

【例文】:本がぶ厚ければぶ厚いほど、読んだあとの喜びが大きくなる。
【 Bc 】:The fatter the book is, the greater the joy you feel when you finish reading it is.
(= The fatter the book, the greater the joy you feel when you finish reading it.)
(= The fatter the book is, the greater joy you feel when you finish reading it.)
→二つの"is"と"which"は省略可能

all the better 〜, all the more 〜(なおさら〜)
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(7) この項目の先頭へ↑

イディオムの"all the better"と"all the more"の"the"は、「the+A(比較級), the+B(比較級)」(AをすればするほどBである、AであればあるほどBになる)の"the"と同じく、副詞として「〜するほど、〜になるほど」の意味を表わします。二つともほぼ同じ意味。ニュアンスは「〜という特別な原因や理由があるからなおさら」です。

たいてい、"all the better"と"all the more"の次に"for 〜, because 〜, in that 〜"などを置いて原因や理由を明示します。

【例文】:I like cats all the better for their selfishness and disobedience.
【例文】:I like cats all the better because they are selfish and disobedient.
【例文】:I like cats all the better in that they are selfish and disobedient.
【和訳】:猫のわがままで言うことを聞かないところがなおさら好きです。
→欠点を持っているからこそ好き

【例文】:The climb was all the more dangerous for the bad weather.
【例文】:The climb was all the more dangerous because the weather was bad.
【例文】:The climb was all the more dangerous in that the weather was bad.
【和訳】:悪天候だったからこそ、その登山はなおさら危険だった。
→元々危険な登山だったうえに天候も悪かった

原因や理由を"all the better"と"all the more"の前に置くことがあります。

【例文】:Cats are selfish and disobedient, but I like them all the better.
(= I like cats all the better because they are selfish and disobedient.)
【和訳】:猫はわがままで言うことを聞かないけれどがそこがなおさら好きです。

【例文】:The weather was bad, and the climb was all the more dangerous.
(= The climb was all the more dangerous because the weather was bad.)
【和訳】:悪天候だったのでなおさらその登山は危険だった。

none the wiser(その程度までは理解していない)
the + 比較級(〜するほど、〜になるほど)(8) この項目の先頭へ↑

イディオムの"none the wiser"の"the"は、「the+A(比較級), the+B(比較級)」(AをすればするほどBである、AであればあるほどBになる)の"the"と同じく、副詞として「〜するほど、〜になるほど」の意味を表わします。ニュアンスは「説明や解説があったけれど理解はそれほど充分ではない」です。

たいてい、"none the wiser"の前の部分で理解しようとした努力の内容を明示します。

【例文】:I've read the printed instructions repeatedly, but I'm still none the wiser with what to do.
【和訳】:紙の説明書は何度も読んでみたがそれでもなお自分が何をすればいいのかさっぱりわからない
(= I've read the printed instructions repeatedly, but I'm still not any the wiser with what to do.)
→何度も説明書を読んだがその努力に見合った理解が未だにできない

"wiser"のほかに"better"や"worse"なども可能です。たいてい、"none the better, none the worse"の次に"for 〜"を置いて、その状態に陥った原因や理由を明示します。

【例文】:I felt none the better for having taken headache pills.
【和訳】:頭痛薬を飲んだがそれほどよくはならなかった。
→薬の効果が現われない

"none the better"を直訳すると「その程度よりよいわけでは決してない」です。ニュアンスは「想定されたよい状況よりはかなり悪い」です。

【例文】:The rider looked none the worse for involving in the bike crash.
【和訳】:バイクに乗っていた人は大事故に巻き込まれたがそれでもまったくの無傷に見えた。
→大事故だったが予想に反して無傷だった

"none the worse"を直訳すると「その程度より悪いわけでは決してない」です。ニュアンスは「想定された悪い状況よりはかなりよい」です。

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ゼロから始める比較の表現(26)
比較級:「この二つはここが違う」(16)
the + 比較級(二つのうちのより〜であるほう)
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比較対象が二つのみの場合

比較級の前に定冠詞(the)を置いて、あえて物事を限定することがあります。

特に、比較の対象が二つしか存在しない場合、比較級の前に定冠詞(the)を置きます。たいてい"of the two 〜"を付けて「二つのうちのより〜であるほう」のニュアンスを表わします。

# the + 比較級 + of the two 〜……「二つのうちのより〜であるほう」

【例文】:解答は簡単なほうの問題から始めなさい。
【 × 】:You must start with easier of the two questions.
【 ○ 】:You must start with the easier of the two questions.

【例文】:ライオンとトラとでは、トラのほうが危険な動物だ。
【 × 】:Between lions and tigers, the tiger is more dangerous of the two animals.
【 ○ 】:Between lions and tigers, the tiger is the more dangerous of the two animals.

"of the two 〜"を省略することもよくあります。

【例文】:いい家を二軒見つけた。大きいほうを買うつもりだ。
【 × 】:I've found two nice houses. I'll buy larger (of the two).
【 ○ 】:I've found two nice houses. I'll buy the larger (of the two).
→"larger"の次の"of the two"を省略している

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ゼロから始める比較の表現(27)
比較級:「この二つはここが違う」(17)
比較級 + and + 比較級(どんどん〜、ますます〜)
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様子や状態の変化

同一の比較級を"and"でつなぐと様子や状態が変化していく様を表わします。たいてい、"than"なしで「比較級 + and + 比較級」のみで使います。

【例文】:The temperature is lower.
【和訳】:気温がいっそう低い
【例文】:The temperature is getting lower and lower.
【和訳】:気温がどんどん下がってきている
→"lower and lower"は状態が変化していく様を表わす

moreを足して比較級を作る単語は"more"を"and"でつなげて比較級の前に置きます。

【例文】:As things get more and more complicated, it takes longer and longer time to understand them.
【和訳】:物事がどんどん複雑化するにつれて、理解にかかる時間もどんどん長くなる。
→"more and more complicated"と"longer and longer"は状態が変化していく様を表わす

"less and less"も使えます。

【例文】:Secondary disasters are less and less likely to occur.
【英訳】:二次災害が発生する可能性は徐々に低くなる。
→"less and less"は状態が変化していく様を表わす

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ゼロから始める比較の表現(28)
比較級:「この二つはここが違う」(18)
比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など
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比較級の強調

【目次】: 比較級の強調

比較級の意味を強調する表現
比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など(1) この項目の先頭へ↑

形容詞副詞比較級を強調するときは、"much, very much, far, altogether, a lot, still, even, rather, considerably"などの副詞を使います、"much"は最上級の強調にも使えます→【参照】: 『最上級: 最上級を強調する語句……"much, by far"など

比較級を強調する表現
  • 【非常に、大変、とても】: much, very much, far, altogether, a lot, still, even
  • 【けっこう、かなり、まあまあ】: rather, considerably

比較級に変化させた形容詞副詞のすぐ前に"much"や"far"などを置きます。比較級の強調に"very"を使うのは通例、不可。

"much, far, altogether, a lot"は単純に形容詞副詞の意味を強調します。

【例文】:日本人は欧米人よりはるかに多くのマグロを食べる。
【 × 】:Japanese people eat very more tuna than American and European people.
【 ○ 】:Japanese people eat much more tuna than American and European people.
【 ○ 】:Japanese people eat far more tuna than American and European people.
【 ○ 】:Japanese people eat altogether more tuna than American and European people.
【 ○ 】:Japanese people eat a lot more tuna than American and European people.
→比較級の強調で"very"は不可

"even"と"still"は「比較するほうもされるほうも〜ではあるが」というニュアンスを追加します。

【例文】:海で百メートル泳ぐのはプールで泳ぐのよりはるかにむつかしい。
【 × 】:Swimming a hundred meters in the sea is very harder than in the pool.
【 ○ 】:Swimming a hundred meters in the sea is much harder than in the pool.
【 ○ 】:Swimming a hundred meters in the sea is far harder than in the pool.
【 ○ 】:Swimming a hundred meters in the sea is altogether harder than in the pool.
【 ○ 】:Swimming a hundred meters in the sea is a lot harder than in the pool.
→ニュアンスは単純に「プールより海で泳ぐほうがむつかしい」
【例文】:百メートル泳ぐのはむつかしいが、プールより海で泳ぐほうがはるかにむつかしい。
【 × 】:Swimming a hundred meters in the sea is very harder than in the pool.
【 ○ 】:Swimming a hundred meters in the sea is still harder than in the pool.
【 ○ 】:Swimming a hundred meters in the sea is even harder than in the pool.
→ニュアンスは「百メートル泳ぐのはプールでも海でもむつかしいが、海のほうがいっそうむつかしい」

比較級の強調に"very much"は使える
比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など(2) この項目の先頭へ↑

比較級の強調の場合、通例"very"のみは不可ですが、"very much"なら使えます。

【例文】:日本人は欧米人よりはるかに多くのマグロを食べる。
【 × 】:Japanese people eat very more tuna than American and European people.
【 ○ 】:Japanese people eat very much more tuna than American and European people.
→「very much + 比較級」は可能

"many more"
比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など(3) この項目の先頭へ↑

"more"が「数」を表わすとき通例、強調には"much"ではなく、"many"を使います。

【例文】:今年は去年よりも地震がはるかに多い
【 × 】:There are much more earthquakes this year than last year.
【 ○ 】:There are many more earthquakes this year than last year.
→"much more"は通例不可、"many more"を使う、"many"は"more"の意味を強調する

弱い強調を表わす"rather, considerably"
比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など(4) この項目の先頭へ↑

"much"や"far"ほど強い強調ではなく「けっこう、かなり、まあまあ、そこそこ」のニュアンスを表わすときは、"rather"や"considerably"を使います。

【例文】:The earthquake damaged wooden houses rather more seriously than concrete buildings.
【例文】:The earthquake damaged wooden houses considerably more seriously than concrete buildings.
【和訳】:地震による損壊はコンクリートの建物より木造家屋のほうがかなりひどかった。
【例文】:The earthquake damaged wooden houses much more seriously than concrete buildings.
【和訳】:地震による損壊はコンクリートの建物より木造家屋のほうがはるかにひどかった。
→"much"を使うと損壊の度合がさらに高くなる

"far"に「遠い」の意味はない
比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など(5) この項目の先頭へ↑

比較級の強調で使う"far"に「遠い」という距離を表わすニュアンスはまったくありません。和訳のときには、「はるかに、ずっと」などの日本語を当てます。

【例文】:Japanese people eat far more tuna than American and European people.
【 × 】:日本人は欧米人より遠くにいるさらに多くのマグロを食べる。
【 ○ 】:日本人は欧米人よりはるかに多くのマグロを食べる。
→"far"の意味は「はるかに、ずっと」、"much"とほぼ同じ意味

【例文】:Swimming a hundred meters in the sea is far harder than in the pool.
【 × 】:海で百メートル遠くへ泳ぐのはプールで泳ぐのよりむつかしい。
【 ○ 】:海で百メートル泳ぐのはプールで泳ぐのよりはるかにむつかしい。
→"far"の意味は「はるかに、ずっと」、"much"とほぼ同じ意味

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ゼロから始める比較の表現(29)
比較級:「この二つはここが違う」(19)
「〜よりも」を"to"で表わす単語
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"superior, inferior, senior, junior"

【目次】: 「〜よりも」を"to"で表わす単語

「〜よりも」に"than"を使わない単語
「〜よりも」を"to"で表わす単語(1) この項目の先頭へ↑

ごく少数の形容詞は、「〜より」の比較の意味を表わすとき、"than"を使わずに代わりに"to"を使います。よく見かけるのは四語のみ。いずれも語尾が"-ior"で終ります。

# superior(優秀な), inferior(劣った), senior(年上の), junior(年下の)

四語とも「〜より」を"than"ではなく、"to"で表わします。また、単語自体に「いっそう〜」の比較のニュアンスを含むので、語尾の"er"は常に不要、前に"more"を置くのも不可です。

【例文】:たぶん、異星人は地球人よりも優秀だと思う。
【 × 】:I think aliens are superior than earthlings.
【 ○ 】:I think aliens are superior to earthlings.

【例文】:動物がヒトよりも劣るとは必ずしも言えないだろう。
【 × 】:It cannot be necessarily said that animals are inferior than human beings.
【 ○ 】:It cannot be necessarily said that animals are inferior to human beings.

【例文】:私よりあなたのほうが年上だと思っていました。
【 × 】:I thought you were senior than me.
【 ○ 】:I thought you were senior to me.

【例文】:私より君のほうが年下だと思っていました。
【 × 】:I thought you were junior than me.
【 ○ 】:I thought you were junior to me.

強調は"much"や"far"を使う
「〜よりも」を"to"で表わす単語(2) この項目の先頭へ↑

四語とも強調するときは、"very"ではなく、"much"や"far"を使います。比較級と同じ扱いです→【参照】: 『比較級: 比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など

【例文】:スマートフォンは機能において携帯電話よりはるかにすぐれている。
【 × 】:Smartphones are very superior in function to basic cell phnoes.
【 ○ 】:Smartphones are much superior in function to basic cell phnoes.
→"superior"の強調で"very"は不可

【例文】:人の嗅覚は犬や猫よりはるかに劣る。
【 × 】:The human sense of smell is very inferior to that of dog's and cat's.
【 ○ 】:The human sense of smell is much inferior to that of dog's and cat's.
→"inferior"の強調で"very"は不可

【例文】:部下の一人が私よりはるかに年上だ。
【 × 】:One of my subordinates is very senior to me.
【 ○ 】:One of my subordinates is far senior to me.
→"senior"の強調で"very"は不可

【例文】:軍隊において軍曹は将軍より地位がはるかに下だ。
【 × 】:A sergeant is very junior to a general in the army.
【 ○ 】:A sergeant is far junior to a general in the army.
→"junior"の強調で"very"は不可

名詞としての意味
「〜よりも」を"to"で表わす単語(3) この項目の先頭へ↑

"inferior"を除いた"superior, juninor, senior"の三語は名詞としてもよく使います。

# superior(上役、上司、上官、先輩)
# junior(年少者、後輩、年下の人、若手)
# senior(年長者、先輩、年上の人、年配)

【例文】:My immediate superior is my elder brother.
【和訳】:私の直属の上司は私の兄です。

【例文】:My seniors are practicing in the schoolyard and my juniors in the gym.
【和訳】:先輩たちは校庭で、後輩たちは体育館で練習していた。

【例文】:My sister is ten years my senior.
【例文】:My sister is my senior by ten years.
(= My sister is ten years older than I.)
【和訳】:姉は私より十歳年上です。

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比較級を使う主なイディオム

ゼロから始める比較の表現(30)
比較級:「この二つはここが違う」(20)
比較級を使う主なイディオム
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"more"や"less"などを使うイディオム

比較級を使う主なイディオムをまとめます。

【目次】: 比較級を使うイディオム
  1. more A than B(BというよりむしろAだ)
  2. A rather than B(B よりもむしろ A だ)
  3. rather A than B(B よりもむしろ A だ)
  4. more and more(だんだん、ますます)
  5. more and more 〜(〜の数や量が増えて)
  6. more or less(だいたい、おそよ)
  7. no more than 〜(〜に過ぎない、ほんの〜)
  8. not more than 〜(量的にせいぜい〜、多くても〜)
  9. no more A 〜 than B(Bが〜でないのと同様にAは〜ではない)
  10. not A 〜 any more than B(Bが〜でないのと同様にAは〜ではない)
  11. more than 〜(〜より大きい、〜どころではない、きわめて〜だ)
  12. more than one 〜(二つ以上の〜)
  13. see more of 〜(〜にもっと会う), see less of 〜(〜にあまり会わない)
  14. less than 〜(〜未満、まったく〜ではない)
  15. no less than 〜(〜ほど多く、〜ほどたくさん)
  16. A no less 〜 than B(AはBに劣らず〜である)
  17. not less than 〜(少なくとも、最小でも)
  18. no better than 〜(〜にすぎない、まるで〜も同然)
  19. had better 〜(〜したほうがよい、〜すべきである)
    1. had betterは忠告、指示、義務を表わす
    2. had betterは原形不定詞を使う
    3. had betterの否定はhad better not
    4. had betterの疑問は否定疑問が多い
    5. had betterの付加疑問は〜, hadn't + 主語?
    6. had betterの主語は"you"以外もOK
    7. 最上級を使うhad bestも可能
  20. know better than + to不定詞(〜するほど愚かではない、〜のような真似はしない)
  21. would sooner 〜(むしろ〜である、どちらかと言えば〜だ)
    1. would soonerは「気持、気分」を表わす
    2. would soonerの主語は"I"以外も可能
    3. would soonerの否定はwould sooner not
    4. would sooner A than B(BよりむしろAだ)
    5. would sooner + that節は「現在の願望」を表わす
    6. would sooner 〜 = would as soon 〜, would prefer 〜, would rather 〜
  22. no sooner A than 〜(Aするとすぐに〜だ)
  23. 〜(比較級) than I expected(予想以上に〜)

"than expected"(予想されより)や"than ever"(今までよりも)などの定型表現は別のコーナーにまとめています→【参照】: 『比較級: "than 〜"の構文例

more A than B(BというよりむしろAだ)
比較級を使う主なイディオム(1) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、二つのものを比べるのではなく、ある一つのものに対して「正確に言えばBではなくAだ」です。比較の意味はほとんど残っていません。

"more A than B"は後ろから先に訳します。

"A rather than B"や"rather A than B"もほぼ同じ意味を表わします。真に言いたいことはBではなくてAです。

【例文】:I felt more puzzled than frightened by the horror movie.
(= I felt puzzled rather than frightened by the horror movie.)
(= I felt rather puzzled than frightened by the horror movie.)
【和訳】:そのホラー映画は恐いというよりは訳がわからなかった。

"more A than B"の場合、語尾に"er"を付けて比較級を作る単語でも"er"を付けずに、代わりに"more"を前に置きます。

【例文】:外は涼しいというよりはむしろ寒い。
【 × 】:It is colder than cool outdoors.
【 ○ 】:It is more cold than cool outdoors.
(= It is cold rather than cool outdoors.)
(= It is rather cold than cool outdoors.)
"cool"の比較級は通例、語尾に"er"を付けて"cooler"

A rather than B(BよりもむしろAだ、BよりもかえってAである)
比較級を使う主なイディオム(2) この項目の先頭へ↑

意味は"rather A than B"とほぼ同じです。"rather than"の間に語句をはさむか、はさまないかの違い。

話し手が真に言いたいことはBではなくてAです。Bを引き合いに出して“Aである”ことを強調します。比較の意味はほとんど残っていません。

"A rather than B"は後ろから先に訳します。

"more A than B"もほぼ同じ意味を表わします。真に言いたいことはBではなくてAです。

【例文】:The beef stew is salty rather than spicy.
(= The beef stew is more salty than spicy.)
(= The beef stew is rather salty than spicy.)
【 × 】:そのビーフシチューはしょっぱいというよりはむしろ辛い。
【 ○ 】:そのビーフシチューは辛いというよりはむしろしょっぱい。

【例文】の場合、本当に言いたいことは「シチューが辛い(spicy)」ではなく、「シチューがしょっぱい(salty)」です。

rather A than B(BよりもむしろAだ、BよりもかえってAである)
比較級を使う主なイディオム(3) この項目の先頭へ↑

意味は"A rather than B"とほぼ同じです。"rather than"の間に語句をはさむか、はさまないかの違い。

"rather A than B"は後ろから訳します。

ニュアンスは、二つのものを比べるのではなく、ある一つのものに対して「正確に言えばBではなくAだ」です。比較の意味はほとんど残っていません。

"more A than B"もほぼ同じ意味を表わします。真に言いたいことはBではなくてAです。

【例文】:The public desired rather democracy than dictatorship.
(= The public desired more democracy than dictatorship.)
(= The public desired democracy rather than dictatorship.)
【 × 】:民衆が望んだのは民主主義ではなく独裁だった。
【 ○ 】:民衆が望んだのは独裁ではなく民主主義だった。

"rather A than B"でも真に言いたいことはBではなくてAです。Bは引き合いに出されたに過ぎません。本当に言いたいことは「民衆の望みはdictatorship(独裁)」ではなく「民衆の望みは民主主義(democracy)」です。

more and more(だんだん、ますます)
比較級を使う主なイディオム(4) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「物事が徐々に〜、時間とともにますます〜」です。

"more and more"で一つのイディオムです。副詞として機能します。"more and more"は形容詞として機能することもあります→【参照】: 『比較級: 比較級を使う主なイディオム……more and more 〜(〜の数や量が増えて)

【例文】:The hole in the ozone layer over Antarctica is more and more expanding.
【和訳】:南極上空のオゾンホールは徐々に拡大しつつある。

【例文】:Due to the afforestation trees and plants have more and more grown in the desert.
【和訳】:植林が功を奏し、砂漠にだんだんと草木が育ってきた。

"increasingly"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:The hole in the ozone layer over Antarctica is increasingly expanding.
【和訳】:南極上空のオゾンホールは徐々に拡大しつつある。

【例文】:Due to the afforestation trees and plants have increasingly grown in the desert.
【和訳】:植林が功を奏し、砂漠にだんだんと草木が育ってきた。

more and more 〜(〜の数や量が増えて)
比較級を使う主なイディオム(5) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「〜の数や量が増えて」です。

この場合の"more and more 〜"は名詞の前に置いて形容詞として機能します。"more and more 〜"は副詞として機能することもあります→【参照】: 『比較級: 比較級を使う主なイディオム……more and more(だんだん、ますます)

【例文】:More and more students study abroad.
【和訳】:海外へ留学する学生が増えている。
→「人数」が増える

【例文】:More and more food and water are needed in the disaster area.
【和訳】:被災地では必要とされる水と食料の量が増えている。
→「水と食料の量」が増える

「数が増える」場合は"the number of 〜 + increase"、「量が増える」の場合は"the amount of 〜 + increase"でほぼ同じ意味を表わすことができます。

【例文】:The number of students who study abroad is increasing.
【和訳】:海外へ留学する学生が増えている。
→「人数」が増える

【例文】:The amount of food and water which are needed in the disaster area is increasing.
【和訳】:被災地では必要とされる水と食料の量が増えている。
→「水と食料の量」が増える

more or less(だいたい、およそ)
比較級を使う主なイディオム(6) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「完全ではないけれどだいたいのところは、完全にそうとは断言できないけれど事実上は」です。

【例文】:I have more or less recovered from jet lag.
【和訳】:時差ボケはだいたい解消した。

【例文】:The man more or less confessed that he had involved in the robbery of gold bars.
【和訳】:男は金塊強奪に関ったことを白状したも同然だった。

数値に関して「およそ、だいたい、約」の意味を表わすときは、"more or less"を文尾に置くこともできます。

【例文】:There were more or less fifty passengers in the train car.
【例文】:There were fifty passengers in the train car, more or less.
【和訳】:列車内にはおよそ五十人の乗客がいた。
→"more or less"は文尾でも可、"fifty"の意味を補足する

"almost"や"approximately"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I have almost recovered from jet lag.
【和訳】:時差ボケはだいたい解消した。
【例文】:The man almost confessed that he had involved in the robbery of gold bars.
【和訳】:男は金塊強奪に関ったことを白状したも同然だった。
【例文】:There were approximately fifty passengers in the train car.
【和訳】:列車内にはおよそ五十人の乗客がいた。

no more than 〜(〜に過ぎない、ほんの〜)
比較級を使う主なイディオム(7) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「数や量が少ないことや重要性や意義が小さいことを強調して、たった〜だけに過ぎない」です。一種の強調表現です。

"no more than 〜"を直訳すると「〜以上では決してない」、つまり「〜にすぎない」です。

【例文】:You will reach the station if you walk no more than two minutes.
【和訳】:ほんの二分も歩けば駅ですよ。

"only"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:You will reach the station if you walk only two minutes.
【和訳】:ほんの二分も歩けば駅ですよ。

not more than 〜(量的にせいぜい〜、多くても〜)
比較級を使う主なイディオム(8) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「どんなに多くても最大で〜くらい、〜は越えないくらい」です。

"not more than 〜"を直訳すると「〜以上ではない」、つまり「多くても〜、最大でも〜」です。

【例文】:This picture would sell for not more than twenty thousand yen.
【和訳】:この絵はせいぜい二万円程度でしか売れないでしょう。

"at most"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:This picture would sell for at most twenty thousand yen.
【和訳】:この絵はせいぜい二万円程度でしか売れないでしょう。

no more A 〜 than B(Bが〜でないのと同様にAは〜ではない)
比較級を使う主なイディオム(9) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「BもAも〜ではない」です。"no more A 〜 than B"は後ろから訳します。

"no more A 〜 than B"を直訳すれば「Bが〜でない以上にAが〜であるはずがない」です。要するに言いたいことは「BもAも〜ではない」です。

わりとよく見かける構文ですが、和訳のときにはしょっちゅう見落とされます。

【例文】:I am no more healthy than you are.
【 × 】:あなた以上に私は不健康ではない
【 ○ 】:あなたが健康ではないのと同じく私も健康ではない

【例文】のニュアンスは「あなたも私も健康ではない」「あなたも私も不健康だ」です。

「Aが〜ではない」を強調するために「Bが〜ではない」を後ろに付け足します。なので、後ろから和訳して、日本語訳では最も言いたいことを最後に持って来ます。

【例文】:I am no more able to swim twenty five meters than you are.
【和訳】:あなたが二十五メートル泳げないのと同様に、私も二十五メートルは泳げない

言いたいことは「あなたも私も二十五メートルは泳げない」です。

not A 〜 any more than Bもほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I am not healthy any more than you are.
【和訳】:あなたが健康ではないのと同じく私も健康ではない
【例文】:I am not able to swim twenty five meters any more than you are.
【和訳】:あなたが二十五メートル泳げないのと同様に、私も二十五メートルは泳げない。

not A 〜 any more than B(Bが〜でないのと同様にAは〜ではない)
比較級を使う主なイディオム(10) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは「BもAも〜ではない」です。"not A 〜 any more than B"は後ろから訳します。

"not A any more 〜 than B"を直訳すれば「Bが〜でない以上にAが〜であるはずがない」です。要するに言いたいことは「BもAも〜ではない」です。

わりとよく見かける構文ですが、和訳のときにはしょっちゅう見落とされます。

【例文】:We are not informed of the missing person any more than you are.
【 × 】:あなた方以上に我々はその行方不明者について知らされていない
【 ○ 】:あなた方と同じく、我々もその行方不明者に関して何も知らされていない

言いたいことは「あなた方も我々も何も知らされていない」です。

【例文】:We do not allow the restart of the nuke plant any more than you do.
【 × 】:あなたが許す以上に我々はその原発の再稼働を認めない
【 ○ 】:あなた達が認めないのと同じく、我々もその原発の再稼働を絶対に認めない

言いたいことは「あなた達も我々も原発再稼働は認めない」です。

no more A 〜 than Bもほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:We are no more informed of the missing person than you are.
【和訳】:あなた方と同じく、我々もその行方不明者に関して何も知らされていない
【例文】:We no more allow the restart of the nuke plant than you do.
【和訳】:あなた達が認めないのと同じく我々もその原発の再稼働を絶対に認めない

more than 〜(〜より大きい、〜どころではない、きわめて〜だ)
比較級を使う主なイディオム(11) この項目の先頭へ↑

数値の前に置く場合、"more than 〜"の意味は「〜より大きい」です。「〜以上の」ではありません→【参照】: 『比較級を使う主なイディオム……more than one 〜(二つ以上の〜)

【例文】:It takes more than two years to restore the railroad completely.
【和訳】:鉄道を完全に復旧させるには二年を超える年月がかかる。
→"more than two years"の意味は「最低でも三年以上」

「〜以上は」"〜 or more"で表わします。

【例文】:It takes two years or more to restore the railroad completely.
【和訳】:鉄道を完全に復旧させるには二年以上の年月がかかる。
→"two years or more"の意味は「二年かそれ以上」

"more than"を形容詞副詞の前に置く場合、意味は「非常に〜、きわめて〜」です。一種の強調表現です。

【例文】:We're more than happy for my children to buy us a new house.
【和訳】:子供たちが私達のために新居を買ってくれるのがうれしくてたまらない
→"more than"の意味は「きわめて〜」

"more than a little"は強調の度合が多少弱くなり、ニュアンスは「かなり、まあまあ、そこそこ、けっこう」です。

【例文】:The students seemd more than a little curious about politics.
【和訳】:生徒たちはそこそこ政治に興味を感じたようだった。
→"more than a little"の意味は「まあまあ〜」

more than one 〜(二つ以上の〜)
比較級を使う主なイディオム(12) この項目の先頭へ↑

"more than 〜"の意味は「〜より大きい」です。「〜以上の」ではありません。なので、"more than one 〜"の和訳は、「一つ以上の〜」ではなく、「二つ以上の〜、複数の〜」です。"one"の次の名詞は単数形を使います→【参照】: 『比較級を使う主なイディオム……more than 〜(〜より大きい、〜どころではない、きわめて〜だ)

# more than one + 単数名詞(二つ以上の〜、複数の〜)

【例文】:All of you must read more than one book and write a report of each book.
【 × 】:あなた方全員は一冊以上の本を読んで、めいめいの本の読書感想文を書かなければならない。
【 ○ 】:全員、二冊以上の本を読んで、それぞれの本の読書感想文を書くこと。

「〜以上」は英語では"〜 or more"と表現します。なので、"more than one 〜" = "two 〜 or more"です。

【例文】:全員、二冊以上の本を読んで、それぞれの本の読書感想文を書くこと。
【 ○ 】:All of you must read two books or more and write a report of each book.
【 ○ 】:All of you must read more than one book and write a report of each book.

see more of 〜(〜にもっと会う), see less of 〜(〜にあまり会わない)
比較級を使う主なイディオム(13) この項目の先頭へ↑

"see more of 〜"で「〜にもっと頻繁に会う」の意味を表わします。

【例文】:I'd like to see more of you.
【和訳】:またお目にかかりたいものです。

"see less of 〜"は「〜にあまり会わない」の意味を表わします。

【例文】:We've seen less of each other than before since all brothers live in different places.
【和訳】:今は兄弟みんな別の所に住んでいるので昔ほどは会わなくなりました

less than 〜(〜未満、まったく〜ではない)
比較級を使う主なイディオム(14) この項目の先頭へ↑

数値の前に置く場合、"less than"の意味は「〜未満である、〜よりも小さい」です。

【例文】:The precipitation this month is less than half of the average.
【和訳】:今月の降水量は平年の半分未満だ。

"less than"を形容詞の前に置く場合、意味は「まったく〜ではない」です。否定を表わします。

【例文】:The residents were less than enthusiastic about building a casino.
【和訳】:住民はカジノの建設にまったく乗り気ではなかった

「まったく〜ではない」という否定の意味は"not at all"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:The residents were not at all enthusiastic about building a casino.
【和訳】:住民はカジノの建設にまったく乗り気ではなかった

no less than 〜(〜ほど多く、〜ほどたくさん)
比較級を使う主なイディオム(15) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「数や量が多いことや重要性や意義が大きいことを強調して「〜ほど多く、〜ほどたくさん」です。一種の強調表現です。

"no less than 〜"を直訳すると「〜以下では決してない」、つまり「〜ほどたくさん」です。"less"の代わりに"fewer"を使っても意味はほぼ同じです。

【例文】:There were no less than hundred thousand people in the outdoor concert yesterday.
【例文】:There were no fewer than hundred thousand people in the outdoor concert yesterday.
【和訳】:昨日の野外コンサートには十万人もの人々が集まった。
→"no less that", "no fewer than"は数が多いことを表わす

【例文】:I won no less than one million yen in the public lottery.
【例文】:I won no fewer than one million yen in the public lottery.
【和訳】:宝くじで百万円当たってしまった。
→"no less that", "no fewer than"は量が多いことを表わす

「数」を強調するときは、"as many as"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム……as many as 〜, as much as 〜(〜ほど多く、〜ほどたくさん)

【例文】:There were as many as hundred thousand people in the outdoor concert yesterday.
【和訳】:昨日の野外コンサートには十万人もの人々が集まった。

「量」を強調するときは、"as much as"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『原級: 原級を使う主なイディオム……as many as 〜, as much as 〜(〜ほど多く、〜ほどたくさん)

【例文】:I won as much as one million yen in the public lottery.
【和訳】:宝くじで百万円当たってしまった。

A no less 〜 than B(AはBに劣らず〜である)
比較級を使う主なイディオム(16) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「二つの人や動物やものを比べて二つとも程度や度合が同じくらい〜である」です。

"A no less 〜 than B"を直訳すれば、「Bが〜であることにAは決して劣らない」、つまり「AもBも同じくらい〜である」です。

【例文】:It is reported that secondhand smoking is no less harmful than smoking.
【和訳】:受動喫煙は喫煙そのものに劣らず有害だという報告がある。

原級の"as 〜 as"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:It is reported that secondhand smoking is as harmful as smoking.
【和訳】:受動喫煙は喫煙そのものに劣らず有害だという報告がある。

not less than 〜(少なくとも、最小でも)
比較級を使う主なイディオム(17) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「数をもっとも少なく見積もっても」です。

"not less than 〜"を直訳すると「〜より少ないことはない」、つまり「最小でも〜、少なくとも〜」です。"less"の代わりに"fewer"を使っても意味はほぼ同じです。

【例文】:It costs not less than fifty million yen to retrofit the school to improve its earthquake resistance.
【例文】:It costs not fewer than fifty million yen to retrofit the school to improve its earthquake resistance.
【和訳】:校舎の耐震補強工事には少なくとも五千万円が必要です。

"at least"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:It costs at least fifty million yen to retrofit the school to improve its earthquake resistance.
【和訳】:校舎の耐震補強工事には少なくとも五千万円が必要です。

no better than 〜(〜にすぎない、まるで〜も同然)
比較級を使う主なイディオム(18) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「人の性格や態度、物事の状況や状態などが悪いことを強調して、〜にすぎない、まるで〜同然に」です。一種の強調表現です。

"no better than 〜"を直訳すると「(内容や質が)〜以上では決してない」、つまり「〜にすぎない、〜程度だ」です。

【例文】:Occupation forces treated captives as if they were no better than criminals.
【和訳】:占領軍は捕虜をまるで犯罪者同然のように扱った。

had better 〜(〜したほうがよい、〜すべきである)
比較級を使う主なイディオム(19) この項目の先頭へ↑

【目次】: had better 〜(〜したほうがよい、〜すべきである)

had betterは忠告、指示、義務を表わす
比較級を使う主なイディオム(19a) この項目の先頭へ↑

"had better"のニュアンスは、「こうしなさい、こうしたほうがいいよ」です。忠告や指示、義務を表わします。

"had better 〜"には比較級の"better"がありますが、「比較」のニュアンスはほとんどありません。他人に対するアドバイスや忠告、自分に対する義務や確認の意味でよく使います。

"had better 〜"は近い意味を表わす"should"よりも、「〜しなければならない」というニュアンスがいっそう強く表わします→【参照】: 『似た意味を持つ表現の使い分け: "should"と"had better"

"had better 〜"は会話でよく使うので、主語が"you"や"I"などの人称代名詞の場合、"you'd better"(= you had better)や"I'd better"(= I had better)などの短縮形をよく使います→【参照】: 『「助動詞 + 〜」の短縮形: 代名詞 + 助動詞の場合(I'mやhe'llなど)

【例文】:You had better have at least one qualification.
(= You'd better have at least one qualification.)
【和訳】:資格は何か一つは持っていたほうがいいよ
→"You had better"は他人に対するアドバイスを表わす

【例文】:We had better protect ourselves in case of an accident.
(= We'd better protect ourselves in case of an accident.)
【和訳】:何かのときには自分の身は自分で守るべきだ
→"We had better"は自分たちに対する義務や確認を表わす

もう少し丁寧で控え目なニュアンスで「〜してはいかがでしょうか」「〜するほうがよろしいのでは」を表わすときは、"It would be better for you to 〜"や"I think you had better 〜"などを使います。

【例文】:It would be better for you to have at least one qualification.
【和訳】:資格は何か一つは持っていたほうがよろしいのでは
【例文】:I think you had better have at least one qualification.
【和訳】:資格は何か一つは持っていたほうがよいと思います
→"You had better"より丁寧で控え目なニュアンスになる

【例文】:It would be better for us to protect ourselves in case of an accident.
【和訳】:何かのときには自分の身は自分で守るほうがいいでしょう
【例文】:I think we had better protect ourselves in case of an accident.
【和訳】:何かのときには自分の身は自分で守るほうがよいと思います
→"You had better"より丁寧で控え目なニュアンスになる

had betterは原形不定詞を使う
比較級を使う主なイディオム(19b) この項目の先頭へ↑

"had better 〜"の次は必ず"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。

【例文】:資格は何か一つは持っていたほうがいいよ
【 × 】:You had better to have at least one qualification.
【 ○ 】:You had better have at least one qualification.
(= You'd better have at least one qualification.)
→"to"は不要

【例文】:何かのときには自分の身は自分で守るべきだ
【 × 】:We had better to protect ourselves in case of an accident.
【 ○ 】:We had better protect ourselves in case of an accident.
(= We'd better protect ourselves in case of an accident.)
→"to"は不要

had betterの否定はhad better not
比較級を使う主なイディオム(19c) この項目の先頭へ↑

"had better 〜"の否定は"had better not"です。"not"は"had better"の次に置きます。"didn't have better"や"had not better"ではありません。

# "had better 〜"の否定……「主語 + had better + not + 動詞 + 〜」(〜しないほうがよい)

【例文】:フルフェイスのヘルメットを着けたままコンビニに入るのは止めたほうがいいよ。
【 × 】:You didn't have better enter a convenience store wearing a full face helmet.
【 × 】:You had not better enter a convenience store wearing a full face helmet.
【 ○ 】:You had better not enter a convenience store wearing a full face helmet.
(= You'd better not enter a convenience store wearing a full face helmet.)
→"not"は"had better"の次に置く

had betterの疑問は否定疑問が多い
比較級を使う主なイディオム(19d) この項目の先頭へ↑

"had better 〜"の疑問形はたいてい、否定疑問の形で"Hadn't + 主語 + better 〜 ?"の形になります。意味は「〜しないほうがいいですか、〜すべきではありませんよね」です。

【例文】:Hadn't you better turn down the heat?
【和訳】:弱火にしたほうがいいんじゃないの。

【例文】:Hadn't you better make the children wear a mask?
【和訳】:子供たちにマスクを着けさせたほうがいいんじゃない。

had betterの付加疑問は〜, hadn't + 主語?
比較級を使う主なイディオム(19e) この項目の先頭へ↑

"had better 〜"の付加疑問文は"had"のみを文尾に持って行って"〜, hadn't + 主語?"です。"did"は使いません。

【例文】:脱ぎ着しやすい上着を着ていったほうがいいよね。
【 × 】:I had better wear a slip-on jacket, didn't I?
【 ○ 】:I had better wear a slip-on jacket, hadn't I?
(= I'd better wear a slip-on jacket, hadn't I?)
→had betterの付加疑問は"had"を使う

had betterの主語は"you"以外もOK
比較級を使う主なイディオム(19f) この項目の先頭へ↑

"had better"の主語は"you"以外も可能です。

【例文】:I had better drop eyedrop since my eyes are itchy.
(= I'd better drop eyedrop since my eyes are itchy.)
【和訳】:目がかゆいから目薬をさしたほうがいいな。
→私の目がかゆいので私の目に目薬をさす

【例文】:Every citizen had better take precautions against disasters such as floods and landslides.
【和訳】:市民一人一人が洪水や土砂崩れに対する警戒心を持つことが望ましい。
→市民全員が警戒心を持つ

最上級を使うhad bestも可能
比較級を使う主なイディオム(19g) この項目の先頭へ↑

最上級の"best"を使った"had best 〜"も可能です。"had better 〜"より多少意味が強くなり、ニュアンスは「〜するのが一番よい、絶対に〜すべきだ」です。

【例文】:You had best have at least one qualification.
(= You'd best have at least one qualification.)
【和訳】:資格は何か一つは持っていたほうが絶対にいいよ
→"You had better"よりやや強意的

【例文】:We had best protect ourselves in case of an accident.
(= We'd best protect ourselves in case of an accident.)
【和訳】:何かのときには自分の身は自分で守らなければならない
→"We had better"よりやや強意的

know better than + to不定詞(〜するほど愚かではない、〜のような真似はしない)
比較級を使う主なイディオム(20) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「常識があり、知識や経験も充分にあるので〜するような誤りをしでかさない」です。

"know better than + to不定詞"を直訳すると「〜すること以上によく知っている」、つまり「〜するようなバカな真似はしない」です。

【例文】:I know better than to rush out of a building when an earthquake occurs.
【和訳】:地震のときに建物の外へ飛び出すような愚かな真似はしません

"know better than + to不定詞"にはどこにも否定を意味する単語はありませんが、和訳は「〜するほど愚かではない」と否定になります。

would sooner 〜(むしろ〜である、どちらかと言えば〜だ)
比較級を使う主なイディオム(21) この項目の先頭へ↑

【目次】: would sooner 〜(むしろ〜である、どちらかと言えば〜だ)

would soonerは「気持、気分」を表わす
比較級を使う主なイディオム(21a) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「選択肢が二つあるうちのどちらか一つと言われたら〜することを選ぶ」です。話をしているときの「気持ち、気分」を表わします。過去形の助動詞"would"を使いますが、現在の「気持ち、気分」を表現します。

would sooner 〜を直訳すると「より早く〜する」、つまり「他のことは後回しにして〜のほうを先にやりたい」 = 「むしろ〜したい」です。主語が代名詞の場合、"would"はたいてい短縮形で"'d"と表記します。

【例文】:I'd sooner stay home and watch television.
(= I would sooner stay home and watch television.)
【和訳】:家にいてテレビでも見ていたほうがましだ
→"would sooner"は主語の気分を表わす

would soonerの主語は"I"以外も可能
比較級を使う主なイディオム(21b) この項目の先頭へ↑

would soonerの主語は"I"以外も可能です。

【例文】:You'd sooner spend more time on your hobby.
(= You would sooner spend more time on your hobby.)
【和訳】:あなたは自分の時間をもっと趣味に使いたいと思っている。
→主語は"you"(あなた)

【例文】:The shopkeeper would sooner close his shop to resign.
【和訳】:どちらかというと店主は店を閉めて引退したい
→主語は"shopkeeper"(店主)

would soonerの否定はwould sooner not
比較級を使う主なイディオム(21c) この項目の先頭へ↑

否定は"would not sooner"ではなく"would sooner not"です。"sooner"の次に"not"を置きます。

# would sooner not 〜(〜はしたくない、〜はごめんだ)

【例文】:ヘッドフォンで音楽を聴くのは苦手です
【 × 】:I'd not sooner wear headphones to listen to music.
【 ○ 】:I'd sooner not wear headphones to listen to music.
(= I would sooner not wear headphones to listen to music.)
→"not"は"sooner"の次に置く

would sooner A than B(BよりむしろAだ)
比較級を使う主なイディオム(21d) この項目の先頭へ↑

二つを比べて「そっちよりはこっち」のニュアンスを出すときは、"than 〜"を付け加えます。"than"の次の動詞は普通、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。

# would sooner A than B(BよりむしろAだ、BをするくらいならAをするほうがましだ)

【例文】:I'd sooner stay home and watch television than go to see a baseball game with you.
(= I would sooner stay home and watch television than go to see a baseball game with you)
【和訳】:あんたと野球を見に行くくらいなら、家にいてテレビでも見ていたほうがましだ
→"than"の次の動詞の"go"は原形不定詞を使う

would sooner + that節は「現在の願望」を表わす
比較級を使う主なイディオム(21e) この項目の先頭へ↑

"would sooner"は次にthat節を置くことができます。主語が誰かに対して何かをして欲しいという「現在の願望」を表わします。"that"は省略するのが普通です。

# 主語 + would sooner (that) A 〜(主語がAに対して〜して欲しい、Aが〜することを主語は望む)

that節の中の時制は"would"に合わせて過去時制を使います。

【例文】:私も連れて行って欲しい
【 × 】:I'd sooner you take me with you.
【 ○ 】:I'd sooner you took me with you.
(= I would sooner you took me with you.)
→"would sooner"は現在の願望を表わす、過去時制の"took"を使う

主語が誰かに対して何かをして欲しかったという「過去の願望」を表わす場合は、that節の中で過去完了時制を使います。

【例文】:私も連れて行って欲しかった
【 × 】:I'd sooner you took me with you.
【 ○ 】:I'd sooner you had taken me with you.
(= I would sooner you had taken me with you.)
→"would sooner"は過去の願望を表わす、過去完了時制の"have taken"を使う

would sooner 〜 = would as soon 〜, would prefer 〜, would rather 〜
比較級を使う主なイディオム(21f) この項目の先頭へ↑

"would as soon 〜", "would prefer 〜", "would rather 〜"もwould sooner 〜とほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『would as soon 〜(むしろ〜である、どちらかと言えば〜だ)

いずれも、話をしているときの現在の「気持ち、気分」を表わします。"would as soon 〜"は"just"を追加して"would just as soon 〜"とすることもあります。"would prefer"のみto不定詞を使います。主語が代名詞の場合、"would"はたいてい短縮形で"'d"と表記します。

# 主語 + would sooner 〜(原形不定詞)
= 主語 + would as soon 〜(原形不定詞)
= 主語 + would just as soon 〜(原形不定詞)
= 主語 + would prefer 〜(to不定詞)
= 主語 + would rather 〜(原形不定詞)

"would prefer"のみto不定詞を使います。

【例文】:I'd as soon do rock climbing in a mountain.
【例文】:I'd just as soon do rock climbing in a mountain.
【例文】:I'd prefer to do rock climbing in a mountain.
【例文】:I'd rather do rock climbing in a mountain.
(= I'd sooner do rock climbing in a mountain.)
【和訳】:山でロッククライミングをするほうがいい
→"would prefer"はto不定詞を使う

否定は"would not"ではなく、"soon", "prefer", "rather"の次に"not"を置きます。

# 主語 + would sooner not 〜(原形不定詞)
= 主語 + would as soon not 〜(原形不定詞)
= 主語 + would just as soon not 〜(原形不定詞)
= 主語 + would prefer not 〜(to不定詞)
= 主語 + would rather not 〜(原形不定詞)

【例文】:I'd as soon not do rock climbing in a mountain.
【例文】:I'd just as soon not do rock climbing in a mountain.
【例文】:I'd prefer not to do rock climbing in a mountain.
【例文】:I'd rather not do rock climbing in a mountain.
(= I'd sooner not do rock climbing in a mountain.)
【和訳】:山でロッククライミングをするのはごめんです
→"would prefer"はto不定詞を使う

二つを比べて「そっちよりはこっち」を表現するときは、それぞれ構文が微妙に異なります。

# 主語 + would sooner A(原形不定詞) than B(原形不定詞)
= 主語 + would as soon A(原形不定詞) as B(原形不定詞)
= 主語 + would just as soon A(原形不定詞) as B(原形不定詞)
= 主語 + would as soon A(原形不定詞) as B(原形不定詞)
= 主語 + would prefer A(to不定詞) rather than B(to不定詞 or 原形不定詞)
= 主語 + would rather A(原形不定詞) than B(原形不定詞)

"would prefer"の"rather than"以下はto不定詞原形不定詞の両方が可能です。

【例文】:I'd as soon do rock climbing in a mountain as swim in the sea.
【例文】:I'd just as soon do rock climbing in a mountain as swim in the sea.
【例文】:I'd rather do rock climbing in a mountain than swim in the sea.
【例文】:I'd prefer to do rock climbing in a mountain rather than to swim in the sea.
【例文】:I'd prefer to do rock climbing in a mountain rather than swim in the sea.
【例文】:I'd rather do rock climbing in a mountain than swim in the sea.
(= I'd sooner do rock climbing in a mountain than swim in the sea.)
【和訳】:海で泳ぐよりは山でロッククライミングをするほうがいい
→"would prefer"は"rather than + to不定詞"と"rather than + 原形不定詞"の両方が可能

いずれも次にthat節を置くことができます。主語が誰かに対して何かをして欲しいという「現在の願望」を表わします。that節の中の時制は"would"に合わせて過去時制を使います。"that"は省略するのが普通です。

# 主語 + would sooner (that) A 〜
= 主語 + would as soon (that) A 〜
= 主語 + would just as soon (that) A 〜
= 主語 + would prefer (that) A 〜
= 主語 + would rather (that) A 〜

【例文】:I'd as soon you didn't use such nasty words.
【例文】:I'd just as soon you didn't use such nasty words.
【例文】:I'd prefer you didn't use such nasty words.
【例文】:I'd rather you didn't use such nasty words.
(= I'd sooner you didn't use such nasty words.)
【和訳】:そのような下品な言葉は使わないほうがいいよ
→現在の願望を表わす

主語が誰かに対して何かをして欲しかったという「過去の願望」を表わす場合は、that節の中で過去完了時制を使います。

【例文】:I'd as soon you hadn't used such nasty words.
【例文】:I'd just as soon you hadn't used such nasty words.
【例文】:I'd prefer you hadn't used such nasty words.
【例文】:I'd rather you hadn't used such nasty words.
(= I'd sooner you hadn't used such nasty words.)
【和訳】:そのような下品な言葉は使わないほうがよかった
→過去の願望を表わす

no sooner A than 〜(Aするとすぐに〜だ)
比較級を使う主なイディオム(22) この項目の先頭へ↑

二つの出来事が相次いで連続して起こることを表わします。たいてい、過去の出来事について過去完了時制過去時制の組み合わせで使います。

"no sooner A than 〜"を直訳すると「Aの動作や状態に入るのは〜よりも早いことは決してない」=「Aの動作や状態に入るか入らないかのうちに〜だ」=「Aをするとすぐに〜だ」です。

【例文】:I had no sooner rung the doorbell than several dogs started barking inside.
【和訳】:呼び鈴を鳴らすとすぐに中で数匹の犬が吠え始めた。

"hardly A when 〜, scarcely A when 〜"もほぼ同じ意味を表わします→【参照】: 『【瞬時の変化】を表わす接続詞: no sooner A than 〜, hardly A when 〜, scarcely A when 〜(Aするとすぐに〜)

【例文】:I had hardly rung the doorbell when several dogs started barking inside.
【例文】:I had scarcely rung the doorbell when several dogs started barking inside.
(= I had no sooner rung the doorbell than several dogs started barking inside.)
【和訳】:呼び鈴を鳴らすとすぐに中で数匹の犬が吠え始めた。

〜(比較級) than I expected(予想以上に〜)
比較級を使う主なイディオム(23) この項目の先頭へ↑

「予想以上に〜」の英訳として“お決まりの表現”です。

【例文】:Curling is a more difficult sport than I expected.
【和訳】:カーリングは私の予想以上にむつかしいスポーツだ。

予想するのは必ず過去なので、"expect"は過去形の"expected"を使います。

予想する人物が「彼」や「私達」になれば、"I"は"he"や"we"などに変更します。

【例文】:Curling is a more difficult sport than he expected.
【和訳】:カーリングは彼の予想以上にむつかしいスポーツだ。
【例文】:Curling is a more difficult sport than we expected.
【和訳】:カーリングは私達の予想以上にむつかしいスポーツだ。
【例文】:Curling is a more difficult sport than you expected.
【和訳】:カーリングはあなたの予想以上にむつかしいスポーツだ。

文全体の時制過去時制の場合、予想するのは過去のさらに過去なので過去完了時制の"than I had expected"を使います。

【例文】:Curling was a more difficult sport than I had expected.
【和訳】:カーリングは私の予想以上にむつかしいスポーツだった。

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比較の表現: 最上級

ゼロから始める比較の表現(31)
最上級:「これが一番だ」(1)
最上級:「これが一番だ」
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「最上級」……これが一番であることを表現する
最上級:「これが一番だ」(1) この項目の先頭へ↑

これとその他全部を比べて、「これが一番だ」と言うときには最上級を使います。「一番だ」を表わしている形容詞副詞を最上級に変化させます。

【例文】:私はクラスで一番背が高い
【英訳】:I am tallest in my class.
→"tall"は形容詞、意味は「身長が高い」

【例文】:私はクラスで一番流暢に英語を話せる。
【英訳】:I can speak English most fluently in my class.
→"fluently"は副詞、「流暢に」の意味

「数」や「量」を表わす"most"
最上級:「これが一番だ」(2) この項目の先頭へ↑

一番である内容が「数」や「量」のときは、"most"を付けます。"most"は"many"(数)と"much"(量)の両方の意味を持ちます。

【例文】:私はクラスで一番たくさんの本を持っている。
【 × 】:I have books in my class.
【 ○ 】:I have the most books in my class.

"books in my class"だけでは「本」の何を比較するのか不明です。なので、「冊数」を表わすために"the most books in my class"とします。この場合の"most"のニュアンスは、「数が一番多くの〜」です。

【例文】:私はクラスで一番たくさんのコーヒーを飲んだ。
【 × 】:I drank coffee in my class.
【 ○ 】:I drank the most coffee in my class.

"coffee in my class"だけでは「コーヒー」の何を比較するのか不明です。なので、「飲んだ量」を表わすために"the most coffee in my class"とします。この場合の"most"のニュアンスは、「量が一番多くの〜」です。

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最上級の作り方

ゼロから始める比較の表現(32)
最上級:「これが一番だ」(2)
最上級の作り方
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形容詞や副詞の最上級

【目次】: 最上級の作り方

語尾に"est"か前に"most"か
最上級の作り方(1) この項目の先頭へ↑

「これが一番だ」と表現するにはまず、形容詞副詞の最上級を作る必要があります。最上級の作り方は二種類あります。

最上級の作り方
  1. 元の形容詞や副詞の“語尾”に"est"を付け加える
  2. 元の形容詞や副詞の“前”に"most"を置く

"small"「小さい」の最上級は"smallest"となります。"most small"ではありません。もちろん、"most smallest"も間違い。

【例文】:そのチワワは世界で一番小さい。
【 × 】:The chihuahua is most small in the world.
【 × 】:The chihuahua is most smallest in the world.
【 ○ 】:The chihuahua is smallest in the world.

語尾に"est"を付けるタイプか、前に"most"を付けるタイプかは単語によってほぼ決まっています。必ず、各単語を辞書で引いてチェックして下さい。原則として、綴りの短い単語には"est"を付けます。綴りの長い単語は"most"を前に置く。ただし、例外も多数あります。

語尾"est"付けるときの綴りの規則
最上級の作り方(2) この項目の先頭へ↑

形容詞副詞の最上級には、語尾に"est"を付けるタイプと前に"most"を置くタイプの二つがあります→【参照】: 『最上級の作り方: 語尾に"est"か前に"most"か

語尾に"est"を付ける単語の場合、一部綴りが変化することがあります。たいてい、発音をしやすくするための変化です。

語尾に"est"を付けるときの綴りの規則
  1. 一音節で語尾が「単母音+単子音」の単語は子音の綴りを重ねる
    【例】:hot → 【×】:hotest【○】:hottest
    【例】:wet → 【×】:wetest【○】:wettest
  2. 語尾が"e"の単語は"st"のみ付加
    【例】:cute → 【×】:cuteest【○】:cutest
    【例】:late → 【×】:lateest【○】:latest
  3. 語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"iest"とする
    【例】:pretty → 【×】:prettyest【○】:prettiest
    【例】:heavy → 【×】:heavyest【○】:heaviest
  4. 語尾が「母音 + "y"」の単語はそのままで"est"を付加
    【例】:gay → 【×】:gaiest【○】:gayest
    【例】:gray → 【×】:graiest【○】:grayest

一音節で語尾が「単母音+単子音」の単語は子音の綴りを重ねる
語尾に"est"を付けるときの綴りの規則(1) この項目の先頭へ↑

一音節の単語、つまり発音すると短い母音(a,e,i,o,u)が一つしか入っていない単語は語尾の子音を二つ重ねて綴ります。子音を二つ重ねて綴ると、その前の短い母音が発音しやすくなります。該当する単語の数はそれほど多くありません。よく見かける単語をまとめます。参照のため比較級も並べます。

【比較級と最上級で語尾の子音を重ねて綴る単語】
単語比較級最上級
××
big(大きい)bigerbiggerbigestbiggest
dim(薄暗い)dimerdimmerdimestdimmest
fat(太った)faterfatterfatestfattest
fit(適切な)fiterfitterfitestfittest
flat(平らな)flaterflatterflatestflattest
grim(厳格な)grimergrimmergrimestgrimmest
hot(熱い)hoterhotterhotesthottest
mad(激怒した)madermaddermadestmaddest
red(赤い)rederredderredestreddest
sad(悲しい)sadersaddersadestsaddest
slim(スリムな)slimerslimmerslimestslimmest
thin(細い)thinerthinnerthinestthinnest
wet(濡れた)weterwetterwetestwettest

語尾が"e"の単語は"st"のみ付加
語尾に"est"を付けるときの綴りの規則(2) この項目の先頭へ↑

語尾が"e"で終わる単語は"st"のみを付けます。"eest"とすると元の単語とは発音がかけ離れてしまいます。よく見かける単語をまとめます。参照のため比較級も並べます。

【比較級と最上級で語尾に"r, st"のみを付ける単語】
単語比較級最上級
××
blue(青い)blueerbluerblueestbluest
brave(勇敢な)braveerbraverbraveestbravest
close(近い)closeerclosercloseestclosest
cute(かわいい)cuteercutercuteestcutest
fine(すばらしい)fineerfinerfineestfinest
free(自由な)freeerfreerfreeestfreest
large(大きい)largeerlargerlargeestlargest
late(遅い)lateerlaterlateestlatest
nicer(良い)niceernicerniceestnicest
safe(安全な)safeersafersafeestsafest
simple(単純な)simpleersimplersimpleestsimplest
strange(妙な)strangeerstrangerstrangeeststrangest
wide(広い)wideerwiderwideestwidest
wise(賢明な)wiseerwiserwiseestwisest

語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"iest"とする
語尾に"est"を付けるときの綴りの規則(3) この項目の先頭へ↑

語尾が「子音 + "y"」で終わる単語は、"y"を"i"に変えて"iest"と綴ります。"y"が表わす「イ」の音を発音しやすくするためです。よく見かける単語をまとめます。参照のため比較級も並べます。

語尾が"thy"の形容詞のほとんどは"y"を"i"に変えて"iest"と綴ります→【参照】: 『最上級: 最上級の作り方: 語尾に"est"を付けるときの綴りの規則……語尾が"thy"の形容詞(healthy, wealthy, etc)

【比較級と最上級で語尾の"y"を"i"に変えて"ier, iest"とする単語】
単語比較級最上級
××
early(早期の)earlyerearlierearlyestearliest
easy(容易な)easyereasiereasyesteasiest
happy(幸福な)happyerhappierhappyesthappiest
heavy(重い)heavyerheavierheavyestheaviest
holy(神聖な)holyerholierholyestholiest
lovely(美しい)lovelyerlovelierlovelyestloveliest
lively(元気な)livelyerlivelierlivelyestliveliest
lazy(怠けた)lazyerlazierlazyestlaziest
merry(陽気な)merryermerriermerryestmerriest
risky(危ない)riskyerriskierriskyestriskiest
silly(愚かな)sillyersilliersillyestsilliest
spicy(辛い)spicyerspicierspicyestspiciest
steady(安定した)steadyersteadiersteadyeststeadiest
speedy(迅速な)speedyerspeedierspeedyestspeediest
ugly(醜い)uglyeruglieruglyestugliest

語尾が「子音 + "y"」で終わる単語のごく一部に限り、"yer"と"ier"の両方の綴りが可能なものがあります。よく見かける単語は三語のみ。参照のため比較級も並べます。

【比較級と最上級で語尾は"ier, iest"と"yer, yest"の両方が可能な単語】
単語比較級最上級
dry(乾いた)drierdryerdriestdryest
shy(内気な)shiershyershiestshyest
sly(ずるい)slierslyersliestslyest

語尾が「母音 + "y"」の単語はそのままで"est"を付加
語尾に"est"を付けるときの綴りの規則(4) この項目の先頭へ↑

語尾が「母音 + "y"」で終わる単語は、そのまま"est"を付けます。よく見かける単語は二語のみ。参照のため比較級も並べます。

【比較級と最上級で語尾にそのまま"er, est"を付加する単語】
単語比較級最上級
××
gay(陽気な)gaiergayergaiestgayest
gray(灰色の)graiergrayergraiestgrayest
grey(灰色の)greiergreyergreiestgreyest

「灰色の」はイギリス英語では"grey"と綴り、アメリカ英語では"gray"と綴ります。

綴りが長いけど語尾に"est"を付ける単語
最上級の作り方(3) この項目の先頭へ↑

【目次】: 綴りが長いけど語尾に"erst"を付ける単語

形容詞副詞の最上級には、語尾に"est"を付けるタイプと前に"most"を置くタイプの二つがあります→【参照】: 『最上級の作り方: 語尾に"est"か前に"most"か

最上級を作るとき、誤って前に"most"を置きがちな単語をまとめます。中にはけっこう長い綴りの単語もあるけど、すべて語尾に"est"を付けるタイプです。

語尾が"thy"の形容詞(healthy, wealthy, etc)
綴りが長いけど語尾に"est"を付ける単語(1) この項目の先頭へ↑

語尾が"thy"で終わる多くの形容詞は"est"を付けて最上級を作ります。この時、発音しやすくするために語尾の"y"を"i"に変えて"iest"とします→【参照】: 『最上級: 最上級の作り方: 語尾に"est"を付けるときの綴りの規則……語尾が「子音 + "y"」の単語は"y"を"i"に変えて"ier"とする

最上級の語尾が"est"の主な形容詞(語尾が"thy")
  • healthy(健康な、健康によい), unhealthy(健康ではない、健康に悪い)
  • worthy(価値がある), unworthy(価値がない)
  • filthy(汚い、汚れた), lengthy(長い、冗長な), stealthy(秘密の、人に気づかれない), wealthy(裕福な)

【例文】:マイケルは世界一の金持ちだ
【 × 】:Michael is most wealthy in the world.
【 ○ 】:Michael is wealthiest in the world.
→語尾の"y"を"i"に変えて"iest"とする

【例文】:和食はもっとも健康的な料理だ。
【 × 】:Japanese food is most healthy.
【 ○ 】:Japanese food is healthiest.
→語尾の"y"を"i"に変えて"iest"とする

"friendly, gentle, narrow"
綴りが長いけど語尾に"est"を付ける単語(2) この項目の先頭へ↑

最上級の語尾が"est"の主な形容詞(その他)
  • friendly(友好的な、親しい), unfriendly(非友好的な、敵意がある)
  • gentle(やさしい、穏やかな), narrow(せまい)

いずれも綴りがやや長いので"most"を付けがちですが、間違いです。最上級はどれも語尾に"est"あるいは"st"のみを付けるタイプです→【参照】: 『最上級: 最上級の作り方: 語尾に"est"を付けるときの綴りの規則

【例文】:アイスランドは世界で旅行者にもっとも友好的な国だと言われている。
【 × 】:Iceland is said to be the most friendly country in the world to travelers.
【 ○ 】:Iceland is said to be the friendliest country in the world to travelers.

【例文】:ゴリラは狂暴な動物だと思われているが、実はもっともおとなしい動物の一種です。
【 × 】:Although gorillas are thought to be ferocious, they are actually one of the most gentle animals.
【 ○ 】:Although gorillas are thought to be ferocious, they are actually one of the gentlest animals.

【例文】:これが世界でもっとも幅がせまい家です。
【 × 】:This is the house, which is most narrow in the world.
【 ○ 】:This is the house, which is narrowest in the world.

比較級と最上級がまるで別の単語
最上級の作り方(4) この項目の先頭へ↑

比較級と最上級で綴りがかなり変化する単語をまとめます。どれもよく見かける単語です。参照のため比較級も並べます。

【比較級と最上級がまるで別の単語】
単語比較級最上級
many(数が多い) more most
much(量が多い)
good(良い) better best
well(上手に)
bad(悪い) worse worst
badly(ひどく)
ill(具合が悪い)
little(少し) less, lesser least
old(老いた) older, elder oldest, eldest
far(遠い) farther, further farthest, furthest

"good"と"well"、"bad"と"badly"と"ill"、"many"と"much"はそれぞれ比較級と最上級が共通です。どの意味なのかは前後の文脈から判断します。"badly"と"ill"の比較級と最上級が"worse, worst"であるのは忘れがちです。

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ゼロから始める比較の表現(33)
最上級:「これが一番だ」(6)
名詞や動詞の最上級はないの?
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名詞や動詞の最上級は存在しない

日本語で考えてみても、「走る」という動詞や「猫」という名詞だけでは、他と比較すること自体が不可能です。比較する「内容」が見当たりません。

例文で具体的に見てみます。

"run"(走る)の場合
名詞や動詞の最上級は存在しない(1) この項目の先頭へ↑

【 ○ 】:I can run.(私は走ることができる)
【 × 】:I can runest.(???)
→最上級は不可

【 ○ 】:I can run fast.(私は速く走ることができる)
【 ○ 】:I can run fastest.(私は一番速く走ることができる)
→最上級は可能

"I can runest."は「私は一番速く走ることができる」と和訳できそうな気がしますが、実際には不可です。よくよく見てみると、「速く」に相当する単語がどこにも存在しません。"run"は「走る」という動作を表わし、「速さ」を表現することはできません。

「速く」は英語で"fast"です。「速く」に相当する"fast"を付け加えることによって始めて、誰かと比較が可能になります。比較が可能になると、"fast"の最上級"fastest"を使うことができます。

"fast"は副詞です。これが一番だを表わすには副詞が必要です。

"cat"(猫)の場合
名詞や動詞の最上級は存在しない(2) この項目の先頭へ↑

【 ○ 】:I have a cat.(私は猫を飼っている)
【 × 】:I have a catest.(???)
→最上級は不可

【 ○ 】:I have a fat cat.(私は太った猫を飼っている)
【 × 】:I have the fattest cat.(私は一番太った猫を飼っている)
→最上級は可能

"I have a catest."も「私は一番太った猫を飼っている」と和訳できそうな気がしますが、やはり不可です。よくよく見てみると、「太った」に相当する単語がどこにも見当たりません。"cat"は「猫」という生き物を表わし、「太った」を表現することはできません。

「太った」は英語で"fat"です。「太った」に相当する"fat"を付け加えることによって始めて、他の猫との比較が可能になります。比較が可能になると、"fat"の最上級"fattest"を使うことができます。

"fat"は形容詞です。これが一番だを表わすには形容詞が必要です。

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ゼロから始める比較の表現(34)
最上級:「これが一番だ」(7)
最上級に変化できる単語
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最上級は形容詞と副詞のみ

「私は走ることができる」や「私は猫を飼っている」だけでは最上級の構文を作ることはできません。比較できる内容が見当たらないからです→【参照】: 『最上級: 名詞や動詞の最上級はないの?

「速く走る」や「太った猫」となると始めて、比較が可能となります。

"fast"(速く)の場合
最上級は形容詞と副詞のみ(1) この項目の先頭へ↑

「速く走る」は「速く」の部分、つまり“副詞の部分”が比較可能です。たとえば、「私はクラスで一番足が速い」ということです。

【例文】:I can run fastest in my class.
【和訳】:私はクラスの中で一番速く走れる。
→比較対象は「クラス全員」と「私」、比較の内容は「足の速さ」

"fat"(太った)の場合
最上級は形容詞と副詞のみ(2) この項目の先頭へ↑

「太った猫」は「太った」の部分、つまり“形容詞の部分”を比較可能です。たとえば、「私の猫は世界で一番太っている」ということです。

【例文】:I have the fattest cat in the world.
【和訳】:私の猫は世界で一番太っている
→比較対象は「世界中の猫」と「私の猫」、比較の内容は「猫の太り具合」

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ゼロから始める比較の表現(35)
最上級:「これが一番だ」(8)
最上級の前に"the"を付けるべきか否か
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たいてい定冠詞(the)を付ける
最上級の前に"the"を付けるべきか否か(1) この項目の先頭へ↑

最上級は「一番である」ことを意味するので、たいてい自動的に「それ一つしか存在しない」を表わします。唯一の存在であるとき、英語ではよく定冠詞の"the"を付けます。なので、最上級を使う比較の構文でもたいてい、最上級の前に定冠詞(the)を置きます。

【例文】:今日は今年一番の暑さだ。
【 × 】:Today is hottest day this year.
【 × 】:Today is a hottest day this year.
【 ○ 】:Today is the hottest day this year.

「今年一番の暑い日」は一つしかないので最上級の"hottest"の前に定冠詞(the)を置きます。冠詞なしは"day"が数えられる名詞なので文法的に不可。不定冠詞の"a"を置くと、「今年一番暑い日が」複数存在することを暗示するので論理的に不可です。

形容詞の最上級の場合
最上級の前に"the"を付けるべきか否か(2) この項目の先頭へ↑

形容詞名詞抜きで単独で使うときもたいてい、形容詞の最上級の前に定冠詞(the)を置きます。定冠詞(the)の省略も可能です。

【例文】:最年長の方はどなたですか。
【 × 】:Who is an oldest?
【 ○ 】:Who is oldest?
【 ○ 】:Who is the oldest?
【 ○ 】:Who is the oldest person?

"the oldest"と表現すると、次に名詞が存在しないので文法違反のようにも思えますが、慣例として最上級の前に定冠詞(the)を置きます。【例文】の場合は、"the oldest person"の省略表現と考えることができます。

副詞の最上級の場合
最上級の前に"the"を付けるべきか否か(3) この項目の先頭へ↑

最上級が副詞の場合、最上級の前の定冠詞(the)は付けても付けなくてもOKです。

【例文】:一番足が速いのは君だ。
【 ○ 】:You can run fastest.
【 ○ 】:You can run the fastest.

"the fastest"と表現すると、定冠詞(the)に対応する名詞がどこにも存在しないので文法違反のような気がしますが、慣例として最上級の前に"定冠詞(the)"を置きます。もちろん、定冠詞(the)を省略してもOKです。

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ゼロから始める比較の表現(36)
最上級:「これが一番だ」(9)
最上級の前に"the"を付けない場合
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"the"が不要な場合

最上級は「一番である」ことを意味するのでたいていの場合、最上級の前に定冠詞(the)を置きます→【参照】: 『最上級: 最上級の前に"the"を付けるべきか否か

【例文】:ゾウは陸上で最大の動物です。
【 × 】:An elephant is largest animal on land.
【 ○ 】:An elephant is the largest animal on land.
→最上級"largest"の前に"the"が必要

あえて、定冠詞(the)を置かないこともあります。

# 他のあらゆる状況と比べて一番である→定冠詞(the)は付けない

【例文】:たいていの犬は散歩に連れて行ってもらうときがいちばん幸せです。
【 × 】:Most dogs are the happiest when they are taken for walks.
【 ○ 】:Most dogs are happiest when they are taken for walks.
→"the"は不要

【例文】の場合、「犬」の比較の対象は「犬自身」です。ニュアンスは、「食事のときや寝るときなどのありあらゆる他の場合よりも、犬にとって散歩に行くのが一番幸せ」です。

このように、特定の人物や動物などに対して「色々な状況の中で一番である」を表現するとき、最上級の前に定冠詞(the)は付けません。

もう一つ例文を。

【例文】:体温は昨日の夜中に一番高くなりました。
【 × 】:My temperature was the highest at midnight yesterday.
【 ○ 】:My temperature was highest at midnight yesterday.

「体温」の比較対象は「体温自体」です。同一のものに対して最も高いと表現するので、"highest"の前の定冠詞(the)は不要です。

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ゼロから始める比較の表現(37)
最上級:「これが一番だ」(10)
"most"……"many, much"の最上級
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最上級の"most"

【目次】: mostの意味と用法

"most"は"many"と"much"の最上級
"most"……"many, much"の最上級(1) この項目の先頭へ↑

"most"は他の単語の前に置いて最上級を作りますが、実は、"most"自体も"many"と"much"の最上級です。意味は「(数が)もっとも多い、(量が)もっともたくさん」です。

"many"と"much"の比較級は"more"です→【参照】: 『比較級: "more"……"many, more"の比較級

【例文】:I have the most DVDs in my class.
【和訳】:私はクラスの中で一番多くのDVDを持っている。
→"most"は「数が最も多い」を表わす

【例文】:I eat the most in my class.
【和訳】:私はクラスの中で一番の大食漢だ。
→"most"は「量が最も多い」を表わす

"most many"は不可
"most"……"many, much"の最上級(2) この項目の先頭へ↑

ときどき、"most"が"many"の最上級であることを忘れて、"most many books"というミスを見かけます。もちろん、「もっとも多くの本」なら"most books"のみでOKです。"many"の意味は"most"に含まれるので、"many"は不要です。

【例文】:私はクラスの中で一番多くの本を持っている。
【 × 】:I have the most many books in my class.
【 ○ 】:I have the most books in my class.
→"most many"は不可

"most"の意味は「もっとも良い」ではない
"most"……"many, much"の最上級(3) この項目の先頭へ↑

ときどき、"most"は"best"とごっちゃになり、"most" = 「もっとも良い」というミスも見かけます。"most"に「質的にもっとも良い」の意味はありません。"most"の意味はあくまで「数や量がもっとも多い」です。

【例文】:I have the most friends in my class.
【 × 】:私はクラスで一番よい友人を持っている。
【 ○ 】:私はクラスで友達が一番多い
→"most"の意味は「一番よい」ではなく「一番たくさん」

"a most delicious parfai"(非常においしいパフェ)
"most"……"many, much"の最上級(4) この項目の先頭へ↑

"most"が副詞として"very"(非常に)の意味を表わすことがあります。たいてい、mostの前に定冠詞(the)でなはく、不定冠詞(a)を置きます。

# a most 〜(非常に〜)

"most" = "very"のとき、最上級の意味はほとんど残っていません。

【例文】:The Internet is a most useful tool for communicating with many people.
(= The internet is a very useful tool for communicating with many people.)
【 × 】:インターネットは大勢の人とコミュニケーションを取る際もっとも便利な道具だ。
【 ○ 】:インターネットは大勢の人とコミュニケーションを取る際非常に便利な道具だ。
→"a most 〜" = "a very 〜"(非常に〜)

【例文】の場合、定冠詞(the)を使う"the most useful tool"なら、意味は「最も便利な道具」です。不定冠詞(a)を使う"a most useful tool"なら、意味は「非常に便利な道具」です。

"most people"(ほとんどの人々)
"most"……"many, much"の最上級(5) この項目の先頭へ↑

"most"が名詞形容詞として"almost all"(ほとんど)の意味を表わすことがあります。

# 【名詞】:most(ほとんどの人、動物、もの)
# 【形容詞】:most 〜(ほとんどの〜)

"most"が「ほとんど」の意味を表わす場合、"most"の前に定冠詞(the)は不要です。"most" = " almost all"のとき、最上級の意味はほとんど残っていません。

【例文】:世界には二百以上の国がある。そのほとんどが国際連合に加盟している。
【 × 】:There are 200 or more countries in the world. The most are a member of the United Nations.
【 ○ 】:There are 200 or more countries in the world. Most are a member of the United Nations.
(= There are 200 or more countries in the world. Almost all of them are a member of the United Nations.)
→"most"の前の"the"は不要、"most"は名詞

【例文】:ほとんどの子供はお菓子が大好きで野菜は嫌いです。
【 × 】:The most children love sweets and don't like vegetables.
【 ○ 】:Most children love sweets and don't like vegetables.
(= Almost all of children love sweets and don't like vegetables.)
→"most"の前の"the"は不要、"most"は名詞

"most of 〜"(〜の中のほとんど)
"most"……"many, much"の最上級(6) この項目の先頭へ↑

ある程度限定した範囲の中から「ほとんど」を表わすときは"most of 〜"を使います。

# most of the + 名詞
# most of my/our/your/his/her/its/their + 名詞
# most of this/that/these/those + 名詞

【例文】:その学校の生徒はほとんどが卒業後大学へ進学する。
【 × 】:Most the students in the school are going to college after graduation
【 ○ 】:Most of the students in the school are going to college after graduation
→"most the students"は不可、"of"をはさんで"most of the students"とする

【例文】を英訳する場合、「その学校の生徒」は"the students in the school"です。"students"には定冠詞(the)を付けて世間の生徒一般ではなく、その学校の生徒に限ることを表わします。

ところが、"most the students"という表現では「その生徒のほとんど」というニュアンスが出せないので意味的に不可。部分や一部を表わす"of"をはさんで「〜のうちの」の意味を付け加えて"most of the students"(その生徒たちのうちのほとんど)と表現します→【参照】: 『間違えやすい前置詞: 部分や一部を表わす"of": "some of the students"

"of"の次に置く名詞は特定の集まりの中からというニュアンスを表わすので、数えられる名詞であれば複数形を使います。"most of the student"は意味的に不可。

定冠詞(the)のほか、代名詞の所有格(my, her, etc)や指示形容詞(this, these, that, those)などが"most"の後に続く場合も"of"を使います。

【例文】:家にいるときはほとんどの時間ゲームをしています。
【 × 】:I spend most my time playing video games at home.
【 ○ 】:I spend most of my time playing video games at home.
→"most my time"は不可、"of"をはさんで"most of my time"(私の時間の中のほとんど)とする

【例文】:これらの野生動物のほとんどは密猟が原因ですでに絶滅の危機に瀕しています。
【 × 】:Most these wild animals are already endangered because of poaching.
【 ○ 】:Most of these wild animals are already endangered because of poaching.
→"most these wild animals"は不可、"of"をはさんで"most of these wild animals"(これらの野生動物の中のほとんど)とする

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ゼロから始める比較の表現(38)
最上級:「これが一番だ」(11)
"best"……"good, well"の最上級
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最上級の"best"

【目次】: bestの意味と用法

"best"は"good"と"well"の最上級
"best"……"good, well"の最上級(1) この項目の先頭へ↑

"best"は"good"と"well"の最上級です。ニュアンスは「もっとも良質な、もっとも優れた、一番上手な」です。

"good"と"well"の比較級は"better"です→【参照】: 『比較級: "better"……"good, well"の比較級

【例文】:I play tennis best in my class.
【和訳】:私のテニスの腕はクラスで一番だ。

"most good"は不可
"best"……"good, well"の最上級(2) この項目の先頭へ↑

ときどき、"best"が"good"の最上級であることを忘れて、"the most good tennis player"というミスを見かけます。もちろん、「もっとも優秀なテニスの選手」なら"the best tennis player"のみでOK。"good"の最上級は"best"なので、わざわざ"most"を付け加えて"most good"とする必要はありません。

【例文】:私はクラスでもっとも優秀なテニス選手だ。
【 × 】:I am the most good tennis player in my class.
【 ○ 】:I am the best tennis player in my class.
→"good"の最上級は"most good"ではなく"best"

"most best"は不可
"best"……"good, well"の最上級(3) この項目の先頭へ↑

ときどき、"best"が"good"の最上級であることを忘れて、"the most best tennis player"というミスも見かけます。もちろん、「もっとも優秀なテニスの選手」なら"the best tennis player"のみでOK。"good"の最上級は"best"なので、わざわざ"most best"と最上級を二つ重ねる必要はありません。

【例文】:私はクラスでもっとも優秀なテニス選手だ。
【 × 】:I am the most best tennis player in my class.
【 ○ 】:I am the best tennis player in my class.
→"good"の最上級は"most best"ではなく"best"

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ゼロから始める比較の表現(39)
最上級:「これが一番だ」(12)
"like most"より"like best"が普通
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"like"は"best"を使う

「一番好きな〜は何ですか」と質問する場合、英語ではよく"What 〜 do you like best?"と表現します。

【例文】:一番好きな映画は何ですか。
【 ○ 】:What movie do you like best?
【 ○ 】:What movie do you like most?

「一番好きなのは何か」と尋ねる場合、好きである程度や度合が問題となるので、論理的に考えると"best"を使うのは意味的に不自然に感じます。"best"のニュアンスは「もっとも良質な、もっとも優れた」です。

ところが、実際の英文では"best"のほうをよく使います。"most"を使うとやや堅苦しい表現になることもあるようです。

"like"と似た意味の"love"は"most"を使うほうが普通です。"best"を使うこともありますが、"love"の場合は"most"を使うほうが無難です。

【例文】:私は映画「2001年宇宙の旅」が一番好きだ。
【 △ 】:I love the film "2001: A Space Odyssey" best.
【 ○ 】:I love the film "2001: A Space Odyssey" most.
→"love 〜 most"のほうが普通

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ゼロから始める比較の表現(40)
最上級:「これが一番だ」(13)
"worst……"bad, badly, ill"の最上級
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"worst"は三つの最上級を表わす

"worst"は"bad"(悪い), "badly"(ひどく), "ill"(具合が悪い)の三つの最上級を表わします。"worst"の比較級は"worse"です →【参照】: 『比較級: "worse"……"bad, badly, ill"の比較級

"worst"は"bad"の最上級を表わします。意味は「様子や状態がもっとも悪い、もっとも劣った、もっともひどい」です。"bad"は形容詞です。

【例文】:人生最悪の経験は事故で両手両足の骨を折ったことです。
【英訳】:My worst experience of my life was breaking my arms and legs in an accident.
→"worst"は"bad"の最上級、意味は「最悪の」

"worst"は"badly"の最上級も表わします。意味は「もっともひどく、もっとも悪く」です。"badly"は副詞てす。

【例文】:洪水による破壊が一番ひどかったのはこの地区です。
【英訳】:This area was the worst devastated by the flood.
→"worst"は"badly"の最上級、意味は「一番ひどく」

"worst"は"ill"の最上級も表わします。意味は「もっとも具合が悪い、もっとも気分がすぐれない、体調が最悪の」です。

【例文】:車酔いのときは最悪の気分だ。
【英訳】:I feel worst when I get carsick.
→"worst"は"ill"の最上級、意味は「最悪の、もっとも具合が悪い」

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ゼロから始める比較の表現(41)
最上級:「これが一番だ」(14)
"least"……"little"の最上級
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"little"の最上級"least"

"least"は"little"の最上級です。"little"の比較級は"less"です→【参照】: 『比較級: "less"……"little"の比較級

"least"の意味は「(量や程度が)もっとも少ない、(重要性が)もっとも小さい、(難易度が)もっとも低い」です。

【例文】:I drank the least beer in my group.
【和訳】:私は仲間内でもっとも少ない量のビールを飲んだ

場合によっては、"least" = 「もっとも少ない」と和訳すると、日本語として意味不明になります。そこで、"least" = 「もっとも〜ではない」のように否定と考え、反意語と組み合わせて和訳します。

# least 〜……「もっとも〜ではない」

【例文】:It is the least difficult to drive a car.
【 × 】:自動車を運転することはもっとも少なくむつかしい。
【 ○ 】:自動車を運転なんてもっとも簡単だ。
→「もっともむつかしい」の反対は「もっとも簡単」

「もっとも少なくむつかしい」 = 「もっともむつかしくない」 = 「もっとも簡単だ」と解釈します。

【例文】:What you forget soon is the least important thing.
【 × 】:すぐに忘れるようなことは、もっとも少なく重要なものだ。
【 ○ 】:すぐに忘れるようなことは、もっともつまらないことだ。
→「もっとも重要」の反対は「もっともつまらない」

「もっとも少なく重要だ」 = 「もっとも重要ではない」 = 「もっともつまらない」と解釈します。

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ゼロから始める比較の表現(42)
最上級:「これが一番だ」(15)
"oldest"と"eldest"……"old"の最上級
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"eldest"は必ず名詞の前に置く
"oldest"と"eldest"……"old"の最上級(1) この項目の先頭へ↑

"oldest"と"eldest"はどちらも"old"の最上級です。"eldest"は特に家族や兄弟姉妹の中の最年長の人物を指すときに使います。"eldest"の比較級は"elder"です →【参照】: 『比較級: "older"と"elder"……"old"の比較級

# eldest……家族や兄弟姉妹の中の最年長の人物を指す

【例文】:一番上の姉はNASAに勤めています。
【英訳】:My eldest sister works at NASA.
【英訳】:My oldest sister works at NASA.

"eldest"はもっぱら名詞の前に置いて使います。be動詞などの次に置いて述語として使うことはありません。

【例文】:チームの中では私が一番年上です。
【 × 】:I am eldest in the team.
【 ○ 】:I am oldest in the team.

"the eldest"……「一番年上の人物、最年長の人」【名詞】
"oldest"と"eldest"……"old"の最上級(2) この項目の先頭へ↑

"eldest"は定冠詞(the)を付けると、名詞として「一番年上の人物、最年長の人」の意味を表わします。

【例文】:兄弟姉妹の中で私が一番年上です。
【英訳】:I am the eldest in my siblings.
(= I am the eldest person in my siblings.)
→"the eldest"の意味は「一番年上の人物、最年長の人」

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ゼロから始める比較の表現(43)
最上級:「これが一番だ」(16)
"farthest"と"furthest"……"far"の最上級
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「距離」以外の意味がある"furthest"

"far"の最上級は"farthest"と"furthest"の二つがあります。

「距離」を表わすときは"farthest"と"furthest"の両方が使えます。「程度や度合」を表わすときは主に"furthest"を使います。二語とも形容詞としても副詞としても使えます。

"farthest, furthest"の比較級は"farther, further"です→【参照】: 『比較級: "farther"と"further"

# farthest……「距離が一番遠い、遠くに、遠くで」
# furthest……「距離が一番遠い、遠くに、遠くで」「程度や度合いが最高に」

【例文】:この太陽系で地球から最も遠い惑星は海王星です。
【 ○ 】:In our solar system Neptune is the farthest planet from the earth.
【 ○ 】:In our solar system Neptune is the furthest planet from the earth.
→"farthest" = "furthest" = 「距離がもっとも遠い」、"farthest, furthest"は形容詞

【例文】:口に含んだスイカの種をもっとも遠くに飛ばすことを競う競技がある。
【 ○ 】:There is a competition where people try to spit out a watermelon seed the farthest.
【 ○ 】:There is a competition where people try to spit out a watermelon seed the furthest.
→"farthest" = "furthest" = 「距離がもっとも遠くに」、"farthest, furthest"は副詞

【例文】:地球上でもっとも進化した生物は人間です。
【 △ 】:We are the beings, who have evolved farthest on this planet.
【 ○ 】:We are the beings, who have evolved furthest on this planet.
→「程度、度合いがもっとも」を表わす場合は"furthest"のほうが普通、"furthest, farthest"は副詞

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ゼロから始める比較の表現(44)
最上級:「これが一番だ」(17)
最上級を強調する語句……"much, by far"など
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最上級の強調

【目次】: 最上級の強調

最上級の意味を強調する表現
最上級を強調する語句……"much, by far"など(1) この項目の先頭へ↑

形容詞副詞最上級を強調するときには、"much, by far, easiy"などを使います。"much"は比較級の強調にも使えます→【参照】: 『比較級: 比較級を強調する語句……"much, far, still, even"など

最上級を強調する表現
  • 【非常に、大変、とても】:much, very much, by far
  • 【明らかに、明白に】:easily

通例、"much, by far"は最上級に変化させた形容詞副詞の前に置きます。最上級の強調に"very"を使うのは不可。

【例文】:事故の発生率がかなり低いので空の旅は圧倒的に安全であると言われている。
【 × 】:Air travel is said to be very safest since the rate of accidents is quite low.
【 ○ 】:Air travel is said to be much safest since the rate of accidents is quite low.
【 ○ 】:Air travel is said to be by far safest since the rate of accidents is quite low.
→最上級の強調で"very"は不可

定冠詞(the)付きの「the + 最上級」の場合は、"much, by far"を定冠詞(the)の“前”に置きます。

# "the"付きの最上級の強調……「much + the + 最上級 + 〜」「by far + the + 最上級 + 〜」

【例文】:脳は人間の身体の中で飛び抜けて複雑な器官です。
【 × 】:The brain is the much most complex organ in the human body.
【 × 】:The brain is the by far most complex organ in the human body.
【 ○ 】:The brain is much the most complex organ in the human body.
【 ○ 】:The brain is by far the most complex organ in the human body.
→"much, by far"は"the"の前に置く

"by far"に限り、「the + 最上級」の後ろに置くことがあります。発音のリズムを整え、より強調した表現として使います。

【例文】:This is by far the most delicious strawberry.
【和訳】:これは最高においしいイチゴだ。
【例文】:This is the most delicious strawberry by far.
【和訳】:こんなにおいしいイチゴは食べたことがない。
→"by far"が最上級の後ろに移動して意味を強調する

"easily"のニュアンスは「議論の余地がなく明白に一番〜である、疑いなくもっとも〜である」です。定冠詞(the)の前に置きます。

# "the"付きの最上級の強調……「easily + the + 最上級 + 〜」

【例文】:This is easily the strongest earthquake than I've ever experienced.
【和訳】:今回の地震は今まで経験した中で明らかにもっとも強烈な地震だった。
→"easily"は"the"の前に置く

the very + 最上級……「まさに〜、〜こそ」
最上級を強調する語句……"much, by far"など(2) この項目の先頭へ↑

「the + 最上級」に"very"を使うと、たいてい次にある名詞の意味を補足説明します。ニュアンスは「疑いなく〜、まぎれもなく〜」です。一種の強調を表わしますが、語尾に"est"付けるタイプの最上級にしか使えません。"the very best 〜"は可能、"the very most beautiful 〜"は不可。

【例文】:Einstein is the very best physicist.
【和訳】:アインシュタインこそが最高の物理学者だ。
→"very"は形容詞、意味は「まさに〜、〜こそ」

【例文】:The very deepest sea area is the Challenger Deep in the Marianas Trench.
【和訳】:マリアナ海溝のチャレンジャー海淵がまさに海の最深部だ。
→"very"は形容詞、意味は「まさに〜、〜こそ」

"far"に「遠い」の意味はない
最上級を強調する語句……"much, by far"など(3) この項目の先頭へ↑

最上級の強調で使う"by far"に「遠い」という距離を表わすニュアンスはまったくありません。和訳のときには、「はるかに、きわめて、飛び抜けて」などの日本語を当てます。

【例文】:The Great Wall is by far the longest man-made structure in the world.
【 × 】:万里の長城は世界中の人工の建造物の中で遠くまでもっとも長い。
【 ○ 】:万里の長城は世界中の人工の建造物の中でずば抜けて長い。
→"by far"の意味は「ずば抜けて、飛びぬけて」、"much"とほぼ同じ意味

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最上級を使う主なイディオム

ゼロから始める比較の表現(45)
最上級:「これが一番だ」(18)
最上級を使う主なイディオム
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"best"や"most"などを使うイディオム

最上級を使う主なイディオムをまとめます。

【目次】: 最上級を使う主なイディオム

at best(質的にせいぜい〜、よくても〜)
最上級を使う主なイディオム(1) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「程度や状況がどんなに良好でも最高で〜くらい」です。

【例文】:Tomorrow it will be cloudy at best, because it is raining so heavily.
【和訳】:この土砂降りでは、明日の天気はせいぜい曇りだな。

at one's best(一番いい時に)
最上級を使う主なイディオム(2) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「状態や能力が最高のレベルである」です。

【例文】:I quit smoking and am at my best.
【和訳】:タバコを止めて身体の調子が最高だ

at most(量的にせいぜい〜、多くても〜)
最上級を使う主なイディオム(3) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「どんなに多くても最大で〜くらい」です。定冠詞(the)を入れて"at the most"とすることもあります。

【例文】:It takes at most a few seconds to measure radio activity with a Geiger-Muller counter.
【和訳】:ガイガーカウンターを使った放射線量の測定はせいぜい数秒程度で終了する。

"not more than"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:It takes not more than a few seconds to measure radio activity with a Geiger-Muller counter.
【和訳】:ガイガーカウンターを使った放射線量の測定はせいぜい数秒程度で終了する。

at worst(最悪の場合)
最上級を使う主なイディオム(4) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「最悪の事態を想定した場合には、起こりうる最も悪い出来事は」です。定冠詞(the)を追加して"at the worst"とすることもあります。

【例文】:At worst, the asteroid will collide with the Earth.
【和訳】:最悪の場合、小惑星は地球と衝突します。

at one's worst(最悪の状態で)
最上級を使う主なイディオム(5) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「最悪の状況に陥っている、どん底の状態で」です。

【例文】:I listen to heavy metal when I feel at my worse.
【和訳】:気分が最悪なときはヘヴィメタルを聴きます。

【例文】:The spread of flu is at its worst this month.
【和訳】:今月に入ってインフルエンザが最悪の広がりを見せている。

make the best of 〜(最大限努力して〜する)
最上級を使う主なイディオム(6) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「条件は悪いながらも最大限努力して〜する」です。

【例文】:Our family yesterday made the best of the blackout and camped in our garden.
【和訳】:昨日、ウチの家族は停電を利用して、自分の家の庭でキャンプをした。

make the most of 〜(〜を最大限利用する)
最上級を使う主なイディオム(7) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「好条件を活かして〜を最大限利用する」です。

【例文】:We make the most of wind and solar power, and generate power without harming the environment.
【和訳】:風力と太陽熱を最大限有効活用して、環境にダメージを与えることなく電気を作る。

"take advantage of 〜"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:We take advantage of wind and solar power, and generate power without harming the environment.
【和訳】:風力と太陽熱を最大限有効活用して、環境にダメージを与えることなく電気を作る。

not in the least(まったく〜ない、少しも〜ない、ちっとも〜ない)
最上級を使う主なイディオム(8) この項目の先頭へ↑

"in the least"は"not"の否定の意味を強調します。なので、必ず"not"を付けて"not in the least"の形で使います。"not"と分離させて"in the least"のみを後ろに置くこともできます。

【例文】:I am not sleepy.
【和訳】:眠くないよ
【例文】:I am not in the least sleepy.
【和訳】:ちっとも眠くないよ
【例文】:I am not sleepy in the least.
【和訳】:ちっとも眠くないよ
→"not"のみよりも否定の意味が強くなる、"in the least"は文尾においてもOK

"not al all"も"not in the least"とほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:I am not sleepy.
【和訳】:眠くないよ
【例文】:I am not at all sleepy.
【和訳】:ちっとも眠くないよ
【例文】:I am not sleepy at all.
【和訳】:ちっとも眠くないよ
→"not"のみよりも否定の意味が強くなる、"at all"は文尾においてもOK

not least(特に、とりわけ)
最上級を使う主なイディオム(9) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「前述の話題に当てはまるのはとりわけ〜」です。たいてい、肯定の意味を表わす前の文を受けて「特に〜には当てはまる」を表わします。

"not least"を直訳すると「もっとも〜ではないことはない」、つまり「特に〜である」です。

【例文】:Almost everyone loves chocolate, not least women and children.
【和訳】:たいていの人、特に女性と子供はチョコレートが大好きです。

least of all(特に〜ではない、もっとも〜ではない)
最上級を使う主なイディオム(10) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「前述の話題は特に〜には当てはまらない」です。たいてい、否定の意味を表わす前の文を受けて「特に〜には当てはまらない」を表わします。

"least of all"を直訳すると「すべてのなかでもっとも〜ではない」、つまり「特に〜ではない」です。

【例文】:Nobody likes getting a shot, least of all children.
【和訳】:誰でも注射は好きではない、特に子供は好きではない

複数の意味がある"at least"
最上級を使う主なイディオム(11) この項目の先頭へ↑

イディオム"at least"の意味

"at least"には複数の意味があります。"least"は"little"の最上級なので、"at least"は「数的に、量的に、程度や度合いが最低の」のニュアンスを含みます→【参照】: 『最上級: "least"……"little"の最上級

at least(少なくとも、最小でも)
最上級を使う主なイディオム(11a) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「数がもっとも少なく見積もっても、量や程度などが最低限でも」です。

【例文】:It takes at least ten years for the town to recover from the disaster.
【和訳】:町が災害から復興するまでには最低でも十年はかかる。

"not less than 〜"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:It takes not less than ten years for the town to recover from the disaster.
【和訳】:町が災害から復興するまでには最低でも十年はかかる。

at least(いずれにせよ、とにかく)
最上級を使う主なイディオム(11b) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「他のことはともかく最低限〜だけは、何はともあれ」です。

【例文】:You should at least apologize to me!
【和訳】:とにかく、謝ってくれてもいいんじゃない。

"at any rate"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:You should at any rate apologize to me!
【和訳】:とにかく、謝ってくれてもいいんじゃない。

at least(少なくとも、せめてもの)
最上級を使う主なイディオム(11c) この項目の先頭へ↑

ニュアンスは、「何もかも悪い中の唯一の救いは〜、問題だらけだがせめてもの幸いは〜」です。

【例文】:The hotel was very old and shabby but at least its dinners were pleasant.
【和訳】:そのホテルはえらく古くてみすぼらしいところでしたが、少なくとも食事は立派なものでした。

"anyway"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:The hotel was very old and shabby but anyway its dinners were pleasant.
【和訳】:そのホテルはえらく古くてみすぼらしいところでしたが、少なくとも食事は立派なものでした。