【ゼロから始める英文法】
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
there構文 強調構文 同格のthat
have+目的語+動詞 get+目的語+動詞
挿入句 語順 倒置
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簡易文法用語集
【ゼロから始める冠詞】



ゼロから始める英文法

熟知しているつもりでも、実は間違えやすい語句や構文

ゼロから始める冠詞

語句編
名詞 冠詞 代名詞 動詞 be動詞 助動詞
形容詞 副詞 前置詞 接続詞 間投詞
関係代名詞 関係副詞
to不定詞 動名詞 分詞
句読点 接頭辞と接尾辞 疑問詞
構文編
時制 仮定法 能動態と受動態
会話の表現 比較の表現
文の種類 付加疑問文
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ゼロから始める冠詞(1)
「冠詞」って何だっけ?
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冠詞は三語のみ

《冠詞》という言葉は日本語の文法には存在しません。英語にも三語しかありません。"a, an, the"の三つです。たいてい、名詞の前に置きます。

# 英語の冠詞……"a, an, the"

【例文】:On average, a cat sleeps for 16 hours a day.
【和訳】:猫は平均して一日に十六時間も睡眠を取る。
→"a"は二つとも冠詞

【例文】:富士山は日本一高い山だ。
【和訳】:Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
→"the"は冠詞

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ゼロから始める冠詞(2)
冠詞って品詞じゃないの?
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冠詞は一種の形容詞

《冠詞》はもっぱら名詞に付くので通例、形容詞の一種と見なします。ただし、他の形容詞とはかなり違う使い方があるので、独立して《冠詞》という名前が付いています。

たとえば、《冠詞》には比較級や最上級がありません。また、一つの名詞に複数の《冠詞》を使うことはも、通常はありません。たいてい使えるのは、一つの名詞につき一つの《冠詞》のみです。

【例文】:はたいてい魚が大好きだ。
【 × 】:A the cat generally like fish very much.
【 ○ 】:A cat generally likes fish very much.
→冠詞"a"と"the"を同時に使うのは不可

【例文】:その犬の名前はヨーゼフです。
【 × 】:The a dog is called Josef.
【 ○ 】:The dog is called Josef.
→冠詞"a"と"the"を同時に使うのは不可

【関連トピック】
ゼロから始める形容詞
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冠詞を置く位置

ゼロから始める冠詞(3)
冠詞を置く位置(1)
原則は名詞、形容詞、副詞
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冠詞はなるべく前のほうへ置く

《冠詞》はたいてい名詞の前に置きます。名詞の前に"black"や"very"などの形容詞副詞がたくさん並んでいたら、たいていその先頭に置きます。位置的には名詞から一番遠い場所です。

【例文】:私の机の上に大きな黒いダンボール箱が置いてあった。
【 × 】:There was large black cardboard a box on my desk.
【 × 】:There was large black a cardboard box on my desk.
【 × 】:There was large a black cardboard box on my desk.
【 ○ 】:There was a large black cardboard box on my desk.
→冠詞"a"は"large"の前に置く

【例文】:その銀色にピカピカ光る野球のボールくらいの物体は空から降って来ました。
【 × 】:I saw silver shiny baseball-sized the stuff fall from the sky.
【 × 】:I saw silver shiny the baseball-sized stuff fall from the sky.
【 × 】:I saw silver the shiny baseball-sized stuff fall from the sky.
【 ○ 】:I saw the silver shiny baseball-sized stuff fall from the sky.
→冠詞"the"は"silver"の前に置く

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ゼロから始める冠詞(4)
冠詞を置く位置(2)
形容詞、副詞の後ろに置く場合(such a man)
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発音しやすいので後ろに回る

名詞形容詞がくっついた場合、たいてい《冠詞》名詞から離してなるべく前の方に置きます。【例】:a long and winding road(曲がりくねった長い道)→【参照】: 『冠詞を置く位置

ただし、ごく少数の単語では《冠詞》名詞のほうに近づいて語順が「形容詞 + 冠詞 + 名詞」や「副詞 + 形容詞 + 冠詞 + 名詞」となります。

half(半分の), quite(けっこう), rather(かなり)

"half, quite, rather"の場合、《冠詞》を後ろに置いてときどき語順が"half a 〜, quite a 〜, rather a 〜"になります。《冠詞》を後ろに置くと発音しやすく感じることがあるようです。

# 「冠詞 + half + 名詞」「冠詞 + quite + 形容詞 + 名詞」「冠詞 + rather + 形容詞 + 名詞」

# 「half + 冠詞 + 名詞」「quite + 冠詞 + 形容詞 + 名詞」「rather + 冠詞 + 形容詞 + 名詞」

【例】:半リットルのビール、けっこう大きな猫、かなり小さい犬
【○】:a half liter of beer, a quite large cat, a rather little dog
【○】:half a liter of beer, quite a large cat, rather a little dog
→不定冠詞"a"を置く位置はどちらも可能

【例】:そのリンゴ半分、けっこう大きなその家、かなり小柄なその女の子
【○】:the half apple, the quite large house, the rather little girl
【○】:half the apple, quite the large house, rather the little girl
→定冠詞"the"を置く位置はどちらも可能

so(それほど), such(そのような), too(あまりに)

"so, such, too"の場合は必ず《冠詞》を後ろに置きます。これも発音しやすくするためです。

# 「so + 形容詞 + 冠詞 + 名詞」
# 「such + 冠詞 + 形容詞 + 名詞」
# 「too + 形容詞 + 冠詞 + 名詞」

【例】:それほど小さな犬、非常にかわいい猫、あまりに大きい犬
【×】:a so cute cat, a such little dog, a too large dog
【○】:so cute a cat, such a little dog, too large a dog
→冠詞"a"は"so, such, too"の後ろに置く

"so"と"too"は副詞なので形容詞の意味を補足説明して、語順は「so + 形容詞 + 冠詞 + 名詞」「too + 形容詞 + 冠詞 + 名詞」です。《冠詞》名詞のすぐ前に置きます。

一方、"such"は形容詞なので名詞の意味を補足説明して、語順は「such + 冠詞 + 形容詞 + 名詞」です。《冠詞》は"such"のすぐ後ろに置きます。

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ゼロから始める冠詞(5)
定冠詞と不定冠詞の意味の違い
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限定論→定冠詞(the)、一般論→不定冠詞(a,an)

定冠詞(the)不定冠詞(a,an)名詞に付けます。ただし、意味はかなり異なります。

定冠詞(the)と不定冠詞(a,an)の意味の違い
  1. 定冠詞(the)は「聞き手が知っている物事」を指す
    【例】:The laptop is out of order.(そのノートパソコンは調子が悪い)
    →「ノートパソコン」があることは前に聞いたことがある
  2. 不定冠詞(a,an)は「聞き手が知らない物事」を指す
    【例】:A laptop is out of order.(あるノートパソコンの調子が悪い)
    →「ノートパソコン」があることを初めて聞いた
  3. 定冠詞(the)は「話している場所の近くにあるもの」を指す
    【例】:The laptop is out of order.(このノートパソコンは調子が悪い)
    →「調子が悪いノートパソコン」は見える所にある
  4. 不定冠詞(a,an)は「どこか別の場所にあるもの」を指す
    【例】:A laptop is out of order.(調子の悪いノートパソコンが一台ある)
    →「調子の悪いノートパソコン」はどこか別の場所にある
  5. 定冠詞(the)は「カテゴリーの中の一つ」を指す
    【例】:The laptop is useful.(この機種のノートパソコンは便利だ)
    →「ノートパソコン」の中の「一機種」の話
  6. 不定冠詞(a,an)は「カテゴリー全体」を指す
    【例】:A laptop is useful.(ノートパソコンというものは便利だ)
    →「ノートパソコン全部」の話

定冠詞(the)は聞き手も話し手もすでに知っていることを表わします。なので、"the"が付くと、たいてい自動的に「すでに以前話したことだけど」というニュアンスが加わります。

一方、不定冠詞(a,an)はどれとは限定せずあいまいのままにしておきます。なので、一般論として「〜というものは」と話を始めるとき、"a,an"を使います。また、「これから話すことを聞き手は知らないだろう」と判断した物事も"a,an"を使います。

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ゼロから始める冠詞(6)
定冠詞と不定冠詞の構文の違い
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不定冠詞は複数の名詞には使わない

定冠詞(the)不定冠詞(a,an)名詞に付けます。ただし、構文はかなり異なります。

定冠詞(the)と不定冠詞(a,an)の構文の違い
  1. 定冠詞(the)は「数えられる名詞」にも「数えられない名詞」にも付けることができる
    【○】:the dog(その犬)
    【○】:the coffee(そのコーヒー)
  2. 不定冠詞(a,an)は「数えられる名詞」のみ
    【○】:a dog(犬)
    【×】:a coffee(???)
  3. 定冠詞(the)は「単数形の名詞」にも「複数形の名詞」にも付けることができる
    【○】:the dog(その犬)
    【○】:the dogs(その犬たち)
  4. 不定冠詞(a,an)は「単数形の名詞」のみ
    【○】:a dog(犬)
    【×】:a dogs(???)

不定冠詞は"one"、定冠詞は"this, these"に近い

不定冠詞(a,an)の元々の意味は"one"です。「数が一つであること」を表わします。なので、不定冠詞(a,an)は原則として「数えられる名詞」の前に置きます。しかも、名詞は原則として単数形に限ります。

一方、定冠詞(the)の元々の意味は「これ、それ」です。形容詞の"this, that, these, those"に近い意味です。なので、次に置く名詞は単数でも複数でもOK。「数えられる名詞」にも「数えられない名詞」にも使えます。

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不定冠詞(a,an)

ゼロから始める冠詞(7)
不定冠詞(1)
「不定冠詞」ってナニ?
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不定冠詞は"a"と"an"

《冠詞》には二種類あります。定冠詞(the)不定冠詞(a,an)の二つ。"a, an"は不定冠詞です。

"a, an"の基本的な意味は"one"(一つの〜、一個の〜、一人の〜)です。

【例文】:Long long time ago there was a girl named Alice.
【和訳】:昔々アリスという名前の一人の女の子がいました。
→不定冠詞"a"の意味は「一人の〜」

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ゼロから始める冠詞(8)
不定冠詞(2)
"a"と"an"ってどこが違うの?
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"a"と"an"に意味の違いなし

不定冠詞(a,an)には"a"と"an"がありますが、意味的な違いはまったくありません。次に来る語句との発音のしやすさによって、どちらを使うか決めます。

次に来る語句の先頭が母音(a,e,i,o,u)なら"an"を使います。それ以外はすべて"a"です。綴りはまったく関係ありません。純粋に発音の問題です。

# an + 発音が母音(a,e,i,o,u)で始まる語句

# a + 発音が母音(a,e,i,o,u)以外で始まる語句

【例】:一個のリンゴ、一本の食べられる花、一つの病気、一つの目の錯覚、一人の叔父さん
【×】:a apple, a edible flower, a illnes, a optical illusion, a uncle
【○】:an apple, an edible flower, an illnes, an optical illusion, an uncle

日本人にとって実際に発音してみても、"a"と"an"どちらが発音しやすくなるのか、あまり体感できないかもしれません。一語一語を区切って発音するよりも、英語らしく次の語句と音がつながるように発音してみて下さい。

よくあるミス

"a"を使うか"an"を使うかで間違えやすい例を挙げます。スペルに惑わされず、発音でどちらを使うか決めます。

【例】:一つの大学、一時間、一人の相続人
【×】:an university, a hour, a heir,
【○】:a university, an hour, an heir,

"university"の発音は「ユニヴァーシティ」なので先頭は母音(a,e,i,o,u)ではありません。なので、"an university"は不可。"hour, heir"はどちらも先頭の"h"は発音せず、実際の発音はそれぞれ「アワァ」と「エア」です。二語とも先頭は母音(a,e,i,o,u)なので、"an hour, an heir"が正解です。

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ゼロから始める冠詞(9)
不定冠詞(3)
不定冠詞が使えない名詞
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「数えられない名詞」には使えない

不定冠詞(a,an)は元々"one"と同じ意味なので、「数えられる名詞」の単数形に付きます。同じ「数えられる名詞」でも、複数形には原則として使いません。【○】:a dog(一匹の犬)、【×】:a dogs。

数えられない名詞」についても、たとえば"one"を使って"one water, two water"と数えることができないので、不定冠詞(a,an)も使うことができません。"water"のような「数えられない名詞」は"a cup of 〜, two cups of 〜"のような表現を使います→【参照】: 『「数えられない名詞」を数える(a piece of 〜)

日本語からの判断だと、英語の「数えられない名詞」には意外なものが多数あります。そこで、《名詞》が数えられるか否かを見分ける目安として、意味を基に「数えられない名詞」を分類します。いずれの「数えられない名詞」もたいていの場合、不定冠詞(a,an)は使わず、複数形も不可です→【参照】: 『「数えられない名詞」ってナニ?

代表的な数えられない名詞
人や物に固有の名前(= 固有名詞)
Japan(日本), John(ジョン), Mars(火星), Pepsi Cola(ペプシコーラ), the Internet(インターネット)
実体のない概念や思考を表わす名詞
advice(忠告), experience(経験), information(情報), knowledge(知識), music(音楽), news(ニュース), research(研究), labor(肉体労働), work(仕事), homework(宿題), housework(家事)
金属や材料などを表わす名詞
metal(金属), money(お金), copper(銅), paper(紙), sand(砂), silk(絹), wool(羊毛)
液体や気体などを表わす名詞
air(空気), blood(血液), water(水), tea(お茶), oxygen(酸素), carbon-dioxide(二酸化炭素)
食べ物や食材を表わす名詞
food(食べ物), butter(バター), margarine(マーガリン), cabbage(キャベツ), cheese(チーズ), meat(肉), salt(塩), sugar(砂糖)
自然物を表わす名詞
nature(自然), cloud(雲), crystal(水晶), grass(草), rain(雨), rock(岩), snow(雪), hail(あられ、ひょう), sleet(みぞれ)
色々な物の集りを一つのグループと見なす名詞(= 集合名詞)
furniture(家具), fish(魚、魚類), baggage(荷物), luggage(荷物), garbage(生ゴミ), rubbish(家庭ゴミ), litter(ゴミ), trash(ゴミ)
科学や学問の分野の名前
science(科学), mathematics(数学), chemistry(科学), physics(物理学), medicine(医学), philosophy(哲学), linguistics(言語学), literature(文学)
スポーツの名前
baseball(野球), soccer(サッカー), tennis(テニス), volleyball(バレーボール), curling(カーリング)
病気の名前
cancer(癌), measles(はしか), diabetes(糖尿病), tuberculosis(結核), leukemia(白血病), asthma(ぜんそく)

同じ語句でも、意味の違いによって「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の両方が可能な場合があります。【例】:experience(経験)→「数えられない名詞」、experiences(経験したこと、体験談)→「数えられる名詞」。

「病気の名前」の中で、"cold(風邪)"や"headache(頭痛), backache(腰痛)"のような"〜ache(〜痛)"は「数えられる名詞」として扱います。【例】:I've caught a cold.(風邪をひいています), people suffering from backaches.(腰痛に悩む人たち)。

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ゼロから始める冠詞(10)
不定冠詞(4)
不定冠詞の意味
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元々の意味は"one"

不定冠詞(a,an)の基本的な意味は"one"と同じ「一つの〜、一人の〜、一個の〜」です。「数えられる名詞」が一つあることを示します。他にも、いくつかの意味があります。

不定冠詞(a,an)の意味
  1. 数が一つであることを表わす
    【例】:a dog(一匹の犬), a tree(一本の木)
  2. その種類全体を表わす
    【例】:a bus(バスという乗り物), a computer(コンピューターという機械)
  3. 数や量が少ないことを表わす
    【例】:a few apples(数個のリンゴ), a little salt(少々の塩)
  4. 頻度を表わす
    【例】:once a day(一日一回)
  5. 人名に付けて未知の人物を表わす
    【例】:a Mr. Holmes(ホームズさんという方)
  6. 名字に付けて一家の一員を表わす
    【例】:a Lupin(ルパン家の人)
【関連トピック】
定冠詞の意味

数が一つであることを表わす
不定冠詞の意味(1) この項目の先頭へ↑

不定冠詞(a,an)は「数えられるもの」が一つだけあることを表わします。英語は名詞の「数」にこだわるので、物品や物事が一つなのか二つ以上あるのか、常に注意を払います。なので、「一つのみである、複数ではない」ことを表わすために、名詞不定冠詞(a,an)を付けます。

【例文】:砂場で一人の男の子が遊んでいる。
【 × 】:I see boy playing in the sandbox.
【 ○ 】:I see a boy playing in the sandbox.
→"a boy"の意味は二人や三人ではなく「一人の男の子」

【例文】:海外で働くという一つの夢がある。
【 × 】:I have dream of working abroad.
【 ○ 】:I have a dream of working abroad.
→"a dream"の意味は二つや三つではなく「一つの夢」

「一人である、一個である」ことを特に強調するときは、"one"を使います。

【例文】:トマトを一つ、ジャガイモを三個、ニンジンを五本買いました。
【 ○ 】:I bought a tomato, three potatoes and five carrots.
【 ○ 】:I bought one tomato, three potatoes and five carrots.
→「個数」の話なので「一個」を強調して"one"を使う

その種類全体を表わす
不定冠詞の意味(2) この項目の先頭へ↑

人や動物、物事を一つに限定せず、その種類全体を指し示すとき不定冠詞(a,an)を使います。《冠詞》なしの名詞の複数形もほぼ同じ意味を表わします。

# 「a,an + 単数名詞」……種全体を指す

【例文】:はうれしいときに尻尾を振ります。
【 × 】:Dog wags its tail when it is happy.
【 ○ 】:A dog wags its tail when it is happy.
(= Dogs wag their tail when they are happy.)

【例文】の「犬」は家で飼っている犬や、どこかで見かけた一匹の犬を指すわけではありません。「犬」という動物全体を表わします。不定冠詞(a,an)を使った"a dog"には、「犬という動物、犬という生き物」という意味があります。

《冠詞》なしの単数形"dog"は不可です。不定冠詞(a,an)は必ず「数えられる名詞」に付きます。「数えられる名詞」《冠詞》なしの単数形で使うのは文法的に不可。「犬全般」を指す場合は不定冠詞(a,an)を付けるか、複数形にします。

「the + 単数形の名詞」でその種全体を表わすこともあります。ただし、「a,an + 単数形の名詞や「複数形の名詞」を使うほうが普通です。

【例文】:はうれしいときに尻尾を振ります。
【 △ 】:The dog wags its tail when it is happy.
【 ○ 】:A dog wags its tail when it is happy.
【 ○ 】:Dogs wag their tail when they are happy.
→"the dog"を使うのはややまれ

「the + 単数形の名詞」は、「他の種と比べて〜」というニュアンスを強調するときによく使います。

【例文】:チーターは陸上で最速の動物です。
【 △ 】:A cheetah is the fastest land animal.
【 ○ 】:The cheetah is the fastest land animal.

【例文】の場合、「チーターは」のニュアンスは「あらゆる陸上動物の中でチーターは」です。同じカテゴリーに属する他の種と比較するニュアンスを含めるときは、「the + 単数形の名詞」を使うほうが普通です。

数や量が少ないことを表わす
不定冠詞の意味(3) この項目の先頭へ↑

不定冠詞(a,an)は"few, little"の前に置いて、「数」や「量」が「少しはある」ことを表わします。不定冠詞(a,an)を使わずに"few, little"のみなら、「数」や「量」が「ほとんどない」ことを表わします。

【例文】:A few children are playing in the schoolyard.
【和訳】:校庭で数人の子供が遊んでいる。
【例文】:Few children are playing in the schoolyard.
【和訳】:校庭で遊んでいる子供はほとんどいない。

【例文】のように"a"が付くと「数人はいる」、"a"がないと「ほとんどいない」のニュアンスです。

【例文】:There is a little soy sauce in the bottle.
【和訳】:瓶に醤油が少し残っている。
【例文】:There is little soy sauce in the bottle.
【和訳】:瓶に醤油はほとんど残っていない。

【例文】のように"a"が付くと「少しはある」、"a"がないと「ほとんどいない」のニュアンスです。

頻度を表わす
不定冠詞の意味(4) この項目の先頭へ↑

不定冠詞(a,an)は「〜につき、〜ごとに」という意味を表わします。不定冠詞(a,an)自体に「〜につき、〜ごとに」の意味があるので、"in"などの前置詞は不要。"once an hour"で「一時間に一回」です。

【例文】:一日三回、体温を測って下さい。
【 × 】:Measure your temperature three times in a day.
【 ○ 】:Measure your temperature three times a day.
→"a day"の意味は「一日につき」、"in"は不要

【例文】:メールは一時間に一回チェックします。
【 × 】:I check my email once in an hour.
【 ○ 】:I check my email once an hour.
→"an hour"の意味は「一時間につき」、"in"は不要

"per"もほぼ同じ意味を表わします。

【例文】:一日三回、体温を測って下さい。
【英訳】:Measure your temperature three times per day.

【例文】:メールは一時間に一回チェックします。
【英訳】:I check my email once per hour.

人名に付けて未知の人物を表わす
不定冠詞の意味(5) この項目の先頭へ↑

話し手がよく知らない人物のことを不定冠詞(a,an)で表わすことがあります。たいてい、敬称(Miss, Mrs., Ms., Mr.)の前に不定冠詞(a,an)を置きます。

# a Miss/Mrs./Ms./Mr. 人名(〜さんという方)

【例文】:There's a Mr. Holmes to see you.
【 × 】:あなたに会う一人のホームズさんがいます。
【 ○ 】:ホームズさんという方がお見えになっています。

【例文】:You have a call from a Mr. Holmes.
【 × 】:あなたは一人のホームズさんからの要求を持っています。
【 ○ 】:ホームズさんという方からお電話です。

名字に付けて一家の一員を表わす
不定冠詞の意味(6) この項目の先頭へ↑

「〜家の人、〜家の方、〜家の人物」を表わす場合、不定冠詞(a,an)を使うことがあります。不定冠詞(a,an)なので、「一人の人物」を指します。

# a,an + 名字……「〜家の一員、〜家の人、〜家の方、〜家の人物」

「〜家」を表わすので、"a, an"を付けるのは「名字(= family name)」のほうです。たとえば、"Arsene Lupin"(アルセーヌ・ルパン)なら、「名字(= family name)」は"Lupin"なので"a Lupin"(ルパン家の一員)です。

【例文】:As a Lupin you must take responsibility for your actions.
(= As a member of the Lupin family you must take responsibility for your actions.)
【 × 】:一人のルパンとして、自分の行動に責任を持ちなさい。
【 ○ 】:ルパン家の一員として、自分の行動に責任を持ちなさい。

「〜家の人々」は定冠詞(the)を使います。「人々」は複数なので、名字(= family name)も複数形を使います。

【例】:the Lupins(ルパン家の人々), the Watsons(ワトソン家の人々)

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定冠詞(the)

ゼロから始める冠詞(11)
定冠詞(1)
定冠詞ってナニ?
先頭へ

定冠詞(the)は物事を限定する

英語には定冠詞が一つしかありません。"the"のみ。

物事を決め付けないでなるべく広い範囲の話をする不定冠詞(a,an)とは異なり、定冠詞(the)は「この事である、あの話である」と、物事をはっきりと限定します。"the"は元々は"this"や"that"と近い意味を持っていたので、「これ、それ」のニュアンスを含みます。

【例文】:The T-shirt is very funky.
【和訳】:そのTシャツ、いやに派手だな。
→"the T-shirt"は着ているTシャツか、近くにあるTシャツを指す

【例文】:A T-shirt is largely made of cotton.
(= T-shirts are largely made of cotton.)
【和訳】:Tシャツは主に綿から作られる。
→"a T-shirt"と"T-shirts"はTシャツ全体を指す

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ゼロから始める冠詞(12)
定冠詞(2)
「定冠詞 + 複数形の名詞」は可能?
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定冠詞(the)はどちらもOK

不定冠詞(a,an)と異なり、定冠詞(the)は複数形の名詞に付けることができます。

【例文】:I've seen the movie.
【和訳】:その映画は見たことある)
→「映画(= movie)」は単数
【例文】:I've seen the movies.
【和訳】:その映画はどれも見たことある。
→「映画(= movies)」は複数

【例文】:昨日、ノラの子猫一匹を拾ったけど、家では飼えない。
【英訳】:I picked up a stray kitten yesterday, but I can't keep the kitten.
→"the kitten"は「昨日拾った一匹のノラの子猫(= a stray kitten)」を指す
【例文】:昨日、ノラの子猫を三匹拾ったけど、家では飼えない。
【英訳】:I picked up three stray kittens yesterday, but I can't keep the kittens.
→"the kitten"は「昨日拾った三匹のノラの子猫(= three stray kittens)」を指す

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ゼロから始める冠詞(13)
定冠詞(3)
「定冠詞 + 複数形の名詞」は可能?
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「数えられない名詞」にもOK

不定冠詞(a,an)とは異なり、定冠詞(the)は「数えられない名詞」にも付けることができます。

【例文】:そのコーヒーは苦い。
【 × 】:A coffee tastes bitter.
【 ○ 】:The coffee tastes bitter.
→"coffee"は「数えられない名詞」

【例文】:砂の上を裸足で歩くのは気持ちがいい。
【 × 】:It's comfortable to walk barefoot on a sand.
【 ○ 】:It's comfortable to walk barefoot on the sand.
→"sand"は「数えられない名詞」

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ゼロから始める冠詞(14)
定冠詞(4)
定冠詞の意味
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元々の意味は「これ、それ」

定冠詞(the)の元々の意味は「これ、それ」です。形容詞の"this, that, these, those"に近いニュアンスです。なので、次に置く名詞は単数でも複数でもOK。「数えられる名詞」にも「数えられない名詞」にも使えます。

定冠詞の意味
  1. 初めての話ではないことを表わす
    【例】:I bought a book. The book intersed me.(本を買った。面白い本だった)
  2. 付近にある物体を指す
    【例】:The pole is slanted.(あの電柱は傾いている)
  3. 代わりになるものが存在しなことを表わす
    【例】:the sun(太陽), the sky(空)
  4. 国名や地域名の名詞に付けて「〜の人全員」を表わす: "the Swiss"(スイス人)
    【例】:the Japanese(日本人全員), the European(ヨーロッパに住む人全員)
  5. 一般の形容詞に付けて「〜な人は全員」を表わす
    【例】:the rich(お金持ち), the jobless(失業者)
  6. 名字に付けて「〜家の人々」を表わす
    【例】:"the Lincolns"(リンカーン家の人々)
  7. 「the + 比較級」で「〜であるほど」を表わす
    【例】:all the more 〜(だからこそいっそう〜), the more you like it(それを好きになればなるほど)
【関連トピック】
不定冠詞の意味

初めての話ではないことを表わす
定冠詞(the)の意味(1) この項目の先頭へ↑

定冠詞(the)は話し手も聞き手もすでに知ってることを表わします。よく「その〜、あの〜」と和訳します。

【例文1】:I had a dog when I was a child. The dog liked me very much.
【和訳1】:子供のころ、を飼っていました。その犬はよく私になついていました。
【例文2】:I had a dog when I was a child. A dog liked me very much.
【和訳2】:子供のころ、を飼っていました。私はよくに好かれました。

【例文1】の場合、話題として出て来る「犬」は一匹だけです。なのに、最初は"a dog"、次に出て来るときは"the dog"となります。"a dog"のニュアンスは「犬という生き物」です。つまり、どの犬とは限定せずに犬全般を指します。一方、"the dog"のニュアンスは「(他の犬ではなく)私が子供のころに飼っていた犬」です。

これは日本語でもニュアンスは同じです。「犬を飼っていました」の「犬」はどの犬とは限定せずに犬という生き物全般を指します。「その犬」のニュアンスは「(他の犬ではなく)私が子供のころに飼っていた犬」です。

英語でも日本語でも、どの「犬」とは限定せずに話を始めると「a dog = 犬」です。どの「犬」かはっきりわかると、日本語では「その犬」、英語では"the dog"です。

【例文2】と【和訳2】のように、英語でも日本語でも、話の中で「a dog = 犬」の次にまた「a dog = 犬」と出て来ると、「子供のころに飼っていた犬」とは別の「犬」の話になってしまいます。

付近にある物体を指す
定冠詞(the)の意味(2) この項目の先頭へ↑

定冠詞(the)はたいてい聞き手も話してもすでに知っていることを指します→【参照】: 『定冠詞」の意味: 初めての話ではないことを表わす

話の最初から"the dog(その犬)"や"the cell phone(あの携帯電話)"と言い出すときは、話をしている現場の近くにあるものを定冠詞(the)で表現することがあります。

【例文】:あの犬が携帯電話をくわえて持って行っちゃった。
【 × 】:A dog held a cell phone in its mouth and went away.
【 ○ 】:The dog held the cell phone in its mouth and went away.

【例文】に出て来る「犬」も「携帯電話」もまだ見える範囲にある場合は"the"を使います。特にどこの「犬」か知らない、誰の「携帯電話」かわからなくても、見えるところにあるので"the dog", "the cell phone"です。

【例文】:この電柱、ちょっと傾いているように見えるよね。数日中に倒れるかもね。
【 × 】:A pole looks slanted a bit, doesn't it? It may fall down in a few days.
【 ○ 】:The pole looks slanted a bit, doesn't it? It may fall down in a few days.

【例文】の場合、話している二人から見えるところに「傾いた電柱」があります。なので、初めて見る「電柱」であっても、すでに二人は「傾いた電柱」を目撃しているので定冠詞(the)を使います。

代わりになるものが存在しなことを表わす
定冠詞(the)の意味(3) この項目の先頭へ↑

定冠詞(the)は、代わりが存在しないただ一つのものに付けます。なので、"same(同一の), first(最初の、一位の), second(二番目の), only(唯一の)"などは自動的に「一つしかないもの」を表わすので、たいてい前に定冠詞(the)を置きます。

# the + same/first/second/only 〜……唯一であることを表わす

【例文】:君とは同い年だ。
【英訳】:I'm the same age as you are.
【例文】:百メートル走で一位になった。
【英訳】:I won the first prize in the 100-metre race.
【例文】:百メートル走で二位になった。
【英訳】:I won the second prize in the 100-metre race.
【例文】:私は一人っ子です。
【英訳】:I'm the only child.

定冠詞(the) + 最上級
定冠詞(the)の意味(3a) この項目の先頭へ↑

「最上級」は「最高の、最上の」を表わすのでたいてい「一つ」しか存在しません。なので、よく定冠詞(the)を使います。

【例文】:最良の選択は家に帰ることだった。
【英訳】:The best choice was to go home.
【例文】:ゴリラは最も賢い動物かもしれない。
【英訳】:A gorilla may be the cleverest animal.

国名や地域名の名詞に付けて「〜の人全員」を表わす: "the Swiss"(スイス人)
定冠詞(the)の意味(4) この項目の先頭へ↑

国名や地域名を表わす名詞の中で語尾が"ese, ss, ch, sh"で終るものは、定冠詞(the)を付けると「〜国の人々みんな、〜に住む人全員」の意味を表わします。「みんな」を意味するので複数扱いです。

国名や地域名を表わす名詞で語尾が"ese, ss, ch, sh"もの
  • Chinese(中国人), Congolese(コンゴ人), Gabonese(ガボン人), Japanese(日本人), Lebanese(レバノン人), Nepalese(ネパール人), Portuguese(ポルトガル人), Senegalese(セネガル人), Sudanese(スーダン人), Swiss(スイス人), Taiwanese(台湾人), Vietnamese(ベトナム人)
  • British(イギリス人), Dutch(オランダ人), English(イングランド人、イギリス人), French(フランス人), Irish(アイルランド人), Scottish(スコットランド人), Spanish(スペイン人), Welsh(ウェールズ人)

【例文】:日本人が勤勉で礼儀正しいというのは昔の話だ。
【 × 】:It was said that the Japanese was diligent and polite.
【 ○ 】:It was said that the Japanese were diligent and polite.
→"the Japanese"の意味は「日本国民全員」

【例文】:スコットランド人はゴルフが好きだそうだ。見るのもプレーするのも好きだ。
【 × 】:I hear that the Scottish likes golf. She likes playing and watching it.
【 × 】:I hear that the Scottish likes golf. He likes playing and watching it.
【 ○ 】:I hear that the Scottish like golf. They like playing and watching it.
→"the Scottish"の意味は「スコットランド人全員」

「国名や地域名の形容詞 + people」もほぼ同じ意味を表わします。やはり、複数扱いです。

【例文】:日本人が勤勉で礼儀正しいというのは昔の話だ。
【英訳】:It was said that Japanese people were diligent and polite.
→"Japanese people " = "the Japanese"

【例文】:スコットランド人はゴルフが好きだそうだ。見るのもプレーするのも好きだ。
【英訳】:I hear that Scottish people like golf. They like playing and watching it.
→"Scottish people " = "the Scottish"

一般の形容詞に付けて「〜な人は全員」を表わす
定冠詞(the)の意味(5) この項目の先頭へ↑

形容詞の前に定冠詞(the)を置いて「〜である人々みんな」を表わします。ただし、使える形容詞はごく少数です。「みんな」を意味するので、どの表現も複数扱いです。

代表的な「the + 形容詞」
  • the blind(目が不自由な人), the deaf(耳が不自由な人), the disabled(身体障害者)
  • the injured(ケガ人), the wounded(ケガ人), the sick(病人), the dead(死者)
  • the homeless(ホームレス), the jobless(失業者), the unemployed(失業者)
  • the aged(お年寄り), the elderly(お年寄り), the old(老人), the young(若者)
  • the destitute(困窮者), the needy(恵まれない人たち), the poor(貧しい人), the rich(お金持ち), the wealthy(お金持ち)

「形容詞 + people」もほぼ同じ意味を表わします。【例】:the dead = dead people(死者), the poor = poor people(貧しい人々)。

【例文】:四十代や五十台の失業者の数が増えつつある。
【 × 】:The number of the jobless who is in his forties or fifties is increasing.
【 ○ 】:The number of the jobless who are in their forties or fifties is increasing.
(= The number of jobless people who are in their forties or fifties is increasing.)
→"the jobless(= jobless people)"は複数扱い

名字に付けて「〜家の人々」を表わす
定冠詞(the)の意味(6) この項目の先頭へ↑

定冠詞(the)は名字(= family name)の前に置いて「〜家の人々」を表わします。「人々」なので「数」は複数となり、名字(= family name)も複数形にします。「〜家の一人、一員」は名字(= family name)の前に不定冠詞(a,an)を置きます。

【例】:リンカーン家の人々、リンカーン家の一人
【訳】:the Lincolns, a Lincoln
→「人々」なので語尾に"s"を付ける

名字(= family name)の最後が"s"で終わる場合は、アポストロフィ(')を使います。

【例文】:I hear that the Thomas's will move.
【和訳】:トーマスさん一家は引っ越すそうですよ。

「the + 比較級」で「〜であるほど」を表わす
定冠詞(the)の意味(7) この項目の先頭へ↑

定冠詞(the)は普通、名詞の前に置いて、名詞の意味を補足説明します→【参照】: 『「冠詞」ってナニ?

ときどき、定冠詞(the)を、比較級に変化させた形容詞副詞の前に置くことがあります。

【例文】:A war correspondent is a dangerous job but all the more it is worth doing it.
【和訳】:従軍記者は危険な仕事だが、それだけにやりがいがある。

【例文】:The more I think about the question, the more perplexed I am.
【和訳】:この問題は考えれば考えるほど、いよいよわからなくなる。

【例文】の"the"はいずれも副詞比較級(more)に付いています。名詞の補足説明ではなく、副詞を補足説明するので、品詞は副詞です。意味は「程度、度合」を表わし、和訳はたいてい「それだけ〜、その分だけ〜、それほど〜、いよいよ〜」です。"all the more"の"all"は強調を表わします。

# the(副詞) + 比較級……「それだけ〜、その分だけ〜、それほど〜、いよいよ〜」

"more"以外の比較級を使うこともよくあります。「the + 形容詞」と勘違いして、「その〜であること」と和訳すると日本語として意味不明です。

【例文】:Some scientists say that the less we eat the healthier we are.
【 × 】:数人の科学者はそのより少ないを食べて、そのより健康が私達である。
【 ○ 】:少食であればあるほどよりいっそう健康になれる、と言う科学者もいる。
→"less"は副詞の比較級、"healthier"は形容詞の比較級

【例文】:My son is studying all the harder for having got a perfect score.
【 × 】:私の息子は百点取ったためにすべてそのより一生懸命を勉強する。
【 ○ 】:息子はテストで百点を取ったので、それだけjやる気が出て一生懸命勉強しています。
→"harder"は副詞の比較級

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ゼロから始める冠詞(15)
定冠詞(5)
定冠詞のある、なしで意味が変わる語句: school, class, etc
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習慣的に定冠詞を付ける語句

たとえば、"go to school"の意味は「通学する」です。しかし、"go to the school"は「学校を訪問する、学校を訪ねる」です。

"school"の場合、《冠詞》なしの意味は「教育施設としての学校」です。定冠詞(the)をつけると意味は「建物としての学校」です。このように、《冠詞》のある、なしで意味が変化する語句をまとめます。たいてい、場所を表わす語句で、《冠詞》なしだと「その建物で何をするのか」を強調します。

定冠詞のある、なしで意味が変わる主な語句
school
【例】:go to/visit the school(学校を訪問する)
【例】:go to school(通学する)
【例】:be at/in school(在校生である)
class
【例】:attend/go to class(授業に出る)
【例】:speak in front of the class(クラス全員の前で話す)
→"class"の意味は「授業」、"the class"の意味は「クラスの生徒全員」
college
【例】:go to/visit the college(大学を訪問する)
【例】:go to college(大学に通学する)[※イギリス英語]
【例】:go to the college(大学に通学する)[※アメリカ英語]
【例】:be at/in college(在校生である)
university
【例】:go to/visit the university(大学を訪問する)
【例】:go to university(大学に通学する)[※イギリス英語]
【例】:go to the university(大学に通学する)[※アメリカ英語]
【例】:be in university(在校生である)
church
【例】:go to/visit the church(観光や所用などのため教会を訪問する)
【例】:go to church(礼拝のために教会へ行く)
【例】:be at/in church(教会で礼拝中である)
hospital
【例】:go to/visit the hospital(お見舞いや仕事のため病院を訪問する)
【例】:go to/enter hospital(入院する)[※イギリス英語]
【例】:go to/enter the hospital(入院する)[※アメリカ英語]
【例】:be in hospital(入院中である)

"college, university, hospital"の三語は、「そこで何をするのか」を強調する場合、イギリス英語では《冠詞》なしで使い、アメリカ英語では定冠詞(the)を使います。【例】:「大学へ通う」→"go to the college/universtiy"(アメリカ英語), "go to college/universtiy"(イギリス英語)。【例】:「入院する」→"enter the hospital"(アメリカ英語), "enter hospital"(イギリス英語)。

"school"が「そこで何をするのか」を強調する場合、アメリカ英語でもでもイギリス英語でも《冠詞》なしで使います。【例】:「通学する」→"go to school"。

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習慣的に定冠詞を付ける語句: 固有名詞や自然環境など
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固有名詞や普通名詞でたいてい"the"を付ける

習慣的に定冠詞(the)を付ける語句の中で、見落としがちなものをまとめます。

固有名詞は普通、《冠詞》は付けませんが、複数の語句を集めて作った固有名詞の中には、定冠詞(the)を付けるものがあります。

「交通機関」は前置詞の"by"を使うとき以外はたいてい、定冠詞(the)を付けます→【参照】: 『似た意味の前置詞の使い分け:「手段」を表わす"with"と"by"

"the"を付ける語句
複数形の固有名詞
【例】:the United States(アメリカ合衆国), the Netherlands(オランダ), the United Nations(国際連合), the Alps(アルプス山脈), the Himalayas(ヒマラヤ山脈)
身の回りの自然環境
【例】:the sea(海), the wind(風), the snow(雪), the weather(天候), the rain(雨), the night(夜)
年代、世紀
【例】:the twenty-frist century(21世紀), in the seventies(1970年代には)
有名な人物名、地名、建物名など
【例】:the United Kingdom(イギリス), the Pacific Ocean(太平洋), the Atlantic Ocean(大西洋), the Sea of Japan(日本海), the Sahara(サハラ砂漠), the White House(ホワイトハウス、米国大統領官邸), the Prince of Wales(英国皇太子)
交通機関
【例】:in the bus(バス中で), on the train(電車に乗って), take the subway(地下鉄に乗る)
→"by"を使うときは冠詞が不要【例】:by bus(バスに乗って), by train(電車に乗って), by subway(地下鉄に乗って)