分詞とは形容詞や副詞の意味を持たせた動詞
日本語で言えば、「歩く」が動詞です。形容詞として使う「歩いている〜」や「歩く〜」が《分詞》に相当します。あるいは、副詞として使う「歩いていると〜」「歩いていたので〜」も《分詞》に相当します。
たいていの動詞は語尾に"ing"あるいは"ed"を付けると、《分詞》として使うことができます。
【例文】:UFO is an acronym for "Unidentified Flying Object".
【和訳】:UFOは「未確認飛行物体」の頭字語です。
【例文】の場合、"unidentified"と"flying"が《分詞》。意味はそれぞれ「未確認の」「飛行する」です。
分詞は二種類ある
《分詞》には《現在分詞》と《過去分詞》があります。
現在分詞
現在分詞と過去分詞(1)
↑
《現在分詞》はたいてい現在進行中の物事を表わし、ニュアンスは「〜している、〜の状態である」です。原則として、《現在分詞》は動詞の原形に"ing"を付けて作ります。ing形の作り方はゼロから始める動詞の動詞の現在進行形の作り方にくわしくまとめてあります。
# 現在分詞の意味……「〜している、〜の状態である」(現在進行中の物事)
【例文】:増加する紫外線の量はオゾン層の破壊が原因だ。
【英訳】:The depletion of the ozone layer has caused the increasing amount of ultraviolet.
"increasing"は《現在分詞》です。【英訳】では形容詞として「増加する〜」の意味で使っています。
過去分詞
現在分詞と過去分詞(2)
↑
《過去分詞》はたいていとっくに完了した動作、あるいは、昔から続いている状態を表わし、ニュアンスは「〜された、〜されている」です。ほとんどの《過去分詞》は「〜された」というニュアンスを含みます。原則として、《過去分詞》は動詞の原形に"ed"を付けて作ります。
過去分詞形の作り方はゼロから始める動詞の動詞の過去形と過去分詞形の作り方にくわしくまとめてあります。
# 過去分詞の意味(1)……「〜された」(とっくに完了した動作)
# 過去分詞の意味(2)……「〜されている」(昔から続いている状態)
【例文】:ゆで卵を嫌いな人もいる。
【英訳】:Some people dislike eating a boiled egg.
"boiled"は《過去分詞》です。【英訳】では形容詞として「ゆでられた〜」の意味で使っています。とっくに完了した動作を表わします。
【例文】:地域住民に愛されているこの映画館は、もっぱら旧作を上映している。
【英訳】:This movie theater loved by local residents shows only old movies.
"loved"は《過去分詞》です。【英訳】では形容詞として「愛されている〜」の意味で使っています。昔から続いている状態を表わします。
見た目はまったく同じ、表わす意味が違う
《現在分詞》も動名詞も見た目はまったく同じです。
"do"に"ing"を付けると → "doing"……「現在分詞」であり「動名詞」でもある
"eat"に"ing"を付けると → "eating"……「現在分詞」であり「動名詞」でもある
違いは意味だけです。
# 現在分詞 → 形容詞や副詞として使った動詞
# 動名詞 → その名の通り、名詞として使った動詞
なので、ing形の意味が「〜すること、〜している状態であること」だったら動名詞、それ以外だったら《現在分詞》です。
【例文】:Our cat likes sleeping on our sleeping dog.
【和訳】:うちの猫は眠っている犬の上で寝るのが好きだ。
一つ目の"sleeping"の意味は「寝ること」。名詞として機能しているので動名詞です。二つ目の"sleeping"の意味は「眠っている〜」。"our dog"の意味を補足して形容詞として機能しているので《現在分詞》です。
分詞の目的語と補語
《分詞》はもともと動詞なので、目的語や補語を取ることができます。そのため、ときどき《分詞》が妙に長い句を作ります。
# 「分詞 + 目的語」
【例文】:自転車に乗る人は歩行者を優先させるべきです。
【英訳】:People riding a bicycle have to let pedestrians go first.
【英訳】の場合、"riding"は《分詞》です。目的語の"a bicycle"を従えて意味は「自転車に乗る〜」です。"riding a bicycle"は形容詞として"people"を後ろから補足説明します。
# 「分詞 + 補語」
【例文】:ひどく寂しそうに見えたその小さな男の子は、迷子であることがわかりました。
【英訳】:That little boy looking very sad turned out to be a lost child.
【英訳】の場合、"looking"は《分詞》です。補語の"very sad"を従えて意味は「ひどく寂しそうに見える〜」です。"looking very sad"は形容詞として"that little boy"を後ろから補足説明します。
動詞としての分詞の主語の位置
《分詞》はもともと動詞なので必ず主語があります。主語と同一、あるいは、動詞の目的語が《分詞》の主語になることもあります。
形容詞としての分詞の場合
分詞の主語はどこにある(1)
↑
《分詞》を形容詞として使う場合、《分詞》の主語は補足説明するターゲットの名詞です。なので、たいてい《分詞》の主語は《分詞》のすぐ前か後ろにあります。
# 形容詞として機能する分詞の主語……分詞のすぐ前か後ろにある
【例文】:客商売には笑顔が欠かせない。
【英訳】:A smiling face is essential for the entertainment business.
【英訳】の場合、"smiling"は《現在分詞》です。後ろにある"face"を補足説明します。なので、"smiling"の「主語」は"face"です。「笑っている」のは「顔」です。
【例文】:乱暴に蹴られた選手はアキレス腱を切断しました。
【英訳】:The player kicked violently cut his Achilles tendon.
【英訳】の場合、"kicked"は《過去分詞》です。前にある"the player"を補足説明します。なので、"kicked"の「主語」は"the player"です。「蹴られた」のは「選手」です
補語としての分詞の場合
分詞の主語はどこにある(2)
↑
《分詞》を補語として使う場合、《分詞》の主語は文全体の「主語」か文全体の「目的語」です。
主語に対する補語の場合
分詞の主語はどこにある?:補語としての分詞の場合(1)
↑
《分詞》を主語に対する補語として使う場合、《分詞》の主語は主語と同じです。
【例文】:観客は総立ちで拍手をしていた。
【英訳】:All the audience stood clapping their hands.
【英訳】の場合、"clapping"は《現在分詞》です。主語の"all the audience"に対する補語として機能します。なので、"clapping"の主語は、主語と同じ"all the audience"です。拍手をしているのは「すべての観客」です。
【例文】:そのエレベーターは停止させられたままだ。
【英訳】:The elevator remains stopped.
【英訳】の場合、"stopped"は《過去分詞》です。主語の"the elevator"に対する補語として機能します。"stopped"の主語は、文全体と同じ"the elevator"です。停止させられているのは「そのエレベーター」です。
目的語に対する補語の場合
分詞の主語はどこにある?:補語としての分詞の場合(2)
↑
《分詞》を目的語に対する補語として使う場合、《分詞》の主語は目的語です。
【例文】:ゾウの一団はライオンたちが通り過ぎるのをじっと見ていた。
【英訳】:The group of elephants was watching the lions passing by.
【英訳】の場合、"passing"は《現在分詞》です。目的語の"the lions"に対する補語として機能します。なので、"passing"の主語は"the lions"です。通り過ぎて行くのは「ライオンたち」です。
【例文】:ドアの鍵をかけ忘れたかもしれない。
【英訳】:I might have left the door unlocked.
【英訳】の場合、"unlocked"は《過去分詞》です。目的語の"the door"に対する補語として機能します。なので、"unlocked"の主語は"the door"です。鍵がかかっていないのは「ドア」です。
分詞構文の場合
分詞の主語はどこにある(3)
↑
分詞構文の主語はよく省略します→【参照】:『分詞構文の主語……文全体と同じ場合』 『分詞構文の主語……文全体と違う場合』
主語を必ず省略する場合
分詞の主語はどこにある?:分詞構文の場合(1)
↑
《分詞》を副詞として使う場合、主語は《分詞》の前に置きます。ただし、《分詞》の主語が主語と同じときは、必ず省略します。
【例文】:数学の授業中、すっかり眠りこけていた。
【 × 】:I taking the math class, I deeply fell asleep.
【 ○ 】:Taking the math class, I deeply fell asleep.
(= While I was taking the math class, I deeply fell asleep.)
《現在分詞》の"taking"の主語は"I"です。しかし、主語も同じ"I"なので、"taking"の主語"I"は通例省略します。付けるとかえって不自然です。
主語を必ず明示する場合
分詞の主語はどこにある?:分詞構文の場合(2)
↑
《分詞》の主語が主語と異なるときは、省略不可です。
【例文】:数学の授業を受けている最中、突然火災報知器が鳴り出した。
【 × 】:Taking the math class, the fire alarms abruptly went off.
【 ○ 】:We taking the math class, the fire alarms abruptly went off.
(= When we were taking the math class, the fire alarms abruptly went off.)
《現在分詞》の"taking"の主語は"we"です。一方、主語は"the fire alarms"です。なので、"taking"の主語"we"の省略は不可。"we"を省略すると、数学の授業を受けていたのが「誰」なのかわからなくなります。
《分詞》の主語が主語と異なる場合、《分詞》の主語の前に前置詞の"with"を置くことがあります→【参照】:『分詞構文:"with"付きの分詞構文』
【例文】:雷が木を直撃して火災が発生した。
【英訳】:With lightning striking a tree, the fire started.
(= Lightning striking a tree, the fire started.)
(= Lightning struck a tree and the fire started.)
分詞の時制
《分詞》はもともと動詞なので、意味の上では時制を表わすことができます。
通常の現在分詞
分詞の時制:現在分詞の場合(1)
↑
《現在分詞》はもともと動詞なので、意味の上では時制を表わすことができます。
文全体の時制と同じ
分詞の時制:現在分詞の場合(1a)
↑
【例文】:増加する紫外線の量はオゾン層の破壊が原因だ。
【英訳】:The depletion of the ozone layer causes the increasing amount of ultraviolet.
《現在分詞》"increasing"の時制は、文全体と同じ「現在」です。"increasing"の意味は「増えつつある〜」です。
【例文】:乗客は何の説明もなしに数時間機内で待たされた。
【英訳】:The passengers were kept waiting for hours in the plane without any information.
《現在分詞》"waiting"の時制は、文全体と同じ「過去」です。"waiting"の意味は「待っている」です。
「having + 過去分詞」
分詞の時制:現在分詞の場合(1b)
↑
《現在分詞》が文全体の時制より昔のことを表わす場合は「having + 過去分詞」を使います。
# 「having + 過去分詞」……文全体より昔のことを表わす
「having + 過去分詞」は、二つの出来事に対してどちらが先、どちらが後をはっきりさせるので、もっぱら分詞構文で使います→【参照】:『分詞構文:「having + 過去分詞」の分詞構文』
【例文】:長いこと入院していたので、授業について行くことができませんでした。
【英訳】:Having stayed in the hospital for long, I was unable to catch up with classes.
(= Since I had stayed in the hospital for long, I was unable to catch up with classes.)
《現在分詞》"having stayed "の時制は、文全体の時制よりもさらに昔です。"having stayed in"の意味は「〜にいたので」です。
【例文】:Having obtained the international driving license, I traveled in China by car.
【英訳】:国際運転免許を取得していたので、中国旅行は車で周ってきた。
(= Since I had obtained my international driving license, I traveled in China by car.)
《現在分詞》"having obtained "の時制は、文全体の時制よりもさらに昔です。"having obtained "の意味は「〜を取得していたので」です。
過去分詞
分詞の時制:過去分詞の場合(1)
↑
《過去分詞》はもともと動詞なので、意味の上では時制を表わすこともできます。
動作動詞(動作を表わす動詞)の場合、ニュアンスは「過去にその動作が行なわれた」です。状態動詞(状態を表わす動詞)の場合、ニュアンスは「過去に始まった状態が今も続いている、あるいは、過去に始まった状態が一定期間続いた」です。
動作動詞(動作を表わす動詞)
分詞の時制:過去分詞の場合(1a)
↑
動作動詞(動作を表わす動詞)の場合、《過去分詞》の時制は文全体より一つ昔です。現在時制や未来時制のときの意味は「〜された」、過去時制のときの意味は「〜されていた」です。
【例文】:ゆで卵を嫌いな人もいる。
【英訳】:Some people dislike eating a boiled egg.
"boil"は動作動詞(動作を表わす動詞)です。《過去分詞》"boiled"の時制は、文全体より一つ昔です。意味は「ゆでられた〜」です。
【例文】:岸に打ちあげられていたイルカは検査のため水族館に運ばれた。
【英訳】:The stranded dolphin was carried to the aquarium to be examined.
"strand"は動作動詞(動作を表わす動詞)です。《過去分詞》"stranded"の時制は、文全体より一つ昔です。意味は「打ち上げられていた〜」です。
状態動詞(状態を表わす動詞)
分詞の時制:過去分詞の場合(1b)
↑
状態動詞(状態を表わす動詞)の場合、《過去分詞》の時制は文全体と同じです。現在時制や未来時制のときの意味は「〜されている」、過去時制のときの意味は「〜された」です。
【例文】:地域住民に愛されているこの映画館はもっぱら旧作を上映している。
【英訳】:This movie theater loved by local residents shows only old movies.
"love"は状態動詞(状態を表わす動詞)です。《過去分詞》"loved"の時制は、文全体と同じ「現在」です。意味は「愛されている〜」です。
【例文】:地域住民に愛された古い映画館は先月、閉館した。
【英訳】:The old movie theater loved by local residents was closed last month.
"love"は状態動詞(状態を表わす動詞)です。《過去分詞》"loved"の時制は、文全体と同じ「過去」です。意味は「愛された〜」です。
過去分詞が受動態の意味を受け持つ
動名詞の場合は、意味的に受動態を表わすとき、"being talked to"(話しかけられること)や"being pushed"(押されること)のように、「being + 過去分詞」を使います→【参照】:『動名詞の受動態』
《分詞》が意味的に受動態を表わす場合は通例、"being"を使わずに、《過去分詞》単独で受動態を表わします。
# 分詞の受動態……過去分詞のみを使う
【例文】:先生に話しかけている生徒。
【英訳】:The student talking to the teacher.
→"talking"は現在分詞、意味的には能動態
【例文】:先生に話しかけられた生徒。
【英訳】:The student talked to by the teacher.
→"talked"過去分詞、意味的には受動態
be動詞を付けた"being talked to"は通例、動名詞と解釈して意味は「〜されること、〜されていること」です。
【例文】:生徒が先生に話しかけられること。
【英訳】:The student being talked to by the teacher.
→"being talked"は動名詞
自動詞の《過去分詞》はたいてい、意味的には受動(〜された)ではなく能動(〜した)を表わします。
【例文】:Developed countries should make effort to conserve nature.
【 × 】:発達された国々は自然の保護に努力するべきだ。
【 ○ 】:発達した国(= 先進国)は自然の保護に努力するべきだ。
→"develop"は自動詞、意味は「発達する」
【例文】:We sorted newly arrived relief supplies in the gym.
【 × 】:私たちは新たに到着された救援物資を体育館で仕分けしました。
【 ○ 】:私たちは新たに到着した救援物資を体育館で仕分けしました。
→"arrive"は自動詞、意味は「到着する」
分詞で名詞の意味を補足する
《分詞》はもともと動詞ですが、形容詞として使うこともあります。
名詞の前に置く場合
分詞の機能:形容詞としての分詞(1)
↑
形容詞として使う《分詞》が一語の場合はほかの形容詞と同じように、たいてい名詞のすぐ前に置きます。
# 分詞が作る句が一語の場合……名詞の前に置く
【例文】:あの吠えている犬は散歩に連れて行って欲しいにちがいない。
【英訳】:That barking dog must want to be walked.
"barking"は《現在分詞》です。形容詞として"dog"(名詞)を補足説明しています。"barking"の意味は「吠えている〜」。
【例文】:盗まれた金庫はまだ見つかっていません。
【英訳】:The stolen safe has not been found yet.
"stolen"は《過去分詞》です。形容詞として"safe"(名詞)を補足説明しています。"stolen"の意味は「盗まれた〜」。
名詞の後ろに置く場合
分詞の機能:形容詞としての分詞(2)
↑
《分詞》に目的語や補語がくっついて長い句になると、名詞の後ろに置きます。
# 分詞が作る句が二語以上の場合……名詞の後ろに置く
【例文】:給水車の前に並んで立っている人がたくさんいる。
【 × 】:There are a lot of standing in line people in front of the water truck.
【 ○ 】:There are a lot of people standing in line in front of the water truck.
"standing in line"は《現在分詞》です。語数的にかなり長い句なので、形容詞として使うときは名詞("people")の“後ろ”に置きます。
英語の場合、「並んで立っている人」ではなく、「人(並んで立っている)」と表現します→【参照】:『英語の“クセ”:英語は、名詞の次にその名詞の状況説明を置くのが好き』
【例文】:未知の言語で書かれたこの本の解読に成功した者はいない。
【 × 】:Nobody has succeeded in reading this written in an unknown language book.
【 ○ 】:Nobody has succeeded in reading this book written in an unknown language.
"written in an unknown language"は《過去分詞》です。語数的にかなり長い句なので、形容詞として使うときは名詞("book")の後ろに置きます。
英語の場合、「未知の言語で書かれたこの本」ではなく、「この本(未知の言語で書かれた)」と表現します→【参照】:『英語の“クセ”:英語は、名詞の次にその名詞の状況説明を置くのが好き』
関係代名詞と置き換え可能な場合
分詞の機能:形容詞としての分詞(3)
↑
《分詞》はよく形容詞として名詞の意味を補足説明します。関係代名詞も、同じように、形容詞として名詞の意味を補足説明します。なので、「名詞 + 関係代名詞節」はよく「名詞 + 現在分詞」や「名詞 + 過去分詞」とほぼ同じ意味を表わします。
現在分詞
分詞の機能:形容詞としての機能:関係代名詞と置き換え可能な場合(1)
↑
《現在分詞》はもっぱら、「進行中の動作」や「習慣的行為」を表わすときに使います。《現在分詞》で終了した動作を表わすことはできません。
【例文】:自転車に乗っていた少年は、危うく車に轢かれるところだった。
【 ○ 】:The boy who was riding a bicycle was almost run over by a car.
【 ○ 】:The boy riding a bicycle was almost run over by a car.
「乗っていた」は過去の進行中の動作なので《現在分詞》に言い換えることができます。
【例文】:自転車で転けた少年にけがはなかったようだ。
【 × 】:The boy falling off his bike looked uninjured.
【 ○ 】:The boy who fell off his bike looked uninjured.
「転けた」は過去の進行中の動作ではないので《現在分詞》に言い換えるのは通例不可。
【例文】:スクーターで通学している生徒は二三人しかいない。
【 ○ 】:There are only a few students who come to school by scooter.
【 ○ 】:There are only a few students coming to school by scooter.
「通学する」のは毎日習慣的に繰り返される行為なので《現在分詞》に言い換えることができます。
【例文】:無許可でスクーターに乗って学校に来た生徒は停学になりました。
【 × 】:The student coming to school by scooter without permission was suspended.
【 ○ 】:The student who came to school by scooter without permission was suspended.
「来た」は習慣的に繰り返される行為ではないので《現在分詞》に言い換えるのは不可。
過去分詞
分詞の機能:形容詞としての機能:関係代名詞と置き換え可能な場合(2)
↑
《過去分詞》は関係代名詞節から"who is"や"which were"などを省略した形としてよく使います。ニュアンスの変化もほとんどありません。
【例文】:クラスメートに励まされた男の子はトラックの最後の一周を走った。
【英訳】:The boy encouraged by his classmates ran the final lap of the track.
(= The boy who was encouraged by his classmates ran the final lap of the track.)
→"who was"は省略可能
【例文】:ミサイル攻撃を受けたフリゲート艦は数分で沈没した。
【英訳】:The frigate attacked with missiles sank in minutes.
(= The frigate which was attacked with missiles sank in minutes.)
→"which was"は省略可能
補語として主語や目的語の意味を補う分詞
《分詞》はもともと動詞ですが、形容詞として使うこともあります。なので補語として主語や目的語の意味を補うことができます。《現在分詞》と《過去分詞》を補語として使う代表的な例をまとめます。
「主語 + 動詞 + 分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(1)
↑
《分詞》は補語として主語の意味を補います。
be(〜である)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(1)
↑
「主語 + be + 現在分詞」は主語の様子や状態を表わします。「be + ing形」が進行時制とは限りません。
【例文】:The story of a survivor from the heavy air strikes was deeply moving.
【 × 】:激しい空爆の中で生き延びた方の話は深く動いていた。
【 ○ 】:激しい空爆の中で生き延びた方の話は大変心を打つものだった。
→"moving"は現在分詞、主語"The story"の補語
"moving"は進行形ではなく形容詞化した《現在分詞》です。意味は「心を打つような、感動的な」です。
「主語 + be + 過去分詞」は主語の様子や状態を表わします。「be + 過去分詞」が受動態とは限りません。
【例文】:I was resigned to fate.
【 × 】:私は運命に対して断念された。
【 ○ 】:私は運命を甘んじて受け入れた。
→"resigned"は過去分詞、主語"I"の補語
"resigned"は形容詞化した《過去分詞》です。意味は「あきらめた、甘んじて受け入れた」です。
become(〜の状態になる)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(2)
↑
「主語 + become + 過去分詞」は主語の様子や状態の変化を表わします。
【例文】:I became involved in drug dealing to pay the debt.
【和訳】:借金返済のため麻薬取り引きに手を出してしまった。
→"involved"は過去分詞、主語"I"の補語
get(〜し始める、〜の状態になる)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(3)
↑
「主語 + get + 現在分詞」は主語が何か動作や活動を始めることを表わします。《現在分詞》でよく使う動詞は"go, move, talk"などです。
【例文】:We should get going now or we'll be late.
【和訳】:すぐに出発しないと遅れるよ。
→"going"は現在分詞、主語"we"の補語
「主語 + get + 過去分詞」は主語の様子や状態の変化を表わします。
【例文】:I got drenched in the evening shower.
【和訳】:夕立にあってびしょ濡れになった。
→"drenched"は過去分詞、主語"I"の補語
「主語 + get + 過去分詞」で受動態を表わすこともあります。be動詞を使う受動態と比べるとたいてい、出来事が予想外であるニュアンスを強調します→【参照】:『受動態の作り方:be動詞を使わない受動態:「get + 過去分詞」』
【例文】:My pants got caught in the bike chain.
【和訳】:ズボンが自転車のチェーンにからまった。
→"got caught"は受動態
come(〜しながらやって来る、〜の状態になる)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(4)
↑
「主語 + come + 現在分詞」は主語が何かをしながらやって来ることを表わします。
【例文】:The kittens came running in the kitchen.
【和訳】:子猫たちは走って台所にやって来た。
→"running"は現在分詞、主語"the kittens"の補語
「主語 + come + 過去分詞」は主語の様子や状態の変化を表わします。
【例文】:The vacuum cord came unplugged.
【和訳】:掃除機のコードが抜けちゃった。
→"unplugged"は過去分詞、主語"the vacuum cord"の補語
go(〜しに行く、〜の状態になる)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(5)
↑
「主語 + go + 現在分詞」はスポーツやレクリエーション活動などの開始を表わすことができます。
【例文】:I used to go swimming in the nearby river with friends.
【和訳】:昔はよく友達と一緒に近所の川へ泳ぎに行ったものだ。
→"swimming"は現在分詞、主語"I"の補語
「go + 現在分詞 + 場所」の場合、「場所まで出向いてそこで何かをする」ことを表わすので、方向を表わす前置詞"to"はたいてい使いません。場所を表わす前置詞"at, in"などをよく使います。
【例文】:浜辺へキャンプしに行く。湖へサイクリングしに行く。ショッピングセンターへ買い物しに行く。
【 × 】:I went camping to the beach. I went cycling to a lake. I went shopping to a mall.
【 ○ 】:I went camping on the beach. I went cycling around a lake. I went shopping at a mall.
「主語 + go + 過去分詞」は主語の様子や状態が正常ではない方向へ変化することを表わします。
【例文】:About 30 percent of the nation's murders went unsolved last year.
【和訳】:この国の去年の殺人事件はおよそ三割が未解決であった。
→"unsolved"は過去分詞、主語"About 30 precent"の補語
keep(ずっと〜している、繰り返し〜している)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(6)
↑
「主語 + keep + 現在分詞」は主語の動きや動作が継続していること、あるいは、主語が同じ動きや動作を繰り返していることを表わします。
【例文】:I floored the brake pedal, but my car kept moving.
【和訳】:ブレーキペダルを目一杯踏み込んだが車は動き続けた。
→"moving"は現在分詞、動作の継続を表わす、主語"my car"の補語
【例文】:I keep losing my earphones.
【和訳】:よくイアフォンをなくしてしまう。
→"losing"は現在分詞、動作の反復を表わす、主語"I"の補語
remain(ずっと〜のままである)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(7)
↑
「主語 + remain + 現在分詞」は主語の様子や状態がずっと継続していることを表わします。
【例文】:火は強風にあおられ一日中燃え続けた。
【和訳】:The fire remained burning throughout the day fueled by strong winds.
→"burning"は現在分詞、主語"The fire"の補語
「主語 + remain + 過去分詞」は主語の様子や状態が変化していないことを表わします。
【例文】:Hundreds of people still remain trapped under rubble.
【和訳】:未だに数百人の人々が瓦礫の下に閉じ込められたままだ。
→"trapped"は過去分詞、主語"Hundreds of people"の補語
stay(ずっと〜のままである)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(8)
↑
「主語 + stay + 現在分詞」は状態の継続を表わします。
【例文】:The building that stayed standing after the first earthquake collapsed when aftershocks hit.
【和訳】:そのビルは最初の揺れでは立っていたが余震で倒壊した。
→"standing"は現在分詞、主語"The building"の補語
sit(〜の状態で座っている)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(9)
↑
「主語 + sit + 現在分詞」は主語が座った状態で何かをし続けることを表わします。
【例文】:My father sat sleeping on the couch.
【和訳】:父さんが長椅子の上で座ったまま寝ていた。
→"sleeping"は現在分詞、主語"My father"の補語
「主語 + sit + 過去分詞」は主語が何らか状態で座っていることを表わします。
【例文】:George sat exhausted on a bench in the park.
【和訳】:ジョージは疲れ果てて公園のベンチに腰掛けていた。
→"exhausted"は過去分詞、文全体の主語"George"の補語
stand(〜の状態で立っている)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(10)
↑
「主語 + stand + 現在分詞」は主語が立った状態で何かをし続けることを表わします。
【例文】:A group of people stood eating sushi outside the sushi bar.
【和訳】:寿司屋の前で立ったまま寿司を食べている一団がいた。
→"eating"は現在分詞、主語"A group of people"の補語
「主語 + stand + 過去分詞」は主語が何らかの状態で立っていることを表わします。
【例文】:The cat stood surrounded by dozens of chicks.
【和訳】:その猫は何十匹ものひよこに囲まれて立ちつくしていた。
→"surrounded"は過去分詞、主語"The cat"の補語
feel(〜であると感じる)
分詞の機能:補語としての分詞:「主語 + 動詞 + 分詞」(11)
↑
「主語 + feel + 過去分詞」は主語が何かを感じていることを表わします。
【例文】:I felt relaxed when I heard my son was safe.
【和訳】:息子が無事だと聞いてホッとしました。
→"relaxed"は過去分詞、主語"I"の補語
「主語 + 知覚動詞 + 目的語 + 現在分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(2)
↑
《現在分詞》は"see, hear"などの知覚動詞の目的語の意味を補う補語としてよく使います。"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う場合と比べて《現在分詞》は動作が進行中であることを強調します→【参照】:『「知覚動詞」って何だっけ?「主語 + 知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞/ing形」』
【例文】:I saw several monkeys bathing in a hot spring.
【和訳】:数匹の猿たちが温泉につかっているのを見ました。
"bathing"は《現在分詞》です。文全体の目的語"several monkeys"の補語として機能します。"several monkeys bathing in a hot spring"の意味は「数匹の猿たちが温泉につかっている」です。
【例文】:Have you ever seen a large tree being cut down?
【和訳】:大木が切り倒されるところを今までに見たことがありますか。
→"being cut down"は受動態の現在分詞
"being cut down"は《現在分詞》です。文全体の目的語"a large tree"の補語として機能します。"a large tree being cut down"の意味は「大きな木が切り倒されている」です。
【例文】:The whole class heard our teacher's stomach growling
【和訳】:クラスの全員が先生のお腹がグウグウ鳴っているのを聞いた。
"growling"は《現在分詞》です。文全体の目的語"our teacher's stomach"の補語として機能します。"our teacher's stomach growling"の意味は「先生のお腹がグウグウ鳴っている」です。
「主語 + 知覚動詞 + 目的語 + 過去分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(3)
↑
《過去分詞》は"see, hear"などの知覚動詞の目的語の意味を補う補語としてよく使います。"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う場合と比べて《過去分詞》は目的語に対して「〜された」という受け身の意味を表わします→【参照】:『「知覚動詞」って何だっけ?「主語 + 知覚動詞 + 目的語 + 過去分詞」』
【例文】:I saw a dog dressed in a raincoat.
【和訳】:レインコートを着ている犬を見た。
"dressed"は《過去分詞》です。文全体の目的語"a dog"の補語として機能します。"a dog dressed in a raincoat"の意味は「犬がレインコートを着せてもらっていた」です。
【例文】:I heard a window broken.
【和訳】:窓ガラスの割れる音がした。
"broken"は《過去分詞》です。文全体の目的語"a window"の補語として機能します。"a window broken"の意味は「窓ガラスが割られた」です。
「主語 + have + 目的語 + ing形」
分詞の機能:補語としての分詞(4)
↑
《現在分詞》は「主語 + have + 目的語 + ing形」の形で命令や経験、容認を表わします。《現在分詞》は補語として目的語の意味を補います。くわしくは別のコーナーでまとめています→【参照】:『ゼロから始める「have + 目的語 + 動詞」:「have + 目的語 + 動詞のing形」』
【例文】:You should have your children washing their hands when they come home.
【和訳】:子供が帰宅したら、手を洗わせて下さい。
"washing"は《現在分詞》です。文全体の目的語"your children"の補語として機能します。"your children washing their hands"の意味は「子供たちが手を洗う」です。
【例文】:The bad weather didn't have us leaving the island.
【和訳】:悪天候のため、私たちは島を離れることができませんでした。
"leaving"は《現在分詞》です。文全体の目的語"us"の補語として機能します。"us leaving this island"の意味は「私たちがこの島を離れる」です。
「主語 + have + 目的語 + 過去分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(5)
↑
《過去分詞》「主語 + have + 目的語 + 過去分詞」の形でお願いや命令、被害、容認を表わします。《過去分詞》は補語として目的語の意味を補います。くわしくは別のコーナーでまとめています→【参照】:『ゼロから始める「have + 目的語 + 動詞」:have + 目的語 + 過去分詞」』
【例文】:I'll have my dog walked.
【和訳】:ワンちゃんを散歩に連れて行ってもらおう。
"walked"は《過去分詞》です。文全体の目的語"my dog"の補語として機能します。"my dog walked"の意味は「犬が散歩に連れて行ってもらう」です。
【例文】:We had our house covered in volcano ash.
【和訳】:家全体を火山灰で覆われた。
"covered"は《過去分詞》です。文全体の目的語"our house"の補語として機能します。"our house covered in volcano ash"の意味は「家を火山灰で覆われる」です。
「主語 + get + 目的語 + ing形」
分詞の機能:補語としての分詞(6)
↑
《現在分詞》は「主語 + get + 目的語 + ing形」の形で命令や経験、容認を表わします。《現在分詞》は補語として目的語の意味を補います。くわしくは別のコーナーでまとめています→【参照】:『ゼロから始める「get + 目的語 + 動詞」:「get + 目的語 + 動詞のing形」』
【例文】:Get the kitchen fan moving.
【和訳】:台所の換気扇は回しておいて下さい。
"moving"は《現在分詞》です。文全体の目的語"the kitchen fan"の補語として機能します。"the kitchen fan moving"の意味は「台所の換気扇が回る」です。
【例文】:The governor asked to get a rescue team going to the disaster area.
【和訳】:知事は被災地へ救助隊を派遣するよう要請した。
"going"は《現在分詞》です。"get"の目的語"a rescue team"の補語として機能します。"a rescue team going to the disaster area."の意味は「救助隊が被災地へ赴く」です。
「主語 + get + 目的語 + 過去分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(7)
↑
《過去分詞》は「主語 + get + 目的語 + 過去分詞」の形でお願いや命令、被害、容認を表わします。《過去分詞》は補語として目的語の意味を補います。くわしくは別のコーナーでまとめています→【参照】:『ゼロから始める「get + 目的語 + 動詞」:get + 目的語 + 過去分詞」』
【例文】:I got my handbag snatched.
【和訳】:ハンドバッグをひったくられた。
"snatched"は《過去分詞》です。文全体の目的語"my handbag"の補語として機能します。"my handbag snatched"の意味は「ハンドバッグをひったくられる」です。
【例文】:I have to get my car inspected.
【和訳】:車を車検に出さないといけない。
"inspected"は《過去分詞》です。文全体の目的語"my car"の補語として機能します。"my car inspected"の意味は「私の車を車検で調べられる」です。
「主語 + make + 目的語 + 過去分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(8)
↑
《過去分詞》は"make"の目的語の意味を補う補語としてよく使います。《過去分詞》は目的語に対して「〜された」という受け身の意味を表わします。
【例文】:We cannot make our voices heard if we won't vote.
【和訳】:投票しなければ自分の意見を表明することはできない。
"heard"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"our voices"の補語として機能します。"make our voices heard"の意味は「自分たちの意見を他人に聞かせる」つまり「自分たちの意見を表明する」です。
【例文】:It is difficult to make ourselves understood in a language other than our mother tongue.
【和訳】:自分の母国語以外の言葉で意思の疎通を図るのはむつかしい。
"understood"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"ourselves"の補語として機能します。"make ourselves understood"の意味は「他人に自分たち自身を理解してもらう」つまり「言葉で意思の疎通を図る」です。
「主語 + catch/discover/etc + 目的語 + 分詞」
分詞の機能:補語としての分詞(9)
↑
知覚動詞や"have, get , make"以外で《現在分詞》や《過去分詞》を補語としてよく使う主な動詞をまとめます。
catch(〜を偶然目撃する)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(1)
↑
【例文】:I caught my cat eating the dog food which was give to my dog.
【和訳】:犬に与えていたドッグフードを猫が横取りして食べているところを見つけた。
→構文:主語 + catch + 目的語 + 現在分詞(目的語が〜しているところを主語が偶然目撃する)
"eating"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"my cat"の補語として機能します。"my cat eating the dog food which was give to my dog"の意味は「犬に与えていたドッグフードを猫が食べている」です。
discover(〜を見つける)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(2)
↑
【例文】:We discovered a man stealing my bike which had been parked outside my house.
【和訳】:家の外に止めていた私の自転車を男が盗むところを私たちは目撃した。
→構文:主語 + discover + 目的語 + 現在分詞(目的語が〜しているのを主語が見つける)
"stealing"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"a man"の補語として機能します。"a man stealing my bike which had been parked outside my house"の意味は「家の外に止めていた私の自転車を男が盗んでいる」です。
【例文】:The kids discovered a dog locked in a car.
【和訳】:子供たちは車の中に犬が閉じ込められているのを見つけた。
→構文:主語 + discover + 目的語 + 過去分詞(目的語が〜されているのを主語が見つける)
"locked"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"a dog"の補語として機能します。"a dog locked in a car"の意味は「犬が車の中に閉じ込められている」です。
find(〜に気づく)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(3)
↑
【例文】:I found my brother snoring loudly on the sofa.
【和訳】:弟がソファで大いびきをかいて寝ていた。
→構文:主語 + find + 目的語 + 現在分詞(目的語が〜しているのに主語が気づく)
"snoring"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"my brother"の補語として機能します。"my brother snoring loudly on the sofa"の意味は「弟が大いびきをかいてソファで寝ている」です。
【例文】:I found the glass of the watch cracked.
【和訳】:時計のガラス面にひびが入っているのに気がついた。
→構文:主語 + find + 目的語 + 過去分詞(目的語が〜されているのに主語が気づく)
"cracked"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"the glass of the watch"の補語として機能します。"the glass of the watch cracked"の意味は「時計のガラス面にひびが入っている」です。
keep(〜の状態にしておく)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(4)
↑
【例文】:Curiosity always keeps me studying new things.
【和訳】:好奇心があるからこそ私は新しい事を常に学び続ける。
→構文:主語 + keep + 目的語 + 現在分詞(主語は目的語を〜している状態にしておく)
"studying"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"me"の補語として機能します。"keeps me studying new things"の意味は「新しい事を私が学び続ける」です。
【例文】:It's extremely hard to keep children amused for hours without a game or smartphone.
【和訳】:ゲームやスマートフォンなしに子供たちを何時間も楽しませるのは至難の技だ。
→構文:主語 + keep + 目的語 + 過去分詞(主語は目的語を〜されている状態にしておく)
"amused"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"children"の補語として機能します。"keep children amused for hours without a game or smartphone"の意味は「ゲームやスマートフォンなしに子供たちを何時間も楽しませる」です。
leave(〜のままにしておく)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(5)
↑
【例文】:I don't think that it is cost-efficient to leave an air conditioner running all day.
【和訳】:一日中エアコンを点けっぱなしにしておくことがコストの削減につながるとは思いません。
→構文:主語 + leave + 目的語 + 現在分詞(主語は目的語を〜しているままにしておく)
"running"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"an air conditioner"の補語として機能します。"leave an air conditioner running all day."の意味は「エアコンを一日中点けっぱなしにしておく」です。
【例文】:Don't leave your futon spread on the tatami.
【和訳】:布団を畳の上に敷きっぱなしにしないで下さい。
→構文:主語 + leave + 目的語 + 過去分詞(主語は目的語を〜されているままにしておく)
"spread"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"your futon"の補語として機能します。"your futon spread on the tatami"の意味は「あなたの布団を畳の上に敷いたままにしておく」です。
like(〜を好む)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(6)
↑
【例文】:I don't like crows cawing over my head.
【和訳】:頭上でカラスたちにカアカア鳴かれるのは嫌なものだ。
→構文:主語 + like + 目的語 + 現在分詞(主語は目的語が〜しているのを好む)
"cawing"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"crows"の補語として機能します。"crows cawing over my head"の意味は「カラスが頭の上でカアカア鳴いている」です。
【例文】:I don't like barley tea heated.
【和訳】:温めた麦茶は好きではありません。
→構文:主語 + like + 目的語 + 過去分詞(主語は目的語が〜されているのを好む)
"heated"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"barley tea"の補語として機能します。"barley tea heated"の意味は「麦茶が温められている」です。
want(〜してもらいたい)
分詞の機能:補語としての分詞:分詞を補語として使う動詞(7)
↑
【例文】:Probably most parents want their children playing outside.
【和訳】:おそらくほとんどの親は子供たちが外で遊んでいて欲しいと思っているだろう。
→構文:主語 + want + 目的語 + 現在分詞(主語は目的語に〜してもらいたい)
"playing"は《現在分詞》です。文全体の目的語の"their children"の補語として機能します。"want their children playing outside"の意味は「彼らの子供たちが外で遊んでいる」です。
【例文】:I want my teeth straightened.
【和訳】:歯を矯正したい。
→構文:主語 + want + 目的語 + 過去分詞(主語は目的語を〜されてもらいたい)
"straightened"は《過去分詞》です。文全体の目的語の"my teeth"の補語として機能します。"my teeth straightened"の意味は「私の歯を矯正してもらう」です。
進行時制や受動態を作る分詞
《分詞》は動詞として進行時制や完了時制、受動態を作ることができます。
【進行時制】:be動詞 + ing形
分詞の機能:動詞としての分詞(1)
↑
《現在分詞》はbe動詞の次に置いて進行時制を作ることができます→【参照】:『ゼロから始める時制:進行時制』
【例文】:The average temperature of the world is getting higher year after year.
【和訳】:世界の平均気温は年々上昇しつつある。
"getting"は《現在分詞》です。be動詞と結び付いて進行時制を作ります。"is getting"の意味は「〜になりつつある」。
【例文】:My kid was playing on the swings over there.
【和訳】:うちの子はあそこでブランコに乗って遊んでいました。
"playing"は《現在分詞》です。be動詞と結び付いて進行時制を作ります。"is playing"の意味は「遊んでいる」。
【完了時制】:have + 過去分詞
分詞の機能:動詞としての分詞(2)
↑
《過去分詞》を助動詞の"have"の次に置いて完了時制を作ることができます→【参照】:『ゼロから始める時制:完了時制』
【例文】:Spicy food has given me an appetite.
【和訳】:辛いものを食べて食欲が出て来た。
"given"は《過去分詞》です。助動詞の"has"と結び付いて現在完了時制を表わします。
【例文】:I just remembered that I had lent you a thousand yen.
【和訳】:あなたに千円貸していたのを今思い出した。
"lent"は《過去分詞》です。助動詞の"had"と結び付いて過去完了時制を表わします。
【受動態】:be動詞 + 過去分詞
分詞の機能:動詞としての分詞(3)
↑
《過去分詞》を助動詞の"be"の次に置いて受動態を作ることができます→【参照】:『ゼロから始める能動態と受動態』
【例文】:The 500-yen coin is mainly made of nickel and copper.
【和訳】:五百円玉は主にニッケルと銅から作られています。
"made"は《過去分詞》です。be動詞の"is"と結び付いて受動態を作ります。"is made of 〜"の意味は「〜で作られている」。
【例文】:Ten missing people were found by search and rescue dogs.
【和訳】:災害救助犬によって十名の行方不明者が見つけられた。
"found"は《過去分詞》です。be動詞の"were"と結び付いて受動態を作ります。"were found"の意味は「見つけられた」。
分詞構文は副詞として文全体を補足説明する
分詞構文は、語句を補足説明するのではなく、別の文全体の意味を補足説明します→【参照】:『分詞構文:「分詞構文」ってナニ?』
和訳のときは「〜のとき、〜しながら、〜なので」などの接続詞を補うとわかりやすくなります。
《分詞》は接続詞なしで二つの文をつなぐことができます。
【例文】:戸を開けると何かが焦げる匂いがした。
【英訳】:Opening the door, I could smell something burning.
(= When I opened the door, I could smell something burning.)
《現在分詞》の"opening"が目的語の"the door"を従えて文として独立しています。分詞構文である"Opening the door"の意味は「戸を開けると〜」です。「時」を表わします→【参照】:『分詞構文:分詞構文が表わす意味:【時】:「〜するとき(when)、〜している間に(while)、〜したあとに(after)」』
【例文】:大きな雹が降って来て車の屋根が凹んだ。
【英訳】:Hit by large hailstones, the car roof was dented.
(= The car roof was hit by large hailstones, and it was dented.)
《過去分詞》の"hit"が"by large hailstones"を従えて文として独立しています。分詞構文である"Hit by large hailstones"の意味は「大きな雹が複数当たって〜」です。「補足、追加説明」を表わします→【参照】:『分詞構文:分詞構文が表わす意味:【補足、追加説明】:「〜して(and)」』
二つの文を一つにつなぐ
たいてい、接続詞でつないだ二つの文があれば、分詞構文でつなぐことが可能です。分詞構文は接続詞なしで文と文を簡潔につなぐ、一種のテクニックです。ただし、二つの文の主語が同じものであることが必要です。
# 分詞構文でつなぐ二つの文……たいてい主語は同一
分詞構文はやや堅苦しい印象を与えるので、会話ではあまり使いません。英作文の場合も、分詞構文の代わりに接続詞を使って文を組み立てるほうが無難です。
現在分詞を使う分詞構文
分詞構文の作り方(1)
↑
元の文にある主語と接続詞を取り去り、動詞をing形にすれば分詞構文ができあがります。
【例文】:朝目を覚ますと、首がしびれているのに気づいた。
【英訳】:When I woke up in the morning, I found my neck numb.
↓"when"と主語の"I"を除去、"woke"を"waking"にする
【英訳】:Waking up in the morning, I found my neck numb.
元の二つの文の主語はどちらも"I"(「私」)です。
過去分詞を使う分詞構文
分詞構文の作り方(2)
↑
元の文にある主語と接続詞を取り去り、「being + 動詞の過去分詞」にすれば分詞構文ができあがります。
【例文】:歯痛から解放されて、なんとか安眠を取り戻した。
【英訳】:I was relieved from toothache, and I managed to recover sound sleep.
↓"and"と主語の"I"を除去、"was"を"being"にする
【英訳】:Being relieved from toothache, I managed to recover sound sleep.
↓"being"を省略する
【英訳】:Relieved from toothache, I managed to recover sound sleep.
元の二つの文の主語はどちらも"I"(「私」)です。
《過去分詞》を使う分詞構文の場合、文頭の"being"はたいてい省略します→【参照】:『分詞構文:be動詞の省略』
主語と同じなら省略
《分詞》はもともと動詞なので、分詞構文で使っても必ず主語があります。ただし、普通は分詞構文の主語が文全体の主語と同じなので、分詞構文のほうの主語を省略します。
【例文】:空を見上げると竜巻のようなろうと状の雲が見えた。
【 × 】:I looking up into the sky, I could see a funnel cloud, which looked like a tornado.
【 ○ 】:Looking up into the sky, I could see a funnel cloud, which looked like a tornado.
(= When I looked up into the sky, I could see a funnel cloud, which looked like a tornado.)
分詞構文の"Looking up into the sky"の主語は、文全体と同じ"I"です。しかし、"I looking up into the sky"とするとクドくなるので、通例"I"は表現しません。
【例文】:救急車で運ばれている最中、あなたはうわ言を言ってました。
【 × 】:You being carried by ambulance, you were talking in delirium.
【 ○ 】:Being carried by ambulance, you were talking in delirium.
【 ○ 】:Carried by ambulance, you were talking in delirium.
(= While you were carried by ambulance, you were talking in delirium.)
分詞構文の"Carried by ambulance"の主語は、文全体と同じ"you"です。しかし、"You being carried by ambulance"とするとクドくなるので、通例"you"は表現しません。また、文頭の"being"もよく省略します→【参照】:『分詞構文:be動詞の省略』
主語と違う場合は省略不可
通例、分詞構文の主語は文全体の主語と同じなので、分詞構文の主語はたいてい表現しません→【参照】:『分詞構文の主語……文全体と同じ場合』
ただし、分詞構文の主語が文全体の主語と異なるとき、主語の省略は不可。分詞構文独自の主語を付けます。
【例文】:The bank collapsed, the river water flowing into the town.
(= The bank collapsed, and the river water flowed into the town.)
【和訳】:堤防が決壊して川の水が町中に流れ込んだ。
分詞構文の"flowing into the town"の主語は「川の水」("the river water")です。一方、文全体の主語は「堤防」("the bank")です。主語が別々なので"the river water"は省略できません。
【例文】:Two of the dogs were lying on the floor, a cat sleeping on the dog bed.
(= Two of the dogs were lying on the floor and a cat was sleeping on the dog bed.)
【和訳】:二匹の犬は床に横になっていて、猫が犬用のベッドで寝ていた。
分詞構文の"sleeping in the dog bed"の主語は「一匹の猫」("a cat")です。一方、文全体の主語は「二匹の犬」("two of the dogs")です。主語が別々なので"a cat"は省略できません。
分詞の前に"with"を置く場合
分詞構文の主語が主語と異なるとき、分詞構文の前に前置詞の"with"を置くことがあります。たいてい意味は「補足、結果、原因、理由」を表わします。"with"なしでも文全体の意味はほとんど変わりません→【参照】:『分詞構文の主語……文全体と違う場合』
【例文】:With technology advancing, robots would work in place of human beings.
(= Technology advances and robots would work in place of human beings.)
【和訳】:科学技術が進歩すると人間の代わりにロボットが働くようになるだろう。
→"with"の意味は「〜すると」、結果を表わす
【例文】:The average temperature is rising, with the atmospheric concentration of carbon dioxide increasing.
(= The average temperature is rising, because the atmospheric concentration of carbon dioxide is increasing.)
【和訳】:大気中の二酸化炭素の濃度が増しているので平均気温が上昇している。
→"with"の意味は「〜なので」、原因、理由を表わす
"with"付きの分詞構文はセンテンスの後ろに置いてコンマ(,)なしで使うこともあります。
【例文】:Most of the villagers were unable to evacuate with the bridge washed out.
(= Most of the villagers were unable to evacuate because the bridge was washed out.)
【和訳】:橋が流されたので村人の大半は避難ができなかった。。
→"with"の意味は「〜なので」、原因、理由を表わす
【例文】:I'll avoid hanging the washing outside to dry with volcanic ash falling.
(= I'll avoid hanging the washing outside to dry, because volcanic ash is falling.)
【和訳】:火山灰が降っているから洗濯物を外に干すのはやめましょう。
→"with"の意味は「〜なので」、原因、理由を表わす
接続詞の"when"や"if"の意味を追加
分詞構文は別の文全体の補足説明を行ないます→【参照】:『分詞構文:「分詞構文」ってナニ?』
分詞構文の意味は接続詞の"when"(〜のとき)や"if"(〜の場合)などを補うとわかりやすくなります。
【時】:「〜するとき(when)、〜している間に(while)、〜したあとに(after)」
分詞構文が表わす意味(1)
↑
【例文】:Filming the giant shark, the camera seemed to be broken.
(= After the camera filmed the giant shark, it seemed to be broken.)
【和訳】:巨大なサメを捉えたあと、カメラは壊れたようだ。
《現在分詞》"filming"が"a giant shark"を従えて文として独立しています。分詞構文である"filming the giant shark"の意味は「サメを撮影したあと」です。「時」を表わします。
【例文】:Swimming in a pool, I got a cramp in my right calf.
(= While I was swimming in a pool I got a cramp in my right calf.)
【和訳】:プールで泳いでいる最中に右のふくらはぎがこむら返りを起した。
《現在分詞》"swimming"が"in a pool"を従えて文として独立しています。分詞構文である"swimming in a pool"の意味は「プールで泳いでいる最中に」です。「時」を表わします。
【例文】:Stung by a bee, I was even unable to say "It hurts!".
(= When I was stung by a bee, I was even unable to say "It hurts!".)
【和訳】:ミツバチに刺されて、「痛い!」と声を上げることもできなかった。
《過去分詞》"stung"が"by a bee"を従えて文として独立しています。分詞構文である"stung by a bee"の意味は「ミツバチに刺されたとき」です。「時」を表わします。
【原因、理由】:「〜なので(as, since, because)」
分詞構文が表わす意味(2)
↑
【例文】:Sleeping deeply, I didn't hear the noise of heavy rainfall.
(= Since I slept deeply, I didn't hear the noise of heavy rainfall.)
【和訳】:ぐっすり眠っていたので、豪雨の音に気づきませんでした。
《現在分詞》の"sleeping"が"deeply"を従えて文として独立しています。分詞構文である"sleeping deeply"の意味は「ぐっすり眠っていたので」です。「原因、理由」を表わします。
【例文】:Startled by a car horn from behind, I dropped my drink.
(= As I was startled by a car horn from behind, I dropped my drink.)
【和訳】:後ろから車のクラクションを鳴らされてびっくりしたので、飲み物を落してしまった。
《過去分詞》の"startled"が"by a car horn from behind"を従えて文として独立しています。分詞構文である"startled by a car horn from behind"の意味は「後ろから車のクラクションが鳴ってびっくりしたので」です。「原因、理由」を表わします。
【条件】:すれば(if)」
分詞構文が表わす意味(3)
↑
【例文】:Not eating vegetables, you will easily catch a cold because of lack of vitamin.
(= If you don't eat vegetables, you will easily catch a cold because of lack of vitamin.)
【和訳】:野菜を食べないと、ビタミン不足ですぐに風邪をひくよ。
《現在分詞》の"not eating"が"vegetables"を従えて文として独立しています。分詞構文である"not eating vegetables"の意味は「野菜を食べないと」です。「条件」を表わします。
【例文】:Taken care of properly, dogs and cats can live ten years or more.
(= If dogs and cats are taken care of properly, they can live ten years or more.)
【和訳】:正しく飼えば犬や猫は十年以上生きることができます。
《過去分詞》の"taken"が"care of properly"を従えて文として独立しています。分詞構文である"taken care of properly"の意味は「適切に飼えば」です。「条件」を表わします。
【結果】:「その結果〜(and)」
分詞構文が表わす意味(4)
↑
【例文】:The five goats were brought in to clean up the field, eating up weeds.
(= The five goats were brought in to clean up the field, and they ate up weeds.)
【和訳】:五匹のヤギが野原をきれいにするために連れて来られて、雑草はヤギたちが全部食べてくれた。
《現在分詞》の"eating up"が"the weeds"を従えて文として独立しています。分詞構文である"eating up the weeds"の意味は「その結果、雑草を食べ尽した」です。「結果」を表わします。
【例文】:The cat who came to live in the station became popular, appointed as station master.
(= The cat who came to live in the station became popular, and he was appointed as station master.)
【和訳】:その猫は駅に住み着いて人気者となり、その結果駅長に任命された。
《過去分詞》の"appointed"が"as station master"を従えて文として独立しています。分詞構文である"appointed as station master"の意味は「その結果、駅長に任命された」です。「結果」を表わします。
【譲歩】:「〜だけれども(though)」
分詞構文が表わす意味(5)
↑
【例文】:Saying she was full up, Lucy ate ice cream and cake after dinner.
(= Though Lucy said she was full up, she ate ice cream and cake after dinner.)
【和訳】:お腹一杯と言いながらルーシーは夕飯のあとにアイスクリームとケーキを食べた。
《現在分詞》の"saying"が"she was full up"を従えて文として独立しています。分詞構文である"saying she was full up"の意味は「お腹一杯と言ったけれど」です。「譲歩」を表わします。
【例文】:Carried away by the fast current, all the students managed to swim to the bank.
(= Though the students were carried away by the fast current, all of them managed to swim to the bank.)
【和訳】:急流に流されてしまったが学生たちはなんとか自力で岸に泳ぎ着いた。
《過去分詞》の"carried"が"away by the fast current"を従えて文として独立しています。分詞構文である"carried away by the fast current"の意味は「急流によって流されたけれど」です。「譲歩」を表わします。
【補足、追加説明】:「〜して(and)」
分詞構文が表わす意味(6)
↑
分詞構文が単純な補足や追加説明を表わすことがあります。複数の出来事を並べて話すときによく使います。特に接続詞のニュアンスは現われないこともあります。
【例文】:I jogged around the castle ruins, walking my dog.
(= I jogged around the castle ruins and I walked my dog.)
【和訳】:城跡をジョギングして犬を散歩させて来た。
《現在分詞》の"walking"が"my dog"を従えて文として独立しています。分詞構文である"walking my dog"の意味は「犬を散歩させて」です。「補足」を表わします。
【例文】:The bulky package arrived, brought by four deliverymen.
(= The bulky package arrived. It was brought by four deliverymen.)
【和訳】:四人の配達員に運ばれて大きな荷物が届いた。
《過去分詞》の"borught"が"by four deliverymen"を従えて文として独立しています。分詞構文である"brought by four deliverymen"の意味は「四人の配達員に運ばれて」です。「補足」を表わします。
一つ前の「時」を表わす
「having + 過去分詞」で表わす分詞構文は、文の一つ前の「時」を表わします。
# 「having + 過去分詞」……文全体より一つ前の「時」を表わす
【例文】:弁当を家に忘れて来たので昼御飯に何か買わなくちゃ。
【 × 】:Leaving my lunchbox at home, I have to buy something for lunch.
【 ○ 】:Having left my lunchbox at home, I have to buy something for lunch.
(= Since I have left my lunchbox at home, I have to buy something for lunch.)
【例文】の場合、弁当を忘れたのは、昼御飯を買う前のことなので現在より昔のことです。なので「買う」("buy")より過去であることを表わすために「家に忘れた」は"having left 〜 at home"とします。
【例文】:バイト代が入ったので中古のスクーターを買った。
【 × 】:Being paid a part-time salary, I bought a second-hand scooter.
【 ○ 】:Having been paid a part-time salary, I bought a second-hand scooter.
(= Since I had been paid a part-time salary, I bought a second-hand scooter.)
【例文】の場合、バイト代が入ったのは、中古のスクーターを買った時点よりさらに昔のことなので過去のさらに過去のことです。なので「買った」("bought")よりさらに過去であることを表わすために「入った」は"having been paid"とします。
省略可能な"being"
接続詞でつないだ二つの文があれば、分詞構文でつなぐことが可能です→【参照】:『分詞構文:分詞構文の作り方』
ただし、分詞構文でbe動詞の《現在分詞》つまり"being"を使う場合、よく"being"を省略します。
省略可能な場合
「分詞構文」(9):be動詞の省略(1)
↑
"being"がなくても意味が過不足なく正確に伝わる場合、"being"をよく省略します。
「being + 過去分詞」
「分詞構文」:be動詞の省略:省略可能な場合(1)
↑
【例文】:悪い魔女の仮装をしたら、子供たちをびっくりさせるかもしれないね。
【 ○ 】:Being disguised as an evil witch, I may surprise my kids.
【 ○ 】:Disguised as an evil witch, I may surprise my kids.
(= If I am disguised as an evil witch, I may surprise my kids.
"Being disguised as an evil witch"は分詞構文です。意味は「もし悪い魔女の仮装をしたら〜」。文頭の"being"はよく省略します。文全体の意味は、"being"があってもなくても変わりません。
【例文】:津波警報が発令されているので、一刻も早くここを立ち去るべきだ。
【 ○ 】:A tsunami warning having been issued, we have to leave here as immediately as possible.
【 ○ 】:A tsunami warning issued, we have to leave here as immediately as possible.
(= Since a tsunami warning has been issued, we have to leave here as immediately as possible.)
→"having been"を省略することもある
"A tsunami warning having been issued"は分詞構文です。意味は「津波警報が発令されているのでので〜」。ただし、"having been"はよく省略します。文全体の意味は、"having been"があってもなくても変わりません。
「being + 形容詞」
「分詞構文」:be動詞の省略:省略可能な場合(2)
↑
分詞構文が「being + 形容詞」の場合、"being"はよく省略します。
【例文】:字が下手なので、答案を見られたくない。
【 ○ 】:Being poor at writing, I don't want to have my paper seen.
【 ○ 】:Poor at writing, I don't want to have my paper seen.
(= Since I am poor at writing, I don't want to have my paper seen.
"Being poor at writing"は分詞構文です。意味は「字が下手なので〜」。ただし、文頭の"being"はよく省略します。文全体の意味は、"being"があってもなくても変わりません。
【例文】:昨日の夜は眠れなかったのでスマートフォンで映画を見ていました。
【 ○ 】:Being unable to sleep last night, I watched a movie on my smartphone.
【 ○ 】:Unable to sleep last night, I watched a movie on my smartphone.
(= Because I was unable to sleep last night, I watched a movie on my smartphone.)
"Being unable to sleep last night"は分詞構文です。意味は「昨日の夜は眠れなかったので〜」。ただし、文頭の"being"はよく省略します。文全体の意味は、"being"があってもなくても変わりません。
省略しない場合
「分詞構文」(9):be動詞の省略(2)
↑
意味がわかりにくくなるときは"being"を省略せずにそのまま付けておきます。
「being + 名詞」
「分詞構文」:be動詞の省略:省略しない場合(1)
↑
分詞構文が「being + 名詞」の場合、"being"はたいてい省略しません。
【例文】:小学生であればこの博物館は無料で入場できます。
【 × 】:An elementary school student, you can enter the museum for free.
【 ○ 】:Being an elementary school student, you can enter the museum for free.
(= If you are an elementary school student, you can enter the museum for free.)
"being"を省略すると"An elementary school student"(小学生)だけとなり、文全体の意味がわかりにくくなります。なので、「being + 名詞」のときは"being"を省略しないのが普通です。
【例文】:用心深いタチなので、寝る前には必ず戸締まりを厳重に行ないます。
【 × 】:A cautious person, I always lock all the doors and windows before I go to bed.
【 ○ 】:Being a cautious person, I always lock all the doors and windows before I go to bed.
(= Because I am a cautious person, I always lock all the doors and windows before I go to bed.)
"being"を省略すると"a cautious person"(用心深い人)だけとなり、文全体の意味がわかりにくくなります。なので、「being + 名詞」のときは"being"を省略しないのが普通です。
「there + being」
「分詞構文」:be動詞の省略:省略しない場合(2)
↑
分詞構文が「there + 名詞」の場合、"being"はたいてい省略しません。
【例文】:ノックに返事がなかったので大家は戸を開けようとした。
【 × 】:There no response to the knock, the landlord attempted to open the door.
【 ○ 】:There being no response to the knock, the landlord attempted to open the door.
(= Since there was no response to the knock, the landlord attempted to open the door.)
"being"を省略すると"There no response to the knock"だけとなり、文全体の意味がわかりにくくなります。なので、「there + being」のときは"being"を省略しないのが普通です。
【例文】:椅子がなかったので床に座って食事を取った。
【 × 】:There no chairs, we sat on the floor and ate our meal.
【 ○ 】:There being no chairs, we sat on the floor and ate our meal.
(= Since there were no chairs, we sat on the floor and ate our meal.)
"being"を省略すると"There no chairs"だけとなり、文全体の意味がわかりにくくなります。なので、「there + being」のときは"being"を省略しないのが普通です。
文頭、文の途中、文尾、いずれも可能
分詞構文はよくコンマ(,)で区切って文頭に置きます。しかし、文の途中や文尾に置くことも可能です。文の途中にあるときはたいてい、分詞構文の前後をコンマ(,)ではさみます。
どの位置に置いても分詞構文自体の意味に変化はありません。文全体のニュアンスとしては、文の後ろのほうに置く要素をいくぶん強調します。
【例文】:Coming home from school, I witnessed a rollover accident.[※文頭]
【和訳】:下校途中、車の横転事故を目撃しました。
(= When I was coming home from school, I witnessed a rollover accident.)
【例文】:I, coming home from school, witnessed a rollover accident.[※文の途中]
(= When I was coming home from school, I witnessed a rollover accident.)
【和訳】:私は下校途中、車の横転事故を目撃しました。
【例文】:I witnessed a rollover accident, coming home from school.[※文尾]
(= I witnessed a rollover accident when I was coming home from school)
【和訳】:私は車の横転事故を目撃しました。下校途中でした。
"coming home from school"は《現在分詞》の分詞構文です。意味は「学校から家に帰るとき〜」。
【例文】:Hit by some stray bullet, the reporter lost his life in the battlefield.[※文頭]
【和訳】:流れ弾に当たり、記者は戦場で命を落した。
(= After the reporter was hit by some stray bullet, he lost his life in the battlefield.)
【例文】:The reporter, hit by some stray bullet, lost his life in the battlefield.[※文の途中]
【和訳】:記者は流れ弾に当たり、戦場で命を落した。
(= The reporter was hit by some stray bullet, and he lost his life in the battlefield.)
【例文】:The reporter lost his life in the battlefield, hit by some stray bullet.[※文尾]
(= The reporter was hit by some stray bullet. He lost his life in the battlefield.)
【和訳】:記者は戦場で命を落した。流れ弾に当たってしまった。
"hit by some stray bullet"は《過去分詞》の分詞構文です。意味は「流れ弾に当たり〜」。
分詞構文の前に"when"や"if"を置く
分詞構文は《分詞》が目的語や補語を従えて独立した文です→【参照】:『「分詞構文」ってナニ?』
ときどき、分詞構文の前に接続詞を置くことがあります。文の意味をあいまいにせずに、はっきりさせるときに接続詞を追加します。追加で置く接続詞はたいてい時や条件、譲歩を表わします。
【例文】:テレビを見ていると、何かが焦げる匂いがした。
【英訳】:Watching television, I could smell something burning.
【英訳】:When watching television, I could smell something burning.
(= When I was watching television, I could smell something burning.)
→"when"を追加で入れることもある
【例文】:排気ガスを減らすため信号が青に変わるまで待つ間エンジンを切っています。
【英訳】:I stop the engine to reduce exhaust gas while waiting at a signal to turn green.
【英訳】:I stop the engine to reduce exhaust gas, waiting at a signal to turn green.
(= I stop the engine to reduce exhaust gas, while I wait at a signal to turn green.)
→"while"を追加で入れることもある
【例文】:悩み事があれば、カウンセラーに相談して下さい。
【英訳】:Worried about something, you should go to a counsellor.
【英訳】:If worried about something, you should go to a counsellor.
(= If you are worried about something, you should go to a counsellor.)
→"if"を追加で入れることもある
【例文】:先週ほど激しいものではなかったが、今回の噴火は広範囲に火山灰を撒き散らした。
【英訳】:The eruption, not as violent as last week, scattered ash over a wide area.
【英訳】:The eruption, though not as violent as last week, scattered ash over a wide area.
(= The eruption, though it was not as violent as last week, scattered ash over a wide area.)
→"though"を追加で入れることもある、"not"の次の"being"を省略している
分詞を副詞として使うイディオム
《分詞》を使う代表的なイディオムをまとめます→【参照】:『動名詞を使う主なイディオム』
broadly speaking(おおざっぱに言えば)
分詞を使う主なイディオム(1)
↑
ニュアンスは「細かいことは抜きにして意見を言わせてもらうならば」です。
【例文】:Broadly speaking, what causes environmental pollution with releasing greenhouse gases is fossil fuels.
【和訳】:おおざっぱに言えば、温室効果ガスを排出して環境汚染を引き起こしているのは各種の化石燃料です。
"broadly"(大まかに)の代わりに"generally"(一般的に)や"personally"(個人的に)などの副詞を置いて、ある種の物の見方を表わすことができます。
【例文】:Generally speaking, flu symptoms are rather more serious than cold symptoms.
【和訳】:一般的に言って、インフルエンザの症状は風邪よりもかなり重い。
【例文】:Personally speaking, I prefer Japanese dishes to Western dishes and Chinese dishes.
【和訳】:個人的には、洋食や中華よりは和食が好きだ。
【例文】:Properly speaking, Earth is not a perfect sphere.
(= In fact, Earth is not a perfect sphere.)
【和訳】:実際には、地球は完全な球体ではない。
【例文】:Relatively speaking, the food self-sufficiency ratio of Japan is low.
【和訳】:他と比較すると、日本の食料自給率は低い。
【例文】:Strictly speaking, Earth's revolution is 365.25 days, so we have a leap year every fourth years.
【和訳】:厳密に言えば、地球の公転は356.25日なのでそのため四年に一度うるう年があります。
all things considered(あらゆることを考慮に入れると)
分詞を使う主なイディオム(2)
↑
ニュアンスは「これまでのあらゆる事実を考えた結果」です。
【例文】:All things considered, probably the two countries cannot avoid armed conflict.
【和訳】:あらゆることを考慮に入れると、二国間の武力衝突はおそらく避けられない。
given that 〜(〜であることを考慮すると)
分詞を使う主なイディオム(3)
↑
ニュアンスは「〜という事実を考えると」です。条件を表わします。
【例文】:Given that you were totally defeated, the teacher is very strong in arm wrestling.
【和訳】:あなたがまったく敵わなかったことを考えると、先生は相当腕相撲が強い。
granted that 〜, granting that 〜(仮に〜だとしても)
分詞を使う主なイディオム(4)
↑
ニュアンスは「仮に〜であることは事実だとしても」です。条件を表わします。"granted"の代わりに"granting"も使えます。
【例文】:Granted that you are not charged, you cannot evade moral responsibility.
【例文】:Granting that you are not charged, you cannot evade moral responsibility.
【和訳】:仮に罪に問われないとしても、道義的責任は免れないぞ。
provided that 〜, providing that 〜(〜という条件なら)
分詞を使う主なイディオム(5)
↑
ニュアンスは「もし〜という条件をクリアしさえすれば」です。条件を表わします。"provided"の代わりに"providing"も使えます。
【例文】:Provided the pandemic ends, we can return to normal life.
【例文】:Providing the pandemic ends, we can return to normal life.
【和訳】:パンデミックが終息しさえすれば、私たちはいつもの生活にもどれる。
supposing that 〜(もし〜なら、もし〜だったとしたら)
分詞を使う主なイディオム(6)
↑
ニュアンスは「もし〜であるならば」あるいは「仮に〜であることが事実だとしたら」です。条件や事実に反する仮定を表わします。"supposing"の代わりに"suppose"も使えます。
【例文】:Suppose you find a 100 yen coin in the coin return slot, what will you do then?
【例文】:Supposing you find a 100 yen coin in the coin return slot, what will you do then?
【和訳】:釣銭口に百円玉を見つけたとします。あなたはそれからどうしますか。
→"supposing 〜"と"suppose 〜"は条件を表わす
【例文】:Supposing the earth was flat, where would ships go after they reach the edge of the earth?
【例文】:Suppose the earth was flat, where would ships go after they reach the edge of the earth?
【和訳】:仮に地球が平らだったとしたら、船は地球の端に到達したあとどこへ行くのでしょうか。
→"supposing 〜"と"suppose 〜"は現在の事実に反する仮定を表わす
having said that(それでもなお)
分詞を使う主なイディオム(7)
↑
ニュアンスは「そうは言ったものの実は」です。
【例文】:Antibiotics are effective. Having said that, they can cause drug-resistant bacteria.
【和訳】:抗生物質は有用だ。そうは言っても、薬剤耐性菌を生み出す可能性がある。
逆接の意味を強調するため"but"や"however"と一緒に使うことができます。
【例文】:Antibiotics are effective, but having said that, hthey can cause drug-resistant bacteria.
【例文】:Antibiotics are effective. Having said that, however, they can cause drug-resistant bacteria.
【和訳】:抗生物質は有用だ。しかしながらそうは言っても、薬剤耐性菌を生み出す可能性がある。
judging from 〜(〜から判断すると)
分詞を使う主なイディオム(8)
↑
自分の判断の根拠を明示します。"from"の代わりに"by"も使えます。
【例文】:Judging from the witnesses, the driver might have mistakenly pressed the gas pedal instead of the brake.
【例文】:Judging by the witnesses, the driver might have mistakenly pressed the gas pedal instead of the brake.
【和訳】:目撃者の話から判断すると、運転手はブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性がある。
talking of 〜(〜と言えば)
分詞を使う主なイディオム(9)
↑
ニュアンスは「それで思い出したんだけれど〜と言えば」です。今までの話の中で新たな話題を見つけて切り出すことを表わします。"talking"の代わりに"speaking"を使うこともできます。
【例文】:Talking of an earthquake, have you prepared your emergency bag?
【例文】:Speaking of an earthquake, have you prepared your emergency bag?
【和訳】:地震と言えば、非常用持ち出し袋は準備したのかな。
ing形の付け方
たいていの動詞は語尾に"ing"を付けると《現在分詞》になります。
【例】:happen → happening, listen → listening, talk → talking, watch → watching
くわしくはゼロから始める動詞の動詞の現在進行形の作り方にまとめてあります。
edの付け方
たいていの動詞は語尾に"ed"を付けると《過去分詞》になります。
【例】:ask → asked, check → ckecked, touch → touched, walk → walked
くわしくはゼロから始める動詞の動詞の過去形と過去分詞形の作り方にまとめてあります。