「to + 動詞の原形」で「to不定詞」
「to + 動詞の原形」は《to不定詞》です。
【例文】:Students should study abroad to learn about different cultures.
【和訳】:学生は異なる文化を学ぶために留学すべきだ。
"to learn"の部分が《to不定詞》です。「to + 動詞」の形をしています。しかし、この"learn"は決して過去形になったり、進行形になったり、三人称・単数・現在(略して「三単現」)の"s"が付いたりはしません。
【 × 】:Students should study abroad to learned about different cultures.
【和訳?】:学生は異なる文化を学んだために留学すべきだ。
【 × 】:Students should study to learning about different cultures.
【和訳?】:学生は異なる文化を学んでいるために留学すべきだ。
【 × 】:A student should study to learns about different cultures.
【和訳?】:学生は異なる文化を学ぶために留学すべきだ。
上記の英文は三つとも文法的にありえない文です。
《to不定詞》は常に「to + 動詞の原形」という形を取ります。
【 ○ 】:Students should study abroad to learn about different cultures.
【和訳】:学生は異なる文化を学ぶために留学すべきだ。
このように、人称や時制などが変化しても、動詞としては単語の形が変化せず原形のままであることを文法用語で「不定」(infinite)と言います。そして、その変化しない動詞を「不定詞」(infinitive)と呼びます。
上記の英文の場合、"to learn"の"learn"が「不定詞」、"to"を含めて"to learn"が《to不定詞》です。
つまり、《to不定詞》とは、"to"の次に来る動詞が"ed"が付いて過去形になったり、"ing"が付いて進行形になったり、三人称・単数・現在(略して「三単現」)の"s"が付いたりはしないということです。
原則として、to不定詞の主語は文全体の主語と同じ
to不定詞の主語はどれ?(1)
↑
《to不定詞》はもともとは動詞なので必ず意味上の主語があります。普通は、文全体の主語が《to不定詞》の主語を兼ねます。
【例文】:I've bought some meat and potatoes to make croquettes.
【和訳】:コロッケを作ろうと肉とじゃがいもを買って来た。
→to不定詞"to make"(作る)の主語は文全体の主語の"I"(私)
to不定詞の主語を補充して「あなた」や「人々」の場合
to不定詞の主語はどれ?(2)
↑
文全体の主語が仮主語の"it"場合は、文脈に応じて「私たち(we)、あなた(you)、人々(people, they)」などの主語を補います。
【例文】:It takes a little while to make croquettes.
【和訳】:コロッケを作るにはちょっと時間がかかる。
→to不定詞"to make"(作る)の主語は仮主語の"it"ではなく"we, you, poeple"などと考える
to不定詞独自の主語を付ける場合
to不定詞の主語はどれ?(3)
↑
文全体の主語と異なる主語を付けるときは"for 〜"を使います。"for 〜"はたいてい《to不定詞》のすぐ前に置きます。
# 不定詞の主語「for 〜」はたいていto不定詞の前に置く
【例文】:I've bought some meat and potatoes for my mother to make croquettes.
【和訳】:母さんがコロッケを作るので私は肉とじゃがいもを買って来た。
→"to make"(作る)の主語は"my mother"(母さん)
"for my mother"とあるので「母さんのために」と解釈しがちですが誤りです。「母さんのために」ならたいてい"for my mother"を《to不定詞》の後ろに置きます。
【例文】:I've bought some meat and potatoes to make croquettes for my mother.
【和訳】:母さんのためにコロッケを作ろうと私は肉とじゃがいもを買って来た。
→to不定詞"to make"(作る)の主語は文全体の主語の"I"(私)
"for"の代わりに"of"が《to不定詞》の主語を表わすことがあります。
仮主語の"it"を使う構文の場合、形容詞が人の性質や特徴を表わすときはたいてい"for"の代わりに"of"を使います→【参照】:『よく使う形容詞の構文「主語 + 動詞 + 形容詞 + to不定詞」:仮主語"it"が可能("of"を使う:careless of A to, etc)』
【例文】:It was wise of you to evacuate early.
【和訳】:早目に避難したのは賢明だった。
→"to evacuate"(避難する)の主語は"you"(あなた)
to不定詞のは意味「〜のために」だけではない
《to不定詞》はよく「〜すること、〜するために、〜すべきの」などと和訳します。いずれの訳でも動詞にプラスαの意味を付け加えます。このほかにも和訳として「結局〜となる」(結果、結末)、「〜すると」(条件、仮定)、「〜するような」(形容詞の代わり)、などが可能です。
《to不定詞》 =「〜するために」とは限りません。
名詞の代わり(〜すること、〜であること)
to不定詞の意味(1)
↑
《to不定詞》は名詞として機能します。和訳はたいてい「〜すること」「〜であること」でOKです。
【例文】:To make loud noise at midnight irritates your neighbors.
【和訳】:真夜中に大きな音を立てるのは近所迷惑だ。
《to不定詞》の"to make"の意味は「〜(の音を)立てること」です。文全体の主語なので名詞として機能します。
【例文】:We agreed to order sushi by delivery for dinner.
【和訳】:夕飯は寿司の出前を取ることで話がまとまった。
《to不定詞》の"to order"の意味は「出前を取ること」です。"agree"の目的語なので名詞として機能します。
【例文】:To see is to believe.
【和訳】:見ることは信じることである。(※諺の「百聞は一見にしかず」)
《to不定詞》の"to see"の意味は「見ること」、"to believe"の意味は「信じること」です。"to see"は文全体の主語、"to believe"は文全体の補語なのでどちらも名詞として機能します。
形容詞の代わり(〜すべき、〜するような)
to不定詞の意味(2)
↑
《to不定詞》は形容詞として名詞の意味を補足します。和訳はたいてい「〜すべき」「〜するような」でOKです。
【例文】:We have a lot of problems to solve.
【和訳】:解決すべき問題がたくさんある。
《to不定詞》の"to solve"は"problems"(名詞)の意味を補足します。つまり、「ただの問題」ではなく「解決すべき問題」であることを表わします。
【例文】:Please give me something to drink.
【和訳】:何か飲み物を下さい。
《to不定詞》の"to drink"は"something"(代名詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)何か」ではなく「飲み物である何か」を表わします。
【例文】:Some dogs have the ability to read human feelings.
【和訳】:犬の中には人間の感情を察することができるものがいる。
《to不定詞》の"to read"は"ability"(名詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)能力」ではなく「〜を察することができる能力」を表わします。
副詞の代わり
to不定詞の意味(3)
↑
《to不定詞》は副詞として、動詞や形容詞、ほかの副詞、文全体の意味を補足します。文脈に応じて様々な和訳が可能です。
目的、目標(〜するために)
不定詞の意味:副詞の代わり(1)
↑
【例文】:I go to a convenience store to buy a magazine.
【和訳】:雑誌を買うためにコンビニへ行く。
【例文】の《to不定詞》の"to buy"は"go"(動詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)行く」ではなく、「雑誌を買うために行く」ことを表わします。
結果、結末(結局〜となる)
不定詞の意味:副詞の代わり(2)
↑
【例文】:I quicky turned off the gas only to find the pancake was burnt.
【和訳】:急いでガスを消したがホットケーキは黒こげになってしまった。
【例文】の《to不定詞》の"to find"は"turn off"(動詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)ガスを消す」ではなく、「ガスを消した結果〜である」ことを表わします。
条件、仮定(〜すると、〜すれば)
不定詞の意味:副詞の代わり(3)
↑
条件、仮定を表わす《to不定詞》はたいてい仮定法過去を表わします。知覚動詞の"see"や"hear"と仮定法過去を表わす助動詞の"would, should, could, might"と一緒に使います→【参照】:『"if"を使わない仮定法アレコレ:to不定詞』
ニュアンスは「〜のように見えるけれど実は違う、〜のように聞こえるけれど実は違う」です。
【例文】:To see this waxwork, you would think it was a real human being.
(= If you saw this waxwork, you would think it was a real human being.)
【和訳】:このろう人形を見ると、本物の人間だと思うでしょう。
→to不定詞("To see 〜")が「条件」(〜すると)を表わす
【例文】の《to不定詞》の"to see"は"you"以下の文全体の意味を補足します。つまり、「(漠然と)思う」ではなく、「このろう人形を見ると〜だと思う」ことを表わします。
【例文】:To hear the parrot say "Hello", you might think an old man talked to you.
(= If you heard the parrot say "Hello", you might think an old man talked to you.)
【和訳】:そのオウムが「こんにちは」とあいさつするのを聞くと、おじさんが話しかけてきたと思うかもしれない。
→to不定詞("To hear 〜")が「条件」(〜すると)を表わす
【例文】の《to不定詞》の"to hear"は"you"以下の文全体の意味を補足します。つまり、「(漠然と)思う」ではなく、「そのオウムが『こんにちは』とあいさつするのを聞くと〜だと思う」ことを表わします。
原因、理由(〜のために、〜のせいで、〜なので)
不定詞の意味:副詞の代わり(4)
↑
原因、理由を表わす《to不定詞》はたいてい、人や動物の気持ちを表わす形容詞(anxious, glad, happy, pleased, surprised, etc)と一緒に使います。
【例文】:The dog was anxious to go for a walk.
【和訳】:犬は散歩に行きたがっていた。
【例文】の《to不定詞》の"to go for a walk"は"anxious"(形容詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)〜したがっていた」ではなく、「散歩に行きたがっていた」ことを表わします。
【例文】:I was surprised to hear that my school had caught fire.
【和訳】:学校が火事にあったと聞いてびっくりしました。
【例文】の《to不定詞》の"to hear"は"surprised"(形容詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)びっくりした」ではなく、「〜であることを聞いてびっくりした」ことを表わします。
追加説明(〜することは、〜であることは)
不定詞の意味:副詞の代わり(5)
↑
追加説明を表わす《to不定詞》はたいてい「形容詞 + to不定詞」か「副詞 + to不定詞」の形です。
【例文】:You're sure to win the Nobel Prize for Physics.
【和訳】:君ならきっとノーベル物理学賞を取れるよ。
【例文】の《to不定詞》の"to win"は"sure"(形容詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)きっと〜だ」ではなく、「きっとノーベル物理学賞を取れる」ことを表わします。
【例文】:This bag is large enough to hold my laptop.
【和訳】:このバッグなら私のノートパソコンが充分に入る大きさだ。
【例文】の《to不定詞》の"to hold"は"enough"(副詞)の意味を補足します。つまり、「(漠然と)充分に」ではなく、「私のノートパソコンが入るほど充分に大きい」ことを表わします。
to不定詞にも時制はある
文全体と同じ場合
to不定詞の時制(1)
↑
《to不定詞》はもともと動詞なので意味の上では時制を表わすことができます。
ただし、語尾に"ed"を付けることも、前に"will"を置くこともできません。なので、形はそのまま「to + 動詞の原形」で固定です。意味的には通例、文全体の時制と同じ時制を表わします。
# to不定詞の時制……原則は文全体の時制と同じ
【例文】:I wake up at 4 a.m. every morning to do a paper route.
【和訳】:新聞配達をするために毎朝四時に起きます。
《to不定詞》"to do"の時制は"wake"と同じ現在です。
【例文】:The government told citizens to stay home.
【和訳】:政府は国民に外出を控えるよう呼びかけた。
《to不定詞》"to stay"の時制は"told"と同じ過去です。
【例文】:We will go by subway in order to avoid traffic jam.
【和訳】:渋滞を避けるために地下鉄で行きましょう。
《to不定詞》"to avoid"の時制は"will go"と同じ未来です。
文全体と違う場合:【過去】
to不定詞の時制(2)
↑
《to不定詞》が文全体の時制より昔のことを表わす場合は「to + have + 過去分詞」を使います。
# 「to + have + 過去分詞」……文全体の時制より昔であることを表わす
文全体の時制が「現在」の場合
to不定詞の時制(2)文全体と違う場合:【過去】(1)
↑
文全体の時制が現在なら、「to + have + 過去分詞」は過去を表わします。
【例文】:We have many problems to solve quickly.[※通常の不定詞]
【和訳】:早急に解決すべき問題がたくさんある。
(= We have many problems which we have to solve quickly.)
→ニュアンスは「現在直面している問題は今すぐに解決すべきだ」
【例文】:We have many problems to have solved quickly.[※to + have + 過去分詞]
【和訳】:早急に解決すべきだった問題がたくさんある。
(= We have many problems which we had to solve quickly.)
→ニュアンスは「現在直面している問題はとっくに解決すべきだった」
文全体の時制が「過去」の場合
to不定詞の時制(2)文全体と違う場合:【過去】(2)
↑
文全体の時制が過去なら、「to + have + 過去分詞」は過去のさらに過去を表わします。
【例文】:We had many problems to solve quickly.[※通常の不定詞]
【和訳】:早急に解決すべき問題がたくさんあった。
(= We had many problems which we had to solve quickly.)
→ニュアンスは「当時直面していた問題は当時すぐに解決すべきだった」
【例文】:We had many problems to have solved quickly.[※to + have + 過去分詞]
【和訳】:早急に解決すべきだった問題がたくさんあった。
(= We had many problems which we had had to solve quickly.)
→ニュアンスは「当時直面していた問題はとっくの昔に解決すべきだった」
文全体と違う場合:【実現しなかった過去】
to不定詞の時制(3)
↑
「実現しなかった過去の物事」を表わすとき、「to + have + 過去分詞」を使うことがあります。動詞の"mean(〜するつもりだ), intend(〜するつもりだ)"でよく使います。
# mean + to + have + 過去分詞(〜するつもりだった)【過去の実現しなかった物事】
# intend + to + have + 過去分詞(〜するつもりだった)【過去の実現しなかった物事】
【例文】:I meant to feed my dog this morning.[※通常の不定詞]
【和訳】:今朝、飼犬に餌をあげるつもりだった。
→実際に餌をあげたかどうかは不明
【例文】:I meant to have fed my dog this morning.[※to + have + 過去分詞]
(= I had meant to feed my dog this morning.)
【和訳】:今朝、飼犬に餌をあげるつもりだった。
→実際は餌をあげるのを忘れてしまった
【例文】:I intended to return the books to the library.[※通常の不定詞]
【和訳】:図書館に本を返却するつもりだった。
→実際に本を返却したかどうかは不明
【例文】:I intended to have returned the books to the library.[※to + have + 過去分詞]
(= I had intended to return the books to the library.)
【和訳】:図書館に本を返却するつもりだった。
→実際は本の返却を忘れてしまった
文全体と違う場合:【未来】
to不定詞の時制(4)
↑
《to不定詞》が文全体の時制より未来を表わすことがあります。そのまま「to + 動詞の原形」で未来を指します。よく見かける動詞は"forget, regret, remember"の三語のみ。
# to + 動詞の原形(forget, regret, remember)……文全体より一つ未来の時制
【例文】:扇風機のスイッチを忘れずに切って下さい。
【英訳】:Don't forget to swtich the fan off.
「扇風機のスイッチを切る」のは話をしている時点より未来のことです。
【例文】:残念ながら行方不明者の捜索を打ち切ります。
【英訳】:I regret to stop searching for missing people.
「捜索を打ち切る」のは話をしている時点より未来のことです。
【例文】:油を入れる前にフライパンを充分に温めておくことを絶対に忘れないで下さい。
【英訳】:You have to remember to heat the pan well before adding oil.
「フライパンを温める」のは話をしている時点より未来のことです。
助動詞 + 原形不定詞
助動詞の次の動詞は無意識の内に原形を使いますが、文法的に見るとこの動詞は"to"のない不定詞(原形不定詞)です。
# 主語 + 助動詞(can, wouldなど) + 原形不定詞
【例文】:私は両手で同時に字を書くことができます。
【 × 】:I can to write with both hands simultaneously.
【 ○ 】:I can write with both hands simultaneously.
→助動詞の次は原形不定詞なので"to"は不要
例外として、助動詞の"ought"と"used"は次に必ず《to不定詞》を使います→【参照】:『助動詞oughtの構文』『助動詞usedの構文』
【例文】:遅れたことを謝ったがいいよ。
【 × 】:You ought apologize for arriving late.
【 ○ 】:You ought to apologize for arriving late.
→「ought + to不定詞」の形で使う
【例文】:大学時代はインスタントラーメンばかり食べていました。
【 × 】:I used eat only instant noodles when I was a college student.
【 ○ 】:I used to eat only instant noodles when I was a college student.
→「used + to不定詞」の形で使う
イディオムの原形不定詞
一部のイディオムは"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
had better 〜(〜したほうがよい、〜すべきだ)
原形不定詞:"had better"などのイディオムの次(1)
↑
"had better"のニュアンスは、こうしなさいという「忠告、指示、義務」です。
【例文】:インフルエンザ予防のため、毎回食事の前には念入りに手を洗いなさい。
【 × 】:You had better to wash your hands thoroughly before every meal to prevent flu.
【 ○ 】:You had better wash your hands thoroughly before every meal to prevent flu.
→"had better"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
would rather 〜(どちらかというと〜だ)
原形不定詞:"had better"などのイディオムの次(2)
↑
"would rather 〜"のニュアンスは、そっちよりはこっちがいいなという「好み、希望」です。"would sooner, would as soon, would just as soon"も"would rather"とほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:猫のほうを飼いたいなあ。
【 × 】:I would rather to have a cat.
【 ○ 】:I would rather have a cat.
→"would rather"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
【例文】:話をするより聞き手に回るほうが好きです。
【 × 】:I would sooner to listen than speak.
【 ○ 】:I would sooner listen than speak.
→"would sooner"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
【例文】:そんなメールは破棄したほうがいいよ。
【 × 】:You would as soon to discard such emails.
【 ○ 】:You would as soon discard such emails.
【 × 】:You would just as soon to discard such emails.
【 ○ 】:You would just as soon discard such emails.
→"would as soon, would just as soon"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
cannot but 〜(〜するしかない)
原形不定詞:"had better"などのイディオムの次(3)
↑
"cannot but 〜"のニュアンスは、ほかに打つ手がないのでこうするしかないという「決断、決意」です。"cannot help but 〜"もほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:我々は自力で脱出路を見つけ出し、このジャングルを抜け出す以外に手はない。
【 × 】:We cannot but to find out an exit by ourselves to leave this jungle.
【 ○ 】:We cannot but find out an exit by ourselves to leave this jungle.
【 × 】:We cannot help but to find out an exit by ourselves to leave this jungle.
【 ○ 】:We cannot help but find out an exit by ourselves to leave this jungle.
→"cannot but"と"cannot help but"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
do nothing but 〜(〜するばかりだ)
原形不定詞:"had better"などのイディオムの次(4)
↑
"do nothing but 〜"のニュアンスは、ほかには何もせずこれをしてばかりだという「限定した行動」です。
【例文】:うちの四歳になる娘は、次の御飯がいつなのか気にしてばかりいる。
【 × 】:My four-year-old daughter does nothing but to wonder when she eats the next meal.
【 ○ 】:My four-year-old daughter does nothing but wonder when she eats the next meal.
→"do nothing but"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
why not 〜(〜したらどうですか)
原形不定詞:"why not"などのイディオムの次(5)
↑
"why not"のニュアンスは、こうしたらいいんじゃないという「提案、忠告」です。
【例文】:夕飯をご一緒しませんか。
【 × 】:Why not to have dinner with us?
【 ○ 】:Why not have dinner with us?
→"why not"の次は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使う
知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞
"see"や"hear"などの知覚動詞はよく「主語 + 動詞 + 目的語 + 不定詞」という構文を作ります。この時、《不定詞》は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います→【参照】:『ゼロから始める動詞:知覚動詞』
# 主語 + 知覚動詞(see, hearなど) + 目的語 + 原形不定詞
"to"のない不定詞(原形不定詞)の代わりにing形を使うことがあります。動作が進行中であることを強調します→【参照】:『「知覚動詞」って何だっけ?:「主語 + 知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞/ing形」』
【視覚】:see/watch(見る), notice/observe(目で見て気づく)
原形不定詞:"see"や"hear"などの知覚動詞(1)
↑
知覚動詞の"see, watch, notice, observe"は目的語の次に動詞を置く場合、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
【例文】:部屋のドアが独りでに開いて閉じるのを見た。
【 × 】:I saw my room door to open and to close by itself.
【 ○ 】:I saw my room door open and close by itself.
→知覚動詞"see"の目的語"my room door"に続く不定詞の"to"は不要
【例文】:タイで象がサッカーをするのを観戦した。
【 × 】:I watched elephants to play soccer in Thailand.
【 ○ 】:I watched elephants play soccer in Thailand.
→知覚動詞"watch"の目的語"elephants"に続く不定詞の"to"は不要
【例文】:校庭にいる子供たち全員が空を見上げているのに先生は気づいた。
【 × 】:The teacher noticed all the children in the schoolyard to look up in the sky.
【 ○ 】:The teacher noticed all the children in the schoolyard look up in the sky.
→知覚動詞"notice"の目的語"all the children"に続く不定詞の"to"は不要
【例文】:氷河が予想よりも速く縮小したことに科学者は気づいた。
【 × 】:Scientists observed glaciers to shrink faster then they had expected
【 ○ 】:Scientists observed glaciers shrink faster then they had expected
→知覚動詞"observe"の目的語"glaciers"に続く不定詞の"to"は不要
【聴覚】:hear(聞こえる)
原形不定詞:"see"や"hear"などの知覚動詞(2)
↑
知覚動詞の"hear"は目的語の次に動詞を置く場合、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
【例文】:マンホールの中で何かが爆発するのが聞こえた。
【 × 】:I heard something to burst in the manhole.
【 ○ 】:I heard something burst in the manhole.
→知覚動詞"hear"の目的語"something"に続く不定詞の"to"は不要
【触覚】:feel(感じる)
原形不定詞:"see"や"hear"などの知覚動詞(3)
↑
知覚動詞の"feel"は目的語の次に動詞を置く場合、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
【例文】:誰かが私のつま先を踏んでいた。
【 × 】:I felt someone to step on my toe.
【 ○ 】:I felt someone step on my toe.
→知覚動詞"feel"の目的語"someone"に続く不定詞の"to"は不要
使役動詞 + 目的語 + 原形不定詞
"make, let, have"はよく「主語 + 動詞 + 目的語 + 不定詞」という構文を作ります。この時、《不定詞》は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います→【参照】:『ゼロから始める動詞:「使役動詞」』
「使役動詞」の「使役」とは聞き慣れない日本語ですが、意味は「物事を自分ではしないで他人にさせる」です。
# 主語 + 使役動詞(make, let, have) + 目的語 + 原形不定詞
make(〜させる)
"to"のない不定詞(原形不定詞)(5)"make, let, have"などの使役動詞(1)
↑
使役動詞の"make"は目的語の次に動詞を置く場合、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
【例文】:何がそんなに悲しいんだい。
【 × 】:What makes you to feel so sad?
【 ○ 】:What makes you feel so sad?
→使役動詞"make"の目的語に続く不定詞の"to"は不要
let(〜するのを許す、〜させておく)
"to"のない不定詞(原形不定詞)(5)"make, let, have"などの使役動詞(2)
↑
使役動詞の"let"は目的語の次に動詞を置く場合、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
【例文】:私にやらせて下さい。
【 × 】:Let me to try it.
【 ○ 】:Let me try it.
→使役動詞"let"の目的語に続く不定詞の"to"は不要
have(〜させる、〜してもらう)
"to"のない不定詞(原形不定詞)(5)"make, let, have"などの使役動詞(3)
↑
使役動詞の"have"は目的語の次に動詞を置く場合、"to"のない不定詞(原形不定詞)を使います。
【例文】:誰か手伝いをあなたの家に行かせよう。
【 × 】:I'll have someone to go to your house to help you.
【 ○ 】:I'll have someone go to your house to help you.
→使役動詞"have"の目的語に続く不定詞の"to"は不要
主語 + help + 目的語 + 原形不定詞
"help"を「主語は誰かが〜することを助ける」の意味で使うとき、よく「主語 + 動詞 + 目的語 + 不定詞」という構文を作ります。この時、《不定詞》は"to"のない不定詞(原形不定詞)を使うことがあります。
# 主語 + help + 目的語 + to不定詞
# 主語 + help + 目的語 + 原形不定詞
《to不定詞》を使っても"to"のない不定詞(原形不定詞)を使っても意味の違いはほとんどありません。
【例文】:ジャガイモの皮剥きを手伝いましょうか。
【 ○ 】:Shall I help you to peel potatoes?
【 ○ 】:Shall I help you peel potatoes?
→"to"はよく省略する
【例文】:暗がりで物を捜すときは懐中電燈が役に立つ。
【 ○ 】:Flashlights help us to search for something in the dark.
【 ○ 】:Flashlights help us search for something in the dark.
→"to"はよく省略する
"what"や"all"などで主語を作る構文
関係代名詞の"what"を使う「what + 主語 + do is 〜」の構文や「all + 主語 + do is 〜」「the only thing + 主語 + do is 〜」の構文の場合、be動詞の次に"to"のない不定詞(原形不定詞)を使うことがあります。
# What 〜 do is + 原形不定詞(〜することはと言えば…だ)
# All 〜 do is + 原形不定詞(〜することはと言えば…だけだ)
# The only thing 〜 do is + 原形不定詞(唯一〜することと言えば…だ)
いずれも一種の強調構文です。"to"のない不定詞(原形不定詞)が表現する動作を強調します→【参照】:『強調を表わすそのほかの構文:動詞を強調:what I need is 〜(私に必要なのは〜だ)』『強調を表わすそのほかの構文:all I need is 〜(私に必要なのは〜だけだ)』
【例文】:昨日は一日中ゲーム三昧だった。
【 ○ 】:What I did yesterday was to play video games all day.
【 ○ 】:What I did yesterday was play video games all day.
→"to"はよく省略する
【例文】:昨日やったことといえば部屋の模様替えだけだ。
【 ○ 】:All I did yesterday was to rearrange my room.
【 ○ 】:All I did yesterday was rearrange my room.
→"to"はよく省略する
【例文】:あなたがやるべきことはまず私の話をしっかり聞くことだ。
【 ○ 】:All you have to do is to listen to me carefully.
【 ○ 】:All you have to do is listen to me carefully.
→"to"はよく省略する
【例文】:あなたに必要なのはゆっくりと休むことだけです。
【 ○ 】:The only thing you need to do is to have a good sleep.
【 ○ 】:The only thing you need to do is have a good sleep.
→"to"はよく省略する
よく見かける構文
《to不定詞》を使う構文の中でよく見かけるものをまとめます。
物事の状況や状態の説明
《to不定詞》はよく仮主語の"it"を使って「It is + 形容詞 + for + A + to不定詞」という構文を作ります→【参照】:『よく使う形容詞の構文「主語 + 動詞 + 形容詞 + to不定詞」:仮主語"it"が可能("for"を使う:important for A to, etc)』
「It is + 形容詞 + for + A + to不定詞」のニュアンスは「Aが〜するには状況や状態が…である」です。なので、"It is"の次には物事の状況や状態を表わす形容詞を置きます。
一種の強調表現として、「For + A + to不定詞 」を文頭に置いた「For + A + to不定詞 + is + 形容詞」の形も可能です。ただし、仮主語の"it"を使うほうが普通です。
# It is + 形容詞 + for + A + to不定詞(Aが〜するのは…だ)
# For + A + to不定詞 + is + 形容詞(Aが〜するのは…だ)[※ややまれ]
"for + A"は《to不定詞》の主語を表わします。なので、"for 〜"の和訳はだいたい「〜が、〜は」です。「〜のために」では主語を表わすことができないので、通例不可。"for + A"には「人」のほかに、「動物」や「非生物」が来ることもあります。
【例文】:It is absolutely impossible for humans to travel in time.
【例文】:For humans to travel in time is absolutely impossible.[※ややまれ]
【 × 】:人類のために時間旅行は絶対に不可能だ。
【 ○ 】:人類が時間旅行をすることは絶対に不可能だ。
→「時間旅行」(= to travel in time)をするのは「人類」(= humans)
【例文】:It utterly is wrong for underage people to drink alcohol.
【例文】:For underage people to drink alcohol is utterly wrong.[※ややまれ]
【 × 】:未成年者のためにアルコールを飲むのは絶対に悪い。
【 ○ 】:未成年者が酒を飲むのは絶対に良くない。
→「酒を飲む」(= to drink alcohol)のは「未成年者」(= underage people)
【例文】:It is essential for dogs to be walked.
【例文】:For dogs to be walked is essential.[※ややまれ]
【 × 】:犬のために散歩に連れて行かれることは欠かせない。
【 ○ 】:犬にとって散歩に連れて行ってもらうことはたいへん大事なことだ。
→「散歩に連れて行ってもらう」(= to be walked)のは「犬」(= dogs)
【例文】:It is still difficult for robots to deal with unexpected events.
【例文】:For robots to deal with unexpected events is still difficult.[※ややまれ]
【 × 】:ロボットのために予想外の出来事に対処することはまだむつかしい。
【 ○ 】:ロボットが予想外の出来事に対処するのはまだまだむつかしい。
→「対処する」(= to deal)のは「ロボット」(= robotes)
《to不定詞》の主語を表わす"for + A"は特に表現しないこともあります。この場合、話し手や人々一般、直前の文に出てきた人物や物事などを補って解釈します。
【例文】:It is highly dangerous to wear headphones while riding a bike.
【例文】:To wear headphones while riding a bike is highly dangerous.[※ややまれ]
【和訳】:ヘッドフォンをつけたまま自転車に乗るのは非常に危険だ。
→「ヘッドフォンをつけたまま乗る」(= to wear headphones while riding)のは「人々」(= we or people)
【例文】の場合、《to不定詞》の主語"for + A"を表現していません。自転車に乗る人なら誰にでも当てはまる話なので、漠然と人々を表わす"we"や"people"を主語と想定して文の内容を理解します。
人の性質や行いについての評価や判断
「It is + 形容詞 + for + A + to不定詞」と似た構文に「It is + 形容詞 + of + A + to不定詞」があります→【参照】:『よく使う形容詞の構文「主語 + 動詞 + 形容詞 + to不定詞」:仮主語"it"が可能("of"を使う:careless of A to, etc)』
違いは前置詞が"for"か"of"かのみ。"of"を使う構文のニュアンスは「Aが〜するのを評価して…であると判断する」です。なので、"It is"の次には人の性質や性格を評価して判断する形容詞が来ます。
「It is + 形容詞 + of + A + to不定詞」の場合、「of + A」を文頭に置く構文は通例不可です。
# It is + 形容詞 + of + A + to不定詞……「人が〜するのを評価して…であると判断する」
「for + A」と同じく、「of + A」も《to不定詞》の主語を表わします。特に「of + A」の場合、「誰についての話なのか」が文の要点なので「of + A」はたいてい省略しません。省略すると、誰に対しての話なのかわからなくなります。
【例文】:私の誕生日を覚えていてくれてありがとう。
【 × 】:Of you to remember my birthday is kind.
【 ○ 】:It is kind of you to remember my birthday.
→「私の誕生日を覚えていた」(= to remember my birthday)のは「あなた」(= you)
【例文】:一人で全部ケーキ食べるなんてひどい。
【 × 】:Of you to have eaten up the cake is bad.
【 ○ 】:It's bad of you to have eaten up the cake.
→「一人で全部ケーキを食べた」(= to have eaten up the cake)のは「あなた」(= you)
不可能であることを表わす
動詞の中には好んで《to不定詞》と結び付くものがあります。あるいは、結び付く対象が《to不定詞》とing形で意味が変化するものもあります。くわしくは別のコーナーにまとめています→【参照】:『ゼロから始める動詞:to不定詞と相性が良い動詞』『ゼロから始める動詞:to不定詞もing形も取る動詞』
【例文】:将来は薬剤師になりたいです。
【 × 】:I want being a pharmacist in the future.
【 × 】:I want be a pharmacist in the future.
【 ○ 】:I want to be a pharmacist in the future.
→動詞"want"の次はto不定詞を使う、ing形や"to"のない不定詞(原形不定詞)は不可
「主語 + want + to不定詞」の意味は「主語が〜したいと思う」です。
【例文】:当時は誰も地震が発生するとは予想だにしなかった。
【 × 】:At that time, no one expected an earthquake occurring.
【 × 】:At that time, no one expected an earthquake occur.
【 ○ 】:At that time, no one expected an earthquake to occur.
→動詞"expect"の目的語の"an earthquake"の次はto不定詞を使う、ing形や"to"のない不定詞(原形不定詞)は不可
「主語 + expect + 目的語 + to不定詞」の意味は「主語は目的語が〜すると予想する」です。
【例文】:電気をよく消し忘れる。
【 × 】:I often forget switching off lights.
【 × 】:I often forget switch off lights.
【 ○ 】:I often forget to switch off lights.
→動詞"forget"の次はto不定詞を使う、ing形や"to"のない不定詞(原形不定詞)は不可
【例文】:バンジージャンプをしたときのことは忘れられません。
【 × 】:I'll never forget do bungee jumping.
【 × 】:I'll never forget to do bungee jumping.
【 ○ 】:I'll never forget doing bungee jumping.
→動詞"forget"の次はing形を使う、"to"のない不定詞(原形不定詞)やto不定詞は不可
「主語 + forget + to不定詞」の意味は「主語は〜することを忘れる」です。「主語 + forget + ing形」の意味は「主語は〜したことを忘れる」です。
不可能であることを表わす
「too 〜 to不定詞」の意味は「あまりに〜過ぎて…することができない」です。"not"などの否定表現はありませんが、実質的な意味は否定です。
# too 〜 to不定詞(あまりに〜過ぎて…することができない)【否定を表わす】
【例文】:Black coffee is too bitter to drink.
(= Black coffee is so bitter that I cannot dirnk it.)
【 × 】:ブラックコーヒーは非常に苦いので飲む。
【 ○ 】:ブラックコーヒーは苦すぎて飲むことができない。
→「ブラックコーヒー」を飲むのは話し手
《to不定詞》の前に"for 〜"を置いて、《to不定詞》独自の主語を持たせることができます。
【例文】:Black coffee is too bitter for my children to drink.
(= Black coffee is so bitter that my children cannot dirnk it.)
【 × 】:ブラックコーヒーはうちの子たちのために非常に苦いので飲む。
【 ○ 】:ブラックコーヒーは苦すぎてうちの子たちは飲むことができない。
→「ブラックコーヒー」を飲むのは「うちの子たち」
目的や目標を表わす
「in order + to不定詞、so as + to不定詞」のニュアンスは二つとも「〜することを目指して」です。目的や目標を表わします。
# in order + to不定詞(〜するために)【目標、目的を表わす】
# so as + to不定詞(〜するために)【目標、目的を表わす】
【例文】:This dam was build in order to prevent floods.
【例文】:This dam was build so as to prevent floods.
【和訳】:このダムは洪水を防ぐために作られた。
《to不定詞》の前に"not"を置くと、意味は「〜しないために、〜を避けるために」です。
【例文】:This dam was build in order not to cause floods.
【例文】:This dam was build so as not to cause floods.
【和訳】:このダムは洪水を発生させないために作られた。
「in order + to不定詞」は、《to不定詞》の前に"for 〜"を置いて《to不定詞》独自の主語を持たせることができます。
【例文】:This dam was build in order for the town to be free from floods.
(= This dam was build in order that the town could be free from floods.)
【和訳】:このダムは町を洪水から守るために作られた。
→「洪水の被害を免れる」のは「町」(= the town)
動詞や前置詞の目的語になる
一部の疑問詞は「疑問詞 + to不定詞」の形が使えます。たいてい、動詞や前置詞の次に置いて目的語として使います→【参照】:『疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)』
who + to不定詞(誰を〜すべきか、誰を〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(1)
↑
【例文】:I don't know who to trust.
(= I don't know who I should trust.)
【和訳】:誰を信じてよいのかわからない。
→"who to trust"は動詞"know"の目的語、"to trust"の主語は"I"
【例文】:Everyone has an opinion on who to blame for the recession.
(= Everyone has an opinion on who he should blame for the recession.)
【和訳】:景気低迷は誰のせいなのか、人それぞれに意見がある。
→"who to blame"は前置詞"on"の目的語、"to blame"の主語は"everyone"
whom + to不定詞(誰を〜すべきか、誰を〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(2)
↑
"whom"には堅苦しいニュアンスがあるので普通は代わりに"who"を使います。
【例文】:It's extremely hard for us to judge whom to save first.[※堅苦しい言い方]
(= It's extremely hard for us to judge whom we should save first.)[※堅苦しい言い方]
→"whom to save first"は動詞"judge"の目的語、"to save"の主語は"we"
【例文】:It's extremely hard for us to judge who to save first.
(= It's extremely hard for us to judge who we should save first.)
【和訳】:誰から救助すべきか判断するのはきわめてむつかしい。
→"who to save first"は動詞"judge"の目的語、"to save"の主語は"we"
【例文】:Many people can't make a decision about whom to vote for.[※堅苦しい言い方]
(= Many people can't make a decision about whom they should vote for.)[※堅苦しい言い方]
→"whom to vote for"は前置詞"about"の目的語、"to vote for"の主語は"many people"
【例文】:Many people can't make a decision about who to vote for.
(= Many people can't make a decision about who they should vote for.)
【和訳】:多くの人が誰に投票するのか決めあぐんでいる。
→"who to vote for"は前置詞"about"の目的語、"to vote for"の主語は"many people"
whose + to不定詞(誰のを〜すべきか、誰のを〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(3)
↑
【例文】:Though some of my friends taught me how to lose weight, I don't know whose to take.
(= Though some of my friends taught me how to lose weight, I don't know whose I should take.)
【和訳】:数人の友人からダイエットの方法を聞いたけど、誰のを実践したらいいのかわからない。
→"whose to take"は動詞"know"の目的語、"to take"の主語は"I"
【例文】:Some specialists gave different opinions about the profitability of nuclear power. I can't decide whose to value.
(= Some specialists gave different opinions about the profitability of nuclear power. I can't decide whose I should value.)
【和訳】:原子力の採算性については専門家がいろいろな意見を出している。誰のを評価していいのか決められない。
→"whose to value"は動詞"decide"の目的語、"to value"の主語は"I"
what + to不定詞(何を〜すべきか、何を〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(4)
↑
【例文】:I'm wondering what to make for dinner.
(= I'm wondering what I will make for dinner.)
【和訳】:夕飯を何にしようか考え中です。
→"what to make for dinner"は動詞"wondering"の目的語、"to make"の主語は"I"
「what + 名詞 + to不定詞」も可能。"what"は形容詞です。
【例文】:I'll give you some advice on what smartphone to buy.
(= I'll give you some advice on what smartphone you should buy.)
【和訳】:どんなスマートフォンを買うべきかアドバイスしますよ。
→"what smartphone to buy"は前置詞"on"の目的語、"to buy"の主語は"you"
which + to不定詞(どれを〜すべきか、どれを〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(5)
↑
【例文】:I have to decide which to stay in.
(= I have to decide which I will stay in.)
【和訳】:どっちに泊まるのか決めないといけない。
→"which to stay in"は動詞"decide"の目的語、"to stay in"の主語は"I"
「which + 名詞 + to不定詞」も可能。"which"は形容詞です。
【例文】:I can't decide which cake to eat first.
(= I can't decide which cake I will eat first.)
【和訳】:どのケーキから食べようか悩んでしまう。
→"which cake to eat"は動詞"decide"の目的語、"to eat"の主語は"I"
where + to不定詞(どこで/どこに〜すべきか、どこで/どこに〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(6)
↑
【例文】:I'll let the students decide where to go.
(= I'll let the students decide where they will go.)
【和訳】:どこへ行くかは生徒に決めさせます。
→"where to go"は動詞"decide"の目的語、"to go"の主語は"the students"
【例文】:The mother gave her children the information on where to get off the bus.
(= The mother gave her children the information on where they should get off the bus.)
【和訳】:母親は子供たちにバスをどこで降りるのか教えた。
→"where to get off the bus"は前置詞"on"の目的語、"to get off"の主語は"her children"
when + to不定詞(いつ〜すべきか、いつ〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(7)
↑
【例文】:I remember when to take the pills.
(= I remember when I should take the pills.)
【和訳】:薬を飲む時間は覚えている。
→"when to take the pills"は動詞"remember"の目的語、"to take"の主語は"I"
【例文】:This is a guide to when to plant various vegetables.
(= This is a guide to when you should plant various vegetables.)
【和訳】:この本にはいろいろな野菜を植える時期が書いてある。
→"when to plant various vegetables"は前置詞"to"の目的語、"to plant"の主語は"you"(本の読者)
how + to不定詞(どうやって〜すべきか、どうやって〜するのか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(8)
↑
【例文】:I finally understood how to change batteries in this remote control.
(= I finally understood how I should change batteries in this remote control.)
【和訳】:やっと、このリモコンの電池の替え方がわかった。
→"how to change batteries in this remote control"は動詞"understood"の目的語、"to change"の主語は"I"
「how much + to不定詞」や「how far + to不定詞」「how many hours + to不定詞」「how many times + to不定詞」などの形も可能。"how"は副詞→【参照】:『疑問詞"how"で作るいろいろな質問文』
【例文】:Many people are worried about how much to tip for services.
(= Many people are worried about how much they should tip for services.)
【和訳】:チップはいくら払うべきか悩む人は多い。
→"how much to tip for services"は前置詞"about"の目的語、"to tip"の主語は"people"
【例文】:Our company has no fixed rule as to how many hours to work a day.
(= Our company has no fixed rule as to how many hours we should work a day.)
【和訳】:我が社には一日何時間働かなければならないという定まった規則はない。
→"how many hours to work a day"は前置詞"as to"の目的語、"to work"の主語は"we"(社員)
whether + to不定詞(〜すべきかどうか、〜するのかどうか)
to不定詞を使う主な構文(6)疑問詞(who, what, etc) + to不定詞(9)
↑
【例文】:We have no time to decide whether to evacuate or not.
(= We have no time to decide whether we should evacuate or not.)
【和訳】:避難すべきかどうか悩んでいる場合ではない。
"whether to evacuate or not"は動詞"decide"の目的語"to go"の主語は"we"
【例文】:I contemplate on whether to live in an urban area or rural area after retirement.
(= I contemplate on whether I should live in an urban area or rural area after retirement.)
【和訳】:退職後、都会に住むべきか田舎に住むべきか悩んでいます。
"whether to live 〜 retirement"は前置詞"on"の目的語、"to live"の主語は"I"
「予定、義務、可能、運命、意図、目的」などの意味を表わす
「be動詞 + to不定詞」の形で「予定、義務、可能、運命、意図、目的」などの意味を表わすことができます。助動詞の"must"や"should"などに近いニュアンスです。
# 主語 + be動詞 + to不定詞 = 予定、義務、可能、運命、意図、目的
【予定】(〜する予定だ、〜するつもりだ)
to不定詞を使う主な構文(7)be + to不定詞(1)
↑
主に肯定文で使います。特に、公式の物事の日程を表わします。
【例文】:Our country is to launch a meteorological satellite next year.
【和訳】:我国は来年、気象衛星を打ち上げる予定です。
(= Our country is going to launch a meteorological satellite next year.)
→be + to不定詞(be to launch)で「予定」の意味を表わす
「be + have + 動詞の過去分詞」は予定されてはいたけれど実現しなかった物事を表わします。過去時制で使います。
# 「be + have + 動詞の過去分詞」= 実現しなかった物事
【例文】:The Saturn probe was to have been launched yesterday, but it was postponed due to bad weather.
【和訳】:昨日、土星探査衛星を打ち上げる予定だったが、悪天候のため延期された。
→「be + have + 動詞の過去分詞」(was to have been launched)は実現しなかった物事を表わす
【義務】(〜すべきだ、〜しなければならない)
to不定詞を使う主な構文(7)be + to不定詞(2)
↑
"should"や"had better"よりも強い強制力を暗示します。上からの命令でしなければならないこと、法律や規則などで決められた義務であることを表わします。
肯定文、疑問文、否定文で使います。原則として、疑問文ではbe動詞を文頭に置き、否定文ではbe動詞自体に"not"を付けます→【参照】:『be動詞の文型』
否定文では「義務」の反対の意味である「禁止」を表わします。
【例文】:You are to go to bed soon after the bath.[※肯定文]
【和訳】:風呂に入ったら早く寝なさい。
(= You are supposed to go to bed soon after the bath.)
→be + to不定詞(be to go)で「義務」の意味を表わす
【例文】:Are we to go to bed soon after the bath?[※疑問文]
【和訳】:風呂に入ったら早く寝るべきですか。
→be + to不定詞(be to go)で「義務」の意味を表わす
【例文】:You are not to stay awake without doing anything after the bath.[※否定文]
【和訳】:風呂に入ったらいつまでもだらだらと起きているべきではない。
(= You must not stay awake without doing anything after the bath.)
→be + to不定詞(be not to stay awake)で「禁止」の意味を表わす
【可能】(〜することができる、〜が可能だ)
to不定詞を使う主な構文(7)be + to不定詞(3)
↑
「be動詞 + to不定詞」が可能の意味を表わすとき、たいてい副詞の"nowhere"を含むイディオムで使います。ニュアンスは否定(〜できない)です。
# [主語] + be + nowhere to be seen([主語]がどこにも見当たらない、[主語]がどこにもいない)
# [主語] + be + nowhere to be found([主語]がどこにも見当たらない、[主語]がどこにもいない)
【例文】:The mother cat of the kittens is nowhere to be seen.
【和訳】:子猫たちの母猫がいない。
→[主語] + is + nowhere to be seen = [主語]がどこにも見当たらない
【例文】:My cell phone was nowhere to be found.
【和訳】:私の携帯電話はどこにもなかった。
→[主語] + is + nowhere to be found = [主語]がどこにも見当たらない
【運命】(〜する運命だ、〜は避けられない)
to不定詞を使う主な構文(7)be + to不定詞(4)
↑
避けることができない将来やあらかじめ決まっていたと思える出来事を表わします。
【例文】:I don't think any extinct animals were to die off.
【和訳】:いかなる絶滅種も死に絶える運命にあったのではないと思います。
(= I don't think any extinct animals were doomed to die off.)
→助動詞be + to不定詞(be to die off)で「運命」の意味を表わす
"never"を使った「be動詞 + never + to不定詞」(決して〜しない運命だ)も可能です。
【例文】:Everybody has memories which are never to be forgotten.
【和訳】:いつまでも忘れられない記憶というものは誰にでもあるものだ。
→助動詞be + to不定詞(be never to be forgotten)で「運命」の意味を表わす
【意図】(〜するつもりだ、〜しようと思う)
to不定詞を使う主な構文(7)be + to不定詞(5)
↑
たいてい、if文で使います。if文は現実に反する「仮定」の話ではなく、何かをするための「前提条件」を表わします。ニュアンスは「もし〜するつもりなら、まず〜しないといけない」。
主節の《助動詞》は"must"や"had better"をよく使います。
【例文】:If you are to work abroad, you must know well about the custom of the country where you work.
【和訳】:海外で働くつもりならば、その国の習慣を熟知する必要がある。
→助動詞be + to不定詞(be to die off)で「意図」の意味を表わす
"intend to"や"mean to"もほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:If you intend to work abroad, you must know well about the custom of the country where you work.
【例文】:If you mean to work abroad, you must know well about the custom of the country where you work.
【和訳】:海外で働くつもりならば、その国の習慣を熟知する必要がある。
【目的】(〜するためだ、目的は〜だ)
to不定詞を使う主な構文(7)be + to不定詞(6)
↑
主語が何のために存在するのか、主語を何に使うのかを表わします。
【例文】:The ozone layer is to absorb most of the harmful ultraviolet radiation from the sun.
【和訳】:オゾン層は太陽からの有害な紫外線の大部分を吸収する役割がある。
→助動詞be + to不定詞(be to absorb)で「目的」の意味を表わす
仮定法過去を表わす
「if + 主語 + were + to不定詞」で仮定法過去を表わします。ニュアンスは「たぶんそうはならないだろうけれど、もしも〜だとしたら」です→【参照】:『"if"を使う仮定法アレコレ:"if A were to不定詞"』
# 「if + 主語 + were + to不定詞」=「もし〜だとしたら」【仮定法過去】
【例文】:もし明日異星人が攻めて来たら、あなたはどうします。
【英訳】:If aliens were to attack the Earth tomorrow, what would you do?
(= If aliens attacked the Earth tomorrow, what would you do?)
→「were + to不定詞」がなくても意味はほぼ同じ
「もし〜だったら」のニュアンスを活かして、依頼やお願いを表わすことができます。
【例文】:If you were to join us for a night patrol, it would be very grateful.
【和訳】:夜回りに参加して頂けると大変助かります。
→"were to"(〜してくれたら)でお願いのニュアンスを表わす
「if + 主語 + were + to不定詞」の場合、動詞はたいてい"watch"や"come"などの動作を表わす動作動詞を使います。
【例文】:山に木が残っていなければ、洪水や土砂崩れが発生する可能性は高くなる。
【 △ 】:Floods and landslides would be more likely to occur if there were to be few trees in the mountain.
【 ○ 】:Floods and landslides would be more likely to occur if there were few trees in the mountain.
→"be"は状態動詞なので「were + to不定詞」を使わないほうが普通
be + 〜 + to不定詞
《to不定詞》を使う主なイディオムをまとめます。どのイディオムも《to不定詞》の代わりに動名詞を使うことはできません。
be bound to 〜(必ず〜する、きっと〜する)
to不定詞を使う主なイディオム(1)
↑
話し手の強い確信を表わします。
【例文】:She is bound to win a gold medal in the Olympics.
【和訳】:きっと彼女はオリンピックで金メダルを取る。
→確信しているのは話し手(私)
"be sure to 〜"や"be certain to 〜"もほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:She is suer to win a gold medal in the Olympics.
【例文】:She is certain to win a gold medal in the Olympics.
【和訳】:きっと彼女はオリンピックで金メダルを取る。
be likely to 〜(たぶん〜だろう、おそらく〜だろう)
to不定詞を使う主なイディオム(2)
↑
比較的高い確率で物事が起こることを表わします。
【例文】:It is likely to rain soon.
【和訳】:おそらくすぐに雨が降るだろう。
"be apt to"もほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:It is apt to rain soon.
【和訳】:おそらくすぐに雨が降るだろう。
"be apt to 〜"は「とかく〜しがちである、たいてい〜してしまう」の意味を表わすこともあります→【参照】:『to不定詞を使う主なイディオム:be apt to 〜(とかく〜しがちである、たいてい〜してしまう)』
be apt to 〜(とかく〜しがちである、たいてい〜してしまう)
to不定詞を使う主なイディオム(3)
↑
ニュアンスは、物事が起こる可能性が高い低いではなく、物事自体の性質や特質が原因で「たいてい〜になってしまう」「…は〜しがちの性質を持っている」です。
【例文】:Today office workers are apt to suffer from depression.
【和訳】:最近のサラリーマンはとかく鬱病にかかりやすい。
【例文】のニュアンスは「ほかの職業の人たちはそうでもないが、特に最近のサラリーマンは鬱病を患う人が多い」です。
"be apt to 〜"は"be likely to 〜"と同じニュアンス「物事が比較的高い確率で起る様子」を表わすこともあります→【参照】:『to不定詞を使う主なイディオム:be likely to 〜たぶん〜だろう、おそらく〜だろう』
be inclined to 〜(〜する傾向がある、〜しがちである)
to不定詞を使う主なイディオム(4)
↑
ニュアンスは「たいていの場合〜する、全体的に見て〜することが多い」です。
【例文】:The older people are inclined to like plain meals.
【和訳】:年を取ると料理は薄味を好む傾向にある。
"be inclined to 〜は"「気分的には〜したい、〜することを望む」というニュアンスを表わすこともあります。
【例文】:Nobody was inclined to get involved into trouble.
【和訳】:誰もが面倒事に巻き込まれるのはごめんだと感じていた。
be liable to 〜(〜しがちである、すぐに〜してしまう)
to不定詞を使う主なイディオム(5)
↑
"be likely to 〜"と同じく、かなり高い確率で物事が起こることを表わします→【参照】:『to不定詞を使う主なイディオム:be likely to 〜』
"be liable to 〜"はとりわけ「好ましくない出来事」が発生するときに使います。
【例文】:I'm liable to make careless mistakes on tests.
【和訳】:テストで不注意が原因のミスをしてしまいがちだ。
be about to 〜(〜しようとする、〜するところである)
to不定詞を使う主なイディオム(6)
↑
ごく近い未来に「自分の意志」で何かをすること、あるいは、何か物事が発生することを表わします。
【例文】:I am about to call.
(= I am on the point of calling)
【和訳】:今電話しようとしているところだ。
「実際には、まだ電話はかけていない。これからかけるところだ」というニュアンスです。
【例文】:The sun is about to rise from behind the mountain.
【和訳】:山の向こうから今にも太陽が昇って来る。
「あとちょっとで山の向こうに太陽が顔を出す」というニュアンスです。
be set to 〜(〜する準備ができている、〜するつもりである)
to不定詞を使う主なイディオム(7)
↑
ニュアンスは「自分の意志で積極的に〜する、すぐに行動できる状態である」です。
【例文】:Our country is set to attend peace negotiation.
【和訳】:我国は和平交渉に参加する準備ができている。
"be ready to 〜"や"be prepared to 〜"もほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:Our country is ready to attend peace negotiation.
【例文】:Our country is prepared to attend peace negotiation.
【和訳】:我国は和平交渉に参加する準備ができている。
be willing to 〜(快く〜する、〜するのはかまわない)
to不定詞を使う主なイディオム(8)
↑
ニュアンスは「頼まれれば〜することを断りはしない」です。
【例文】:There were a hundred or more people who were willing to work as volunteers.
【和訳】:ボランティアとして働いてもよいという方が百人以上いた。
「自らの意志で積極的に〜する」と表現するときは、"be set to 〜"や"be ready to"、"be prepared to 〜"を使います→【参照】:『to不定詞を使う主なイディオム:be set to 〜』
【例文】:There were a hundred or more people who were set to work as volunteers.
【例文】:There were a hundred or more people who were ready to work as volunteers.
【例文】:There were a hundred or more people who were prepared to work as volunteers.
【和訳】:ボランティアとして働いてくれるという方が百人以上いた。
be yet to 〜(まだ〜ない、〜したことがない)
to不定詞を使う主なイディオム(9)
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ニュアンスは「残念ながらまだ〜はしていない、〜は実現していない」です。どこにも否定を表わす語句はありませんが、意味は否定です。
【例文】:Human beings are yet to send a manned rocket to Mars.
(= Human beings have not sent a manned rocket to Mars.)
【和訳】:人類はまだ火星に有人ロケットを送ってはいない。
"have yet to 〜"もほぼ同じ意味を表わします。
【例文】:A time machine has yet to be invented.
(= A time machine has not been invented.)
【和訳】:タイムマシンはまだ発明されていない。