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ゼロから始める疑問詞

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ゼロから始める疑問詞(1)
「疑問詞」って何だっけ? 先頭へ

「疑問詞」は不明な何かを尋ねる

《疑問詞》とは、疑問を表わす言葉です。日本語では「誰、どんな、なに、どの、いつ、どこで、なぜ」などが《疑問詞》に近い意味を表わします。どの単語も、不明な誰かや何かを知るときに使います。

《疑問詞》疑問文だけではなく、平叙文でも使うことができます。

疑問詞の使い方
  1. 疑問文を作る
    【例】:Who scribbled on my textbook?(オレの教科書に落書きしたのはだ)
    →疑問詞"who"は疑問文を作る、「人」についての疑問を表わす
  2. 動詞の目的語になる
    【例】:I can't remember where I put my wallet.(財布をどこに置いたか思い出せない)
    →疑問詞"where"は動詞の"remember"の目的語、「場所」についての疑問を表わす
  3. 前置詞の目的語になる
    【例】:I'm unsure of what I should do.(何をすべきか自分でもわからない)
    →疑問詞"what"は前置詞の"of"の目的語、「物事」についての疑問を表わす
【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(2)
どれが疑問詞? 先頭へ

ほとんどの疑問詞は"wh"で始まる

ほとんどの《疑問詞》の綴りは"wh"で始まります。唯一の例外は"how"です。語尾に"ever"が付く単語は"ever"が付かない単語の強調形です。【例】:who(誰が)→whoever(いったい誰が)。

疑問詞
【関連トピック】
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「人」について尋ねる疑問詞

ゼロから始める疑問詞(3)
「人」について尋ねる疑問詞(1)
who(誰が、誰に、誰を) 先頭へ

who【代名詞】(誰が、誰に、誰を)
「人」について尋ねる疑問詞(1)who(誰が、誰に、誰を)(1)

《疑問詞》の"who"は常に単独で代名詞として使います。主語として使えば意味は「誰が」、目的語として使えば意味は「誰に、誰を」です。正式な文書では「誰に、誰を」の意味を表わすときに"whom"を使います。

"who"と"whom"は関係代名詞として使うこともできます→【参照】:『主格(〜は、〜が)を表わす関係代名詞(who, which)』『目的格(〜に、〜を)表わす関係代名詞(whom, which)

【例文】:Who made the tiramisu?
【和訳】:誰がこのティラミスを作ったのかな。
→"who"は主語(誰が)、"the tiramisu"は動詞"made"の目的語(ティラミスを)

【例文】:I wonder who is speaking the truth.
【和訳】:が真実を話しているのだろう。
→"who 〜 truth"は動詞"wonder"の目的語
【例文】:I don't care about who won.
【和訳】:誰が勝ったのかは気にしない。
→"who won"は前置詞"about"の目的語

【例文】:Who do you ask for advice?
【和訳】:誰にアドバイスを求めるのかな。
【例文】:Whom do you ask for advice?[※堅苦しい言い方]
【和訳】:どなたに助言をお求めになりますか。
→"who, whom"は動詞"ask"の目的語(誰に)

【例文】:Who do you give the tiramisu to?
【和訳】:このティラミスを誰にあげるのかな。
【例文】:To whom do you give the tiramisu?[※堅苦しい言い方]
【和訳】:このティラミスをどなたに差し上げるのかな。
→"who, whom"は前置詞"to"の目的語(誰に)、"the tiramisu"は動詞"give"の目的語(ティラミスを)

【例文】:Who do you invite to your wedding?
【和訳】:結婚式に誰を招待するのかな。
【例文】:Whom do you invite to your wedding?[※堅苦しい言い方]
【和訳】:結婚式にどなたを招待しますか。
→"who, whom"は動詞"invite"の目的語(誰を)、"your wedding"は前置詞"to"の目的語(結婚式に)

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whoever【代名詞】(いったい誰が)
「人」について尋ねる疑問詞(1)who(誰が、誰に、誰を)(2)

《疑問詞》の"whoever"は"who"の強調形です。驚きや怒り、いらだちなどのニュアンスを追加します。たいてい主語で使います。意味は「いったい誰が、どこのどいつが」。二語に分けて"who ever"と綴ることもあります。

"whoever"は関係代名詞接続詞として使うこともできます→【参照】:『関係代名詞"〜ever":"whoever, whomever"』『【譲歩、妥協】を表わす接続詞:whoever 〜, no matter who 〜(誰が〜にせよ、誰を〜にせよ)

【例文】:Who is complaining?
【和訳】:誰が文句を言っているんだ。
→"who"は主語(誰が)
【例文】:Whoever is complaining?
【例文】:Who ever is complaining?
【和訳】:いったい誰が文句を言っているんだ。
→"whoever, who ever"は主語、怒りや驚きを強調する

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(4)
「人」について尋ねる疑問詞(2)
whom(誰を、誰に) 先頭へ

whom【代名詞】(誰を、誰に)

《疑問詞》の"whom"は常に単独で代名詞として使います。意味は「誰に、誰を」です。堅苦しいニュアンスがあるのでたいてい代わり"who"を使います→【参照】:『who【代名詞】(誰が、誰に、誰を)

"who"と"whom"は関係代名詞として使うこともできます→【参照】:『主格(〜は、〜が)を表わす関係代名詞(who, which)』『目的格(〜に、〜を)表わす関係代名詞(whom, which)

【例文】:Whom should I trust?[※堅苦しい言い方]
【和訳】:どなたを信じればよろしいのでしょうか。
【例文】:Who should I trust?
【和訳】:誰を信じればいいのだろう。
→"whom, who"(誰を)は動詞"trust"の目的語

【例文】:Whom should I call?[※堅苦しい言い方]
【和訳】:どなたに電話をかければよろしいのでしょうか。
【例文】:Who should I call?
【和訳】:誰に電話すればいいのかな。
→"whom, who"(誰に)は動詞"call"の目的語

【例文】:To whom do I report?[※堅苦しい言い方]
【和訳】:どなたに報告なさいますか。
【例文】:Who do I report to?
【和訳】:誰に報告するのかな。
→"whom, who"(誰に)は前置詞"to"の目的語

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(5)
「人」について尋ねる疑問詞(3)
whose(誰の) 先頭へ

whose【形容詞】【代名詞】

【目次】:疑問詞"whose"

《疑問詞》の"whose"は次に名詞を置いて形容詞として使います。また、単独で代名詞として使うこともあります。

"whose"は関係代名詞として使うこともできます→【参照】:『所有格(〜の)を表わす関係代名詞(whose, of which)

whose(誰の)【形容詞】
「人」について尋ねる疑問詞(3)whose(誰の)(1)

《疑問詞》の"whose"は名詞の前に置いて形容詞として使います。意味は「誰の」です。

【例文】:Whose bike blew up?
【和訳】:誰の自転車がパンクしたのかな。
→"whose"の意味は「誰の」、"whose bike"(誰の自転車が)は主語

【例文】:Whose bag did you find?
【和訳】:誰のかばんを見つけたのかな。
→"whose"の意味は「誰の」、"whose bag"(誰のかばんを)は動詞"find"の目的語

【例文】:I don't know whose umbrella that is.
【和訳】:あれが誰の傘なのかはわかりません。
→"whose"の意味は「誰の」、"whose 〜 is"は動詞"know"の目的語

【例文】:It's pointless to argue about whose fault it is.
【和訳】:誰のせいなのか言い争ってもしかたがない。
→"whose"の意味は「誰の」、"whose 〜 is"は前置詞"about"の目的語

「whose + 複数名詞」も可能です。

【例文】:Whose song do you sing?
【和訳】:誰の歌を歌いますか。
→歌うのは一曲のみ
【例文】:Whose songs do you sing?
【和訳】:誰の歌を歌いますか。
→歌うのは複数の曲

【関連トピック】

whose(誰の)【代名詞】
「人」について尋ねる疑問詞(3)whose(誰の)(2)

《疑問詞》の"whose"は単独で代名詞として使うことがあります。意味は「誰の」です。

【例文】:The seven candidates made speeches. Whose impressed you?
(= The seven candidates made speeches. Whose speech impressed you?)
【和訳】:七人の立候補者が演説を行いました。誰のがあなたの心を動かしましたか。
→"whose"(誰のが)は主語

【例文】:Three cooks made paella. Whose do you like?
(= Three cooks made paella. Whose paella do you like?)
【和訳】:三人のコックがパエリアを作ってくれました。誰のを気に入りましたか。
→"whose"(誰のを)は動詞"like"の目的語

【関連トピック】
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「人や物事」について尋ねる疑問詞

ゼロから始める疑問詞(6)
「人や物事」について尋ねる疑問詞(1)
what(何が、何に、何を、何の) 先頭へ

what【代名詞】【形容詞】

【目次】:疑問詞"what"

《疑問詞》の"what"は単独で代名詞として使います。また、次に名詞を置いて形容詞として使うこともあります。

通例、不特定多数の中から一つを選ぶときには"what"を、ある程度限定されたものの中から一つを選ぶときは"which"を使います。

"what"は関係代名詞として使うこともできます→【参照】:『関係代名詞"what"

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what【代名詞】(何が、何に、何を)
「人や物事」について尋ねる疑問詞(1)what(何が、何に、何を、何の)(1)

《疑問詞》の"what"は単独で代名詞として使います。意味は「何が、何に、何を」です。

【例文】:What scared you?
【和訳】:何があなたを怖がらせたのかな。
(= 何が恐かったのかな)
→"what"(何が)は主語

【例文】:What does global warming affect?
【和訳】:地球温暖化は何に対して影響を与えますか。
→"what"(何に)は動詞"affect"の目的語

【例文】:What did you find?
【和訳】:何を見つけたのかな。
→"what"(何を)は動詞"find"の目的語

【例文】:Now I understand what you are speaking about.
【和訳】:についての話なのかやっとわかりました。
→"what 〜 about"は動詞"understand"の目的語

【例文】:Tell me about what happened to you?
【和訳】:あなたの身に何があったのか話して下さい。
→"what 〜 you"は前置詞"about"の目的語

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what【形容詞】(何の、どんな)
人や物事」について尋ねる疑問詞(1)what(何が、何に、何を、何の)(2)

《疑問詞》の"what"は名詞の前に置いて形容詞として使うことがあります。意味は「何の、どんな」です。

【例文】:What movie scares you?
(= What kind of movie scares you?)
【和訳】:どんな映画があなたを怖がらせますか。
(= どんな映画が怖いですか)
→"what"の意味は「どんな」、"What movie"(どんな映画が)は主語

【例文】:What person do you want to be?
(= What kind of person do you want to be?)
【和訳】:どんな人間になりたいですか。
→"what"の意味は「どんな」、"What person"(どんな人間に)は動詞"be"の補語

【例文】:What dish do you like?
(= What kind of dish do you like?)
【和訳】:どんな料理を好みますか。
→"what"の意味は「どんな」、"What dish"(どんな料理を)は動詞"like"の目的語

【例文】:I'm curious about what color you like.
【和訳】:あなたがどんな色を好きなのか興味があります。
→"what"の意味は「どんな」、"what 〜like"は前置詞"about"の目的語

「what + 複数名詞」も可能です。

【例文】:What novel do you read again and again?
【和訳】:何度も何度も読むような小説はどんな小説ですか。
→何度も読む小説は一作のみ
【例文】:What novels do you read again and again?
【和訳】:何度も何度も読むような小説はどんな小説ですか。
→何度も読む小説は複数ある

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what kind of + 単数形の名詞(どんな種類の〜が、どんな種類の〜を)
「人や物事」について尋ねる疑問詞(1)what(何が、何に、何を、何の)(3)

人や物の種類についてどんなものか尋ねるときには「what kind of + 名詞」を使います。名詞はたいてい冠詞なしの単数形です→【参照】:『「of + 名詞」の主な表現:名詞に何も付けない:種類やタイプを表わす

# What kind + 名詞(無冠詞単数形) 〜?(どんな種類の〜が、どんな種類の〜を)

【例文】:What kind of support is needed for the displaced people?
【和訳】:避難された方々にはどのような支援が必要ですか。
→"what kind of support"(どんな支援が)は主語

【例文】:What kind of behavior do you expect from the students?
【和訳】:生徒たちにどのような振る舞いを期待しますか。
→"what kind of behavior"(どんな振る舞いを)は動詞"expect"の目的語

"kind"の代わりに"sort"や"type"も使えます。意味もほぼ同じです。

【例文】:What sort of support is needed for the displaced people?
【例文】:What type of support is needed for the displaced people?
(= What kind of support is needed for the displaced people?)
【和訳】:避難された方々にはどのような支援が必要ですか。

【例文】:What sort of behavior do you expect from the students?
【例文】:What type of behavior do you expect from the students?
(= What kind of behavior do you expect from the students?)
【和訳】:生徒たちにどのような振る舞いを期待しますか。

【関連トピック】

whatever【代名詞】(いったい何が、いったい何を)
「人や物事」について尋ねる疑問詞(1)what(何が、何に、何を、何の)(4)

《疑問詞》の"whatever"は"what"の強調形です。驚きや怒り、いらだちなどのニュアンスを追加します。意味は「いったい何が、いったい何を」です。主語や目的語として使います。

二語に分けて"what ever"と綴ることもあります。

"whatever"は関係代名詞接続詞として使うこともできます→【参照】:『関係代名詞"〜ever":"whatever"』『【譲歩、妥協】を表わす接続詞:whatever 〜, no matter what 〜(どんなことが〜でも、どんなことを〜でも)

【例文】:What fell from the sky?
【和訳】:空から何が降ってきたんだ。
→"what"は主語(何が)
【例文】:Whatever fell from the sky?
【例文】:What ever fell from the sky?
【和訳】:空から降ってきたのは一体全体何だ
→"whatever, what ever"(一体全体何が)は主語、驚きや怒りを強調する

【例文】:What did you see in the basement?
【和訳】:地下室で何を見たの。
→"what"は動詞"see"の目的語(何を)
【例文】:Whatever did you see in the basement?
【例文】:What ever did you see in the basement?
【和訳】:一体全体地下室で何を見たというのだ。
→"whatever, what ever"(一体全体何を)は動詞"see"の目的語、驚きや怒りを強調する

【関連トピック】

疑問詞"what"を使うイディオム
人や物事」について尋ねる疑問詞(1)what(何が、何に、何を、何の)(5)

【目次】:疑問詞"what"を使うイディオム

《疑問詞》の"what"を使うイディオムをまとめます。

【関連トピック】

So what?(だから何)【反論】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(1)

"So what?"のみで反論や逆切れ、開き直りを表わします。ニュアンスは「だから何、それがどうした、なんか文句あるの」です。"What of it?"もほぼ同じ意味。どちらももっぱら会話で使います。

【例文】:"Yes, I don't have a cell phone or smartphone. So What?"
【例文】:"Yes, I don't have a cell phone or smartphone. What of it?"
【和訳】:「ええ、私は携帯電話もスマートフォンも持っていません。それがどうかしましたか
→"So what?"と"What of it?"は反論を表わす

【例文】:"You skipped cram schoool again!" "So what?"
【例文】:"You skipped cram schoool again!" "What of it?"
【和訳】:「あなたまた塾サボったでしょ」「だから何
→"So what?"と"What of it?"は逆切れ、開き直りを表わす

What about 〜?(〜したらどうか)【提案】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(2)

"What aboout 〜?"で提案やアドバイスを表わします。ニュアンスは「〜したらどうか、〜してみたら、〜はどう?」です。"How about 〜?"もほぼ同じ意味。どちらももっぱら会話で使います→【参照】:『疑問詞"how"を使うイディオム:How about 〜?(〜したらどうか)【提案】

【例文】:"What about talking to the school counselor?"
(= How about talking to the school counselor?)
【和訳】:「スクールカウンセラーに相談してみたら
→"What about 〜?"は提案を表わす

会話の途中で他人に意見を求めるときにも使います。

【例文】:"What about you, Doyle? Have you ever seen a ghost?"
(= How about you, Doyle? Have you ever seen a ghost?)
【和訳】:「あなたはどう? ドイル。幽霊を見たことある?」
→"What about 〜?"は他人に意見を求める

What for 〜?(なぜ、何のために)【理由、目的】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(3)

"What 〜 for?"で理由や目的を尋ねます。理由を尋ねるときは"why"とほぼ同じ意味です。

【例文】:"What is this dustcloth for?" "I'll clean the lights."
【和訳】:「この雑巾は何に使うの」「電気を掃除します」
→"What 〜 for?"は目的を尋ねる

【例文】:"What are you fighing for?"
(= "Why are you fighing?")
【和訳】:「何でケンカなんかしてるの」
→"What 〜 for?"は理由を尋ねる

【例文】:"I have to get new glasses." "What for?" "My eyes have got worse."
(= "I have to get new glasses." "Why?" "My eyes have got worse.")
【和訳】:「メガネ買い替えなきゃ」「なんで」「度が進んでしまった」
→"What for?"は理由を尋ねる

【関連トピック】

What if 〜?(〜だったらどうしよう)【不安】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(4)

"What if 〜?"で自分自身や他人に対する問いかけを表現します。たいてい、悪いことが起こったらどうしようという不安や懸念を表わします。ニュアンスは「〜だったらどうしよう、〜だったらどうなるの、〜ならイヤだな」です。

意味的に疑問文で文末にも疑問符(?)を置きますが、語順平叙文のままでOKです。

# What if + 平叙文 + ?(〜だったらどうしよう)【不安】

【例文】:What if it doesn't stop snowing?
【和訳】:雪が止まなかったらどうしよう
→"What if 〜?"は不安を表わす

【例文】:What if everybody forgets about me?
【和訳】:もしみんなが私のことを覚えていなかったらどうしょう
→"What if 〜?"は不安を表わす

【例文】:What if you get ill or injured while traveling?
【和訳】:旅行中に具合が悪くなったりけがをしたらどうするの
→"What if 〜?"は懸念を表わす

What is 〜 like?(〜はどんな風ですか)【様子】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(5)

"What is 〜 like?"で様子や状態を尋ねます。動詞はたいてい様子や状態を表わすbe動詞や"seem, look, feel, taste"などを使います。

【例文】:"What is the weather there like?" "It's pouring heavily!"
【和訳】:「そっちの天気はどう?」「すごい土砂降りです」
→"What is 〜 like?"は天候状態を尋ねる

【例文】:What was the first life form on Earth like?
【和訳】:地球上に現われた最初の生命体はどんなものだっただろうか。
→"What is 〜 like?"は様子を尋ねる

【例文】:"What does the natto juice taste like?"
【和訳】:「納豆ジュースの味はどう
→"What is 〜 like?"は味の具合を尋ねる

【例文】:"What did the object you saw here look like?"
【和訳】:「あなたがここで目撃した物体はどんな外見でしたか」
→"What is 〜 like?"は外見の様子を尋ねる

What is it like 〜?(〜であることはどんな風ですか)【様子】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(6)

イディオムの"What is 〜 like?"(〜はどんな風ですか)は、仮主語の"it"を使って"What is it like 〜?"という構文も可能です。意味は「〜であることはどんな風か」です。

"like"の次にto不定詞動名詞、"where 〜, when 〜"、前置詞句などを置きます。仮主語の"it"は、"like"の次のto不定詞動名詞、"where 〜, when 〜"、前置詞句などを指します。

# What is it like + to不定詞/動名詞/where 〜/when 〜/前置詞句?(〜であることはどんな風ですか)

【例文】:I can't imagine what it's like to be married.
【和訳】:結婚生活がどんなものなのか想像できない。
→"it"は仮主語、"to be married"を指す

【例文】:What is it like living on the ship for months?
【和訳】:何カ月も船で暮らすのはどんなものだろう。
→"it"は仮主語、"living on the ship for months"を指す

【例文】:What was it like where you grew up?
【和訳】:あなたが育ったのはどんな所でしたか。
→"it"は仮主語、"where you grew up"を指す

【例文】:What is it like when I turn sixty years old?
【和訳】:還暦を過ぎるとはどんなものだろう。
→"it"は仮主語、"when I turn sixty years old"を指す

【例文】:What would it be like if the Earth had two moons?
【和訳】:もし地球に月が二つあったらどうなるだろう。
→"it"は仮主語、"if the Earth had two moons?"を指す

【例文】:What is it like in the eye of a typhoon?
【和訳】:台風の目の中はどんな風なのか。
→"it"は仮主語、"in the eye of a typhoon"を指す

What become of 〜?(〜はどうなっているの)【心配】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(7)

"What become of 〜?"で人や動物、物がどうなったのかを尋ねます。

たいてい、過去時制現在完了時制で今どうしているのか、その後どうなったのかという心配や不安を表わします。現在時制未来時制を使うと、今度どうなるのだろうかという不安や懸念を表わします。

【例文】:"What has become of Schubert? He doesn't answer my call."
【和訳】:「シューベルトはどうしたんだろう。電話に出ない」
→"What has become of 〜?"は心配を表わす

【例文】:"What has become of my gloves?"
【和訳】:「私の手袋はどこに行っちゃったんだろう
→"What has become of 〜?"は不安を表わす

【例文】:"What became of that ramen shop? I would often eat there after school."
【和訳】:「あのラーメン屋はどうなったのか。学校帰りによく食べてた」
→"What became of 〜?"は心配を表わす

【例文】:What becomes of the nuclear waste from power plants?
【和訳】:原発から出た核廃棄物はどうなるんだろう
→"What becomes of 〜?"は懸念を表わす

心配や不安を強調するときは"whatever"を使います。

【例文】:"Whatever has become of Schubert? He doesn't answer my call."
【和訳】:「シューベルトはいったいどうしたんだろう。電話に出ない」
【例文】:"Whatever has become of my gloves?"
【和訳】:「私の手袋は一体全体どこに行っちゃったんだろう
【例文】:"Whatever became of that ramen shop? I would often eat there after school."
【和訳】:「あのラーメン屋は本当にどうなったのか。学校帰りによく食べてた」
【例文】:Whatever becomes of the nuclear waste from nuclear power plants?
【和訳】:原発から出た核廃棄物はいったいどうなるんだろう

What's up?(どうした、元気ないね)【あいさつ】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(8)

"What's up?"は怒っている人や元気がない人に声をかけるときに使います。ニュアンスは「どうした、元気ないね、大丈夫?」です。会話文でよく使うので、"What is up?"ではなく、短縮形の"What's up?"が普通です。

【例文】:"What's up? You look so disappointed."
【和訳】:「どうした。そんな辛気くさい顔して」
→"What's up?"は目の前の人にあいさつをしている

ざっくばらんなあいさつ言葉として使うこともあります。

【例文】:"Hey, What's up? Long time no see."
【和訳】:「よう、元気? 久しぶり」
→"What's up?"は目の前の人にあいさつをしている

What's up with 〜?(〜はどうしたの)【心配】
「人や物事」について尋ねる疑問詞:what(何が、何に、何を、何の):疑問詞"what"を使うイディオム(9)

誰かや何かについて尋ねるときは"What's up with 〜?"を使います。たいてい、心配を表わします。

【例文】:What's up with Gordon? He was absent yesterday, too.
【和訳】:ゴードンはどうした。昨日も休みだっだぞ。
→"What's up?"はその場にいないGordon(ゴードン)について尋ねている

【例文】:What's up with your voice? You've got a cold?
【和訳】:その声どうした。風邪ひいたの。
→"What's up?"は相手の声について尋ねている

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ゼロから始める疑問詞(7)
「人や物事」について尋ねる疑問詞(2)
which(どれが、どれを、どの) 先頭へ

which【代名詞】【形容詞】

【目次】:疑問詞"which"

《疑問詞》の"which"は単独で代名詞として使います。また、次に名詞を置いて形容詞として使うこともあります。

通例、ある程度限定されたものの中から一つを選ぶときは"which"を、不特定多数の中から一つを選ぶときには"what"を使います。

"which"は関係代名詞として使うこともできます→【参照】:『主格(〜は、〜が)を表わす関係代名詞(who, which):先行詞が「人以外」の場合:which』『所有格(〜の)を表わす関係代名詞(whose, of which):先行詞が「人以外」の場合:of which

which【代名詞】(どれが、どれを、どっちが、どっちを)
人や物事」について尋ねる疑問詞(3)which(どれが、どれを、どの)(1)

《疑問詞》の"which"は単独で代名詞として使います。意味は「どれが、どれを、どっちが、どっちを」です。

【例文】:Which is your father?
【和訳】:どちらがあなたのお父さんですか。
→"which"(どちらが)は主語

【例文】:Which interests you?
【和訳】:どっちがあなたの興味を引いたかな。
(= どっちを気に入ったかな)
→"which"(どっちが)は主語

【例文】:Which do you prefer?
【和訳】:どっちを選ぶの。
→"which"(どっちを)は動詞"prefer"の目的語

【例文】:I can't tell which is read and which is unread.
【和訳】:どれが既読でどれが未読かわからなくなった。
→"which 〜 unread"は動詞"tell"の目的語

【関連トピック】

which【形容詞】(どの、どっちの)
人や物事」について尋ねる疑問詞(3)which(どれが、どれを、どの)(2)

《疑問詞》の"which"は名詞の前に置いて形容詞として使うことがあります。意味は「どの、どっちの」です。

【例文】:Which passenger was injured?
【和訳】:どの乗客がけがをしたのですか。
→"which passenger"(どの乗客が)は主語

【例文】:Which person did you see yesterday?
【和訳】:昨日あなたが見かけたのはどの人ですか。
→"which person"(どの人を)は動詞"see"の目的語

【例文】:Which movie scared you?
【和訳】:どっちの映画があなたを怖がらせましたか。
(= どっちの映画が恐かったですか)
→"which movie"(どっちの映画が)は主語

【例文】:Which hand do you use?
【和訳】:どっちの手を使いますか。
(= 利き腕はどっちですか)
→"which hand"(どっちの手を)は動詞"use"の目的語

【例文】:I haven't decided which college I will go to.
【和訳】:どの大学に行くのか決めていません。
→"which 〜 to"は動詞"decide"の目的語

「which + 複数名詞」も可能です。

【例文】:Which book do you like to read to your children?
【和訳】:どの本を子供たちに読んで聞かせてあげたいですか。
→読み聞かせる本は一冊のみ
【例文】:Which books do you like to read to your children?
【和訳】:どの本を子供たちに読んで聞かせてあげたいですか。
→読み聞かせる本は複数

【関連トピック】

which of + 複数形の名詞や代名詞(〜中で誰が、〜の中で誰を、〜の中でどれが、〜の中でどれを)
人や物事」について尋ねる疑問詞(3)which(どれが、どれを、どの)(2)

明確に限定した人や物の集まりの中から誰かやどれかを尋ねるときは「which of + 複数形の名詞や代名詞」を使います。"who of 〜"や"what of 〜"とは言いません。人について尋ねるときも「which of + 複数形の名詞や代名詞」を使います。

# which of + 名詞、代名詞の複数形(〜中で誰が、〜の中で誰を、〜の中でどれが、〜の中でどれを)

「明確に限定した集まりの中からどれか」なので、"of"に続く名詞代名詞は複数形を使います。名詞にはたいてい定冠詞(the)や"these, those"などを付けて明確に限定した集まりであることを示します。

【例文】:私たちの中で誰がマスタード入りシュークリームを食べたのでしょう。
【 × 】:Who of us ate a cream puff with mustard?
【 ○ 】:Which of us ate a cream puff with mustard?
→"Which of us"(私たちの中で誰が)は主語

【例文】:おでんの具の中で一番好きなのはどれですか。
【 × 】:What of the ingredients of oden do you like best?
【 ○ 】:Which of the ingredients of oden do you like best?
→"Which of the ingredients of oden"(おでんの具材の中でどれを)は動詞"like"の目的語

「which of + 複数形の名詞や代名詞」の「数」の一致
人や物事」について尋ねる疑問詞(3)which(どれが、どれを、どの)(2a)

「which of + 複数形の名詞や代名詞」が主語の場合、たいてい疑問の内容によって「数」を切り替えます。

【例文】:太陽系の中で最大の惑星はどれですか
【英訳】:Which of the planets in our solar system is the largest?
→最大の惑星は一つしかないので「数」は単数、"is"を使う
【例文】:太陽系の中で衛星を持たない惑星はどれとどれですか
【英訳】:Which of the planets in our solar system don't have a satellite?
→衛星を持たない惑星は水星と金星の二つなので「数」は複数、"don't"を使う

【例文】:あなたたちの中で生徒会長は誰ですか
【英訳】:Which of you is the school board president?
→生徒会長は一人しかいないのでの「数」は単数、"is"を使う
【例文】:あなたたちの中で生徒会長に立候補するのは誰と誰ですか
【英訳】:Which of you are going to run for the school board president?
→立候補する生徒は二人以上いるので「数」は複数、"are"を使う

【関連トピック】

whichever【代名詞】(いったいどれが、いったいどれを)
人や物事」について尋ねる疑問詞(3)which(どれが、どれを、どの)(3)

《疑問詞》の"whichever"は"which"の強調形です。驚きや怒り、いらだちなどのニュアンスを追加します。意味は「いったいどれが、いったいどれを」です。主語や目的語として機能します。二語に分けて"which ever"と綴ることもあります。

"whichever"は関係代名詞接続詞とてして使うこともできます→【参照】:『関係代名詞"〜ever":"whichever"』『【譲歩、妥協】を表わす接続詞:whichever 〜, no matter which 〜(どちらの〜でも、どの〜でも)

【例文】:Which is cheaper?
【和訳】:どっちが安いの。
→"which"(どっちが)は主語
【例文】:Whichever is cheaper?
【例文】:Which ever is cheaper?
【和訳】:いったいどっちが安いの。
→"whichever, which ever"(いったいどっちが)は主語、困惑やいらだちを強調する

【例文】:Which shoudl I buy?
【和訳】:どっちを買うべきか。
→"which"(どっちを)は動詞"buy"の目的語
【例文】:Whichever shoudl I buy?
【例文】:Which ever shoudl I buy?
【和訳】:いったいどっちを買うべきか。
→"whichever, which ever"(いったいどっちを)は動詞"buy"の目的語、困惑やいらだちを強調する

【関連トピック】
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「状況」について尋ねる疑問詞

ゼロから始める疑問詞(8)
「状況」について尋ねる疑問詞(1)
where(どこで、どこに、どこへ、どこ、どの場所) 先頭へ

where【副詞】【代名詞】

【目次】:疑問詞"where"

《疑問詞》の"where"は副詞として使います。また、代名詞として使うこともできます。たいてい"to"や"from"などの前置詞の目的語として使います。

"where"は関係副詞として使うこともできます→【参照】:『関係副詞"where"

where【副詞】(どこで、どこに、どこへ)
「状況」について尋ねる疑問詞(1)where(どこで、どこに、どこへ、どこ、どの場所)(1)

《疑問詞》の"where"は単独で副詞として使います。意味は「どこで、どこに、どこへ」です。場所に関する疑問を表わします。

【例文】:Where do you eat lunch?
【和訳】:昼御飯はどこで食べるの。
→"where"(どこで)は副詞

【例文】:Where did you live?
【和訳】:どこに住んでいたの。
→"where"(どこに)は副詞

【例文】:Where am I?
【和訳】:私はどこにいるのだ(= ここはどこだ)。
→"where"(どこに)は副詞

【例文】:Where should I go?
【和訳】:どこへ行けばいいのか。
→"where"は副詞(どこへ)

where【代名詞】(どこ、どの場所)
「状況」について尋ねる疑問詞(1)where(どこで、どこに、どこへ、どこ、どの場所)(2)

《疑問詞》の"where"は前置詞の目的語として使うことがあります。品詞は代名詞、意味は「どこ、どの場所」です。

【例文】:Where did you come from?
【和訳】:どこから来ましたか。
→"where"(どこ) は前置詞"from"の目的語

前置詞のある、なしで文全体の意味がほとんど変わらないことがあります。前置詞があれば"where"は代名詞(どこ、どの場所)、前置詞がなければ"where"は副詞(どこで、どの場所で)です。

【例文】:Where did you work?
【和訳】:どこで働いていましたか。
→"where"(どこで)は副詞
【例文】:Where did you work at?
【和訳】:どこで働いていましたか。
→"where"(どこ)は代名詞、前置詞"at"の目的語

wherever【副詞】(いったいどこで、いったいどこに、いったいどこへ)
「状況」について尋ねる疑問詞(1)where(どこで、どこに、どこへ、どこ、どの場所)(3)

《疑問詞》の"wherever"は"where"の強調形です。驚きや怒り、いらだちなどのニュアンスを追加します。意味は「いったいどこで」です。二語に分けて"where ever"と綴ることもあります。

"wherever"は接続詞として使うこともできます→【参照】:『【譲歩、妥協】を表わす接続詞:wherever 〜, no matter where 〜(どこへ〜しようとも、どこで〜しようとも)

【例文】:Where did you pick that thing up?
【和訳】:どこでそんなもの拾ってきたんだ。
→"where"(どこで)は副詞
【例文】:Wherever did you pick that thing up?
【例文】:Where ever did you pick that thing up?
【和訳】:一体全体どこでそんなモン拾ってきたんだ。
→"wherever, where ever"(一体全体どこで)は副詞、驚きや怒りを強調する

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(9)
「状況」について尋ねる疑問詞(2)
when(いつ) 先頭へ

when【副詞】【代名詞】

【目次】:疑問詞"when"

《疑問詞》の"when"は副詞として使います。また、代名詞として使うこともできます。たいてい"to"や"from"などの前置詞の目的語として使います。

"when"は関係副詞として使うこともできます→【参照】:『関係副詞"when"

when【副詞】(いつ)
「状況」について尋ねる疑問詞(2)when(いつ)(1)

《疑問詞》の"when"は単独で副詞として使います。意味は「いつ」です。時に関する疑問を表わします。

【例文】:When did you have your hair cut?
【和訳】:いつ髪を切ってもらったの。
→"when"(いつ)は副詞

【例文】:When can we go home?
【和訳】:いつ帰れるんだろう。
→"when"(いつ)は副詞

when【代名詞】(いつ)
「状況」について尋ねる疑問詞(2)when(いつ)(2)

《疑問詞》の"when"は前置詞の目的語として使うことがあります。品詞は代名詞前置詞はたいてい"until"(〜まで)か"since"(〜以来)です。

# until when 〜(いつまで〜なのか)
# since when 〜(いつから〜なのか)

【例文】:Until when should I wait?
【和訳】:いつまで待てばいいんですか。
→"when"(いつ)は前置詞"until"の目的語

"since when"は驚きや怒りなどの感情を表わすことがあります。日本語でも、怒りやいらだちを表わす言い回しとして「いつからそんな口を叩けるようになったんだ」があります。

【例文】:Since when did you speak Chinese?
【和訳】:いつから中国語を話せるようになったんだ。
→"when"(いつ)は前置詞"since"の目的語

whenever【副詞】(いったいいつ)
「状況」について尋ねる疑問詞(2)when(いつ)(3)

《疑問詞》の"whenever"は"when"の強調形です。たいてい驚きのニュアンスを追加します。意味は「いったいいつ、いつの間に」です。二語に分けて"when ever"と綴ることもあります。

"whenever"は接続詞として使うこともできます→【参照】:『【習慣、反復】を表わす接続詞:whenever 〜(〜のときはいつも)』『【譲歩、妥協】を表わす接続詞:whenever 〜, no matter when 〜(いつ〜するとしても、どんな時に〜しても)

【例文】:When did you change your clothes?
【和訳】:いつ着替えたの。
→"when"(いつ)は副詞
【例文】:Whenever did you change your clothes?
【例文】:When ever did you change your clothes?
【和訳】:いつの間に着替えたんだい。
→"whenever, when ever"(いつの間に)は驚きを強調する

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(10)
「状況」について尋ねる疑問詞(3)
why(なぜ) 先頭へ

why【副詞】(なぜ)

【目次】:疑問詞"why"

《疑問詞》の"why"はたいてい単独で副詞として使います。意味は「なぜ、どうして、なんで」です。原因や理由に関する疑問を表わします。

"why"は間投詞として使うこともできます→【参照】:『主な間投詞……感情を表わすもの【喜怒哀楽】:why

【例文】:Why are you so scared?
【和訳】:なんでそんなにおびえているの。
→"why"(なんで)は副詞

【例文】:Why does the earth rotate?
【和訳】:なぜ地球は自転するの。
→"why"(なぜ)は副詞

できない理由を短く尋ねるときは、"Why?"ではなく"Why not?"と聞くのが普通です。

【例文】:扉がどうしても開かない。なんで
【 △ 】:I can't open the door. Why?
【 ○ 】:I can't open the door. Why not?
→"Why not?"を使うほうが普通

"why not"はイディオムとして【提案】や【お誘い】、【賛成の返事】を表わすこともあります→【参照】:『Why don't you 〜?(〜したらどうですか)【提案】』『疑問詞"why"を使うイディオム:Why don't we 〜?(〜しましょう)【お誘い】』『疑問詞"why"を使うイディオム:Why not?(賛成だ、いいね)【賛成の返事】

【関連トピック】

why ever【副詞】(いったいなぜ)
「状況」について尋ねる疑問詞(3)why(なぜ)(1)

《疑問詞》の"why ever"は"why"の強調形です。たいてい驚きのニュアンスを追加します。意味は「いったいなぜ、どういう風の吹き回しで」です。

"why"の場合は必ず二語に分けて"why ever"と綴ります。一語にまとめた"whyever"という単語は存在しません。

【例文】:Why did the alarm go off?
【和訳】:なぜ警報が鳴り出したんだ。
→"why"(なぜ)は副詞
【例文】:Why ever did the alarm go off?
【和訳】:いったいなぜ警報が鳴り出したんだ。
→"why ever"(いったいなぜ)は驚きを強調する

疑問詞"why"を使うイディオム
「状況」について尋ねる疑問詞(3)why(なぜ)(2)

【目次】:疑問詞"why"を使うイディオム

《疑問詞》の"why"を使うイディオムをまとめます。

【関連トピック】

Why don't you 〜?(〜したらどうですか)【提案】
疑問詞"why"を使うイディオム(1)

"Why don't you 〜?"で他人に対する提案や助言を表わします。ニュアンスは「〜したらどうですが、〜してみたら」です。"Why not 〜?"もほぼ同じ意味を表わします。

"Why don't you 〜?"を直訳すると「なぜあなたは〜しないんですか」つまり「〜したらどうですか」という提案や助言を表わします。

【例文】:Why don't you consult another doctor?
【例文】:Why not consult another doctor?
【和訳】:別の医者に相談してみたら
→"Why don't you 〜?"と"Why not 〜?"は提案を表わす

"why not"は【お誘い】や【賛成の返事】を表わすこともあります→【参照】:『疑問詞"why"を使うイディオム:Why don't we 〜?(〜しましょう)【お誘い】』『疑問詞"why"を使うイディオム:Why not?(賛成だ、いいね)【賛成の返事】

Why don't we 〜?(〜しましょう)【お誘い】
疑問詞"why"を使うイディオム(2)

"Why don't we 〜?"で提案やお誘いを表わします。ニュアンスは「〜しましょう、〜しよう」です。"Why not 〜?"もほぼ同じ意味を表わします。

"Why don't we 〜?"を直訳すると「なぜ私たちは〜しないんですか」つまり「〜しましょう」という提案やお誘いを表わします。

【例文】:Why don't we have dinner?
【例文】:Why not have dinner?
【和訳】:夕飯でも食べに行きましょう
→"Why don't you 〜?"と"Why not 〜?"はお誘いを表わす

"why not"は【提案】や【賛成の返事】を表わすこともあります→【参照】:『疑問詞"why"を使うイディオム:Why don't you 〜?(〜したらどうですか)【提案】』『疑問詞"why"を使うイディオム:Why not?(賛成だ、いいね)【賛成の返事】

Why not?(賛成だ、いいね)【賛成の返事】
疑問詞"why"を使うイディオム(3)

"Why not?"のみで質問や提案に対する賛成や同意を表わします。もっぱら会話で使います。ニュアンスは「そうしよう、いいとも、賛成だ、ダメなわけがない」です。

【例文】:"Shall we have a year-end party?" "Yes, why not?"
【和訳】:「忘年会をしようか」「うん、やろう
→"why not?"は賛成を表わす

"why not"は【提案】や【お誘い】を表わすこともあります→【参照】:『Why don't you 〜?(〜したらどうですか)【提案】』『疑問詞"why"を使うイディオム:Why don't we 〜?(〜しましょう)【お誘い】

Why + 原形不定詞 + 〜?(なぜ〜の必要があるのか)【不満】
疑問詞"why"を使うイディオム(4)

「Why + 原形不定詞 + 〜?」で不満や不快感を表わします。特に、なぜそんな不必要なことをするのかといういらだちを強調します。ニュアンスは「どうして〜などをするのか、あえて〜する必要はない」です。

【関連トピック】

【例文】:Why bother to make a phone call? You can email him.
【和訳】:わざわざ電話をする必要はないだろう。メールを送ればいい。
→"Why bother 〜?"は不快感を表わす

【例文】:Why be disappointed? You did your best.
【和訳】:落ち込むことはないさ。やれることはやったんだ。
→"Why be 〜?"は不満を表わす

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ゼロから始める疑問詞(11)
「状況」について尋ねる疑問詞(4)
how(どんな、どうやって) 先頭へ

how【副詞】(どんな、どうやって)

【目次】:疑問詞"how"

《疑問詞》の"how"はたいてい単独で副詞として使います。意味は「どうやって、どんな風に、どんな様子で」です。手段や方法、様子や状態に関する疑問を表わします。

【例文】:How did the cat open the fridge door?
【和訳】:どうやって猫は冷蔵庫の扉を開けたんだ。
→"how"(どうやって)は方法を尋ねる

【例文】:How are you after surgery?
【和訳】:術後の経過はどう
→"how"(どう)は様子を尋ねる

【関連トピック】

however【副詞】(いったいどんな、いったいどうやって)
「状況」について尋ねる疑問詞(5)how(どんな、どうやって)(1)

《疑問詞》の"however"は"how"の強調形です。たいてい驚きのニュアンスを追加します。意味は「いったいどうやって」です。二語に分けて"how ever"と綴ることもあります。

"however"は接続詞として使うこともできます→【参照】:『【逆接、反対】を表わす接続詞:however, nevertheless, nonetheless(けれども)』『【譲歩、妥協】を表わす接続詞:however 〜, no matter how 〜(どんなに〜でも)

【例文】:How did the burglar break into my home?
【和訳】:泥棒はどうやって家に侵入したのか。
→"however"(どうやって)は副詞
【例文】:However did the burglar break into my home?
【例文】:How ever did the burglar break into my home?
【和訳】:一体全体どうやって泥棒は家に侵入したのか。
→"however, how ever"(一体全体どうやって)は驚きを強調する

疑問詞"how"で作るいろいろな質問文
「状況」について尋ねる疑問詞(5)how(どんな、どうやって)(2)

《疑問詞》"how"は形容詞副詞と一緒に使ってさまざまな物事について尋ねることができます。

疑問詞"how"で作るいろいろな質問文
  1. 「how + many + 名詞の複数形 + 〜」
    【例】:How many siblings do you have?(兄弟姉妹は何人ですか)
  2. 「how + much + 名詞の単数形 + 〜」
    【例】:How much water should we drink each day?(一日にどれくらいの量の水を飲むべきですか)
  3. 「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」
    【例】:How terrible was the movie?(その映画はどれだけひどかったの)

「how + many + 名詞の複数形 〜」
「状況」について尋ねる疑問詞:疑問詞"how"で作るいろいろな質問文(1)

"how many"の次に名詞を置いて作る質問文のなかで、よく見かける形をまとめます。何についての話なのか明確な場合は"how many"のみで使うこともあります。

「how + many + 名詞の複数形」は数えられるものがいくつあるか尋ねます。人が何人、犬が何匹、回数が何回、時間が何分、など。

"time"を"how many times"の形で使うと、意味は「何時間か」ではなく「何回か」です。回数を表わします。時間を尋ねるときは"how many hours(何時間か), how many minutes(何分か), how many seconds(何秒か)"などを使います。

「how many + 名詞の複数形」
  • 【例】:How many do you need?(何個必要か)
  • 【例】:How many people ran the marathon?(マラソンには何人参加したのか)
  • 【例】:How many more staff do you need?(あと何人のスタッフが必要か)
  • 【例】:How many of the class got flu?(クラスの何人がインフルエンザにかかったのか)
  • 【例】:How many pieces of sushi did you eat?(寿司は何個食べましたか)
  • 【例】:How many pets do you have?(何匹のペットを飼っているの)
  • 【例】:How many times do you go to the bathroom a day?(一日に何回トイレに行くの)
  • 【例】:How many hours of sleep do we need?(睡眠時間は何時間必要か)
  • 【例】:How many minutes do you brush your teeth ?(歯磨きの時間は何分か)
  • 【例】:How many seconds are there in a day?(一日は何秒か)
  • 【例】:How many sites are there on the Internet?(インターネット上にはいくつのサイトがあるのか)

「how + much + 名詞の単数形 〜」
「状況」について尋ねる疑問詞:疑問詞"how"で作るいろいろな質問文(2)

"how much"の次に名詞を置いて作る質問文のなかで、よく見かける形をまとめます。

「how much + 名詞の単数形」は「数えられない名詞」がどれくらいの量なのか、どのくらいの程度なのか尋ねます。お金がいくら、水がどれくらいの量、努力がどれくらいの程度、など。

名詞の単数形なしに"how much"のみで使うこともあります。意味は「(量や程度や金額などが)どれほど、どのくらい、どの程度」です。

"how much time"(どれくらいの時間)は「時間」に関する質問です。"how many times"(何回)は「回数」に関する質問です→【参照】:『「how + many + 名詞の複数形 + 〜」

「how much + 名詞の単数形」
  • 【例】:How much do you believe in ghosts?(幽霊の存在をどれほど信じるの)
  • 【例】:How much money does it take to become president?(大統領になるためにはいくら必要か)
  • 【例】:How much should we earn to live an average life?(人並みに生きるにはどれほど稼ぐべきか)
  • 【例】:How much more time should I wait?(あとどれくらいの時間待つのか)
  • 【例】:How much water there is in the air?(大気中の水分量はどれほどか)
  • 【例】:How much horsepower does this car make?(この車はどれほどの馬力を出すの)
  • 【例】:How much bravery do I need to do bungee jumping?(バンジージャンプにどれほどの勇気が必要か)

「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」
「状況」について尋ねる疑問詞:疑問詞"how"で作るいろいろな質問文(3)

"many"や"much"以外にも、"how"の次に形容詞副詞を置いていろいろなタイプの質問文を作ることができます。距離はどのくらい、幅はどのくらい、年はいくつ、など。よく見かける表現をまとめます。

「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」の質問文
サイズを尋ねる
  1. how big, how large【大きさ】
    【例】:How big is the universe?(宇宙はどれほどの大きさか)
    【例】:How large is the hole?(穴の大きさはどれほどか)
  2. how small【小ささ】
    【例】:How small is Japan compared to Africa?(アフリカ大陸と比べて日本はどれほど小さいか)
距離を尋ねる
  1. how deep【深さ】
    【例】:How deep is the snow?(雪はどれほどの深さか)
  2. how far, how near【距離】
    【例】:How far is it from Earth to the sun?(地球から太陽までの距離はどれほどか)
    【例】:How near did the wild bear come to you?(野生のクマはどれほど接近して来たか)
    →"how far"は程度を尋ねることもできます→【参照】:『「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」の質問文:程度を尋ねる
  3. how high【高さ】 how low【低さ】
    【例】:How high is Mt Fuji?(富士山の高さはどれほどか)
    【例】:How low was the sea level?(潮位はどれほど低かったのか)
    →"how high, how low"は程度を尋ねることもできます→【参照】:『「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」の質問文:程度を尋ねる
  4. how wide【幅】
    【例】:How wide can you open your legs?(どれほど足を広げることができるか)
程度を尋ねる
  1. how far【程度】
    【例】:How far can we believe what politicians say?(政治家の発言をどこまで信じられるか)
    →"how far"は距離を尋ねることもできます→【参照】:『「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」の質問文:距離を尋ねる
  2. how hard【難易度、程度】
    【例】:How hard was it to clean up?(掃除がどれほど大変だったか)
    【例】:How hard did you bump your head?(どれほど強く頭をぶつけたか)
  3. how important【重要度】
    【例】:How important is oxygen to animals?(動物にとって酸素はどれほど重要か)
  4. how high【高さ】 how low【低さ】
    【例】:How high is the humidity?(湿度はどれほどか)
    【例】:How low was the coldest temperature?(最低気温はどれほどだったのか)
    →"how high, how low"は距離を尋ねることもできます→【参照】:『「how + 形容詞 + 〜」「how + 副詞 + 〜」の質問文:距離を尋ねる
  5. how often【頻度】
    【例】:How often should I feed my puppies a day?(子犬には一日何回エサをあげるの)
  6. how terrible【ひどさ】
    【例】:How terrible was the town after the riot?(暴動後の町の様子はどれだけひどかったの)
  7. how well【程度】how badly【程度】
    【例】:How well do you know yourself?(どれほど自分自身を知っているか)
    【例】:How badly was the town bombed?(どれほどひどく町は爆撃されたか)
    【例】:How badly were we in need of rain?(どれほど雨が降って欲しかったか)
時を尋ねる
  1. how long, how early, how soon【時間】
    【例】:How long have I slep?(どのくらい寝てたか)
    【例】:How early do I need to get to the airport?(何時ごろに空港に行けばよいのか)
    【例】:How soon can I leave the hospital(いつごろ退院できるのか)
  2. how old【年齢】
    【例】:How old is the Earth?(地球は何歳か)

疑問詞の"how"を使うイディオム
「状況」について尋ねる疑問詞(5)how(どんな、どうやって)(3)

《疑問詞》の"how"を使うイディオムをまとめます。

【目次】:疑問詞"how"を使うイディオム

How about 〜?(〜したらどうか)【提案】
疑問詞"how"を使うイディオム(1)

"How aboout 〜?"で提案やアドバイスを表わします。ニュアンスは「〜したらどうか、〜してみたら、〜はどう?」です。"What about 〜?"もほぼ同じ意味。どちらももっぱら会話で使います→【参照】:『疑問詞"what"を使うイディオム:What about 〜?(〜したらどうか)【提案】

【例文】:"How about quitting smoking or drinking less?"
(= What about quitting smoking or drinking less?)
【和訳】:「タバコを止めるか酒を飲む量を減らししてみたら
→"How about 〜?"は提案を表わす

会話の途中で他人に意見を求めるときにも使います。

【例文】:"How about you, Einstein? How many hours do you study a day?"
(= What about you, Einstein? How many hours do you study a day?)
【和訳】:「あなたはどう? アインシュタイン。一日何時間勉強するの?」
→"How about 〜?"他人に意見を求める

How can you 〜?(なぜ〜をするの)【非難】
疑問詞"how"を使うイディオム(2)

"How can you 〜?"で他人に対する非難や驚きを表わすことがあります。ニュアンスは「何でそんなことをするの、そんなことはするもんじゃない」です。

【例文】:"How can you think of such a cold joke?"
【和訳】:「なんでそんなつまんない冗談を思いつくんだ」
→"How can you 〜?"は非難を表わす(なぜそんなことをするのだ)

過去の話は"How could you 〜?"を使います。

【例文】:"Ugh! How could you eat all the chips?"
【和訳】:「えっ、ポテトチップ、全部一人で食べちゃったの
→"How could you 〜?"は非難を表わす(なぜそんなことをしたのだ)

直訳の「どういう方法で〜できるの」「どういう方法で〜できたの」の意味を表わすこともあります。

【例文】:How can you communicate with a person who doesn't speak Japanese and English.
【和訳】:あなたは日本語も英語も話せない人とどうやって意思の疎通を図りますか。
→"How can you 〜?"は方法を尋ねる(どういう方法で)

【例文】:How could you learn sign language at home?
【和訳】:どうやって自宅で手話を勉強したの。
→"How could you 〜?"は方法を尋ねる(どういう方法で)

How come 〜?(なんで〜)【理由】
疑問詞"how"を使うイディオム(3)

"How come 〜?"で原因や理由を尋ねます。もっぱら会話で使います。相手の話を聞いてちょっと驚いたときに「なんで?」と理由を質問するときによく使います。

"How come 〜?"自体は疑問文で文末に疑問符(?)を付けますが、語順平叙文のままでOKです。"How come"の部分は"How come"のままで固定。過去時制でも"How came"とはしません。

# How come + 〜(平叙文)?(なんで〜なのか)

【例文】:"How come kids can use computers better than I can?"
(= "Why can kids use computers better than I can?")
【和訳】:「なんで子供たちはオレよりコンピューターの扱いが上手なんだ」
→"How come 〜?"は理由を尋ねる

【例文】:"How come you don't text me back?"
(= "Why don't you text me back?")
【和訳】:「なんでメールの返事をくれないの」
→"How come 〜?"は理由を尋ねる

【例文】:"How come my dog was barking for more than half an hour?"
(= "Why was my dog barking for more than half an hour?")
【和訳】:「なんでうちの犬は30分以上も吠えていたんだろう」
→"How come 〜?"は理由を尋ねる

How do you like 〜?(〜はいかがですか)【感想】
疑問詞"how"を使うイディオム(4)

"How do you like 〜?"で他人に感想を尋ねます。ニュアンスは「〜はいかがですか、〜はお気に召しましたか」です。

【例文】:"How do you like the new cake?" "I really like it."
【和訳】:「新しいケーキはお気に召しましたか」「ええ、本当においしいです」
→"How do you like 〜?"は感想を尋ねる

【例文】:"How do you like my new hairstyle?" "It's lovely."
【和訳】:「今度の髪型はどう」「かわいいね」
→"How do you like 〜?"は感想を尋ねる

How dare 〜?(よくも〜なんかできるね)【怒り】
疑問詞"how"を使うイディオム(5)

"How dare 〜?"で怒りを表わします。ニュアンスは「よくも〜のようなひどいことができるね、〜するとは上等だ」です。

dare助動詞です。意味は「あえて〜する、勇気を持って〜する」です→【参照】:『助動詞の意味:dare

【例文】:How dare you tell me what to do?
【和訳】:よくもまあオレにあーしろこーしろと命令できるな
→"How dare 〜?"は怒りを表わす

【例文】:How dare he come back!
【和訳】:あの男、どの面さげて帰って来たんだ。
→"How dare 〜?"は怒りを表わす

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(12)
「状況」について尋ねる疑問詞(5)
whence(どこから) 先頭へ

whence【副詞】(どこから)

《疑問詞》の"whence"はたいてい単独で副詞として使います。意味は「どこから」です。やや堅苦しい言葉。"where 〜 from"とほぼ同じ意味です。

【例文】:Whence does the water flow?
(= Where does the water flow from?)
【和訳】:この水はどこから流れて来るんだろう。
→"whence"(どこから)は副詞

【例文】:Whence is the creaking noise coming?
(= Where is the creaking noise coming from?)
【和訳】:このキーキーいう音はどこから聞こえて来るのか。
→"whence"(どこから)は副詞

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ゼロから始める疑問詞(13)
「状況」について尋ねる疑問詞(6)
whereabout(どのあたりで、どのあたりに) 先頭へ

whereabout【副詞】(どのありで、どのあたりに)

《疑問詞》の"whereabout"はたいてい単独で副詞として使います。意味は「どのあたりで、どのあたりに」です。場所を表わします。語尾に"s"を付けて"whereabouts"と綴ることもあります。

【例文】:Whereabout did you film this UFO?
【例文】:Whereabouts did you film this UFO?
【和訳】:このUFOはどのあたりで撮ったの。
→"whereabout, whereabouts"(どのあたりで)は副詞

【例文】:Whereabout were you in the audience?
【例文】:Whereabouts were you in the audience?
【和訳】:客席のどの辺にいたの。
→"whereabout, whereabouts"(どの辺に)は副詞

"whereabout"は単独で名詞として使うこともできます。意味は「居場所、居所、所在、行方、どこにいるか、どこにあるか」です。

【例文】:The suspect's whereabout remains unknown to the police.
【例文】:The suspect's whereabouts remains unknown to the police.
【和訳】:容疑者の行方は警察にもわからない。
→"whereabout, whereabouts"(行方)は名詞

【例文】:GPS enables you to locate and track the whereabout of vehicles.
【例文】:GPS enables you to locate and track the whereabouts of vehicles.
【和訳】:GPSがあれば車両の現在位置を把握して行方を追跡することができる。
→"whereabout, whereabouts"(現在の位置)は名詞

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ゼロから始める疑問詞(14)
「状況」について尋ねる疑問詞(7)
whether(〜かどうか) 先頭へ

whether【接続詞】(〜かどうか)

【目次】:疑問詞"whether"

《疑問詞》の"whether"は、ほかの《疑問詞》と異なり、単独で疑問文を作ることがありません。たいてい平叙文接続詞として使います。どっちなんだろうという疑問を表わします。

【関連トピック】

"whether"と"or"
「状況」について尋ねる疑問詞(10)whether(〜かどうか)(1)

《疑問詞》の"whether"はよく"or 〜"や"or not"と一緒に使います。意味は「〜であるかないか」「〜かあるいは〜か」です。

# whether 〜(〜かどうか)
# whether 〜 or not(〜であるかないか)
# whether or not 〜(〜であるかないか)
# whether A or B(AであるかBであるか)

【例文】:It doesn't much matter whether you are novice.
【和訳】:あなたが初心者かどうかはたいして重要ではない。

【例文】:It hardly matters whether you are novice or not.
【例文】:It hardly matters whether or not you are novice.
【和訳】:あなたが初心者であるかないかはほとんど重要ではない。

【例文】:It doesn't matter at all whether you are a novice or an expert.
【和訳】:あなたが初心者であるか熟練者であるかはまったく重要ではない。

【関連トピック】

名詞節を作る"whether"
「状況」について尋ねる疑問詞(10)whether(〜かどうか)(2)

《疑問詞》の"whether"はたいてい接続詞として名詞節を導くので、"that"と同じように、主語や目的語、補語として使います。

"whether"の機能
  1. 主語
    【例】:Whether this autograph is true or not still remains unclear.
    【訳】:このサインが本物かどうかは未だに不明だ。
    →"Whether this autograph is true or not"は主語
  2. 動詞の目的語
    【例】:I don't care whether it is raining.
    【訳】:雨が降っているかどうかは気にしない。
    →"whether it is raining"は動詞"care"の目的語
  3. 前置詞の目的語
    【例】:There's a worry about whether we made the right decision.
    【訳】:我々の決定が正しかったどうかという懸念がある。
    →"whether we made the right decision"は前置詞"about"の目的語
  4. 補語
    【例】:My great doubt is whether you are motivated.
    【訳】:あなたにやる気があるのかどうか大いに疑問だ。
    →"whether you are motivated"は補語

「動詞 + whether + 〜」
「状況」について尋ねる疑問詞(10)whether(〜かどうか):名詞節を作る"whether"(2a)

《疑問詞》の"whether"は動詞の目的語や補語として使い、「〜かどうか」という疑問や疑いを表わします。"whether"をよく使う動詞をまとめます。

"whether"を目的語や補語に取る主な動詞
  • 【状態】:be(〜である), remain(〜のままである)
  • 【疑問】:ask(尋ねる), doubt(疑う), question(疑う), wonder(疑問に思う)
  • 【思考】:care(気にする), consider(よく考える), know(知っている), mind(気にする)
  • 【判断】:decide(決める), depend on(次第だ), judge(判断する), matter(重要だ), turn on(次第だ)
  • 【確認】:discover(明らかにする), find out(調べる), see(調べる)
  • 【発言】:discuss(話し合う), mention(言う), say(言う), tell(言う)

【例文】:The question is whether any modern civilization can progress without damaging the environment.
【和訳】:問題は現代文明が環境を損なうことなく進歩できるかどうかである。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、"whether 〜 environment"はbe動詞の補語

【例文】:I asked the teacher whether the universe was infinite or finite.
【和訳】:私は先生に宇宙は無限ですか有限ですかと質問した。
→"whether"は接続詞(〜かあるいは)、"whether 〜 finite"は動詞"ask"の目的語

【例文】:I doubt whether the new government will keep its election pledge.
【和訳】:新しい政府が選挙公約を守るかどうか怪しいものだ。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、"whether 〜 pledge"は動詞"doubt"の目的語

【例文】:We don't know for certain whether economy has actually recovered.
【和訳】:景気が本当に回復したかどうかはっきりしたことはわからない。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、"whether 〜 recovered"は動詞"know"の目的語

【例文】:It all depends on whether or not you will finish your homework before dinner.
【和訳】:それはあなたが夕飯前に宿題を終わらせるかどうか次第よ。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、"whether 〜 dinner"は前置詞"on"の目的語

【例文】:You have to decide yourself whether you will change jobs.
【和訳】:転職するかどうかは自分で決めることだ。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、"whether 〜 jobs"は動詞"decide"の目的語

【例文】:We should have discussed whether it was necessary for us to build seawalls.
【和訳】:防潮堤建設が必要かどうかについて議論すべきだった。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、"whether 〜 seawalls"は動詞"discuss"の目的語

「形容詞 + whether + 〜」
「状況」について尋ねる疑問詞(10)whether(〜かどうか):名詞節を作る"whether"(2b)

《疑問詞》の"whether"は形容詞の意味を補います。「〜かどうか」という疑問や疑いを表わします。"whether"をよく使う形容詞をまとめます。

"whether"が意味を補う主な形容詞
  • 【疑問】:doubtful(疑わしい), questionable(疑わしい)
  • 【確信】:certain(確信している), clear(明らかな), sure(確信している)
  • 【不明】:uncertain(不確かな), unclear(はっきりしない), undecided(未決定の), unsure(不確かな)

【確信】を表わす"certain, clear, sure"はいずれもたいてい否定文で使い、「〜であることははっきりしない、〜は疑わしい」の意味を表わします。

【例文】:It is somewhat doubtful whether the vegetables labeled as "domestically grown" are truly grown domestically.
【和訳】:「国産」と書かれた野菜が本当に国産なのかどうかちょっと疑わしい。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、形容詞"doubtful"の意味を補う

【例文】:I'm not sure whether I fed my cats.
【和訳】:猫たちに御飯をあげたかかどうか忘れちゃった。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、形容詞"sure"の意味を補う

【例文】:I'm still undecided whether I go to college or vocational school.
【和訳】:大学へ行く専門学校に行くまだ決めていない。
→"whether"は接続詞(〜かどうか)、形容詞"undecided"の意味を補う

"whether"と"if"
「状況」について尋ねる疑問詞(10)whether(〜かどうか)(3)

"if"は《疑問詞》の"whether"とほぼ同じ意味「〜かどうか」を表わすことがあります。

《疑問詞》としての使い分けをまとめます。おおむね、条件の「もし〜」の意味と勘違いしそうなときは、"if"ではなく、"whether"を使います。"if"と"whether"どちらも使える場合は、"whether"を使うとやや堅苦しいニュアンスになります。

"whether"と"if"の使い分け
  1. 動詞の目的語の場合は"if"も使える
    【例】:その原発を再稼動させるかどうか議論した。
    【○】:We discussed if we would restart the nuclear power plant.
    【○】:We discussed whether we would restart the nuclear power plant.
    →"whether 〜 plant"は動詞"discuss"の目的語、"if"もOK
  2. 形容詞の意味を補う場合は"if"も使える
    【例】:水素自動車が将来普及するかどうかは不透明だ。
    【○】:It is doubtful if hydrogen vehicles will be widely used.
    【○】:It is doubtful whether hydrogen vehicles will be widely used.
    →"whether 〜 used"は形容詞"doubtful"の意味を補う、"if"もOK
  3. "if 〜 or not"はOK、"if or not"は不可
    【例】:これがコンピューターグラフィックなのかどうか誰も判断できなかった。
    【×】:Nobody could tell if or not this is graphics.
    【○】:Nobody could tell whether or not this is graphics.
    【○】:Nobody could tell if this is graphics or not.
    【○】:Nobody could tell whether this is graphics or not.
    →"if or not"は不可
  4. 強調のため文頭に置くと"if"は不可
    【例】:コーヒーでも紅茶でもどっちでもいいよ。
    【×】:If coffee or tea I don't care.
    【○】:Whether coffee or tea I don't care.
    (= I don't care whether coffee or tea.)
    →"whether 〜 tea"は動詞"care"の目的語、強調のため文頭に置くので"if"は不可
  5. 主語"if"は不可
    【例】:旅客機がミサイルで撃ち落されたのかどうかは今のところはっきりしない。
    【×】:If the airliner was shot down by a missile is currently uncertain.
    【○】:Whether the airliner was shot down by a missile is currently uncertain.
    (= It is currently uncertain whether the airliner was shot down by a missile.)
    →"whether 〜 missile"は主語、"if"は不可
  6. 補語の場合"if"は不可
    【例】:もう一つの心配は噴火が観光産業に二次被害を与えないだろうかということだ。
    【×】:Another worry is if the eruption would do secondary damage to the tourism industry.
    【○】:Another worry is whether the eruption would do secondary damage to the tourism industry.
    →"whether 〜 industry"は補語、"if"は不可
  7. 前置詞の目的語の場合"if"は不可
    【例】:遺伝子組み換え食品が安全かどうかという疑問がある。
    【×】:There is a question as to if GM food is safe or not.
    【○】:There is a question as to whether GM food is safe or not.
    →"whether 〜 not"は前置詞"as to"の目的語、"if"は不可
  8. 次にto不定詞を置く場合"if"は不可
    【例】:スマートフォンにするかタブレットにするか決めていない。
    【×】:I haven't decided if to buy a smartphone or a tablet.
    【○】:I haven't decided whether to buy a smartphone or a tablet.
    →"if to 〜"は不可

"I wonder whether 〜?"【丁寧な依頼】
「状況」について尋ねる疑問詞(10)whether(〜かどうか)(4)

"I wonder whether 〜"で丁寧な依頼を表わします。現在進行時制過去時制過去進行時制を使うといっそう丁寧な表現になります。"whether"の代わりに"if"を使っても意味は同じです。

【例文】:I wonder whether you can let me know your email address.
【和訳】:メールアドレスを教えてもらえませんか
【例文】:I'm wondering whether you could let me know your email address.
【和訳】:メールアドレスを教えていただけますか
【例文】:I wondered whether you could let me know your email address.
【和訳】:メールアドレスを教えていただけませんでしょうか
【例文】:I was wondering whether you could let me know your email address.
【和訳】:恐れ入りますがメールアドレスを教えていただけませんでしょうか
→現在進行時制や過去時制、過去進行時制を使うほうがいっそう丁寧

"I wonder whether 〜"は平叙文のままで文末に疑問符(?)を付けることがあります。"whether"の代わりに"if"を使っても意味は同じです。

【例文】:I wonder whether you can show us your opinion.
【例文】:I wonder whether you can show us your opinion?
【和訳】:あなたなりの意見を聞かせてくれませんか
→文末の疑問符(?)はあってもなくてもOK

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(15)
疑問詞の反語表現:"Who knows?"(誰も知るわけがない) 先頭へ

見かけは疑問文だが返事を求めていない

"who"や"how"などの《疑問詞》は反語表現で使うことがあります。

日本語でも「誰がやったっていうんだ?(= お前がやったに違いない!)」のように、裏に真の意味を持つ言い回しを使うことがあります。《疑問詞》を使う反語表現も同じようなニュアンスを持ちます。わりと感情的でたいていイライラ感や戸惑いを表わし、皮肉や嫌味、驚きのニュアンスを込めます。

反語でよく使う疑問詞

反語表現と普通の疑問文は見た目がまったく同じです。裏に真の意味があるかどうかは、前後の文脈から判断します。

【関連トピック】

who(誰が〜なのか = 誰も〜なわけがない)
疑問詞の反語表現:"Who knows?"(誰も知るわけがない)(1)

《疑問詞》whoの反語表現では動詞に"know"と"tell"をよく使います。直訳は「誰が〜をわかっているのか、誰が〜を知っているのか」、真の意味は「〜なんてわかるはずがない、〜なんて知らない」です。

【例文】:When the recession will end? Who knows?
(= When the recession will end? It is impossible to know it.)
【和訳】:不景気はいつ終わるんだろうね。わかんないよ
→"Who knows?"(誰が知っているのか = 誰も知るはずがない)

【例文】:Who can tell what other people are really thinking and feeling?
(= Nobody can tell what other people are really thinking and feeling.)
【和訳】:心の奥底で他人が何を考えどう感じているかわかりっこない
→"Who can tell 〜?"(誰が〜をわかるのか = 誰も〜をわかるはずがない)

【例文】:Who do you think you are? You have to work with us.
(= You aren't so important as you think. You have to work with us.)
【和訳】:自分を買いかぶり過ぎだ。あんたも俺たちと一緒に働くんだよ。
→"Who do you think you are?"(あなたは自分を誰と考えているのか = あなたはたいしたことないよ)

"Who do you think you are?"は一種の決まり文句です。直訳は「あなたは自分を誰と考えているのか」、真の意味は「あなた何様のつもりなの、自分をわきまえなさいよ」です。

what(何を〜なのか = 何も〜なわけがない)
疑問詞の反語表現:"Who knows?"(誰も知るわけがない)(2)

【例文】:What did I do in college?
【和訳】:大学生のとき、私はブラブラしていただけだ
→"What did I do?"(= 何をしたのか = 何もしていなかった)

【例文】:"Natto with sugar is delicious, isn't it?" "Ugh, what can I say?"
【和訳】:「納豆に砂糖を入れるとうまいよね」「エー、そうかな
→"What can I say?"(= 何と言えるのか = 何とも言いようがない)

"What can I say?"は一種の決まり文句です。直訳は「何と言えるのか」、真の意味は「何とも言いようがない、コメントを控えさせていただきます」です。

【例文】:What's the use of worrying about the past? Think about what we should do next.
(= It's no use worrying about the past? Think about what we should do next.)
【和訳】:過去のことを悩んでも仕方がないよ。次に何をするか考えよう。
→"What's the use of 〜?"(= 〜することにどんな価値があるのか = 〜しても仕方がない)

"What's the use of 〜?"は一種の決まり文句です。直訳は「〜すること何か役に立つのか」、真の意味は「〜してもしかたがない、〜しても無駄だ」です。

why(なぜ〜するの = 〜なんてするわけがない)
疑問詞の反語表現:"Who knows?"(誰も知るわけがない)(3)

《疑問詞》why助動詞"should"とよく一緒に使って反語を表わします。直訳は「なぜ〜するの」、真の意味は「〜なんてするわけがない」です。

【例文】:"Kennedy looks down today." "Why should I care?"
(= Kennedy looks down today. I don't care.)
【和訳】:「今日のケネデイは元気がないね」「知ったことか
→"Why should I care?"(なぜ私が気にしなければならないの = 私の知ったことではない)

【例文】:"Why me? I'm not a fast runner."
【和訳】:「私には無理だよ。足速くないもん」
→"Why me?"(なぜ私が = 私には無理だ)

how(どうやって〜するの = 〜なんてするはずがない)
疑問詞の反語表現:"Who knows?"(誰も知るわけがない)(4)

《疑問詞》how助動詞"should"や"can"とよく一緒に使って反語を表わします。直訳は「どうやって〜するの」、真の意味は「〜なんてするはずがない」「〜なんてできるはずがない」です。

【例文】:"When does the sales tax increase?" "How should I know?"
【和訳】:「消費税はいつ上がるんだったけ」「さあね
→"How should I know?"(どうやって私が知っているの = 私が知るはずがない)

【例文】:"How can I sleep? I'm starving and want to take a bath."
【和訳】:「寝るなんて無理です。お腹ペコペコだし、お風呂にも入っていません」
→"How can I sleep"(どうやって就寝できるの = 眠れるわけがない)

【例文】:"How many times do I have to tell you? I hate soda pop."
【和訳】:「何度も同じコトを言わせるな。オレは炭酸飲料が大嫌いだ」
→"How many times do I have to tell you"(何度言わなければならないの = 何度も言わせるな)

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ゼロから始める疑問詞(16)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc) 先頭へ

「〜すべき」のニュアンス

一部の《疑問詞》は「疑問詞 + to不定詞」の形が使えます。たいてい、動詞前置詞の次に置いて目的語として使います→【参照】:『to不定詞を使う主な構文:疑問詞(who, what, etc) + to不定詞

直後にto不定詞を取る疑問詞

why + to不定詞」「whence + to不定詞」「whereabout + to不定詞」という表現はありません。

「疑問詞 + to不定詞」
  1. 「〜すべき」という義務のニュアンスを追加することがある
  2. たいてい、動詞や前置詞の目的語として使う
    【例】:I was advised what to eat.
    【訳】:何を食べるべきかアドバイスしてもらった。
    →"what to eat"は動詞"advise"の目的語
  3. 普通、疑問文では使わない
    【例】:何をすればいいんですか。
    【×】:What to do?
    【○】:What should I do?
  4. 本のタイトルや標語などでよく使う
    【例】:How To Cook Healthy Japanese Food
    【訳】:健康によい日本食の作り方
【関連トピック】

who + to不定詞(誰を〜すべきか、誰を〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(1)

【例文】:The people seem unsure of who to be the leader of their country.
(= The people seem unsure of who should be the leader of their country.)
→"who to 〜 country"は前置詞"of"の目的語
【和訳】:国民は誰が自国のリーダーにふさわしいのかわからないようだ。

【関連トピック】

whom + to不定詞(誰を〜すべきか、誰を〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(2)

"whom"には堅苦しいニュアンスがあるので普通は代わりに"who"を使います。

【例文】:Students often don't know whom to consult when they need support.[※堅苦しい言い方]
(= Students often don't know whom they should consult when they need support.)
→"whom to 〜 support"は動詞"know"の目的語
【例文】:Students often don't know who to consult when they need support.
(= Students often don't know who they should consult when they need support.)
→"who to 〜 support"は動詞"know"の目的語
【和訳】:生徒たちはサポートが必要なとき、誰に相談すべきかわからないことが多い。

【関連トピック】

whose + to不定詞(誰のを〜すべきか、誰のを〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(3)

【例文】:Since each person has told different stories, I don't know whose to believe.
(= Since each person has told different stories, I don't know whose I should believe.)
→"whose to believe"は動詞"know"の目的語
【和訳】:人それぞれに話が違うので、誰のを信じたらよいのかわからない。

「whose + 名詞 + to不定詞」も可能。

【例文】:We need to decide whose advice to follow.
(= We need to decide whose advice we should follow.)
→"whose advice to follow"は動詞"decide"の目的語
【和訳】:誰のアドバイスに従うべきか決める必要がある。

【関連トピック】

what + to不定詞(何を〜すべきか、何を〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(4)

【例文】:We tend to be unable to understand what to do when we are panicked.
(= We tend to be unable to understand what we should do when we are panicked.)
→"what to 〜 panicked"は動詞"understand"の目的語
【和訳】:人はパニックに陥ると何をべきかわからなくなりがちだ。

「what + 名詞 + to不定詞」も可能。

【例文】:Some patients would want to know what treatment to have.
(=Some patients would want to know what treatment they will have.)
→"what treatment to have"は動詞"know"の目的語
【和訳】:どんな治療を受けるのか知りたがる患者もいるだろう。

【関連トピック】

which + to不定詞(どれを〜すべきか、どれを〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(5)

【例文】:It's hard to decide which to eat first.
(= It's hard to decide which I will eat first.)
→"which to eat first"は動詞"decide"の目的語
【和訳】:どれから食べるか迷うな。

「which + 名詞 + to不定詞」も可能。

【例文】:I will tell you which bus to take and which stop to get off at.
(= I will tell you which bus you should take and which stop you should get off at.)
→"which to 〜 at"は動詞"decide"の目的語
【和訳】:どのバスに乗ってどの停留所で降りるのか教えますよ。

【関連トピック】

where + to不定詞(どこで/どこに〜すべきか、どこで/どこに〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(6)

【例文】:Let your children think about where to put away their toys and games.
(= Let your children think about where they should put away their toys and games.)
→"where to 〜 games"は前置詞"about"の目的語
【和訳】:子供たちにおもちゃやゲームをどこに片づけるべきなのか考えさせて下さい。

【関連トピック】

when + to不定詞(いつ〜すべきか、いつ〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(7)

【例文】:I'm wondering when to change tires.
(= I'm wondering when I should change tires.)
→"when to change tires"は動詞"wonder"の目的語
【和訳】:いつタイヤを換えるべきか迷ってしまう。

【関連トピック】

how + to不定詞(どうやって〜すべきか、どうやって〜するのか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(8)

【例文】:I was shown how to care for soft contact lenses.
(= I was shown how I should care for soft contact lenses.)
→"how to 〜 lenses"は動詞"show"の目的語
【和訳】:ソフトコンタクトレンズの手入れ方法を教えてもらった。

【関連トピック】

whether + to不定詞(〜すべきかどうか、〜するのかどうか)
疑問詞 + to不定詞(what to do, etc)(9)

【例文】:I'm truly undecided as to whether to accept his proposal.
(= I'm truly undecided as to whether I should accept his proposal.)
→"whether to 〜 proposal"は前置詞"as to"の目的語
【和訳】:プロポーズを受け入れるべきかどうか本当に迷っています。

【関連トピック】
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疑問詞を含む文の語順

ゼロから始める疑問詞(17)
疑問詞を含む文の語順【原則】 先頭へ

語順が変化する

《疑問詞》を使う場合の語順について基本的なルールをまとめます。英語は原則として「主語 + 動詞」の順番をなるべく保持しようとします→【参照】:『英語の“クセ”:英語は、「主語 + 動詞」の順番をなるべく保つ

【関連トピック】
疑問詞を含む文の語順の原則
疑問文の場合
疑問詞が主語……「疑問詞 + 動詞/be動詞 + 〜?」
【例】:Who praised you?(誰がほめてくれたの)
【例】:Who is absent?(誰が休みなの)
疑問詞が主語ではない(1)……「疑問詞 + 助動詞 + 主語 + 動詞 + 〜?」
【例】:Who did you see?(誰を見たの)
【例】:Where do you live?(どこに住んでいるの)
疑問詞が主語ではない(2)……「疑問詞 + be動詞 + 主語 + 〜?」
【例】:Who is that?(あの人は誰)
平叙文の場合
疑問詞が主語……「主語 + 動詞 + (目的語) + 疑問詞 + (助動詞) + 動詞 + 〜.」
【例】:Ami asked me who had praised me.(誰があなたをほめたのとアミィは私に尋ねた)
【例】:Ami asked me who was absent.(誰が休みなのとアミィは私に尋ねた)
疑問詞が主語ではない……「主語 + 動詞 + (目的語) + 疑問詞 + 主語 + (助動詞) + 動詞/be動詞 + 〜.」
【例】:Ami asked me who I had seen.(誰を見たのとアミィは私に尋ねた)
【例】:Ami asked me who that was.(あの人は誰とアミィは私に尋ねた)
【例】:I know where you live.(あなたがどこに住んでいるか知っている)

《疑問詞》を主語として使うときは、疑問文平叙文語順はほぼ同じです。原則として、語順は「疑問詞 + 動詞 + 〜」です。

【例文】:誰がオレの肉まんを食べたんだ。
【 × 】:Who did eat my meat bun?
【 ○ 】:Who ate my meat bun?
→疑問文の場合の疑問詞(who)以降の語順:「疑問詞+動詞+目的語」、"who"は"ate"の主語
【例文】:誰がオレの肉まんを食べたんだとトムは私たちに尋ねた
【英訳】:Tom asked us who had eaten his meat bun.
→平叙文の場合の疑問詞(who)以降の語順:「疑問詞+助動詞+動詞+目的語」、"who"は"had eaten"の主語

《疑問詞》が主語以外の場合、《疑問詞》疑問文で使うとき、助動詞be動詞を主語の前に置くので語順は原則として「疑問詞 + 助動詞 + 主語 + 動詞 + 〜?」あるいは「疑問詞 + be動詞 + 主語 + 〜?」です。

【例文】:何を食べるの。
【 × 】:What you eat?
【 ○ 】:What do you eat?
→疑問文の場合の疑問詞(what)以降の語順:「疑問詞+助動詞+主語+動詞」、"what"は"ate"の目的語
【例文】:あなたは
【 × 】:Who do you are?
【 ○ 】:Who are you?
→疑問文の場合の疑問詞(who)以降の語順:「疑問詞+be動詞+主語」、"who"は"are"の補語

ところが、《疑問詞》平叙文で使う場合、《疑問詞》以降の助動詞be動詞を主語の前に置くことはありません。《疑問詞》以降の語順は原則として「疑問詞 + 主語 + 動詞/be動詞 + 〜.」です。

【例文】:何を食べるのとトムは私に尋ねた。
【 × 】:Tom asked me what did I eat.
【 ○ 】:Tom asked me what I ate.
→平叙文の場合の疑問詞(what)以降の語順:「疑問詞+主語+動詞」、"what"は"ate"の目的語
【例文】:あなたはとトムは私に尋ねた。
【 × 】:Tom asked me who was I.
【 ○ 】:Tom asked me who I was.
→平叙文の場合の疑問詞(who)以降の語順:「疑問詞+主語+be動詞」、"who"は"was"の補語

【関連トピック】

引用符("")を使う会話文であれば、引用符("")の中は会話をそのまま記述するので《疑問詞》以降の語順は「疑問詞 + 主語 + 動詞」と「疑問詞 + 助動詞 + 主語 + 動詞」の両方がありえます。

【例文】:「誰がオレの肉まんを食べたんだ」とトムは私たちに言った。
【英訳】:"Who ate my meat bun?" Tom said to us.
(= Tom asked us who had eaten his meat bun.)
→引用符("")付き平叙文で疑問詞(who)以降の語順:「疑問詞+動詞+目的語」、"who"は"ate"の主語
【例文】:「何を食べたの」とトムは私に言った。
【英訳】:"What did you eat?" Tom said to me.
(= Tom asked me what I had eaten.)
→引用符("")付き平叙文で疑問詞(what)以降の語順:「疑問詞+助動詞+主語+動詞」、"what"は"eat"の目的語

【関連トピック】
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ゼロから始める疑問詞(18)
疑問詞を含む文の語順【詳細】 先頭へ

疑問詞、主語、動詞をどこに置くか

【目次】:疑問詞を含む文の語順

《疑問詞》を使う文について語順をくわしく見ていきます。《疑問詞》、主語、動詞を置く位置がかなり異なるので《疑問詞》《疑問詞》を含む句が主語の場合と主語ではない場合の二つに分けます。

英語は原則として「主語 + 動詞」の順番をなるべく保持しようとします→【参照】:『英語の“クセ”:英語は、「主語 + 動詞」の順番をなるべく保つ

【関連トピック】

「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語
疑問詞を含む文の語順【詳細】(1)

《疑問詞》《疑問詞》を含む句が主語の場合の語順をまとめます→【参照】:『疑問詞を含む文の語順:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語ではない

文全体が平叙文の場合でも疑問文の場合でも、語順の基本は「疑問詞(主語) + 動詞 + 〜?」です。助動詞の"do, does did"は一切追加しません。

「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語である場合の語順
  1. "can"などの助動詞があれば「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置く
    【例】:I can play tennis. → Who can play tennis? → I know who can play tennis.
  2. be動詞があれば「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置く
    【例】:I was angry. Who was angry? → I know who was angry.
  3. 助動詞もbe動詞もある場合、助動詞を「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置く
    【例】:I can be a president. → Who can be a president? → I know who can be a president.
  4. 助動詞もbe動詞もない場合、動詞を「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置く
    【例】:I wanted coffee. → Who wanted coffee? → I knew who wanted coffee.

助動詞がある場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語(1)

"can"などの助動詞があれば「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置きます。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + 助動詞 + 動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 助動詞 + 動詞 + 〜.

【例文】:誰が戸締まりをすべきですか。
【 × 】:Who do should lock the door?
【 ○ 】:Who should lock the door?
【文型】:主語(Who)+助動詞(should)+動詞(lock)+目的語(the door)?
【例文】:誰が戸締まりをすべきか知っている。
【 × 】:I know who do should lock the door.
【 ○ 】:I know who should lock the door.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(who)+助動詞(should)+動詞(lock)+目的語(the door).
→疑問詞"who"(誰が)は"should lock"の主語、助動詞"do"の追加は不要

【例文】:その車には何人乗れますか。
【 × 】:How many people do can ride in the car?
【 ○ 】:How many people can ride in the car?
【文型】:主語(How many people)+助動詞(can)+動詞(ride)+前置詞句(in the car)?
【例文】:その車に何人乗れるか知っている。
【 × 】:I know how many people do can ride in the car.
【 ○ 】:I know how many people can ride in the car.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(how many people)+助動詞(can)+動詞(ride)+前置詞句(in the car)?
→疑問詞を含む句"how many people"(何人が)は"can ride"の主語、助動詞"do"の追加は不要

be動詞がある場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語(1)

be動詞があれば「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置きます。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + be動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + be動詞 + 〜.

【例文】:誰がトランペットを吹いていますか。
【 × 】:Who does is blowing the trumpet?
【 ○ 】:Who is blowing the trumpet?
【文型】:主語(Who)+be動詞(is)+動詞(blowig)+目的語(the trumpet)
【例文】:誰がトランペットを吹いているか知っている。
【 × 】:I know who does is blowing the trumpet.
【 ○ 】:I know who is blowing the trumpet.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(who)+be動詞(is)+動詞(blowig)+目的語(the trumpet)
→"who"(誰が)は"is blowing"の主語、助動詞"does"の追加は不要

【例文】:一日にどれくらいの水が必要ですか。
【 × 】:How much water does is necessary per day?
【 ○ 】:How much water is necessary per day?
【文型】:主語(How much water)+be動詞(is)+補語(necessary)+前置詞句(per day)
【例文】:一日にどれくらいの水が必要か知っている。
【 × 】:I know how much water does is necessary per day.
【 ○ 】:I know how much water is necessary per day.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(how much water)+be動詞(is)+補語(necessary)+前置詞句(per day)
→疑問詞を含む句"how much water"(どれくらいの水が)は主語、助動詞"does"の追加は不要

助動詞もbe動詞もある場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語(3)

助動詞be動詞の両方がある場合は助動詞を「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置きます。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + 助動詞 + be動詞/動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 助動詞 + be動詞/動詞 + 〜.

【例文】:誰が逮捕されるべきですか。
【 × 】:Who should be do arrested?
【 ○ 】:Who should be arrested?
【文型】:主語(Who)+助動詞(should)+be動詞(be)+動詞(arrested)
【例文】:誰が逮捕されるべきなのか知っている。
【 × 】:I know who should be do arrested.
【 ○ 】:I know who should be arrested.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(who)+助動詞(should)+be動詞(be)+動詞(arrested)
→疑問詞"who"(誰が)は"should be impeached"の主語、助動詞"do"の追加は不要

【例文】:どんな紙がリサイクル可能ですか。
【 × 】:What paper does can be recycled?
【 ○ 】:What paper can be recycled?
【文型】:主語(What paper)+助動詞(can)+be動詞(be)+動詞(recycled)
【例文】:どんな紙がリサイクル可能か知っている。
【 × 】:I know what paper does can be recycled.
【 ○ 】:I know what paper can be recycled.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(what paper)+助動詞(can)+be動詞(be)+動詞(recycled)
→疑問詞を含む句"what paper"(どんな紙が)は"can be recycled"の主語、助動詞"does"の追加は不要

助動詞もbe動詞もない場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語(4)

助動詞be動詞もない場合は動詞を「疑問詞や疑問詞を含む句」(主語)の次に置きます。助動詞の"do, does did"は使いません。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + 動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 動詞 + 〜.

【例文】:誰が手伝ってくれたの。
【 × 】:Who did help you?
【 ○ 】:Who helped you.
【文型】:主語(Who)+動詞(helped)+目的語(you)
【例文】:誰が手伝ってくれたのか知っている。
【 × 】:I know who did help you.
【 ○ 】:I know who helped you?
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(who)+動詞(helped)+目的語(you)
→疑問詞"who"(誰が)は"helped"主語、助動詞"did"の追加は不要

【例文】:コンサートには何人が来たの。
【 × 】:How many people did come to the concert?
【 ○ 】:How many people came to the concert?
【文型】:主語(How many people)+動詞(came)+前置詞句(to the concert)
【例文】:コンサートに何人が来たのか知っている。
【 × 】:I know how many people did come to the concert.
【 ○ 】:I know how many people came to the concert.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+主語(how many people)+動詞(came)+前置詞句(to the concert)
→疑問詞を含む句"how many people"(何人が)は"came"の主語、助動詞"did"の追加は不要

「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語ではない
疑問詞を含む文の語順【詳細】(2)

《疑問詞》《疑問詞》を含む句が主語ではない場合の語順をまとめます→【参照】:『疑問詞を含む文の語順:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語

文全体が疑問文の場合、語順は原則として「疑問詞 + 助動詞 + 主語 + 動詞 + 〜」です。be動詞がある場合は「疑問詞 + be動詞 + 主語 + 〜」です。主語の前に助動詞be動詞を置きます。

文全体が平叙文の場合、語順は原則として「疑問詞 + 主語 + (助動詞) + 動詞/be動詞」です。主語の前に動詞助動詞be動詞を移動させることはありません。"do, does, did"を追加も不要です。

「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語でない場合の語順

助動詞がある場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語ではない(1)

疑問文の場合は"can"などの助動詞があれば主語の前に置きます。平叙文の場合は語順に変更はありません。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + 助動詞 + 主語 + 動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 主語 + 助動詞 + 動詞 + 〜.

【例文】:誰を助けるべきですか。
【 × 】:Who I should help?
【 ○ 】:Who should I help?
【文型】:目的語(Who)+助動詞(should)+主語(I)+動詞(help)
→疑問詞"who"(誰を)は"help"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+助動詞+主語+動詞」
【例文】:誰を助けるべきですか知っている。
【 × 】:I know who should I help.
【 ○ 】:I know who I should help.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(who)+主語(I)+助動詞(should)+動詞(help)
→疑問詞"who"(誰を)は"help"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+助動詞+動詞」

【例文】:そのダンボールには何個のリンゴが入りますか。
【 × 】:How many apples you can put in the cardboard box?
【 ○ 】:How many apples can you put in the cardboard box?
【文型】:目的語(How many apples)+助動詞(can)+主語(you)+動詞(put)+前置詞句(in the cupboard box)
→疑問詞を含む句"how many apples"(何個のリンゴを)は"put"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+形容詞+名詞+助動詞+主語+動詞+〜」
【例文】:そのダンボールには何個のリンゴが入るか知っている。
【 × 】:I know how many apples can you put in the cardboard box.
【 ○ 】:I know how many apples you can put in the cardboard box.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(how many apples)+主語(you)+助動詞(can)+動詞(put)+前置詞句(in the cupboard box)
→疑問詞を含む句"how many apples"(何個のリンゴを)は"put"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+形容詞+名詞+主語+助動詞+動詞+〜」

【例文】:いつ料理を学びましたか。
【 × 】:When you have learned how to cook?
【 ○ 】:When have you learned how to cook?
【文型】:副詞(When)+助動詞(have)+主語(you)+動詞(learned)+目的語(how to cook)
→疑問詞"when"(いつ)は副詞、疑問文なので語順は「疑問詞+助動詞+主語+動詞+〜」
【例文】:あなたがいつ料理を学んだのか知っている。
【 × 】:I know when have you learned how to cook.
【 ○ 】:I know when you have learned how to cook.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞(when)+主語(you)+助動詞(have)+動詞(learned)+目的語(how to cook)
→疑問詞"when"(いつ)は副詞、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+助動詞+動詞+〜」

【例文】:どれくらいの距離を歩かなければならないんですか。
【 × 】:How far we must walk?
【 ○ 】:How far must we walk?
【文型】:副詞句(How far)+助動詞(must)+主語(we)+動詞(walk)
→疑問詞を含む句"how far"(どれくらいの距離)は副詞、疑問文なので語順は「疑問詞+副詞+助動詞+主語+動詞」
【例文】:どれくらいの距離を歩かなければならないのか知っている。
【 × 】:I know how far must we walk.
【 ○ 】:I know how far we must walk.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞句(how far)+主語(we)+助動詞(must)+動詞(walk)
→疑問詞を含む句"how far"(どれくらいの距離)は副詞、平叙文なので語順は「疑問詞+副詞+主語+助動詞+動詞」

be動詞がある場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語ではない(2)

疑問文の場合、be動詞があれば主語の前に置きます。平叙文の場合、語順に変更はありません。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + be動詞 + 主語 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 主語 + be動詞 + 〜.

【例文】:班長は誰ですか。
【 × 】:Who a leader is?
【 ○ 】:Who is a leader?
【文型】:補語(Who)+be動詞(is)+主語(a leader)
→"who"(誰)は"is"の補語、疑問文なので語順は「疑問詞+be動詞+主語」
【例文】:班長は誰か知っている。
【 × 】:I know who is a leader.
【 ○ 】:I know who a leader is.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+補語(who)+主語(a leader)+be動詞(is)
→"who"(誰)は"is"の補語、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+be動詞」

【例文】:どんな音楽を聴いているの。
【 × 】:What music you are listening to?
【 ○ 】:What music are you listening to?
【文型】:目的語(What music)+be動詞(are)+主語(you)+動詞(listening)+前置詞(to)
→疑問詞を含む句"what music"(どんな音楽を)は"to"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+名詞+be動詞+主語+動詞+〜」
【例文】:あなたがどんな音楽を聴いているのか知っている。
【 × 】:I know what music are you listening to.
【 ○ 】:I know what music you are listening to.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(what music)+主語(you)+be動詞(are)+動詞(listening)+前置詞(to)
→疑問詞を含む句"what music"(どんな音楽を)は"to"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+名詞+主語+be動詞+動詞+〜」

【例文】:どこから来ましたか(= 出身はどちらですか)。
【 × 】:Where you are from?
【 ○ 】:Where are you from?
【文型】:副詞(Where)+be動詞(are)+主語(you)+前置詞(from)
→疑問詞"where"(どこ)は副詞、疑問文なので語順は「疑問詞+be動詞+主語+〜」
【例文】:あなたがどこから来たのか知っている(= あなたの出身がどこかを知っている)。
【 × 】:I know where are you from.
【 ○ 】:I know where you are from.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞(where)+主語(you)+be動詞(are)+前置詞(from)
→疑問詞"where"(どこ)は副詞、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+be動詞+〜」

【例文】:月はどれくらいの大きさなの。
【 × 】:How large the moon is?
【 ○ 】:How large is the moon?
【文型】:補語(How large)+be動詞(is)+主語(the moon)
→疑問詞を含む句"how large"(どれくらいの大きさ)は補語、疑問文なので語順は「疑問詞+be動詞+主語」
【例文】:月はどれくらいの大きさなのか知っている。
【 × 】:I know how large is the moon.
【 ○ 】:I know how large the moon is.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+補語(how large)+主語(the moon)+be動詞(is)
→疑問詞を含む句"how large"(どれくらいの大きさ)は補語、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+be動詞」

助動詞もbe動詞ある場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語ではない(3)

助動詞be動詞の両方がある場合は助動詞を主語の前に置きます。平叙文の場合、語順に変更はありません。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + 助動詞 + 主語 + 動詞/be動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 主語 + 助動詞 + 動詞/be動詞 + 〜.

【例文】:誰に感謝すべきですか。
【 × 】:Who you should be grateful to?
【 ○ 】:Who should you be grateful to?
【文型】:目的語(Who)+助動詞(should)+主語(you)+be動詞(be)+形容詞(grateful)+前置詞(to)
→疑問詞"who"(誰を)は前置詞"to"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+助動詞+主語+be動詞+〜」
【例文】:あなたが誰に感謝すべきか知っています。
【 × 】:I know who should you be grateful to.
【 ○ 】:I know who you should be grateful to.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(who)+主語(you)+助動詞(should)+be動詞(be)+形容詞(grateful)+前置詞(to)
→疑問詞"who"(誰を)は前置詞"to"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+助動詞+be動詞+〜」

【例文】:次はどんな料理を作るつもりですか。
【 × 】:What dish you will be cooking next?
【 ○ 】:What dish will you be cooking next?
【文型】:目的語(What dish)+助動詞(will)+主語(you)+be動詞(be)+動詞(cooking)+副詞(next)
→疑問詞を含む句"what dish"(どんな料理を)は"cooking"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+名詞+助動詞+主語+be動詞+〜」
【例文】:あなたが次はどんな料理を作るつもりか知っている。
【 × 】:I know what dish will you be cooking next.
【 ○ 】:I know what dish you will be cooking next.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(what dish)+主語(you)+助動詞(will)+be動詞(be)+動詞(cooking)+副詞(next)
→疑問詞を含む句"what dish"(どんな料理を)は"cooking"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+名詞+主語+助動詞+be動詞+〜」

【例文】:どこへ行けばいいんですか。
【 × 】:Where we should be going?
【 ○ 】:Where should we be going?
【文型】:副詞(Where)+助動詞(should)+主語(we)+be動詞(be)+動詞(going)
→疑問詞"where"(どこへ)は副詞、疑問文なので語順は「疑問詞+助動詞+主語+be動詞+〜」
【例文】:自分たちがどこへ行けばいいのか知っている。
【 × 】:We know where should we be going.
【 ○ 】:We know where we should be going.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞(where)+主語(we)+助動詞(should)+be動詞(be)+動詞(going)
→疑問詞"where"(どこへ)は副詞、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+助動詞+be動詞+〜」

【例文】:乗客はどれくらいの期間検疫される必要がありますか。
【 × 】:How long the passengers must be quarantined?
【 ○ 】:How long must the passengers be quarantined?
【文型】:副詞句(How long)+助動詞(must)+主語(the passengers)+be動詞(be)+動詞(quarantined)
→疑問詞を含む句"how long"(どれくらいの期間)は副詞句、疑問文なので語順は「疑問詞+副詞+句助動詞+主語+be動詞+動詞」
【例文】:乗客がどれくらいの期間検疫される必要があるのか知っている。
【 × 】:I know how long must the passengers be quarantined.
【 ○ 】:I know how long the passengers must be quarantined.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞句(how long)+主語(the passengers)+助動詞(must)+be動詞(be)+動詞(quarantined)
→疑問詞を含む句"how long"(どれくらいの期間)は副詞句、平叙文なので語順は「疑問詞+副詞句+主語+助動詞+be動詞+動詞」

助動詞もbe動詞もない場合
疑問詞を含む文の語順【詳細】:「疑問詞や疑問詞を含む句」が主語ではない(4)

助動詞be動詞ない場合は"do, does, did"のいずれか一つを主語の前に追加で置きます。平叙文の場合、語順に変更はありません。

# 【語順(疑問文)】:疑問詞 + do/does/did + 主語 + 動詞 + 〜?
# 【語順(平叙文)】:主語 + 動詞 + 疑問詞 + 主語 + 動詞 + 〜.

【例文】:誰を手伝ってあげたの。
【 × 】:Who you helped?
【 ○ 】:Who did you help?
【文型】:目的語(Who)+助動詞(did)+主語(you)+動詞(help)
→疑問詞"who"(誰を)は"help"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+助動詞+主語+動詞」、助動詞"did"の追加が必要
【例文】:あなたが誰を手伝ってあげたのか知っている。
【 × 】:I know who did you help.
【 ○ 】:I know who you helped.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(who)+主語(you)+動詞(helped)
→疑問詞"who"(誰を)は"help"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+動詞」、助動詞"did"の追加は不要

【例文】:何色を好きなの。
【 × 】:What color you like?
【 ○ 】:What color do you like?
【文型】:目的語(What color)+助動詞(do)+主語(you)+動詞(like)
→疑問詞を含む句"what color"(何色を)は"like"の目的語、疑問文なので語順は「疑問詞+名詞+助動詞+主語+動詞」、助動詞"do"の追加が必要
【例文】:あなたが何色を好きなのか知っている。
【 × 】:I know what color do you like.
【 ○ 】:I know what color you like.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+目的語(what color)+主語(you)+動詞(like)
→疑問詞を含む句"what color"(何色を)は"like"の目的語、平叙文なので語順は「疑問詞+名詞+主語+動詞」、助動詞"do"の追加は不要

【例文】:どこで昼御飯を食べましたか。
【 × 】:Where you eat lunch?
【 ○ 】:Where did you eat lunch?
【文型】:副詞(Where)+助動詞(did)+主語(you)+動詞(eat)+目的語(lunch)
→疑問詞"where"(どこで)は副詞、疑問文なので語順は「疑問詞+助動詞+主語+動詞+目的語」、助動詞"did"の追加が必要
【例文】:あなたがどこで昼御飯を食べたのか知っている。
【 × 】:I know where did you eat lunch.
【 ○ 】:I know where you ate lunch.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞(where)+主語(you)+動詞(ate)+目的語(lunch)
→疑問詞"where"(どこで)は副詞、平叙文なので語順は「疑問詞+主語+助動詞+動詞+目的語」、助動詞"did"の追加は不要

【例文】:どれくらいの距離を歩きましたか。
【 × 】:How long you walked?
【 ○ 】:How long did you walk?
【文型】:副詞句(How long)+助動詞(did)+主語(you)+動詞(walk)
→疑問詞を含む句"how long"(どれくらいの距離)は副詞句、疑問文なので語順は「疑問詞+副詞句+助動詞+主語+動詞」、助動詞"did"の追加が必要
【例文】:あなたがどれくらいの距離を歩いたか知っている。
【 × 】:I know how long did you walk.
【 ○ 】:I know how long you walked.
【文型】:主語(I)+動詞(know)+副詞句(how long)+主語(you)+動詞(walked)
→疑問詞を含む句"how long"(どれくらいの距離)は副詞句、平叙文なので語順は「疑問詞+副詞句+主語+助動詞+動詞」、助動詞"did"の追加は不要

【関連トピック】
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疑問詞の「数」

ゼロから始める疑問詞(19)
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疑問詞自体はたいてい単数扱い

《疑問詞》《疑問詞》を含む句(what kind of 〜など)を主語にするとき、場合によっては単数か複数かを判断して動詞は"do"なのか"does"なのか、be動詞は"is"なのか"are"なのかを選ぶ必要があります。

原則として、《疑問詞》自体は単数扱いです。ただし、「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」のときは、「数」を《疑問詞》ではなく、名詞代名詞のほうに合わせるのが普通です。

疑問詞の「数」
  1. 【原則】
    1. 疑問詞が単体で主語……たいてい単数扱い
      【例】:Who does this job?(この仕事は誰がするの)
    2. 「What kind of + 名詞」が主語……たいてい単数扱い
      【例】:What kind of animal live here?(ここにはどんな種類の動物が棲んでいるのか)
    3. 「疑問詞 + 名詞」が主語……名詞の「数」に合わせて単数と複数を切り替える
      【例】:Which color attracts insects?(どの色が昆虫を引きつけますか)
      【例】:Which colors attract insects?(どの色とどの色が昆虫を引きつけますか)
    4. 「which of + 複数形の名詞や代名詞」が主語……疑問の内容に応じて単数と複数を切り替える
      【例】:Which of these songs is your favorite?(この中でお気に入りの一曲はどれか)
      【例】:Which of these songs are your favorites?(この中でお気に入りの曲はどれどれか)
  2. 【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合
    1. 「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……be動詞の次の名詞や代名詞に「数」を合わせる
      【例】:Who are you?(あなたは誰)
    2. 「what kind of + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……be動詞の次の名詞や代名詞に「数」を合わせる
      【例】:What kind of fish are these?(これらの魚は何という種類の魚ですか)
    3. 「疑問詞 + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……be動詞の次の名詞や代名詞に「数」を合わせる
      【例】:What make are the shoes?(この靴のメーカーはどこですか)
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ゼロから始める疑問詞(20)
疑問詞の「数」【原則】 先頭へ

疑問詞は基本的に単数扱い

《疑問詞》《疑問詞》を含む句(what kind of 〜など)を主語に置くとき、場合によっては「数」の一致が必要です。

疑問詞の「数」【原則】
  1. 疑問詞が単体で主語……たいてい単数扱い
  2. 「What kind of + 名詞」が主語……たいてい単数扱い
  3. 「疑問詞 + 名詞」が主語……名詞の「数」に合わせて単数と複数を切り替える
  4. 「which of + 複数形の名詞や代名詞」が主語……疑問の内容に応じて単数と複数を切り替える
【関連トピック】

疑問詞が単体で主語
疑問詞の「数」【原則】(1)

《疑問詞》自体は通例、単数扱いです。

# 【原則】:疑問詞……単数扱い

代名詞として単体で主語で使える《疑問詞》は通例、"who, whose, what, which"とその強調形"whoever, whatever, whichever"の七語のみ。

【例文】:誰が勝つかな。
【 × 】:Who win the game?
【 ○ 】:Who wins the game?
→"who"は通例単数扱い、"wins"を使うのが普通

【例文】:この美術館にはたくさんの絵があります。誰の作品を気に入りましたか。
【 × 】:There are a lot of paintings in the museum. Whose have attracted you?
【 ○ 】:There are a lot of paintings in the museum. Whose has attracted you?
→"whose"は通例単数扱い、"has"を使うのが普通

【例文】:なぜそんなに緊張しているの。
【 × 】:What make you so nervous?
【 ○ 】:What makes you so nervous?
→"what"は通例単数扱い、"makes"を使うのが普通

【例文】:電気は石油と天然ガスで作ることができる。自然環境に悪影響を与えるのはどちらでしょう。
【 × 】:Electricity can be generated by oil and gas. Which have bad effect on the natural surroundings?
【 ○ 】:Electricity can be generated by oil and gas. Which has bad effect on the natural surroundings?
→"which"は通例単数扱い、"has"を使うのが普通

「what kind of + 名詞」が主語
疑問詞の「数」【原則】(2)

「what kind of + 名詞」はたいてい単数扱いです。名詞はたいてい冠詞なしの単数形を使います→【参照】:『「of + 名詞」の主な表現:名詞に何も付けない:種類やタイプを表わす

# 【原則】:「what kind of + 名詞(単数形)」……単数扱い

【例文】:毒があるのはどんな種類のキノコですか。
【 × 】:What kind of mushroom are poisonous?
【 ○ 】:What kind of mushroom is poisonous?
→「What kind of + 名詞」は通例単数扱い、"is"を使うのが普通

"kind"の代わりに"sort"や"type"を使ってもほぼ同じ意味を表わします。二つとも「what kind of + 名詞」と同じく、単数扱いです。

【例文】:毒があるのはどんな種類のキノコですか。
【英訳】:What sort of mushroom is poisonous?
【英訳】:What type of mushroom is poisonous?
(= What kind of mushroom is poisonous?)

【関連トピック】

「疑問詞 + 名詞」が主語
疑問詞の「数」【原則】(3)

「疑問詞 + 名詞」が主語、たいてい「数」は《疑問詞》ではなく名詞に合わせます。

# 【原則】:「疑問詞 + 名詞」……「数」は名詞に合わせる

形容詞として次に名詞を取ることができる《疑問詞》は通例、"whose, what, which"の三語のみ。

【例文】:誰の仮装が一番カッコよかったの。
【英訳】:Whose costume is the coolest?
→"costume"(単数)に合わせて"is"を使う
【例文】:奇抜な仮装は誰と誰だったの。
【英訳】:Whose costumes are weird?
→"costumes"(複数)に合わせて"are"を使う

【例文】:どんな音楽がかかっていたの。
【英訳】:What music was being played?
→"music"(単数)に合わせて"was"を使う
【例文】:どんな曲がかかっていたの。
【英訳】:What songs were being played?
→"songs"(複数)に合わせて"were"を使う

【例文】:どの芸人が笑わせてくれましたか。
【英訳】:Which comedian has made you laugh?
→"comedian"(単数)に合わせて"was"を使う
【例文】:どの芸人とどの芸人が笑わせてくれましたか。
【英訳】:Which comedians have made you laugh?
→"comedians"(複数)に合わせて"were"を使う

「which of + 複数形の名詞や代名詞」が主語
疑問詞の「数」【原則】(4)

「which of + 複数形の名詞や代名詞」が主語の場合、たいてい疑問の内容によって「数」を切り替えます。

# 【例外】:「which of + 複数形の名詞や代名詞」が主語……疑問の内容に応じて「数」を切り替える

【例文】:テーブルに置いてある料理の中で作り物はどれですか
【英訳】:Which of these foods on the table is fake?
→作り物は一つしかないので「数」は単数、"is"を使う
【例文】:テーブルに置いてある料理の中で作り物はどれとどれですか
【英訳】:Which of these foods on the table are fake?
→作り物は二つ以上あるので「数」は複数、"are"を使う

【例文】:俺たちの中で一番の大食いは誰だ
【英訳】:Which of us is the biggest eater?
→一番の大食いは一人しかいないので「数」は単数、"is"を使う

【例文】:この中で卒業後就職するのは誰と誰かな
【英訳】:Which of us are going to join a company after graduation?
→就職する人は二人以上いるので「数」は複数、"are"を使う

【関連トピック】
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疑問詞の「数」【例外】 先頭へ

【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合

be動詞を使う疑問文「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合、たいてい「数」は《疑問詞》ではなく、be動詞の次に置く名詞代名詞に合わせます。

疑問詞の「数」【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合
  1. 「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……be動詞の次の名詞や代名詞に「数」を合わせる
  2. 「what kind of + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……be動詞の次の名詞や代名詞に「数」を合わせる
  3. 「疑問詞 + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……be動詞の次の名詞や代名詞に「数」を合わせる

ただし、be動詞進行時制受動態を表わす場合、be動詞の「数」は主語の《疑問詞》に合わせて単数を使うのが普通です。

【例文】:いびきをかいているのは誰だ。
【 × 】:Who are snoring?
【 ○ 】:Who is snoring?
→"who"は単数扱い、進行時制を表わすbe動詞は"is"を使う
【例文】:家から何を盗まれたの。
【 × 】:What were stolen from your house?
【 ○ 】:What was stolen from your house?
→"what"は単数扱い、受動態を表わすbe動詞は"was"を使う

「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」
疑問詞の「数」【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合(1)

「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合、たいてい「数」は《疑問詞》ではなく、be動詞の次に置く名詞代名詞に合わせます。

# 【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……「数」は名詞や代名詞に合わせる

代名詞として単体で主語で使える《疑問詞》は通例、"who, whose, what, which"とその強調形"whoever, whatever, whichever"の七語のみ。

【例文】:あの黒ずくめの男たちは何者だったんだ。
【 × 】:Who was the men in black?
【 ○ 】:Who were the men in black?
→be動詞の「数」は"who"ではなく"men"(複数)に合わせるのが普通

【例文】:椅子の上にあるあのメガネは誰のですか。
【 × 】:Whose is those glasses on the chair?
【 ○ 】:Whose are those glasses on the chair?
→be動詞の「数」は"whose"ではなく"glasses"(複数)に合わせるのが普通

【例文】:これらの書類は何。
【 × 】:What is these documents?
【 ○ 】:What are these documents?
→be動詞の「数」は"what"ではなく"documents"(複数)に合わせるのが普通

【例文】:お肌によい食べ物はどれとどれですか。
【 × 】:Which is good foods for the skin?
【 ○ 】:Which are good foods for the skin?
→be動詞の「数」は"which"ではなく"foods"(複数)に合わせるのが普通

「what kind of + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」
疑問詞の「数」【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合(2)

「what kind of + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合、たいてい「数」は《疑問詞》ではなく、be動詞の次に置く名詞代名詞に合わせます。

# 【例外】:「what kind of + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……「数」は名詞や代名詞に合わせる

【例文】:ペンギンはどんな種類の動物ですか。飛べない鳥類です。
【 × 】:What kind of animal is penguins? They are flightless birds.
【 ○ 】:What kind of animal are penguins? They are flightless birds.
→be動詞の「数」は「what kind of + 名詞」ではなく"penguins"(複数)に合わせるのが普通

"kind"の代わりに"sort"や"type"を使ってもほぼ同じ意味を表わします。二つとも「what kind of + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」と同じく、たいてい「数」は名詞代名詞に合わせます。

【例文】:ペンギンはどんな種類の動物ですか。飛べない鳥類です。
【英訳】:What sort of animal are penguins? They are flightless birds.
【英訳】:What type of animal are penguins? They are flightless birds.
(= What kind of animal are penguins? They are flightless birds.)

【関連トピック】

「疑問詞 + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」
疑問詞の「数」【例外】:「疑問詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合(3)

「疑問詞 + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」の場合、たいてい「数」は《疑問詞》ではなく、be動詞の次に置く名詞代名詞に合わせます。

# 【例外】:「疑問詞 + 名詞 + be動詞 + 名詞や代名詞」……「数」はbe動詞の次の名詞や代名詞に合わせる

形容詞として次に名詞を取ることができる《疑問詞》は通例、"whose, what, which"の三語のみ。

【例文】:これは誰のお金ですか。
【 × 】:Whose money is these?
【 ○ 】:Whose money are these?
→be動詞の「数」は"whose money"ではなく"these"(複数)に合わせるのが普通

【例文】:このジーパンのメーカーはどこですか。
【 × 】:What make is the jeans?
【 ○ 】:What make are the jeans?
→be動詞の「数」は"what make"ではなく"jeans"(複数)に合わせるのが普通

【例文】:このヘッドフォンのメーカーはどこですか。
【 × 】:Which brand is the headphones?
【 ○ 】:Which brand are the headphones?
→be動詞の「数」は"which brand"ではなく"headphones"(複数)に合わせるのが普通

【参考】
疑問詞を使う疑問文で「数」を名詞や代名詞に合わせる理由

《疑問詞》を使う疑問文の場合、《疑問詞》を文頭に置くので普通は《疑問詞》が主語です。なので、動詞の「数」も主語の自動的に《疑問詞》に合わせます。

【例】:Who goes with me?(一緒に行くのは誰ですか)
→"go"ではなく"goes"を使う、「数」は"who"(単数)に合わせる

ところが、《疑問詞》《疑問詞》を含む句を文頭に置いて次に「be動詞 + 名詞や代名詞」を続けると、文法的な主語は名詞代名詞のほうだと感じられるようです。なので、「疑問詞や疑問詞を含む句 + be動詞 + 名詞や代名詞」に限り、be動詞の「数」は通例、名詞代名詞のほうに合わせます。

たとえば、「私は誰?」を英訳すると、"Who am I?"です。"Who is I?"ではありません。おそらく、文法的な主語は"I"のほうだと感じられるので、be動詞も"I"に合わせて"am"を使います。